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入学直後の学生は工学への夢を持った若者である。

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Academic year: 2021

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熊本大学工学部 附属ものづくり創造融合 工 学 教 育 セ ン タ 一 平 成21年度 年 次 報 告 書

内 燃 機 関 を 用 い た 分 解 ・ 組 立 ・ 運 転 ・ 機 構 ・ 熱 解 析 に よ る も の づ く り 総 合 学 習 の 試 み

.

背景と目的

入学直後の学生は工学への夢を持った若者である。

そこで機械システム工学科では、 機械工学の醍醐味で ある 見る、触る、作る、動かす"といった感覚を入 学直後の学生に体験させるように、機械システム入門 セミナーで、ゴーカートと 5 0 c c エンジンの分解・組み 立てを行っている 。 しかしながら、分解組み立てした エンジンがどのような機構で駆動し、その動的背景に ついては五感を使って学習していなし、。同時に、それ を理論的に考察する基礎科目である「熱力学第一」、「熱 力学第二」、「伝熱工学Jは上記と関連した講義内容と なっておらず、学んだことの科目聞の関連づけや学ん だことをベースに考察を行う ことが出来ない状況にな る 。そこで、本提案の目的は、実機の内燃機関を分解 と組立を行い、それを実際に駆動させることで、もの づくりを行し 、 五感を使用した体験学習を行うプログラ ムを構築することにある。

2 . 実施計画と構築した装置

バイオマスを原料とした燃料を使用することで二酸 化炭素の排出を抑える試みが各地域で行われている 。 そこで、バイオディ ーゼノレ燃料を用いてディーゼルエ ンジンを駆動させる 。更に 、現在使用されているバイ オディーゼ〉レ燃料は第一世代(廃グリセリンが製造過 程で発生)である。この廃グ リセリ ンは現段階では、

産業廃棄物として廃棄されている。 このことは実習の 際に説明する 。

ディーゼノレエンジンは工学部機械システム工学科熱 工学実験室に設置され、これに燃焼ガス分析装置やエ ンジンの水温などを測定できる温度計測装置をエンジ ン周辺の設置する。 図

1

は、購入したエンジンを示す。

1

購入したエンジン

109 

機械システム工学科 鳥居修一

3. 講義の進め方

機械システム入門セ ミナー(1年前期開講)では、

50CC のエンジンを分解・組立している 。熱力学第一 (2 年生前期)、熱力学第二 ( 2 年生後期)及び伝熱工 学 (3年生前期)では、熱輸送やサイクノレについて講 義して いる 。 し かしながら、これらが独立しているた めに 、 学んだことの関連性が希薄になっている。そこ で、これら関連づけた講義に変更した。

‑入門セミナー (学部 1年前期開講) : 

4

サイクルエンジンを分解・組立させる。 この講義 の際、ディ ーゼノレエンジンのサイクノレをアニメ ーショ ンで示しながら、その機構を説明する。更に、環境に やさしい燃料として注目されている「バイオディ ーゼ ノレ燃料」を説明 し 、 その燃料を用いた実情を紹介する 。 例えば、京都市では、廃食油を回収 してバイオデ ィー ゼノレ燃料を製造 し、これを行政の ト ラックに使用 して いる 実態を紹介する。

・熱力学第一、第二(学部 2 年前期・後期開講) :  講義では、サイクノレ効率が最高で、あるカルノ ーサイ クノレを説明している。 これに対応して、ディーゼルサ イクノレを紹介しながら、その効率がカノレノ ーサイクノレ に劣ることを説明すると同時に、産業界で使用されて いるディ ーゼ ノレエンジンとガソリンエンジンのサイク ノ レ を比較しながら、ディ ーゼノレエンジンが効率が良い ことを説明する。更に、なぜ実際のディーゼ、ノレエンジ ンは理論効率に比べてなぜ低いのかについて、 例えば、

機械損失や熱損失などを紹介する 。

‑伝熱工学(学部

3

年前期開講) : 

熱の伝わり方で、繋 W 云導と対流伝熱を講義で学ぶ。

そこで、燃焼器で爆発燃焼して発生した熱はシリンダ ーを通して葬州云導によって冷却材に伝えられた後、冷 却材によって対流によって、ラジエーターで熱交換さ れる 。そこで、講義で学んだ熱伝導と対流伝熱の基礎 方程式を用いて 、 発生した熱がどのように輸送される かを算定 してみる。その結果、燃料投入によって発生 した熱のどのくらいの熱エネノレギーが有効に使用され ているかを算定することで、有効に使用されないで排 出された熱エネルギーについて考察してみる 。

一連の講義を通じて、バイオディーゼル燃料を使用

することの意義、及びエンジンを対象にすることで熱

力学や伝熱工学の基礎学問を応用した講義を構築する。

参照

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