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Facility management 市設建築物におけるファシリティマネジメントの推進 - 平成 29 年度の取組について - 平成 30 年 4 月 資産流動化プロジェクト施設チーム

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(1)

平成30年4月

資産流動化プロジェクト施設チーム

市設建築物における

ファシリティマネジメントの推進

Fa

cilit

y m

an

ag

em

en

t

−平成29年度の取組について−

(2)

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.ファシリティマネジメント推進の枠組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.再編整備の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1)空きスペースの用途転用(マッチング)検討スキーム・・・・・・・・・・・・・・ 4 2)整備計画の妥当性の評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 3.長寿命化の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 1)施設カルテの整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 2)点検等による現状把握・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 3)予防保全の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 4)施設の安全確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 4.省エネルギー化の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 1)日常的な施設運営における実践・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 2)民間事業者のノウハウの活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 5.今後の取組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 【参考資料】市設建築物ストックの現況(平成29年4月現在)

(3)

・大阪市では、全庁横断的な視点で施設整備のあり方を検討する「資産流動化プロジェクト施設チー ム」(都市整備局・政策企画室・市政改革室・財政局・契約管財局・都市計画局で構成)を設置し、 施設を所管する局や区と連携を図りながら、市設建築物の総合的な有効活用を図るファシリティマ ネジメントを推進している。 ・ファシリティマネジメントの推進にあたっては、平成20年2月に「市設建築物のファシリティマネジ メント−再編整備をはじめとした各種取組みの推進について−」を公表しており、これに基づいて 市設建築物の再編整備や新規施設整備の抑制、適切な保全や耐震化の推進による施設の長期利活用、 省エネルギー化の推進による光熱費の削減などに取組んできた。 ・平成27年12月には、公共施設の総合的かつ計画的な維持管理を進めるうえでの基本的な方針として 「大阪市公共施設マネジメント基本方針」を策定し、財政負担の軽減・平準化と施設の安全確保・ 機能維持に向けて、取組みを進めている。 ・また、市政改革プラン2.0(平成28年8月策定)においても、公共施設等の見直しの一環として「公 共施設の総合的かつ計画的な管理」に取組んでいる。 ・本報告書は、同基本方針に基づく市設建築物におけるファシリティマネジメント推進に関する各種 取組みについて、これまでの実績と今後の取組み予定を取りまとめたものである。 ファシリティマネジメントとは‥ 本市が所有する建物(ファシリティ)を市民共有の財産として、また、貴重な経営資源として捉え、全庁横断的な 視点から総合的な有効活用を図る取組み(マネジメント)のこと。

は じ め に

1

(4)

1.ファシリティマネジメント推進の枠組み

・本市では、市設建築物におけるファシリティマネジメントとして、「規模の最適化」「予防保全による長寿命 化」「多様なコスト縮減手法の導入」の3点を基本方針とする大阪市公共施設マネジメント基本方針に基づき、 再編整備や長寿命化、省エネルギー化などの取組みを推進している。

全庁的な推進体制

2

全庁的な取組み体制で、市設建築物の 総合的かつ計画的な管理を推進する。 ○市設建築物マネジメント推進連絡会 施設所管全所属との連絡調整、維持管理等 に係る情報交換など ○資産流動化プロジェクト施設チーム 施設整備や活用についての評価、施設情報 の一元化など 運用コストの縮減のため、さらなる省エネルギー化を 進める。 ○日常的な施設運営における実践 ○環境配慮技術の導入 ○民間事業者のノウハウの活用

省エネルギー化の推進

取 組 み 予防保全型の維持管理を推進し施設をできるだけ長く 活用する。 ○点検等による現状把握 ○予防保全の強化 ○施設の安全確保

長寿命化の推進

取 組 み 全庁横断的な視点による効率的な施設整備や、施設の 有効活用、市民ニーズに応じた施設配置を進める。 ○施設の複合化・多機能化 ○用途転用による施設の有効活用 ○民間活力の導入 ○整備計画の妥当性の評価

再編整備の推進

取 組 み

(5)

・高度成長期に整備した公共施設が本格的な更新時期を迎えるにあたり、保有資産をより戦略的かつ効率的に活 用していくことが求められている。 ・そのため、市設建築物については、施設の複合化・多機能化、さらには空き施設の用途転用など、再編整備を より一層推進し、“施設総量の抑制”や“施設整備費の抑制”、“税外収入の確保”等につなげていく。 【再編整備による効果】 既存ストックの効率的な整備・活用 【再編整備の方向性】 施設総量の抑制 施設整備費の抑制 税外収入の確保

2.再編整備の推進

【1】 施設の複合化・多機能化 ・一つの施設に複数の機能を持たせるソフト面の「多機能化」、管理運営の一元化や余剰地の創出など、より効果的な再編整備を図る。 【2】 用途転用による施設の有効活用 ・既存施設の転活用(コンバージョン)や機能統合を図ることで、新たな行政ニーズ等に的確に 対応した効率的な施設整備に取組む。 ・市有の空き施設を活用して、民間ビル等を賃借している施設の移転を進め、賃料支出の削減 を図るとともに、国や大阪府とも連携して空き施設等の情報を共有化する 。 【3】 民間活力の導入 ・歴史的建築物等の民間事業者への貸付など、民間の資金やノウハウを活用し、歴史的・文化 的価値の維持や都市魅力の創出を図る。 ・市設建築物の内壁等を活用した広告事業及びスポーツ施設におけるネーミングライツの導入 等により、税外収入の確保を図る。 【4】 整備計画の妥当性の評価 ・効率的な施設整備や、新規施設整備の抑制を図るため、施設整備計画書によるチェックシス テムを実施し、予算編成の中で新設・建替えや増築、用途転用、一定規模以上の改修といっ た事業実施部局における施設整備計画を事前に把握し、全庁横断的な視点から施設整備の 効率性や妥当性の評価を行う。

3

(6)

照会 情報提供 意見書 通知 施設整備 計画書提出 事業化の検討 【再編整備の詳細検討】 ・建物現況調査 ・法規制の適合 ・概算工事費の算出 財産運用委員会 【用地チームによる評価】 ・事業予定地 ・継続保有地 ・処分検討地 空きスペースの用途転用検討依頼 空きスペースを活用 した施設整備要望 資 産 流 動 化 プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム 事 業 実 施 局 施 設 所 管 局 空きスペース情報の集約 施設整備計画の集約 【施設整備計画書】 施設整備要望 【施設チームによる評価】 ・全庁横断的な調整 ・効果的な再編整備手法の検討 (データベース等の活用) 空きスペース 転活用の可能性あり 技術的な評価 ・資産流動化プロジェクト施設チームにおいて、供用廃止等によって発生した空きスペースに関する情報を一元 的に整理しており、全庁横断的な視点からこれらの転活用を検討している。 ・空きスペースの情報は府市でデータ等資料を整備し、必要に応じて施設情報の把握・共有を行っている。 (次頁より具体的な再編整備計画を掲載していますが、これらは現時点での計画案であり、今後の動向をふまえ、適宜、計画内 容の更新等を図っていきます。)

1)空きスペースの用途転用(マッチング)検討スキーム

意見書 通知

4

(7)

【再編整備1】

大阪市契約管財局の大阪産業創造館への移転

5

・本市所有の空きスペースの有効活用の観点から、弁天町の「オーク200」に入居していた契約管財局事 務室の移転の検討を行った。 ・その結果、交通のアクセスがよく、システム機器のスペースが確保できるなどの条件を満たす「大阪産業 創造館」の空きスペースへ移転を行い、本市所有の空きスペースの有効活用を図った。 大阪産業創造館事務室レイアウト オーク200事務室レイアウト 6 F  執務室 EV EV EV EV EV EV 1 2 F  EV EV EV EV EV EV 1 3 F  EV EV EV EV EV EV トイレ 会議室等 会議 室 等 会 議室 等 会議室等 執務室   会議室等 トイレ トイレ 会議室 等 会 議 室 等 執務室 会 議 室 等

(8)

【再編整備2】

大阪市庁舎内保育施設の開設

6

・大阪市では、増加する多様な地域の保育ニーズに対応するため、認可保育所や認定こども園

の整備、地域型保育事業の実施などにより入所枠の拡充を図っており、待機児童解消をめざ

した特別対策の取組として、18ヵ所の区役所や市役所本庁舎を活用して『庁内保育施設』

を設置することとした。平成30年度から順次開設している。

市役所本庁舎1階現況平面図 市役所本庁舎1階計画平面図 約95㎡

(9)

【再編整備3】

南海トラフ巨大地震の被害想定を踏まえた備蓄倉庫の整備

・本市ではこれまで上町断層帯地震の被害想定に基づき、約34万人の避難者に対応した物資の備蓄を備蓄倉庫や 避難所などで行ってきた。 ・平成27年11月「大阪府域救援物資対策協議会」において新たな被害想定に基づいた備蓄のあり方についての方 針が示されたことから、本市はこの方針を踏まえ、南海トラフ巨大地震の被害想定による約53万人の避難所生 活者数に対応した備蓄体制へと拡充していくことしている。 此花区 住之江区 北区 平野区 港区 淀川区 西淀川区 大正区 東淀川区 旭区 住吉区 中央区 城東区 生野区 鶴見区 西区 東住吉区 西成区 都島区 東成区 福島区 阿倍野区 浪速区 天王寺区 西淀川備蓄倉庫 (西淀川区役所) 中央備蓄倉庫 (大阪城ホール) 西備蓄倉庫 (西区役所) 生野備蓄倉庫 (生野複合施設4階) 阿倍野備蓄倉庫 (あべのフォルサ) 旭備蓄倉庫 (旭区民ホール) 東淀川備蓄倉庫 (水道記念館) 備蓄スペースについては、現有の面積では、拡充する物 資量に対応できないため、新たなスペースの確保が必要 な状況である。 施設の有効活用や整備費抑制の観点から、生野複合施設 4階部分の既存備蓄倉庫に加え、2階部分の消防局生野 分室を新たな備蓄倉庫として整備し、一体活用する。 備蓄倉庫位置図 鶴見緑地備蓄倉庫 【備蓄物資】(予定) 毛布:約61,000枚 簡易トイレ:約880台・手回しランタン:約2,700台 他 【整備スケジュール】(予定) 平成30年度 備蓄物資確保・搬入

7

今回整備 (生野複合施設2階・ 消防局生野分室)

写真と図面

の差し替え

:備蓄物資置場 生野備蓄倉庫2階(消防局生野分室)活用イメージ

(10)

・予算編成にあわせて、各所属の施設整備要望を事前に把握する「施設整備計画書によるチェックシステ ム」を平成18年度(平成19年度予算編成)から導入しており、複合化や既存施設の活用の可能性を検討 するとともに、全庁横断的な視点から施設整備の効率性や妥当性等を評価することにより、効率的な施 設整備の推進や新規施設整備の抑制を図っている。

■ 施設整備計画書の概要

2)整備計画の妥当性の評価

<施設整備計画書の提出件数> 【施設整備計画書の提出対象】 基本設計費・実施設計費・工事費(着手年度のみ) 等の予算要求を行う施設整備 【対象となる施設整備】 ○新設・建替 ○増築 ○用途転用等 ○民間賃借 ○改修 ・耐震改修、特定天井脱落対策 ・外壁の全面的な改修 ・エレベーターの設置 ・熱源機器の更新 ・改修費が合計5,000万円以上となるもの <対象外> ・解体撤去工事 ・駅舎や浄水場・下水処理場などのインフラ施設 の整備(建物部分の耐震改修は対象) ・仮設施設の整備 など 新 設 用途 増 築 民間 改 修 合 計 建替え 転用 100㎡ 100㎡ 賃借 以上 未満 平成18年度 ∼ 平成24年度

441 81

94

26

平成19∼23年度

2805

15 2148

平成25年度

59

11

10

0

1

431 512

平成26年度

60

12

1

2

1

294 370

平成27年度

68

7

7

0

0

245 327

平成28年度

84

9

24

0

0

272 389

平成29年度

78

6

20

0

3

331 438

(施設整備計画書によるチェックシステムの実施)

8

(11)

施設整備の検討 各 所 属 資 産 流 動 化 プ ロ ジ ェ ク ト 施 設 チ ー ム 財 産 運 用 委 員 会 高 度 利 用 検 討 部 会 財 政 局 施設整備計画書 の作成 施設整備計画書 の評価 部会による審議 意見書の作成 各所属・財政局 への通知 審議結果の作成 予算案への反映 予算調整 予算案の作成 施設整備計画書 ヒアリング 施設整備計画書 +意見書 審議結果 意見書 (+審議結果) 意見書 (+審議結果) 【高度利用検討部会の対象の場合】 【施設整備計画書の流れ】 ①各所属は施設整備の要望を施設整備計画書と して取りまとめ、施設チームに提出する。 ②施設チームは必要に応じヒアリングを実施 する。 ③施設チームは施設整備計画書に記載された 計画の必要性・効率性・妥当性等の内容を勘 案し、総合的に評価する。 ※高度利用検討部会の対象となるものは別途 審議を行う。 ④施設チームは評価結果を意見書として取り まとめ、各所属及び財政局に送付する。 ⑤各所属及び財政局の間で予算調整を行う。 ヒアリング

■ 施設整備計画書の流れ

9

(12)

・施設の長寿命化、中長期的な修繕更新コストの縮減に向け、施設の現状把握の強化策として、点検や工事な どの情報を集約・蓄積するとともに、外壁や受変電設備、空調機などの主要部位において更新が必要となる 時期の目安などを、施設毎に網羅して把握する「施設カルテ」の整備を平成28年度から行っている。 (施設カルテのイメージ)

1)施設カルテの整備

3.長寿命化の推進

①基本情報 ・所在地、延床面積、建築年度、構造などの情報 ②点検実施状況(A)・③点検実施状況(B) [1] 対象 [2] 点検種別(根拠法令) [3] 点検周期 [4] 実施年度 建築の敷地及び構造 3年 2012 外壁(全面打診) 上記周期で10年超の初回 2012 建築設備 1年 2015 昇降機設備 1年 2016 防火設備 1年 法定点検(建築基準法) [1] 年度 [2] 点検種別 (根拠法令) [3] 部位分類 (★は主要部位) [4] 対象部分 [5] 内容 [6] 緊急度 [7] 更新必要 の有無(主 要部位の み) [8] 対策 年度 2012 法定点検(建築基準法)1(01)★屋上・屋根 パラペット笠木シーリング劣化 アスファルト露出防水の劣化 B 2014 2012 法定点検(建築基準法)1(02)★外壁 花崗岩張部分破損外壁南側に浮きクラックあり B 2014 2012 法定点検(建築基準法)1(04)内部仕上 第1体育館 天井裏漏水跡あり C ④工事履歴 [1] 年度 [2] 契約名称 [3] 内容 [4] 契約金額 (税込) [5] 発注 担当部署等 2014○○○センター他1施設外壁改修その他工事 外壁改修(タイル面浮き・ク ラック改修、欠損部張替)、 防水改修(笠木シーリング打 替、換気塔・設備基礎架台 部塗膜防水)、各所改修(内 装改修、漏水改修、玄関建 具建付け調整) 12,452,400○○○局○○○課 2015 ○○○センター他1施設発電機取替工事 発電機更新 32,400,000○○○局○○○課 (A) (B) ⑤主要部位情報 ⑥中長期的な保全の目安 84 58 0 0 377 50 231 109 414 10 想定 更新費用 (千円) 耐用 年数 超過 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 ∼ 2026年 2027年 ∼ 2031年 2032年 ∼ 2036年 2037年 ∼ 2041年 2042年 ∼ 2046年 1 屋上防水 ○○,○○○ ■ ■ − ○○○ 20 15 受変電設備(VCB盤)○,○○○ ■ − ○,○○○ 30 31 冷却塔 ○○,○○○ × ■ ■ − ○○○ 15 年度別想定更新費用 合計(百万円) 修繕 緊急度 (A:緊急 に必要、 B:緊急で はないが 必要) [4] 【修繕】 [5] 耐用 年数 の目安 (参考) 耐用年数 の期間中 における 想定 修繕費用 (千円) [1] 通し 番号 [2] 部位名称 [3] 【更新】 (■:耐用年数による更新予定 、 ■A:緊急に更新が必要 、 ■B:緊急ではないが更新が必要) ⑦主要部位入力シート ・⑤⑥を作成するためのシート 1 1(01) 屋上防水 本棟 − − 815 ㎡ 19982014 20 15 2(01) 受変電設備(VCB盤) 本棟 B1 電気室 1 台 1998 − 30 31 3(01) 冷却塔 本棟 3 室外機置場 1 台 19982013 15 [8] 耐用 年数 の目安 [1] 通し 番号 [2] 部位 分類 番号 [3] 部位名称 [4] 場所 [5] 数量 [6] 設置・ 更新年 度 [7] 直近 の 修繕 年度 施設・棟 階 数 部屋等 単 位 ・長寿命化にあたっては、適切な点検に基づき、確実に修繕・更新を実施することが必要である。現在も各種 点検等により、外壁・屋上や設備機器等の各部位の現状把握に努めているが、更なる強化を図るため施設カ ルテを整備していく。 ・また、施設を長期的に利活用するためには、利用者等の安全確保が不可欠となるため、耐震化等の安全対策 の取組みも含めて、市設建築物の長寿命化を進めていく。

10

(13)

原則、次の条件を全て満たす施設が対象 (a)一般施設(学校及び市営住宅を除く一般会計施設) (b)将来にわたり利用が見込まれる施設 (c)延床面積が500㎡以上 ・対象施設の施設カルテを3年間で作成する。作成後は内容を毎年度更新して継続的に運用する。

■ 施設カルテの作成・運用スケジュール

■ 施設カルテの整備対象

約200施設 ※今後建設される施設等は随時作成

■ 施設カルテ運用のサイクル

・各施設管理者において点検や工事に関する情報を施設カルテに記入または活用し適切な保全をめざす。 【点検計画】 ・予算の確保 【点検結果】 ・指摘内容の 把握 ・未対策事項 の把握 【修繕計画】 ・修繕の優先 順位付け ・計画的な修繕 ・予算の確保 【修繕実施】 【修繕の記録】 ・次回修繕へ の活用 様式③ の記入 様式④ の記入 【点検実施】 ・各種点検の 確実な実施 様式③⑤⑥ を元に立案 様式②で 実施状況 の確認 ※様式①∼⑥とは、前頁の①∼⑥を示す。 一般施設のうち将来にわたり利用が見込まれる 施設に対するカルテの整備対象施設の延床面積の割合

11

28年度 29年度 30年度 31年度以降 作成 作成 作成 様式①で 施設概要 の把握 運用 431施設 約640施設 208施設

(14)

点検 種類 点検に関するハンドブック等 概要等 日常 点検 ・「市設建築物 日常点検ハンドブック」 (別添)「市設建築物 日常点検チェックシート」 施設管理者が日常的に施設を巡回して目視を中心 に実施する点検の方法等を示すもの。 [主な改定点] 保全に関する事項を拡充 法定 点検 ・「市設建築物 定期点検マニュアル (建築基準法に定めるもの・官公法に準拠するもの)」 建築基準法等に沿って実施する本市の市設建築物 の敷地、構造及び建築設備、防火設備についての 点検の方法等を解説したもの。 [主な改定点] 点検方法に関する事項を修正追加 保守 点検 ・「保守点検業務委託仕様書」 ※空気調和機など32種類の設備等に関する標 準的な保守点検の業務委託の仕様を記載 市設建築物における建築設備の保守点検業務委託 に関する標準的な仕様書。全庁横断的に適用する ことで、保守点検における一定水準の確保を図っ ている。

2)点検等による現状把握(日常点検・法定点検・保守点検)

・施設を長期間にわたり運用するためには、適切な時期に適切な修繕・更新を行う必要があり、施設の老朽化等の 現状を把握することが求められる。 ・施設の点検には、主として次の3種類があり、それぞれの点検について、方法や要領、委託の場合の仕様などを ハンドブックなどとして整備している。 ・施設所管所属では、これらを活用して各種点検を着実に実施し、施設の老朽化等の現状把握に努めている。

12

(15)

・施設の安全性や長期利活用に関する補修項目を緊急予防保全項目として認定することにより、施設管理者に よる適時適切な保全を推進する「緊急予防保全システム」を平成19年度より実施している。 資 産 流 動 化 プ ロ ジ ェ ク ト 施 設 チ ー ム 施 設 管 理 者 ︵ 施 設 所 管 局 ・ 区 ︶ 日常点検・定期点検 の実施 緊急予防保全項目 の抽出 報告書による 項目の精査 項目の認定 認定をふまえ 補修工事の予算化 補修工事 の実施の確認 補修工事 の実施 保全項目 実施報告書 現地調査等 保全項目 報告書 提出 保全項目 認定書 ※財政局にも送付 【緊急予防保全システムの流れ】

■ 緊急予防保全システムの実施

3)予防保全の強化

対象となる施設:一般会計施設(市営住宅及び学校、計画保全で実施するものを除く) 【緊急予防保全項目の考え方】 ○安全性にかかわるもの :施設を利用する市民や職員の安全性を確保する観点から早急に実施すべき補修項目 ○長期利活用にかかわるもの:放置することで建物躯体の損傷を招き将来的な補修費の増大に繋がるものや、施設運営に 重大な支障をきたすものなど、長期利活用の観点から早急に実施すべき補修項目

13

(16)

【緊急予防保全の事例(建築)】 ・平成29年度は63件の緊急予防保全項目報告書が提出され、現地調査等を行った結果、28件について緊急予防 保全項目として認定し、施設管理者に通知した。

■ 平成29年度における緊急予防保全システムの取組み

防水層の劣化による雨漏り 熱交換器の劣化 各所属から提出があったもの 緊急予防保全に該当 建 築 36 12 機 械 20 12 電 気 7 4 合 計 63 28

14

屋上防水の劣化により漏水が発生しており、放置す ると天井仕上げ材の落下や、建物躯体の劣化及び、 照明器具等の漏電の恐れがあることから、早急に修 繕する必要がある。 【緊急予防保全の事例(機械)】 空気調和機内部の熱交換器及び周辺部に腐食がみら れ、放置すると腐食による熱交換器の性能低下により 空調機能が低下し、施設運営に支障をきたす恐れが あるため早急に修繕する必要がある。 空調機内部 熱交換器 空気の流れ

(17)

■ 緊急予防保全項目の改修事例

【屋上防水改修事例(保育所)】 屋上防水の劣化による雨漏りが発生していたことから 緊急予防保全項目に認定 改修後 改修前 改修中 屋上防水改修 前の状況 絶縁シート 施工中 施工完了 【給水ポンプ改修事例(区民会館)】 給水ポンプ本体及び架台の腐食が発生していたことか ら緊急予防保全項目に認定 更新後 更新前 更新中

15

改修前の 給水ポンプ 及び架台の 状態 既設撤去後 給水ポンプ用 架台設置 給水ポンプ 設置

(18)

・本市では、市設建築物の総合的な有効活用を図るファシリティマネジメントにおいて、市設建築物の耐震化を 重要な課題と位置づけ、平成20年3月に策定した「市設建築物耐震改修計画」に基づき、災害時に重要な役割を 担う災害対策施設等※1のうち、昭和56年以降の耐震基準と同等の耐震性能を有していないものについて、計画 的に耐震化を推進してきた。(計画期間:平成20年度から平成27年度) ・これまでの取り組みにより、災害対策施設等の耐震化率は計画当初の82.6%(平成20年3月)から、計画期間 終了時点で98.9%(平成28年3月)まで向上した。(平成28年3月時点の災害対策施設等の総数は3,733棟) ・平成28年度以降に耐震化を行う災害対策施設等(40棟)については、大阪市耐震改修促進計画(平成28年3 月)に沿って、市民の安全・安心の確保に向け、早期の耐震化完了をめざしている。 ・平成29年度は8棟の耐震化を行い、耐震性能を有していない災害対策施設等は18棟※2となった。 ※1 市設建築物で、災害対策の指揮・情報伝達の中枢拠点となる区役所や、消火活動の拠点となる消防署及び避難所に指定され ている小中高等学校など、災害時に重要な役割を担う建築物(市営住宅は含まない。) ※2 平成29年度に追加となった1棟を含み、地下鉄事業・バス事業の民営化により平成30年4月に新会社に移行した3棟を除く。

■ 災害対策施設等の耐震化

4)施設の安全確保

16

【耐震化の状況】

市設建築物耐震改修計画の計画期間: H20∼H27 28以降 耐震化率 82.6% 耐震化率 98.9% 耐 震 性 が 不 十 分 な 災 害 対 策 施 設 等 ︵︵ 棟 ︶

(19)

・東日本大震災における大規模空間を有する建築物の天井の脱落被害を踏まえ、本市では、震災時の災害応急対 策活動を迅速かつ円滑に行うため、平成26年度より、大阪市地域防災計画に防災活動拠点として位置づけられ た、災害時に重要な機能を果たす施設(42施設)※(高さ6m超で面積200㎡超等の要件に該当する天井)から 先行して特定天井の脱落対策を推進している。なお、学校施設については平成27年度までに対策済みである。 ○建築基準法施行令の改正 新築建築物等の「特定天井」(高さ6m超で面積200㎡超等の 要件に該当する天井)は、地震等によって脱落しないよう規制 が強化 (平成26年4月施行) ○文部科学省から対策加速の通知 公立学校施設は、児童生徒等の安全確保の必要性とともに、 地域コミュニティの中心として防災拠点の役割を果たすことか ら、屋内運動場等の天井等落下防止対策については、平成27 年度までの速やかな完了をめざすよう通知 ■東日本大震災での天井脱落の被害 東日本大震災では、体育館、劇場、ホールなどの大規模空間を有する建築物の天井が脱落する被害が多く見られた。 一般的な吊り天井の構成 地震被害例 【原因】 ・吊りボルトの破損や躯体からの 引き抜け等により、下地ごと脱落 ・ハンガーの開き、クリップの外れ 等により脱落 ・天井と周囲の壁等が衝突し、 天井が脱落 等 (写真の出典) 国土交通省・文部科学省

震災時の迅速かつ円滑な災害応急対策活動や施設利用者の安全確保に向け、

災害時に重要な機能を果たす施設や市民利用施設における対策を推進

■ 特定天井脱落対策の推進

斎場又は遺体仮収容(安置)所 (供用廃止予定の施設を除く。平成30年3月時点) ※ 災害時に重要な機能を果たす施設:災害時避難所、津波避難施設、防災活動拠点庁舎、区ボランティア活動支援センター、

17

(20)

【災害対策施設等の耐震化の事例】

■ 平成29年度の取り組み

・保育所など、災害対策施設等8棟で耐震化対策(耐震改修、建替、供用廃止等)を実施した。 ・区民センターやスポーツ施設など、17施設で特定天井脱落対策工事を実施した。 【特定天井脱落対策の事例】 <改修後> <改修前>

18

<

平成28年度∼平成29年度

>

水道記念館

<

平成28年度∼平成29年度

>

2室に区分し 転活用 用途に応じた 対策を実施 備蓄倉庫 (撤去による対策) 学習施設 (基準に適合した天井を設置) <改修前> <改修後> 耐震被覆・包帯補強 スリット設置 天井撤去 ・再設置 天井撤去 <改修後外観> 鉄骨ブレース設置 耐震壁設置 MIRAIZA OSAKA−JO 〔ミライザ大阪城〕 (平成29年10月19日 オープン)

もと博物館(旧第四師団司令部庁舎)

(21)

19

・省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)により、本市が所管する施設について、エネルギー消 費量を低減していくことが求められている。 ・大阪市地球温暖化対策実行計画〔事務事業編〕において温室効果ガス削減に向けた取組みが進められており、 公共施設の低炭素化を推進していく必要がある。 ・省エネ法に基づく体制であるエネルギー管理連絡調整会議等を活用しながら、各局等エネルギー管理主任へ省 エネルギーの啓発を行っている。また、施設管理者に対して設備機器の運用改善に関する指導など、技術的な 支援を行うことで省エネルギー化を進めている。

4.省エネルギー化の推進

【平成28年度のエネルギー消費量等】 ※一般施設のうち省エネ法に基づく報告施設 ・J(ジュール):熱量の単位。 (1GJ=10億J、1MJ=100万J、1ジュール=0.239cal)

・CO2排出係数 電気:0.509kg-CO2/kWh ガス:2.23kg-CO2/㎥

・CO2排出量は一般家庭の約26,000世帯分に相当 (一般家庭の年間CO2排出量を4,920kgで計算) 【施設分類別エネルギー消費量】 エネルギー 消費量 (千GJ/年) 面積あたり エネルギー消費量 (MJ/㎡・年) 教育・文化・スポーツ施設 223 760,883 1,068 1,404 51,963 社会福祉・保健施設 183 255,060 322 1,262 16,477 流通産業施設 2 5,014 4 798 182 インフラ関係施設 308 74,911 130 1,735 7,442 庁舎・事務所 188 585,117 642 1,097 40,296 一般会計その他施設 310 324,187 249 768 12,485 合計 1,214 2,005,172 2,415 1,204 128,845 施設分類 施設数 延床面積 (㎡) エネルギー消費量 CO2排出量 (t-CO2/年)

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・省エネ法では、エネルギーを消費する設備の運転や保守等に関して、施設ごとに“管理標準”を設定し、 これに準拠した管理を行うことが求められている。 ・この管理標準の適切な運用のために空調・照明等の約40項目について「省エネルギー実践マニュアル」を 作成し、施設における設備の運転方法や設定の見直し、保守の方法、省エネルギー製品の採用など、施設 管理者が日常的な維持管理の中で省エネルギー化に取り組める手法を紹介している。

1)日常的な施設運営における実践

■ 省エネルギー実践マニュアル

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■ 施設管理者に対する技術的支援の実施

・施設の運営状況に応じてエネルギーを消費する設備の運転や制御設定の最適化を図るなど、施設管理者に対し て技術的支援を実施している。 【中央区役所・区民センターにおける削減事例】 エネルギー使用量(MJ/㎡)比較 平成28年比

2.0%減

削減された CO2排出量

【11.6t】

【平成29年までに導入した手法】

中間期の外気冷房

(外気を利用した冷房) (熱源機器⇒停止)中間期の外気冷房(空調機⇒運転) (室外機電源⇒切)Up3Down 運動の啓発 照明の 部分消灯の 啓発 ・中央空調方式では、中間期(夏期、冬期を除いた時期)に室内が暑く、 外気温が室温より低い場合、熱源機器及び全熱交換器を停止し、空 調機のみを運転して、外気冷房(外気を利用した冷房)を行う。

待機電力のカット

・中間期など、一定期間使用しないエアコン室外機の電源を切る。

階段利用促進、照明の部分消灯、その他

・年間を通じ、機械室換気開始温度の引上げ、エレベータの使用を控え 階段利用(2Up3Down)の促進及び窓側等照明の部分消灯を行う。 ・日々の気候状況により判断するなど冷暖房機器の運転日数を削減する。 待機電力のカット

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【ESCO事業の実施例】 【おとしよりすこやかセンター南部花園館)】 29年度契約 30年度サービス開始 延床面積 約7,150㎡ エネルギー使用量(H25∼H27) 約12,540GJ/年(平均) 方式 民間資金活用型 サービス期間 15年間 光熱水費削減額 約1,702万円/年 CO2削減率 34.1% ガス吸収式冷温水機2台を空冷ヒートポンプチラーに更新 ビルマルチエアコンを高効率型に更新する 照明器具 蛍光灯照明器具及び誘導灯をLEDへ更新 その他 BEMSの導入、便器等に節水器具の取付け 【導入による効果見込】 【主な導入設備】 熱源機器 【施設概要】 【ESCO事業の概要】 【おとしよりすこやかセンター南部花園館 (西成区老人福祉センター含む)】 29年度契約 30年度サービス開始 延床面積 約7,150㎡ エネルギー使用量(H25∼H27) 約12,540GJ/年(平均) 方式 民間資金活用型 サービス期間 15年間 光熱水費削減額 約1,702万円/年 CO2削減率 34.1% ガス吸収式冷温水機2台を空冷ヒートポンプチラーに更新 ビルマルチエアコンを高効率型に更新する 照明器具 蛍光灯照明器具及び誘導灯をLEDへ更新 その他 BEMSの導入、便器等に節水器具の取付け 【導入による効果見込】 【主な導入設備】 熱源機器 【施設概要】 【ESCO事業の概要】

2)民間事業者のノウハウの活用

・空調機等の更新と合わせて、複数の省エネルギー手法を組み合わせる技術提案を民間事業者から公募し、 最も優れた提案を採用している。

■ 市設建築物におけるESCO事業の推進

・ESCO事業(Energy Service Company)とは、既存施設の設備改修において、民間事業者が設計施 工・運転管理などの包括的なサービスを提供し、その効果を保証する事業であり、エネルギーを多く消 費する施設において、省エネルギー化や光熱水費の削減を図ることが期待できる。改修費(初期投資費 用)を民間事業者が調達する民間資金活用型と、本市が負担する自己資金型がある。 【中央卸売市場本場(東棟.西棟など)】 29年度契約 30年度サービス開始 延床面積 約291,600㎡(ESCO対象) エネルギー使用量(H25∼H27) 約242,900GJ/年(ESCO対象.平均) 方式 民間資金活用型 サービス期間 15年間 光熱水費削減額 約10,627万円/年 CO2削減率 20.3% 熱源機器 ガス吸収式冷温水機4台を空冷ヒートポンプチラーに更新等 空調機 インバータによる風量制御 照明器具 蛍光灯照明器具をLEDへ更新 その他 EMSの導入、ポンプのインバーター化 【施設概要】 【ESCO事業の概要】 【導入による効果見込】 【主な導入設備】

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■ ESCO事業の実績

施設名称 方式 ESCOサービス期間 *光熱水費削減額 [万円/年] *省エネ率 備考 総合医療センター 自己資金型 4年間 H17.4∼H21.3 約8,000 15.2% 契約満了 大阪プール 民間資金活用型 15年間 H21.4∼H36.3 約2,800 16.9% 瓜破斎場 自己資金型 3年間 H22.4∼H25.3 約990 29.2% 契約満了 真田山プール・ 天王寺スポーツセンター 民間資金活用型 15年間 H23.4∼H38.3 約1,550 16.2% 環境科学研究所 自己資金型 (2施設を一括契約) 5年間 H23.4∼H28.3 約1,400 25.7% 契約満了 社会福祉センター 約550 36.5% 契約満了 北部環境事業センター 自己資金型 5年間 H23.4∼H28.3 約1,200 48.6% 契約満了 教育センター 自己資金型 5年間 H23.4∼H28.3 約780 34.8% 契約満了 東洋陶磁美術館 自己資金型 5年間 H24.4∼H29.3 約770 45.8% 契約満了 城北環境事業センター 自己資金型 5年間 H24.4∼H29.3 約820 34.7% 契約満了 中央卸売市場本場 業務管理棟 自己資金型 5年間 H24.4∼H29.3 約4,800 35.1% 契約満了 中央図書館 民間資金活用型 15年間 H24.4∼H39.3 約2,200 20.8% 東南環境事業センター 自己資金型 5年間 H26.4∼H31.3 約1,260 29.6% 北区役所 自己資金型 3年間 H28.7∼H31.6 約990 29.3% おとしよりすこやか センター南部館 民間資金活用型 12年間 H29.4∼H41.3 天王寺動物園 民間資金活用型 15年間 H29.4∼H44.3 おとしよりすこやか センター東部館 民間資金活用型 (2施設を一括契約) 15年間 H30.4∼H45.3 おとしよりすこやか センター南部花園館 15年間 H30.4∼H45.3 中央卸売市場本場 民間資金活用型 15年間 H30.4∼H45.3 中央卸売市場東部市場(予定) 民間資金活用型 7年間 H31.4∼H38.3 *契約満了の施設については、ESCOサービス期間全体の実績値の平均 ESCOサービス中の施設については、ESCOサービス開始から平成28年度までの実績値の平均(北区役所は、H28.7.1∼H29.6.30)

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5.今後の取組み

市設建築物については、大阪市公共施設マネジメント基本方針に基づき、財政負担の軽減・平準化と施設の安全確保、 機能維持に向け、引き続きファシリティマネジメントの取組みや総合的かつ計画的な維持管理を進める。 一般施設については、市政改革プラン2.0において取りまとめられた「一般施設にかかる将来ビジョン」を踏まえて、 施設区分ごとの維持管理に関する個別施設計画の作成を進める。 学校施設については、「大阪市学校施設マネジメント基本計画」(平成29年4月策定)を個別施設計画と位置付け、計 画的に維持管理を進め、市営住宅については「大阪市営住宅ストック総合活用計画」(平成28年3月策定)に基づき計 画的に維持管理を進める。

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今後の主な取組み予定

再編整備 空き施設等を活用した 用途転用の検討 各所属における空き施設・スペースの動向把握を行い、用途転用の検討 等に活用 施設整備計画書による チェックシステムの実施 各所属におけるH31年度の施設整備計画を予算編成時に確認・評価 長寿命化 個別施設計画の作成 市政改革プラン2.0で示された一般施設の将来ビジョンを踏まえ、H31年度 を目途に順次作成 施設カルテの整備 約640施設についてカルテを整備(∼H30年度上半期) 緊急予防保全システムの実施 緊急予防保全システムの継続的な実施により施設の適切な保全を実施 市設建築物の耐震化 災害時に重要な機能を果たす施設や市民利用施設の特定天井脱落対策を推進 省エネルギー化 設備機器の 運用改善の実施 設備機器の運用改善や施設管理者への技術的支援を継続的に実施 民間事業者のノウハウ活用 ESCO事業の継続的な実施

参照

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