別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・○乙 第
3034
号 氏 名 松元瑞枝論文審査担当者
主査 小林 一女 教授 副査 小野 賢二郎 教授
副査 砂川 正隆 教授
(論文審査の要旨)
これまで、失語症者の Informed consent(以下,IC)についての思いや、IC の際のコミ ュニケーション支援について調べた研究はない。この研究は、失語症者 22 名を対象とし て、描画や回答の選択肢などを用いて IC や半構造化面接を行い、急性期やリハビリ開始 時そして退院時における IC について、またコミュニケーション支援の有無と必要性につ いて検討している。
この研究によって、急性期には表出は困難だが理解は可能である失語症者が居ることを 念頭に置いて IC をする必要があること、リハビリテーション開始についての説明は具体 的にすることが望まれること、退院時には不安を感じる人が多いので、説明は退院後の生 活がイメージできるように話し合うことが必要であることが示された。また現状では、多 くの失語症者は IC の際にコミュニケーション支援を受けていないこと 、コミュニケーシ ョン支援の必要性は失語症重症度の影響を受けることも明らかになった。
今後、この研究結果を基に、失語症者への IC についての更なる研究および IC の際には 失語症の重症度に応じたコミュニケーション支援の実践が進むことが期待される。
本論文が新しい知見を得ており、学術上価値のあるものと考えられる。
論文題名:失語症者へのインフォームド・コンセントに関する研究 -半構造化面接による失語症者の思いについての調査-
掲載雑誌名:昭和学士会雑誌。2016;76(4);486-497
(主査が記載、500字以内)