1.はじめに
日本のように四季が認められる地域では
、
季節の 移り変わりに伴い疾患の発症率が異なってくること が知られている。
人の循環調節には交感神経、
副交 感神経を始め様々な神経体液性因子により調節され ている。
この結果、
血圧、
脈拍等は日内変動を示し ている。
より長期な変動として季節変動があり、
こ れは主に気温や気圧といった気象に関係した要因に よりもたらされ、
その他の生活習慣の変化などとあ わせて循環調節に季節変動を生じさせる。
これまで に心筋梗塞症を始めとする虚血性心疾患、
心臓突然 死の発症は冬季に多く、
夏季に少ないという季節変 動が認められている1),2)。
季節変動の理解は疾患 の発生機序の解明や発症予防の手助けとなる。
本稿では我々が行った甲府盆地での心筋梗塞発 症の発症状況調査で認められた季節変動と共に血 圧、
心疾患と季節との関係を示した報告から季節 の心疾患への影響をまとめてみた。
2.甲府盆地での急性心筋梗塞発症状況
甲府盆地は四方を山に囲まれ
、
夏冬及び昼夜 の気温差が著しく降雨量が少ない、
典型的な盆 地型気候である。
この地域は盆地であるために盆 地外への往来が制限される一方で甲府市を中心と した交通網が発達しており、
心筋梗塞症を発症し たほとんどの患者が甲府盆地内の病院に搬送され る。
従って心筋梗塞症患者の背景として気候の影 響は他の地域に比べて比較的均一であると考えら れる。
我々は甲府盆地内の循環器専門病院6
施設(
山梨県立中央病院、
山梨大学附属病院、
甲府共 立病院、
甲府城南病院、
山梨厚生病院、
社会保険 山梨病院)
に、 1991
年1
月1
日から1999
年12
月31
日までに入院した急性心筋梗塞症患者で、
症状 より発症日を推定できたものについて検討を行っ た。
急性心筋梗塞症の診断は心電図変化および 血清中の心筋逸脱酵素の上昇で行った。9
年間で998
名( 66 ± 12
歳)
が急性心筋梗塞症を発症し、
性 別では男性734
名( 64 ± 12
歳)、
女性264
名( 72 ± 9
歳)
であった。
この内、 30
日以内の院内死亡は81
名( 8 . 1 %)
であり、
男性が50
名( 6 . 8 %)、
女性が31
沢登 貴雄*・
小森 貞嘉**
(*山梨県立中央病院・**韮崎市立病院)
摘 要
季節の変化に伴い
、
種々の疾患の罹患率や死亡率に変化が起こることが指摘されて いる。
我々は四季の移り変わりのはっきりしている甲府盆地の6
病院で急性心筋梗塞 症発症について調査を行った。
症状、
心電図変化と心筋逸脱酵素の上昇から急性心筋 梗塞症と診断された998
例について検討を行った。
急性心筋梗塞症発症には季節変動 があり、
冬季に279
例と最も多く、
夏季には225
例と最も少なかった。
甲府での気温 を検討すると通年では最高気温、
最低気温ともに心筋梗塞発症日で低い傾向があった が、
季節ごとに検討を加えると、
秋季で心筋梗塞発症日に最高気温、
最低気温は有意 に低値であり、
夏季では最高気温、
最低気温ともに低い傾向を認めた。
発症日の天候 では降雪日に16
日中7
日( 43 . 8 %)
と発症が多いのが特徴であった。
国内外での急性心筋梗塞症を始めとする心疾患でもその発症には季節の影響があ り
、
冬季に罹患、
死亡が多いことがこれまで報告されている。
季節変動には気温の変 化の影響が大きく、
これに伴う交感神経系や凝固系の内因性の変化がその発症に関与 していると考えられる。
さらに、
生活習慣に伴う身体活動度やストレスなどの外因性 の要因が季節変動の一因として考えられる。
気候の因子としては気温のほか、
気圧、
天候、
日照時間などが挙げられている。
生活上の被服、
空調設備の改善や公衆衛生の 普及により季節変動が小さくなっていることが指摘されている。
さらに、
今後は地球 温暖化により地域ごとの気温の影響も異なってくることが予想される。
キーワード:気温
、
季節変動、
急性心筋梗塞、
天気名
( 11 . 7 %)
であった(
表1)。
月ごとの心筋梗塞発症数を図
1
に示す。 12
月 が105
例と最も多く、6
月が67
例と最も少なかっ た。
全体としては6、7
月を底とするU
字を呈 する傾向が見られた。
季節の区分けを12
月1
日 から2
月28
日あるいは29
日までを冬季、3
月1
日から5
月31
日までを春季、6
月1
日から8
月31
日までを夏季、9
月1
日から11
月30
日までを 秋季として季節ごとの急性心筋梗塞症(AMI)
の発 症例数を比較すると、
冬季は279
例、
春季は244
例、
夏季は225
例、
秋季は250
例であり、
冬季は 夏季に比べて24 %
多く急性心筋梗塞症が発症し ているという季節変動が認められた(
表2)。
ま た、 30
日以内の院内死亡率について季節変動を 見てみると冬季が12 %
と高値であり、
一方春季で は5%
と低値であった(
図2)。
甲府地方気象台で測定された気温を基に最高 気温
、
最低気温、
一日の気温差(Δ
気温)
について 急性心筋梗塞症が発症した日( 836
日)
と発症しな かった日( 2 , 451
日)
とで比較検討を行った。
検討 を行った9
年間の冬季の最高気温は平均で10 . 2 ± 3 . 2 ℃、
最低気温は− 0 . 7 ± 3 . 3 ℃
であり、
夏季の最は
、
最高気温は心筋梗塞発症日が20 . 2 ± 8 . 8 ℃
に対 して心筋梗塞非発症日では20 . 9 ± 8 . 7 ℃
と心筋梗塞 発症日で低い傾向があった(p= 0 . 055 )。
最低気温 は心筋梗塞発症日が9 . 9 ± 9 . 2 ℃
に対して心筋梗塞 非発症日では10 . 7 ± 9 . 2 ℃
と心筋梗塞発症日で有意 に低値であった(p= 0 . 019 )。Δ
気温では心筋梗塞発 症日は10 . 3 ± 3 . 7 ℃、
非発症日は10 . 1 ± 3 . 8 ℃
であり 両者の間に有意差は認めなかった。
季節ごとに心筋梗塞非発症日
、1
例発症日、
複 数例発症日の3
群で最高気温、
最低気温、Δ
気温 について比較した結果を図4
に示す。
冬季、
春季 では心筋梗塞発症日で最高気温、
最低気温、Δ
気 温が低い傾向を認めるが有意差はなかった。
夏季 では最高気温、
最低気温は心筋梗塞発症日で高い 傾向を示し、
複数例発症日では最低気温が有意に 高値であった。
秋季では最高気温、
最低気温とも に心筋梗塞発症日で低い傾向があり、
複数例発症 日では有意に低値であり、Δ
気温は心筋梗塞発症 日で高い傾向を認めた。
また、
発症日午後3
時の 甲府の天気を急性心筋梗塞症(AMI)
発症日の天気 として検討を行ったが、
冬季では9
年間で16
日 の降雪日のうち7
日( 43 . 8 %)
と高率に発症してい院内死亡 81 (8.1%) 13 (68.0%) 30 (6.6%) 9 (6.0%) 28 (7.5%) 0 (0.0%) 症例数
998 19 453 149 371 2 左冠動脈主幹部
左前下行枝 左回旋枝 右冠動脈
大伏在静脈グラフト 全症例
責任病変別
症例 998名 男性 734名 :女性 264名 年齢 66±12歳 男性 64±12歳 :女性 72±9歳 表1 急性心筋梗塞症疾患者背景.
図1 月ごとの急性心筋梗塞症発症数.
表2 季節ごとの急性心筋梗塞症(AMI)の発症日と発症数.
図2 季節ごとの急性心筋梗塞症発症数と院内死亡率.
図3 急性心筋梗塞発症日と非発症日での最高気温・最低気温・日内気温変化 (
△
気温)の比較.3.他の地域での心筋梗塞発症状況
日本国内の各地でも急性心筋梗塞症の発症に おける季節変動について研究が行われている
。 Yamazaki
3)は愛知、
三重、
岐阜の3
県で530
名の 急性心筋梗塞症について調査を行っているが、
冬 季に31 %
が発症しており、
夏季には21 %
が発症時
、 10 ℃
以上の気温の日内変動がある日に頻発 していた。Yamasaki et al.
4)は高知県で725
名の急 性心筋梗塞症について月ごとの発症状況を調べ、 4
月と8
月の2
つのピークを認めた。
季節変動の トラフは秋であった。
しかしこの変動は65
歳未 満の年齢群でのみ明らかであった。
海外でも欧米を中心に多く季節変動に関する 図4 季節ごとの急性心筋梗塞発症日と非発症日での最高気温・最低気温・
日内気温変化(
△
気温)の比較.**;p<0.01、*;p<0.05
図5 季節ごとの急性心筋梗塞症(AMI)発症日の天気.
いて検討を行っている
。 12
月から2
月の3
ヶ月 で全体の30 . 5 %
が入院しており冬季に多いという 季節変動が存在した。
また、
心筋梗塞症による入 院は最低気温と負の相関があり、
最低気温が3℃
未満では
15 ℃
以上と比べて心筋梗塞症による入 院がほぼ2
倍であった。Spencer et al.
5)は米国 で行われたsecond National Registry of Myocardial
Infarction
に25
ヶ月間に報告された急性心筋梗塞症
259 , 891
名の季節変動の解析を行った。
心筋梗 塞症発症は夏季に比べて冬季で53 %
の増加してい た。
この季節変動は性別に関わらず認められ、
対 象となった10
地域のうち9
地域で認められた。
また、
院内死亡も同様な変化があり、
冬季が9%
で最も高かった
。Kloner et al.
6)は米国ロサンゼル スで222 , 265
名の冠疾患死の季節変動を検討した ところ、6
月から9
月に比べて12
月、1
月で死 亡数は平均で33 %
増加していた。
月別の死亡数 は平均最高気温、
平均最低気温と負の相関を示し た。
しかし、 12
月、1
月の1
日ごとの死亡数と 気温との相関は良好でなく、
休暇期間にピークが あった。
この事から心筋梗塞症の季節変動は気温 の変化だけでは説明できず、
気道感染や生活習慣 の変化、
食事内容の変化、
精神的ストレスの変化 などにより修飾されていると考えられた。
同様な結果は南半球でも報告されている。 Marshall et al.
7)はニュージーランドで冠動脈疾患 の死亡率を調査し、
冬季のピークから夏季までに35 %
の変化を認めている。
この季節変動は年齢 依存性があり、
女性に比べて男性に明らかであっ た。
また、 Sharovsky et al.
8)はブラジル、
サンパ ウロにおける1
年間の急性心筋梗塞症による死亡5 , 615
名に同様な季節変動を認めている。
冬季と 夏季との間の季節変動は死亡例全例では30 %
で あった。
季節変動の程度は年齢による変化を認め ており、 75
歳未満では23 %
の変動であったが、 75
歳以上では44 %
と高率であった。
熱帯域ではSeto et al.
9)が米国ハワイ州での11 , 010
名の冠動脈 死を検討している。
月ごとに集計した結果、3
月が10
万人あたり13 . 3
人であったの対して8
月は10
万人あたり10 . 4
人と22 %
の変動を認めた。
一方 で季節変動を認めないという報告も散見される。 Ku et al.
10)は台湾、
高雄での540
名の急性心筋梗塞 症発症についての検討では季節変動を認めていな い。
4.血圧の季節変動
様々な心血管疾患発症の危険因子として
、
血 圧の関与が指摘されている。
血圧は睡眠・
覚醒に伴う概日変動のみならず
、
季節変動が存在す ることが多く報告されている。7〜8
月に最小 値を示し、1〜2
月に最大値を示す変動である。
イギリスで行われた軽症高血圧患者を対象としたMedical Research Council's treatment trial
11)では、
季 節変動は高齢者、
男性、
肥満者で若年者、
女性、
非肥満者に比べてより大きくなっていた。
血圧 変動は最高気温、
最低気温と相関したが、
降雨と の相関関係は認めなかった。 Hata et al.
12)の検討で は正常血圧者では尿中Na、
ノルエピネフリン排 泄量は冬季に増加していたものの血圧変動は認め られなかった。
一方、
高血圧患者は血圧の有意な 季節変動を示し、
尿中Na、
ノルエピネフリン、
血漿ノルエピネフリンが増加していた。
この結果 から寒冷刺激により交感神経活性が亢進すること と、
冬季の食塩摂取量の増加とが血圧の季節変動 に強く影響を与えると報告している。
血圧が季節 変動を示す主な要因としては気温が影響している ことに異論がないところであるが、
日照時間の関 与や、
運動量、
ストレスなどの影響が指摘されて おり、
さらに空調設備の改善と共にその影響は複 雑になってきている。
5.他の疾患での季節変動
心筋梗塞以外では
Boulay et al.
13)はフランスで慢 性心不全の入院について検討を行っている。
心 不全死では月別では35 %
変動があり、1
月に最も 多く、8
月に最も少なかった。
入院数も同様な変 動があり、
死亡率でも冬季から春季で高率であっ た。Stewart et al.
14)は英国、
スコットランドで男 性75 , 452
名、
女性81 , 269
名の心不全による入院を 解析し、
冬季に入院が多く、
女性に季節変動が大 きいことを報告している。
さらに男性、
女性共に76
歳以上で季節変動が最も大きかった。
死亡率 でも同様な季節変動を認めている。
Mehta et al.15)は解離性大動脈瘤の発症における 時間生物学的検討を行った
。
季節変動があり、
冬 季が多く、
夏季に少なかった。
サブグループ解析 の結果、
この季節変動は女性、 70
歳未満の年齢 群、
下行大動脈にのみに病変がおよぶB
型解離、
正常血圧者、
非糖尿病患者でより明らかであっ た。
不整脈についても季節変動が報告されている
。
Kupari et al.
16)は発作性心房細動による286
名の入 院を調べて、5
月から8
月が最も少なく、1
月か ら4
月、9
月から12
月が有意に多いという結果 から寒冷が発作性心房細動の一つの誘因であると 結論している。
また、Fries et al.
17)はICD (
植え込み型除細動器
)
植込み患者における頻脈発作の頻度 を外気温に基づいた体感温度と比較をしている。
頻脈発作は体感温度と2
次関数の相関があり、
極 端に体感温度が低い時、
あるいは高い時に頻発し ていた。Chen et al.
18)は症状を有する徐脈性不整脈 に対して新規にペースメーカーの植込みを行った243
名の洞不全症候群患者、 440
名の房室ブロッ ク患者、 22
名の両者を示す合計904
名の季節変動 を調べた。
それぞれの疾患ごとでは10
月から12
月でペースメーカー植込みが多い傾向があり、
全体としては他の時期に比べて有意な増加を認め た。
6.季節病としての心疾患
急性心筋梗塞症
、
心臓突然死、
心不全、
さらに 様々な不整脈など発症、
増悪に季節変動を認める 報告が多数なされている。
そのほとんどが我々の 甲府盆地における急性心筋梗塞症発症調査と同様 に冬季に多く、
夏季に少ないというものである。
しかし、
四季の変化が見られない亜熱帯気候の地 域での検討ではこの季節変動は必ずしも認められ ておらず、
変動性の消失や、
むしろ夏季での発症 増加の報告もなされている19),20)。
急性心筋梗塞症 が季節変動を示す一因として冠危険因子とされる 血圧、
脂質代謝、
血液凝固が季節変動を示すこと が挙げられる。
フィブリノーゲン、
ヘマトクリッ ト、
白血球数、
血小板数や各種ホルモンの季節変 動が認められている。
また、
寒冷刺激によりヘマ トクリット、
血小板や血液粘稠度が増加するため に、
血液凝固性は亢進する21)。
また、
血行動態で は冬季に心拍数と総末梢血管抵抗の上昇と心拍出 量の低下が示されており22)、
寒冷な気候により交 感神経を介した血管収縮を来たし心臓の後負荷を 増大させる。
冬季ではこのように交感神経活性が 亢進する結果として冠動脈の血管抵抗が上昇する こと、
攣縮を引き起こすことにより、
心筋梗塞の 発症の原因となるプラークが破綻しやすくなり、
血栓形成が起こりやすくなると思われる。
気温と 冠動脈疾患死との検討ではU
字型の関係を認める 報告23)もあり、
心筋梗塞発症への気温の影響は線 形ではない。
我々の検討でも全体としては冬季に 多い季節変動が認められたのであるが、
夏季の発 症日は気温が高い傾向があった。
発汗に伴う塩分 の喪失や脱水による血液凝固性の亢進などが原因 と考えられる。
季節変動のそのほか要因として考えられるも
project
で登録された25 , 700
名の中で起こった3 , 314
名の心筋梗塞症および冠動脈死と気温、
大気圧の 関係を解析している。
気温とは負の相関があり、 10 ℃
の気温低下により12 %
の増加を認めた。
大気 圧とはV
字型の相関を認め、 1 , 016 hPa
が最低値で10 hPa
大気圧が低下すると12 %
心筋梗塞症および 冠動脈死は増加し、 10 hPa
大気圧が上昇すること で11 %
増加した。 25
歳から64
歳までの対象を年齢 により3
群に分けて解析を行った結果、
若年群で は気温、
大気圧ともに有意な相関を認めなかった ものの、 55 〜 64
歳の年齢群では気温、
大気圧と の相関が明らかであった。
天気と心筋梗塞症発症 の関係も指摘されている。
我々の検討では冬季で の降雪日の発症が高率であったが、
降雪の後の数 日間は冠動脈死が多いという報告もあり25)、
降雪 時の気候の変化および降雪後の除雪作業が発症の 誘因になると考えられる。
Sheth et al.
26)がカナダのデータベースを用いた159 , 884
例の急性心筋梗塞症による死亡率の季節 変動では夏季に比べた冬季の増加率は65
歳未満 が5 . 8 %、 65 〜 74
歳が8 . 3 %、 75 〜 84
歳が13 . 4 %、
85
歳以上が15 . 8 %
と年齢に依存して大きくなっ た。 Sayer et al.
27)はロンドンで行った1 , 225
名の急 性心筋梗塞症による入院患者の検討では全体とし ては冬季に多く、
夏季に少ないという変動を認め るものの、
糖尿病患者、
南アジア人、β
遮断薬服 用者、
アスピリン服用者では季節変動は認められ なかった。
心筋梗塞症発症の季節変動には性別、
年齢も関与しており、
基礎疾患の有無や、
薬物治 療などが影響するといえよう。
急性心筋梗塞症の 入院後の予後や心不全の入院においても季節間で 差異があり、
冬季が最も死亡率、
罹病率が高いと の報告が多くなされている。
これらに関して冬季 に大気汚染が増悪することにより炎症反応が潜在 している可能性やインフルエンザ等による感染症 の併発による患者の全身状態の変化が関与してい るとする報告もある。
急性心筋梗塞症の季節変動の経年変化を調べた 報告では
、
季節変動の振幅が小さくなってきてい る28)。
これには、
公衆衛生の普及による治療効果 と住環境の改善により屋内での温度刺激の減少が 影響していると考えられている。
今後は地球温暖 化による影響も予想され、
気温上昇に伴う疾患発 症原因の変化、
発症時期の変化など季節変動も影 響を受けてゆくものと思われる。
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