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「文化交流史展   -日本人のみた西洋・西洋人のみた日本-」

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Academic year: 2021

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 皆さんは本学図書館で毎年開催されている貴 重書展示会についてご存知でしょうか。その中 から、今回は平成 8(1996)年に開催された「文 化交流史展−日本人のみた西洋・西洋人のみた 日本−」に触れてみたいと思います。

 この展示会では、福沢諭吉などの著名人が執 筆した多数の貴重書が展示されました。ここで、

私が特に興味を惹かれた 2 冊をご紹介します。

1 冊目は大槻玄沢の『蘭学階梯』です。大槻 は仙台藩の支藩、一関藩(現在の岩手県一関市)

に出生した江戸時代後期の蘭学者で、『解体新 書』の翻訳で有名な杉田玄白、前野良沢の弟子 にあたります。彼の代表作で天明 8(1788)年 に創刊された『蘭学階梯』は文字通り「蘭学へ 登るための階段梯子」という意味で、二巻に渡っ て日蘭通商と蘭学勃興の歴史や、アルファベッ ト文字等のオランダ文法の初歩が書かれていま す。これは日本で刊行された最初の蘭学入門書 であり、のちに広く普及され、大槻は日本人の オランダへの関心を強めた第一人者として功績 を残しました。

2 冊目はヘボンの『和英語林集成』です。ジェ イムズ・カーティス・ヘボンは日本を訪れた最 初の米国人宣教師で、安政 6(1859)年 に横 浜に上陸します。しかし、当時の日本は攘夷運 動が盛んで、キリスト教の公然とした布教も禁 止されており、外国人殺傷事件が頻発していま した。そんな自身の身も危ぶまれる中、ヘボン は宿所「成仏寺」で日本語の研究と病人の看護 にあたります。そして慶応 3(1867)年、岸田 吟香の協力のもと『和英語林集成』を発行し、

日本初の和英辞典を誕生させたのです。その内 容は当時の日常語を中心に編纂されており、19 世紀後半の貴重な日本語資料としての価値も持 ち合わせています。

 私自身、外国語を一から学ぶ時、辞書や入門 書の存在がどれほど重要であるか痛感していま す。彼らは自ら未開の外国語研究を行い、後世 に伝えました。その苦労と努力を思うと、現在 の私達は本当に恵まれた環境にあるのですね。

 この他にも多数の有名な貴重書が展示されま した。目録が図書館ホームページの「デジタル 展示会」からご覧頂けますので、ぜひご利用下 さい。

あべ けいこ(英米語学科 4 年次生)

案内絵ハガキから見た貴重書展示会のイメージ( 9 )

 「文化交流史展

  -日本人のみた西洋・西洋人のみた日本-」

阿部 桂子 学生と図書館

参照

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