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目次 IPA 組織の紹介 IoT/CPSのイメージと事例 IoTの国内外の動向 つながる世界の課題認識とリスク事例 つながる世界の開発指針の狙いと概説 つながる世界の開発指針の普及展開 2

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(1)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

技術本部ソフトウェア高信頼化センター(SEC)

研究員 宮原 真次

IoT時代のリスクの認識と

安全・安心に向けた開発のポイント

SECセミナー in 仙台

2017年2月22日

(2)

目 次

 IPA組織の紹介

 IoT/CPSのイメージと事例

 IoTの国内外の動向

 つながる世界の課題認識とリスク事例

 つながる世界の開発指針の狙いと概説

 つながる世界の開発指針の普及展開

(3)

IPAのミッション

IT社会の

安全・安心を創る

未来を拓く

IT人材を育てる

“繋がる時代”の

高信頼化を築く

本日の位置付け

(4)

IPA組織の紹介

ソフトウェア

高信頼化センター

セキュリティセンター

技術本部

IT人材

育成本部

S o f t w a r e R e l i a b i l i t y

E n h a n c e m e n t C e n t er

(SEC)

国際標準推進センター

IT人材育成企画部

イノベーション人材センター

HRDイニシアティブセンター

情報処理技術者試験センター

2.IoTの安全安心への取組み

(つながる世界の開発指針の策定と普及展開)

IPA

(独)情報処理

推進機構

1.重要インフラ等情報処理システムの

ソフトウェア障害対策

1.1 障害情報共有の仕組み構築

1.2 障害事例情報の分析活動

1.3 組込みソフトウェア産業の競争力

強化

2.1 国内での普及と国際標準化

2.2 開発指針の業界仕様への展開

2.3 IoT高信頼化機能要件の策定

3.環境変化に対応した新たな取り組み

3.1 システムズエンジニアリング

3.2 システム理論に基づく障害解析

STAMP

3.3 システム構築上流工程強化

(5)
(6)

IoT時代:様々なモノやサービスがつながる世界

AVネットワーク

医療・ヘルスケアネットワーク

蓄電池・

コジェネ

HEMSネットワーク

電力会社

省エネ制御

家電・照明

EV/HV

太陽光発電

HEMS

端末

医療・ヘルスケア

機器

ウェラブル

機器

医療・

ヘルスケア

サーバ

ロボット介護

テレマティクス端末、

データレコーダ等

ITS&自動車安全機能の連携

Newサービス

後付

車載器

車車間通信

持込機器

ITS路側機

自動運転

車載 ECU

4K・8K

コンテンツ

ホーム

サーバ

ネットワーク

家電

HEMS

関連企業

コンテンツ

提供企業

医療機関・

ヘルスケア企業

サービス提供サーバ

(クラウド)

自動車メーカ

・交通管制

Convenience

お 弁 当 セ ー ル

生活圏の公共エリア

のネットワーク機器

ATM

遠隔監視・制御

機器メーカ

農地や工場

スマートメータ

ホームゲートウェイ

出典:一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会「セキュアライフ2020」中の図に加筆

(7)

CPS社会:大量のセンサーデータを分析・活用する世界

環境・構造情報管理 ・分析センタ

社会状況データ管理 ・分析センタ

DB

環境・構造情報をセンシングし、可視化情報や

将来予測等の

アセスメント情報

を提供

個人の健康状態や屋内外の環境因子をセンシ

ングし、

ヘルスケア情報

を提供

社会状況をセンシングし、渋滞回避等の次のア

クションのための

意思決定支援情報

を提供

20:00 22:00

CO

2

パーソナル情報管理 ・分析センタ

環境・構造情報センシング

パーソナル情報センシング

社会状況センシング

混雑度測定

渋滞予測

橋梁健全性

体内環境

室内環境

移動履歴

地滑り監視

氾濫監視

水質等環境監視

個人から地球環境まで、あらゆるところにセンシングデバイスが遍在する

社会が到来。

街頭防犯カメラ

※CPS:サイバー・フィジカル・システム

インターネット

ビックデータ、AI解析

(8)

バルセロナ市では、市内全域にWi-Fiで接続したスマートパーキング

メータを配置して、住民に駐車可能な地点の情報をリアルタイムで提供。

また、スマートフォンでの駐車料金の支払いを可能としている。

IoT事例)バルセロナ市の公共IoT

(スマートパーキング)

(9)

CPS事例)JR東日本「スマートメンテナンス」

センサ・ビックデータを活用した保守コストの大幅削減

~ 時間計画保全から状況監視保全へ ~

(10)
(11)

海外の動き:独Industry4.0と米IIC(

Industrial Internet Consortium

)

出典:経済産業省製造産業局プレゼン資料より

(12)

規格/団体

概要

主要参加メンバー等

IEEE P2413

IoT に お い て ド メ イ ン 横 断 の プ ラ ッ ト

フォームを検討

-ISO/IEC 30141

JTC1 SWG5の後をうけてWG10でリファ

レンスアーキテクチャを検討

-NIST CPS PWG

CPSのFramework検討のためのPublic

WG

-oneM2M

世界の主要7標準化団体の共同プロ

ジェクト。従来の垂直統合型M2Mサー

ビスを共通PFで水平統合型に展開

Continua、HGI、OMA等業

界団体約200社

Industrie 4.0

ドイツ政府が製造業のイノベーション政

策として主導

Siemens 、 Bosch 、 SAP 、

IIC

エネルギー、医療、製造、運輸、行政に

焦点

GE、AT&T、IBM、Cisco、

Intel等、約240社

AllSeen Alliance

家電製品、モバイル端末向け規格

Qualcomm 、 LG 、 MS 等 、

約50社

OCF

家庭、企業における多様なデバイス間

の相互運用のための規格

Intel 、 サ ム ス ン 電 子 、

Cisco、MS、他

HomeKit

iOS(スマホ)と機器をつなぐ規格

Apple、他約20社

(13)

動き始めた日本の「CPSによるデータ駆動型社会」

出典:平成27年5月 産業構造審議会 商務流通情報分科会 情報経済小委員会 中間とりまとめ

(14)

IoT推進体制:IoT推進コンソーシアム設立(2015.10)

出典:IoT推進コンソーシアム http://www.iotac.jp/wg/security/

参加企業等

約2,400会員

(2016年10月現在)

(15)

つながる世界に向けたSECの取組み

つながる世界のソフトウェア

品質ガイド(*1)

つながる世界のセーフティ

&セキュリティ設計入門

つながる世界の品質の相互

理解を深めるために、品質

モデルを共通化

つながる世界の開発指針

つながる世界のセーフティ

設計・セキュリティ設計の

薦めと見える化

製品開発時に考慮すべき

セーフティ/セキュリティ/

信頼性の要件を指針化

2015年5月発行

2015年10月発行

2016年5月発行

活動1

活動2

活動3

*1: ISO/IEC25000

SQuaREシリーズ解説

(16)
(17)

つながる世界では様々な課題が存在

異なる分野の

サービスがつながる

サービス企業やユーザが

モノをつなげられる

様々なモノがつながる

1つの製品の不具合

による影響が拡大

相手の信頼性レベル

が分からない(不安)

メーカが想像もしない

つなぎ方、使い方も

つながる世界では、製品供給者が

想定しない、把握できない課題

が発生

つながる世界のリスクを認識し、安全・安心への対策が急務!

IoT技術は日進月歩

時間が経つにつれて

安全安心が劣化

(18)

つながる世界のリスク(事例1)

知らない うちに 「つな がっ てしまう 」

ロシアで、中国製アイロンの中に近隣200m以内の無線LANにアクセスし、

ウイルスを撒き散らすチップが埋め込まれていることが発見された。

無線LAN

(認証なし)

無線LAN

(認証あり)

②無線LAN上

のPCに感染

①200m以内の認証のない無線LAN

にアクセスし、マルウェアをまき散らす

鍵のない無線

LANがあるから

使っちゃおう

出典:一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会「生活機器の脅威事例集」

(19)

つながる世界のリスク(事例2)

産業制御システム

制御装置(PLC)

工場内設備

工場内ネットワーク

①ネットワークから隔離されたシステムに

USBメモリや持ち込みPC経由でマルウェアが感染

②不正な命令で

設備を破壊

「つながらない」つもりなのに「つながってしまう」

出典:一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会「生活機器の脅威事例集」

ウイルスで工場設備が停止

(20)

つながる世界のリスク(事例3)

出典:一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)

米国blackhat2015で発表があった自動車の攻撃研究事例

スマホから不正に車載器に進入し、ジープのハンドルやエンジンを不正操作した。

「つながらない」はずが「つながってしまう」

(21)
(22)

つながる世界の開発指針の狙い

想定されるリスク

• 車を制御・操作中のスマホのハングアップにより、

制御・操作が効かなくなり、重大な事故が発生

• 脆弱性がある側の機器への不正アクセスにより、

相手側の機器に保存されている情報が盗難

自動運転の車

スマートフォン

人の命を預かる

信頼性の設計要件

通信や

エンターテイメントに

利用する信頼性の

設計要件

接続しても

問題がないかの

確認が必要

IoT時代の安全

と安心への危惧

つながる事を想定した安全・安心に向けた設計が重要に!

例)

(23)

つながる世界の開発指針検討WG

役割

委員氏名

所属先名

主査

高田 広章

名古屋大学

副主査

後藤 厚宏

情報セキュリティ大学院大学

委員

飯島 雅人

株式会社ミサワホーム総合研究所

委員

緒方 日佐男

日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社

委員

荻野 司

一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会

委員

奥原 雅之

富士通株式会社

委員

梶本 一夫

パナソニック株式会社

委員

木村 利明

一般財団法人 機械振興協会 技術研究所

委員

高橋 裕一

株式会社日立製作所 情報・通信システム社

委員

長谷川 勝敏

一般社団法人組込みイノベーション協議会

委員

早川 浩史

株式会社デンソー

委員

松並 勝

一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会

委員

三上 清一

株式会社JVCケンウッド

 産業界や学会の有識者で構成したWGをH27年8月に立ち上げ

 IoT製品・システムの開発時に考慮すべき、リスクや対策を検討

つながる世界の開発指針検討WG委員一覧

(24)

つながる世界の開発指針を策定

つながる世界の開発指針の特徴

※本開発指針は、2016年3月24日に公開

(25)

開発指針でのIoTの捉え方

IoT

IoTがつながったIoT(System of Systems)

IoT

IoT

IoT

モノがつながったIoT

中継

ノード

サーバ

モノ

1.単独でも有用

4.つながることで

新しい目的や

機能を実現

3.完成形ではなく

継続的に進化

2.つながっても

独立に管理可能

5.地理的に分散し

情報を交換

IoT

 あらゆる「

モノ

」がネットワークにつながり、

新しい価値

を創生

 さらに 、

IoT同士

がつながることで、

新しい価値

を創生

ただし、

つながりにより拡大するリスク

も発生

SoS定義:Mark W. Maier

(26)

つながる世界のリスクの特徴(1/2)

想定しないつながり

が発生する

管理されていないモノ

もつながる

(27)

つながる世界のリスクの特徴(2/2)

身体や財産への危害

にもつながる、危害がつながりにより

波及

する

 問題が発生しても

ユーザにはわかりにくい

無線経由での

不正アクセス

設定ミスによる

個人情報漏えい

ウイルス感染

財産

現金

身体や生命

(28)

 開発指針策定にむけたリスクの分析方針

• IoTにおいて「守るべきもの」、「つながりのパターン」を整理

→ 「IoTならでは」のリスクを想定

開発指針のリスク分析方針

(29)

機器種別 リスク例 メ ー カ ー や 関 連 企 業 サ ー ビ ス 事 業 者 ユ ー ザ ( 意 図 的 ) ユ ー ザ ( 誤 接 続 ) 攻 撃 者 偶 発 的 直 接 的 間 接 的 固 定 的 動 的 複 合 的 I o T 機 能 本 来 機 能 デ ー タ 身 体 や 財 産 そ の 他 通 常 使 用 I / F メ ン テ ナ ン ス 用 I / F 非 正 規 I / F 内 包 物 理 的 接 触 企 画 ・ 設 計 ・ 開 発 製 造 ・ 出 荷 運 用 ( 供 給 側 ) 運 用 ( ユ ー ザ 側 ) 廃 棄 ・ リ サ イ ク ル 主要な原因 IoTに着目した課題/問題 インターネット接続の想定不足 初期パスワードの変更依頼不足 初期パスワードを記載した文書の公開 攻撃事例の把握、共有不足 保守用扉のアクセス管理不足 保守用インタフェースの開放 ATM端末のウイルス感染 個々のIoTの管理不足 つながりの全体像を把握する機能なし 経営者 開発者 保守者 ユーザ認証機能の不足 つながりによるリスクを想定する 基本方針が策定されていない。 リスクが想定されていない。 不自然な操作に対する確認の不足 物理的なリスクを認識する リスクが想定されていない。 アカウントの管理不足 知らない相手でも安全安心につなげられる設計をする 意図しない使われ方やつながりを考慮できていない。 異常な利用を防ぐ仕組みの不足 内部不正や情報漏えいに備える 社員のモラルや訓練、リスク想定が不足している。 モバイル網のアクセス管理不足 安全安心の設計の整合性を確認する 双方の技術者が連携できていない。 スマホ-車載器間通信の非保護 個々でも全体でも守れる設計をする IoTとしての守るべきものと守り方が明確でない。 車載器権限の認証なし 時間が経っても安全安心を維持する アップデート機能の安全性が不足している。 アップデート機能の不正利用を防げない。 アップデートファイルの暗号化なし つながる相手に迷惑かけない設計をする 自身の問題の他への波及を止められない。 自身の問題の他への波及を止められない。 自動車制御系へのアクセス管理不足 廃棄・リサイクル時の機密漏えいに備える 廃棄・リサイクル時の機密漏えい対策が不十分。 廃棄・リサイクル時の機密漏えい対策が不十分。 工場でのセキュリティ検査不足 自身がどのような状態かを把握・記録する 緊急対応体制が整備できて いない。 自身の問題を検知できない。 自身の問題を検知できな い。 ウイルスチェック機能なし 最新のIoTリスクを把握・情報共有する 最新のリスクを把握できていない。 異常時の自律制御機能なし ユーザにつながることによるリスクを知ってもらう ユーザがつなげるリスクを防げない。 IoT機器 (想定事例)廃棄・リサイクルされた機器をつな げたら、前の所有者のIoT設定が残っていて サーバにつながってしまった。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 廃棄・リサイクル時の設定消去なし 廃棄・リサイクル時の対策を検討する必要がある。 IoT全般 (想定事例)災害時に、災害対策用のIoTが一 斉に立ち上がり、無線が輻輳、IoTが使用でき なくなった。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 社会全体としてのIoTの把握不足 周囲及び自己の現在の状態 を把握し、対応する必要があ る。 攻撃事例の把握、共有不足 センターサーバのアクセス管理不足 POS端末のウイルス感染 家電 (想定事例)ユーザが家庭用の家電操作機器 の通信を中継・延長し、遠隔から家電を操作し たところ家族が事故にあった。 ○ ○ ○ ○ ○ ユーザのリスク認識不足 ユーザにつながる世界のリス クを認知させる必要がある。 対策されるべき課題       対象読者    対策の方向性 ATM POS つながる相手に影響を与え ないという配慮が不足してい た。 意図しないつながりにおいて も、安全安心を維持する必 要がある。 センターサーバに不正アクセス、POS端末にウ イルスを感染させ、顧客の決済情報を不正に収 集。 自社に関連する機器への攻 撃が増大していたのに、対策 していなかった。 ○ ○ 何が起きたか なぜ発生したか 工場の検査時にウイルス感染、出荷され、IoT 接続された際に感染が広がった。 (想定事例)IoT同士がつながるうちに、想定さ れたないIoTまでつながり、情報が漏えいした。 IoT機器 IoT全般 モバイル網経由で車載器にアクセス、チップの ファームウェアを書き換え、車載ネットワークに 制御命令を送信、自動車のハンドルやブレーキ を遠隔制御。 自動車 車載器 ローンが滞ったユーザの自動車を遠隔からロッ クしたり、ホーンをならすサービスが元従業員に 不正利用。 ・守るべきものが守られてい なかった。 ・セキュリティの問題がセーフ ティに与える影響の想定が 不十分であった。 ・遠隔アップデート機能のセ キュリティが不十分であっ た。 内部犯行を想定していなかっ た。 攻撃者に保守用扉を開けら れたり、保守用USB端子に 電話機等をつなげられるリス クの想定が不十分であった。 拾得者などによる意図しない 利用に対しても、安全安心を 考える必要がある。 どの段階で発生したか WHO HOW WHOM WHERE WHEN ファイアウォールに守られた クローズドな環境への設置を 想定していた。 IoT機器 (想定事例)拾ったIoT機器をいじっていたら遠 隔機能が動作し、ユーザの財産に損害を与え た。 プリンター 複合機 インターネットに接続することを想定していない プリンター複合機の蓄積データが公開状態に。 初期パスワードも文書で公開。 物理鍵を不正に入手しATMの保守用扉を開け てウイルスを感染させるとともに、さらに電話機 等を取り付け、その電話機等にメールを送るこ とで現金引き出した。 ○ ○ WHAT WHY ○ 誰がつなげたか どのようにつなげたか 何が危害を受けたか どこで発生したか ○ ○ ○ ○ ( 現 金 ) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ( 製 品 ) ○ ○ ○

「守るべきもの」や「つながりのパターン」との関係を整理

障害事例を6W1Hの要素でリスク分析し、IoTに着目した課題を抽出

リスク分析及び開発指針の導出の仕方

※本表については、

開発指針の付録を参照

誰がどの様につないで、

どこでどの様な問題が発生し

結果的にどの様な被害になり

原因は何だったか。

→発生要因と課題を抽出

(30)

つながる世界の開発指針

◆つながる世界の開発指針の内容

目次

第1章 つながる世界と開発指針の目的

第2章 開発指針の対象

第3章 つながる世界のリスク想定

第4章 つながる世界の開発指針(17個)

第5章 今後必要となる対策技術例

※指針は、ポイント、解説、対策例を記述

※開発指針を書籍化し、2016年5月11日に発刊

http://www.ipa.go.jp/sec/reports/20160511_2.html

大項目

指針

つながる世界の安

全安心に企業とし

て取り組む

指針1 安全安心の基本方針を策定する

指針2 安全安心のための体制・人材を見直す

指針3 内部不正やミスに備える

つながる世界のリ

スクを認識する

指針4 守るべきものを特定する

指針5 つながることによるリスクを想定する

指針6 つながりで波及するリスクを想定する

指針7 物理的なリスクを認識する

守るべきものを守

る設計を考える

指針8 個々でも全体でも守れる設計をする

指針9 つながる相手に迷惑をかけない設計をする

指針10 安全安心を実現する設計の整合性をとる

指針11 不特定の相手とつなげられても安全安心を確保

できる設計をする

指針12 安全安心を実現する設計の検証・評価を行う

市場に出た後も守

る設計を考える

指針13 自身がどのような状態かを把握し、記録する機

能を設ける

指針14 時間が経っても安全安心を維持する機能を設け

関係者と一緒に守

指針15 出荷後もIoTリスクを把握し、情報発信する

指針16 出荷後の関係事業者に守ってもらいたいことを

伝える

指針17 つながることによるリスクを一般利用者に知っ

てもらう

IoT機器・システム

の開発者、保守者、

経営者に最低限

検討して頂きたい

安全・安心に関す

る事項をライフサ

イクル視点で整理

(31)

開発企業における開発指針の使い方

各指針の

ポイントは必ず検討すべき内容

開発指針

対策の実施は当事者の判断

とする。実施

する場合は各指針の対策例が参考となる

・IoT製品やシステムの開発時の

チェック

リストとして利用

する。

・指針で記述している事項は、検討時に

企業や団体、業界の

実情に合わせてカ

スタマイズ

して利用する。

・内部での開発のみならず

受発注の要件

確認

にも活用する。

・チェック結果を

取組みのエビデンス

して活用する

 開発指針の利活用方針

 開発指針の利活用方法

(32)

[指針5] つながることによるリスクを想定する

ポイント

①クローズドなネットワーク向けの機器やシステムであっても、IoTコンポー

ネントとして使われる前提でリスクを想定する。

②保守時のリスク、保守用ツールの悪用によるリスクも想定する。

解説

・ファイアウォールなどで守られたり、イン

ターネットから隔離して利用する想定の

機器にセキュリティ上の問題が発生。

・保守用ツールを改造して攻撃される事例

も発生。

対策例

指針4の守るべきものに対するリスクを想定

・IoTコンポーネントとしてのリスクの想定

1) クローズドなネットワーク向けでもIoT

コンポーネントとしてのリスクを想定

2) 想定外の状況への対応

・保守時のリスク、保守用ツールの悪用に

よるリスクの想定

1) 保守時の攻撃リスクの想定

2) 保守用ツールの悪用リスクの想定

プリンター複合機

ルーター

大学など

ファイア

ウォール

なし

初期パスワード

変更なし

インターネット

蓄積データ

参照可能

(33)

[指針9] つながる相手に迷惑をかけない設計をする

ポイント

①IoTコンポーネントの異常を検知できる設計を検討する。

②異常を検知したときの適切な振る舞いを検討する。

解説

・異常な動作が発生した場合、影響の波及

を防ぐために、早急に検知することが必要。

・異常な状態が検知された場合、内容に応

じてネットワークから切り離すことが必要。

・状況に応じて早期に復旧することが必要。

対策例

・異常状態の検知

1) 連携した複数のIoTコンポーネントの監視

2) IoTコンポーネントの監視による負荷の増

加の抑制

・異常発生時の波及抑止や復旧

1) 異常状態の影響の波及抑止

2) 異常が発生した機能の縮退

3) IoTコンポーネントの再起動・再接続

4) IoTコンポーネントの復旧

IoTコンポーネント

機能

異常

他のIoT

コンポーネント

他のIoT

コンポーネント

縮退

波及抑止

再起動

再接続

影響

影響

早く気づく

つながる相手に

迷惑をかけない

検知

(34)

[指針10] 安全安心を実現する設計の整合性をとる

ポイント

①安全安心を実現するための設計を見える化する。

②安全安心を実現するための設計の相互の影響を確認する。

解説

・セキュリティ上の脅威がセーフティのハ

ザード要因となったり、セキュリティ機能

の実装がセーフティ機能や本来機能に

影響を与えないか確認が必要。

対策例

・安全安心の設計の見える化

・セーフティとセキュリティの相互の影響確認

1)セーフティ機能を含む守るべきものを特定、

脅威とリスクを分析

2)セキュリティ対策を行い、リスクを再評価

誤設定

など

ハザード

事故

引き金

機器やシステム

欠陥、

故障など

セキュリティ上の脅威

ハザード要因

脅威もハザード要因に

脆弱性

攻撃

侵害

設計品質の説明、共有、

過去の設計の理解

設計品質

の見える化

設計

評価

説明

分析

(35)

[指針14] 時間が経っても安全安心を維持する機能を

設ける

ポイント

①経年で増大するリスクに対し、アップデートなどで安全安心を維持する

機能を検討する。

解説

・自動車や家電などは10年以上利用する

ケースも多い

・経年で増大するリスクに対し、アップデー

ト安全安心を維持することが必要。

対策例

・アップデートなどで安全安心を維持する機能

手動・遠隔アップデートなどの機能追加

・アップデートなどによる影響の低減

1)遠隔アップデートにおける回線負荷の分散

2)自動アップデート後に動作しなくなった場

合のリカバリー

3)アップデート時のウイルス混入防止

・IoTコンポーネントの利用場所の把握

深刻な不具合が発見された場合のIoTコン

ポーネントの特定や停止など

出荷時

5年後

バグ発見

欠陥発見

危殆化

(36)
(37)

開発指針の普及展開

 産業界や国のIoT政策への働きかけ

分野横断的に活用されることを想定し、方向性を提示(抽象度が高い)

→ 各企業や業界での詳細化を期待(産業界やIoT政策に働きかけていく)

企業

としての

取組み

業界

としての

取組み

業界横断

的な

取組み

IoTの

安全安心

ATM

(38)

国のIoT政策への展開(各種ガイドラインの関連性)

サイバーセキュリティ基本法(平成26年11月12日) 改正:H28.4.22

※サイバーセキュリティに関する基本的な計画を定める

サイバーセキュリティ戦略(H27.9.4)

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)

※IoTシステムのセキュリティに係る総合的な

ガイドラインや基準の整備を行う

具体化

安全なIoTシステムのためのセキュリティ

に関する一般的枠組(H28.8.26)

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)

※IoTセキュリティの基本原則、取組方針

具体化

IoTセキュリティガイドライン

(H28.7.5)

IoT推進コンソーシアム(経産省、総務省)

※NW構築・サービスを含むガイドライン

つながる世界の開発指針

(H28.3.24)

情報処理推進機構(IPA)

※IoT機器・システム開発の要件

提案

製品分野別セキュリティガイドライン

(H28.6.8)

重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)

※車載器、IoT-GW、ATM、POS分野のセキュリティガイドライン

産業分野に展開

提案

 サイバーセキュリティマネジメントシステム

日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)

 ネットワークセキュリティの要件

(39)

「つながる世界の開発指針」の今後の進展

• 国内外の産業界や海外の研究

機関と連携した国際標準化

• 米NISTと連携したIoTについての検討

• 独IESEと連携した実証実験

• IoT推進コンソーシアムのIoTセキュリティ

ガイドラインへの展開(2016/7)

• その他の政府レベルのガイドラインへの展開

• CCDS 4分野の分野別セキュリティガイドライン(2016/6)

• その他の分野別ガイドラインの策定への支援

• チェックリスト化、社内ルール化への支援

• IoT高信頼化機能の機能要件の具体化

• 利用時品質の検討(HCD-netとの協調活動)

• データ品質の検討(JASAとの協調活動)

• IoT検証/評価の検討(IVIA,CCDSとの協調活動)

国際標準化

海外連携

政府施策への展開

産業界への普及

スコープ拡大

(40)
(41)
(42)

【ご参考】 IoT関連の主なセキュリティガイドライン

時間

抽象度

CSA(米)

Security Guidance

for Early Adapters

of the Internet of

Things

(2015年4月)

IIC(米)

Industrial Internet

Security Framework

(2016年9月)

JNSA

コンシューマ向け

IoTセキュリティ

ガイド

(2016年8月)

IoT推進コンソーシアム

IoTセキュリティガイドライン

(2016年7月)

DHS(米)

STRATEGIC PRINCIPLES

FOR SECURING THE

INTERNET OF THINGS

(2016年11月)

CCDS

製品分野別ガイドライン

(2016年6月)

IPA/ISEC

IoT開発における

セキュリティ設計の

手引き

(2016年5月)

IPA/SEC

つながる世界の

開発指針

(2016年3月)

GSMA(米)

IoT Security

Guidelines

(2016年2月)

参照

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