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主体的に学習に取学習意欲を向上させるためには 児童生徒が学習の目的を自覚して見通しり組む意欲 態度を立てたり 学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるように工夫し 学習することの意味をとらえたり 成長を実感できるようにしたりして 児童生徒の興味 関心を生かした学習指導を展開することが重

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各教科で育てる学力 学習指導要領総則では、「各学校において、児童生徒に生きる力をはぐく むことを目指し」、児童生徒の発達段階を考慮しつつ、知・徳・体の調和の とれた育成を重視することが示されている。「生きる力」とは、基礎・基本 を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見付け、自ら学 び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能 力、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心 などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などである。 このような目標の下に進められる学校教育において、教科指導では、先人 が創り出し蓄積してきた文化(科学・技術、芸術など)の基礎を児童生徒に 系統的に習得させるとともに、よりよい社会を形成するための知識やものの 見方や感じ方、考え方を身に付け、個性や創造性を発揮しながら生きていく 資質や能力を育成することが求められる。そのためには、「学習指導要領で 明確にされた」学力の重要な要素、すなわち「基礎的・基本的な知識・技能」 「知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現 力等」「主体的に学習に取り組む意欲・態度」の3つの要素をバランスよく 育成することが重要である。 質の高い学力をはぐ 京都府教育委員会では、これら3つの要素が統合された学力を「質の高い くむ 学力」として、学力充実や授業改善の重要な目標としている。 基礎的・基本的な 読み・書き・計算などの基礎的・基本的な知識・技能は、例えば、小学校 知識・技能 低・中学年では体験的な理解や繰り返し学習を重視するなど、発達の段階に 応じて徹底して習得させ、学習の基盤を構築していくことが大切との提言が なされた。この趣旨を踏まえて、指導方法を工夫して基礎的・基本的な知識 ・技能を確実に習得させることが大切である。 知識・技能を活用 習得した知識・技能を活用した観察・実験やレポートの作成、論述といっ して課題を解決す たそれぞれの教科の特性に応じた学習活動を充実させ、思考力・判断力・表 るために必要な思 現力等を育成する必要がある。また、各教科における知識・技能を活用する 考力・判断力・表 学習活動があってこそ総合的な学習の時間における教科等を横断した課題解 現力等 決的な学習や探究的な活動も充実し、各教科の知識・技能の確実な定着にも 結び付くのである。これらの学習の基盤となるのは言語に関する能力であり、 その育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童生徒の言語活動を充実する 必要がある。

教科指導の基本的な考え方

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各教科で育てる学力

Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

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主体的に学習に取 学習意欲を向上させるためには、児童生徒が学習の目的を自覚して見通し り組む意欲・態度 を立てたり、学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるよ うに工夫し、学習することの意味をとらえたり、成長を実感できるようにし たりして、児童生徒の興味・関心を生かした学習指導を展開することが重要 である。 なお、児童生徒が主体的に学習を進められるようになるためには、学習内 容のみならず、学習方法への注意を促し、それぞれの児童生徒が自分にふさ わしい学習方法を模索するような態度を育てることも大切である。 また、学校図書館を計画的に利用し、児童生徒の主体的、意欲的な学習活 動や読書活動を充実することも重要である。 《参考資料》 □「学校改善支援プラン-質の高い学力を求めて-」(京都府教育委員会 平成29年3月) □「生活習慣・学習環境の改善を進める実践推進ガイドライン」(京都府教育委員会 平成22年3月) □「質の高い学力」を目指す授業と評価(京都府教育委員会 平成20年3月) □ 中学校「読む力を伸ばす英文教材集」(京都府総合教育センター 平成25年3月) □「質の高い学力を育成する学習指導案ハンドブック」(京都府総合教育センター 平成24年3月) □「算数・数学ナビつ~る」(京都府総合教育センター 平成24年3月) □「単元指導パッケージ」(京都府総合教育センター 平成23年4月)

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学習指導要領の趣旨 学習指導要領に示された目標・内容をよく理解し、各教科のねらいがどの に即した授業 ような資質や能力の育成を目指しているのかを十分把握して指導することが 大切である。 限られた授業時数の中で目標を達成するためには、学校や地域社会の実態 を考慮し、児童生徒の心身の発達の段階や特性に応じて適切な工夫をし、効 果的な指導を行わなければならない。 なお、指導計画の作成に当たっては、各教科及び各学年相互の関連を図り、 系統的、発展的な指導ができるように工夫するとともに、合科的、関連的な 指導を進め、学習効果を高めるなど、学校の創意工夫を生かし、調和のとれ た具体的な指導計画を作成することが大切である。 また、指導計画と併せて評価計画を立て、指導と評価の一体化を図ること が必要である。 学力状況の的確な把 「全国学力・学習状況調査」や「京都府学力診断テスト」「府立高校実力 握と分析 テスト」の結果について、学習指導要領で明確にされた学力の重要な3つの 要素を主な視点として、児童生徒一人一人の学力の実態を分析することで、 課題を明らかにし、個に応じた学習指導及び授業の工夫改善につなげるよう にする。 京都府総合教育センターでは、京都府学力診断テスト結果をもとに、児童 生徒の学力状況を明らかにするとともに、分析・検証方法や授業改善の方策、 校内研修の推進等について理解を深めるための「京都府学力診断テスト活用 講座」を開催している。「学力診断テスト結果の概要」の冊子を参考に、各 校において更なる分析を進め、指導上の課題を明らかにして、授業改善の一 層の推進を行うことが大切である。 また、日頃の児童生徒のノートや作品を見直したり、評価のための補助簿 を読み直したりするなど、具体的な資料に基づいて考察し、児童生徒の実態 把握に積極的に取り組むことも重要である。 言語活動の充実 言語力は、基礎的・基本的な知識・技能と、これらを活用して課題を解決 するために必要な思考力・判断力・表現力等の基盤となるものである。京都 府教育委員会では、言語力を「ことばの力」として、次のように定義付け、 学校教育全体で育成することを重視している。 ○ 言語を通して知識や技能を理解する力 ○ 言語によって論理的に考える力 ○ 言語を使って表現する力

教科指導の基本的な考え方

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学習指導の基本的な在り方①

Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

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学習指導要領総則では、教育課程編成の一般方針として「言語活動を充実 する」ことが示されている。また、指導計画作成等において配慮すべき事項 として、各教科とも、「言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力 の育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童生徒の言語活動を充実するこ と。」とされている。このようなことから、言語力の育成と、そのために必 要な言語活動を充実させることは、国語科に限らず、学校教育全体に課せら れた重要な課題であるととらえることが必要である。 従前から、言語力の育成に力を入れてきた京都府教育委員会では、様々な 資料を作成し、国語科だけではなく、各教科等における言語活動の充実を進 めている。 体験的・問題解決的 体験的な学習や問題解決的な学習は、学習の対象や方法への興味・関心を な学習の充実 高めたり、場面に応じて自ら考え判断する力を育てたりするなど重要な役割 を果たしている。 価値あるものに直接触れたり、学習の内容や方法を生活と結び付けたりす る体験的な学習活動では、実際的な場面で、自ら考え工夫することから、学 習する内容の価値を実感できるようになる。 また、問題解決的な学習は、学習課題を設定し試行錯誤しながら取り組む ことで、知的好奇心や探究心を喚起し、児童生徒の興味・関心や意欲を持続 させつつ課題解決の方向へと導くことが容易になる。 そのため、各教科において、観察・実験、調査、見学、課題学習などの学 習活動を一層重視することが求められている。学習指導要領において、例え ば、国語科では説明や論述などの言語活動例を示し、社会科では観察や調査 ・見学、課題の探究、表現活動、算数(数学)科では算数(数学)的活動、 理科では観察・実験の結果を整理し考察する学習活動等を充実するように示 されている。 体験的な学習や問題解決的な学習を通して獲得した知識や技能は、定着率 が高く、実践的な能力であり、自ら学び自ら考える力を高めることができる。 これらの意義を踏まえ、体験的な学習や問題解決的な学習を発達の段階に 応じ、学校教育全体を通じて適切に計画し、その充実を図ることが大切であ る。

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見通しを立てたり、 主体的に学習に取り組む態度を養うことを踏まえ、各教科等の指導に当た 振り返ったりする学 っては、児童生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりす 習活動 る活動を計画的に取り入れることが重要である。 個に応じた指導の充 児童生徒は、それぞれ能力・適性、興味・関心、性格等が異なっており、 実 知識、思考、価値、心情、技能、行動等も異なっている。教師はこのような 個々の児童生徒の特性等を十分理解し、それに応じた指導を行うことが大切 である。 さらに各教科等の指導に当たっては、児童生徒が学習内容を確実に身に付 けることができるよう、個別指導やグループ別指導、繰り返し指導、学習内 容の習熟の程度に応じた指導、児童生徒の興味・関心等に応じた課題学習、 補充的な学習や発展的な学習などの学習活動を取り入れた指導、教師間の協 力的な指導など、指導方法や指導体制の工夫改善を図ることが大切である。 学習指導要領に示している内容は、すべての児童生徒に対して確実に指導 しなければならないものであると同時に、個に応じた指導を充実する観点か ら、児童生徒の学習状況などその実態等に応じて、学習指導要領に示されて いない内容を加えて指導することも可能である。(学習指導要領の「基準性」) なお、京都府においては、平成16年度から「まなび教育推進プラン」を踏 まえ、「子どものための京都式少人数教育」を実施している。 学校図書館の利活用 学習指導要領では、「言語活動の充実」が示されており、その中核的存在 である学校図書館については、引き続き、「学校図書館を計画的に利用しそ の機能の活用を図り、児童生徒の主体的、意欲的な学習活動や読書活動を充 実すること。」と示されている。また、学校図書館法第2条で、学校図書館 は、「図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料を収集し、整 理し、及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供することによっ て、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養 を育成することを目的として設けられる学校の設備をいう。」と定義付けら れている。 したがって、学校図書館については、教育課程の展開を支える資料センタ ーの機能を発揮しつつ、児童生徒が自ら学ぶ学習・情報センターとしての機 能と豊かな感性や情操をはぐくむ読書センターとしての機能を発揮すること が求められている。各教科等において学校図書館を計画的に活用した教育活 動の展開に努め、学校図書館の利活用を進めていかなければならない。

教科指導の基本的な考え方

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学習指導の基本的な在り方②

Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

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子どものための京都式少人数教育 義務教育9年間を見通して、学年の特性や児童生徒の発達段階に即した 効果的な指導方法や柔軟な指導体制について、市町(組合)教育委員会の 選択と説明責任のもとに、一人一人を一層大切にしたきめ細かな指導を更 に進め、学力向上を図る。 《参考資料》 □「言語活動の充実に関する指導事例集(高等学校版)」(文部科学省 平成24年6月) □「言語活動の充実に関する指導事例集(小学校版、中学校版)」(文部科学省 平成22年10月) □「全国学力・学習状況調査」(解説資料)(国立教育政策研究所 平成28年度) □「社会総がかりではぐくもう 京の子ども読書活動 京都府子どもの読書活動推進計画(第三次推進計画)」 (京都府教育委員会 平成27年1月) □「平成28年度京都府学力診断テスト小学校4年結果の概要」(京都府総合教育センター) □「平成28年度京都府学力診断テスト中学校1年結果の概要」(京都府総合教育センター) □「平成28年度京都府学力診断テスト中学校2年結果の概要」(京都府総合教育センター) □「ユニバーサルデザイン授業~発達障害等のある子どもを含めて、どの子にもわかりやすい授業~」 (京都府総合教育センター 平成25年2月)

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目標に準拠した評価 学習評価を通じて、学習指導の在り方を見直すことや個に応じた指導の充 の考え方と方法 実を図ること、教育活動を組織として改善することが重要である。そのため には、きめ細かな指導の充実や児童生徒一人一人の学習の確実な定着を図る ため、学習指導要領に示す目標に照らしてその実現状況を評価し、目標に準 拠した評価を着実に実施することが大切である。 学習評価における観点については、学習指導要領を踏まえ、「関心・意欲 ・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」及び「知識・理解」に整理し、各 教科の特性に応じて示されている。この観点の趣旨に基づき、適切な評価規 準を作成して評価の実施に当たるようにする。 評価においては一面的な評価ではなく、教科の特質や評価の目的等に応じ、 評価方法、評価の場面、時期などを工夫し、また互いに関連させることで、 児童生徒の成長の状況を総合的に評価することが重要である。 評価の手順はおよそ次のとおりである。 ① 単元の目標を各教科に応じた観点から分析する。 ② 目標を分析した結果に照らして、各観点ごとに評価規準を設定する。 ③ 評価規準に沿って、評価方法や場面を選定する。 ④ 評価規準に沿って評価をする。 ⑤ 単元における観点ごとの評価の総括をする。 ⑥ 評価の結果を常に次の指導計画や指導方法の改善に生かす。 評価の方法の具体例として次のようなものが挙げられる。 ① 発問、対話・会話による方法 ② 観察による方法 ③ 作品等による方法 ④ テストによる方法 ⑤ 自己評価 ⑥ 相互評価 評価の目的とともにどの学習場面で行うのか、という評価の適時性を考え、 計画的に実施することも大切である。 指導と評価の一体化 学習指導においては、指導と評価を別のものととらえるのではなく、評価 の結果を生かして後の指導に改善を加え、新しい指導の成果を改めて評価す るという、指導に生かす評価(いわゆる「指導と評価の一体化」)を充実さ せることが重要である。そのためには学習の結果に対して行う評価だけでな く、学習指導の過程における評価を重視しなければならない。さらに、学習 Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

教科指導の基本的な考え方

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学習評価

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前に行う評価により、児童生徒の事前の知識や興味・関心を知り、指導計画 に生かすようにする。 児童生徒にとって評価は、自ら気付き、自分を見つめ直すきっかけとなり、 その後の学習を促すという意義がある。日常的に、また通知票(表)や面談 等を通じて、児童生徒や保護者に学習の評価(評価規準や評価方法等も含め た内容)を十分に説明することが大切である。 指 導 要 録 と 通 知 票 学教法施行規則第24条に指導要録を作成することが義務付けられている。 (表) 指導要録は、児童生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し、そ の後の指導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿となるものであ り、各学校で学習評価を計画的に進めていく上で重要な表簿である。 各学校において学習評価が円滑に行われるよう、また、各学校の設置者が 指導要録の作成の参考となるよう、学習評価を行うに当たっての配慮事項、 指導要録に記載する事項などをまとめたものが文部科学省から出されてい る。 通知票(表)は、その発行に関して法的な規定はないが、学習状況の評価 など学校での児童生徒の成長の姿を保護者に伝え、家庭との連携・協力を促 進するために作成されるものである。公簿である指導要録と異なり、通知票 (表)の様式は各学校の実態に応じて様々な工夫がされ、その体裁や記入方 法も様々である。しかし、出欠の記録、学習の記録、行動の記録、外国語活 動の記録、総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録、通信欄などの項目 が設定されているのが一般的である。したがって、自校の通知票(表)の趣 旨や記入項目について十分理解しておくことが大切である。 《参考資料》 □「評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(高等学校 専門教科)」 (国立教育政策研究所 平成25年3月) □「評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(高等学校 共通教科)」 (国立教育政策研究所 平成24年7月) □「総合的な学習の時間における評価方法等の工夫改善のための参考資料(高等学校)」 (国立教育政策研究所 平成24年7月) □「評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料(小学校)(中学校)」 (国立教育政策研究所 平成23年11月) □「総合的な学習の時間における評価方法等の工夫改善のための参考資料(小学校)(中学校)」 (国立教育政策研究所 平成23年11月) □「小学校外国語活動における評価方法等の工夫改善のための参考資料(小学校)」 (国立教育政策研究所 平成23年11月)

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学習意欲及び学習習 平成28年度全国学力・学習状況調査の質問紙調査の結果から学習意欲及び 慣の状況と課題 学習習慣の状況と課題として、次のことが挙げられる。 〈学習に対する関心・意欲・態度〉 国語、算数・数学とも、その教科の勉強が好きと回答している割合は、全 国と比較して低くなっている。このことから、引き続き学習意欲の向上を目 指した授業改善を進めていくことが必要である。 〈学習習慣〉 学校の授業以外での勉強時間が、30分より少ない児童生徒の割合が全国と 比較して高い状況にある。小・中学校ともに、自ら計画を立てて学習に取り 組む習慣を身に付けさせることが必要である。 主体的な学習態度を 学力の基盤としての「生活習慣や学習環境」の改善を進めるためには、児 育てる取組 童生徒の学習意欲を向上させ、主体的に学習に取り組む態度を養うとともに、 家庭との連携を図りながら、学習習慣を定着させることが重要である。 【学習意欲を向上 学習意欲を向上させるためには、次のことが大切である。 させる取組】 ○ 指導目標を明確にした指導や、個に応じた指導の充実などにより、児童 生徒が授業の中で「分かる喜び」を実感できるようにする。 ○ 体験的な学習や基礎的・基本的な知識・技能を活用した問題解決的な学 習を充実させることで、児童生徒が知的好奇心や探究心を持って主体的に 学習に取り組み、学ぶことに喜びを実感できるようにする。 ○ 学習することの意味について適切な指導を行い、児童生徒が学習するこ との意味をとらえたり、成長を実感できるような指導を行う。特に、中学 校では、現在及び将来の生き方を考え行動する態度や能力を育成するガイ ダンスの機能の充実を図ることが重要になる。 【主体的に学習に ○ 児童生徒の興味・関心を生かした学習指導を展開し、自主的、自発的な 取り組む態度を 学習を促す。 養う取組】 ○ 児童生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価するとともに、学習 の成果だけでなく学習の過程を重視した評価を行う。そのことで、児童生 徒が自らの学習過程を振り返り、新たな自分の目標や課題を持って学習を 進めていけるようにする。

教科指導の基本的な考え方

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主体的な学習態度を育てる取組

Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

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○ 児童生徒自身が学習の見通しを立てたり学習を振り返ったりする学習活 動を重視する。そのことで、学習内容のみならず、学習方法へも注意を向 けさせ、自分にふさわしい学習方法を探ろうとする態度を育てる。 【学習習慣を定着 学習習慣を定着するため、次のような取組を進めることが大切である。 させる取組】 ○ 家庭で学習することの重要性や、学習習慣の定着とそれを支える望まし い生活習慣の在り方など、家庭に向けた啓発活動を行う。 ○ 学校では、宿題や予習・復習など家庭での学習課題を適切に課すなど家 庭学習も視野に入れた指導を行う。 ○ 家庭や地域社会と連携しながら「家庭学習充実週間」など、一定期間集 中的に児童生徒へ働き掛ける取組により、学習習慣の定着を図る。 主体的に学習に取り組む意欲・態度を身に付けさせ、学習習慣を定着させ るための京都府の施策として、次のものが挙げられる。 ・子どものための京都式少人数教育 ・小学生個別補充学習(ジュニアわくわくスタディ) ・中1振り返り集中学習『ふりスタ』 ・中学生読解力向上対策事業 ・子どもの知的好奇心をくすぐる体験授業 ・中2学力アップ集中講座 ・「京都数学グランプリ」「京都科学グランプリ」 ・ボランティアスタッフ等の地域の方々の協力を得て、放課後や土曜日に体験活動や学習 活動を実施する「京のまなび教室推進事業」「地域で支える学校教育推進事業(学校支 援地域本部事業)」 ・保護者向け啓発リーフレット「保護者のみなさんとともに(小学校版)(中学校版)」 (平成27年12月) ・『ことばの力』育成プロジェクト保護者啓発冊子「親と子の言葉の栞(しおり)」 (平成21年10月) ・学習習慣の定着などを支援する「まなび・生活アドバイザー」(平成19年度~) 《参考資料》 □「学校改善支援プラン-質の高い学力を求めて-」(京都府教育委員会 平成29年3月) □「生活習慣・学習環境の改善を進める実践推進ガイドライン」(京都府教育委員会 平成22年3月)

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教育課程の編成及び 特別支援学校では、児童生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、そ 学習指導 の障害の状態及び発達の段階や特性等並びに地域や学校の実態を十分考慮し て、適切な教育課程を編成する。 児童生徒の生きる力をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色あ る教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得さ せ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力、 その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個 性を生かす教育の充実に努めなければならない。特別支援学校の教育課程は、 幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を行うことを原則とし、独 自の指導領域である「自立活動」を設けている。また、子どもの障害の状態 等に応じて、以下のような弾力的な教育課程を編成することができる。 ① 各教科の目標や内容の一部を取り扱わないことができる。 ② 各教科の各学年の目標や内容の全部又は一部を、前学年(学部)の目標 及び内容の全部又は一部によって替えることができる。 ③ 各教科、道徳、特別活動及び自立活動の全部又は一部を合わせて指導す ることができる。(各教科等を合わせた指導) 各教科等の間の連携を図った指導を行い、横断的・総合的な指導を推進す るために、単元又は1コマの時間の中で、複数の教科の目標や内容を組み合 わせて学習活動を展開する合科的な指導や各教科等の指導内容の関連を検討 し、指導の時期や指導の方法等について相互の関連を考慮して指導する関連 的な指導を進める場合がある。 児童生徒が自然な形で意欲的な学習課題の設定をするとともに、課題選択 の場を設けたり、教科書を工夫して使用したり、その指導に適した教材を作 成したりして、指導の効果を高めるようにすることが必要である。 知的障害のある児童生徒の教育を行う特別支援学校においては、児童生徒 の知的障害の状態等に即した指導を進めるため、 ○ 各教科のそれぞれの時間を設けて指導(教科別の指導) ○ 道徳、特別活動及び自立活動(領域別の指導) ○ 各教科、道徳、特別活動及び自立活動を合わせて指導(各教科等を合わ せた指導) を行う場合がある。 各教科の内容(教科別の指導)に当たっては、学年別に示さず、各教科の 各段階(小学部3段階、中学部1段階、高等部2段階、高等部専門学科に関 しては開設される教科は1段階)で示すことで、知的障害の状態や経験等に 即し、各教科の内容を選択して指導しやすくしている。 各教科、道徳、特別活動及び自立活動を合わせた指導(各教科等を合わせ Ⅳ 学校教育の内容 と基本的な考え方

教科指導の基本的な考え方

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特別支援学校における学習指導

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た指導)については、実際的な生活経験が不足しがちであり、実際的・具体 的な内容の指導が必要である知的障害のある児童生徒に対する教育として効 果的であることから、従前「日常生活の指導」、「遊びの指導」、「生活単元 学習」及び「作業学習」として実践されてきている。 これらの指導に当たっては、児童生徒の知的障害の状態や経験等に応じて 具体的に指導内容を設定するが、目標や内容の趣旨を逸脱したり、児童生徒 の負担加重となったりすることのないようにしなければならない。 これらの指導において配慮すべき点は、個々の児童生徒の実態を的確に把 握し、個に応じた指導を進めるために、個別の指導計画を作成するとともに、 この個別の指導計画に基づいて行われた学習状況や結果を適切に評価し、指 導の改善に努めることである。 ※ 道徳については、「特別の教科 道徳」に改める告示が文部科学省から公示された。平成27年 4月1日から移行措置として、その一部又は全部を実施することが可能となっており、小学部 については平成30年4月1日から、中学部については平成31年4月1日から全面実施する。 【指導の形態】 教育課程 【指導内容の分類】 (知的障害のある児童生徒を教育する小学部・中学部の例) 特別活動 ※道 徳 (特別の教科 道徳) 各 教 科 自立活動 各教科等を 合わせた指導 教科別、領域別の指導 総 的 な 学 習 の 時 間 領域別の指導 教科別の指導 自 立 活 動 特 別 活 動 道 徳 外 国 語 ( 選 択 ) 職 業 ・ 家 庭 保 健 体 育 美 術 音 楽 理 科 数 学 社 会 国 語 作 業 学 習 生 活 単 元 学 習 遊 び の 指 導 日 常 生 活 の 指 導 中学部のみ 図 画 工 作 音 楽 算 数 国 語 生 活 体 育 (小学部) 〔 そ の 他 特 に 必 要 な 教 科 〕 総合的な学習の時間

参照

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