情報機器の操作(第10回)
産業技術科学科 多田 知正 htada@kyokyo-u.ac.jp
はじめに
この講義のWWWページ
http://teched.kyokyo-u.ac.jp/~htada/class/sousa/
演習で使うデータ等はここにおいておきま
予告
今日でExcelの話は終わりです 来週は「課題作成の日」となります 方法は前回と同じです これまでにやったことを復習しておいてく ださい演習(前回の復習)
サンプルファイル(excel-sample3.xlsx)を ダウンロードして開く リンクを右クリックして「対象をファイルに保存 」 B列(「0系」)に数値を記入する 数値はWikipedia「新幹線0系電車」で調べるこ と D列(「差」)の各セルに適切な表示形式を 設定する 「D2」セルは後ろに「日」を付ける 他のセルはB列やC列の設定を参考にすること演習(つづき)
E列(「差(%)」)に以 下のように表示形式を 設定する パーセンテージで表す (小数点以下1桁) 正の値の場合は黒色, 負の値の場合は赤色に する 「ユーザ定義」の中の 例を参考にピボットテーブル
これを使えるかどうかでExcelの初心者と中 級者が分かれる 初心者はまず使わない そもそも存在自体知らない 使い出したらやめられない 実はすごく便利演習
名簿ファイルその1(meibo.xlsx)をダウン ロードして開く 「血液型」の欄により血液型別の人数を求め ,「血液型別人数」シートに記入する A型:?名 B型:?名 O型:?名 AB型:?名 合計は自動的に出ます(100名になるはず)演習(ではない)
「出身地」の欄により出身地の都道府県別 の人数を求める 京都府:?名 大阪府:?名 : って言われたらどう思いますか? 都道府県ってめっちゃ数あるやん 時間かかるし面倒ピボットテーブルの威力
ピボットテーブルを使えば,こんな作業は
ピボットテーブルとは
一言でいうと,データの集計をグループご
ピボットテーブルの用語
フィールド
データの列のこと
一番上のセルは「フィールド名」を表す
ピボットテーブルの作り方(1)
集計の対象となるデータ範囲をマウスで選択
ピボットテーブルの作り方(1.5)
データ範囲全体を選択する場合,対象範囲の中のセ
ル(どこでも良い)を1つだけ選択しても良い
ピボットテーブルの作り方(2)
ここをクリック
新しいシートが作られ,ピボットテーブルが置かれます 「OK」をクリック
データを選択する際の注意点
「フィールド名」を空白にしないこと こんなエラーがでます 選択範囲に空行を含めないこと 空行とは「データの入っていない行」のこと 面倒でもマウスで範囲を選択すること またはセルを1つだけ選択 ここをクリックしてシート全体を選択するのはNG演習
「名簿」シートに移動
ピボットテーブルの使い方
集計したいフィールドを 「値」にドラッグします グループ分けを行う場合 「行」か「列」にドラッグします データの絞込みを行う場合 「フィルタ」にドラッグします ここにあるフィールド名を マウスでつかんで集計方法の変更
データの集計方法を変更します
演習
今作成したピボットテーブルで以下の作業を する 「身長」を「値」のところにドラッグする ピボットテーブルが「合計/身長」となることを確 認 ピボットテーブルの上で右クリックする 「値の集計方法」→「データの個数」を選択 ピボットテーブルの数値がデータの個数(人数) になったことを確認 「出身地」を「行」のところにドラッグする 出身地別に人数が求められることを確認演習(つづき)
「性別」を「列」のところにドラッグする さらに男女別に人数が求められることを確認 「血液型」を「フィルタ」のところにドラッグする ピボットテーブルの上に「血液型(すべて)」と表示 される 「(すべて)」の横の をクリック 「複数のアイテムを選択」にチェック 「AB」「O」のチェックを外して「OK」をクリッ ク (すべて)が(複数のアイテム)に変わったことを確 認 血液型「A」「B」の人のみの集計になっている既存のシートに置く場合
ピボットテーブルを新しいシートではなく既 存のシートに置くことができます 一つのシートに複数のピボットテーブルを置くこ とも可能 こっちをチェック ここをクリックして 場所を選択ピボットテーブルの複製
実はピボットテーブルはコピー&ペースト ができます ピボットテーブルの範囲を選択して普通にコピ ペするだけ ピボットテーブル全体を含むように選択する 貼り付けたピボットテーブルは,元のピボット テーブルと同様に操作できます 複数のピボットテーブルを同じシート上に 置く場合,これが一番早い演習
ピボットテーブル全体(「A1」から「D37」まで)をマウスで選択 右クリックして「コピー」を選択 「F1」セルで右クリックして貼り付け ピボットテーブルの複製ができる 元のピボットテーブルをクリック 「列」に入っている「性別」をドラッグして外に出す 「星座」を「列」のところにドラッグする ドラッグできないことを確認 コピーしたピボットテーブル全体をマウスで選択してDeleteキーを押 す ピボットテーブルが削除される 元のピボットテーブルをクリック もう一度「星座」を「列」のところにドラッグする エラーが出ないことを確認注意点
一枚のシートに複数のピボットテーブルを 置く場合 ピボットテーブルの操作によって,大きさが変 わることに注意 ほかのピボットテーブルと重なるような操作を しようとしても無視される演習
ピボットテーブル全体を選択 右クリックして「コピー」を選択 「P1」セルで右クリックして貼り付け ピボットテーブルの複製ができる コピーしたピボットテーブルをクリック 「フィルタ」に入っている「血液型」をドラッグして外 に出す 「列」に入っている「星座」をドラッグして外に出す コピーしたピボットテーブルの「Q4」セルを右クリッ クする 「値の集計方法」→「平均」を選択 出身地別の身長の平均が求められていることを確認演習(つづき)
同様の手順で,ピボットテーブルをさらに 適当な場所にコピペして,以下を作成する 男女別のBMIの最大値と最小値を求めるピボッ トテーブル BMIの意味が気になる人はGoogle先生に聞くことデータの並べ替え
表中のデータを並べ替えることができます
演習
出身地別の身長の平均を求めたピボットテ ーブルを選択 「Q4」セルで右クリック 「並べ替え」→「降順」を選択 平均身長の高い順に並んでいることを確認グループ化
複数のグループをまとめることができます グループ化したい場所で右クリック ここをクリック 単位(グループの範囲)を決めて OKをクリック演習
ピボットテーブルを適当な場所にコピペし
て以下を作成する
年齢別(10歳ごと)の人数の分布を求めるピボ
グループ名の書き換え
グループ名を直接
書き換えることができます
こちら(集計結果)は 書き換えできません
注意
グループ名を変えようとしてこういうエラー が出る時があります グループ名を空白(Null)にしたのが原因 これが出ると他の操作ができなくなります 知らないと結構焦る グループ名に何か値を入れると解消します演習
年齢別の人数を求めたピボットテーブルを 選択 グループ名を次のように書き換える 10-19→10代 20-29→20代 30-39→30代 :ピボットグラフ
ピボットテーブルの内容をグラフで表示
グラフの種類を決めて 「OK」をクリック
演習
年齢別の人数を求めたピボットテーブルを選択 ピボットグラフを作成する 普通の棒グラフで良い ピボットテーブルをコピペして,以下を作成する 体重別(5kgごと)の人数の分布を求める 今作成したピボットテーブルを選択 ピボットグラフを作成 普通の棒グラフで良い 体重別の人数を求めたピボットテーブルをクリックし「性別」 を「列」のところにドラッグする 体重の分布が男女別になることを確認 ピボットテーブルの「女」と書かれたセルを右クリック 「並べ替え」→「降順」を選択 男女の並びが逆になることを確認お疲れさまでした
これでExcelについて,知っておくべきこと はほぼ学びました もう教えることはありません でもまだ知らない機能がいっぱいある? 大丈夫です,なぜなら...Google先生に聞こう
Excelの情報は特にネット上に多く存在する それだけ「使っている人」「困っている人」が 多いということ 必要になったらその時に調べる 大抵のことはわかる(はず)演習
名簿ファイルその2(meibo2.xlsx)をダ ウンロードして開く 次のスライドからの課題を順に行う 方法はGoogleで検索して調べること 検索結果の中からわかりやすいものを選んでそ こに書いている方法でやってみる 一番上のページが一番わかりやすいとは限らない 赤字は検索キーワードのヒント課題:画面の分割
画面を分割して独立にスクロールできるようにする
「Excel 2016 画面 分割」
課題:項目名の固定
表をスクロールしたときに項目名の欄がス
クロールしないようにする
「Excel 2016 項目名 固定」
課題:データの並べ替え
名簿を氏名の50音順に並べ替える
「Excel 2016 並べ替え」 できたらCtrl-Zで元に戻す
課題:データの絞り込み
血液型がA型の人の行のみが表示されるようにする
「Excel 2016 データ 抽出」
課題:電話番号の修正
「電話番号2」の欄に電話番号の間にハイ フンを入れたものを出力する式を書く 例:0321219316→03-2121-9316 「Excel 2016 電話番号 ハイフン 挿 入 関数」課題:文字列の日付への変換
「生年月日」の列のセルをクリックして表 示形式を見る 「文字列」になっている(日付形式ではない) ことを確認 「生年月日2」の欄に日付形式の生年月日 を求める式を書く 「Excel 2016 文字列 日付形式 変換 関数」課題:年齢の記入
「年齢」の欄に今日現在の年齢を求める式
を書く
課題:住所の挿入
「住所1」「住所2」「住所3」の欄に住所 を求める式を書く 住所は郵便番号を元に調べる 郵便番号と住所の対応は「郵便番号」シートに 書かれている 「VLOOKUP 関数」課題:行の塗り分け
性別によって行を塗り分ける
「男」の場合 「女」の場合