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商業登記法 宿題 第11問 解答例

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Academic year: 2021

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商業登記法 宿題第11問 解答例 問1 登記の事由 取締役、代表取締役及び監査役の変更 登記すべき事項 平成23年10月31日 取締役A、同Bは任期満了により退任 同日 監査役Dは任期満了により退任 平成23年11月27日 下記の者就任 取締役 A 同 B 同 D 監査役 E 同日 代表取締役Bは資格喪失により退任 平成23年11月28日 下記の者就任 福岡市北区本町三丁目2番1号 代表取締役 D 登録免許税額 金1万円 添付書面 定款 1通 株主総会議事録 1通 取締役及び監査役の就任承諾書は、株主総会議事録の記載を援用する。 取締役会議事録 1通 代表取締役の就任承諾書は、取締役会議事録の記載を援用する。 印鑑証明書 4通 委任状 1通 問2 登記すべき事項 代表取締役Aは平成23年10月31日資格喪失により退任 添付書面 定款 1通

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商業登記法 宿題 第11問 解説 第1 実体上の問題 1 取締役の変更 (1) 取締役A,B,Cの退任 取締役の任期は,選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の 終結の時までであり,定款で短縮することもできる(会社§332-1)。この期間は,公開会社 でない株式会社においては,定款をもって,選任後10年内に終了する事業年度のうち最終のもの に関する定時株主総会の終結の時まで伸張することも可能であり,その場合は定款所定の任期に従 うことになる。 本問における展開 本問では,申請会社は公開会社であり,定款に取締役の任期に関する別段の規定は設けられてい ないので(別紙4 聴取記録1),登記されている取締役A,B,Cの任期は,選任後2年以内に 終了する事業年度のうち最終のもの(すなわち,平成23年8月31日に終了する事業年度)に関 する定時株主総会の終結の時まで,ということになる。本問においては,平成23年8月31日に 終了する事業年度に関する定時株主総会が平成23年11月27日に開催され,同日終結している が,申請会社の定款には,「当会社の定時株主総会は,毎事業年度の翌日から2ヶ月内に招集する。」 とあるため,平成23年10月31日までに定時株主総会が開催されなければならないところ,当 該期間内に定時株主総会が開催されていないので,取締役A,B,Cは平成23年10月31日に 任期が満了して退任することになる。 なお,本問では問題中に示された登記簿から,Cのみ退任登記がなされているが,これはCが任 期満了後(権利義務取締役である間)の平成23年11月10日に死亡し(別紙1 株主総会議事 録参照),権利義務取締役でなくなったために退任登記が可能となったものである。取締役会設置 会社では,取締役は3名以上必要であり(会社§331-Ⅳ),Cの退任登記をすることによって, 登記簿上取締役の法定員数を欠くことになるが,Cは死亡して権利義務を承継することはないため, 退任登記を申請しなければならない。 この場合,Cの退任事由は,問題中の登記簿から明らかなとおり「(任期満了による)退任」で あり,その日付はCの取締役としての任期が満了した日であり,死亡の日ではないことに注意しな ければならない。Cは本来の任期である平成23年10月31日の満了で実体上退任しており,死 亡により退任したのではなく,平成23年11月1日から死亡までの間,権利義務を承継していた ために退任登記ができなかったに過ぎないからである。 一方,他の取締役A,Bについては,法定員数を満たす後任取締役が就任するまで,なお取締役 としての権利義務を承継するので,本問では,後任として平成23年11月27日開催の定時株主 総会でA,B,Dが就任し,その旨の登記をするまで,退任登記をすることができない。本問では, 後任取締役の就任登記と同時に従前の取締役のうち,権利義務を承継していたA及びBの退任登記 を申請することになるが,従前の取締役A,Bの退任の日付はあくまで任期満了した平成23年1 0月31日であり,後任取締役が就任した平成23年11月27日にならないことは,Cの退任日 についての考え方と同様である。 (2) 取締役A,B,Dの就任 取締役は,株主総会の決議によって選任する(会社§329-Ⅰ)。この決議は普通決議による (会社§309-Ⅰ)。また,株式会社と取締役との関係は,委任の関係に従うので(会社§33 0),取締役が就任を承諾した時に就任の効力が生じる(民§643)。 本問における展開 本問では,議決権のある株主全員が出席した平成23年11月27日開催の株主総会で,A,B, Dが満場一致をもって選任されており,総会の席上で就任を承諾している(別紙1 株主総会議事 録第2号議案参照)。よって,取締役A,B,Dの就任の効力は,平成23年11月27日に生じ ている。なお,新たに選任された取締役のうち,A,Bはいずれも従来の取締役が再任されたもの だが,任期満了と再任との間に時間的間隔があるため,「重任」とならず,「平成23年10月31 日退任」及び「平成23年11月27日就任」の登記を申請することになることは,(1)で示し たとおりである。 兼任禁止規定との関係

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監査役は,自ら監査役として就任している株式会社の取締役と兼任することができない(会社§ 335-Ⅱ)。取締役が自らの職務執行を監査することになれば,適正な監査が行われることが期 待できないからである。もっとも,兼任禁止規定が適用されるのは,現に監査役の職務を行う者に ついてであって,かつて監査役であった者が当該会社の取締役に就任することを将来的に,かつ全 面的に禁止するものではない。 本問における展開 別紙1第2号議案で取締役に選任された者のうち,Dは問題中に示された登記簿に監査役として 登記されている。そこで,監査役であるDが取締役に就任することはできないとも考えられるが, 本問では,Dは平成23年10月31日に退任しており(もっとも,平成23年11月27日に後 任監査役Eが就任するまでは権利義務を承継している点に注意しなければならない。),かつ,平成 23年11月27日開催の定時株主総会でEが後任監査役として選任され,就任しているので,監 査役の権利義務を承継することもなく,Dが取締役に就任することは会社法335条2項の兼任禁 止規定に抵触するものではない。 2 代表取締役の変更 (1) 代表取締役Aの退任 取締役会設置会社における代表取締役の退任事由は,下記のとおりである。 ①取締役としての地位の喪失 ②代表取締役のみの辞任 ③取締役会決議による解職 本問における展開 本問では,登記された代表取締役Aは,その地位の基礎となる取締役の任期が平成23年10月 31日に満了しており,取締役を退任している(ただし,平成23年11月27日まで後任取締役 が選任されなかったため,この間は権利義務取締役となる)ので,代表取締役となる資格を喪失し ている。 したがって,代表取締役Aにつき,「平成23年10月31日資格喪失により退任」の旨の登記 を申請しなければならない。なお,代表取締役についても,退任後,後任の代表取締役が就任する までは代表取締役の権利義務を承継することは,取締役,監査役と同様であり(会社§346-Ⅰ), 本問では,後任代表取締役Bが就任した平成23年11月15日まで代表取締役としての権利義務 を承継していた。問題中で示された登記簿では,代表取締役Aの退任登記がなされていないが,B が後任代表取締役として就任したことにより,Aは代表取締役の権利義務を承継しなくなるので, 代表取締役Bの就任登記と同時に代表取締役Aの退任登記もすべきであったところ,申請会社では, 代表取締役Aの退任登記がなされずにいたものである。 退任日については,上記のとおり,平成23年10月31日となる。後任代表取締役が就任した 平成23年11月15日にならない点に注意しなければならない。 (2) 代表取締役Bの退任 代表取締役の退任事由については,(1)参照。 本問における展開 代表取締役Bは,平成23年11月15日に就任している。ここで注意しなければならないのは, Bが権利義務取締役の地位を基礎として代表取締役に就任している点である。すなわち,Bが代表 取締役に就任した時点では,Bは取締役としての任期が満了しており,取締役の権利義務を承継し ていたのである。よって,Bは,権利義務取締役でなくなった時に,代表取締役の地位の基礎を失 い退任する。具体的には,平成23年11月27日に後任取締役としてA,B,Dが就任すること により,従前の取締役A,Bは権利義務取締役でなくなるため,同日付で権利義務取締役の地位を 基礎として就任していた代表取締役Bは資格喪失により退任する。 (3) 代表取締役Dの就任 取締役会設置会社においては,代表取締役の選定は取締役会の決議によって行う(会社§362 -Ⅱ③)。この決議は,議決に加わることができる取締役の過半数(これを上回る割合を定款で定 めた場合は,その割合以上)が出席し,その過半数(これを上回る割合を定款で定めた場合は,そ の割合以上)をもって行う(会社§369-Ⅰ)。また,株式会社と役員との関係は,委任に関す る規定に従うことから(会社§330),選定の効力は被選定者が就任を承諾することによって生

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じる。 本問における展開 平成23年11月28日付取締役会において,代表取締役としてDが選定されている(別紙2 取締役会議事録参照)。また,被選定者であるDは席上就任承諾しているので,同日付でDが代表 取締役に就任することになる。 したがって,代表取締役Dにつき,「平成23年11月28日就任」の旨の登記を申請しなけれ ばならない。 3 監査役の変更 (1)参考:会社法の施行に伴う監査役の退任 ①監査役の権限 監査役は,取締役の職務の執行を監査する(会社§381-Ⅰ。以下この権限を「業務監査権」 という。)。ただし,公開会社でない株式会社(監査役会設置会社及び会計監査人設置会社を除く) は,定款をもって監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定することができる(会社389- Ⅰ。以下この権限を「会計監査権」という。)。 ②旧商法及び旧監査特例法における監査役の権限 旧商法及び旧監査特例法(正しくは「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律」。平 成18年5月1日の会社法施行に伴い廃止された。)では,株式会社を小会社(資本金の額が1億 円以下で,かつ,最終の貸借対照表に記載された負債の合計額が200億円以下の株式会社),中 会社(資本金の額が1億円を超え5億円未満で,かつ,最終の貸借対照表に記載された負債の合計 額が200億円以下の株式会社),大会社(資本金の額が5億円以上,又は,最終の貸借対照表に 記載された負債の合計額が200億円以上の株式会社)の3つに区分し,小会社においては,公開 会社であるか否かに関わらず,監査役の権限は会計監査権に限定されていた(旧商§274-Ⅰ, 旧監査特例§22以下)。 ③資本金の額が1億円以下の公開会社(大会社を除く)の監査役の退任 上述のとおり,旧商法の下においては,小会社の監査役は,公開会社であっても,その権限が会 計監査権に限定されていたが,会社法では,公開会社でない株式会社に限り,定款をもって監査役 の権限を会計監査権に限定することができるのであって,公開会社においては,たとえ資本金の額 が1億円以下であっても,監査役は当然に業務監査権を有するので,定款をもってしても,その権 限を会計に関するものに限定することはできない。そこで,旧商法の下での公開小会社の監査役の 取扱いが問題となる。 そもそも,会計監査権しか有していない監査役に自動的に業務監査権を付与するということにな ると,会社の役員である監査役に,株主総会の決議によることなく,新たな権限を付与することに なり,妥当でない。そこで,公開小会社の監査役は,会社法施行に伴い退任し,改めて株主総会で 業務監査権を有する監査役を選任しなおす必要が生じることになる。 (2)監査役Eの就任 監査役は,株主総会の決議によって選任する(会社§329-Ⅰ)。この決議は普通決議による (会社§309-Ⅰ)。また,株式会社と監査役との関係は,委任の関係に従うので(会社§33 0),監査役が就任を承諾した時に就任の効力が生じる(民§643)。 本問における展開 本問では,議決権のある株主全員が出席した平成23年11月27日開催の株主総会で,監査役 Eが満場一致をもって選任されており,総会の席上で就任を承諾している(別紙1 株主総会議事 録第2号議案参照)。よって,監査役Eの就任の効力は,平成23年11月27日に生じている。 よって,監査役Eにつき「平成23年11月27日就任」の登記を申請することになる。 第2 登記手続 問1 (1) 取締役の変更 本問においては,平成23年10月31日に取締役A,Bの任期が満了したことによる退任の登 記,及び同年11月27日に取締役A,B,Dが就任したことによる変更登記をしなければならな い。なお,既述のとおり,任期満了と再任との間に時間的間隔が存在するため,「重任」とならな

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い点に注意を要する。 (2)代表取締役の変更 本問においては,平成23年10月31日に取締役Aが退任したことに伴い代表取締役の基礎と なる地位を喪失したため,同日付で代表取締役Aが資格喪失により退任した旨,平成23年11月 27日に取締役Bが取締役の権利義務を喪失したことに伴い代表取締役の基礎となる地位を喪失 したため,同日付で代表取締役Bが資格喪失により退任した旨ならびに平成23年11月28日に 代表取締役Dが就任したことによる変更登記をしなければならない。 (3)監査役の変更 本問においては,平成23年10月31日に監査役Dの任期が満了したことによる退任の登記, 及び平成23年11月27日に監査役Eが就任したことによる変更登記をしなければならない。 問2 第1の2で触れたとおり,代表取締役Aは平成23年10月31日に資格喪失により退任しており, かつ,同年11月15日に後任の代表取締役Bが就任しているので,代表取締役Bの就任登記と同時に 代表取締役Aの退任登記をすべきであったので,その登記申請に係る登記すべき事項及び添付書面を答 えることになる。なお,本件では取締役としてのAの任期が満了したことを明らかにする必要があるが, そのための書類としては,取締役の任期及び定時株主総会の開催時期についての規定を明らかにする定 款を添付すべきことになる。 申請書作成上の注意点 (1)登記の事由 「取締役,代表取締役及び監査役の変更」と記載する。なお,「取締役の変更」「代表取締役の変更」 「監査役の変更」と3行に区分して記載しても誤りとは言えないが,役員変更登記として1つのグ ループなので,1行でまとめて記載する方が望ましいだろう。 (2)登記すべき事項 取締役A,B,代表取締役A,B,監査役Dの退任,及び取締役A,B,D,代表取締役D,監査 役Eの就任した旨ならびにその年月日を,解答例のように記載する。なお,取締役及び監査役につい ては,氏名のみが登記事項であり,住所は登記事項とはならない(会社911-Ⅰ⑰)。 (3)登録免許税 金1万円である(登免別表第一24(1)カ)。 (4)添付書面 ①定款(商登§54-Ⅳ) 平成23年11月27日開催の定時株主総会が,定款所定の定時株主総会開催期間中に行われた ものではないため,取締役A,B及び監査役Dの退任時期(事業年度と定時株主総会の開催期間の 末日である平成23年10月31日)を証するために添付しなければならない。なお,定款所定の 期間内に定時株主総会が開催されていないことを証する書面は,添付を要しない。 ②株主総会議事録(商登§46-Ⅱ) 取締役及び監査役の選任を証する書面として,別紙1の株主総会議事録を添付する。 ③取締役の就任承諾書(商登§54-Ⅰ) 取締役の就任は,被選任者がその就任を承諾することにより効力が生じるので(民§643参照), 就任承諾したことを証する書面を添付する。なお,本問では別紙1の株主総会議事録にA,B,D がそれぞれ席上就任した旨の記載があり,申請会社は取締役会設置会社であるため,商業登記規則 61条2項の適用はなく(したがって,就任承諾を証する書面に実印の押印不要),別紙1の株主 総会議事録の記載をもって,就任承諾書として援用することができる。 ④取締役会議事録(商登§46-Ⅱ) 代表取締役Dを選定したことを証する書面として添付する。なお,代表取締役Dが就任を承諾し た旨が議事録の記載から明らかであるが,この議事録の記載をもって代表取締役の就任承諾を証す る書面として援用することの可否については,下記⑤及び⑥参照のこと。 ⑤代表取締役Dの就任承諾書(商登§54-Ⅰ) 代表取締役の就任は,被選定者がその就任を承諾することにより効力が生じるので(民§643 参照),就任承諾したことを証する書面を添付する。なお,本問では別紙2の取締役会議事録にD が席上就任承諾した旨の記載があり,かつ別紙2の取締役会議事録にDが個人の実印を押印してい

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るため,別紙2の議事録をもって,代表取締役Dの就任承諾を証する書面として援用することがで きる。 ⑥A,B,D,Eの印鑑証明書(商登規§61-Ⅲ,Ⅳ) 取締役会設置会社において,商業登記規則61条3項で同2項を読み替えて適用される代表取締 役Dの印鑑証明書を添付する。また,代表取締役選定に係る取締役会議事録に押印された印鑑につ いての証明書(商登規§61-Ⅳ)については,出席者全員が市区町村届出印で別紙2の取締役会 議事録に押印しており,同項ただし書きの適用がないため,出席者全員のものを添付しなければな らない。なお,Dについては,商業登記規則61条3項,4項の両規定により印鑑証明書の添付が 求められることになるが,登記申請書には両規定を根拠として印鑑証明書1通を添付すれば足りる ので,添付すべき印鑑証明書の通数はA,B,D,Eの各自のもの各1通となり,合計で4通添付 することになる。 ここで注意しなければならないのは,監査役の取締役会への出席義務についてである。本問では 問われていなかったが,公開会社でない株式会社(監査役会設置会社及び会計監査人設置会社を除 く)では,定款をもって監査役の監査の範囲を会計に関する事項に限定することができ(会社§3 89-Ⅰ),その場合,監査役は取締役会への出席権限及び義務を有しない(会社§389-Ⅶ, 同§383-Ⅰ)。そのため,登記簿上監査役設置会社とあっても,公開会社でない株式会社で, かつ,監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨の定款の定めがある株式会社の監査役 については,代表取締役選定に係る取締役会議事録に添付すべき印鑑証明書の通数の算定にあたっ ては,出席義務のある者として計算してはならないことになる。 ⑦委任状(商登§18) 本問のポイント 1 定時株主総会が定款所定の開催期間内に開催されなかったときは,役員の任期が満了するのは,定 款の規定上定時株主総会を開催すべき最終日となる。なお,この場合,当該期間内に定時株主総会が 開催され,終結しなかったことを証する書面を添付する必要はない。 2 権利義務取締役を代表取締役に選定することができる。この場合,選定された代表取締役は正規の 代表取締役として扱われるのであり,権利義務代表取締役となるのではない。 なお,この代表取締役が資格を喪失するのは,法令又は定款所定の員数を満たす後任取締役が就任 したことにより,権利義務取締役がその権利義務を喪失した時であって,後任代表取締役が就任した 時になるのではない。 3 取締役会設置会社において,監査役に取締役会への出席義務があるのは,会社法2条9号の監査役 設置会社であり,監査役の監査の範囲を会計に関する事項に限定している監査役設置会社では,監査 役に取締役会への出席義務(権限)がない。 4 取締役会設置会社において,商業登記規則第61条第4項の印鑑証明書の通数の算定にあたっては, 監査役に取締役会への出席義務があるときは,出席監査役のものも必要である。

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