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体制整備 構造設備 陳列 平成 21 年 6 月 1 日から施行された事項 [ 東京都薬剤師会版 ] 平成 21 年 6 月版 1 薬局 を開局している時間帯は常時薬剤師が存在している 2 薬局製造販売医薬品 は薬剤師が対面で販売 授与している 3 店舗販売業 では 販売している一般用医薬品の区分に

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平成21年6月1日から施行された事項[東京都薬剤師会版] 平成21 年 6 月版 体制整備 ①「薬局」を開局している時間帯は常時薬剤師が存在している。 ②「薬局製造販売医薬品」は薬剤師が対面で販売・授与している。 ③「店舗販売業」では、販売している一般用医薬品の区分に応じて薬剤師又は登録 販売者が存在している。 ④「店舗販売業」では、一般用医薬品以外の医薬品は販売していない。 ⑤薬剤師、登録販売者、その他一般従事者が区別できる名札を着用している。 構造設備 ⑥「薬局」「店舗販売業」ともに情報提供をする場所を設置している。 ⑦一般用医薬品及び第一類医薬品を販売しない時間帯は陳列する場所を閉鎖し、販 売できないことを掲示している。 陳 列 ⑧薬局医薬品(医療用医薬品及び薬局製造販売医薬品)を調剤室以外に貯蔵・陳列 していない。 ⑨第一類医薬品は消費者から手の届かない場所もしくはカギのかかる棚に陳列し ている。 ⑩指定第二類医薬品は情報提供をする場所から 7m 以内の範囲内に、7m を超える 場合はカギのかかる棚もしくは消費者が触れられないところに陳列している。 ⑪第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品は混在しないように陳列している。 情報提供・相談応需 ⑫調剤された薬剤、薬局医薬品は薬剤師が情報提供をする場所において対面で書面 による情報提供を行っている。 ⑬第一類医薬品は、薬剤師が情報提供をする場所において対面で書面を用いて情報 提供を行っている。 ⑭第二類医薬品は、薬剤師又は登録販売者が情報提供をする場所において対面で必 要な情報提供を行っている。 ⑮全ての医薬品(薬局医薬品、調剤された薬剤、一般用医薬品)について、薬剤師 又は登録販売者が医薬品の種類・区分に応じて情報提供をする場所において対面 で相談に応じている。 登録販売者試験 ⑯薬局開設者・店舗販売業者等は、一般従事者が登録販売者試験を受けようとする とき、薬剤師・登録販売者の監督の下で実務を経験したことを虚偽又は不正なく 証明している。 郵便等販売の禁止 改訂⑰離島居住者及び法改正以前から同一の製品を継続して使用している継続使用 者以外に第三類医薬品以外の医薬品を郵便等により販売していない。 平成 21 年 6 月 1 日時点で薬局又は店舗販売業の許可を受けている店舗は、平成 24 年 5 月 31 日まで継続 して営業している限り(新規の申請に当たらない場合)経過措置(掲示、新薬局等体制省令、新薬局構造設 備規則等)が適用されるが、なるべく早く改正薬事法に則した運営とすること。⑰は 2 年間の経過措置。

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1 平成21 年 6 月版 平成21年6月1日から施行された事項[都薬版] 解説編 法:薬事法 規則:薬事法施行規則 体制整備 ①「薬局」を開局している時間帯は常時薬剤師が存在している。 解説 新たな員数省令である「薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定め る省令(以下「新薬局等体制省令」と略す)」第1条第1項では「薬局の営業時間内は、 常時、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が勤務していること」とされた。この省 令は、既存の薬局においては平成24 年 5 月 31 日まで経過措置となっている。 しかし、開設者の遵守事項として、薬剤師以外の調剤の禁止、処方せん応需義務、調剤 された薬剤に関する情報提供及び相談への薬剤師の対応等が6 月 1 日即日施行であるこ とから、薬局の営業時間中は常に薬剤師が存在し、調剤、情報提供、相談へ対応しなけ ればならない。[法第9 条、第 9 条の 2、規則第 15 条の 9~12、第 15 条の 13、14] ②「薬局製造販売医薬品」は薬剤師が対面で販売・授与している。 解説 開設者の遵守事項として、薬局医薬品(医療用医薬品+薬局製造販売医薬品)について は、その薬局の調剤及び医薬品の販売・授与に従事している薬剤師に対面で販売・授与 させることが義務づけられた。医療用医薬品については、一般に販売するものではない ことから、薬局製造販売医薬品についてのみ確認した。[法 9 条、規則 15 条の 5、平 成17 年 3 月 30 日付薬食発第 0330016 号医薬食品局長通知「処方せん医薬品等の取扱 いについて」] ③「店舗販売業」では、販売している一般用医薬品の区分に応じて薬剤師又は登録販売者が 存在している。 解説 「新薬局等体制省令」では、販売している一般用医薬品の区分の販売時間及び情報提供 を行う場所(カウンター等)の数に応じて薬剤師または登録販売者が勤務することが義 務づけられるが、既存の一般販売業及び薬種商においては平成24 年 5 月 31 日まで経過 措置となっている。 しかし、薬剤師による第一類医薬品の情報提供及び相談応需が義務づけられ、薬剤師又 は登録販売者による第二類医薬品、第三類医薬品の情報提供及び相談についても求めが あれば応じなければならない(表1 参照)ことから、一般用医薬品を販売している時間 帯は販売する一般用医薬品の区分に応じて薬剤師又は登録販売者が存在していなけれ ばならない。[法第36 条の 5、規則第 159 条の 14、法第 36 条の 6、規則第 159 条の 15~17]

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2 表1 医薬品のリスク分類 質問がなくても 行う情報提供 相談があった 場合の応答 対応する専門家 第一類医薬品 義 務 義 務 薬剤師 第二類医薬品 努力義務 薬剤師 又は登録販売者 第三類医薬品 法の定めはない ④「店舗販売業」では、一般用医薬品以外の医薬品は販売していない。 解説 店舗販売業では、一般用医薬品以外の医薬品(医療用医薬品+薬局製造販売医薬品、す なわち薬局医薬品)を販売・授与の目的で貯蔵・陳列してはならない。[法第 25 条、 第27 条] ⑤薬剤師、登録販売者、その他一般従事者が区別できる名札を着用している。 解説 薬局及び店舗販売業では、薬剤師、登録販売者、一般従事者が消費者から容易に判別で きるように名札を付けることが義務づけられた。薬剤師、登録販売者はそれぞれの職種 と氏名を名札に記載する。または、氏名を記載した名札に加えて薬剤師又は登録販売者 の別を記載したバッジ等を付けること。一般従事者については、一般従事者及び氏名を 記載するか氏名のみの記載とする。 着衣については、一般従事者が白衣や薬剤師、登録販売者と同様の衣服を着用する等購 入者から見てまぎらわしい衣服を着用させないこと。[法第 9 条、規則第 15 条の 2、 第142 条] 構造設備 ⑥「薬局」「店舗販売業」ともに情報提供をする場所を設置している。 解説 新薬局構造設備規則では、薬局、店舗販売業は一定の基準を満たした「情報を提供する ための設備」を備えなければならない。この規則は、既存の薬局、一般販売業、薬種商 においては平成24 年 5 月 31 日まで経過措置となっている。 しかし、薬局、店舗販売業ともに購入者と対面で情報提供できるような「情報を提供す る場所」を設置することは6 月 1 日即日施行である。これは旧薬局構造設備規則でいう ところの「医薬品を通常陳列し、又は交付する場所」である。 薬局では服薬指導用のカウンター、店舗販売業ではレジカウンター等が考えられる。通 常動かすことができない場所であること。[法第9 条、規則第 15 条の 6] ⑦一般用医薬品及び第一類医薬品を販売しない時間帯は陳列する場所を閉鎖し、販売できな

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3 いことを掲示している。 解説 薬局、店舗販売業ともに一般用医薬品を販売・授与しない時間帯は一般用医薬品を陳列 し交付する場所を閉鎖しなければならない。 また、薬局、店舗販売業ともに第一類医薬品を販売・授与しない時間帯は第一類医薬品 を陳列している場所を閉鎖しなければならないが、カギのかかる陳列設備の場合は閉鎖 する必要はない。 薬局では、常時薬剤師が勤務している必要があり、薬剤師がいない場合は薬局を閉めな ければならないので(①参照)、調剤を応需するものの一般用医薬品又は第一類医薬品 を販売しないことはあっても、調剤を応需せず一般用医薬品及び第一類医薬品のみを販 売する時間帯はありえない。 店舗販売業においては、薬剤師がいない時間帯は第一類医薬品を陳列している場所を閉 鎖し、薬剤師、登録販売者がともにいない時間帯は一般用医薬品を陳列し交付する場所 を閉鎖しなければならない。 閉鎖とは、シャッター、パーティション、チェーン等を利用し、購入者が製品を手に取 れないようにすることである。可動式の設備に陳列されている場合は、従事者以外の者 が動かすことができないようにすること。 また、閉鎖する場合は、販売が行えない旨と薬剤師等が不在の場合に一般用医薬品を販 売することは薬事法違反となることを掲示する。[法9 条、規則第 15 条の 3] 陳列 ⑧薬局医薬品(医療用医薬品及び薬局製造販売医薬品)を調剤室以外に貯蔵・陳列していな い。 解説 薬局医薬品を調剤室以外に貯蔵・陳列してはならない。調剤室以外の場所に貯蔵する場 合は、一般用医薬品を販売している場所(陳列又は交付)以外の薬局の従事者のみが立 ち入ることができる場所(倉庫等が想定される)に置くこと。購入者の目に触れる場所 は「陳列」と見なされる可能性があるため、常識的に判断すること。 薬局製造販売医薬品については、製品情報(製品名リスト等)を同一又は類似の薬効の 一般用医薬品を陳列している場所に置くことができる。製品の空容器等の使用は禁止さ れていない。 製品情報(製品名リスト等)について細かい定めはないため、各店舗で独自のものを作 成してもよい。このとき、薬事法の医薬品等の広告の定め※1及び東京都広告条例※2等に 違反しないこと。[法第9 条、規則第 15 の 8] ⑨第一類医薬品は消費者から手の届かない場所もしくはカギのかかる棚に陳列している。 解説 新薬局構造設備規則では、薬局、店舗販売業が第一類医薬品を販売する場合は一定の基

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4 準を満たした「第一類医薬品陳列区画」を備えなければならない。この規則は、既存の 薬局、一般販売業、薬種商においては平成24 年 5 月 31 日まで経過措置となっている。 しかし、第一類医薬品を購入者の手の届かない場所又はカギのかかる設備に陳列するこ とは6 月 1 日即日施行である。 ただし、製品情報(製品名リスト等)又は空容器・空箱を店内の同一又は類似薬効群の 一般用医薬品を陳列している場所に示すことはできる。そのとき、薬剤師による情報提 供が確保される手段をとること、容器等が空箱等であることがわかるよう表示すること。 製品情報(製品名リスト等)については⑧を参照のこと。[法第57 条の 2、規則第 218 条の2] ⑩指定第二類医薬品は情報提供をする場所から7m 以内の範囲内に、7m を超える場合はカ ギのかかる棚もしくは消費者が触れられないところに陳列している。 解説 新薬局構造設備規則では、薬局、店舗販売業での指定第二類医薬品の陳列には一定の基 準があるが、この規則は、既存の薬局、一般販売業、薬種商においては平成 24 年 5 月 31 日まで経過措置となっている。 しかし、指定第二類医薬品を情報を提供する場所から7m 以内もしくは 7m の範囲を超 える場合はカギのかかる設備又は購入者の手の届かない場所に陳列することは6 月 1 日 即日施行である。このとき、7m 以内にあっても、情報提供をする場所から指定第二類 医薬品が目の行き届かない場所でないことが望ましい。[法第 57 条の 2、規則第 218 条の2] ⑪第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品は混在しないように陳列している。 解説 第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品は区分ごとに陳列すること。第一類医薬品、 指定第二類医薬品については、その陳列の条件を満たすこと(⑨、⑩参照)。 同一又は類似薬効群ごとに陳列することは可能であり、その場合もその分類の中で区分 ごとに陳列する。そのとき、第一類医薬品については、製品情報(製品リスト等)もし くは空容器・空箱であれば同じ場所に陳列してよい(⑨参照)。併せて薬剤師による情 報提供を受けたうえで購入するものである旨を空容器・空箱に表示する。 第二類医薬品と指定第二類医薬品は法律上は分けなくてもよいが、指定第二類医薬品が 特に注意を要するとして指定されたことから、なるべくなら分けて陳列した方がよい。 23 年 5 月までは製品に区分表示がなくても陳列して販売することができるが、なるべ く購入者にわかりやすいように区分表示シール等を貼付する等で対応すること。[法第 57 条の 2、規則第 218 条の 2] ※日薬ホームページ会員向けページから「一般用医薬品区分リスト(エクセルデータ)」がダウ ンロードできる。区分表示のない製品もこのリストで区分を調べることができる。また、医薬品 医療機器総合機構ホームページ(Pmda)の「一般用医薬品の添付文書情報」で製品を検索する

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5 と区分がわかる。 情報提供・相談応需 ⑫薬局医薬品、調剤された薬剤は薬剤師が情報提供をする場所において対面で書面による情 報提供を行っている。 解説 薬局医薬品を販売・授与する場合は、その薬局の薬剤師が情報提供をする場所において 対面で医薬品の適正使用のための質問又は説明及び情報提供を書面を用いて行うこと (内容は表2 参照)。薬局医薬品を購入しようとする者から説明が必要ないという申し 出があるか否かに関係なく、積極的な情報提供を行う必要がある。 調剤された薬剤の適正使用のための情報提供は、その薬局の薬剤師が情報提供をする場 所において対面で書面を用いて行うこと(内容は表 2 参照)。ただし、薬剤師法第 25 条に規定する事項が記載されている薬袋等を用いて情報の提供をする場合には、a~d の事項は記載しなくてよい。 なお、この規則における調剤された薬剤に関する情報提供の内容は調剤報酬の算定要件 との整合性は考えられていない。保険調剤にあたっては、算定要件を満たす情報提供を 行うこと。[法第9 条、規則 15 条の 6、法第 9 条の 2、規則第 15 条の 3] 表2 薬局医薬品(主に薬局製造販売医薬品) 調剤された薬剤 薬剤服用歴管理指導料 医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者に おける当該医薬品の使用が適正なものである こと又は不適正なものとならないことを確認 するための質問又は説明を行わせること。 書 面 a 当該医薬品の名称 b 当該医薬品の有効成分の名称及びその分量 (有効成分が不明のものにあっては、その本 質及び製造方法の要旨) c 当該医薬品の用法及び用量 d 当該医薬品の効能又は効果 e 当該医薬品に係る使用上の注意のうち、保 健衛生上の危害の発生を防止するために必 要な事項(「使用上の注意」のうち「しては いけなこと」「使用前に医師・薬剤師に相談 すること」) f その他当該医薬品を販売し、又は授与する 薬剤師がその適正な使用のために必要と判 断する事項 a 当該薬剤の名称 b 当該薬剤の有効成分 の名称及びその分量 c 当該薬剤の用法及び 用量 d 当該薬剤の効能又は 効果 e その他当該薬剤を調 剤した薬剤師がその適正 な使用のために必要と判 断する事項 a 当該薬剤の名称 (一般名処方による処方 せん又は後発医薬品への 変更が可能な処方せんの 場合においては、現に調 剤した薬剤の名称)、形 状 b 用法、用量、効能、 効果 c 副作用及び相互 作用 d 服用及び保管取 扱い上の注意事項 e 保険薬局の名称、 保険薬剤師の氏名 f 保険薬局又は保 険薬剤師の連絡先 薬袋を用いて情報提 供する場合は記載し なくて良い

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6 ⑬第一類医薬品は、薬剤師が情報提供をする場所において対面で書面を用いて情報提供を行 っている。 解説 第一類医薬品を販売・授与する場合は、その薬局又は店舗の薬剤師が情報提供をする場 所において対面で医薬品の適正使用のための質問又は説明及び情報提供を書面で行う こと(内容は表3 参照)。書面は配布する必要はない。 第一類医薬品を購入しようとする者から説明が必要ないという申し出があっても、薬剤 師が必要性を認めた場合は情報提供を行う必要がある。 登録販売者又は一般従事者が第一類医薬品の情報提供を行わないように注意すること。 [法第36 条の 6、規則第 159 条の 15] ⑭第二類医薬品は、薬剤師又は登録販売者が情報提供をする場所において対面で必要な情報 提供を行っている。 解説 第二類医薬品を販売・授与する場合は、その薬局又は店舗の薬剤師又は登録販売者が情 報提供をする場所において対面で医薬品の適正使用のための質問又は説明及び情報提 供を行うよう努めること(内容は表3 参照)。第二類医薬品を購入しようとする者から 説明が必要ないという申し出があった場合は情報提供を行わなくてもよいが、特に注意 が必要として指定された指定第二類医薬品にあっては、薬剤師等が必要と考える情報を 提供することが望まれる。 一般従事者が第二類医薬品の情報提供を行わないように注意すること。[法第 36 条の 6、規則第 159 条の 16] 表3 (⑬、⑭に対応) 第一類医薬品 情報提供の内容 第二類医薬品 医薬品を購入し、又は譲り受けようとする者における当該医 薬品の使用が適正なものであること又は不適正なものとな らないことを確認するための質問又は説明を行わせること。

書面を用

いる必要

はない

書面で!

a 当該医薬品の名称 b 当該医薬品の有効成分の名称及びその分量(有効成分が 不明のものにあっては、その本質及び製造方法の要旨) c 当該医薬品の用法及び用量 d 当該医薬品の効能又は効果 e 当該医薬品に係る使用上の注意のうち、保健衛生上の危 害の発生を防止するために必要な事項(「使用上の注意」 のうち「してはいけなこと」「使用前に医師・薬剤師に相 談すること」) f その他当該医薬品を販売し、又は授与する薬剤師がその 適正な使用のために必要と判断する事項

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7 ⑮全ての医薬品(調剤された薬剤、薬局医薬品、一般用医薬品)について、薬剤師又は登録 販売者が医薬品の種類・区分に応じて情報提供をする場所において対面で相談に応じてい る。 解説 薬局医薬品、調剤された薬剤、一般用医薬品についての購入者からの相談への対応は義 務であり、その種類・区分ごとに定められた専門家が情報を提供する場所において対面 で相談に応じる必要がある(表4 参照)。また、医薬品の使用にあたって保健衛生上の 危害の発生を防止するために必要な事項(使用上の注意に該当するような事項)につい て情報提供すること。 一般用医薬品にあっては、電話での対応は相談対応とは認められない。薬局又は店舗へ の来訪を前提とした事実の確認にとどめ、薬局又は店舗への来訪を求めること、必要に 応じて受診勧奨を行うことが必要である。[法第9 条、規則第 15 条の 7、法第 9 条の 2、 規則第15 条の 14、法第 36 条の 6、規則第 159 条の 17] 表4 医薬品の種類 質問がなくても 行う情報提供 情報提供の手段 相談があった 場合の応答 対応する専門家 薬局医薬品 義 務 書面 義 務 薬剤師 調剤された薬剤 義 務 書面 薬剤師 第一類医薬品 義 務 書面 薬剤師 第二類医薬品 努力義務 法の定めはない 薬剤師 又は登録販売者 第三類医薬品 法の定めはない 法の定めはない 登録販売者試験 ⑯薬局開設者・店舗販売業者等は、一般従事者が登録販売者試験を受けようとするとき、薬 剤師・登録販売者の監督の下で実務を経験したことを虚偽又は不正なく証明している。 解説 薬局開設者及び薬局の管理者又は店舗販売業者及び店舗管理者は、一般従事者が登録販 売者試験を受けようとするとき、以下の a、b の者がその薬局又は店舗において実務に 従事したことを虚偽又は不正なく証明しなければならない。 a 旧制中学若しくは高校又はこれと同等以上の学校を卒業した者で、1 年以上薬局又 は店舗販売業の実務に従事した者 b 4 年以上薬局又は店舗販売業の実務に従事した者 [法第9 条、規則第 14 条の 2] ※登録販売者試験受験資格(規則第 159 条の 5 第 2 項) ① 旧大学令に基づく大学及び旧専門学校令に基づく専門学校において薬学に関する専門の課程 を修了した者

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8 ② 平成18 年 3 月 31 日以前に学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)に入学し、当該大学 において薬学の正規の課程を修めて卒業した者 ③ 平成18 年 4 月 1 日以降に学校教育法に基づく大学に入学し、当該大学において薬学の正規の 課程(同法第 87 条第 2 項に規定するものに限る。)を修めて卒業した者 ④ 旧制中学若しくは高校又はこれと同等以上の学校を卒業した者であって、1年以上薬局又は 店舗販売業若しくは配置販売業において薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下に実務に 従事した者 ⑤ 4 年以上薬局又は店舗販売業若しくは配置販売業において薬剤師又は登録販売者の管理及び 指導の下に実務に従事した者 ⑥ 1~5 に該当する者と同等以上の知識経験を有すると都道府県知事が認めた者 ア 外国薬学校卒業者 イ 高等学校卒業程度認定試験の合格者であって、1年以上薬局又は店舗販売業若しくは 配置販売業において薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下に実務に従事した者 注1:平成 21 年 6 月 1 日時点で薬局又は一般販売業(卸売一般販売業を除く。)、薬種商販売業 若しくは配置販売業の実務に従事した者については、当該実務に従事した期間は、4、5 又は 6 の実務に従事した期間とみなされ、通算することができる。 注2:平成 21 年 6 月 1 日から平成 24 年 5 月 31 日までの間に、一般販売業(卸売一般販売業を 除く)、薬種商販売業若しくは既存配置販売業の実務に従事した者については、当該実務に従 事した期間は、4、5 又は 6 の実務に従事した期間とみなされ、通算することができます。 注3:4、5、6 の実務に従事した期間は、原則として継続した期間であること。 注4:4、5、6 の実務に従事した期間は、1 カ月に 80 時間以上の勤務であること。 注 5:受験の申し込みに当たって虚偽又は不正があった場合は、受験は無効となる。また、合格 後、これらのことが判明した場合は、合格を取り消される。 郵便等販売の禁止 改訂⑰離島居住者及び法改正以前から同一の製品を継続して使用している継続使用者以外に 第三類医薬品以外の医薬品を郵便等により販売していない。 解説 郵便等販売を行っている薬局等は届出を行うこと。その場合、その薬局又は店舗に貯蔵 してある第三類医薬品を販売・授与すること。郵便等販売を広告するときは、掲示義務 ※3のある内容を表示すること。[法第9 条、規則第 15 条の 4、法第 9 条の 3、規則第 15 条の 15] ただし、平成23 年 5 月 31 日までの経過措置として ①薬局・薬店のない離島に居住している利用者(離島居住者)に対して、薬局製造販売 医薬品及び第二類医薬品の郵便等販売をすることができる。このとき、販売・授与した 相手方の氏名、住所、連絡先、販売・授与した製品の名称その他必要な事項を記録に残 し、3 年間保管する。薬局製造販売医薬品は薬剤師が、第二類医薬品については薬剤師 又は登録販売者が電話等により情報提供を行い、また相談に対応する。

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9 ②過去の販売記録等から平成21 年 6 月 1 日以前から継続して同一の薬局製造販売医薬 品及び第二類医薬品を使用していることが確認できる利用者(継続使用者)に対して継 続して使用する同一の製品であれば郵便等販売をすることができる。このとき、継続使 用者から改正薬事法に定められた情報提供が必要ないという意志を確認すること、また 薬剤師等も情報提供の必要はないと判断した場合に限る。販売・授与した相手方の氏名、 住所、連絡先、販売・授与した製品の名称その他必要な事項は記録に残し、3 年間保管 する。 ◆◆◆参考◆◆◆ ※1 薬事法第 8 章 医薬品等の広告 (誇大広告等) 第66 条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の名称、製造方法、効能、効果又は 性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、 又は流布してはならない。 2 医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の効能、効果又は性能について、医師その他の者 がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、 前項に該当するものとする。 3 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器に関して堕胎を暗示し、又はわいせつに わたる文書又は図画を用いてはならない。 ※2 薬局等の行う医薬品の広告の適正化に関する条例[東京都] (目的) 第1 条 この条例は、薬局等の行う医薬品の広告に関して、必要な事項を定めることにより、医 薬品の過量消費及び濫用の助長の防止等を図り、もつて医薬品の適正使用を確保し、都民の保健 衛生の維持、向上に資することを目的とする。 (定義) 第2 条 この条例において「薬局等」とは、薬事法(昭和三十五年法律第百四十五号)に定める薬局 及び医薬品の販売業をいう。 2 この条例において「営業者」とは、薬局等を営む者をいう。 3 この条例において「店頭広告」とは、看板、ネオンサイン、はり紙、はり札その他これらに類 する広告であつて、薬局等の施設若しくは店舗又は事務所に附帯して行われるものをいう。 (適用上の注意) 第3 条 この条例の適用に当たつては、その本来の目的を逸脱して、これを濫用し、都民の権利 を不当に侵害しないよう留意しなければならない。 (努力義務) 第4 条 営業者は、医薬品の広告を行うに当たり、次の各号に掲げる事項を広告するよう努めな ければならない。ただし、店頭広告にあつては、この限りでない。

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10 一 医薬品の効能、効果に関する事項 二 医薬品の副作用等使用に関する注意事項 三 医薬品の保管等取扱いに関する注意事項 2 営業者は、医薬品と医薬品以外のものを同一紙面で広告する場合は、医薬品と医薬品以外のも のを明確に区別するよう努めなければならない。 (自主規制) 第5 条 営業者は、いたずらに不安・不快の感じを与えることにより、不必要な医薬品の使用を 促すおそれのある医薬品の広告を行わないよう努めなければならない。 (禁止事項) 第6 条 営業者は、次の各号に掲げる医薬品の広告を行つてはならない。 一 医薬品の副作用に関し、安全性を誇張することにより、安易な使用を促す広告 二 医薬品について、化粧品的又は食品的用法を強調することにより、安易な使用を促す広告 (立入調査等) 第7 条 知事は、前条の規定の施行に必要な限度において、営業者に対し、報告を求め、その職 員をして、薬局等の施設若しくは店舗又は事務所に立ち入つて、広告物等について調査させ、又 は関係人に質問させることができる。 2 前項の規定により立入調査又は質問を行う職員は、東京都規則(以下「規則」という。)で定め る様式による証票を携帯し、関係人に提示しなければならない。 (勧告) 第8 条 知事は、第六条の規定に違反している営業者があるときは、その者に対し、当該違反事 項を是正するよう勧告することができる。 2 前項の規定による勧告は、規則で定める様式による勧告書を交付して行うものとする。 3 第一項の規定による勧告を受けた者は、速やかに、広告の中止又は回収等必要な措置をとらな ければならない。 (意見の聴取) 第9 条 知事は、前条第一項の規定による勧告をしようとするときは、当該勧告に係る営業者に 対し、公開による意見の聴取を行わなければならない。 2 前項の場合において、知事は、意見の聴取の期日及び場所並びに事案の内容をその期日の一週 間前までに、当該勧告に係る営業者に通知し、かつ、意見の聴取の期日及び場所を東京都公報に より公告しなければならない。 3 意見の聴取に当たつては、当該勧告に係る営業者に対し、当該事案についてその者が意見を述 べ、証拠を提示する機会を与えなければならない。 4 知事は、当該勧告に係る営業者又はその代理人が正当な理由がなくて意見の聴取の期日に出頭 しないときは、第一項の規定にかかわらず、意見の聴取を行わないで前条第一項の規定による勧 告をすることができる。 (平七条例四九・一部改正) (公表) 第10 条 知事は、営業者が第八条第一項の規定による勧告に従わない場合であつて、勧告の対象

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11 となつた事項が、都民の健康に危害を及ぼすおそれがあると認めるときは、その旨を公表するこ とができる。 2 前項の規定による公表は、東京都公報への登載その他の方法により行うものとする。 (諮問) 第11 条 知事は、前条の規定による公表を行おうとするときは、あらかじめ、東京都薬事審議会 の意見を聴かなければならない。 (委任) 第12 条 第七条第二項及び第八条第二項に定めるもののほか、この条例の施行について必要な事 項は、規則で定める。 ※3 掲示義務 第一 薬局の管理及び運営に関する事項 一 許可の区分の別 二 薬局開設者の氏名又は名称その他の薬局開設の許可証の記載事項 三 薬局の管理者の氏名 四 当該薬局に勤務する薬剤師又は登録販売者の別及びその氏名 五 取り扱う一般用医薬品の区分 六 当該薬局に勤務する者の名札等による区別に関する説明 七 営業時間、営業時間外で相談できる時間 八 相談時及び緊急時の連絡先 第二 一般用医薬品の販売に関する制度に関する事項 一 第1類医薬品、第2類医薬品及び第3類医薬品の定義及びこれらに関する解説 二 第1類医薬品、第2類医薬品及び第3類医薬品の表示に関する解説 三 第1類医薬品、第2類医薬品及び第3類医薬品の情報の提供に関する解説 四 指定第2類医薬品の陳列等に関する解説 五 一般用医薬品の陳列に関する解説 六 医薬品による健康被害の救済に関する制度に関する解説 七 その他必要な事項

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