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公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 2017 年度 ( 前期 ) 指定公募 市民の集い開催への助成 完了報告書 テーマ このまちで最期まで生きるということ ~ 本当にできる? 在宅での看取り ~ 申請者 : 長谷川ミイ子 所属機関 : 栃木県南那須医師会 提出年月日 : 2018 年 3 月 23

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公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団

2017年度(前期)指定公募

「市民の集い開催への助成」

完了報告書

テーマ

「このまちで最期まで生きるということ

~本当にできる?在宅での看取り~」

申 請 者 : 長谷川 ミイ子

所 属 機 関 : 栃木県 南那須医師会

提出年月日 : 2018年3月23日

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Ⅰ 開催目的 介護が必要な状態になった場合、当地区住民の方は約4割が「自宅での介護」を望み、 「最期を迎えるのは自宅がいい」と考えている。しかし、実際に自宅での看取りができ ているのは 1 割である。そこで、在宅医療を受けたいと思った時、親しい人に医療・介 護支援が必要になった時、人生の最終段階において、さまざまな選択肢の中から、地域 住民が適切なものを選び決定できる視点がもてるようになることを目的としてシンポ ジウムの開催とする。 Ⅱ 概要 開催日 2018年3月11日 (日) 13:30~ 参加者 250名(一般市民 155名 医療介護関係者 95名) 内 容 基調講演 南那須地域の在宅医療の現状と課題 佐藤医院 院長 佐藤 充 氏 シンポジウム テーマ 『 このまちで最期まで生きるということ ~ 本当にできる? 在宅での看取り ~ 』 座 長 阿久津 昌子 氏 (阿久津クリニック院長) シンポジスト かかりつけ医の立場から 水沼 洋文 氏(水沼医院 院長) 訪問看護師の立場から 片見 明美 氏 (とちぎ訪問看護ステーションたかねざわ 管理者) 家族の立場から 城所 潔 氏 (那須烏山市在住) 菊池 眞佐枝 氏(那珂川町在住) ディスカッション

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Ⅲ 感想 東日本大震災から7年目の3月11日 研修会は黙祷から始まった。 在宅看取りをテーマとした今回の研修は250名の参加者があり会場が満席となった。 ご高名な講師を招いて見識を深める研修も有意義であるが、身近な人々を講師に招いての 研修会も効果的であり、多くの人々が望んでいたことを再認識できた。 在宅医療が叫ばれている今、市民一人ひとりが自分らしい終末期を迎えるために、元気な 時から人生の最期の時間をどこで過ごし、どのような医療・介護を受けたいか、在宅医療を 実施するうえで、家族の負担はどのくらいなのだろう、当地域で365日24時間体制の診 療を実施している かかりつけ医はどの位あるのだろうかなど いろいろな疑問の解決の糸 口を探し出そうと今回のテーマとなった。 基調講演で、当地域の在宅医療の現状と課題を報告し、シンポジウムに移り、かかりつけ 医の立場からは、事例を通し在宅看取りのできるケース、難しいケース、往診・訪問診療・ 訪問看護ステーションとの連携などを具体的に話され、かかりつけ医が身近に感じられた。 訪問看護師の立場からは、身近な事例から診診連携・看看連携を活用し多職種で住民の方々 を支えていることを強調された。これは、住民の方はもちろん、医療介護関係にも貴重な示 唆となった。家族の立場からは、お一人は本人の希望もあり、姉妹協力し在宅看取りを経験 し、家族全員で看取ることができたことに満足していると、また もう一方は、現在、在宅 介護に取り組まれている中でのご苦労を話され、最期まで自宅で過ごせるか不安であると 語られた。お二人の生の声は具体的で多くの方に感銘をあたえた。 研修会の最後には会場から「シンポジストの方々の実体験が聞けたことで、在宅看取りが できるような気がしてきた」「社会資源の活用が重要であると気づいた」という意見などが 聞かれた。今回の研修は、自分らしい終末期の迎え方、看取りの場を考えるのに有意義な研 修となった。今後も機会があればこのような取り組みを積極的に行っていきたいと考える。 最後に、研修会は事前申し込みとなっていたが、当日参加の方も多く資料等の追加準備等 が慌しくなってしまったことを反省し報告とする。 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による

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在宅医療介護連携推進事業

南那須地区在宅医療介護連携研修会 次第

と き 平成30年3月11日(日) 午後1時30分から ところ 那須烏山市烏山公民館

【 開 会 挨 拶 】

【 基 調 講 演 】

Aa 演 題 「南那須地域の在宅医療の現状と課題」

演 者 佐 藤 充 氏 南那須医師会 在宅医療推進委員会 委員長 那珂川町 佐藤医院 院長

【 シンポジウム 】

テーマ このまちで最期まで生きるということ ~ 本当にできる? 在宅での看取り ~ 演 者 水 沼 洋 文 氏 : かかりつけ医の立場から 那須烏山市 水沼医院 院長 片 見 明 美 氏 : 訪問看護の立場から とちぎ訪問看護ステーションたかねざわ管理者 城 所 潔 氏 : 家族の立場から 那須烏山市在住 菊池 眞佐枝 氏 : 家族の立場から 那珂川町在住 座 長 阿久津 昌子 氏 : 那須烏山市 阿久津クリニック 院長 これからの在宅医療は、地域の皆さまが主役となります。 このまちで わが家で 最期まで生活していくために 皆さまと共に終末期ケアや在宅での看取りについて考えてみましょう!! 主催: 那須烏山市 那珂川町 南那須医師会 後援: 下野新聞社 南那須地域医療を守る会 助成: 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団

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基調講演

『 南那須地域の在宅医療の現状と課題 』

佐藤 充 氏

医療法人社団東寿会 佐藤医院 院長 南那須地域において、超高齢化社会が進み医療機関への通院困難者が急増し今後も増加が予想 されます。高齢者をはじめ地域に暮らす人々が可能な限り住み慣れた場所で、その有する能力に 応じ自立した日常生活をいとなむことができるよう、医療、介護、予防、住まい及び日常生活の支 援を包括的に確保することが重要です。 世論調査では自宅療養希望者が約6割と多数を占めています。しかしながら約7割の人が実現 は難しいとも考えています。 看取りの場所についても、同じ事がいえます。 本日は、在宅医療の現状と課題を考えてみたいと思います。 【 プロフィール 】 昭和52年 月 北里大学医学部卒業 昭和52年12月 済生会宇都宮病院内科勤務 昭和60年 7月 小川町に佐藤医院開設 院長 昭和63年12月 医療法人社団東寿会 理事長 平成19年 1月 社会福祉法人寿松会 理事長 南那須医師会 在宅医療推進委員会 委員長

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シンポジウム

『 このまちで最期まで生きるということ

~ 本当にできるか? 在宅での看取り~ 』

座長 阿久津 昌子 氏 医療法人堀の内会 阿久津クリニック院長 【 座長プロフィール 】 平成14年~ 大学病院と兼務で那須烏山市 阿久津外科医院にて診療開始 平成17年 医療法人堀の内会 阿久津クリニック 院長 現在に至る 【 演者プロフィール 】 水沼 洋文 氏(医療法人洋和会 水沼医院 理事長兼院長) 昭和62年3月 福島県立医科大学卒業 昭和62年5月 自治医科大学消化器一般外科勤務 平成13年5月 那須烏山市に水沼医院開設 院長 平成13年5月~平成 29 年3月 自治医科大学 外科学講座一般外科学部門非常勤講師 平成16年8月 医療法人洋和会 水沼医院 理事長兼院長 現在に至る 平成29年4月 自治医科大学 臨床検査医学 非常勤医員 現在に至る 片見 明美 氏(公益社団法人栃木県看護協会とちぎ訪問看護ステーションたかねざわ所長) 看護師 2016年 緩和ケア認定看護師取得 2017年4月 現在に至る 城所 潔 氏 (那須烏山市在住) ・ 那須烏山市(旧烏山町)市内で自営業(小売業) 64歳 ・ 家族は妻(亡くなった義父の長女)との2人暮らし。 ・ 南那須地域医療を守る会にて活動中 菊池 眞佐枝 氏 (那珂川町在住) ・ 2010年4月義父の介護のため退職 家族構成は夫(61歳 2016年4月からパー ト勤務) 娘(公務員)義父(88歳 アルツハイマー型認知症)の4人暮し ・ 実父もアルツハイマー型認知症であったため、週二日は実家に通う、その後実母もアルツハイ マー型認知症を発症したので、一時は介護一色の生活であった。 現在は、介護をしながら、知人とのランチ、図書館ボランティア、生け花など楽しんでいる。

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(13)

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(14)

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~~自宅で看取った義父の経験~~

城所 潔 那須烏山市在住 (昨年5月に義父の看取りを自宅でおこなわれた) 1. 当時の家族の状況 ・ 本人(87歳)自営業(小売店) 妻(85歳) 子どもは、女3人。私は長女と結婚、近くに住んでいる。 昼間は私たち3人でいることが多かった。夜〜朝は、老夫婦の2人暮らし。 ・ 2女、3女は結婚して、神奈川と東京に住んでいる。 ・ 3女は、山あげ祭上演時にも行っている「常磐津」と「三味線」の指導に、基本的 に隔週の金・土・日に、烏山の実家に帰って来ていた。 2.本人が昨年5月になくなるまでの状況 2015年9月末 体調に不安があったのでかかりつけ医で診察を受けたところ、 M病院で精密検査(胃カメラ)を受けるように言われる。 2015年10月 M病院で精査、胃ガンが見つかる。 12月 胃の全摘手術、年末に退院。 2016年12月 ガンの転移が見つかる。 ・本人の「入院はしたくない。延命治療をしない」という希望があり、手術や抗がん 剤治療はせず、家で療養することに。 ・徐々に病状が進行し、体力は落ちていったが、ほぼ毎日お店にでたり、草木に水を あげたり、買い物などをしていた。 2017年2月13日 風邪気味で体調を崩す。 ・かかりつけ医に往診してもらい点滴を受ける。2〜3日寝込んだ後、体力と気力が 落ち、店に出ることもなくなった。 ・面識のあったケアマネージャーに連絡を取り、相談にのってもらう。 ・以後 週2回の訪問看護、必要な福祉用具の手配、介護認定の手続きし、「要介護3」 の認定を受ける。 ・2女、3女もスケジュールを調節して実家に帰ってきて介護。

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2017年3〜4月 本人の病状に合わせて、訪問看護の回数を週2回から3回に増 やし、ヘルパーも導入、痛み止めを服用するようになった。 ・日中 訪問看護師やヘルパー不在時間帯は母が、夜間は娘たちが交代で看ていた。 ・訪問看護師より「次第に歩くのも困難になるので、介護ベッドの導入や訪問入浴を 考えるように」とアドバイスを受けた。 2017年5月 ・5/2から介護ベッドを使用、5/8・5/15訪問入浴を活用する。 ・5月中旬より水分も摂れなくなり、ほとんど寝ているような状態になる (痛み止めも、飲むものから貼るものに切り替える)。 ・5月24日の夕方、訪問看護師に「今夜は危ないかもしれない。万が一の時には夜 中でも連絡をください」と言われ、その夜 深夜2時すぎ、家族(母、娘3人)に 見守られ息を引き取る。 ・訪問看護師に連絡をとり、必要な処置をしてもらう。朝、かかりつけ医に連絡をと り「死亡診断書」を書いてもらう。 3.自宅で看取ることができた要因 ・家族の共通の理解と協力:自宅で看取るという理解、介護の分担ができたこと。 ・ケアマネージャーが、かかりつけ医・主治医(M病院)・訪問看護師・ヘルパー・介 護用品・訪問入浴などマネージメントしてくれた。 ・自営業なので家族が昼間もいっしょにいられた。 4.経験して感じたこと ・訪問看護やヘルパーの仕事を理解できていなかったので、具合が悪くなるまで「介 護認定を受ける」という意識がなかった。 ・ 訪問看護師の先の見通しが的確。ヘルパーとの連携できめ細かで丁寧なケアを受け、 何の不安もなく、本人も自宅で最期まで入られたことに満足していた。 ・自宅でできれば看取りたいと思って入る方は、まず相談してみること(地域包括支 援センターやケアマネージャー、訪問看護ステーションなど)。

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我が家の在宅介護~~義父との8年間~~

菊池 眞佐枝 那珂川町在住(現在アルツハイマー型認知症と診断されている義父の介護中) 1. 義父の状況 ・ 2009年にアルツハイマー型認知症と診断される。 ・ 2009年から小規模多機能型居宅介護施設「ひだまり」の利用を始める。 (当初の利用状況・・・週2回のディサービスと昼食の準備) ・ 2015年8月脳卒中で12日間入院 ・ 8年間で骨折3回 2. 介護の状況 ~~認知症からの困りごととその対応~~ (1) 隣家への困りごと(いつ頃からは不明 ~2010年6月) < 状況 > 一日三回、隣家へ、大声で文句を言うことを繰り返す。 隣家の方たちは、黙って、怒鳴り声が止むのを待ってくれた。 < 対応 > まず、隣家にあやまりに行き、病気の説明をした。次に、 義父の文句の中にあった、枝を伐らせていただくことで、徐々に大 声での文句はなくなった。 , (2) 近所への困りごと(2011年4月~2015年8月) < 状況 > ご近所の あるお宅への日参りを続ける(一日2~3回)。止める手 だてを講じることができず、ディサービススタッフ、医療機関、家 族介護者交流会「※ほっとすぺーす」の講師の方に相談する。 ※ 那珂川町主催 介護家族支援事業 < 対応 > ディサービスを週3回に増やす。土曜日は、道の駅めぐりに連れ出す。 2015年8月 脳卒中発症以後 お宅訪問なくなる。 (3) 買い物にまつわる困りごと ① 止まらない買い物 (?~2017年春頃) < 状況 > 本、地図帳、週刊誌、食品、衣類、靴、花木などを次々に購入。 一日2~3回買い物に行く。 < 対応 > お店の方に認知症であることを説明し支援依頼する。 できるだけ付いて歩く。

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② お金をねらわれる!!(2012年秋頃~2015年末頃) < 状況 > 買い物先で、ある老婦人に、お金や物をねだられるようになる。 < 対応 > ディサービスを週5回に増やす。 お店の方の協力をいただく。 老婦人が引っ越したことにより解決 (4) 日々の困りごと ① 食事への文句 おかずが気に入らないとの意思表示 ⇒ 夫が食事を共にするようになり解消。 ② 風呂から出てくれない 30分~一時間程度 湯につかったまま ⇒ 家では入浴しないようにした。 ③ リハビリパンツを交換させてくれない 尿がしみだしてもそのまま・便がついてもそのまま ⇒ 夫がリハビリパンツ交換担当となる。 3. 雑感 ディサービスのスタッフ、那珂川町地域包括支援センターの皆さん、かかりつけ医、 地域の皆さん、友人に助けられ、思いをはき出すことができ、介護の日々をやり過ごす ことができた。夫が介護に前向きに変化したこともうれしかった。 今、義父の状況が大きく変化しつつあるので、これからの介護について考えていると ころである。

参照

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