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た商標であることが明示されるか 3. 海外公開情報調査の結果 (1) 対象国 地域ごとの調査結果 調査対象国 地域ごとに 制度の有無 制度の根拠 及び制度の概要 特徴を以下のとおり取りまとめた 取りまとめるにあたっては 諸外国の法律事務所等への質問票に対して得られた回答 ( 資料 Ⅰ-1 ) を基に

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(1)

平 成 27年 度 特 許 庁 産 業 財 産 権 制 度 問 題 調 査 研 究 報 告 書

商標制度におけるコンセント制度についての

調査研究報告書

平 成 2 8 年 2 月

(2)

た 商 標 で あ る こ と が 明 示 さ れ る か

3 . 海 外 公 開 情 報 調 査 の 結 果

( 1 ) 対 象 国 ・ 地 域 ご と の 調 査 結 果

調 査 対 象 国・地 域 ご と に 、制 度 の 有 無 、制 度 の 根 拠 、及 び 制 度 の 概 要・特 徴 を

以 下 の と お り 取 り ま と め た 。取 り ま と め る に あ た っ て は 、諸 外 国 の 法 律 事 務 所 等

へ の 質 問 票 に 対 し て 得 ら れ た 回 答(「 資 料 Ⅰ -1」)を 基 に し 、更 に 不 明 な 点 等 を 追

加 質 問 し た 上 で 取 り ま と め た 。ま た 、具 体 的 な 根 拠 法 令 や 審 査 基 準 等 に つ い て は 、

「 資 料 Ⅰ -2」 に 掲 載 し た 。

( i) 中 国

中 国 で は 、コ ン セ ン ト 制 度 に つ い て 定 め た 法 律 や 規 定 、又 は 審 査 基 準 は な い が 、

実 務 上 は コ ン セ ン ト に よ る 登 録 が 認 め ら れ て お り 、商 標 審 判 委 員 会 内 部 の 審 判 ガ

イ ド ラ イ ン が 存 在 し て い る 。

同 意 書 は 特 許 庁 の 判 断 を 拘 束 す る も の で は な い 。指 定 商 品 が 同 一・類 似 で 、か

つ 、商 標 自 体 も 同 一 又 は 非 常 に 類 似 す る 場 合 に は 、正 常 な 市 場 秩 序 の 保 護 や 混 同

防 止 の 観 点 で 、 登 録 を 認 め な い こ と が あ る 。

な お 、中 国 で は 、審 査 段 階 で は 拒 絶 理 由 は 通 知 さ れ な い た め 、拒 絶 査 定 不 服 審

判 の 段 階 で 、 同 意 書 を 提 出 す る こ と が 一 般 的 で あ る 。

( ii) 韓 国

韓 国 に お い て は 、コ ン セ ン ト 制 度 は 存 在 し な い が 、2013 年 11 月 に 立 法 予 告 さ

れ た 商 標 法 全 面 改 正 法 律 案 に は コ ン セ ン ト 制 度 が 含 ま れ て い た 。

し か し 、2014 年 6 月 11 日 の 一 部 改 正 案 (現 行 商 標 法 )に は コ ン セ ン ト 制 度 が 含

ま れ ず 、 ま た 、 2015 年 末 に 開 か れ た 国 会 法 制 司 法 委 員 会 に 上 程 さ れ て い る 商 標

法 全 面 改 定 案 に も コ ン セ ン ト 制 度 は 含 ま れ な か っ た 。

コ ン セ ン ト 制 度 が 含 ま れ な か っ た こ と に 関 す る 具 体 的 な 理 由 と 背 景 に つ い て

の 資 料 は 公 開 さ れ て お ら ず 、ま た 、係 留 中 の 商 標 法 全 面 改 正 法 律 案 が い つ 通 過 し

て 発 効 さ れ る か は 、 不 透 明 な 状 況 で あ る 。

(3)

- 22 -

が 必 要 と さ れ る 、 と い う 回 答 も な か っ た 。

( vi) 統 計 情 報

コ ン セ ン ト に つ い て の 統 計 的 な デ ー タ は 、ほ と ん ど の 国・地 域 で 公 開 さ れ て い

な い と い う こ と で あ っ た 。唯 一 、ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド か ら は 、コ ン セ ン ト に よ る 年

間 の 登 録 件 数 に つ い て 回 答 が あ っ た( 2014 年:520 件 、2013 年:587 件 、2012:568

件 )。

( 3 ) 対 象 国 ・ 地 域 ご と の 調 査 結 果 の 比 較

各 国 の 制 度 の 比 較 結 果 を 一 覧 と し て 示 し た も の を 、 図 表 1 に 掲 載 す る 。

(4)

図 表 1 各 国 の コ ン セ ン ト 制 度 比 較

制 度 の 根 拠 完 全 型 か 留 保 型 か 同 意 書 の 提 出 時 期 同 意 書 の 所 定 の フ ォ ー マ ッ ト 同 意 書 の 必 須 内 容 ・ 実 務 上 推 奨 さ れ る 内 容 同 一 商 標 同 一 商 品 に 関 す る コ ン セ ン ト 周 知 ・ 著 名 商 標 に 関 す る コ ン セ ン ト 公 報 ・ 登 録 簿 ・ デ ー タ ベ ー ス で の 公 開 中 国 内 部 ガ イ ド ラ イ ン 留 保 型 拒 絶 査 定 不 服 審 判 時 有 通 常 難 し い 可 韓 国 コ ン セ ン ト 制 度 は 存 在 し な い 。 た だ し 、 商 標 法 全 面 改 正 法 律 案 に コ ン セ ン ト 制 度 が 含 ま れ て い る 。 米 国 審 査 便 覧 留 保 型 拒 絶 理 由 対 応 時 有 可 可 EU(CTM) 規 則 相 対 的 拒 絶 理 由 の 審 査 な し 提 出 不 要 可 可 台 湾 法 律 留 保 型 審 査 係 属 中 有 不 可 可 有 香 港 法 律 留 保 型 出 願 時 ・ 拒 絶 理 由 対 応 時 有 (サ ン プ ル ) 有 可 可 有 シ ン ガ ポ ー ル 法 律 留 保 型 拒 絶 理 由 対 応 時 有 可 可 有 ベ ト ナ ム 運 用 留 保 型 制 限 は な い 有 不 可 可 マ レ ー シ ア 審 査 基 準 留 保 型 審 査 係 属 中 有 可 可 有 イ ン ド 法 律 留 保 型 (実 務 上 は ほ ぼ 完 全 型 ) 審 査 係 属 中 有 可 可 有 ( デ ー タ ベ ー ス に は 掲 載 無 し ) オ ー ス ト ラ リ ア 運 用 留 保 型 (実 務 上 は ほ ぼ 完 全 型 ) 拒 絶 理 由 対 応 時 有 有 可 可 ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド 法 律 完 全 型 出 願 か ら 12 か 月 有 有 可 可 有 カ ナ ダ 審 査 基 準 留 保 型 審 査 係 属 中 有 通 常 難 し い 可 メ キ シ コ 運 用 留 保 型 審 査 係 属 中 通 常 難 し い 不 可 ブ ラ ジ ル 運 用 留 保 型 制 限 は な い 有 可 英 国 法 律 相 対 的 拒 絶 理 由 の 審 査 な し 提 出 不 要 有 可 可 ス ペ イ ン コ ン セ ン ト 制 度 は 存 在 し な い 。 た だ し 、相 対 的 拒 絶 理 由 の 審 査 が な く 、当 事 者 間 の 同 意 に よ り 異 議 申 立 て の 解 決 が な さ れ る こ と が あ る 。 ス ウ ェ ー デ ン 法 律 留 保 型 拒 絶 理 由 対 応 時 可 可 ハ ン ガ リ ー 法 律 相 対 的 拒 絶 理 由 の 審 査 な し 審 査 係 属 中 有 可 可 ロ シ ア 法 律 留 保 型 審 査 係 属 中 有 不 可 不 可

(5)

【1.中国】

質問 回答 A.コンセント制度の有無 中国では、現在、正式な同意書制度はない。但し、実務において、先行商標権の商標権者か ら同意書を得れば、登録が認められる可能性がある。 B.コンセント制度は何で規定されるか (法令か運用か) 正式な同意書に関する法律や規定、又は審査基準はない。但し、商標審判委員会は内部の審 判ガイドラインがある。 C.コンセント制度の対象 C.1.先登録商標に基づく職権による拒 絶理由通知への対応が可能か 同意書対応可能(中国実務で、この段階でよく運用される) C.2.先登録商標に基づく商標登録に対 する異議申立への対応が可能か 同意書対応可能(中国実務で、運用少ないが、判例がある) 例えば、第4866895号商標「Stephens Brothers」の異議申立案件において、行政訴訟一審の 段階において、被異議申立人は異議申立人(引用商標国際登録727873号 「STEPHEN/VENEZIA」の商標権者)が発行した同意書を提出したので、被異議申立商標の登 録を許可した。二審において、北京最高裁はその判決を維持した。 しかし、実務において、異議申立または異議申立不服審判段階において、異議申立人より同 意書をもらえば、普通は、異議申立人が異議申立を取り下げることが多い。訴訟段階で、訴 訟を取り下げた場合、商標審判委員会の商標不登録審決が発効することになった。よって、 同意書を提出しなければならない。 C.3.先登録商標に基づく商標登録に対 する無効審判・取消審判への対応が可 能か 無効審判、取消審判においても、同意書対応可能という。但し、実務において、双方が同意 を達成できた場合、同意書提出の代わりに、請求人が無効審判または取消審判請求を取り下 げることが多い。 C.4.コンセントによる登録商標に対し て異議申立・無効審判請求等が可能か 期間が過ぎたので異議不可だが、利害関係者より無効審判請求可能。 A.同意書提出のタイミングは限られる か(出願時や拒絶理由の対応時に限ら れるか) 中国の実務において、拒絶不服審判段階で、提出することが多い。新規出願の際、認められ た前例はない。 B.同意書の所定のフォーマットがある か いいえ。 C.同意書の記載内容は決まっているか 契約内容(出所混同が生ずるおそれが 存在しない理由や混同の回避のための 取り決め)を記載するか いいえ。しかし、普通は、以下の内容を記入する。 ① 後願商標の情報(出願番号、商標態様、指定商品・役務、出願人の名称及び住所) ② 同意する後願商標の使用範囲 ③ 後願商標の登録及び使用を同意する旨(使用のみ同意すれば、不可 上記は必須情報で、欠如不可。それに、先願商標の権利者は外国企業であれば、公証・認証 必要;中国企業であれば、公証必要。 D.同一商標・同一商品に関するコンセ ントは可能か 通常、認められない。現行商標法第30条の立法目的は、先願商標の権利者及び関連公衆(消 費者を含む)の利益、市場秩序を守ることである。先願商標の権利者は同意書を発行する場 合、自分の権利に対しする処分は自由であるがゆえ、その意思の尊敬が考慮される。しか し、実際の使用において、誤認・混同を生じさせるおそれがあるかどうか、つまり、需要者 と市場秩序に不利益をもたらすおそれがあるかどうかは、考慮の要素でもある。よって、同 一商標が同一商品・役務において併存するのは、認められることが困難である。 しかし、後願の出願人が先願商標の権利者の関連会社又は子会社であれば、審判官や裁判官 によって、認められた前例がある。 E.周知・著名商標に関するコンセント は可能か 可能。通常、商標自体又は指定商品に、ある程度の相違があれば、同意書が認められる。し かし、引用商標が馳名商標又は著名商標であれば、その知名度により、商品・役務の出所に ついて誤認や混同を生じさせる可能性が考慮されるので、同意書の採用はより慎重に判断さ れると思われる。両商標の商品・役務が密接な関連性がある場合、誤認や混同の可能性を考 慮して、コンセントが認められない可能性がある。一方、両商標の商品・役務は、関連性が 極めて低い場合、又は引用商標自体の独創性が低い場合、引用商標が知名度があっても、誤 認や混同を生じさせる可能性が低ければ、同意書が認められる可能性がある。 F.コンセントは審査官の判断を拘束す るか(完全型か)、それとも審査官の 類否判断に当たって参酌されるか(留 保型か) ・留保型の場合、提出された同意書は どのように審査されるのか(コンセン トを認めない場合等の判断基準、手法 等) ・グループ会社であることの考慮の有 無 同意書に対する審査は審判官又は裁判官の自由裁量による。 同意書の書式要求は明確に規定されていないが、実務において、以下の要求がある。 ① 先願商標の権利者が中国会社であれば、捺印と公証が必要である;外国会社であれば、 捺印又は代表者もしくは権限がある方の署名並びに公証・認証が必要である。中国又は外国 の個人であれば、署名及び身分証明書の写しが必要であり、それぞれ公証・又は公証・認証 が必要である。 ② なるべく法定期限以内に提出する。できない場合、審決前に提出しなければならない。 また、関連会社の場合、同意書が認められるかどうかは、審判官・裁判官の自由裁量によ る。認められた前例もあるし、認められなかった前例もある。 G.先願商標がコンセントを得た登録の 場合の対応 (先願商標の同意者すべてからコンセ ントを得る必要があるか) 先行商標が共有であれば、すべての共有者から同意をもらわなければならない。 A.同意に基づく商標の移転の制限の有 無 登録後の後願商標は譲渡可能。関連制限はない。 B.登録後の同意の取り消しの可否 取り消した場合、自動的に商標が失効 するか? 不可。しかも、商標登録後、同意書の撤回が不可。もし同意書又は同意協議が無効になり、 後願商標の登録を無効にしたい場合、別途無効審判を請求することは可能。 C.更新時の手続(同意書の写しの提出 が必要か) 不要。 A.コンセントによる登録例 並存登録例及び登録が認められない例を添付書類にまとめる。 B.コンセントに関する統計 商標審判委員会の審決が公開されない。裁判所の判決書が一部公開される。そのため、全体 の統計データがない。 1.制度概要 2.制度詳細 3.登録後 4.付加情報

-71-資料Ⅰ-1

(6)

【1.中国】

C.コンセントに関する裁判例 D.公報、登録簿、商標検索サーチツー ル(例:TESS(アメリカのインター ネット商標検索システム))等におい て、コンセントにより登録された商標 であることを明示しているか否か 商標審判委員会の案件において、同意書の提出有無について、公開されない。専門的な調査 システムもない。 E.制度概略 F.関連する法律 G.関連する審査基準 H.サンプル 4.付加情報

資料Ⅰ-1

(7)

意書

によ

併存登

録商

標例

番号 後願 商標 先行商標 裁 判 所 の認 定 1. 権利者 : N HL EN T E RP RI S E S B.V . 第 96 991 12 号 出願日: 20 11 -07 -11 区分: 16 指定商品: カ レ ン ダ ー; 書籍; ポスタ ー; 文房具 など 第 96 991 11 号 出願日: 20 11 -07 -11 区分: 25 指定商品: ワ イ シ ャツ 類 及び シ ャツ など 権利者 : N F L F RO P ERN IE S L L C 第 12 979 05 号 出願日: 19 97 -12 -29 区分: 16 指定商品: 便 せん; し お り; 印 刷物; ポス タ ー; 文房具 など 第 13 384 52 号 出願日: 19 97 -03 -20 区分: 25 指定商品: 被 服など 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟 第 二審 (2014 ) 高行( 知) 終 字第 218 8 号 (2014 ) 高行( 知) 終 字第 221 3 号 ① 両 商 標 は 文 字 構 成 、 称 呼 と 観 念 が ほ ぼ 同 じ で あ る が 、 全 体 と し て の 外 観が一定 な差別 がある 。 ② 同意書 は混同 の恐れ を排 除する 有力な 証拠で ある 。 ③ 商 標 権 が私 権 で ある た め 、意 思 自 治の 原 則 に従 い 、 重 大な 公 衆 利益 に 関わらな い 限り 、商標 権者の 意思によ り 処分する こと がで きる 。 ④ 両社の 業務範 囲が相 違す る た め 、関 連公衆 が両商 標 を区別できる 。

-73-資料Ⅰ-1

(8)

2. 第 48 668 95 号 区分: 25 権利者: AU S T IN R EED L IM IT ED 出願日: 20 05 -08 -30 指定商品: 被 服 ; 履物; 帽子 など 国際登録 第 72 78 73 号 区分: 25 権利者: CALZA T U RI F IC IO S T E P HEN S .R. L . 国際登録 日: 20 00 -01 -14 指定商品: 被 服 ; 履物; 帽子 異議申立 不服審 判審決 を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2014 ) 高行 終字第 13 96 号 ① 商 標 類 似 判 断 に お い て 、 商 標 自 体 の 文 字 、 称 呼 、 観 念 、 図 形 な ど を 判 断 し な け れ ば な ら な い が 、 関 連 商 標 の 識 別 力 と 知 名 度 、 商 品 の 関 連 性 な ど の 要 素 も 考 慮 し な け れ ば な ら な い 。 ま た 、 引 用 商 標 権 者 は 、 係 争 商 標 と 引 用 商 標 が 併 存 し た ら 誤 認 混 同 を 生 じ さ せ る か ど う か の 判 断 が 、 市 場 の 実際状況と よ り 相応し い た め 、 商標類 否判断 の要素と し て 考慮できる 。 ② 両 商 標自 体が 一 定な 相 違 があ る 。 また 、 先 行 商標 の権 利者 が 同意 書を 提出し た 。 ③ 関連公 衆の誤 認・ 混同を 生じ さ せない 。 3. 第 89 729 47 号 区分: 25 権利者 : G AP ( IT M ) IN C. 出願日: 20 10 -12 -21 指定商品: 被 服など 国際登録 第 66 94 80 号 区分: 25 権利者 : R.B.F .CO M PAN Y S .R. L . 出願日: 20 06 -08 -01 指定商品: 被 服など 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2014 ) 高行 終字第 32 15 号 ① 両商標 自体 が ある 程度 に 相違する 。 ② 引用商 標権者 が同意 書を 発行した のは、 係 争商標 の 登録を同 意する ことを表 明した 。 商標 権が 私権である た め 、 当事者 の意 思に尊重 すべき である 。 ③ 引用商標権者が商標 誤認 ・ 混同を生じ さ せる 可能性に関する 判断 は 商 標併存登 録が誤 認 ・ 混同を 生じ さ せない こと を証明 でき る 。

資料Ⅰ-1

(9)

4. 第 82 879 36 号 区分: 20 権利者 : HAL O T RAD E M ARK S L IMI T ED 出願日: 20 10 -05 -12 指定商品: 鏡( 姿 見) 、箱( 金 属製のもの を除く。) 、非 金属 容器( 存 储 和运 输 用) など 第 65 745 46 号 区分: 20 権利者 : HAL O IN T ERN A T IO N A L HO L D IN G S L IMI T ED 出願日: 20 08 -03 -03 指定商品: 鏡( 姿 見) 、た る ( 金属製のも のを除く。) な ど 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2014 ) 高行( 知) 終 字第 229 0 号 ① 両商標 が類似 商標 に該当 する 。 ② 先行商 標の権 利者が 同意 書を提出し た 。 ③ 商標権 が私権 である た め 、 当事者の 意思に 尊重す べき である 。 ④ 両社が 関連会 社である た め 、関 連公衆 に 誤認 ・ 混同を 生じ さ せない 。 5. 第 78 463 12 号 区分: 9 権利者 : W O RL D A T L AS T RAD IN G CO . 出願日: 20 09 -11 -19 指定商品: 消 火器、 救命用 具 、防火用 被服など 第 49 320 55 号 区分: 9 権利者 : W AR RI O R L ACRO S S E, IN C. 出願日: 20 05 -10 -08 指定商品: 運 動用保 護 ヘ ルメ ット 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2014 ) 高行( 知) 終 字第 308 2 号 ① 商標 自体 が 相違する 。指 定商品も 効能 、用途 、生産 部 門、販 売チ ャン ネ ル、消費 者など に お い て区別 できる 。 ② 商標権 が私権 である た め 、 当事者の 意思に 尊重す べき である 。 ③ 先行 商標 の権 利者 によ る 同意書 は、 法律・ 行 政法 規の 強制規 定に 違反 せず 、 公共利 益 をも 損害 し ない 。 当 事者の 権利 衝突も解 消できる 。

-75-資料Ⅰ-1

(10)

6. 第 75 222 04 号 区分: 14 権利者 : S T E L U X HOLD IN G S L IM ITED 出願日: 20 09 -07 -06 指定商品: 貴 金属製 箱、腕 時 計、宝玉 、 宝玉の原 石など 第 G 98 46 11 号 区分 :14 権利者 :S W A RO VSKI AK T IE N G ESE L L S C HAF T 出願日: 20 08 -12 -23 指定商品: 腕 時計、 時計のガ ラス、宝 玉、宝玉 の原石 など 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2013 ) 高行 終字第 958 号 ① 商標自 体の類 似性が 高 い 。 ② 同意書 は混同 の恐れ を排 除する 有力な 証拠で ある 。 ③ 商 標 権 が 私 権 で あ る た め 、 意 思 自 治 の 原 則 に 従う べ き で あ る 。 消 費 者 に 不 利 益 を 与 え る 事 実 を 確 実 に 証 明 でき な い 限 り 、 当 事 者 の 権 利 に 対 す る 処分を認 め る べ きである 。 7. 第 63 791 62 号 区分: 35 権利者 : P RO JEC T M AN AG E M E N T N S T IT U T E,IN C . 出願日: 20 09 -07 -03 指定商品: 輸 出入 に関する 事 務の代理 又は代行 、事業 に関する 情 報の提供 、 商業に関 する 情報 の提供な ど 第 G 95 17 48 号 区分: 35 権利者: UN IC RED IT S .P .A. 出願日: 20 07 -09 -28 指定商品: 広 告、事 業の管 理 に関する コンサルテ ィン グ、事 業の管 理及び組織 に関する コン サルテ ィン グな ど 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (( 2012 ) 高行終 字第 104 3 号) ① 商標自 体の類 似性が 高 い 。 ② 同意書 は混同 の恐れ を排 除する 有力な 証拠で ある 。 ③ 商 標 権 が 私 権 で あ る た め に 、 意 思 自 治 の 原 則 に 従 う べ き で あ る 。 重大 な 公 共 利 益 に 損 害 し な い 限 り 、 商 標 権 者 は 自 分 の 意 思 に 従 っ て 処 分 で き る。

資料Ⅰ-1

(11)

8. 第 75 180 37 号 区分: 35 権利者 : P RO JEC T M AN A G EM EN T IN S T ITU T E, IN C. 出願日: 20 09 -07 -03 指定 役務 : 事 業 計 画 の 管 理 に 関 す る 広 告 、 事 業 計 画 の 管 理 に 関 す る 広 告 物 の 出 版 ; 通 信 媒 体 に に お け る オ ン ラ イ ン に よ る 広告など 第 56 342 68 号 区分: 35 出願日: 20 06 -09 -27 権利者: PL U M BI N G M AN U FA CT U RER S IN S T ITU T E 指定 役務 : 広 告宣伝 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (( 2013 ) 高行終 字第 268 号) ① 商標自 体に お い てある 程 度な相違 がある 。 ② 同意書 は混同 の恐れ を排 除する こと を証 明できる 。 国際登録 第 89 06 27 号 区分: 35 優先権日 :2 00 5-10 -26 権利者: M ARK IT ECO N O M IC S L IM ITED 指定 役務 : 統 計情報; 市 場研 究と 分析; 事業の管 理など 。

-77-資料Ⅰ-1

(12)

意書

が認め

れない

標例

番号 後願 商標 先行商標 裁 判 所 の認 定 1. 権利者: ID SO FTW AR E LLC 第 85 331 78 号 出願日: 20 10 -0 8-02 区分: 9 指定商品: 電子計算機用ゲー ム プ ロ グ ラ ム など 権利者: HEW LETT -P AC K AR D D EV ELO PMENT C O MP AN Y , L.P . 第 61 008 38 号 出願日: 20 07 -06 -11 区分: 9 指定商品: コン ピ ュータ ; コン ピ ュータ プ ロ グ ラ ム ( 記憶さ れたも の) など 拒絶不服 審判審 決を不 服と し た 行政訴訟 第 一 審 (201 3 ) 一中 知 行 初 字第 147 7 号 ① 両商標 は 同一 商標 に該当 する 。指定商 品も同一・ 類 似 商品に該 当する 。 ② 商標法の立法目的は、商 標権者の利益を保護す る 以 外に、消費者の利 益を 保護し て 、 市場 に お い て 混同 を防 止し 、 市場 経済 の 発展 を促 進する こと である 。 ③ 係 争 商 標 と 引 用 商 標 は 、 指 定 商 品 が 同 一 ・ 類 似 で あ り 、 商 標 自 体 も 同 一 又は 非常 に類 似す れば 、 正 常な 市場 秩序 を保 護する 、且 つ混 同を 防止 する た め 、 関 連 商 標 の 同 意 書 を 認 め ら れ な い 。 本 件 は 両 商 標 が 類 似 商 品 に お け る 類似 商標 に該 当する た め 、 同意 書が ある た め 係争 商標 が登 録でき る 主 張は認 め られな い 。 2. 第 73 582 49 号 区分: 5 権利者: S CI NO P H AR M T AI W AN ,L. 出願日: 20 09 -0 4-28 指定商品: 原料薬; 薬剤( 人用のも の) ; 医療用栄養剤 など 第 30 042 44 号 区分: 5 権利者: 亜洲遺伝 子科技 股份有 限公 司 出願 日: 20 01 -10 -25 指定商品: 薬剤( 人用のも の) ; 薬剤( 医薬 用のも の) な ど 。 異議申立 不服審 判審決 を不 服と し た 行政訴訟第 二審 (2014 ) 高行 終字第 13 96 号 ① 両商標 は、類 似商品 に お け る 類似 商標を 構成する 。 ② 同意書は係争商標の登録 可否を判断す る 重要な判断 要素である 。商標 権 は 私 権 で あ る た め 、 意 思 自 治 の 原 則 に 従 い 、 重 大 な 公 共 利 益 を 損 害 し な い 限り 、商標 権者は 自分の 意思によ り 権利を 処分できる 。 ③ 同 意 書 は 、 公 共 利 益 を 損 害 し て は い け な い 、 且 つ 公 共 資 源 を 独 占 し て は い け な い 。 係争 商 標 は 分 子 結 構 の 図 面 な の で 、 公 共 資 源 に 属 す る 。 よ っ て、同意 書があっ ても 、 係 争 商標が登 録できな い 。

資料Ⅰ-1

(13)

禁 無 断 転 載

平成 27 年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書

商標制度におけるコンセント制度についての 調査研究報告書 平成28 年 2 月 請負先 株式会社 サンビジネス 〒105-0014 東京都港区芝一丁目 10 番 11 号 電 話 03-3455-5294 FAX 03-3455-8909 URL http://www.sunbi.co.jp/ E-mail info@sunbi.co.jp

図 表 1  各 国 の コ ン セ ン ト 制 度 比 較       制 度 の   根 拠   完 全 型 か  留 保 型 か   同 意 書 の  提 出 時 期   同 意 書 の  所 定 の フ ォ ー マ ッ ト   同 意 書 の   必 須 内 容 ・  実 務 上 推 奨 さ れ る 内 容   同 一 商 標  同 一 商 品  に 関 す る   コ ン セ ン ト   周 知 ・ 著 名商 標 に 関 する コ ン セ ント   公 報 ・ 登 録簿 ・ デ ー タベ ー ス

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