ACR NXPR 取付要領書
株式会社ACR 2008年11月 1版
2
本書はACR NXPRの取付け要領について記載されています。車両の種類、 ACR NXPRの 種類を問わず、基本的な取付け要領について記載いたしました。モデルとしてACR NXPR-3、 NXPR-4を混在して説明しております。実際の車両では細部で該当しない項目もありますの で予めご了承ください。 またACR NXPRの取付けの際には、火傷、けが、感電、重量物等、危険を伴う作業箇所が あります。本書では本製品を安全に搭載・取付けて戴くために、特に重要な事項に関しては 下記のようなマークと意味を使って説明しています。安全には十分留意して作業を行ってく ださい。 誤った取付け等をすると軽傷または中程度の傷害もしくは装置の損傷となる 状況を示しています。 誤った取付け等をすると死亡または重傷を負う可能性がある危険な状況、 もしくは装置の重大な損傷となる状況を示しています。はじめに
目 次
1-ACR NXPRの概要
1-1 ACR NXPR 全体図 1-2 NXPR本体 1-3 NCU 1-4 ハーネスキット 1-5 インジケータ 1-6 緊急停止スイッチ 1-7 アイドルアップスイッチ 1-8 バキュームソレノイド 1-9 遮熱板 1-10 拡散パイプkit 1-11 アイドルアップアクチュエーター 1-12 アクセルリンク 1-13 燃料供給装置(FDS) 1-14 ステンメッシュホース 5 6 7 7 8 8 9 9 10 10 11 11 12 122-ACR NXPRの搭載
2-1 ACR NXPR搭載位置 2-2 バッテリターミナルの取外し 2-3 純正マフラの取外し 2-4 NXPR本体の搭載 2-4-1 NXPR本体の搭載位置 2-4-2 NXPR本体環境温度が高い車両 2-4-3 排気管がNXPR本体に接近する車両 2-4-4 NOxセンサ組付け 2-4-5 NXPR本体の搭載 13 14 15 15 16 16 18 18 19 254
2-5 排気管、吊りブラケットの製作 2-5-1 排気管の製作 2-5-2 エンジン~NXPR本体入口までの排気管レイアウト 2-5-3 NXPR本体~排気管出口までのレイアウト 2-5-4 フランジの位置・向き 2-5-5 吊りブラケットの形状 2-5-6 排気管の洗浄、塗装、取付け 2-6 燃料供給装置の取付け、燃料ゴムホース、ステンレスメッシュホースの接続 2-6-1 燃料供給装置の搭載位置 2-6-2 燃料供給装置の取付け 2-6-3 燃料ゴムホース、ステンレスメッシュホースの接続 2-7 アクセルリンクの取付け 2-7-1 アクセルリンクの取付け位置 2-7-2 アクセルルンクBの取付け 2-7-3 アクセルリンクAの取付け 2-8 アイドルアップアクチュエーターの取付け 2-8-1 アイドルアップアクチュエーターの取付け位置 2-8-2 アイドルアップアクチュエーターワイヤーの取廻しと接続 2-9 バキュームソレノイドの取付け 2-9-1 バキュームソレノイドの組付けと配管の接続 2-10 NCUの取付け 2-10-1 NCUの取付け位置 2-10-2 NCUの取付け 2-11 ハーネス結線 2-11-1 配線全体概要図 2-11-2 ハーネスの引廻し 2-11-3 コネクターの接続 2-11-4 NXPR本体アース線 2-11-5 キースイッチ信号 2-11-6 インジケーター 2-11-7 緊急停止スイッチ 2-11-8 アイドルアップスイッチ 26 26 26 29 29 30 30 32 32 34 35 37 37 38 38 39 39 40 42 42 43 43 45 46 46 47 47 48 49 49 50 51目 次
目 次
3-1 車両側燃料ラインのエア抜きおよび燃料漏れ確認 3-2 ACR NXPRの搭載完了点検 3-3 各ステッカの貼付けおよび各種書類記入 3-3-1 インジケータ表示内容ステッカ 3-3-2 高圧洗浄禁止ステッカ 3-3-3 警告ステッカ 3-4 保証書・装着証明書の発行3-ACR NXPRの搭載後の点検
4-補足資料
4-1 シリアル管理 4-1-1 NXPR本体 4-1-2 NCU 4-2 締付けトルク 4-2-1 標準締付けトルク一覧表-1 4-2-2 標準締付けトルク一覧表-2 4-3 詳細配線図 53 54 55 55 55 55 55 55 56 56 57 57 57 57 58 58 59 60 2-12 ハーネス、ステンレスメッシュホースの固定 2-13 バッテリーターミナルの取付け6
ACR NXPRはエンジンからの排出ガスに軽油を噴霧しNOx還元触媒での化学反応により NOxを低減し、さらに酸化触媒、連続燃焼DPFによってPMを低減します。独特の構成と制御 により、軽油の噴霧量とNOx低減を高次元でバランスさせ、経済性にも十分配慮しました。 また触媒はメタルハニカムを、DPFのフィルタには独特のワイヤメッシュフィルタを採用し、極 めて高い耐久性を獲得しました。1-ACR NXPRの概要
1-1 ACR NXPR 全体図
ACR NXPRの取付け条件 【搭載条件】 1) 当社が認可を受けたエンジン型式、排出ガス規制区分であること。 2) 事前調査において、黒煙濃度、排気温度が当社基準を満たしていること。 3) 環境温度がNXPR本体:80℃以下、燃料供給装置:70℃以下、NCU:80℃以下である こと。 4) NXPRの搭載位置がエキゾーストマニホールドからの距離において、当社基準値以内で あること ※車両毎に設定されています。詳細は営業マニュアルを参照してください。 5) 保安基準を満たしている車両であること。 6) 装置搭載後においても最低地上高が保安基準値以内であること。 7) 装置搭載後においても車両のデパーチャアングルが確保できること。 8) スパレスタ(自動車用火の粉防止装置)装着車両には搭載ができません。 9)不正改造車や整備不良の車両には搭載することができません。1) NXPR本体は、 ACR NXPRの主要部品で車両の純正マフラと換装し、NOx、PMを低減し ます。NXPR本体は、純正マフラと同等の消音機能があります。上記の写真の左側がフ ロント側で排気ガスの入口です。 2) NXPR本体のフロント側には軽油を噴射するインジェクタAssy、NOxセンサ、入口圧セン
1-2 NXPR本体
フロント側
排気ガス
リア側
全体写真 フロント側写真 リア側写真 ・ 取付け禁止条件の車両にACR NXPRの取付けを行った場合、本来の性能を発揮しないば かりか故障する恐れがあります。そのような場合、当社保証規定において、保証対象外と なりますので、取付け前の車両確認は十分に行ってください。 Nox触媒 酸化触媒 連続再生DPF8
1-3 NCU
NXPR本体を総合制御するコンピュータです。NXPR本体に装着された各種センサから得た 情報により、適切な制御を行い、常にシステムを最適な状態に保ちます。1-4 ハーネスキット
ACR NXPR専用設計のハーネスキットです。NXPR本体、NCU、燃料供給装置等を、コネクタ 接続により確実に結線します。また熱害、振動、経年変化による劣化を考慮した品質のケ- ブルを使用してコルゲートチューブで被覆する事で耐久性を確保しました。運転士にACR NXPRの状態を知らせる表示装置です。インジケータには、緑と黄のLED表示 灯があり、システムの動作状況や異常を知らせます。また、リセットスイッチを操作すること で、システムの自己診断等を行うことも出来ます。
1-5 インジケータ
インジケータ正面 インジケータ全体 ACR NXPRに異常があり、車両の走行に支障をきたすような不具合が発生した場合、 ACR NXPRの全システムを緊急停止させるスイッチです。このスイッチは不正使用を防止するた めに、1度操作するとユーザーには解除できないようになっています。1-6 緊急停止スイッチ
黄LED 緑LED リセットスイッチ10
手動再生を行う為のスイッチです。誤ってスイッチが入らないように通常時はカバーされて います。手動再生時はカバーを空けレバーを上方向へ倒します。1-7 アイドルアップスイッチ
1-8 バキュームソレノイド
手動再生時に排気シャッターを閉める為のバルブです。通常走行時は排気ブレーキスイッチ により排気ブレーキとして作用し、手動再生時にはアイドルアップスイッチからの電源により 強制的に排気シャッターを閉めて排気温度を上げます。1-9 遮熱板
安全性を考え遮熱板を設定しました。また砂利や飛び石などからNXPR本体を守ります。
1-10 拡散パイプkit
安全に手動再生を行う為に高温の排気ガスを拡散し温度を下げる為のパイプ作成 Kitです。
12
1-12 アイドルアップアクチュエーター
アイドルアップスイッチからの信号により作動し、ワイヤーを介しインジェクションポンプのリンクを 引張ってエンジン回転を上げます。1-13 アクセルリンク
車両インジェクションポンプのリンクに取付けします。アイドルアップアクチュエーターからのワイヤー を接続しアイドルアップスイッチに連動してエンジンの回転を上げます。またアイドルアップの回転数 調整に使用します。NOx触媒の還元剤である燃料をNXPR本体へ供給する装置です。システム一体化、フェール セーフ機構の採用を図り、極めて高い安全性を確保しております。
1-14 燃料供給装置
1-15 ステンレスメッシュホース
14
2-ACR NXPRの搭載
ACR NXPRの搭載の実施項目と順序です。下記の順序で作業を実施すると効率よく作業が 行えます。 順序 実施項目 ページ 2-1 ACR NXPR搭載位置 14 2-2 バッテリターミナルの取外し 15 2-3 純正マフラの取外し 15 2-4 NXPR本体の搭載 16 2-5 排気管、吊りブラケットの製作 26 2-6 燃料供給装置の取付け、燃料ゴムホースの接続 32 2-7 アクセルリンクの取付け 37 2-8 アイドルアップアクチュエーターの取付け 39 2-9 バキュームソレノイドの取付け 41 2-10 NCUの取付け 43 2-11 ハーネス結線 46 2-12 ハーネス、ステンメッシュホースの固定 53 2-13 バッテリーターミナルの取付け 542-1 ACR NXPR搭載位置
NXPR本体、燃料供給装置、NCU、ハーネス、ステンレスメッシュホースが無理なく搭載でき るスペースがあることを確認してください。保安基準を満たしたうえで、出来る限り車両の地 上高が確保できる搭載位置を検討してください。車両のオーバーハングが大きい場合は、車 両のデパーチャアングルに対して、NXPR本体が収まることを確認してください。 NXPR本体、燃料供給装置、NCU、ハーネス、ステンレスメッシュホース、排気管、吊りブラ ケットなど、それぞれの部品に対して、搭載位置に関する条件がありますので、それらの条 件を満たす最適な位置を検討してください。 車両側に溶接、切断、穴開け、加工等をする場合は、車両に対する影響が無いことを確認 のうえ、お客様の了承を得てから、作業を実施してください。 下記図はトラックの搭載レイアウトの一例です。 ①NXPR本体 ②燃料供給装置 ③NCU ④ステンレスメッシュホース ⑤インジケーター ⑥緊急停止スイッチ ⑦アイドルアップスイッチ ⑧アイドルアップ用アクチュエーター ⑨遮熱板 ⑩拡散パイプ ⑪NOxセンサー ⑫ジャバラパイプ ⑬バキュームソレノイド16
2-3 純正マフラの取外し
純正マフラを取外す前に、純正マフラ部の地上高を測定しておいてください。NXPR本体搭載 後も同様に地上高を測定して、同等の地上高が確保できているか確認してください。 純正マフラの取外しは車両メーカの整備要領書等に従って取外してください。また、取外した 部品は、シリーズ・仕様等により再使用する部品があります。取付け作業が終了するまで保 管しておいてください。 取外した部品をNXPR本体取付けで再使用する場合、損傷、折損、著しい腐食の有無を確 認し、必要に応じて新品純正部品を用意してください。 取外した純正マフラの処分についてはお客様と調整してください。2-2 バッテリターミナルの取外し
ACR NXPRの取付けを実施する前に必ず行ってください。 バッテリターミナルのマイナス側を取外してください。取外したバッテリターミナルが誤って バッテリに接触しないように絶縁処理をしてください。 ・ バッテリボックスの近くで作業を行う場合は換気を十分に行い、火気は近づけないでくだ さい。バッテリから発生する可燃性ガスに引火して爆発する恐れがあります。 ・ 回路保護、焼損、感電等を避ける為に、バッテリターミナルは必ず取外してください。取外 さずにACR NXPRの取付け作業や溶接作業を行うと、ACR NXPRの回路および車両側の 回路を破損させる恐れがあります。 ・ バッテリターミナル取外しは、必ずマイナス側を先に取外してください。マイナス側を外さず に、プラス側を取外す作業を行った場合、感電する危険があります。 ・ バッテリは重量物です。移動、搭載等は二人で行ってください。2-4-1 NXPR本体の搭載位置
【NXPR本体搭載位置および排気管のレイアウトに関する条件】
1)NXPR本体部の地上高は、純正マフラと同等または保安基準を満たす十分な高さを確保 してください。※地上高は出来る限り確保できるようにレイアウトを検討してください。 2)車両側の重要部品(ブレーキ関連、燃料関連、エア関連、ハーネス関連)とNXPR本体お よび排気管は、熱の影響を考慮して300mm以上の距離を確保してください。 ※距離が確保できない場合は重要部品が影響を受けない遮熱保護を行ってください。 3)車両側の部品とNXPR本体および排気管は、最も近づいた状態において、30mm以上の 距離を確保してください。 4)NXPR本体から引回すハーネスやステンレスメッシュホースにおいて、周囲部品との干渉 がなく、熱の影響を受けないレイアウトが可能であることを確認してください。 5)NXPR本体を搭載するスペースの環境温度が80℃を越えないようにしてください。特に周 囲が囲われていて走行風が入りにくい場合は 整流板やダクトなどを設置して環境温 度が80℃を越えないように対策を行ってください。 対策についての詳細は19ページを参照してください。 ※次項に続きます2-4 NXPR本体の搭載
一般的には、純正マフラを外したスペースにNXPR本体を搭載しますが、下記の条件を考慮 して、最適な搭載位置を決定してください。18
7)エンジン振動、車両振動に対して十分な強度をもったブラケットを取付けできるスペース を確保してください。 8)排気ブレーキが存在する場合は、必ず排気ブレーキの下流側にNXPR本体を搭載してく ださい。 9)NXPR本体の上流側に必ずエンジンの振動を吸収するフレキシブルパイプが存在する事 を確認してください。存在しない場合は、新たにフレキシブルパイプを取付けますので、 無理な力が掛からず真っ直ぐの取付けが可能なスペースがあることを確認してください。 10)NXPR本体前後の排気管レイアウトが、NXPR本体の周囲を囲むように通過する場合、 排気管がNXPR本体に300mm以上接近しないようにしてください。排気管がNXPR本体 に接近すると熱の影響でNXPR本体が故障する恐れがあります。そのようなレイアウトに なる場合は、十分な遮熱保護を行い、NXPR本体の環境温度が80℃を越えないようにし てください。詳細は19ページを参照してください。 11)保安基準を満たすようにしてください。 6)NXPR本体は、回転方向傾斜角±5°以内、前後方向傾斜角±5°以内で搭載してくだ さい。基準を超えた傾斜角で搭載した場合、NXPR本体が故障する恐れがあります。 NXPR本体の前後の配管において、差込みパイプやスプリングジョイントなど、NXPR本体 が使用中に回転する恐れがある構造では、搭載しないでください。NXPR本体の回転禁止
・ 【NXPR本体搭載位置および排気管のレイアウトに関する条件】を満たさずにACR NXPR を搭載した場合、ACR NXPRおよび車両の重大な事故、故障につながる恐れがあります。 ミッションなどエンジンと同振動の物にリジット固定 フレームにリジット固定 マウントラバーを使用しフレームなどに固定 純正排気ブレーキ フレキシブルパイプ 純正トランスミッション NXPR本体2-4-2 NXPR本体環境温度が高い車両 特装車等 NXPR本体搭載場所が覆われている場合や排気温度が高い車両は、環境温度を80℃未満 にするための対策が必要です。特装車の場合、NXPR本体搭載場所の周囲が隔壁に囲まれ ているケースが多く、そのような場合、下図の斜線部分は非常に高温になるためNXPR本体 が故障する恐れがあります。正面、側面、フロア下などにダクトを設け、走行風や外気が通 り抜けるように対策を施してください。これらの対策を必ず行い、環境温度が80℃を越えな いようにしてください。 通用ダクト等を設置して 対策を施してください。 隔壁 2-4-3 排気管がNXPR本体に接近する車両 ダンプ等 下図のようにNXPR本体前後の排気管がNXPR本体の周辺を回込む車両においては、 NXPR本体に排気管が300mm以上近づかないようにレイアウトを検討してください。 300mm以上の距離を確保できない場合は、十分な遮熱保護を行い、NXPR本体環境温度 が80℃を越えないようにしてください。 300mm以上距離をとる ・ NXPR本体の環境温度が80℃を越える場所に搭載した場合、ACR NXPRおよび車両の
20
2-4-4 NOxセンサ組付け NXPR本体を車両に搭載する前に、NOxセンサを組付けします。 NOxセンサ取付要領書は、NXPR本体にも同梱されています。 回路部許容温度 105℃以下 回路部取付け向き コネクタ下向き以外、かつ 樹脂部が下向き以外 1) NOxセンサ使用における基本事項 2) センサ取付け位置条件 ・ NOxセンサは株式会社ACR製のNXPR部品としての用途に限定して使用すること。 ・ NOxセンサを使用した上記製品を搭載するディーゼルエンジンはシリコンやその他の金 属成分を含んだ添加剤を使用しないこと。 ・ NOxセンサは上記製品以外の電気回路と電気的な接続を行わないこと ・ 回路部は排気管から遠ざけ、熱の影響を受けないようにすること。 ・ 回路部はM8 のボルト2 本でフランジ穴を用いて確実に固定すること。 ・走行時に飛来する異物等が回路部の樹脂面に当らないように、回路部は樹脂面が隠れ るような平面に取り付けること。 ・ 回路部を取付ける際に樹脂面と取付け面の間に異物を挟み込んで、樹脂面を傷つける ことが無いようにすること。リード線部を挟み込んでリード線を傷つけないこと。 ・ 回路部の樹脂面は工具、指、爪等による突き刺し、穿ち、圧迫等のダメージを与えない こと ・ リード線は60°以上に曲げないこと。リード線の曲率は半径20mm 以上であること。 [ 図1 参照 ] 図 NOxセンサ回路部(表) 図 NOxセンサ回路部(裏) 樹脂部 コネクタ3)使用時にリード線に過大な引張り応力が生じないこと ・センサ取付け後に、センサやリード線に引張り応力が働いてないこと。 ・リード線に働く引張り応力によって、ゴムキャップのリード線取り出し口が変形し、口開き することによって防水性能が損われることがあります。 ・口開きによって、水浸入による絶縁低下や端子の腐蝕などの不具合が発生する恐れが あります。[ 図2 参照 ] 4) センサはその他の部品や路面等との干渉のないように取付けること。[ 図3 参照 ] ・ 有害物質の付着による影響の例 ① 感ガス素子- PbSiPMnCaNa のような有害な物質の付着によって、センサ出力が上 昇したり低下したりすることがあり、排ガス処理システムの制御に悪影響を及ぼす 可能性があります。 ② コネクタ部- コネクタ部から浸入したオイルや水がリード線を通ってセンサ本体(感 ガス部回路部)に到達し、絶縁低下や内部の腐蝕、センサの動作に悪影響を及ぼ すことがあります。 ・ 車体やその他の部分に塗装を行う場合は、センサ部分にかからないように覆いをする こと。センサのハーネスが絡まっている場合には、絡まりを解いてからセンサを取出す こと。[ 図4 参照 ] 5) 回路部の樹脂面や、コネクタ部にオイルのかかるような位置に取付けないこと。コネクタ 勘合部にオイルや水を付着させないこと。オイルや水が付着した相手側コネクタとは勘 合させないこと。 6) センサ感ガス部や、回路部、リード線部、感ガス素子には有害な物質の付着が無いこと。
22
7) センサに過度の機械的衝撃を加えないこと。過度の衝撃によって、センサにダメージ が加わることがあります。 排気管にセンサを取付ける際などに、センサを落下させてはならない。 特に、0.5m 以上の高さから落下させた場合には、センサ部品が変形したり、内 部部品であるセラミック製のヒーターや感ガス素子にクラックが生じることがあり ます。 また、コネクタ部や回路部を持って感ガス部をぶら下げるようにして取り扱ったり、 逆に感ガス部を持って回路部をぶら下げるようにして取り扱ったりすることの無 いこと。 感ガス部や回路部が振りまわされて作業台、棚、壁などに打ち付ける原因にな ります。取り扱う際には感ガス部と回路部の両方を持って取扱います。 [ 図5 参照 ] [ 例 ] 8) センサを取り付けた排気管を作業台や運搬台などに載せる際には、センサが他の排気 管などと接触してはならない。接触によって、センサ感ガス部やリード線部、回路部等に ダメージが加わることがあります。[ 図6 参照 ] 9) センサを取り付けた排気管を車両に組み付ける際には、センサを運搬用の取っ手変り に使用してはならない。また、リード線部を引張ってはならない。センサ感ガス部やリー ド線、回路等に過度の力が加わって、ダメージが生じる可能性があります。 [ 図7 参照 ]10) リード線に過度の引張り応力、捻り、曲げなどを加えないこと。断線や被覆破れなど の原因になります。[ 図8 参照 ] 11) センサ感ガス部を取付ける際には、株式会社ACR指定の専用工具を用いること。 さらに、締め付ける際にはトルクレンチを使用し、過剰なトルクで締付けることの無いよ うにする。( 推奨トルク: 34.3-44.1Nm ) 決してインパクトレンチを用いてはならない。 センサを取付ける際に過剰な締付けトルク、機械的衝撃、曲げ応力を加えないこと。セ ンサの変形や、セラミック部品、回路部の故障の原因になります。[ 図9 参照 ] 12) センサ感ガス部を排気管に取付ける際に、コネクタ単体やリード線のみをねじることに よって感ガス部を回してはならない。これは、断線やリード線の被覆へのダメージの原 因になります。[ 図10 参照 ] 13) ネジ部に塗布してある焼き付き防止剤や、ハーネスチューブのガラス繊維を目や口に 入れないでください。誤って目や口に入った場合は擦らずに、大量の水で洗い流して、 専門医の診断を受けてください。 14) 使用中や使用直後には部分的に熱くなっていますので、触れないようにしてください。 燃え易いものを近づけないでください。 15) 分解や改造を行わないでください。
24
2-4-5 NXPR本体の搭載 上記の図は代表的なNXPR用バンドとNXPR用ブラケットを使用した場合の搭載例です。 その為、搭載する仕様によっては、細部で異なる部分がありますので予めご了承ください。 図1 NXPR本体搭載例(高所作業車) 図2 NXPR本体搭載例(塵芥車) ◆上図の車両は燃料タンクを荷台に移設しスペースを作り搭載しています。概要としては、NXPR用バンド3個、NXPR用ブラケット2個、耐熱マウントラバーキットを使用 して、NXPR本体を車体のメインフレームに取付けます。 1)NXPR本体にNXPR用バンドを仮組みしてください。図1のように2本のNXPR用バンドを NXPR本体のNOx触媒と酸化触媒、連続再生DPFの中央付近に1本ずつかけてください。 図1 2)取付けたバンドに遮熱板の天板を取付ける。天板には予め付属のL字ステーを取付けておく。(図2) 1番目(NOx還元触媒)のバンドと3番目(連続再生DPF)のバンドに天板、マウントラバー、カラー、 ブラケット、マウントラバー、プレート、ナットの順序で取付ける。(図3) 図2 図3 3)ミッションジャッキ等を使用しNXPR本体搭載予定位置に仮置きする。位置が決まったら吊りブラ ケットを車両フレームに仮組みしNXPR搭載位置を決め、吊りブラケットを溶接にて点付けする。 フレキシブルパイプのスペース、プロペラシャフト等の距離も考慮して位置を決定する。 図4 車両を下から見た図 図5 マウントラバー カラー ブラケット マウントラバー プレート 天板 バンド L字ステー フレキシブルパイプのスペース 点付け フロント NOx触媒 酸化触媒 連続再生DPF
26
・ NXPR本体は重量物です。搭載、位置調整の際はミッションジャッキ等を使用してください。 ・ NXPR用ブラケット、NXPR用バンドへの加工は基本的に行わないでください。加工せざる を得ない場合は、車両振動やNXPR本体、排気管の重量を考慮して、強度面で問題のない ことを確認のうえ実施してください。加工箇所が原因の不具合が発生した場合は、当社とし ましては補償いたしかねますので、ご了承ください。 ・ 搭載において、NXPR本体に直接板やブラケット等を溶接することは絶対に行わないでくだ さい。溶接熱で内部の触媒が破損する恐れがあります。 ・ NXPR本体は落下厳禁です。移動の際は、必ず二人以上で持ち運ぶようにしてください。 万が一落下させた場合、NXPR本体が破損する恐れがあります。 ・ 保守部品の取付け、取外しを除いて、NXPR本体の分解、加工、切断等は、絶対に行わな いでください。NXPR本体には燃料噴射関連部品もあるため、燃料漏れや重大な故障につ ながる恐れがあります。 ・ NXPR用ブラケットの溶接によるASSY化は、溶接強度が十分あることを確認してください。 溶接箇所が剥がれるとACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故につながる恐れがあり ます。 ・ NXPR本体の取付けは確実に行い、走行中に装置脱落等が発生しないように取付けてく ださい。ACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故につながる恐れがあります。 4)、仮組みが終了したら(2)で取付けたL字ステーの穴に合わせNPRバンドにマーキング し取外し後φ10.5~φ11の穴を開け付属のボルト、ナットにて取付ける。(図6) 5)、(3)にて点付けを行ったブラケットを一旦取り外し、本溶接、塗装を行い再度組付ける。 本付けとなる為、指定箇所は全てダブルナットにて締め付ける。 穴あけ 付属のボルト、ナットにて取付け 図6 ダブルナット ダブルナット 図7 溶接2-5 排気管、吊りブラケットの製作
2-5-1 排気管の製作 全体のレイアウトを検討した上で排気管の途中にいれるフランジの位置や吊りブラケットの 位置を検討して、詳細なレイアウトを決定します。 【排気管、吊りブラケットの製作手順】 1)排気管レイアウトを決定する。 2)フランジの位置・向きを決定する。 3)ストレートパイプ、曲げパイプを組合わせて、仮付け溶接にてつなげる。 4)吊りブラケットの形状を決定する。 5)仮付け溶接された排気管類、吊りブラケット類を一旦取外す。 6)本溶接する。 7)排気管の内部、外部を徹底的に洗浄する。 8)耐熱塗料で塗装する。 9)完成した排気管類、吊りブラケット類を取付ける。 2-5-2 エンジン~NXPR本体入口までの排気管レイアウト 排気管の製作で注意しなければならないのは、排気漏れ防止とエンジン振動による破損の 防止です。振動を吸収するフレキシブルパイプおよび吊りブラケットの製作は大変重要です ので、下記の【エンジン~NXPR本体入口までの排気管製作の条件】を必ず守り製作してくだ さい。【エンジン~NXPR本体入口までの排気管製作の条件】
1)パイプ差込み(インロー)による接続は行わないでください。 2)NXPR本体入口部のフランジは、必ずNXPR本体入口専用のフランジとガスケットを使用し てください。他のフランジやガスケットと組合わせた場合、排気漏れを起こす恐れがあり ます。 3)熱で変形して面精度がでていないフランジや新品以外のガスケットは、使用しないでく ださい。排気漏れを起こす恐れがあります。 4)排気管をワンオフ製作する場合は、ディーゼル自動車用排気管に適している材質、板厚 のパイプを使用してください。強度、耐酸化性、耐熱性、耐震性において不十分なパイプ を使用した場合、短期間に腐食、破損が起きる恐れがあります。一般的なパイプ材質と してアルスターを推奨します。パイプの板厚に関してはt=2.3mm以上を推奨します。 5)エンジンとNXPR本体の間の排気管には、必ずフレキシブルパイプおよび吊りブラケットを 製作して、エンジン振動を吸収する構造にしてください。フレキシブルパイプおよび吊りブ ラケットの製作については次項を参照してください。 ※次項に続きます。28
《フレキシブルパイプ》 ◇ エンジンからNXPR本体入口までの排気管において、必ずエンジン振動を吸収するた めのフレキシブルパイプをいれて製作してください。 ◇ 純正配管にすでにフレキシブルパイプが存在する場合は、劣化状態や振動吸収性能 を確認してください。NXPR本体は、車体フレームに対して、4個の耐熱マウントラバー にて固定される為、一般的な純正マフラに比べて揺れにくくなります。その為、フレキ シブルパイプに対する振動吸収性能の要求度が大きくなります。純正のフレキシブル パイプをそのまま使う場合は、振動吸収性能が十分あることを確認してください。十 分と思えない場合は、純正フレキシブルパイプを当社のフレキシブルパイプに交換し てください。フレキシブルパイプに負荷が掛からない取付を行なってください。 ◇ フレキシブルパイプを製作する場合は、メンテナンス性を良くするため、前後にフラン ジをいれてフレキシブルパイプ単体での交換ができるようにしてください。 《吊りブラケット》 ◇ フレキシブルパイプ上流側の排気管には、エンジンに対して固定する吊りブラケットが 必要で、フレキシブルパイプ下流側の排気管には、車体フレームに対して固定する吊 りブラケットが必要です。 ◇ フレキシブルパイプ上流側の排気管には、エンジンと同一の振動体(エンジンブロック、 ミッション等)に対して固定するための吊りブラケットを製作してください。吊りブラケッ トによる固定では、必ずマウントラバーを使用して、熱膨張などのたわみを吸収でき るようにしてください。 ◇ フレキシブルパイプ下流側の排気管は、車体フレームと同一の振動をします。その為、 フレキシブルパイプ下流側の排気管には、車体フレームに対して固定するための吊 りブラケットを製作します。吊りブラケットによる固定には、必ずマウントラバーを使用 して、熱膨張などのたわみを吸収できるようにしてください。 ※次項に続きます。 エンジン~NXPR本体入口までの排気管の概略図 エンジン トランスミッション フレキシブルパイプ 排気ブレーキ エンジンと同振動である物にリジット固定 フレームにリジット固定 フレーム NXPR本体《吊りブラケット》 ◇ 純正配管において、すでに純正吊りブラケットが存在する場合があります。そのような 場合は、固定方法、固定場所、強度に問題がなければそのまま使用できますが、状 況によっては、新たに吊りブラケットを製作する必要があります。 一例として日野のJ08Cは、フレキシブルパイプ上流側の排気管に対して、車体フレー ムに固定する純正吊りブラケットがありますが、これは純正マフラ自体が大きく揺れ て振動を吸収する構造のために成立している吊りであり、揺れにくいNXPR本体に変 わった場合は、そのまま使用できない吊りとなります。このような場合は、純正吊りブ ラケットを廃止して、新たにエンジンと同一の振動体に対して固定する吊りブラケット を製作する必要があります。 ◇ 排気管が長い場合は、1mごとに吊りブラケットを製作して排気管が破損、脱落等しな いようにしてください。その際も、フレキシブルパイプより上流側はエンジンと同一の 振動体 に対して吊りブラケットを製作して、下流側は車体フレームに対して吊りブラ ケットを製作してください。吊りブラケットにはたわみを吸収するマウントラバーを使用 してください。 ・ 【エンジン~NXPR本体入口までの排気管製作の条件】を満たさずにACR NXPRを搭載し た場合、ACR NXPRおよび車両の重大な事故、故障につながる恐れがあります。
30
NXPR本体から排気管出口(=開口部)までの排気管で特に注意しなければならないのは、 排気管出口の位置と向きです。保安基準に排気管の開口部は、真後ろ、または左右斜め 30°以内という基準があります(※詳細は道路運送車両の保安基準詳解を参照してくださ い)。特に車両の右側面に排気管出口が位置する車両では、斜め30°以内に収まっている か確認してください。車両左側面への排気管出口は、排気ガスが歩行者にかかるため禁止 されています。また、排気ガスが流れていく方向に車両の部品、ACR NXPR関連部品等が 無いことを確認してください。排気管出口が車両の全長、全幅に対して外にはみ出ないよう にしてください。外にはみ出した場合も保安基準違反となります。 2-5-4 フランジの位置・向き 排気管を分割できるようにして取付け/取外し時の整備性を高めるため、排気管の必要箇 所にフランジを設けます。下記に注意して、フランジの位置・向きを決定してください。 1)排気管を取外すために分割する必要がある場合は分割箇所にフランジを設けてください。 2)車両側の頻繁に脱着する部品(ミッション、クラッチ、懸架装置など)を整備するために排 気管を取外す必要がある場合は、整備性を確保するためにフランジを設けてください。 3)NXPR本体やACR NXPR関連部品の脱着、整備において、排気管を取外す必要がある場 合は、整備性を確保するためにフランジを設けてください。 4)ボルト・ナットの取付け/取外し作業のやり易さを考慮してフランジの向きを決定してくだ さい。特にフランジ直近のパイプが曲がっている場合は、ボルト・ナットが入らない、抜け ない等の不具合が起こるので、フランジの向きには注意してください。 排気管出口の 向きは真後ろに 対して30°以内 車両左側面へ の排気管出口 は、歩行者に排 気ガスがかかる ので禁止されて います。 車両進行方向 図 車両に対する排気管出口の位置と向き 2-5-3 NXPR本体~排気管出口までのレイアウト 排気管が長い場合は、1mごとに吊りブラケットを製作して排気管が破損、脱落等しないよう にしてください。その際は、車体フレームに対して吊りブラケットを製作してください。NXPR本 体以降の吊りブラケットにはたわみを吸収するマウントラバーを使用してください。 図 NXPR本体~排気管出口までの排気管概略図 間隔は1m以内 エンジン ミッション 車両フレーム2-5-5 吊りブラケットの形状 吊りブラケットは、下記に注意して製作してください。 1)排気管の重み、車両振動、エンジン振動に耐える強度を持たせてください。 吊りブラケットには、図のように斜めに梁をいれるなどして、排気管重量および縦方向の 揺れに対して十分な強度を確保して製作してください。 2)熱による排気管の伸び縮み、排気管全体の揺れに対して、マウントラバーでたわみを吸 収できるようにしてください。 3)排気管と吊りブラケットの接続は、Cクランプなどを使用して、排気管に対して局部的な応 力集中が起きない方法にしてください。 排気管に直接ブラケットを溶接したり、マウントラ バー等を使わずにリジット固定にすると 吊りブラケットまたは排気管が破損する恐れが あります。 4)Cクランプの締付けは、必ずブラケットと共締めする上側のボルト・ナットを先に締付けて Cクランプとブラケットを密着させ、その後に、下側のボルト・ナットを締付けてください。必 要に応じてダブルナットにしてください。 図 排気管を車体フレームに対して固定する吊りブラケット製作例 Cクランプ 排気管 マウントラバーkit L字ステー 吊りブラケット 車両フレーム
32
・ 排気管の取付けは確実に行い、走行中等に装置脱落等が発生しないように取付けてくだ さい。ACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故につながる恐れがあります。 2-5-6 排気管の洗浄、塗装、取付け 1)排気管製作時は、必ず内部および外部を洗浄してください。パイプを切断した際に発生 する切粉や溶接した際のスパッタなど、排気管の中に大量に残っている場合があります。 それらの異物が残ったまま取付けをするとエンジン始動後にそれらの異物がNXPR本体 の中に入って目詰まりの原因になることがあります。 2)洗浄後、耐熱塗料を使用して塗装してください。 (参考)耐熱塗料は、耐熱650℃以上、防錆効果のあるものがよく、日産自動車(株)製 の PITWORKサーモガードなどがあります。 3)十分塗装が乾燥したところで排気管、吊りブラケット等を取付けしてください。 4)NXPR本体の入口側フランジは、ガスケットを間に挟み、下図のように専用のM12ロング ボルトとカラーを使用して取付けを行ってください。 カラー M12ロングボルト2-6 燃料供給装置の取付け、燃料ゴムホース、ステンレスメッシュホースの接続 2-6-1 燃料供給装置の搭載位置 図のように、車両には燃料タンクからエンジンに向かって燃料を供給する燃料ゴムホースと 逆にエンジンから燃料タンクに戻る燃料ゴムホースの2本あります。燃料供給装置は、2本 あるうちの燃料タンクからエンジンに向かって燃料を供給する燃料ゴムホースに対して途中 に割込ませて取付けを行います。 燃料供給装置の搭載位置は、次項にて説明する条件を全て満たす位置にしてください。 搭載位置に関する条件を最も満たしやすい一般的な搭載位置として、車両のメインフレーム (コの字フレーム)の内側に搭載することを推奨します。 ・ 軽油は可燃性の液体です。換気を行いながら、火気厳禁にて作業を行ってください。 燃料供給装置(正面) 燃料供給装置(側面) 燃料供給側 燃料戻り側 燃料供給装置 ステンメッシュホース 純正ゴムホース インジェクタ
34
【燃料供給装置の搭載位置に関する条件】
1)車体のメインフレームと同等、またはそれ以上高い位置に搭載してください。 2)車両側の可動部品からは、最も接近した位置で30mm以上の距離を確保してください。 3)走行中に飛来してくる石、砂利、水、雪などが直接あたる場所には搭載しないでください。 4)環境温度が70℃以下の比較的涼しい場所に搭載してください。 5)排気管などの高温部品からは300mm以上の距離を確保してください。 6)燃料供給装置は燃料ポンプが真上を向く状態(傾斜角±5°以内)で搭載してください。 燃料ポンプが傾いた状態で搭載すると故障の原因になります。 7)燃料ゴムホースおよびステンレスメッシュホースにおいても、上記条件の1)~3)が全て満 たすことができる燃料供給装置の搭載位置にしてください。 8)ステンレスメッシュホースの最小曲げ半径を30mm以上確保してください。 9)燃料ゴムホースの最小曲げ半径を100mm以上確保してください。 10)車両振動などに十分耐えられる強固な位置にブラケットを取付してください。強度がな い箇所に取付ると誤作動や破損する恐れがあります。 ・ 【燃料供給装置の搭載位置に関する条件】を満たさずにACR NXPRを搭載した場合、 ACR NXPRおよび車両の重大な事故、故障につながる恐れがあります。 ・ ステンレスメッシュホースの最小曲げ半径を30mm以上で使用してください。一度でも基準 より小さく曲げ ますと寿命が著しく低下して、燃料漏れを起こす恐れがあります。 ・ 燃料ゴムホースの最小曲げ半径を100mm以上で使用してください。100mm以下で使 用した場合寿命が著しく低下して燃料漏れを起こす恐れがあります。 ・燃料供給装置およびステンレスメッシュホースの取付けは確実に行い、走行中等に装置脱 落等が発生しないように取付けてください。ACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故に つながる恐れがあります。2)作業中に異物が入らないように、配管を接続する直前まで【燃料ゴムホースバルジ1】、 【燃料ゴムホースバルジ2】には封をしてください。 3)燃料供給装置と燃料供給装置用ブラケットを付属のボルトで固定してください。 4)燃料供給装置用ブラケットと一体化した燃料供給装置を搭載予定位置へ持っていき、仮 合わせを行ってください。 5)燃料供給装置用ブラケットと車体フレームを、ボルト・ナットによる固定、または溶接にて 確実に固定してください。必要に応じて燃料供給装置用ブラケットを加工してください。 6)加工箇所のバリなどをとり、錆止めの塗装を行ってください。 1)燃料供給装置に接続する車両の燃料ゴムホースの内径を確認してください。燃料ゴム ホースの内径に適合したサイズの燃料ゴムホースを【燃料ゴムホースバルジ1】差込口と 【燃料ゴムホースバルジ2】差込口に取付けてください。作業中に異物が入らないように 十分注意してください。 燃料ゴムホースバルジ取付け方法 2-6-2 燃料供給装置の取付け 図示の燃料ゴムホースバル ジにOリングをつけて、傷が つかない様に軽油を少量塗り、 挿入してください。2本のボル トを適正トルクで締めてくださ い。 【燃料ゴムホースバルジ1】 【燃料ゴムホースバルジ2】
36
2-6-3 燃料ゴムホース、ステンレスメッシュホースの接続 燃料ゴムホースの接続は、【1】燃料供給装置と車両燃料ゴムホースの接続2箇所、【2】燃 料供給装置とNXPR本体のステンレスメッシュホースによる接続4箇所の合計6箇所です。 作業中の異物混入と締付け不良による燃料漏れがないように作業を行ってください。 【1】燃料供給装置と車両燃料ゴムホースの接続 1)車両の燃料タンクからエンジンに向かって燃料供給する燃料ゴムホースに燃料供給装置 を割り込ませる形で接続します。その準備として【燃料ゴムホースバルジ1】、 【燃料ゴム ホースバルジ2】に差込めるように車両燃料ゴムホースの長さ、取回しを合わせてくださ い。車両燃料ゴムホースの長さが不足している場合、経年変化にて劣化している場合は、 必要に応じて交換してください。 2)下図のように、燃料ゴムホースの燃料タンク側を燃料供給装置の【燃料ゴムホースバル ジ1】へエンジン側を燃料供給装置の【燃料ゴムホースバルジ2】へ差込んで、付属の ホースクランプにて固定してください。燃料ゴムホースは燃料ゴムホースバルジに対して 15mm差込んでください。 ・ 燃料が流れる経路に異物等が入らないように注意して作業してください。汚れた手での 作業や繊維が飛散する恐れのある軍手をつけての作業は行わないでください。異物が 入った状態で動作させた場合、重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・ 燃料供給装置およびステンレスメッシュホースの取付けは確実に行い、走行中等に装置 が脱落しないように取付けてください。重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・ 燃料供給装置およびステンレスメッシュホースの分解、改造、加工は、絶対に行わない でください。燃料漏れや重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・燃料ゴムホースの最小曲げ半径を100mm以上で使用してください。100mm以下で使 用した場合、寿命が著しく低下して燃料漏れを起こす恐れがあります。 【燃料ゴムホースバルジ1】 【燃料ゴムホースバルジ2】 燃料タンクからの 燃料ゴムホース エンジンへの 燃料ゴムホース・ 燃料が流れる経路に異物等が入らないように注意して作業して下さい。汚れた手での作 業や繊維が飛散する恐れのある軍手をつけての作業は行わないで下さい。異物が入った 状態で動作させた場合、重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・ ステンレスメッシュホースの最小曲げ半径を30mm以上で使用して下さい。一度でも基準 より小さく曲げますと寿命が著しく低下して、燃料漏れを起こす恐れがありますので、曲げ てしまった場合は、新品と交換して下さい。 ・ ステンレスメッシュホースの接続には必ずトルクレンチを用い、規定トルクで締付けて下さ い。燃料漏れを起こすと重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・ 燃料供給装置およびステンレスメッシュホースの取付けは確実に行い、走行中等に装置 脱落等が発生しないように取付けてください。重大な故障、事故につながる恐れがありま す。 ・ 燃料供給装置およびステンレスメッシュホースの分解、改造、加工は、絶対に行わないで 下さい。燃料漏れや重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・燃料ゴムホースの最小曲げ半径を100mm以上で使用して下さい。100mm以下で使用 【2】燃料供給装置とNXPR本体のステンレスメッシュホースによる接続 1)燃料供給装置の【ホースアダプタ1】とNXPR本体の【ホースアダプタ下】をステンレスメッ シュホースで接続して下さい。 締付けは、必ずトルクレンチを用いて規定トルク 27±3N・mにて締付けて下さい。 2) 燃料供給装置の【ホースアダプタ2】とNXPR本体の【ホースアダプタ上】をステンレスメッ シュホースで接続して下さい。 締付けは、必ずトルクレンチを用いて規定トルク 27±3N・mにて締付けて下さい。 【ホースアダプタ3】 【ホースアダプタ4】 【ホースアダプタ上】 【ホースアダプタ下】 【ホースアダプタ上】 【ホースアダプタ下】 【ホースアダプタ1】 【ホースアダプタ2】
38
図1 アクセルリンク取付け位置 2-7 アクセルリンクの取付け 2-7-1 アクセルリンクの取付け位置 アクセルリンクの取付け位置は純正インジェクションポンプ本体となります。 詳しくは自動車メーカー各車両の整備マニュアルをご覧ください。 当マニュアルではいすゞエルフ高所作業車(4HF1)で説明しております。 図2 アクセルリンク リンクB リンクA2-7-2 アクセルリンクBの取付け 純正リンクASSYの①の穴を利用し(図1)アクセルリンクBを付属のボルトにて取り付ける。(図2) 図1
①
図2 2-7-3 アクセルリンクAの取付け 純正リンクASSYの②、③の穴を利用し(図3)アクセルリンクAを付属のボルト2本にて取り付ける。(図4)②
③
図3 図4 ・車両の架装状態によりリンクASSYの形状が異なり加工が必要な場合があります。必ず車両の 整備マニュアルでご確認下さい。 ・アクセルリンクの取付けは脱落のないよう確実に行ってください。重大な事故に至る恐れがあります。リンクB
リンクA
40
図1 アイドルアップアクチュエーター取付け例 2-8 アイドルアップアクチュエーターの取付け 2-8-1 アイドルアップアクチュエーターの取付け位置 アイドルアップアクチュエーターの取付け位置は車両の架装状態により異なります。ワイヤー長 (1200mm)の範囲内で最適な箇所に取付けて下さい。本体、コネクタは防水処理を施してあり ますが直接の雨水、タイヤの巻上げ等を考慮した場所に取付けて下さい。拡大
図1 ワイヤー取り廻し例 2-8-2 アイドルアップアクチュエーターワイヤーの取り廻しと接続 アイドルアップアクチュエーターから 2-7-1 にて取付けを行ったアクセルリンクA、アクセルリン クBへの接続を行う。ワイヤーの取り廻しは巻き込み、挟み込みに注意し必要箇所にステーを製 作し確実に固定して下さい。 図2 図3 1)純正インジェクションポンプ付近まで取り廻したワイヤーを2-8-3にて取付けたアクセルリンクA の穴を通し付属のナットで仮締めする。(図2)最終点検にてアイドルアップ回転数の調整を行い ますので仮締めにしておく。 2)図2で仮締めしたワイヤーの先端を2-8-2にて取付けたアクセルリンクBの穴に取付ける。(図3)
42
図1 バキュームソレノイド 2-9 バキュームソレノイドの取付け 手動再生時に強制的に排気ブレーキを閉める為のバキュームソレノイドの取付けを行います。 バキュームソレノイドは純正の排気ブレーキの配管に割り込ませる形で接続します。 図3 図2 組み付け図 シールテープ 2-9-1 バキュームソレノイドの取付けと配管 1)バキュームソレノイドに付属の2本のボルトで台座を取り付ける。 2)バキュームソレノイドの1、2、3のポートに図2のように付属のニップルを取付ける。 機密性を保つ為、必ずシールテープ等をご使用下さい。 3)図3配管図を参考に車両バキューム配管の間に付属のチーズを利用しバキュームソレノイドを割り 込ませホースクリップにて固定する。 2ポート 1ポート 3ポート Φ6ニップル Φ10ニップル Φ6ホースΦ10ホース Φ6ホース チーズ 図4 4)車両フレームなどで直接の水や砂利等が跳ね上げがかからない場所に付属のボルトにて固定して 下さい。(図4) Φ10ニップルA:トラックのNCU取付け例 2-10 NCUの取付け 2-10-1 NCUの取付け位置 NCUの取付け位置は、次項の取付け位置に関する条件を満たす位置としてください。 条件を満たしやすい一般的な取付け位置として下記を推奨いたします。 バッテリ、NXPR本体に近い、荷台下のスペースが適しております。
44
5)NCUとハーネスはコネクタにて接続しますが、NCUを取外さずに、コネクタの抜差しが行 えるようにNCUの下側に十分なスペースを確保してください。 6)ハーネスを接続した際に、ハーネスが引っ張られたり、コネクタが抜けるような無理な力 かからないようにしてください。 7)NCUへ直接溶接を行ったり、ろう付けしないでください。 8)ブラケット製作等で溶接やプラズマ切断を行う場合は、必ずNCUを車両から取外してから 行ってください。溶接電流等でNCUが故障する恐れがあります。【NCUの取付け位置に関する条件】
1)NCU、ハーネスの重みおよび車両振動に十分耐えられる強度のブラケットを製作して、車 体フレームに取付けてください。 2)環境温度が80℃以下の場所に取付けてください。80℃以上になる場所に取付けた場合、 故障する恐れがあります。直射日光があたらない、風通しのよい涼しい場所に取付けて ください。 3)NCUは防水仕様のため、雨風等には問題ありませんが、スチーム洗浄や高圧洗浄は故 障の原因となるため行わないでください。スチーム洗浄や高圧洗浄を行う可能性のある 場合は、高圧の洗浄水がかからない位置に搭載するか、カバーを製作して保護してくだ さい。 4)NCUは下記の写真のように、必ずコネクタ側が下になるように取付けてください。 ・ 【NCUの取付け位置に関する条件】を満たさずにACR NXPRを搭載した場合、ACR NXPR および車両の重大な事故、故障につながる恐れがあります。 ・ NCUの取付けは、走行中等に装置脱落等が発生しないように十分な強度で製作してくだ さい。ACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故につながる恐れがあります。 ・ 溶接作業をする場合は、必ずNCUを取外して行ってください。NCUが車体側に取付けられ た状態で溶接作業を行うと溶接電流がNCU内部の回路を破損させる恐れがあります。NCU用ブラケットを使用して取付ける場合のNCUの取付け手順をご説明いたします。 1)NCUとNCU用ブラケットを、ボルト・ナットを使用して仮組みしてください。 2)取付け予定位置にNCUを仮組みしたNCU用ブラケットを仮置きしてください。 3)仮置きした位置にて、NCUの取付け位置に関する条件を全て満たすことが可能である か確認してください。条件を満たす最適な取付け位置を決定して、車体フレームに対す るNCU用ブラケットの位置を決めてください。 4)NCU本体を一旦取外して、NCU用ブラケット単品で先ほど決めた取付け位置に、車体フ レームに対して十分な強度を有する方法で固定してください。 5)加工部のバリ取り、および防錆の塗装を行ってください。 6)車体に固定されたNCU用ブラケットに、NCUをボルト・ナットで取付けてください。 2-10-2 NCU取付け ・ 溶接作業をする場合は、必ずNCUを取外して行ってください。NCUが車体側についた状態 で溶接作業を行うと溶接電流がNCU内部の回路を破損させる恐れがあります。 ・ NCUにハーネスを取付ける場合は、差間違えのないように、コネクタの形状、色を確認し て、コネクタ抜け防止用のツメがカチッと音がするまで確実に押込んでください。 ・ 一度差し込んだコネクタを外す場合は、コネクタのツメが確実に外れるまで強く押してから 引抜いてください。ツメが外れていない状態で無理にコネクタを引抜くと、ツメが割れる恐れ があります。ツメが割れるとハーネスが使用不可能となりますので、十分注意してください。 ・ 鋭利な角がある場合は、ハーネスが傷つけないようグロメット等で保護してください。 NCU取付け手順 ・ NCUの取付けは確実に行い、走行中等に装置脱落等が発生しないように取付けてくださ い。ACR NXPRおよび車両の重大な故障、事故につながる恐れがあります。
46
2-11 ハ-ネス結線
NXPR本体、NCU、燃料供給装置、ステンレスメッシュホースを取付けして位置が確定したと ころで、ハーネスを車両に引回してください。下記のハーネスの取付け位置に関する条件を 満たすように引回してください。
【ハーネスの取付け位置に関する条件】
1)ハーネスの耐熱性 NXPR本体に直接接続する各種センサ部のハーネス(センサ~コネクタ間のみ)は、耐熱 温度200℃です。それ以外のハーネスは耐熱80℃です。各ハーネスが耐熱温度以下 になるように高温部をさけて引回してください。 2)耐熱80℃のハーネスに関しては、排気管などの高温部品に対して、熱の影響を考慮し て300mm以上の距離を確保してください。距離が確保できない場合は、ハーネスの耐 熱温度以下になるように遮熱保護を行ってください。 3)車両側の可動部品(懸架装置関連、プロペラシャフト、ドライブシャフト、デファレンシャル ギヤケース、ホーシング等)の可動範囲に最も近づいた状態で30mm以上の距離を確保 してください。 4)車両のセンサ(回転センサ、車速センサ、ABSセンサ等)には、ノイズ等の影響を考慮して 100mm以上の距離を確保してください。 5)車両側に大電流を流すハーネス(セル用の配線や大型モーター電源線等)がある場合は、 ノイズ等の影響を考慮して100mm以上の距離を確保してください。 6)NCUのCN1/CN2コネクタを接続した際に、ハーネスが短く引張られたり、コネクタが抜け るような無理な力かからないように引回してください。 7)インジケータ用のハーネスのコネクタ(白色6P)は防水コネクタではありませんので、必ず 室内に設置してください。 8)キースイッチ信号線(キーシリンダ)とインジケータ用のハーネスは運転席周りを引回しま すが、ステアリング操作、ペダル操作、シフト操作などの運転操作に支障がないようにし てください。また、運転席のシート位置調整、ステアリングのチルト調整などの可動部が ある場合は、可動範囲のすべてにおいて、ハーネスが他部品に擦れたり、引張られたり するなどの影響がなく、可動部の操作に支障がないようにしてください。 2-11-2 ハーネスの引回し ・ 【ハーネスの取付け位置に関する条件】を満たさずにACR NXPRを搭載した場合、 ACR NXPRおよび車両の重大な事故、故障につながる恐れがあります。48
・ 一度差し込んだコネクタを外す場合は、コネクタのツメが確実に外れるまで強く押してから 引抜いてください。ツメが外れていない状態で無理にコネクタを引抜くと、ツメが 割れる恐 れがあります。ツメが割れてしまうとハーネスが使用不可能となりますので、十分注意して ください ACR NXPRのハーネスキットは、下記の5箇所の接続を除き、コネクタ接続です。各コネクタ は、形状と色で区別されていて同じコネクタはありません。配線全体概要図を参照して、形 状、色が同じコネクタのオスとメスを接続してください。接続の際は、コネクタ抜け防止用のツ メがカチッと音がするまで確実に押込んでください。 【コネクタ接続以外のハーネス結線】 ・ NXPR本体アース線 ・ キースイッチ信号線(キーシリンダ) ・ 緊急停止スイッチ ・ アイドルアップスイッチ ・ バッテリのプラス、マイナス線 ※全ての取付けが完了後接続します。 ・ 誤ったコネクタ同士の接続やコネクタ差込不良を行った場合、車両およびACR NXPRの回 路、制御装置を破損させる恐れがあります。配線全体概要図を参照して、形状、色が同じ コネクタを確認のうえ、正しく接続を行ってください。 専用アース線にてNXPR本体アースを車体に落としてください。NXPR本体側は、リヤケース に取付け用ボルトがありますので、専用アース線を固定してください。 車体側は、車体フレームにボルトを溶接して、そのボルトに専用のアース線を固定してくださ い。溶接しない場合は、必ず塗装を剥いで、確実にアースが落とせる箇所に接続してくださ い。 2-11-4 NXPR本体アース線 2-11-3 コネクタの接続 ・ NXPR本体アースが車体フレームに対して確実に落ちていない場合、NXPR本体に静電気 がたまる恐れがあります。静電気が貯まった状態で作業者が触れた際に感電する恐れが あります。専用アース線は確実な接触になるよう取付けを行ってください。 アース取付け用ボルト2-11-5 キースイッチ信号 〔図〕キースイッチ線の分岐例 ※絶縁処理前 1)運転席のキーシリンダ部のカバーを取外してください。 B A C キースイッチ位置 出力 START 24Vまたは0V ON 24V ACC 0V OFF 0V 2)キーシリンダ裏の配線にテスタを当てながら、キー操作を行い、上記表の出力特性の キースイッチ信号線を特定してください。なお、バッテリの配線を接続して、出力を調べる 場合は、調査終了後、必ずバッテリの配線を外して結線および次の作業に進んでくださ い。 3)キースイッチ信号線の分岐には、ハンダ付けにて結線後、ビニールテープ等で確実に絶 縁処理を行ってください。上図では、A線がキースイッチ信号線で、B部にて分岐して、 NCUからのハーネス(C線)を、接続した様子です。※ただし絶縁処理前の状態 〔表〕キースイッチ信号の特性 (24V車の場合) ※上記表の出力はバッテリ電圧を24Vとした場合です。 実際のバッテリ電圧は変動します。 ※キースイッチをSTARTにした場合のキースイッチ信号は、 通常24Vですが、車両により0Vの場合があります。 ※12V車の場合は、上記にて24V→12Vとなります。 キースイッチ信号は、 ACR NXPRシステム全体のON/OFFをするために取込みます。
キースイッチがONの時(=24V) → ACR NXPRシステム全体がON キースイッチがOFFの時(=0V) → ACR NXPRシステム全体がOFF
・ お客様の車両使用方法において、エンジン停止+キースイッチONのまま長時間使用する 特殊な用途の場合は、バッテリ過放電を防ぐため、特殊なキースイッチ信号の取出しをす る必要がありますので、当社サービス技術部までお問合わせください。 ※例外として高速運転直後にキースイッチをOFFした場合は、 NXPR本体を 冷却させるため10分間システムが 動作を継続します。 ※上記は、24V車の場合を示しています。12V車の場合は、24V→12Vとなります。