目次>
<
加奈の水曜日 ~ 1.プロローグ と火曜日 加奈の月曜 2. 加奈のキラキラ金曜日! 3. .エンディング 4 .まとめ 5 」 「あとがき「数秘術 曜日の秘密~大人曜日でキラキラ変身!」 加奈の水曜日 ~ 1.プロローグ 加奈のスマホがプルプル揺れた。 松野 彼だ!) ( 加奈はすぐLINEをチェックした。 っと一言。 』 仕事で行けない。 そこには『ごめん。今日、 加奈はため息をついた。 まただ。最近冷たい。) ( 彼、山下俊也とは学生時代からの付き合いだ。 かれこれ数年になる。 山下の方から、積極的なアプローチから始まった。 サークルの1年上の先輩だった あの頃は、良かった。) ( 先輩は優しかった。 学生時代のあの頃は、山下 ちょっと世間に疎い加奈をリードして、いろいろ教えてくれた。 その疎さが可愛いと、言ってくれていたのに。 仕事もうまくいかないし、、、なんか最近つまらないな。) ( バーのカウンター。 加奈のいるのは、おシャレな 黒髪が美しい、きりっとした美人バーテンダー ちょっと古い造りのカウンターに、 が1人でお客様の相手をしている。 カクテルをくいっとあけた。 加奈は先に頼んでいた 折角今日はおしゃれをしてきたのに、つまらない。 もう帰ってしまおう。) ( そう思った時、声が聞こえた。 」 「もう、お帰りになるんですか? 髪のすてきなバーテンダーだ。 黒 声の響きがとても耳に心地いい。 」急に声をかけられ適当な返事をしてしまう。 「あっ、いえ。 カクテルは結構強いお酒なのですよ。そんなに一気に飲み干すのはちょっと 「その
いただけないですね。」 っとほほ笑む。 、頬が上気したのを感じた。 加奈は 。 「すみません。せっかく作っていただいたものを味わって飲まないで なんて、LINEしてくるものだ 』 実は、約束してた彼が、『仕事で、今日は来れない 」 から、つい、、、。 』で 「そうでしたか。彼氏さん、お仕事で、、、。まあ、『スイスイ片付け水曜日 すからね。」 へっ、すいすい?何ですか?」 「 」とバーテンダー。 「いや、水曜日だからお仕事を片づけるのも大切かなっと。 加奈も応じた。 )ですもんね。でも私の会社は、水曜日に、残業できないよ 「仕事の中日(なかび うになっていて、だから、一番時間が空いているんです。」 あら、水曜日に、残業ができないのですか。それはそれは。残念なことですね 「 。」 へっ?!残念。水曜日に、残業ができないのが残念なのですか?」 「 もう、このバーテンダーさん意味が分からない、、、、。)この時加奈は思った ( 。 美人バーテンダーはやけに自信たっぷりに言った。 しかし、 」 「はい。水曜日は、残業に一番合っている曜日なんですよ! そのセリフに思わず、加奈は引きこまれる。 」 「そうなんですか!何で水曜日が、、、、?! もともと加奈は素直な性質だった。 は急に元気になったように言った。 美人バーテンダー 」 「お客様は、数秘術をご存知ですか? 」 「へっ、すうひ? とうっかり言ってしまうのは加奈の悪い癖だった。 』 『へっ
はい。数の秘密と書きます。古代エジプトや、バビロニア、それからユダヤ人富 「 豪達、権力者が現代まで使用してきた歴史深い占いなのです。」 。」と加奈。 「あ~占いですか。私占いあんまり、信じていないんですよ~ 、 「いえいえ、数秘術を侮ってはいけません。占いとはいうものの、ほとんど学術 分析、統計学とも言える要素が入っています。だからこそ、権力者たちが、その秘 密を自分達だけのものとして、使ってきたのですから。」 」なんか、面白そう!加奈は思った。 「そうなんですか! どうせ、今日は彼は来ない。せっかく来たのだから、今夜はこの面白そうなバーテ ンダーさんのお話を聞いて帰ろう。 、『万物は数に 「そうなんです。これはギリシアのピタゴラスが体系化したもので よって表される』などという言葉を残しているんですよ。」 「ピタゴラスなら知ってます。確か数学でならったような、、、。そう『ピタゴラ 』」そのまんまだった。 スの定理 」 「そうです。そうです。そのピタゴラスですよ。 」 「それで、何で、水曜日が仕事をする日なんですか? 、そうですね~。ところでお客様は曜日の始まりは、何曜日か知っています 「はい か?」 」 「へっ?月曜日じゃないのですか? 」なんです。 「違うのですよ。日曜日が、週の始まり「1 」、火曜日「3」と続きます。そして、水曜日は「4」なんで その後は月曜日「2 す。日本のカレンダーは、月曜日が始まりになっているものも多いですから勘違い されやすいのですよ。」 」フーンと加奈。 「そうなんですか~。 「その「4」という数字を持つ水曜日ですが、実は数字には一つ一つ意味があるの などの意味があるのです 』 ルール、管理 、 安心 」という数字は『安定、 です。「4 。車の運転はされますか?」 よ 」 「はい。運転します。 「その車のタイヤは4つですよね。机の脚も、テーブルも4本というのが多いです よね。これは安定するからなんです。ほらっ、赤ちゃんも最初はハイハイでしょ
!」 う 、 「そうですね。確かに、4だと安定しますね。なんかあまりにも普通だったので 今まで意識してませんでした。」 「そうなんですよ。数字は身の回りにあふれているのだけど、皆さん、あまりに当 たり前なので気づかないのですよね。 させる 』 」を持っている水曜日は、やっぱり『安定 それで、その、安定する数「4 」 ことに向いているんです。 』させるのに丁度いいのですね!」 「あっ、だから仕事も『安定 安 「その通りです!この水曜日に、仕事でも、なんでも、やり残したこととかを、 定させるよう、きちんと整理整頓したり、ルール化したりすると、物事がすいすい 動くようになるのですよ!運気がぐ~んとあがるんですよ!」 」 なんですね! 』 「あっ、だから『スイスイ片付け、水曜日 」 「はい! 加奈はこの話が気に入ってしまっていた。 とっても楽しい気分になった。 もそんな加奈にお話できて楽しそうだった。 美人バーテンダー 一杯いつものもらえる?」っと、恰幅のいい紳士から声がかかった。 そこに、「 」 「はい、ただいま。 仕事に戻った。 ニコッと微笑み、 は、加奈に バーテンダー 」加奈は、彼女にお辞儀をする。 「ありがとうございました! 今日は、いい日だった。 とっても面白いことを聞けた。 をやるぞ! 』 私も、『スイスイ片付け、水曜日 LINEも来なかったけど、(まあ、いいか)、 彼からは、その後、フォロー 。 とこの日のご機嫌加奈は思った
加奈の月曜日・火曜日 2. 加奈は、仕事が終わるとすぐ、あのバーに向かった。 水曜日、 水曜日に行った、あの美人バーテンダーのお店だ。 そう先週 お店だったけれど、今日も もともと、おシャレバーに凝っている彼が見つけてきた 加奈は1人だった。 1人で行きたくて行ったのだ。 いや、あえて いたいた、あの美人バーテンダーさん。) ( カウンター席に、加奈は陣取った。 今日も、前回と同じ 」加奈は挨拶をする。 「こんばんは。 」美人バーテンダーもニコッとした。 「こんばんは。 覚えていてくれたみたい。)加奈は嬉しい。 ( そそくさとすませた。 加奈は注文を お客様で込む前にバーテンダーさんに聞いて欲しい話があるのだ。 今日は、 「あの、この間はありがとうございました。 日、水曜日に早速、お仕事をきちんとしたんです。 今 メールもすべて朝からきっちりチェックして、ちょっとお昼に差し掛かっても、空 お腹に負けずに、片付けていたんです。 いた 午後に流れて そうしたら、不思議と、仕事が流れて、いつもはうじゃうじゃっと、 しまうものが、片付いてしまったんです。 課長からの新たな仕事を指示されても、ちっとも嫌じゃなか 午後はすっきりして、 ったんです。いつもは、仕事がうじゃうじゃ溜まっているところに、新しい指示が 来るのが、たまらなく不快なのに。 すっと始められて、何か分からないけど、とってもすっきりしたんです。」 今日は (そう、本当に不思議。いつもと違うこの爽やかな仕事の進みは何だったのだろう )加奈は心に思う。 。これが水曜日の波に乗れたってことなのかな。 この加奈の分かるような、分からないような説明に、美人バーテンダーはほほ笑む 。 「そうですか。それは良かった。
お仕事がすっきりはかどったついでに、お財布もすっきり片づけるといいですよ 」 。 」加奈は自分のレシートパンパンなお財布を思い出した。 「あっ、お財布ですか。 「はい。お財布はお金さんの大切なお部屋ですからね。 『整理整頓トントントン』なんですよ。」 水曜日に 表現しているなっと、加奈は思った。 また面白い 』だった。 前回は、『スイスイ片付け水曜日 覚えやすくて、ついつい自分の頭の中でリフレインして それが妙にリズムに乗って しまうのだった。 『整理整頓トントントン』、これも頭にメモっておくぞ。)加奈は思う。 ( 自分の机周りを集中してすっきりさせるのですよ 「私なんかは、水曜日になると、 。以外とダイレクトメールや、請求書なんかも溜まってしまいますしね。 この それから、友達からのお誘いメールなんかも、ずっと保留にしているものは、 日に返信してしまうのですよ。」 「あ~、なるほど。確かに友達に後で返信しようって思ったまんま、ずっと返事し ていないことありますね。そのまま、忘れちゃって、後で友達に叱られたことあり 」 ました。 「おやおや、それはそれは。 言ってくれたのですね。 でも、お友達はちゃんと後からそのことを それは良かった。タイミングが悪いと、お友達とのご縁が遠くなることもあります 」 からね。 本当にそうだ。あの時は、たまたま、誕生日が近かったから、誕生日お祝いメー ( ルをもらった時に、私が忘れていたお誘いメールの話ができたけど、もしそのまま だったら、もう誘ってくれなくなってたかもしれないな。)加奈は反省する。 するぞ!)加奈は誓った。 『スイスイ片付け水曜日~整理整頓トントントン』 ( 秘密はあるんですよね?」加奈は聞いて 「あの~、水曜日の他の曜日にも、数秘の みる。 ありますよ。」 「はい、全ての曜日に 」加奈は話始めた。 「実は今週の月曜日に、、、、、、