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島本町いじめ防止等基本方針(案)

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Academic year: 2021

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島本町いじめ防止等基本方針

島本町教育委員会

(平成30年4月)

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目 次

はじめに

1.基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2.いじめの定義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

3.基本方針の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

4.町が実施する事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

(1)組織の設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

(2)施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

5.学校が実施する事項 ・・・・・・・・・・・・・・・ 5

(1)学校いじめ防止等基本方針の策定 ・・・・・・・・ 6

(2)組織の設置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

(3)施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

6.いじめ事案への対応 ・・・・・・・・・・・・・・・ 7

〈参考資料〉

資料1 体系図

資料2 相談窓口等一覧

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はじめに

いじめは、いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく

侵害し、心身の健全な成長や人格の形成への重大な影響のみならず、

児童生徒の生命や心身に重大な危険を生じさせる恐れがあります。

とりわけ、滋賀県大津市におけるいじめによる児童の自殺事案に

端を発し、マスコミでも一連のいじめに対する地方公共団体や教育

委員会、学校の対応について、大きく取り上げられ、その対策や対

応は、全国的な課題となっています。

「いじめ防止対策推進法」(以下、法という。)は、これらの課題

解決に向け、社会総がかりで、いじめ問題に対峙(じ)するための

基本的な理念や体制について定められた法律です。

本町においては、法の施行とともに、平成25年10月11日に

文部科学省から示された「いじめの防止等のための基本的な方針」

を踏まえ、本町におけるいじめ防止等について、どのように取り組

んで行くかの基本方向や、取組内容等について、組織的な対応が迅

速に進められるよう、

「島本町いじめ防止等基本方針」を定めたもの

です。

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1.基本理念

いじめは、どの子どもにも、どの学校でも起こりうることを踏まえ、関係者 や関係機関が一体となって継続的な取組を進めることが重要であり、児童生徒 に対しても、継続して「いじめは決して許されない」ということの理解を促し、 児童生徒の豊かな情操や道徳心、自分の存在と他人の存在を等しく認め、お互 いの人格を尊重し合える態度など、心の通う人間関係を構築する能力の素地を 養うことが必要です。 また、いじめの背景にある児童生徒のストレス等の要因にも着目し、その改 善と対処できる力を育む観点からの対応も重要です。 本町においては、「いじめは決して許されない」行為であり、決して見逃すこ となく、児童等が安心して学校生活を送れる環境づくりに努めるとともに、町、 教育委員会、学校がそれぞれの役割を果たすとともに、連携して組織的ないじ め防止対策に取り組むことを基本理念とします。 なお、取組を進めるに当たっては、子どもの声を大切にし、子どもの最善の 利益を考えます。

2.いじめの定義

「『いじめ』とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している 等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影 響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当 該行為の対象となった児童等が、心身の苦痛を感じているものをいう。」(法第 2条)

3.基本方針の期間

基本方針の期間は、国の基本方針が3年の経過を目途に見直されることか ら、国の基本方針の見直しに合わせて3年の経過を目途に見直すものとしま す。 ただし、特別の事情により、見直しの必要が生じた場合には、その都度見 直すものとします。

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4.町が実施する事項

法では、地方公共団体が実施すべき事項として、大きく、次の4項目が規 定されています。 ① 地方いじめ防止等基本方針の策定(法第12条) ② いじめ問題対策連絡協議会の設置(法第14条第1項) ③ 教育委員会の附属機関の設置(法第14条第3項) ④ 町長の附属機関の設置(法第30条第2項) 町では、法及び平成25年10月11日に文部科学省から示された「いじめ の防止等のための基本的な方針」を踏まえ、町として、いじめ防止等のための 基本的な方針を定めることによって、いじめの防止やいじめの早期発見、いじ めへの対処が迅速かつ、体系的に行えると判断し、「島本町いじめ防止等基本方 針」を定めることとします。 また、いじめ防止等の取組を進めるため、次の組織を設置し、迅速かつ適切 に対応するものとします。

(1) 組織の設置

組織の設置について、法では、町長と教育委員会の役割分担は、次の表の とおりです。 町長 教育委員会 いじめ問題対策連絡協議会の設置 ○ 教育委員会の附属機関 - ○ 町の附属機関(再調査機関) ○ - ※ ○:任意設置

〈町長〉

町長は、学校におけるいじめの重大事態について、法第28条第1項に基 づく調査の報告を受け、必要があるときは、再調査のための調査機関を臨時 に設置し、その対応に当たります。 なお、調査結果については、議会に報告します。

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5 ○再調査機関 再調査を行う機関は、当該いじめ事案と直接の人間関係又は特別の利 害関係を有するものではない者(第三者)とし、当該調査の公平性・中 立性を図ります。 構成員は、弁護士、医師、学識経験者、心理や福祉の専門家等としま す。

〈教育委員会〉

青少年健全育成全般に関わる諸問題について、関係機関との連携や協議す る場として既に「島本町青少年問題協議会」が設置されており、学校におけ るいじめ等の問題についても今後、「島本町青少年問題協議会」において、関 係機関との連携や協議することとします。 「島本町青少年問題協議会」 所掌事務:① 青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施 策の樹立につき必要な重要事項を調査審議すること。 ② 青少年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施 策の適切な実施を期するために必要な関係機関相互の 連絡調整を図ること。 委員構成:関係行政機関の職員及び学識経験のある者 ※教育長、少年補導協助員及び自治会長連絡協議会、社会 福祉協議会、青少年指導員協議会、保護司会、民生委員・ 児童委員協議会、社会教育委員会議、高槻警察署、PT A連絡協議会、島本高校、町立小・中学校校長会代表者 とします。 事務局 :生涯学習課

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6 教育委員会は、「島本町いじめ防止等基本方針」を踏まえ、学校のいじめ防 止等の取組を支援するとともに、重大事案が発生した場合には、学校ととも にその対応に当たるため、教育委員会の附属機関として「島本町いじめ等対 策委員会」を設置し、専門的な見地から調査・検証を行い、町長へ報告する ものとします。 「島本町いじめ等対策委員会」の設置 (地方自治法第202条の3に基づく附属機関) 所掌事務:① 町立小・中学校におけるいじめ等の実態を把握し、有 効な対策等を検討すること。 ② 重大事案について調査に関すること。 ③ その他いじめ防止等に関すること。 委員構成:① 学識経験を有する者 ② その他教育委員会が必要と認める者 ※弁護士、医師、臨床心理士等、専門的な知識及び経験 を有する者とします。 事務局 :教育推進課

(2)施策

町長及び教育委員会は、学校におけるいじめ防止等のために、次の施策 を積極的に推進することとします。

〈町長〉

① いじめ防止等のための対策を推進するために必要な財政措置 ② いじめ防止等のための対策を推進するために必要な人的配置

〈教育委員会〉

① すべての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動等の充実 ② いじめ防止等の啓発活動の充実 ③ いじめに関する通報及び相談受け付け体制の整備

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7 ④ 教職員の研修の充実と、学校、家庭、地域及び関係団体との連携・協働 体制の整備 ⑤ 学校の求めに応じて、派遣できるよう専門的知識を有する者の確保 ⑥ インターネットを通じて行われるいじめに対する対処体制の整備 ⑦ 学校相互間の連携協力体制の整備 ⑧ 学校におけるいじめの防止等の取組の点検・充実 ※ 教育委員会では、いじめ問題をはじめとする学校問題の早期解決を図 るため、「学校サポートチーム」を学校の要請に応じて派遣し、学校とと もにその対応に当たります。 ○学校サポートチーム 校長OB、町スクールカウンセラー、町スクールソーシャルワーカー、 教育推進課指導主事 等

5.学校が実施する事項

法では、学校が実施すべき事項として、次の3点が規定されています。 ① 学校いじめ防止基本方針の策定(法第13条) ② 学校におけるいじめの防止等の対策のための組織の設置 (法第22条) ③ 学校におけるいじめに対する措置(法第23条) 学校は、いじめ防止等のため、国及び「島本町いじめ防止等基本方針」を踏 まえ、学校の実情に応じて、自らの学校として、どのようにいじめの防止等の 取組を行うかについての基本方向や、取組の内容等を「学校いじめ防止等基本 方針」として定めます。 また、学校におけるいじめ防止等に関する措置を実効的に行うため、複数の 教職員・心理、福祉等の専門的知識を有する者及びその他関係者で構成する組 織を設置します。

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(1)学校いじめ防止等基本方針の策定

「学校いじめ防止等基本方針」の策定 〈基本方針に盛り込むべき基本的な事項〉 ・年間計画 ・早期発見のための取組 (相談・通報窓口の設置、アンケート調査の実施、いじめ防止週間の 設定など) ・いじめが認知された際の対応方策 ・児童生徒、保護者等に対する相談体制 ・生徒指導体制 ・保護者や関係機関との連携 ・校内研修 ※ 校内組織において、基本方針が当該学校の実情に応じて機能してい るかの点検を定期的に行い、必要に応じて見直しを行うなど、PDCA サイクルを盛り込む。 ※ 策定した基本方針は、ホームページや学校だより等で公開する。

(2)組織の設置

「学校いじめ等対策委員会」の設置 委員構成:管理職、生徒指導担当教員、学年主任、養護教諭、スク ールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど ※ 組織的な対応ができる体制を整備すること。 また、構成員全体の会議と日常的な関係者の会議に役割分担をす るなど、学校の実情に応じて工夫する。 なお、すでに設置している校内組織を活用することも可能。

(3)施策

学校は、教育委員会と連携していじめ問題に積極的に取り組むとともに、 「学校いじめ防止等基本方針」に沿って、施策を推進することとします。

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6.いじめ事案への対応

いじめは、大人の目につきにくい時間や場所で行われたり、遊びやふざけ あいを装って行われたりするなど、大人が気付きにくく判断しにくい形で行 われることを、教職員が共通認識し、日頃から児童生徒の見守りを行う中で、 些細な兆候や行動を見逃がさずに積極的に認知に努めることが重要です。 また、いじめを発見したり、通報を受けた時は、ひとりで抱え込んだり、 特定の教職員で対応するのではなく、速やかに組織的に対応することが必要 です。 そのため、学校では、「学校いじめ等対策委員会」で組織的に対応します。 ◎平常時 対応 学 校 ・ 児童生徒の見守りを行い、些細な兆候や行動を見逃がさず、常に教職員、児 童生徒、保護者、地域住民などからの情報把握に努める。 教育委員会 ・ いじめ等に関し、関係機関からの情報収集に努めるとともに、学校からの要 請に応じて学校を支援する。 町 長 ・ いじめ等に関し、国や大阪府からの情報収集に努め、教育委員会と連携して 必要な施策を検討する。 ◎いじめが認知された時 対応 学 校 ・ 「学校いじめ等対策委員会」を招集し、事実確認をするとともに、対応方針 を検討し、その方針を教育委員会に報告するとともに、その後の対応等につい て、教育委員会に報告する。(別紙1) 教育委員会 ・ 学校から報告のあった事案に対して、必要な助言や支援を行う。 ・ 教育委員会議に状況報告をする。 町 長 ・ 学校から報告のあった事案に対して、教育委員会から報告を受け、必要に応 じて「島本町青少年問題協議会」の開催要請を行うなど、必要な措置を講じる。

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10 ◎重大事態が発生した時 対応 学 校 ・ 第一報を教育委員会に報告するとともに、「学校いじめ等対策委員会」を招集 して情報収集に努め、教育委員会に随時報告する。(別紙1) 教育委員会 ・ 町長に重大事態発生の報告をする。 ・ 「島本町いじめ等対策委員会」を招集し、学校の対応策について協議する。 必要に応じて、大阪府教育委員会に対処について相談を行い、支援を依頼す る。 ・ 学校に指導主事等を派遣し、学校とともに情報収集及び対応策を検討する。 ・ 「島本町いじめ等対策委員会」は、調査実施前に、被害児童生徒・保護者等 に対する調査方針の説明等を行う。 ・ 「島本町いじめ等対策委員会」は、客観的な事実関係の調査等を行う。 ・ 「島本町いじめ等対策委員会」は、被害児童生徒・保護者等に対して調査の 結果について適切に説明を行う。また、調査結果を町長に報告する。 ※ 原則、学校が調査主体となるが、「島本町いじめ等対策委員会」における 客観的な事実関係の調査が必要な場合には、教育委員会が調査主体となる。 町 長 ・ 「島本町いじめ等対策委員会」の調査とは別に、別途調査が必要な場合には、 再調査機関を臨時に設置して再調査し、いじめを受けた児童生徒及びその保 護者に情報を適切に提供するとともに、議会に報告する。 重大事態とは? ア.生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑い ・児童生徒が自殺を企図した場合 ・身体に重大な障害を負った場合 ・金品等に重大な被害を被った場合 ・精神性の疾患を発症した場合 イ.相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑い ・年間30 日を目安に、一定期間連続して欠席しているような場合 ・いじめにより転学等を余儀なくされた場合 ・児童生徒や保護者等からいじめによって、重大事態に至ったという申 立てがあったとき

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別紙1

教育にかかわるいじめ事象報告書

学 校 名 発生・発覚日 平成 年 月 日( )に 発生・発覚 場 所 発見のきっかけ ① が発見 ② からの訴え ③ からの情報 いじめの態様 ①悪口やからかい ②仲間はずれ・無視 ③暴力 ④たかり ⑤その他( ) 報 告 日 平成 年 月 日( ) 報告者 事象の概要 当面の措置 ① いじめられた児童生徒への対応 ② いじめた側の児童生徒への対応 ④ 保護者への対応

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重大事案

資料1

体 系 図

学 校 「学校いじめ等対策委員会」 教育委員会 「島本町いじめ等対策委員会」 (附属機関) 教育委員会 調査主体の判断 町 長 調査結果の 報 告 教育委員会 町 長 再調査機関 ※必要がある と認めた時 再調査 議 会 調 査 結 果 の 報 告

再発防止

学 校

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資料2

相 談 窓 口 等 一 覧

島本町 島本町教育委員会事務局 教育こども部 教育推進課 075-962-0391 島本町教育センター 075-962-4255 (土・日・祝日・年末年始を除く 午前9 時~午後 5 時 30 分) 島本町立第一小学校 075-961-1193 島本町立第二小学校 075-961-1195 島本町立第三小学校 075-962-2521 島本町立第四小学校 075-962-2311 島本町立第一中学校 075-961-1197 島本町立第二中学校 075-962-1177 (土・日・祝日・年末年始を除く 午前8 時 30 分~午後 5 時) 関係機関 24時間いじめ相談ダイヤル (文部科学省) 0570-0-78310 (無休、24 時間対応) 子どもの人権110番 (法務省) 0120-007-110 (平日 午前8 時 30 分~午後 5 時 15 分) チャイルドライン支援センター (特定非営利活動法人) 0120-99-7777 (日・年末年始を除く 午後4 時~午後 9 時) 子どもの悩み相談フリーダイヤル (子ども家庭センター) 0120-7285-25 (夜間・休日も含め24時間対応) すこやか教育相談 (大阪府教育センター) *電話相談 (祝日・休日・年末年始は除く 月~金 午前9時30分~午後5時30分) *F A X 相 談 06-6607-9826 *Eメール相談 24時間受付(回答は後日) すこやかホットライン <子どもからの相談> 06-6607-7361 Eメール:sukoyaka@edu.osaka-c.ed.jp さわやかホットライン <保護者からの相談> 06-6607-7362 Eメール:sawayaka@edu.osaka-c.ed.jp 子ども家庭相談室 (大阪府教育委員会が 運用する権利擁護機関) 06-4394-8754 * 午前10時~午後8時 月・火・木曜日(祝日・休日は除く)

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