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国 金融機関等 委託契約 設計事務所 起債 交付金 プラントメーカー 行政 請負契約 建設会社 委託契約 契約ごとにアドバイザーを委託 運営管理会社 図 1 従来方式 ( 公設公営 ) の各主体の関わり 国 金融機関等 設計事務所 交付金 直接契約 融資契約 設計契約 行政 事業契約 SPC ( 特

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第5回 新館清掃工場基本計画検討委員会 資料-5

事業方式(運営方式)の検討

DBO方式やPFI方式に代表される民活手法は、民間の施設整備や運営・管理のノウハウ、 資金調達・リスク管理の能力を活用し、行政サービスの向上と効率的な行財政運営の実現を図 ることを目的とした事業手法であります。 DBO方式は、資金調達を民間事業者が行わないためPFI方式ではありませんが、PFI 方式と同様に扱われる場合が多く見受けられます。 平成 11 年 9 月に「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI 法)」が施行され、平成 12 年 3 月にはPFI事業の実施に関する基本方針が策定されました。 その後、民活手法のガイドラインが示されてからはこれに基づく民活手法の導入が増加して おり、本計画においてもこれら運営方法の検討を行うものとします。 1.事業運営豊富の分類 廃棄物処理施設の整備・運営における民活手法については、主にDBO方式、BTO方式、 BOT方式、BOO方式といった事業方式が採用されています それぞれの事業方式の特徴を施設の所有、資金調達、事業実施主体の観点から整理した一覧 を表1に示します。 また、公設公営方式とPFI方式の各主体の関わり方を図 1 及び図 2 に示します。 表 1 事業方式の一覧表 項目 事業方式 施設の所有 資金調達 事業実施主体 建設時 運営時 建設時 資金の内容 設計・ 建設 運営・ 維持管理 モニタリング 従来方式 (公設公営方式) 行政 行政 行政 交付金、起債、一般財源 民間 (請負契約) 行政 (短期委託) 行政 DBO方式 行政 行政 行政 交付金、起債、一般財源 民間 (請負契約) 民間 (長期) 行政 P F I 方 式 BTO方式 民間 行政 行政と 民間 行政:交付金、起債 民間:融資等 民間 (事業契約) 民間 (長期) 行政 金融機関 BOT方式 民間 民間 民間 行政:交付金 民間:融資等 民間 (事業契約) 民間 (長期) 金融機関 BOO方式 民間 民間 民間 行政:交付金 民間:融資等 民間 (事業契約) 民間 (長期) 金融機関

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図 1 従来方式(公設公営)の各主体の関わり ※DBO方式は事業の進め方はPFI方式に類似しているが、資金調達を行政が行い、設計・建設に関してはプ ラントメーカーとの請負契約となり、運転維持管理がSPCとの委託契約となる。 図 2 PFI方式の各主体の関わり 金 融 機 関 等 契約ごとにアドバイザーを委託 行政 国 交付金 委 託 契 約 委 託 契 約 請 負 契 約 設計事務所 運営管理会社 プラントメーカー 建設会社 起債 SPC (特別目的会社) 保 険 会 社 建 設 契 約 設 計 契 約 事 業 契 約 建 設 契 約 金 融 機 関 等 直接契約 P F I 導 入 支 援 P F I モ ニ タ リ ン グ 支 援 行政 アドバイザー 国 交付金 設計事務所 プラントメーカー 運営管理会社 建設会社 融 資 契 約 保 険 契 約 運 営 ・ 維 持 管 理 契 約

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1 従来方式(公設公営方式) 従来方式(公設公営方式)は、施設の計画から財源確保、建設、運営まで行政が主体で行う 事業方式であり、廃棄物処理施設の整備・運営事業の場合、行政は施設整備を進め、「ごみ処理」 というサービスを住民に提供するものです。 一般的に、行政は施設整備の発注時に処理方式や処理能力等を予め発注仕様書において設定 し、予定価格を定めた上で、競争入札等により建設請負者を決定します。 運営は行政が行い、維持管理については、行政による直営、あるいは民間へ委託する。この 委託の場合は、単年度ごとの契約となるのが通例であります。 そのため、年度ごとの事業費の平準化が図りにくく、長期的な施設運営を考慮した効率的な 運営・維持管理が行いにくい傾向があります。

2 DBO(Designデ ザ イ ン Buildビ ル ド Operateオ ペ レ イ ト)方式

DBO方式は、行政が国の交付金や公債等により施設建設の資金を市中金利と比較して低金 利で調達し、民間事業者に施設の設計・建設と運営・維持管理を一括で担わせる方式である。 民間事業者に、事業期間における施設の性能の確保を条件として課すことで、長期間にわた る運営・維持管理を見通した施設設計、建設が図られる。さらに運営・維持管理の手法につい ても民間事業者に一任することで、業務の効率化が図られ、行政の事業全体コストの削減効果 が発揮される傾向があります。 民間事業者にとっては、PFI方式と比較して創意工夫を活かす余地は減るが、資金調達リ スクを回避できるため行政にとっては、低廉でノウハウを活かした良質なサービスが期待でき ます。

3 BTO(Buildビ ル ド Transferト ラ ン ス フ ァ ー Operateオ ペ レ イ ト)方式

BTO方式とは、PFI方式の一つの手法で、民間事業者が自ら調達した資金で施設を建設後、 所有権を行政に移転し、民間事業者が運営・維持管理を事業期間の終了まで行う方式である。民 間事業者にとっては業務の効率化が図られるなどのDBO方式と同様のメリットがある他、行政 にとっては資金調達を一部民間事業者に移転できることが特徴であるが、市場から調達した資金 の金利負担が本方式の導入における課題となっています。

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4 BOT(Buildビ ル ド Operateオ ペ レ イ ト Transferト ラ ン ス フ ァ ー)方式 BOT方式は、PFI方式の一つの手法で、民間事業者が自ら調達した資金で施設を建設し、 事業期間の終了まで運営・維持管理を行った後、施設の所有権を行政に移転する方式である。資 金調達の一部を民間事業者に移転できるなどのBTO方式と同様のメリットの他に、運営・維持 管理期間中においても施設は民間事業者の所有となるため、BTO方式に比較して長期にわたり 民間事業者は効果的・効率的に施設の維持管理を行う上でのインセンティブが働きやすい傾向に あります。 一方、民間事業者が施設を所有することにより民間事業者には税負担が発生するとともに、B TO方式以上に市場から調達した資金の金利負担が事業化への課題となっています。 5 BOO(Build ビ ル ド Operate オ ペ レ イ ト Own オウン )方式 BOO方式は、PFI方式の一つの手法で、民間事業者が自ら調達した資金で施設を建設し、 運営・維持管理を行い、事業期間終了後、民間事業者が施設を撤去する方式である。 民間事業者に事業全般の裁量を委ねるため、民間事業者のノウハウを最も反映しやすく、独立 採算型の事業に向いており、産業廃棄物の処理を伴う事業で採用されている。民間事業者にとっ ては効果的・効率的に施設の維持管理を行うインセンティブが働く傾向があるが、民間事業者が 施設を所有することにより民間事業者には税負担が発生するとともにBOT方式以上に市場か ら調達する資金の金利負担が事業化への課題となっています。

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また、次に本計画を検討するに際して基本とする各方式の詳細についてを以下にまとめます。 検討する各方式については一般事例としての実績がある、従来方式(公設公営方式)及びDB O方式、BTO方式、BOT方式、BOO方式とします。 表 2 公設公営方式による事業計画 項 目 概 要 施設の所有 施設の所有者は、建設・運営期間を通して本市となります。 資金調達 交付金、起債、一般財源等により本市が費用を調達します。 設計・建設 本市との請負契約後に、プラントメーカーが設計・建設を行います。 運営・維持管理 本市が運営・維持管理を行ないます。 ※本可能性調査においては、運営・維持管理を直営とせずに、運営・維持 管理会社に委託(単年度契約)するものとして検討します。 メ リ ッ ト 本市主体の事業管理が可能となり、政策的な変更に柔軟に対応できます。 現職員の採用も可能で、業務実績・経験が活かせ、現職員の雇用が確保さ れます。 従来からの発注手続きや事業のマネジメント手法が活かせるため、導入に 際しての手続きはPFI手法よりも推進しやすいと考えられます。 デ メ リ ッ ト 設計・建設、運営・維持管理等の業務を個別に発注するため、事業全体を 見通した効率化・合理化が図りにくくなり、コスト削減を図る余地が少な くなります。 運営・維持管理を委託する場合は、単年度契約とする場合が多く、毎年契 約手続きが必要になり、PFI方式や長期的包括責任委託に比べて事務手 続きが増加します。 運営・維持管理に係るコストは、稼働後経年的に高額化する傾向があり、 財源の見通しが立てにくくなります。 実 施 課 題 運営・維持管理を委託する場合は、継続的に同じ事業者が採用されるケー スが多く、事業の透明性、競争性が確保しにくい状況に陥りやすく、運営・ 維持管理に係るコストの削減が図りにくい傾向があります。 留 意 事 項 運営・維持管理については、透明性、競争性、安定性を考慮して複数年契 約を導入するなど、事業費の削減、サービス充実を図る必要があります。

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表 3 DBO方式による事業計画 項 目 概 要 施設の所有 施設の所有者は、建設・運営期間を通して本市となります。 資金調達 交付金、起債、一般財源等により本市が費用を調達します。 設計・建設 運営・維持管理 本市が要求水準を示し、それを基にプラントメーカーが設計・建設を行い、 SPCが運営・維持管理を行います。 プラントメーカーとSPCは、本市と結んだ基本契約に基づき、設計・建 設、運営・維持管理を包括的に受託することにより、適切なリスク分担の もとで、創意工夫を活かした効率的な事業展開が可能となります。 メ リ ッ ト 民間事業者のノウハウやアイデアを活かした良質で最適なサービスの提 供、機能性の向上が期待でき、運営・維持管理性を考慮した設計・建設が 可能となるため、LCCの削減が図りやすくなります。 リスク分担の明確化により、民間事業者へのリスク移転が可能となり、民 間事業者のリスク管理能力を活かした、予防保全の実施、有事の際の適切 な対応を図ることができます。 運営・維持管理期間は長期契約となり、公設公営方式と比較して契約手続 きの負担が軽減される。また、支払額を一定化できるため、本市にとって は財源の見通しが立てやすくなります。 民間事業者の選定に際して透明性、公正性が確保され、選定の経緯が明確 になります。 本市が施設を所有するため、市中金利と比較して低利な起債を充当できる ことや民間事業者の税負担が少なくなることからコストを削減できます。 デ メ リ ッ ト 長期契約による財政・サービスの硬直化が懸念され、本市の意向による柔 軟な契約内容の変更を行いにくくなります。 実 施 課 題 本市のモニタリングによる事業監視・評価・検証・改善が重要となります。 運営・維持管理事業期間が長期間にわたるため、ごみの減量化を考慮した 柔軟な事業費の設定が必要とります。 留 意 事 項 民間事業者の選定は一括で行うが、建設請負契約と運営・維持管理委託契 約の2契約となります。

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表 4 BTO方式による事業計画 項 目 概 要 施設の所有 建設期間中は、民間事業者が施設の所有者となります。 建設後に施設の所有権は、本市に移転されます。 資金調達 建設期間中、民間事業者が金融機関から資金を調達します。 本可能性調査において、本市は設計・建設費の一部について交付金及び起 債により調達し、その他を民間事業者が金融機関から資金を調達するもの とする。民間事業者が負担した建設費及び運営・維持管理費は、本市が割 賦でSPCに支払うものとします。 設計・建設 運営・維持管理 本市がSPCと設計・建設、運営・維持管理に関する包括的な契約を締結 する。SPCは、プラントメーカー、運営・維持管理会社と事業契約を締 結します。 メ リ ッ ト DBO方式と同様だが、異なる部分を以下に示します。 設計・建設費の一般財源相当分の資金調達を民間事業者が行うため、本市 は事業費を後年度に平準化して支払うことができ、公設公営方式に比較し て財政負担の集中を回避できます。 本市だけでなく、金融機関のモニタリングが期待できるため、健全な事業 運営が図られる可能性があります。 デ メ リ ッ ト DBO方式と同様だが、異なる部分を以下に示します。 資金調達を民間事業者が行うため、公設公営方式、DBO方式等と比較し て金利負担が増加するため、コストの削減が図りにくくなります。 施設が民間事業者の所有となるため、民間事業者に法人税、県民税、市民 税、事業税が課せられ、こうした税負担により、コストの削減が図りにく くなります。 実 施 課 題 基本的にDBO方式と同様です。 留 意 事 項 イコールフッティング※の観点から、起債の充当が可能な建設費について は、出来高に応じ建設期間中に支払うなどの配慮する必要があります。 所有権移転時の性能保証、運転管理の円滑な引き継ぎなどが重要です。 ※イコールフッティングとは、民間事業者が PFI 事業によって公共サービスを提供する場合に、 公共セクターのコスト面での優位差を除去(又は相殺)して比較することをいいます。

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表 5 BOT方式による事業計画 項 目 概 要 施設の所有 施設の所有者は、建設・運営期間を通して民間事業者となります。 事業期間終了後、施設の所有権は本市に移転されます。 資金調達 建設期間中、民間事業者が金融機関から資金を調達します。 本可能性調査において、本市は、設計・建設費の一部について交付金によ り調達し、その他を民間事業者が金融機関から資金を調達するものとしま す。 民間事業者が負担した建設費及び運営・維持管理費は、本市が割賦でSP Cに支払うものとします。 設計・建設 運営・維持管理 本市がSPCと設計・建設、運営・維持管理に関する包括的な契約を締結 する。SPCは、プラントメーカー、運営・維持管理会社と事業契約を締 結します。 メ リ ッ ト DBO方式と同様だが、異なる部分を以下に示します。 設計・建設費の資金調達の主体が、民間事業者となるため、本市は事業費 を後年度に平準化して支払うことができ、公設公営方式に比較して財政負 担の集中を回避できます。 本市だけでなく、金融機関のモニタリングが期待できるため、健全な事業 運営が図られる可能性があります。 民間事業者が施設所有者として建物の性能、機能を維持する義務を負うた め、公設公営方式に比較してより柔軟に予防保全の実施、有事の際の適切 な対応が図られることが期待できます。 デ メ リ ッ ト DBO方式と同様だが、異なる部分を以下に示します。 民間事業者が資金調達するため、公設公営方式、DBO方式等と比較して 金利負担が増加し、事業費の削減が図りにくくなります。 施設が民間事業者所有となるため、民間事業者に法人税、県民税、市民税、 事業税、事業所税、固定資産税、登録免許税、不動産取得税、都市計画税 が課せられ、こうした税負担により事業費の削減が図りにくくなります。 実 施 課 題 基本的にDBO方式と同様です。 留 意 事 項 施設が民間事業者の所有となるため、DBO方式、BTO方式に比較して より創意工夫を活かせる方式であり、自由裁量の余地を多くし、イコール フッティングに配慮した仕組みの構築を図る必要があります。 所有権移転時の性能保証、運転管理の引き継ぎに留意する必要があります。

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表 6 BOO方式による事業計画 項 目 概 要 施設の所有 施設の所有者は、建設・運営期間を通して民間事業者となります。 資金調達 建設期間中、民間事業者が金融機関から資金を調達します。 本可能性調査において、本市は設計・建設費の一部について交付金により 調達し、その他を民間事業者が金融機関から資金を調達するものとする。 民間事業者が負担した建設費及び運営・維持管理費については、本市が割 賦でSPCに支払うものとなります。 設計・建設 運営・維持管理 本市がSPCと設計・建設、運営・維持管理に関する包括的な契約を締結 する。SPCは、プラントメーカー、運営・維持管理会社と事業契約を締 結します。 メ リ ッ ト 基本的にDBO方式と同様です。 デ メ リ ッ ト 基本的にDBO方式と同様です。 実 施 課 題 基本的にDBO方式と同様です。 留 意 事 項 施設が民間事業者の所有となるため、DBO方式、BTO方式に比較して 更に創意工夫を活かせる方式であり、自由裁量の余地を多くし、イコール フッティングに配慮した仕組みの構築を図る必要があります。

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そして、民間事業者が提供するサービスに対する対価の支払い方法に注目した区分としては、 以下のとおり、事業形態についての検討を行うものとします。 表 7 事業形態の一覧表 事業形態 概 要 サービス 購入型 ・ ・ ・ 民間事業者が公共施設等の設計・建設、運営・維持管理等を行い、利用者に公共サービスを 提供し、その対価を行政が支払うこととなります。 民間事業者は行政からの支払いにより事業コストを回収します。 ほとんどの民活手法による廃棄物処理施設の整備・運営事業で採用されています。 ジョイント ベンチャー 型 ・ ・ 行政と民間事業者の双方の資金を用いて公共施設等の設計・建設、運営・維持管理等を行う が、PFI事業者が事業の運営を主導します。 民間事業者は、利用者にサービスを提供し、料金を徴収する。さらに、補助金や事業費の一 部負担等の公的支援を活用し事業コストを回収します。 独立採算型 ・ ・ 行政からの事業許可等に基づき、民間事業者が公共施設等の設計・建設、運営・維持管理等 を行います。 民間事業者は、利用者に公共サービスを提供し、その利用料金等を利用者から受け取り事業 コストを回収します。

行 政 料金支払い PFI事業者 サービス提供 住民・利用者 補助金等 サービス提供 利用料金 行 政 PFI事業者 住民・利用者 事業許可等 サービス提供 利用料金 行 政 P F I事 業 者 住 民 ・利 用 者

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また、新清掃工場等整備・運営事業においては、「PFI事業におけるリスク分担等に関する ガイドライン」に基づき、個々のリスクを効率よく管理・分担し、より低廉な価格かつ質の高 いサ-ビスを提供することを目指すものとします。 なお、ここでは先進事例を参考としながら、本市と民間事業者の各事業段階におけるリスク 分担表(案)を次に示すものとします。 ○は主たるリスク分担者、△は従たるリスク分担者(場合により限定的にリスクを分担する 者)を表すものとしました。 表8 リスク分担表(1/2) リスクの種類 リスクの内容 負担者 市 民間 全 期 間 共 通 1 契 約 リ ス ク 事業契約締結の不能、遅延等 ○ ○ 2 募集要項リスク 実施方針、募集要項等及びそれらに関する質問回答など、本市が 作成、公表、配布した文書等の記載内容の誤り、不備、変更等 ○ 3 法 制 度 リ ス ク 本事業に直接関わる法制度の新設、変更、廃止等 ○ 上記以外の法制度の新設、変更、廃止等 ○ 4 税 制 度 リ ス ク 選定事業者の利益に対して課せられる税に関する税制度の新設、 変更、廃止等 ○ 上記以外の税制度(消費税及び外形標準課税を含む。)の新設、 変更、廃止等 ○ 5 許 認 可 リ ス ク 本事業の実施に必要な許認可取得等の不能、遅延等 ○ 6 事業中止リスク 本市の責めに帰すべき事由による事業の中止、延期等 ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による事業の中止、延期等 ○ 7 第 三 者 賠 償 リ ス ク 本市の責めに帰すべき事由による第三者への賠償責任の発生 ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による第三者への賠償責任の 発生 ○ 8 住民対応リスク 本事業の実施そのもの、本施設の設置、又は本市が選定事業者に 対して提示する条件に関する住民への説明等の対応 ○ 選定事業者が実施する業務に関する住民への説明等の対応 ○ 9 環境問題リスク 施設の建設、維持管理業務、運営業務に伴う騒音・振動・悪臭・ 地盤沈下・大気汚染・水質汚染等の公害等の発生 ○ 10 不可抗力リスク 天災(地震、落雷、暴風雨等)や人災(戦争、テロ、暴動等)、 その他の不可抗力による事業費用の増加等 ○ △ 11 性能未達リスク 施設整備業務、維持管理業務、運営業務に関する要求水準の未達 状態の発生 ○ 12 資金調達リスク 事業実施に必要な資金の調達 ○ 13 土地利用リスク 土地の確保(権利面及び性状面を含む。) ○ 供用開始以降の土地の利用可能性の確保 ○ 14 債 務 不 履 行 リ ス ク 事業契約において本市が負う債務の不履行 ○ 事業契約において選定事業者が負う債務の不履行 ○ 15 金利変動リスク 資金調達に係る金利の変動 ○

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表8 リスク分担表(2/2) リスクの種類 リスクの内容 負担者 市 民間 調 査 整 備 期 間 17 調 査 リ ス ク 本市が提示する調査結果の不備、誤り(想定外の埋設物の出現、 予期できない事象等) ○ 選定事業者が実施する調査の不備、誤り ○ 18 計 画 ・ 設 計 ・ 仕様変更リスク 本市の責めに帰すべき事由による計画・設計・仕様の変更・遅 延等 ○ 計画・設計・仕様変更リスク選定事業者の責めに帰すべき事由 による計画・設計・仕様の変更・遅延等 ○ 19 工事遅延リスク 本市の責めに帰すべき事由による工事遅延(造成工事の遅延等) ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による工事遅延 ○ 20 施 設 整 備 費 変 動 リ ス ク 本市の責めに帰すべき事由による施設整備費の変動(造成工事 の瑕疵、不良工事等) ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による施設整備費の変動 ○ 運 営 期 間 21 ご み 供 給 供給ごみの量・質について、事業契約に定める基準の未達 ○ 22 ご み 確 認 本市が搬入するごみの内容チェック不備等 ○ 本市以外の者により直接搬入されるごみの内容チェック不備等 ○ 23 運 営 費 変 動 リ ス ク 本市の責めに帰すべき事由による運営費の変動 ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による運営費の変動 ○ 24 施設損傷リスク 本市の責めに帰すべき事由による施設の損傷 ○ 選定事業者の責めに帰すべき事由による施設の損傷 ○ 25 資 源 化 リ ス ク 本事業に伴って発生する焼却灰、飛灰、スラグ、溶融飛灰、メ タル、その他新清掃工場から発生する副産物のリサイクル ○ 本事業に伴って回収される余熱の利用 ○

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■清掃工場の整備運営方式のメリットとデメリット 事業 特性 施設所 有者 主なメリットとデメリット 全国事例 メリット 公共負担         100 ・地方債により民間より低い資金調達コストで財政負担平準化が図られる。 ・施設の整備運営等に公共の意向を反映しやすい。 交付金    36.8% ・デメリット 借入金    48.7% ・施設整備段階において運営事業者のノウハウを反映させることはできない。 金利負担   9.2% (23区清掃一組) ・運営管理業務に運営事業者のノウハウを活用できる余地が少ない。 一般財源  5.3% ・施設の瑕疵と運営の瑕疵を分けて対応する必要がある。 DBO方式 メリット 公共負担      95 (Design Build Operate) ・地方債により民間より低い資金調達コストで財政負担の平準化が図られる。 ・施設整備段階から運営事業者のノウハウを活用できる。 交付金    36.8% ・運営管理業務に運営事業者のノウハウの活用余地が大きい。 借入金    48.7% ・施設の整備運営等に公共の意向を反映しやすい。 金利負担    9.2%    (金利 1.7%) ・デメリット 一般財源    5.3% ・施設の瑕疵と運営の瑕疵を分けて対応する必要がある。 BTO方式 メリット 公共負担       97 (Build Transfer Operate) ・財政負担の平準化が図られる。 ・施設整備段階から運営事業者のノウハウを活用できる。 交付金 36.0% ・運営管理業務に運営事業者のノウハウの活用余地が大きい。 借入金 47.6%    デメリット 金利負担   8.9%    (金利 1.7%) ・民間資金の調達により資金の調達コストは高い。 借入金  5.3% ・施設の整備運営等に公共の新たな意向を反映するためには協議となる。 金利負担  2.2%    (金利 3.4%) ・施設の瑕疵と運営の瑕疵を分けて対応する必要がある。 一般財源   0% BOT方式 メリット 公共負担       110 (Build Operate Transfer) ・財政負担の平準化が図られる。 ・施設整備段階から運営事業者のノウハウを活用できる。 交付金  32.8% ・運営管理業務に運営事業者のノウハウを活用の余地が大きい。 借入金  48.2% ・施設の瑕疵と運営の瑕疵への対応は民間に一元化される。 金利負担  19% (金利  3.4%) デメリット 一般財源 0% ・民間資金の調達により資金調達コストは高い。 ※地方債は記載できない。 ・民間が施設を所有することの税負担が増える。  (PFI法により固定資産税、都市計画税、不動産取得税は1/2免除) ・施設の整備運営等に公共の新たな意向を反映するためには協議となる。 BOO方式 公共負担       120 (Build Own Operate) 交付金  0% 借入金  71.7% 金利負担  28.3%  (金利 3.4%) 一般財源  0% 5件(独立採算型のケースが 多い。彩の国資源循環工場 のように、産廃、一廃の受入 れは制限なし。事業者の営 業から受入量増による利益 追求可)  公共は新会社に、整備資金の調達、施設 整備業務及び複数年にわたる運転管理業務 の実施を委ねる。新会社は、施設整備資金 ※BOTの場合、水族館、文化会館、スポーツ施設等民間ノウハウ、入場者数 (事業者側の収益)が指標となるものが適する。 メリット ・財政負担の平準化が図られる。 ・施設整備段階から運営事業者のノウハウを活用できる。 ・運営管理業務に運営事業者のノウハウを活用余地が大きい。 ・施設の瑕疵と運営の瑕疵は民間に一元化される。 デメリット 民間のノウハウが活かされな いため、最近はDBOへスイッ チしている。運転管理を直営 で行っている団体が採用 BTOでは、交 付金の活用、 が想定されて おり、地方債の 活用が想定さ れている。 ふじみ衛生組合、たまエコセ メント化事業 他25件 第5回 新館清掃工場基本計画検討委員会 H26.12.10 9件(建設費の6%にあたる一 般財源分を入れないで、民間 資金調達で行う場合に採用 される。) BOTでは、交 付金は活用さ れているもの の、地方債の 活用は想定さ れている場合 とされていない 場合がある。 5件(PFI法制定後、初期の段 階においてBOT方式が採用 されたが交付金、地方債の 活用から民間資金調達のメ リットがなく、最近は採用され ていない。) 資金調達(建設費で比較) 整備運営方式の概要  公共は施設整備資金を調達し、整備事業 者に施設整備業務を発注する。また、施設の 完成後の運営管理業務を運営事業者に毎 年度発注する。  公共は施設整備資金を調達し、民間事業 者に施設整備業務及び複数年にわたる運転 管理業務の実施を一括して委ねる。 従来 手法 民活 手法 公共が 主体の 事 業 公共 (ごみ 処理 サー ビス 提供 時の ごみ 清掃 工場 所有 者) 公設公営で は、交付金の 活用、地方債 の活用が想定 されている。 DBOでは、交 付金の活用、 地方債の活用 が想定されて いる。 公共と 民間の 共 同 事 業 ⇒ PFI法 適 用 戸吹清掃工場他の 整備運営方式    公共は新会社に、整備資金の調達、施設 整備業務及び複数年にわたる運転管理業務 の実施を委ねる。新会社は、施設整備資金 を調達して施設整備を実施し、完成した施設 の所有権を公共に移転し、以後、施設の運 転管理業務を複数年にわたり実施する。 民間   (ごみ 処理 サー ビス 提供 時の 清掃 工場 所有 者)  公共は新会社に、施設整備資金の調達、 施設整備業務及び複数年にわたる運転管理 業務の実施を委ねる。新会社は、施設整備 資金を調達して施設整備を実施し、施設の完 成後は複数年にわたり運転管理業務を実施 して事業期間の終了後に施設の所有権を公 共に移転する。 BOOでは、交 付金及び地方 債の活用は想 定されていな い。

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