小児在宅医療における情報共有システムの構築と遠隔診療
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(2) 1.小児在宅医療研修会. 【地域の多職種向けの小児在宅医療研修 ・勉強会】 地域の中で、多職種による研修会を定期的に開催して、小児在宅医療の現状と課題を整 理し理解を深める目的で開催。. ①. 日時. 2019 年 4 月 3 日 ( 水 ) 13:00~ 14:00. 場所. 医療法人ゆうの森 たんぽぽのおうち. テーマ. 「在宅療養児への音楽療育」. 講師. 音楽療法士. 参加者. 15 名 ( 医 師 1、 看 護 師 6、 医 療 的 ケ ア 児 と 保 護 者 5、 他 3). 内容. 在宅療養児への音楽療法についてのミニ講演ならびに実践. 所見. 医療的ケア児とその保護者を招き、小児在宅医療に関わる医師や看護師も. 尾﨑由見子先生. 併せて参加し、地域で音楽療法を中心とする活動を行っている講師による ミニ講演や実際の音楽療法を皆で体験した。児童の様子を知り、その効果 について知る良い機会となった。. ②. 日時. 2019 年 4 月 10 日 ( 水 ) 18:00~ 19:30. 場所. 医療法人ゆうの森 研修室. テーマ. 「小児訪問看護からみた小児在宅医療の実際」. 講師. (株)クロスサービス福祉事業部医療サービス事業課 課長. 大内千帆先生. 参加者. 32 名 ( 医 師 4、 病 院 看 護 師 4、 訪 問 看 護 師 14、 リ ハ ビ リ 職 5、 他 5 ). 内容. 講演. 所見. 長年、小児訪問看護に取り組み、地域の牽引役でもある講師から実際の現 場での様々な事例を示して頂き、そのケーススタディ等を行った。小児訪 問看護に取り組む他事業所の看護師の参加も多く得、講師の知見に基づく 講演内容に多くの参加者が大きな学びを得る機会となった。. ③. 日時. 2019 年 5 月 14 日 ( 火 ) 18:00~ 20:00. 場所. 医療法人ゆうの森 多目的ルーム. テーマ. 「医療的ケア児を取り巻く福祉制度」. 講師. ❶公益財団法人日本訪問看護財団 就労継続支援事業推進責任者. ひなたぼっこ ワークここ 西村幸先生. ❷松山赤十字病院小児科外来看護課 前課長 土谷仁美先生.
(3) 参加者. 45 名( 医 師 5、病 院 看 護 師 6、訪 問 看 護 師 15、リ ハ ビ リ 職 7、他 医 療 職 7、 他 5). 内容. 講演 ❶医療の関りと相談支援について ❷在宅療養をする子供への療養支援について. 所見. ❶医療的ケア児を取り巻く特性に合わせて暮らしやすい状態をつくる「環 境調整」をどのように進めるか、医療的ケアや福祉サービスなどの社会 資源をいかに有効活用し、どう暮らしのフォロー体制を創り上げていく か。参加者にとってイメージを具体化することが難しいテーマだけに、 熱心に聴講する姿が見られた。 ❷病院の立場から、在宅療養を行う子供の特徴、経過や在宅移行への支援 の在り方、具体的な療養支援について話して頂き、特に在宅にて小児患 者に関わる看護師等にはとてはとても興味深い内容であり、意義深い研 修となった。. ④. 日時. 2019 年 9 月 18 日 ( 水 ) 18:00~ 19:30. 場所. 医療法人ゆうの森. テーマ. 「小児在宅患者の事例検討」. 講師. 訪問看護ステーションおひさま 所長. 参加者. 多目的ルーム. 近藤豊先生. 48 名 ( 医 師 3、 病 院 看 護 師 6、 訪 問 看 護 師 10、 リ ハ ビ リ 職 4、 MSW 4、 ケ ア マ ネ 10、 介 護 職 6、 他 5 ). 内容. 講演と事例検討. 所見. 訪問看護における小児在宅患者への取り組みについて講演頂き、具体例に 基づく事例検討ならびに意見交換を行った。病棟や訪問看護ステーション の看護師も多く参加し、具体例に基づく意見交換を通し、日々抱えている 課題解決の糸口となったとの感想を得た。.
(4) ⑤. 日時. 2020 年 1 月 29 日 ( 水 ) 13:00~ 14:00. 場所. 医療法人ゆうの森 たんぽぽのおうち. テーマ. 「小児領域での呼吸リハビリテーション」. 講師. 伊予訪問看護ステーション. 参加者. 15 名 ( 医 師 2 、 看 護 師 6 、 リ ハ ビ リ 職 5 、 他 2 ). 内容. 説明と実践. 知見. 病院ならびに在宅にて小児の呼吸リハビリテーションに長年取り組んでき. 理学療法士. 林茂広先生. た講師により、関わる小児患者を例にリハビリ手技の実践的研修を行い、 参加者の実務におけるスキルアップを図る絶好の機会となった。. 【医療・介護職、市民向けの小児在宅医療講演・研修】 地域の中で、小児在宅医療の現状と課題の理解を深めるため、関わる医療職・介護職の みならず当事者である患者・家族の参加も得、意見交換、議論の場を設ける意図も含め 大規模に開催。 ( 当 法 人 の イ ベ ン ト 名 称 「 流 石 café」 の リ レ ー フ ォ ー ラ ム と し て 開 催 ). ⑥. 日時. 2019 年 11 月 30 日 ( 土 ). 14:00-16:00. 場所. 子 規 記 念 博 物 館 4 階 講 堂 ( 松 山 市 道 後 公 園 1-30). テーマ. 「在宅医療の緊急時・災害時の対応と地域づくり」. 講師. ❶講演. 医療法人稲生会生涯医療クリニック札幌 理事長. 土畠智幸先生. ❷シンポジウム 発表⓵. 愛媛県立中央病院救急救命センター長. 濱見原先生. 発表②. 愛媛県保健福祉部障がい福祉課障がい政策係長. 発表③. 松山市立味生小学校校長. 大塚奈美先生. 尾脇康資先生. ❸医療機器展示:人工呼吸器/排痰補助装置/吸引器等 協力. 帝人在宅医療株式会社/えひめ酸素株式会社/フクダライフ テッ ク株式会社. 参加者. 115 名.
(5) 内訳:医師 看護師. 12 37( 訪 問 看 護 師 15/ 病 院 看 護 師 13/ 施 設 看 護 師 9). 他医療職. 5. 介護職. 9. MSW・ 相 談 支 援 専 門 員 行政. 内容. 13 6. 医療機関事務職. 17. 一般(保護者・児童含). 16. ❶ 講 演 ( 土 畠 智 幸 先 生 )「 小 児 在 宅 医 の 緊 急 時 に お け る 対 応 と 地 域 づ く り 」 2018 年 の 北 海 道 地 震 で の 全 域 停 電( ブ ラ ッ ク ア ウ ト )の 際 の 、常 時 人 工 呼 吸器を使用する小児患者への対応から、緊急時のシステム作りの進め方に ついて、実際例に基づく示唆に富む話に、南海トラフを意識する当地域の 参加者にとって特に子供の安全確保の重要性について改めて考える 絶好 の機会となった。 ❷発表と発表者によるパネルディスカッション ①(濱見原先生) 大規模病院の災害センター長の立場から見た、災害時の病院の果たす役割 や在り方、システムにおける縦横の関係性、それを機能させる コーディネ ーターの重要性等について講演頂いた。 ②(大塚奈美先生) 行政の立場から見た、災害時の医療的ケア児等含めた障がい児・者への対 応方法やその仕組みつくり、あるいは様々な取組について講演頂いた。 ③(尾脇康資先生) 医療的ケア児を預かる学校長の立場から、普段の校内での児童の様子や 様々な取組について報告を得た。他の児童達との触れ合いの様子も紹介さ れ、会場が温かい空気に包まれた。 ❸医療機器展示ならびに体験・質問コーナー 当事者以外目にすることも触れることもない機器の展示や説明に参加者も 興味深く聞き入り、活発な質疑が飛び交う場となった。. 所見. 災害や緊急時の医療的ケア児への対応についてというテーマであったため に、各方面から反響を呼び、絞り込んだ内容であるにも拘わらず、多職種 あ る い は 児 童 ・ 家 族 も 含 め 多 く の 参 加 が あ っ た 。 ま た 地 元 紙 (愛 媛 新 聞 )の 取材も受け、翌日紙面にて大きく取り上げられることとなった。.
(6) ⑦. 日時. 2019 年 12 月 7 日 ( 土 ). 場所. 14:00-16:00. サ イ ボ ウ ズ 松 山 オ フ ィ ス ( 愛 媛 県 松 山 市 二 番 町 3-7-12. QUALITA. MATSUYAMA 3 階 ) テーマ. 「0-100在宅チームが手がけるキッズケア」. 講師. 医療法人社団オレンジ 理事長. 紅谷浩之先生. 85 名. 参加者 内訳:医師 看護師. 8 27( 訪 問 看 護 師 15/ 病 院 看 護 師 7/ 施 設 看 護 師 5). 他医療職. 8. 介護職. 9. MSW・ 相 談 支 援 専 門 員. 8. 行政. 6. 医療機関事務職. 8. 一般(保護者・児童含). 11. 内容. 講演. 所見. ACP の 愛 称( 人 生 会 議 )選 定 委 員 会 の 構 成 員 も 務 め る な ど 、国 内 在 宅 医 療 における指針策定に深く関わる講師の小児在宅医療における様々なチャ レンジの事例に基づくお話は知見に富み、その深い見識に参加者全員が引 き込まれ、大きな共感を得、大変満足度の高い研修となった。.
(7) ⑧. 日時 場所. 2020 年 2 月 29 日 ( 土 ). 14:00~ 16:00. サ イ ボ ウ ズ 松 山 オ フ ィ ス ( 愛 媛 県 松 山 市 二 番 町 3-7-12 MATSUYAMA 3 階 ). テーマ. 「医療依存度の高い児の在宅支援と在宅ケアシステム」. 講師. 株式会社スペースなる. 参加者. 90名(参加申込者). 内容. 講演とグループワーク. 代表取締役. 梶原厚子先生. ・子供の成長と家族に寄り添う訪問看護 ・保育所・学校での医療ケア児への対応 ※コロナ新型ウイルス予防に伴うイベント自粛要請に基づき開催を中止. QUALITA.
(8) 2.情報共有システムの構築 医療機関の各小児患者を担当する医師・看護師、相談支援員、また小児患者の在宅への訪 問看護担当する訪問看護ステーション間における患者情報の共有を進め、特に緊急時や災 害時における対応、支援計画を共同にて作成、情報共有するための仕組み作りを行うこと とした。 まずは同法人内の医療機関や訪問看護ステーション間において、サイボウズ社の情報共有 システム「キントーン」を媒体として、 デモシステムを構築し、実際の運用を試行し、そ の効果や課題を検証し、情報共有システムの構築の足掛かりとすることとした。 以下に構築の手順ならびに構築したシステムの機能について報告する。 ①検討会議の実施 a. ニ ー ズ の 洗 い 出 し 会 議 医療機関ならびに訪問看護ステーション間における情報の共有において、 どういった ニーズがあるのかを当事者間にて意見交換し、必要な機能について、システムのフレ ームを制作担当者と協議した。 b. シ ス テ ム 内 容 の 検 討 会 議 次回の協議で必要とされた基本的な構造(フレーム)を示し、より 具体的な機能や仕 組みについて、実際利用する職員を交え、協議した。 ②システム構築 サイボウズ社のキントーンをシステムの基礎とし、今回の情報共有のスペースやアプリ を制作することとした。 a. 情 報 共 有 の た め の 掲 示 板 全体での情報共有のための掲示板や、個別児童ごとの掲示板、職種ごとの掲示板等を 構築することとした。 b. 個 別 の 情 報 や 意 見 交 換 の た め の メ ー ル 的 な 機 能 個別の相談等が気軽に行え、報告も適宜できるように、メール的な機能も備え、これ により相手が不在でも適宜、相談や報告を行える仕組みとし、当該スペースの利用を 日常的なものとし利用の浸透を図ることとした。 c. 目 的 別 の ア プ リ 構 築 情報共有の目的および業務の効率化も大きな課題であるので、例えば「保護者の連絡 記録」や「障がい短期入所の予約管理」等、 様々な目的に沿ったアプリを制作し、シ ステム利用の利便性を高めることとした。 ③試行運用 今回システムのフレームとして利用したサイボウズ社の「キントーン」はその使い勝手 の良さから各方面で評価の高いところだが、その簡便な使用方法から、いきなりの使用 スタートにも拘わらず特段の支障もなくスムーズな運用開始となった。 また試行の上、使い勝手の良くない所を適宜即座に修正するすると云う方法を取ったこ.
(9) ともあり、円滑なり利用、活用に到った。 ④効果検証 情報共有のシステムは数多くあるが、自分達の使い方と如何にマッチするかが、有効に 使われるかどうかの分かれ道となる。今回の取組みでは、当事者が集まり、必要なニー ズを出し合い、それを元にシステムを構築し、また適宜修正を加えてきたことから、関 係多職種が使い易いもととなり、それゆえに情報共有が進んだものと考えられる。. 【情報共有システム画面】.
(10) 3.小児在宅医療における遠隔医療や教育の実践 小児在宅患者の家庭あるいは学校、病院とのウェブでの遠隔診療や教育相談を 目指し、そ の環境の構築ならびに、その有効性と問題点を検討する。 ①検討会議の実施 小児在宅患者の家庭あるいは学校、病院との遠隔通信を通して、相談や情報共有を随時行 える環境を構築するために必要な条件の確認を行った。 準備すべき機器類、通信における問題、情報共有システムとの連動の確認等を行った。 ②システム構築 必 要 な パ ソ コ ン 、通 信 関 係 機 器 類 等 を 準 備 す る と 同 時 に 、各 機 器 の 操 作 方 法 等 を 確 認 し た 。 ひとまず小児在宅患者 2 名および掛かりつけの病院等と当方間における情報共有の仕組み の構築を行った。 ③試行運用 定 期 的 に 児 童 宅 の 保 護 者 と の PC を 経 由 し て の ウ ェ ブ 通 信 を 行 い 、 日 常 の 様 子 の 確 認 、 簡 単な相談等を試みた。 ま た 病 院 と の 定 期 連 絡 も ウ ェ ブ 会 議 を 実 施 す る こ と で 、顔 の 見 え る 関 係 の 構 築 を 目 指 し た 。 ④効果検証 今回、遠隔診療にまでは至らなかったが、ウェブを通して気軽に状況確認、相談が出来る ことは、家庭にとっての安心感の増大と共に医師にとっての頻度 増により状況把握の精度 が高まると云った効果もありメリットが大きかった。普段から常につながっているという 心理的安心感が高まることで、医療機関との距離が縮まり、短期入所の利用が促進される などの副次的効果も見られるに至った。. <公益財団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団の助成による >.
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