算数科における「教えて考えさせる授業」を取り入れた授業づくりに関する研究
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(2) B9発展的内容を取り扱うことができ,高いレベルに 到達できる。. B1O児童が教科書にない新発見に満足する。. B11児童が先取り学習していても,授業に支障がで ない。. 第3節では,第2章をもとに,「教えて考えさせる授 業」の問題点を明らかにした。以下に筆者が考える問 題点を,短くまとめて掲載する。. C1数学的思考が不足し,演緯に偏る恐れがある。. 授業を考察した。第5節・第6節では,児童に対して 実施したアンケート調査及び確認テストの結果を考察 した。得られた成果については後で述べる。. 第5章では,研究目的に対する本研究の成果をまと め,今後の課題を示した。今後の課題についても後で 述べる。. 3. 研究の成果と今後の課題 (1) 研究の成果. C2数学的活動・経験が不足する恐れがある。. 本研究を通して,筆者は4点の邪変を得た 第1に,「教えて考えさせる授業」に対する批判を. C3能動的な態度を育てる授業としては,「教えずに 考えさせる授業」の方が優れている。. ふまえたうえで,その利点B1∼B11及び問題点C1∼ C4を示すことができた。また,利点については,実. C4指導すべき重要な内容を,「伝達」しただけで,. 践授業を通して,ある程度その効果を確かめることが. 考えないまま授業が終わる恐れがある。. 第4節では,第1節∼第3節で明らかにしたことを考 慮したうえで,どちらの授業形態を選ぶべきかについ て考察した。結果,教師や児童の実力が十分ある場合. はr教えずに考えさせる授業」を選択し,不十分な場 合には「教えて考えさせる授業」を選択するべきであ. ることが示された。第5節では,第2節・第3節で明 らかにしたr教えて考えさせる授業」の利点・問題点 をもとに,「教えて考えさせる授業」を計画する際に 留意するべき点を明らかにした。以下に筆者が考える 留意点を,短くまとめて掲載する。. D1 r教える」の部分が,工夫したわかりやすい説明 になっているか。. D2 「教師の説明」と「理解確認」の間で整合性がと. できた。. 第2に,「教えて考えさせる授業」を計画する際の. 留意点D1∼D8を示すことができた。この視点はr教 えて考えさせる授業」を分析・改善するためにも役立 つことがわかった。. 第3に,授業力が不十分な場合,r教えて考えさせ る授業」を選択するべきだということが利慶された。 これは授業実践の結果からも明らかであった。. 第4に,r教えて考えさせる授業」は教科書を使う ことを前提にしているが,あまり教科書にこだわりす ぎると,うまくいかない場合があることが示唆された。. 教科書は「教えて考えさせる授業」に合わせているわ けではないので,不都合な点も出てくるのだ。. (2) 今後の課題. れているか。. 今後の課題として次の2点があげられる。. D3 「教師の説明」及び「理解鶴忍」と「理解深化」. 第1に,予習についてである。 r教えて考えさせる. の間で整合性がとれているか。. 授業」は予習も視野に入れて授業を計画する。しかし,. D4理解深化課題が,すぐにわかってしまう児童にと っても,考えがいのある内容になっているか。. 今回の授業実践では,予習をしてこない児童が多数見. D5 r理解深化」が問題解決を通した学びになってい るか。. D6数学的思考が演緯のみに偏っていないか。. られた。今後は予習をしてくるように促す方法や,予 習をしてこなかった児童に対する指導も考慮して,授 業を計画しなければならない。予習に対する先行研究 を参考に,この問題について考える必要がある。. 第2に,授業力の向上についてである。今回の授業. D7数学的活動・経験が不足していないか。. 実践で,筆者はうまく問題解決を通した学びを構成す. D8児童が理解するべき重要な内容について,徴師. ることができなかった。筆者にr児童の発言を拾い,. の説明」だけで終わっていないか。. 広げていく力」が不足していたからである。筆者は今. 第6節では,次章の実践授業について述べた。. 後この点を意識して授業実践に臨まなければならない。. 第4章では,r教えて考えさせる授業」を取り入れ. また,最終的には「教えずに考えさせる授業」を適切. た算数の実践授業を行い,B1∼B11及びD1∼D8を. に実施できるようにならなければいけない。. もとに授業を分析・考察することで,今後の自身の授. 以上の点を今後の自身の課題とする。. 業づくりへの示唆を得ることができた。第1節では実. 践授業の概要について述べた。第2節∼第4節では,. 修学指導教員加藤久恵. B1∼B11及びD1∼D8をもとに,第1時∼第3時の. 指導教員 加藤久恵.
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