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アメリカにおける多国籍企業の企業内貿易構造の変容 : Related Party Trade およびIntra-firm Trade 分析を中心に

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Academic year: 2021

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<論 文>

アメリカにおける多国籍企業の

企業内貿易構造の変容

― Related Party Trade および Intra-firm Trade 分析を中心に ―

小 山 大 介 *

Transformation of the Intra-firm Trade Structure

by Multinational Enterprises in the United States

KOYAMA, Daisuke

This paper aims to clarify the structure of the world economy based on overseas business activities of multinational enterprises. Therefore, we focus on the transformation of the trade structure in the United States since the 1990s. Moreover, we focus on intra-firm trade in multinational enterprises, because American and foreign companies are important parts of foreign trade activities in the United States and world economy.

The presented analyses include three main arguments about the transformation of foreign trade structures since 1990. First, multinational enterprises trade two-thirds of all trade value in the United States, and 30% of all value is trade more. Second, there is a trade deficit in the intra-firm trade of American multinational enterprises in the background of the trade balance deficit expansion after the 2000s, particularly the rapid expansion of the trade deficit in Canada, Mexico, and Ireland. Third, as a result, the trade balance deficit of foreign multinational enterprises was relatively a point in the tendencies to decrease.

It is thought that the expansion of the trade balance deficit in the United States had factors such as the NAFTA conclusion and foreign firm introduction policy of Ireland. Moreover, there were changes in goods and services as well as capital flows in American multinational enterprises.

(2)

Keywords: Multinational Enterprises(MNEs), Intra-firm Trade, Related Party Trade,

balance of intra-firm trade

キーワード:多国籍企業、企業内貿易、多国籍企業関連貿易、企業内貿易収支

はじめに

世界経済が転換点を迎えている。グローバル化1)と反グローバル化が交錯し、世代間、国家 間、地域間での分断を広がっている。そのため一方では、保護主義、これまでのグローバル化 への修正の動きが高まっているが、他方では WTO による多角的通商交渉や地域経済統合を進 める動きも今なお存在している。WTO による新サービス協定(TiSA)2)や TPP 協定の再構築、 RCEP、日欧 EPA 交渉などはその一例である。 このような時代の「画期」にあって、不透明感を増す世界経済のなかで、リーマン・ショッ ク後の世界貿易の拡大は鈍化しており、2015 年には名目成長率がマイナスとなっている (JETRO 2016)。アメリカの貿易については、不安定な世界経済情勢のなかで堅調に回復を続 け、リーマン・ショック以前の水準を上回ったものの、その後は貿易額が伸び悩み貿易収支赤 字の改善も進んでいない。さらにアメリカにおける貿易の担い手は、アメリカ多国籍企業、各 国籍を有する外国多国籍企業など多様であり、これまでの財・サービス貿易、直接投資を含め た自由貿易体制構築のなかで、貿易構造が大きく変容しているだけでなく、その背後には多国 籍企業によるグローバルな企業内世界分業体制3)が存在している。そして国際協調体制が深ま るなかで、多国籍企業の活動領域は、先進国から新興国さらに発展途上国・地域、あるいは財 からサービスへと拡大し、その企業内貿易構造も大きく変容している。 そこで本論文では、アメリカにおける多国籍企業の企業内貿易に着目し、1960 年代以降の動 向を確認しつつ、経済のグローバル化が本格的に進んだ 1990 年代以降の貿易構造の変容過程 について明らかにする。そのなかで現在の世界経済情勢へと至る基礎的土台がどこに存在して いるのかを探る。そこでの着眼点は、多国籍企業による企業内貿易(取引)比率とアメリカ多 国籍企業の企業内貿易構造の変容である。アメリカにおける貿易構造分析は、単に取引額や相 手国、品目を分析するだけでは、多国籍企業を含めた貿易構造を明らかにすることはできない。 そのため、まず多国籍企業の企業内貿易の概念、企業内貿易を分析するための統計について検 討した後、アメリカの貿易収支構造、多国籍企業の企業内貿易構造へと分析を進め、1990 年代 以降のアメリカの貿易収支赤字の主要因を明らかにする。

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1. 多国籍企業による企業内貿易の概念と統計資料

(1)多国籍企業による企業内貿易とは 多国籍企業は、直接投資により外国子会社を設立し、親会社と子会社、また子会社間で海外 事業活動を展開している。アメリカ多国籍企業においては、世界各国・地域で活動実態に濃淡 はあるものの、2014 年時点で 4,139 社の親会社が 3 万 5,394 社の外国子会社を所有している (BEA, 2016a)。他方で海外からアメリカへと進出した在米外国子会社は、2012 年時点で 5,684 社、アメリカ国内の関連会社を含めるとその数は 3 万 3,914 社に達する(BEA, 2015)。これら 多国籍企業は、設備投資、原材料・中間財調達、生産、流通、販売などの事業活動を日々展開 している。その際、市場をつうじて財やサービスを調達することもあるが、市場を介すること なく自社のグループ内で財・サービスを相互に調達することもある。これら企業内での財・サー ビス取引が親会社・子会社間あるいは、子会社間で国境を越えて行われる時、この一連の取引 は「企業内貿易」あるいは「企業内取引」と呼ばれる。そのため、「企業内貿易」は「多国籍 企業の本社とその海外子会社との間の取引ならびに海外子会社相互間の第三国間にまたがる取 引」であると定義される(Helleiner, 1981)。 企業内貿易に関する研究は、1970 年代以降にはじめられた。この 1970 年代という時期につ いては、直接投資の定義付けがなされ、親会社と子会社に関する統計が整備され始めた時期と 重なる。特にアメリカでは、商務省(U.S. Department of Commerce)で 1975 年に発行され た「U.S Direct Investment Abroad 1966」が、企業内貿易分析の起点となっている。このほか、 国連においても、多国籍企業委員会(Commission on Transnational Corporations)が 1973 年に「Multinational Corporations in World Development」を出版し、多国籍企業に関する貴 重な統計データを提供している(United Nations, 1971)。

企業内貿易研究の先駆とされるトロント大学のへライナー(Gerald K. Helleiner)は、多国 籍企業による発展途上国との貿易に着目し、巨大多国籍企業(独占企業)の生産やマーケティ ングの国際化のなかに、投資母国と発展途上国はさらに包摂されるだろうと指摘し(Helleiner, 1973)、その際、多国籍企業による企業内貿易とそこに潜むトランスファー・プライシング(移 転価格)の存在に着目した(Helleiner and Lavergne, 1979)。さらに同時期、日本においても 杉本がアメリカ商務省統計の分析から企業内貿易に着目し、これが現代世界経済における多国 籍企業の資本蓄積過程を説明するものであり、多国籍企業による国際的な分業構造を「企業内 世界分業」と説明し概念化した(杉本 1978)。国内における企業内貿易についての研究は、そ の後も 2000 年代まで継続されている4)。これらの研究では、単に多国籍企業の事業活動を分析 するに留まらず、多国籍企業の政治的側面を強調し、投資・貿易活動と経済のグローバル化、 地域経済統合の進展や世界経済の不均等発展、現代世界経済の構造変化等との関係性をより広 い視点から明らかにしようとしていた。

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だが、企業内貿易に関する研究は、多国籍企業研究のなかで必ずしも活発に展開されている わけではなく、グローバル化が急速に進んだ 1990 年代から 2000 年代における分析や、国際協 調体制のもとでの貿易・投資の自由化、多国籍企業によるアジア市場の包摂といった課題が十 分検討されているとはいえない5)。そこに本論文の着眼点が存在している。 (2)企業内貿易を捉えるための統計資料 多国籍企業の海外事業活動を捉えるのは難しい。現在のところ多国籍企業の海外事業活動を 包括的に分析することが可能な資料は、4 つの機関から発表されており、アメリカ、EU、日 本の多国籍企業についての統計資料が中心となっている。このうち本論文で主として利用する 統計は、アメリカ商務省の附属機関である経済分析局(BEA:Bureau of Economic Analysis) の統計であり、アメリカ多国籍企業と外国多国籍企業に関する統計の 2 つが存在している。前 者は「U.S. Direct Investment Abroad」と呼ばれ、アメリカ企業による対外直接投資、貿易お よび海外事業活動に関する統計であり、後者が「Foreign Direct Investment in The United

States」と呼ばれる外国多国籍企業による対内直接投資とアメリカでの事業活動に関する統計 である。両統計とも毎年の動向が発表されるが、5 年に 1 度「Benchmark Survey」としてよ り詳細な報告書が公表されている6)。またアメリカ合衆国国勢調査局(U.S. Census Bureau)

からは「Related Party Trade」と呼ばれる統計が公表されている。この統計はアメリカの通 関統計をベースに構築されており、貿易書類を作成する際、関連会社との貿易の有無を記載す

第 1 図 アメリカにおける財・サービス貿易額と収支の推移(単位:10 億ドル)

出所: U.S. Census of Bureau, Foreign Trade Division (https://www.census.gov/foreign-trade/index.html アクセス日:2017 年 4 月 25 日)より作成。

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ることで集計されている7)。これらの統計は、1960 年代から利用可能であるだけでなく、企業 の調査への参加が連邦法によって義務づけられていることから、信頼性が非常に高い資料と なっている8)。特に上記の 2 統計では、親会社と子会社間の企業内貿易にくわえ、外国子会社 間の第三国間企業内取引についても限定的ながら財・サービスにわけて捉えることが可能と なっている。 これに対して、EU 統計局(Eurostat)が集計している多国籍企業関連統計は、子会社数、 雇用者数、売上高などが公表されているものの、長期的な分析は困難となっている。また経済 産業省が「海外事業活動基本調査」を毎年行っている。この統計も貴重なデータを提供してい るが、アンケート調査の形式で行われており、回答率は 70%前後となっている9)

2. アメリカの貿易構造と多国籍企業による企業内貿易

(1)アメリカにおける貿易構造の変遷 本節ではアメリカにおける財・サービス貿易とその収支の変容過程を概観したのち、その背 後で多国籍企業の企業内貿易構造がどのように変化したのかを明らかにする。 第 1 図はアメリカの 1960 年から 2016 年までの財・サービス貿易額とその収支を示している。 また 2016 年現在、アメリカは世界最大の貿易国である。これは 2015 年に最大の貿易国であっ た中国の輸入額が大きく減少した結果だが、輸出額においては中国が世界最大である。第 1 図 からもアメリカの貿易は、IMF・GATT 体制とその後続く、自由化・規制緩和、冷戦体制の崩 壊とグローバル化のなかで大きく拡大してきたといえる。 そのアメリカにおける貿易は、1960 年代に欧州先進国へと領域的に拡大されていくが、それ 以前においても北米、ラテンアメリカ間で活発に行われていた。また 1950 年代においてもア メリカ企業の当該地域への進出が見られた(Pizer and Cutler, 1956)。この時期、アメリカの 財貿易収支は黒字、サービス貿易収支は赤字となっていたが、サービス貿易収支赤字を上回る 財貿易収支黒字を確保していた。 アメリカにおける貿易の「画期」は、1971 年 8 月のニクソン・ショックである。くわえて、 同年のニクソン大統領訪中発表と翌年の北京訪問10)は、冷戦体制期におけるアメリカの外交政 策の転換を示すものとして、それ以降の中国市場開放への足掛かりとなっている。この 1971 年にアメリカの財貿易収支が戦後初めて赤字化し、サービス貿易収支が同じく初めて黒字化す ることになった。財貿易収支については、1970 年代前半には、貿易収支赤字と黒字を行き来す る状態にあったが、1970 年代後半には、財貿易収支赤字が常態化することになる。ケネディ政 権での 1962 年通商拡大法制定、1963 年における金利平衡税の導入、ニクソン政権における 1971 の新経済政策では、海外直接投資規制、内需拡大、輸出促進政策が試みられてきたが、輸 入の増加に歯止めをかけることはできなかった。

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日米通商摩擦が最高潮に達した 1980 年代半ば以降では、1984 年に財貿易収支赤字が初めて 1,000 億ドル台を突破し、自動車、半導体、工作機械に代表される日米間での個別協議や日米 構造協議が行われ、貿易不均衡是正への協議が活発に行われた(小山 2016)。1990 年代初頭、 一時的に財貿易収支赤字の減少が見られたが、1995 年の WTO 発足と前後する形で赤字幅が再 度増加に転じ、中国の急速な経済成長と輸出増加、中国の WTO 加盟によって、赤字幅が劇的 に増加している。2006 年には財貿易収支赤字が、8,372 億 8,900 万ドルに達している。この赤 字額は 2008 年のリーマン・ショックにより 5,000 億ドル台にまで減少したが、2011 年には増 加に転じ、2010 年代半ば以降、7,000 億ドル台で推移している。これとは対照的にサービス貿 易収支黒字は、2,000 億ドル台の黒字を計上し続けている。 このようにアメリカの貿易収支構造は、1970 年代後半以降、黒字基調から財貿易収支赤字と サービス貿易収支黒字とが併存する形となり、1990 年代半ば以降、貿易額と赤字額が大幅に拡 大する結果となっている。この財貿易収支赤字およびサービス貿易収支黒字は、日米間に代表 される二国間交渉や多角的通商交渉による自由化、規制緩和、市場開放の進展、グローバル化 による新興国・発展途上国・地域の市場経済への包摂によって大きく拡大してきた。その転換 点は、1980 年代であればプラザ合意であり、1990 年代であれば GATT ウルグアイ・ラウンド 交渉の妥結と WTO の発足、NAFTA 締結である。さらに 2000 年代における中国の WTO 加盟 がこれに続き、貿易収支赤字がさらに拡大することになっている。そして、その背後ではサー ビス貿易額が大幅に拡大し、その黒字額の半数以上は「ロイヤリティ・ライセンス料」11)の受 け取りによってもたらされている。この財貿易収支赤字とサービス貿易収支黒字がアメリカの 貿易収支構造の「表と裏」を形成している。 ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥㼀㼞㼍㼐㼑 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑㻺㼛㼞㼑㼜㼛㼞㼠㼑㼐 ௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡䠄䠂䠅 ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥㼀㼞㼍㼐㼑 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑㻺㼛㼞㼑㼜㼛㼞㼠㼑㼐 ௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡䠄䠂䠅 㻝㻥㻥㻝ᖺ 㻙 㻙 㻙 㻙 㻙 㻠㻤㻟㻘㻜㻞㻤 㻞㻞㻜㻘㻠㻣㻞 㻞㻡㻝㻘㻞㻟㻝 㻙 㻠㻡㻚㻢㻑 㻝㻥㻥㻞ᖺ 㻠㻠㻣㻘㻠㻣㻝 㻝㻟㻤㻘㻟㻥㻥 㻞㻠㻥㻘㻡㻥㻥 㻙 㻟㻜㻚㻥㻑 㻡㻞㻠㻘㻟㻣㻝 㻞㻟㻢㻘㻝㻝㻠 㻞㻣㻡㻘㻝㻜㻠 㻙 㻠㻡㻚㻜㻑 㻝㻥㻥㻟ᖺ 㻠㻢㻠㻘㻤㻡㻤 㻝㻠㻤㻘㻜㻢㻢 㻞㻡㻤㻘㻝㻝㻝 㻡㻤㻘㻢㻤㻞 㻟㻝㻚㻥㻑 㻡㻣㻠㻘㻤㻢㻟 㻞㻢㻜㻘㻤㻝㻝 㻞㻥㻥㻘㻤㻢㻡 㻙 㻠㻡㻚㻠㻑 㻝㻥㻥㻠ᖺ 㻡㻝㻞㻘㻢㻣㻜 㻝㻢㻡㻘㻝㻝㻢 㻞㻤㻤㻘㻞㻟㻡 㻡㻥㻘㻟㻝㻥 㻟㻞㻚㻞㻑 㻢㻡㻣㻘㻤㻤㻡 㻟㻜㻡㻘㻞㻥㻢 㻟㻟㻥㻘㻤㻝㻡 㻙 㻠㻢㻚㻠㻑 㻝㻥㻥㻡ᖺ 㻡㻤㻟㻘㻜㻟㻜 㻝㻤㻡㻘㻥㻢㻢 㻟㻟㻡㻘㻤㻜㻢 㻢㻝㻘㻞㻡㻤 㻟㻝㻚㻥㻑 㻣㻟㻥㻘㻢㻢㻜 㻟㻡㻜㻘㻥㻡㻡 㻟㻣㻢㻘㻡㻣㻣 㻙 㻠㻣㻚㻠㻑 㻝㻥㻥㻢ᖺ 㻢㻞㻞㻘㻤㻞㻣 㻝㻥㻤㻘㻟㻢㻤 㻟㻢㻜㻘㻝㻟㻢 㻢㻠㻘㻟㻞㻞 㻟㻝㻚㻤㻑 㻣㻥㻜㻘㻠㻣㻜 㻟㻢㻣㻘㻟㻢㻥 㻠㻝㻜㻘㻡㻣㻜 㻙 㻠㻢㻚㻡㻑 㻝㻥㻥㻣ᖺ 㻢㻤㻣㻘㻡㻥㻤 㻞㻝㻣㻘㻢㻠㻥 㻠㻜㻡㻘㻢㻞㻝 㻢㻠㻘㻟㻞㻤 㻟㻝㻚㻣㻑 㻤㻢㻞㻘㻠㻞㻢 㻟㻥㻢㻘㻡㻤㻢 㻠㻡㻞㻘㻜㻤㻞 㻙 㻠㻢㻚㻜㻑 㻝㻥㻥㻤ᖺ 㻢㻤㻜㻘㻠㻣㻠 㻞㻝㻢㻘㻝㻝㻟 㻠㻜㻟㻘㻞㻢㻟 㻢㻝㻘㻜㻥㻤 㻟㻝㻚㻤㻑 㻥㻜㻣㻘㻢㻠㻣 㻠㻞㻡㻘㻣㻝㻜 㻠㻢㻡㻘㻠㻥㻣 㻙 㻠㻢㻚㻥㻑 㻝㻥㻥㻥ᖺ 㻢㻥㻞㻘㻤㻞㻝 㻞㻞㻞㻘㻠㻡㻤 㻠㻝㻝㻘㻣㻟㻣 㻡㻤㻘㻢㻞㻡 㻟㻞㻚㻝㻑 㻝㻘㻜㻝㻣㻘㻠㻟㻡 㻠㻣㻠㻘㻤㻟㻝 㻡㻞㻝㻘㻡㻟㻤 㻙 㻠㻢㻚㻣㻑 㻞㻜㻜㻜ᖺ 㻣㻣㻥㻘㻢㻞㻠 㻞㻠㻡㻘㻤㻢㻟 㻠㻣㻝㻘㻥㻡㻤 㻢㻝㻘㻤㻜㻟 㻟㻝㻚㻡㻑 㻝㻘㻞㻜㻡㻘㻟㻟㻥 㻡㻢㻟㻘㻜㻤㻠 㻢㻝㻟㻘㻞㻥㻝 㻞㻤㻘㻥㻢㻠 㻠㻢㻚㻣㻑 㻞㻜㻜㻝ᖺ 㻣㻟㻝㻘㻜㻞㻢 㻞㻞㻟㻘㻢㻥㻡 㻠㻢㻠㻘㻤㻥㻜 㻠㻞㻘㻠㻠㻝 㻟㻜㻚㻢㻑 㻝㻘㻝㻟㻞㻘㻢㻟㻡 㻡㻞㻢㻘㻢㻥㻝 㻡㻣㻞㻘㻥㻡㻢 㻟㻞㻘㻥㻤㻤 㻠㻢㻚㻡㻑 㻞㻜㻜㻞ᖺ 㻢㻥㻟㻘㻞㻡㻣 㻞㻞㻜㻘㻥㻢㻣 㻠㻟㻤㻘㻤㻥㻞 㻟㻟㻘㻟㻥㻤 㻟㻝㻚㻥㻑 㻝㻘㻝㻡㻠㻘㻤㻝㻝 㻡㻠㻥㻘㻠㻜㻞 㻡㻣㻤㻘㻢㻝㻝 㻞㻢㻘㻣㻥㻤 㻠㻣㻚㻢㻑 㻞㻜㻜㻟ᖺ 㻣㻞㻟㻘㻣㻠㻟 㻞㻟㻞㻘㻣㻤㻠 㻠㻡㻤㻘㻣㻝㻡 㻟㻞㻘㻞㻠㻠 㻟㻞㻚㻞㻑 㻝㻘㻞㻡㻜㻘㻜㻥㻣 㻡㻥㻟㻘㻤㻟㻟 㻢㻞㻝㻘㻡㻝㻡 㻟㻠㻘㻣㻠㻥 㻠㻣㻚㻡㻑 㻞㻜㻜㻠ᖺ 㻤㻝㻣㻘㻥㻟㻢 㻞㻡㻞㻘㻜㻤㻢 㻡㻟㻠㻘㻝㻞㻞 㻟㻝㻘㻣㻞㻣 㻟㻜㻚㻤㻑 㻝㻘㻠㻢㻜㻘㻝㻢㻜 㻢㻥㻣㻘㻡㻢㻝 㻣㻞㻠㻘㻜㻞㻤 㻟㻤㻘㻡㻣㻞 㻠㻣㻚㻤㻑 㻞㻜㻜㻡ᖺ 㻥㻜㻠㻘㻟㻤㻜 㻞㻤㻟㻘㻝㻥㻜 㻡㻤㻤㻘㻢㻥㻡 㻟㻞㻘㻠㻥㻡 㻟㻝㻚㻟㻑 㻝㻘㻢㻢㻞㻘㻟㻤㻜 㻣㻣㻡㻘㻣㻟㻜 㻤㻟㻣㻘㻢㻝㻤 㻠㻥㻘㻜㻟㻝 㻠㻢㻚㻣㻑 㻞㻜㻜㻢ᖺ 㻝㻘㻜㻟㻣㻘㻝㻠㻟 㻟㻝㻥㻘㻜㻟㻤 㻢㻤㻟㻘㻜㻞㻠 㻟㻡㻘㻜㻤㻝 㻟㻜㻚㻤㻑 㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻜㻡㻟 㻤㻢㻞㻘㻢㻡㻣 㻥㻟㻟㻘㻥㻥㻟 㻠㻤㻘㻠㻜㻟 㻠㻢㻚㻤㻑 㻞㻜㻜㻣ᖺ 㻝㻘㻝㻢㻞㻘㻣㻜㻤 㻟㻠㻟㻘㻡㻤㻠 㻣㻤㻝㻘㻡㻤㻟 㻟㻣㻘㻡㻠㻝 㻞㻥㻚㻢㻑 㻝㻘㻥㻠㻞㻘㻤㻢㻟 㻥㻞㻜㻘㻟㻢㻥 㻥㻣㻡㻘㻠㻝㻜 㻠㻣㻘㻜㻤㻠 㻠㻣㻚㻠㻑 㻞㻜㻜㻤ᖺ 㻝㻘㻟㻜㻜㻘㻝㻟㻢 㻟㻣㻟㻘㻢㻠㻢 㻤㻤㻢㻘㻠㻥㻤 㻟㻥㻘㻥㻥㻞 㻞㻤㻚㻣㻑 㻞㻘㻜㻥㻜㻘㻠㻤㻟 㻥㻣㻡㻘㻜㻥㻢 㻝㻘㻜㻡㻥㻘㻤㻣㻞 㻡㻡㻘㻡㻝㻡 㻠㻢㻚㻢㻑 㻞㻜㻜㻥ᖺ 㻝㻘㻜㻡㻢㻘㻥㻟㻞 㻟㻜㻣㻘㻞㻜㻜 㻣㻝㻢㻘㻣㻟㻣 㻟㻞㻘㻥㻥㻡 㻞㻥㻚㻝㻑 㻝㻘㻡㻠㻥㻘㻝㻢㻟 㻣㻠㻜㻘㻠㻤㻝 㻣㻣㻢㻘㻝㻝㻟 㻟㻞㻘㻡㻣㻜 㻠㻣㻚㻤㻑 㻞㻜㻝㻜ᖺ 㻝㻘㻞㻣㻣㻘㻡㻜㻠 㻟㻣㻞㻘㻥㻜㻞 㻤㻡㻥㻘㻤㻣㻟 㻠㻠㻘㻣㻞㻥 㻞㻥㻚㻞㻑 㻝㻘㻤㻥㻤㻘㻢㻝㻜 㻥㻞㻞㻘㻞㻜㻞 㻥㻠㻡㻘㻠㻤㻟 㻟㻜㻘㻥㻞㻢 㻠㻤㻚㻢㻑 㻞㻜㻝㻝ᖺ 㻝㻘㻠㻤㻜㻘㻡㻡㻞 㻠㻞㻤㻘㻞㻢㻜 㻝㻘㻜㻜㻣㻘㻣㻟㻣 㻠㻠㻘㻡㻡㻡 㻞㻤㻚㻥㻑 㻞㻘㻝㻤㻢㻘㻥㻡㻝 㻝㻘㻜㻡㻢㻘㻞㻝㻡 㻝㻘㻜㻥㻥㻘㻥㻟㻥 㻟㻜㻘㻣㻥㻣 㻠㻤㻚㻟㻑 㻞㻜㻝㻞ᖺ 㻝㻘㻡㻠㻢㻘㻠㻡㻡 㻠㻡㻜㻘㻟㻢㻞 㻝㻘㻜㻠㻤㻘㻣㻥㻡 㻠㻣㻘㻞㻥㻤 㻞㻥㻚㻝㻑 㻞㻘㻞㻡㻝㻘㻜㻟㻡 㻝㻘㻝㻟㻝㻘㻥㻜㻞 㻝㻘㻜㻥㻠㻘㻡㻟㻝 㻞㻠㻘㻢㻜㻝 㻡㻜㻚㻟㻑 㻞㻜㻝㻟ᖺ 㻝㻘㻡㻣㻤㻘㻤㻝㻡 㻠㻢㻢㻘㻤㻟㻠 㻝㻘㻜㻢㻡㻘㻝㻣㻣 㻠㻢㻘㻤㻠㻝 㻞㻥㻚㻢㻑 㻞㻘㻞㻟㻥㻘㻣㻡㻜 㻝㻘㻝㻞㻞㻘㻡㻣㻜 㻝㻘㻜㻥㻜㻘㻟㻠㻠 㻞㻢㻘㻤㻟㻢 㻡㻜㻚㻝㻑 㻞㻜㻝㻠ᖺ 㻝㻘㻢㻞㻟㻘㻠㻠㻟 㻠㻤㻤㻘㻡㻠㻜 㻝㻘㻜㻤㻢㻘㻤㻞㻣 㻠㻤㻘㻜㻣㻢 㻟㻜㻚㻝㻑 㻞㻘㻟㻝㻟㻘㻥㻢㻜 㻝㻘㻝㻣㻤㻘㻣㻠㻢 㻝㻘㻝㻜㻥㻘㻠㻡㻥 㻞㻢㻘㻣㻡㻡 㻡㻜㻚㻥㻑 ㍺ฟ ㍺ධ

第 1 表 Related Party Trade による貿易額と企業内貿易比率(単位:百万ドル、%)

出所: United States Census Bureau database(http://www.census.gov/foreign-trade/Press-Release/ 2014pr/aip/related_party/index.html アクセス日:2016 年 5 月 24 日)より作成。

(7)

(2)全貿易における企業内貿易の位置 ではこの貿易の担い手とは誰なのであろうか。もちろん、アメリカにおける主要貿易相手国 は、中国、香港、カナダ、メキシコ、日本、韓国、ドイツ、イギリスなどの国・地域であるが、 これらの国・地域との貿易は、どのような形で展開されているのであろうか。国単位での分析 にくわえ、多国籍企業の視点をくわえ分析を進めてみたい。 第 1 表はアメリカの税関(アメリカ合衆国税関・国境警備局)統計を使い 1991 年からの貿 易額の推移を示したものである。通常の貿易統計と異なる点は、輸出入ともに「Related Party Trade」、「Nonrelated Party Trade」との記載が存在している点である。この「Related Party Trade」とは、第 1 節でも説明したように、同一の企業グループ(関連会社)からの貿 易を意味しており、そこでは「企業内貿易」が行われていると考えられる12)

この表によると、輸出と輸入で企業内貿易比率が大きく異なっていることがわかる。輸出に おいては企業内貿易比率が 20%台後半から 30%台で推移しているに対して、輸入においては、 企業内貿易比率が増加傾向にあり、2012 年以降は 50%以上に達しているのである。さらに、 全体では大幅な赤字となっている貿易収支を「Related Party Trade」と「Nonrelated Party Trade」にわけて分析すると、企業内貿易に該当する「Related Party Trade」では、貿易収支 赤字が増加の一途をたどっており、特に 1990 年代後半から 2000 年代にかけて、貿易額の急速 な増加に呼応して、貿易収支赤字も大きく増加しているのである。ここでも、リーマン・ショッ ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ 䜰䝯䝸䜹඲య 㻠㻠㻣㻘㻠㻣㻝 㻝㻟㻤㻘㻟㻥㻥 㻞㻠㻥㻘㻡㻥㻥 㻟㻜㻚㻥㻑 㻡㻞㻠㻘㻟㻣㻝 㻞㻟㻢㻘㻝㻝㻠 㻞㻣㻡㻘㻝㻜㻠 㻠㻡㻚㻜㻑 㻙㻣㻢㻘㻥㻜㻜 䜹䝘䝎 㻤㻟㻘㻞㻝㻤 㻟㻣㻘㻢㻥㻠 㻠㻜㻘㻜㻝㻝 㻠㻡㻚㻟㻑 㻥㻤㻘㻞㻠㻞 㻠㻡㻘㻞㻞㻤 㻠㻣㻘㻝㻜㻜 㻠㻢㻚㻜㻑 㻙㻝㻡㻘㻜㻞㻠 ᪥ᮏ 㻠㻡㻘㻤㻡㻜 㻝㻢㻘㻢㻜㻞 㻞㻠㻘㻜㻢㻥 㻟㻢㻚㻞㻑 㻥㻠㻘㻤㻜㻜 㻣㻝㻘㻜㻢㻢 㻞㻞㻘㻡㻟㻥 㻣㻡㻚㻜㻑 㻙㻠㻤㻘㻥㻡㻜 䝯䜻䝅䝁 㻟㻥㻘㻢㻜㻡 㻝㻡㻘㻟㻝㻢 㻝㻤㻘㻜㻡㻢 㻟㻤㻚㻣㻑 㻟㻟㻘㻥㻟㻡 㻞㻝㻘㻡㻢㻣 㻝㻝㻘㻠㻜㻜 㻢㻟㻚㻢㻑 㻡㻘㻢㻣㻜 ྎ‴ 㻝㻠㻘㻡㻟㻟 㻝㻘㻠㻡㻝 㻝㻝㻘㻜㻝㻢 㻝㻜㻚㻜㻑 㻞㻠㻘㻡㻟㻝 㻟㻘㻤㻥㻢 㻞㻜㻘㻟㻢㻤 㻝㻡㻚㻥㻑 㻙㻥㻘㻥㻥㻤 㡑ᅜ 㻝㻠㻘㻞㻞㻜 㻝㻘㻡㻤㻜 㻥㻘㻥㻥㻣 㻝㻝㻚㻝㻑 㻝㻢㻘㻡㻞㻟 㻠㻘㻠㻞㻜 㻝㻞㻘㻜㻞㻝 㻞㻢㻚㻤㻑 㻙㻞㻘㻟㻜㻟 ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ 䜰䝯䝸䜹඲య 㻣㻟㻝㻘㻜㻞㻢 㻞㻞㻟㻘㻢㻥㻡 㻠㻢㻠㻘㻤㻥㻜 㻟㻜㻚㻢㻑 㻝㻘㻝㻟㻞㻘㻢㻟㻡 㻡㻞㻢㻘㻢㻥㻝 㻡㻣㻞㻘㻥㻡㻢 㻠㻢㻚㻡㻑 㻙㻠㻜㻝㻘㻢㻜㻥 䜹䝘䝎 㻝㻠㻠㻘㻢㻞㻝 㻡㻣㻘㻟㻠㻤 㻣㻢㻘㻥㻝㻥 㻟㻥㻚㻣㻑 㻞㻝㻢㻘㻤㻟㻢 㻤㻥㻘㻥㻠㻜 㻝㻜㻠㻘㻣㻟㻞 㻠㻝㻚㻡㻑 㻙㻣㻞㻘㻞㻝㻡 䝯䜻䝅䝁 㻥㻜㻘㻡㻟㻣 㻟㻣㻘㻜㻠㻤 㻠㻡㻘㻜㻡㻥 㻠㻜㻚㻥㻑 㻝㻟㻜㻘㻡㻜㻥 㻤㻤㻘㻝㻜㻣 㻠㻜㻘㻣㻥㻟 㻢㻣㻚㻡㻑 㻙㻟㻥㻘㻥㻣㻞 ᪥ᮏ 㻡㻟㻘㻡㻠㻢 㻝㻥㻘㻣㻟㻞 㻟㻞㻘㻜㻥㻝 㻟㻢㻚㻥㻑 㻝㻞㻢㻘㻝㻟㻥 㻥㻞㻘㻢㻥㻢 㻟㻝㻘㻣㻝㻟 㻣㻟㻚㻡㻑 㻙㻣㻞㻘㻡㻥㻟 ୰ᅜ 㻝㻣㻘㻥㻡㻥 㻞㻘㻟㻞㻣 㻝㻡㻘㻜㻣㻠 㻝㻟㻚㻜㻑 㻝㻜㻞㻘㻜㻢㻥 㻝㻤㻘㻠㻤㻣 㻤㻞㻘㻣㻡㻥 㻝㻤㻚㻝㻑 㻙㻤㻠㻘㻝㻝㻜 䝗䜲䝒 㻞㻤㻘㻜㻢㻤 㻤㻘㻢㻣㻤 㻝㻣㻘㻥㻜㻟 㻟㻜㻚㻥㻑 㻡㻤㻘㻥㻟㻥 㻟㻥㻘㻟㻞㻞 㻝㻤㻘㻟㻜㻝 㻢㻢㻚㻣㻑 㻙㻟㻜㻘㻤㻣㻝 ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ ⥲㢠 㻾㼑㼘㼍㼠㼑㼐㻌㻼㼍㼞㼠㼥 㼀㼞㼍㼐㼑 㻺㼛㼚㼞㼑㼘㼍㼠㼑㼐 㻼㼍㼞㼠㼥㻌㼀㼞㼍㼐㼑 ௻ᴗෆẚ⋡ 䜰䝯䝸䜹඲య 㻝㻘㻢㻞㻟㻘㻠㻠㻟 㻠㻤㻤㻘㻡㻠㻜 㻝㻘㻜㻤㻢㻘㻤㻞㻣 㻟㻜㻚㻝㻑 㻞㻘㻟㻝㻟㻘㻥㻢㻜 㻝㻘㻝㻣㻤㻘㻣㻠㻢 㻝㻘㻝㻜㻤㻘㻠㻡㻥 㻡㻜㻚㻥㻑 㻙㻢㻥㻜㻘㻡㻝㻣 ୰ᅜ 㻝㻝㻡㻘㻥㻞㻞 㻞㻝㻘㻥㻤㻢 㻥㻟㻘㻝㻥㻝 㻝㻥㻚㻜㻑 㻠㻢㻡㻘㻟㻡㻝 㻝㻟㻡㻘㻤㻡㻢 㻟㻞㻣㻘㻞㻜㻡 㻞㻥㻚㻞㻑 㻙㻟㻠㻥㻘㻠㻞㻥 䜹䝘䝎 㻞㻢㻞㻘㻥㻟㻝 㻝㻜㻤㻘㻣㻡㻜 㻝㻟㻠㻘㻞㻤㻞 㻠㻝㻚㻠㻑 㻟㻠㻡㻘㻟㻜㻠 㻝㻤㻞㻘㻟㻡㻥 㻝㻠㻢㻘㻞㻡㻢 㻡㻞㻚㻤㻑 㻙㻤㻞㻘㻟㻣㻟 䝯䜻䝅䝁 㻝㻥㻞㻘㻣㻜㻣 㻣㻣㻘㻤㻜㻤 㻝㻜㻣㻘㻤㻣㻡 㻠㻜㻚㻠㻑 㻞㻥㻞㻘㻠㻤㻞 㻝㻥㻢㻘㻥㻣㻠 㻥㻟㻘㻤㻞㻟 㻢㻣㻚㻟㻑 㻙㻥㻥㻘㻣㻣㻡 ᪥ᮏ 㻢㻝㻘㻠㻝㻟 㻝㻤㻘㻤㻞㻣 㻠㻝㻘㻤㻥㻝 㻟㻜㻚㻣㻑 㻝㻟㻞㻘㻥㻥㻣 㻝㻜㻞㻘㻟㻠㻤 㻞㻥㻘㻡㻢㻣 㻣㻣㻚㻜㻑 㻙㻣㻝㻘㻡㻤㻠 䝗䜲䝒 㻠㻟㻘㻢㻜㻝 㻝㻠㻘㻝㻣㻢 㻞㻤㻘㻟㻞㻣 㻟㻞㻚㻡㻑 㻝㻞㻝㻘㻠㻤㻢 㻤㻠㻘㻣㻤㻡 㻟㻡㻘㻤㻤㻢 㻢㻥㻚㻤㻑 㻙㻣㻣㻘㻤㻤㻡 㻞 㻜㻜 㻝 ᖺ ධ ㍺ ฟ ㍺ ㈠᫆཰ᨭ ධ ㍺ ฟ ㍺ ㈠᫆཰ᨭ 㻝 㻥㻥 㻞 ᖺ 㻞 㻜㻝 㻠 ᖺ ධ ㍺ ฟ ㍺ ㈠᫆཰ᨭ

出所:United States Census Bureau database(https://www.census.gov/foreign-trade/Press-Release/ related_party/index.html アクセス日:2017 年 4 月 27 日)より作成。

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クにより一時、赤字幅の縮小が見られたが、2010 年には増加に転じ、2014 年には過去最高水 準となる 6,902 億 600 万ドルの赤字を計上している。他方で「Nonrelated Party Trade」では、 赤字幅が「Related Party Trade」よりも少ないだけでなく、1999 年から 2007 年までの貿易収 支赤字急増期には、逆に赤字額が減少傾向に転じており、2014 年には 226 億 3,200 万ドルの赤 字に留まっている。これは「Related Party Trade」の貿易収支赤字額の 3.3%に相当する。こ の点から考察すると、アメリカにおける貿易収支赤字の主要因は、多国籍企業による企業内貿 易と企業内貿易収支赤字によるものであると考えられる。 これをさらに国別データについても検討するため、貿易相手国上位 5 ヵ国について考察した い。第 2 表のデータによると、各国別に貿易構造が大きく異なっていることがわかる。 まず、2000 年代にその「存在感」が大きく増大した中国は、輸出入ともに企業内貿易の比率 が比較的低くなっている。ただし、2001 年から 2014 年の間で企業内輸入の割合が 10 ポイント 以上増加しており、多国籍企業の企業内世界分業体制のなかに中国が組み込まれつつある。カ ナダは、貿易収支が赤字であるが、企業内輸出・輸入の割合がほぼ同水準となっており、メキ シコでは企業内輸入の割合が高い。さらに日本、ドイツでは、企業内輸出の割合が全輸出の 30%であるのに対して、企業内輸入が全輸入額の 3 分 2 以上を占める状態が続いている。特に 日本では、1992 年から企業内輸入が全輸入額の 70%以上を占めている。またドイツは中国と ならび、アメリカでの影響力を高めつつある。 第 2 図 NAICS4 桁分類での企業内貿易比率と貿易収支との関係(2014 年、単位:%、10 億ドル) 注:産業分類については、NAICS(北米産業分類)4 桁分類を使用。

出所: United States Census Bureau database (http://sasweb.ssd.census.gov/relatedparty/ アクセス日: 2017 年 6 月 4 日)より作成。

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各国の貿易収支に着目すると、1992 年では日本がアメリカの貿易収支赤字の半数以上を計上 する状態にあり、それが日米通商摩擦や各種対日要求の根拠となっていたが、2001 年には中国、 2014 年にはカナダ、メキシコ、ドイツよりも貿易収支赤字額は少なくなっている。それだけで はなく日本の対米貿易収支赤字額は、2001 年と同水準に留まっているのである。 次にどのような業種で企業内貿易比率が高まる傾向があるのか、NAICS(北米産業分類) の 4 桁分類によって分析すると、「種子・穀物」、「航空宇宙」では、企業内貿易比率が低水準 となっているだけでなく、貿易収支も黒字となっている。また「衣料」、「履き物」については、 貿易収支赤字ではあるが、企業内貿易比率は低くなっている。これに対して「コンピュータ部 品」、「自動車」、「医薬品」等では、貿易収支赤字額が大きく、企業内輸入比率も 50%以上となっ ている。特に「自動車」、「医薬品」では、2014 年の企業内輸入比率がそれぞれ、89.9%、 72.6%となっている13)。このようにアメリカでは輸出よりも輸入において企業内貿易比率が高 く、貿易収支赤字が拡大する主要因の 1 つとなっている。また、1990 年代後半以降、貿易収支 赤字は中国、カナダ、メキシコ、ドイツ、日本などの国々との貿易に広がり、対日貿易収支赤 字の相対的割合は減少傾向が続いている。 (3)多国籍企業における貿易構造の変容 ここまで本節では、アメリカの貿易収支構造の変容を探るため、1960 年以降の貿易構造を概 観し、1990 年代以降の貿易に占める企業内貿易(Related Party Trade)の動向を分析してきた。 だがここまでの統計分析では、どの国籍を有する多国籍企業の貿易構造が変容しているのかは 判明していない。そこで BEA(Bureau of Economic Analysis)が発表している「U.S. Direct

Investment Abroad」、「Foreign Direct Investment in The United States」を利用し、アメリ カ多国籍企業と外国多国籍企業の企業内貿易構造の分析を進める。 第 3 表は、アメリカ多国籍企業による貿易の全体像を 1966 年から並べたものである。ここ での注目点は、アメリカの貿易に占めるアメリカ多国籍企業の割合である。なお多国籍企業に よる貿易は、多国籍企業が関与する「多国籍企業関連貿易」と親会社・子会社間で行われる「企 業内貿易」とに分類される14) まずアメリカ多国籍企業による貿易額は、全輸出の 50%前後、輸入では 30%から 40%である。 つまり、それら以外の貿易には別に担い手が存在している。次に多国籍企業関連貿易に占める 企業内貿易の割合は、1994 年サーベイにおいて輸出で 46.3%、輸入では 44.2%の水準にあっ たが、2000 年代に 30%台にまで減少し、2014 年サーベイでは輸出で 31.6%、輸入では 33.9% となっている。これを見ると、アメリカ多国籍企業の企業内貿易は、どのサーベイで分析して も常に 30%以上に達していることがわかる。そして全貿易に占めるアメリカ多国籍企業の企業 内貿易の割合は、輸出では 1977 年に 21.3%に達したのち減少傾向を続け、1994 年に 19.4%へ と再び上昇したが、2014 年には 15.5%の水準となっている。輸出に占めるアメリカ多国籍企

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業の存在感は低下傾向にある。企業内輸入については、アメリカの輸入額が急速に増加した 2000 年代にあっても、ほぼ同水準で推移しており、概ね全輸入額の 13%はアメリカ多国籍企 業の企業内貿易となっている。 次に重要となるのがアメリカの貿易収支赤字とアメリカ多国籍企業の多国籍企業関連貿易収 支の変化である。同じく第 3 表からわかるように、アメリカ多国籍企業の貿易収支は、1999 年 まで黒字であり、貿易収支赤字全体の改善に大きな役割を担ってきた。だが、2004 年サーベイ では初めて 765 億 300 万ドルの赤字を計上し、2009 年には 1,575 億 5,100 万ドルにまで赤字幅 が拡大している。2014 年サーベイでは赤字幅にやや改善が見られるものの、それでも 1,274 億 900 万ドルの赤字となっている。企業内貿易についても同様の傾向が見られ、1999 年までは企 業内貿易についても黒字であったが、2004 年に赤字へと転じ、それ以降の企業内貿易収支は、 赤字額が拡大する傾向にある。 ඲య䐡 ぶ఍♫䐢 㠀㛵㐃⡿௻ᴗ䐣 㻝㻥㻢㻢 㻟㻤㻘㻥㻞㻢 㻝㻥㻘㻝㻡㻤 䠉 䠉 䠉 㻝㻝㻘㻠㻣㻢 㻠㻥㻚㻞㻑 䠉 䠉 㻝㻥㻣㻣 㻝㻡㻞㻘㻟㻜㻝 㻝㻜㻝㻘㻤㻠㻢 㻠㻜㻘㻣㻤㻣 㻟㻞㻘㻟㻥㻣 㻤㻘㻟㻥㻜 㻢㻝㻘㻜㻡㻥 㻢㻢㻚㻥㻑 㻟㻝㻚㻤㻑 㻞㻝㻚㻟㻑 㻝㻥㻤㻞 㻞㻣㻡㻘㻞㻟㻢 㻝㻢㻟㻘㻟㻤㻟 㻡㻢㻘㻣㻝㻤 㻠㻢㻘㻡㻡㻥 㻝㻜㻘㻝㻡㻥 㻝㻜㻢㻘㻢㻢㻢 㻡㻥㻚㻠㻑 㻞㻤㻚㻡㻑 㻝㻢㻚㻥㻑 㻝㻥㻤㻥 㻠㻤㻣㻘㻜㻜㻟 㻞㻟㻢㻘㻟㻣㻝 㻝㻜㻞㻘㻡㻡㻤 㻤㻥㻘㻡㻟㻥 㻝㻟㻘㻜㻝㻥 㻝㻟㻟㻘㻤㻝㻟 㻠㻤㻚㻡㻑 㻟㻣㻚㻥㻑 㻝㻤㻚㻠㻑 㻝㻥㻥㻠 㻣㻜㻟㻘㻞㻡㻠 㻟㻠㻠㻘㻡㻜㻣 㻝㻡㻥㻘㻠㻡㻠 㻝㻟㻢㻘㻝㻞㻤 㻝㻞㻘㻟㻞㻢 㻝㻤㻡㻘㻜㻡㻜 㻠㻥㻚㻜㻑 㻠㻢㻚㻟㻑 㻝㻥㻚㻠㻑 㻝㻥㻥㻥 㻥㻢㻢㻘㻠㻠㻟 㻠㻟㻡㻘㻝㻥㻞 㻝㻥㻢㻘㻠㻥㻥 㻝㻢㻞㻘㻡㻜㻟 㻟㻟㻘㻥㻥㻢 㻞㻟㻤㻘㻢㻥㻟 㻠㻡㻚㻜㻑 㻟㻣㻚㻟㻑 㻝㻢㻚㻤㻑 㻞㻜㻜㻠 㻤㻝㻤㻘㻣㻣㻡 㻠㻞㻢㻘㻠㻡㻝 㻝㻥㻝㻘㻥㻞㻥 㻝㻡㻠㻘㻤㻝㻞 㻞㻥㻘㻟㻟㻜 㻞㻟㻠㻘㻡㻞㻝 㻡㻞㻚㻝㻑 㻟㻢㻚㻟㻑 㻝㻤㻚㻥㻑 㻞㻜㻜㻥 㻝㻘㻜㻣㻜㻘㻟㻟㻝 㻡㻡㻤㻘㻜㻠㻜 㻞㻟㻜㻘㻝㻝㻝 㻝㻤㻤㻘㻢㻟㻥 㻠㻝㻘㻠㻣㻞 㻟㻞㻣㻘㻥㻟㻜 㻡㻞㻚㻝㻑 㻟㻟㻚㻤㻑 㻝㻣㻚㻢㻑 㻞㻜㻝㻠 㻝㻘㻢㻟㻟㻘㻟㻞㻜 㻤㻜㻞㻘㻟㻡㻟 㻟㻝㻠㻘㻟㻞㻝 㻞㻡㻟㻘㻞㻜㻡 㻠㻣㻘㻝㻣㻠 㻠㻤㻤㻘㻜㻟㻞 㻠㻥㻚㻝㻑 㻟㻝㻚㻢㻑 㻝㻡㻚㻡㻑 ඲య䐡 ぶ఍♫䐢 㠀㛵㐃⡿௻ᴗ䐤 㻝㻥㻢㻢 㻟㻡㻘㻥㻤㻣 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻝㻥㻣㻣 㻝㻣㻥㻘㻡㻠㻣 㻤㻢㻘㻣㻡㻥 㻠㻝㻘㻡㻞㻡 㻟㻞㻘㻢㻟㻥 㻤㻘㻤㻤㻣 㻠㻡㻘㻞㻞㻠 㻠㻤㻚㻟㻑 㻟㻣㻚㻢㻑 㻝㻤㻚㻞㻑 㻝㻥㻤㻞 㻞㻥㻥㻘㻟㻥㻝 㻝㻞㻜㻘㻣㻢㻤 㻡㻝㻘㻠㻜㻢 㻠㻝㻘㻡㻥㻤 㻥㻘㻤㻜㻣 㻢㻥㻘㻟㻢㻟 㻠㻜㻚㻟㻑 㻟㻠㻚㻠㻑 㻝㻟㻚㻥㻑 㻝㻥㻤㻥 㻡㻤㻜㻘㻝㻠㻠 㻞㻜㻝㻘㻝㻤㻞 㻥㻣㻘㻟㻥㻠 㻣㻣㻘㻟㻜㻣 㻞㻜㻘㻜㻤㻣 㻝㻜㻟㻘㻣㻤㻤 㻟㻠㻚㻣㻑 㻟㻤㻚㻠㻑 㻝㻟㻚㻟㻑 㻝㻥㻥㻠 㻤㻠㻝㻘㻣㻠㻣 㻞㻡㻢㻘㻤㻝㻥 㻝㻟㻠㻘㻝㻤㻞 㻝㻝㻟㻘㻠㻝㻡 㻞㻜㻘㻣㻢㻣 㻝㻞㻞㻘㻢㻟㻤 㻟㻜㻚㻡㻑 㻠㻠㻚㻞㻑 㻝㻟㻚㻡㻑 㻝㻥㻥㻥 㻝㻘㻞㻞㻥㻘㻤㻟㻣 㻟㻤㻤㻘㻠㻤㻜 㻝㻥㻠㻘㻡㻝㻝 㻝㻢㻠㻘㻠㻠㻥 㻟㻜㻘㻜㻢㻞 㻝㻥㻟㻘㻥㻢㻥 㻟㻝㻚㻢㻑 㻠㻞㻚㻟㻑 㻝㻟㻚㻠㻑 㻞㻜㻜㻠 㻝㻘㻠㻢㻥㻘㻣㻜㻠 㻡㻜㻞㻘㻥㻡㻠 㻞㻡㻟㻘㻡㻢㻟 㻝㻥㻤㻘㻡㻡㻥 㻟㻞㻘㻥㻡㻤 㻞㻠㻥㻘㻟㻥㻝 㻟㻠㻚㻞㻑 㻟㻥㻚㻡㻑 㻝㻟㻚㻡㻑 㻞㻜㻜㻥 㻝㻘㻡㻤㻜㻘㻜㻞㻡 㻣㻝㻡㻘㻡㻥㻝 㻞㻢㻥㻘㻢㻠㻤 㻞㻞㻞㻘㻥㻤㻡 㻠㻢㻘㻢㻢㻟 㻠㻠㻡㻘㻥㻠㻟 㻠㻡㻚㻟㻑 㻟㻝㻚㻞㻑 㻝㻠㻚㻝㻑 㻞㻜㻝㻠 㻞㻘㻟㻤㻡㻘㻠㻤㻥 㻥㻞㻥㻘㻣㻢㻞 㻟㻤㻢㻘㻝㻢㻣 㻟㻝㻡㻘㻠㻝㻠 㻡㻣㻘㻠㻝㻣 㻡㻠㻟㻘㻡㻥㻡 㻟㻥㻚㻜㻑 㻟㻟㻚㻥㻑 㻝㻟㻚㻞㻑 ඲య䐟 䚷Ꮚ఍♫䜈䐠 㠀㛵㐃䜈 㻝㻥㻢㻢 㻞㻘㻥㻟㻥 䠉 㻝㻤㻘㻜㻥㻟 㻥㻘㻡㻜㻥 㻤㻘㻡㻤㻠 㻡㻞㻚㻢㻑 㻝㻥㻣㻣 㻙㻞㻣㻘㻞㻠㻢 㻝㻡㻘㻜㻤㻣 㻝㻜㻜㻘㻝㻟㻤 㻠㻥㻘㻣㻡㻠 㻡㻜㻘㻟㻤㻠 㻠㻥㻚㻣㻑 㻝㻥㻤㻞 㻙㻞㻠㻘㻝㻡㻡 㻠㻞㻘㻢㻝㻡 㻝㻣㻡㻘㻠㻥㻠 㻢㻤㻘㻝㻣㻢 㻝㻜㻣㻘㻟㻝㻤 㻟㻤㻚㻤㻑 㻝㻥㻤㻥 㻙㻥㻟㻘㻝㻠㻝 㻟㻡㻘㻝㻤㻥 㻞㻝㻠㻘㻣㻝㻥 㻝㻝㻠㻘㻝㻣㻤 㻝㻜㻜㻘㻡㻠㻝 㻡㻟㻚㻞㻑 㻝㻥㻥㻠 㻙㻝㻟㻤㻘㻠㻥㻟 㻤㻣㻘㻢㻤㻤 㻟㻞㻠㻘㻣㻣㻣 㻝㻥㻜㻘㻜㻝㻤 㻝㻟㻠㻘㻣㻡㻥 㻡㻤㻚㻡㻑 㻝㻥㻥㻥 㻙㻞㻢㻟㻘㻟㻥㻠 㻠㻢㻘㻣㻝㻞 㻠㻥㻟㻘㻜㻢㻣 㻞㻣㻢㻘㻥㻜㻠 㻞㻝㻢㻘㻝㻢㻟 㻡㻢㻚㻞㻑 㻞㻜㻜㻠 㻙㻢㻡㻜㻘㻥㻞㻥 㻙㻣㻢㻘㻡㻜㻟 㻤㻢㻝㻘㻡㻜㻣 㻠㻢㻢㻘㻠㻤㻠 㻟㻥㻡㻘㻜㻞㻟 㻡㻠㻚㻝㻑 㻞㻜㻜㻥 㻙㻡㻜㻥㻘㻢㻥㻠 㻙㻝㻡㻣㻘㻡㻡㻝 㻝㻘㻠㻝㻡㻘㻥㻢㻝 㻣㻢㻣㻘㻝㻣㻣 㻢㻠㻤㻘㻣㻤㻠 㻡㻠㻚㻞㻑 㻞㻜㻝㻠 㻙㻣㻡㻞㻘㻝㻢㻥 㻙㻝㻞㻣㻘㻠㻜㻥 㻝㻘㻤㻟㻠㻘㻝㻠㻥 㻥㻡㻥㻘㻢㻝㻤 㻤㻣㻠㻘㻡㻟㻝 㻡㻞㻚㻟㻑 ඲㍺ධ䐟 Ꮚ఍♫䛛䜙䜰䝯䝸䜹 䜈 䛾 ㍺ ධ 䐠 ඲Ꮚ఍♫䛛䜙䛾㍺ධ ௚䛾እᅜ௻ᴗ䛛 䜙 䛾 ㍺ ධ 䐧 䐠㻛䐟 䐢㻛䐠 䐢㻛䐟 䐠㻛䐟 ඲ ㈠ ᫆ ཰ ᨭ⡿ ᅜ ከ ᅜ ⡠ ௻ᴗ ㈠ ᫆ ཰ ᨭ Ꮚ఍♫䛻䜘䜛㈍኎ እᅜ䜈䛾㈍኎ ከᅜ⡠௻ᴗ㈠᫆཰ᨭ ௚䛾እᅜ௻ᴗ䜈 䛾㍺ฟ䐧 䐠㻛䐟 䐢㻛䐠 ඲㍺ฟ䐟 ⡿ᅜぶ఍♫䛻䜘䜛 ㍺ ฟ 䐠 ඲Ꮚ఍♫䜈䛾㍺ฟ 䐢㻛䐟 ⡿ᅜ䛾඲㈠᫆䛻༨䜑䜛⡿ᅜከ ᅜ⡠௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡ ⡿ᅜከᅜ⡠௻ᴗ㛵㐃㈠᫆䛻༨ 䜑䜛௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡ ⡿ᅜ䛾඲㈠᫆䛻༨䜑䜛⡿ᅜከᅜ⡠௻ᴗ 㛵㐃㈠᫆ẚ⋡ 注:1)1966 年については,多数株所有子会社に関するデータのみ掲載。   2)販売データについては,多数株所有子会社データを使用。   3) ② / ①は,米国の全貿易に占める米国多国籍企業関連貿易比率を,④ / ②は,米国多国籍企業関連 貿易に占める企業内貿易比率を,④ / ①は,米国の全貿易に占める企業内貿易比率を指す。 出所: BEA, U.S. Direct Investment Abroad: Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, 1966、

1977、1982、1989、1994、1999、2004、2009 及び BEA, Worldwide Activities of U.S. Multinational Enterprises: Preliminary Results From the 2014 Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, December 2016 より作成。

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これを BEA から毎年公表される「U.S. Direct Investment Abroad」でも分析すると、2000 年に企業内貿易収支が赤字化している15)。1990 年代後半以降、アメリカの貿易収支赤字は、大 きく拡大することになったが、その原因の 1 つは、アメリカ多国籍企業による企業内貿易収支 の悪化あるいは赤字化にあり、2000 年を「画期」として、アメリカ多国籍企業による多国籍企 業関連貿易および企業内貿易構造は大きく変容しているのである。 それでは、外国多国籍企業の対米貿易はどうだろうか。第 4 表は、外国多国籍企業と在米外 国子会社によるアメリカでの貿易活動を示している。この表によると、アメリカにおける外国 多国籍企業の存在感が高まっていることがわかる。つまり全輸出における外国多国籍企業関連 貿易の割合は、輸出で 1987 年には 13.8%を占めるにすぎなかったが、2012 年には 23.0%にま で拡大しており、輸入においても、1974 年の 24.4%から 2012 年には 29.2%の水準に達している。 また外国多国籍企業では、企業内貿易の割合がアメリカ多国籍企業よりも高く、輸出では 50% 弱、輸入では 70%以上の貿易が企業内貿易となっている。そのため、アメリカの全輸出に占め る外国多国籍企業による企業内貿易の割合は、輸出では 10%前後となっているが、輸入におい ては約 2 倍の水準となっている。 さらに同表で多国籍企業関連貿易収支を見てみると、一貫して貿易収支は赤字となっている ඲య䐢 እᅜᏊ఍♫䐣 እᅜᏊ఍♫௨እ䐤 ඲య䐧 እᅜᏊ఍♫䐨 እᅜᏊ఍♫௨እ䐩 㻝㻥㻣㻠 㻝㻞㻜㻘㻤㻥㻣 㻞㻠㻘㻝㻡㻤 㻝㻝㻘㻣㻞㻟 㻝㻞㻘㻠㻟㻢 㻡㻘㻡㻠㻞 㻢㻘㻤㻥㻟 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻜㻚㻜㻑 㻠㻤㻚㻡㻑 㻥㻚㻣㻑 㻝㻥㻤㻜 㻞㻣㻝㻘㻤㻟㻠 㻡㻞㻘㻝㻥㻥 㻞㻜㻘㻥㻤㻟 㻟㻝㻘㻞㻝㻢 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻝㻥㻚㻞㻑 㻠㻜㻚㻞㻑 㻣㻚㻣㻑 㻝㻥㻤㻣 㻟㻠㻤㻘㻤㻢㻥 㻠㻤㻘㻜㻥㻝 㻝㻥㻘㻝㻜㻥 㻞㻤㻘㻥㻤㻞 㻟㻘㻠㻠㻞 㻞㻡㻘㻡㻠㻜 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻝㻟㻚㻤㻑 㻟㻥㻚㻣㻑 㻡㻚㻡㻑 㻝㻥㻥㻞 㻢㻝㻢㻘㻤㻤㻟 㻝㻜㻟㻘㻥㻞㻡 㻠㻤㻘㻣㻢㻣 㻡㻡㻘㻝㻡㻤 㻥㻘㻤㻠㻜 㻠㻡㻘㻟㻝㻤 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻝㻢㻚㻤㻑 㻠㻢㻚㻥㻑 㻣㻚㻥㻑 㻝㻥㻥㻣 㻥㻟㻠㻘㻢㻟㻣 㻝㻠㻝㻘㻟㻜㻡 㻢㻟㻘㻜㻞㻡 㻣㻤㻘㻞㻤㻜 㻝㻞㻘㻤㻜㻥 㻢㻡㻘㻠㻣㻝 㻝㻞㻤㻘㻟㻥㻠 㻢㻝㻘㻞㻤㻤 㻢㻣㻘㻝㻜㻡 㻝㻜㻘㻞㻤㻟 㻡㻢㻘㻤㻞㻞 㻝㻡㻚㻝㻑 㻠㻠㻚㻢㻑 㻢㻚㻣㻑 㻞㻜㻜㻞 㻥㻣㻣㻘㻞㻣㻢 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻝㻠㻜㻘㻡㻝㻜 㻢㻠㻘㻡㻣㻞 㻣㻡㻘㻥㻟㻣 㻞㻟㻘㻤㻥㻟 㻡㻞㻘㻜㻠㻡 㻝㻠㻚㻠㻑 㻠㻢㻚㻜㻑 㻢㻚㻢㻑 㻞㻜㻜㻣 㻝㻘㻝㻢㻡㻘㻝㻡㻝 㻞㻞㻥㻘㻤㻞㻡 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻝㻣㻘㻡㻢㻜 㻝㻜㻣㻘㻤㻠㻡 㻝㻜㻥㻘㻣㻝㻢 㻞㻠㻘㻟㻢㻠 㻤㻡㻘㻟㻡㻞 㻝㻥㻚㻣㻑 㻠㻥㻚㻢㻑 㻥㻚㻟㻑 㻞㻜㻝㻞 㻝㻘㻡㻢㻞㻘㻡㻣㻤 㻟㻡㻥㻘㻥㻢㻝 䠉 䠉 䠉 䠉 㻟㻠㻥㻘㻠㻠㻥 㻝㻢㻥㻘㻠㻣㻡 㻝㻣㻥㻘㻥㻣㻠 㻠㻢㻘㻣㻤㻤 㻝㻟㻟㻘㻝㻤㻢 㻞㻟㻚㻜㻑 㻠㻤㻚㻡㻑 㻝㻜㻚㻤㻑 ඲య䐢 እᅜᏊ఍♫䐣 እᅜᏊ఍♫௨እ䐤 ඲య䐧 እᅜᏊ఍♫䐨 እᅜᏊ఍♫௨እ䐩 㻝㻥㻣㻠 㻝㻞㻡㻘㻝㻥㻜 㻟㻜㻘㻠㻤㻢 㻞㻝㻘㻠㻡㻝 㻥㻘㻜㻟㻢 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻠㻚㻠㻑 㻣㻜㻚㻠㻑 㻝㻣㻚㻝㻑 㻝㻥㻤㻜 㻞㻥㻝㻘㻞㻠㻝 㻣㻡㻘㻤㻜㻟 㻠㻣㻘㻝㻜㻝 㻞㻤㻘㻣㻥㻟 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻢㻚㻜㻑 㻢㻞㻚㻝㻑 㻝㻢㻚㻞㻑 㻝㻥㻤㻣 㻡㻜㻜㻘㻡㻡㻞 㻝㻠㻟㻘㻡㻟㻣 㻝㻜㻤㻘㻞㻜㻝 㻟㻡㻘㻟㻟㻢 㻝㻘㻣㻠㻝 㻟㻟㻘㻡㻥㻡 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻤㻚㻣㻑 㻣㻡㻚㻠㻑 㻞㻝㻚㻢㻑 㻝㻥㻥㻞 㻢㻡㻢㻘㻜㻥㻠 㻝㻤㻠㻘㻠㻢㻠 㻝㻟㻣㻘㻣㻥㻥 㻠㻢㻘㻢㻢㻠 㻢㻘㻝㻠㻠 㻠㻜㻘㻡㻞㻝 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻞㻤㻚㻝㻑 㻣㻠㻚㻣㻑 㻞㻝㻚㻜㻑 㻝㻥㻥㻣 㻝㻘㻜㻠㻞㻘㻥㻠㻣 㻞㻢㻠㻘㻥㻞㻠 㻞㻜㻞㻘㻟㻡㻡 㻢㻞㻘㻡㻢㻥 㻥㻘㻥㻣㻠 㻡㻞㻘㻡㻥㻡 㻞㻠㻥㻘㻟㻝㻜 㻝㻥㻟㻘㻥㻢㻥 㻡㻡㻘㻟㻠㻝 㻥㻘㻜㻜㻜 㻠㻢㻘㻟㻠㻝 㻞㻡㻚㻠㻑 㻣㻢㻚㻠㻑 㻝㻥㻚㻠㻑 㻞㻜㻜㻞 㻝㻘㻟㻥㻤㻘㻠㻡㻣 䠉 䠉 䠉 䠉 䠉 㻟㻟㻡㻘㻜㻞㻝 㻞㻢㻣㻘㻞㻥㻝 㻢㻣㻘㻣㻟㻝 㻞㻠㻘㻡㻝㻜 㻠㻟㻘㻞㻞㻝 㻞㻠㻚㻜㻑 㻣㻥㻚㻤㻑 㻝㻥㻚㻝㻑 㻞㻜㻜㻣 㻝㻘㻥㻤㻢㻘㻟㻠㻣 㻡㻢㻢㻘㻟㻤㻞 䠉 䠉 䠉 䠉 㻡㻡㻜㻘㻥㻝㻣 㻠㻞㻣㻘㻝㻢㻜 㻝㻞㻟㻘㻣㻡㻤 㻞㻥㻘㻟㻜㻤 㻥㻠㻘㻠㻠㻥 㻞㻤㻚㻡㻑 㻣㻣㻚㻡㻑 㻞㻝㻚㻡㻑 㻞㻜㻝㻞 㻞㻘㻟㻜㻟㻘㻣㻠㻥 㻢㻣㻞㻘㻤㻤㻟 䠉 䠉 䠉 䠉 㻢㻡㻥㻘㻣㻟㻥 㻠㻣㻠㻘㻤㻡㻟 㻝㻤㻠㻘㻤㻤㻢 㻢㻣㻘㻠㻣㻤 㻝㻝㻣㻘㻠㻜㻤 㻞㻥㻚㻞㻑 㻣㻞㻚㻜㻑 㻞㻜㻚㻢㻑 㻝㻥㻣㻠 㻙㻠㻘㻞㻥㻟 㻙㻢㻘㻟㻞㻤 㻝㻚㻠㻣㻠 㻝㻥㻤㻜 㻙㻝㻥㻘㻠㻜㻣 㻙㻞㻟㻘㻢㻜㻠 㻝㻚㻞㻝㻢 㻝㻥㻤㻣 㻙㻝㻡㻝㻘㻢㻤㻟 㻙㻥㻡㻘㻠㻠㻢 㻜㻚㻢㻞㻥 㻝㻥㻥㻞 㻙㻟㻥㻘㻞㻝㻝 㻙㻤㻜㻘㻡㻟㻥 㻞㻚㻜㻡㻠 㻝㻥㻥㻣 㻙㻝㻜㻤㻘㻟㻝㻜 㻙㻝㻞㻟㻘㻢㻝㻥 㻝㻚㻝㻠㻝 㻞㻜㻜㻞 㻙㻠㻞㻝㻘㻝㻤㻝 㻙㻝㻥㻠㻘㻡㻝㻝 㻜㻚㻠㻢㻞 㻞㻜㻜㻣 㻙㻤㻞㻝㻘㻝㻥㻢 㻙㻟㻟㻢㻘㻡㻡㻣 㻜㻚㻠㻝㻜 㻞㻜㻝㻞 㻙㻣㻠㻝㻘㻝㻣㻝 㻙㻟㻝㻞㻘㻥㻞㻞 㻜㻚㻠㻞㻞 ぶ ఍ ♫ 䜾 䝹 䞊 䝥 䐦 ከᩘᰴᡤ᭷Ꮚ఍♫䜈䛾㍺ධ ௚䛾እᅜ௻ᴗ䜈䛾㍺ฟ ぶ ఍ ♫ 䜾 䝹 䞊 䝥 䐡 ௚䛾እᅜ௻ᴗ䛛䜙䛾㍺ධ ඲య䐥 ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫䜈䛾㍺ධ 䐡㻛䐟 ከᩘᰴᡤ᭷Ꮚ఍♫䛻䜘䜛㍺ฟ ඲య䐥 ぶ ఍ ♫ 䜾䝹 䞊 䝥 䐦 ௚䛾እᅜ௻ᴗ䜈䛾㍺ฟ 䐡㻛䐠 䐡㻛䐟 ඲య䐠 ඲㍺ฟ䐟 ぶ ఍ ♫ 䜾 䝹 䞊 䝥 䐡 ௚䛾እᅜ௻ᴗ䜈䛾㍺ฟ 䐠㻛䐟 ඲ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫䛻䜘䜛㍺ฟ 䐠㻛䐟 ඲㈠᫆ ཰ᨭ 㻔㻭㻕 ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫ ㈠ ᫆ ཰ ᨭ 㻔㻮㻕 ඲㍺ධ䐟 ඲య䐠 ῶᑡᐤ୚ᗘ 䠄㻮㻛㻭㻕 䐡㻛䐠 ⡿ᅜ඲㈠᫆䛻༨䜑䜛ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫䛻䜘䜛㈠᫆ẚ⋡ ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫䛾㈠᫆䛻༨䜑䜛௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡ ⡿ᅜ䛾඲㈠᫆䛻༨䜑䜛ᅾ⡿እᅜᏊ఍♫䛻䜘䜛௻ᴗෆ㈠᫆ẚ⋡ 注:1)外国子会社とは、在米子会社が 10%あるいはそれ以上の株式を所有している外国企業を指す。   2)2002 年度在米外国子会社の貿易収支は、多数株所有子会社のものを使用。   3)2002 年度における各種比率は、対数株所有子会社の統計を使用。   4) ② / ①は、米国の全貿易に占める在米外国子会社による貿易を、③ / ②は、在米外国子会社の貿易 に占める企業内貿易比率を、③ / ①は、米国の全貿易に占める在米外国子会社による企業内貿易比 率を指す。

出所: BEA, Foreign Direct Investment in the United States: Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, 1974、1980、1987、1992、1997、2002、2007、2012 より作成。

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が、1974 年、1980 年、1992 年、1997 年では全貿易収支赤字額を超える水準の赤字額を外国多 国籍企業が計上している。だが、2002 年になると全貿易収支赤字が外国多国籍企業の貿易収支 赤字を大きく上回るようになっている。ここでも 2000 年を画期とした、アメリカの貿易収支 構造の変容を垣間見ることができる。つまり、2000 年以前においては、アメリカ多国籍企業は、 外国多国籍企業の貿易収支赤字をファイナンスし、全貿易収支赤字の改善に寄与する存在で あったが、2000 年以降では外国多国籍企業の貿易収支赤字拡大にくわえ、アメリカ多国籍企業 も全貿易収支を悪化させる原因となっているのである。これが 2000 年代以降のアメリカにお ける貿易収支赤字拡大の大きな要因となっていたと考えられる。 ここまでのアメリカにおける多国籍企業の貿易構造分析によって、3 つの論点を析出するこ とができる。1 つは、アメリカにおける貿易全体の約 3 分 2 は、アメリカ多国籍企業と外国多 国籍企業によって行われているということ、2 つ目は、外国多国籍企業の存在感の高まりにく わえ、アメリカにおける貿易の約 30%は常に企業内貿易によって占められているということ(第 3 図)。そして 3 つ目は、2000 年を画期として、アメリカ多国籍企業の貿易収支は出超から入 超へと転換することによって、これまでと異なる貿易構造へと変容し、全貿易収支赤字の半数 以上は多国籍企業によって、直接的にもたらされているという点である。 第 3 図 米国における財貿易総額と多国籍企業による企業内貿易比率の推移(単位:100 万ドル、%) 注: 米国多国籍企業については、1977 年、1982 年、1989 年、1994 年、1999 年、2004 年、2009 年が「ベ ンチマーク・サーベイ」データとなっており、その他は、U.S. Direct Investment Abroad のデータを 使用している。また在米外国子会社については、1987 年、1992 年、1997 年、2002 年 2007 年が「ベン チマーク・サーベイ」データとなっており、その他は Foreign Direct Investment in the United State のデータを使用。

出所: BEA, U.S. Direct Investment Abroad Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, BEA, U.S. Direct Invetment Abroad, U.S. Department of Commerce, BEA, Foreign Direct Investment in the United States: Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, BEA, Foreign Direct Invetment in the United States, U.S. Department of Commerce 及び U.S. Census data より作成。

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3. アメリカ多国籍企業および外国多国籍企業による貿易活動

前節で分析したようにアメリカにおける貿易活動には、多くの経済主体が関わり取引の方法 も多様である。同一地域・産業内での貿易であっても、そこにはアメリカ多国籍企業や外国多 国籍企業が多く関わり、親会社や子会社が関与する「多国籍企業関連貿易」、同一グループ内 で実施される「企業内貿易」、そして「arm's length trade」が存在している。本節ではアメリ カ多国籍企業を子会社所在地別・業種別に、外国多国籍企業を国籍別・業種別に分析し、多国 籍企業の貿易構造がいかに変容してきたのかを明らかにする。 (1)アメリカ多国籍企業の国別・業種別企業内貿易動向 アメリカ多国籍企業は、アメリカにおける貿易の最大の担い手であり、輸出の約半数、輸入 の約 40%を担っている。そのアメリカ多国籍企業の貿易相手国と貿易収支を示したのが第 4 図 である。この図によると、アメリカ多国籍企業の貿易は、カナダ、メキシコ、アイルランドの 3 ヵ国に集中し、貿易額にくわえ貿易収支赤字も突出していることがわかる。カナダ、メキシコ、 アイルランドの貿易額はそれぞれ、1,915 億 300 万ドル、1,034 億 5,100 万ドル、413 億 7,000 万ドルであり、貿易収支はカナダで 297 億 2,300 万ドルの赤字、メキシコ、アイルランドでも 199 億 3,300 万ドル、255 億 3,000 万ドルの赤字となっている。その他の主要貿易相手国である 第 4 図 アメリカ多国籍企業における国別親会社・子会社間貿易額と貿易収支 (2014 年、単位:100 万ドル)

出所: BEA, Worldwide Activities of U.S. Multinational Enterprises: Preliminary Results From the 2014 Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, December 2016 より作成。

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ドイツ、オランダ、ベルギー、イギリスなどの国では、100 億ドル単位での貿易が行われてい るが、これらの国々におけるアメリカ多国籍企業の貿易収支は、やや黒字あるいはやや赤字と なっている16) 国別動向でのもう 1 つの注目点は、多額の貿易収支赤字を計上し、通商摩擦を抱えている日 本や中国との企業内貿易である。同じく第 3 図によると日本、中国との企業内貿易収支が黒字 となっていることがわかる。日米間ではアメリカ多国籍企業は、2014 年に総額 127 億 8,700 万 ドルの貿易を行い 73 億 7,900 万ドルの黒字を確保している。米中間では 242 億 3,100 万ドルの 貿易を実施し、41 億 4,900 万ドルの黒字を計上しているのである。また主要貿易相手国である 韓国については、47 億 5,300 万ドルの貿易によって 10 億 100 万ドルの黒字を確保している。 これは通常の貿易統計とは全く異なる「姿」であるといえよう。 では多額の貿易収支赤字を計上しているカナダ、メキシコ、アイルランドとの企業内貿易構 造は、以前から同様の形態だったのであろうか。アメリカ多国籍企業の貿易相手国を 1960 年 代から振り返ってみると、カナダは当初から最大の貿易相手国であり、それは現在も変化して いない。また 1960 年代から 1980 年代をつうじて、主要貿易相手国となっていたのは、日本、 イギリス等の先進国であった。その動向に変化が生じたのは、1980 年代末のことであり、1994 年にメキシコが第 2 位の貿易相手国に、2000 年代にはアイルランドにくわえ、シンガポールが 主要貿易相手国となっている(小山 2008a)。さらにそれら国々との企業内貿易収支の変化を 第 5 図 アメリカ多国籍企業における業種別親会社・子会社間貿易額と貿易収支 (2014 年、単位:100 万ドル)

出所: BEA, Worldwide Activities of U.S. Multinational Enterprises: Preliminary Results From the 2014 Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, December 2016 より作成。

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1994 年と比較すると、カナダ、アイルランドが黒字、メキシコが 5 億 500 万ドルの赤字となっ ており、アイルランドについては 20 億ドル余りの貿易額となっていた(BEA, 1998)。つまり 2000 年代のアメリカ多国籍企業の貿易収支悪化には、特にカナダ、メキシコ、アイルランドと の間の企業内輸入の拡大が背景にあったと考えられる。 次にこれをアメリカ多国籍企業の外国子会社業種別に分析すると、「輸送用機械」、「コン ピュータ・電気部品」、「石油・石油製品(卸)」で貿易額と貿易収支赤字が際立っていること がわかる(第 5 図)。またこれらの業種のほか、「医薬品」、「繊維製品」、「食品」などの分野に おいても貿易収支赤字が目立っている。さらに分析を進めてみると、カナダ、メキシコについ ては「輸送用機械」の輸入増加が背景にあり、アイルランドについては、「秘匿」17)部分が多 く詳しい分析が難しくなっているが、「コンピュータ・電気部品」、「医薬品」分野での輸入増 加が関係していると考えられる。 さらに、主要業種における多国籍企業関連貿易と企業内貿易の推移を分析すると、上述のと おり 1999 年まではアメリカ多国籍企業による全貿易(多国籍企業関連貿易)および企業内貿 易が黒字となっているのに対して、2004 年以降では全貿易と企業内貿易の双方で貿易収支が赤 字化している。だが興味深いことに、主要製造業種における全貿易収支は黒字、企業内貿易収 支が赤字となっているのである。多国籍企業関連貿易の赤字部分は、主として卸売業からもた らされている。そのため、卸売業における貿易構造をより深く分析する必要があるのだが、統 計上の制約がありさらに踏み込んだ分析が難しくなっている。そこで、卸売業における子会社 分布を見てみると、「自動車・自動車部品」、「電気製品」、「機械」といった製造業に関連した 卸売業の外国子会社が多く存在している18)。このことから当該業種における多国籍企業関連貿 易においても、これらの外国子会社が主要な貿易主体であると推察される。多国籍企業の海外 事業活動を考える時、これら卸売業と製造業は別のものと考えることは難しく、むしろ製造業 と一体、あるいは深く関係しながら事業を展開していると考えられる。 (2)外国多国籍企業と在米外国子会社の国籍別・業種別企業内貿易動向 では次に外国多国籍企業と在米外国子会社との間の企業内貿易について分析を行う。アメリ カ多国籍企業と同様の手法で図を作成し、どの国籍の企業が貿易の中心主体となっているのか 確認すると、日本企業が貿易額、貿易収支赤字額ともに最大となっており、ドイツ企業、イギ リス企業、韓国企業がこれに続いている(第 6 図)。韓国企業については、当初から主要な貿 易主体であったわけではなく、1990 年代後半にその影響力が高まっている。また経済成長が著 しい中国企業や香港企業についても、貿易の担い手として統計には計上されているが、全体の 貿易額から比べるとわずかな取引額に留まっている19)。またアメリカ最大の貿易相手国の 1 つ であるカナダにおいては、カナダ企業が貿易の中心主体というよりも、アメリカ企業が重要な 役割を果たしている。

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外国多国籍企業による企業内貿易においては、日本企業の役割が特に重要となっている。日 本企業は、1970 年代から外国多国籍企業のなかでは、突出して貿易額が大きく、常に最大の貿 易の担い手であり続けている20)。それにくわえて貿易収支では、一方的な輸入超過が続き、貿 易収支赤字も最大であるだけでなく、輸入における企業内貿易比率は他の外国多国籍企業を上 回る水準にある。近年ではドイツ企業、韓国企業の企業内貿易比率も高まっており、アメリカ 多国籍企業による貿易収支の悪化や対中貿易赤字の拡大から、アメリカの貿易収支赤字に対す る日本企業の割合は減少傾向にあるものの、今なお日本企業による対米貿易収支赤字は、日米 通商交渉における中心的な課題となっている。 次にこれらのデータと在米外国子会社を業種別に分析してみよう(第 7 図)。これによると、 貿易額が最も大きくなっているのは、製造業に分類されている「輸送用機械」でありその収支 は 306 億 5,700 万ドルの赤字となっている。貿易収支赤字幅が最も大きいのは「自動車・自動 車部品(卸)」であり、847 億 1,700 万ドルの赤字となっている。また同様に「電気部品(卸)」 についても赤字幅が大きく 513 億 500 万ドルの赤字を計上している。アメリカ多国籍企業にお いても同様の傾向が見られたが、製造業よりも卸売業において貿易収支赤字が増大する傾向に ある。これはもちろんアメリカが多国籍企業にとって最大の消費市場を形成しているからにほ かならないが、外国多国籍企業の場合、産業分類上の問題も存在している。アメリカの統計で は売上高が最も多い業種を選び在米外国子会社の業種を分類することになっているが、たとえ 第 6 図 外国多国籍企業の在米子会社国籍別貿易総額と貿易収支(2012 年、単位:百万ドル)

出所: BEA, Foreign Direct Investment in the United States Final Results From the 2012 Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, November 2015 より作成。

(17)

外国多国籍企業が製造業であり、在米外国子会社がアメリカ本土に製造拠点を有していたとし ても、売上高の構成によっては製造業ではなく、卸売業等に分析される場合がある21)。結果と して、日本企業やドイツ企業では、製造業よりも卸売業での輸入額が増大し、韓国企業におい ては、在米外国子会社への輸入のほとんどが卸売業のものとして計上されている。 このように外国多国籍企業による貿易では、日本、ドイツ、韓国等の多国籍企業による企業 内貿易で多額の貿易収支赤字が計上されており、アメリカの貿易収支赤字の約 40%は外国多国 籍企業によってもたらされている。だがこの構造は、1970 年代からすでに形成されてきたもの であり、2000 年代以降においては、1980 年代と比べると、外国多国籍企業の割合は大きく低 下している。ここからも 1990 年代末以降のアメリカ貿易収支赤字の大幅な増加には、アメリ カ多国籍企業の貿易構造の変容があったと考えることができる。 (3)アメリカ多国籍企業の資金循環 最後にアメリカ多国籍企業の財・サービス、資金の循環構造を確認しておきたい。ここまで 分析してきたように、アメリカ多国籍企業の貿易は、2000 年に初めて輸入超過となり、それ以 降は貿易収支赤字を計上する大きな主体群を形成するようになっている。アメリカ多国籍企業 の貿易収支赤字は、アメリカ本国における財・サービスの販売によって利益実現されることに なるが、アメリカ多国籍企業は本国を中心としてどのような資金循環構造にあるのだろうか。 その概況を示したのが第 7 図である。ここには財・サービスの流れと直接投資による資金の流 第 7 図 外国多国籍企業の在米子会社業種別貿易総額と貿易収支(2012 年、単位:百万ドル)

出所: BEA, Foreign Direct Investment in the United States Final Results From the 2012 Benchmark Survey, U.S. Department of Commerce, November 2015 より作成。

(18)

れが記載されている。 まずアメリカ本国を中心として左辺の外国市場での取引関係を見てみると、外国子会社は、 7 兆ドル以上の売上高を有し、1,400 万人以上の従業者を外国で雇用していることがわかる。 ここでの注目点は、アメリカ多国籍企業にとってアジア・太平洋地域が欧州に次ぐ市場を形成 していることであり、従業者数についてもアジア・太平洋地域での雇用が欧州を上回っている という点である22)。これはアメリカ多国籍企業の活動領域が、欧州からラテンアメリカ、そし てアジア・太平洋地域へと拡大してきたことを意味しているが、ここでも財貿易収支は大幅な 輸入超過となっている。だがサービス取引ではサービス輸出がサービス輸入を大幅に上回る状 態となっており、これがアメリカ親会社へと還流している。また「知財取引」でも大幅な輸出 超過となっており、これが財貿易収支赤字を埋めて余りある金額となっている。次に、右辺の 直接投資においては、2013 年の対外直接投資のほとんどが利益の再投資部分によって構成され ており、株式の取得は 196 億ドルに留まっている。直接投資によって得た株式配当金及び債券 利子の受け取りを示す直接投資収益は、直接投資額を上回る 4,488 億 9,000 万ドルに達しており、 その多くは、租税回避地、いわゆる「タックス・ヘイブン」からもたらされている。このよう にアメリカ多国籍企業は、貿易、投資、販売をつうじて、本国親会社へと資金を循環させる構 造を有しているのである。

おわりに

ここまで 1990 年代以降のアメリカにおける貿易収支赤字の拡大を多国籍企業による貿易構 造の変容から明らかにしようと試みてきたが、貿易収支赤字拡大の背景には、中国からの輸入 䜰䝯䝸䜹ᮏᅜ ከᅜ⡠௻ᴗᩘ 2,200♫ እᅜᏊ఍♫ᩘ 28,201♫ ぶ఍♫⥲㈨⏘ 33඙6,207൨3,200୓䝗䝹 ኎ୖ㧗 11඙2,010൨1,000୓䝗䝹 ⣧฼┈ 1඙1,528൨2,400୓䝗䝹 ௜ຍ౯್㢠 3඙4,872൨8,100୓䝗䝹 ᚑᴗ⪅ᩘ 2,334୓8,800ே 䜰䝯䝸䜹ከᅜ⡠௻ᴗ እᅜᕷሙ ⥲㈨⏘ 25඙13൨3,800୓䝗䝹 ኎ୖ㧗 7඙546൨7,100୓䝗䝹 䜰䝯䝸䜹䜈䛾㈍኎ 5,680൨800୓䝗䝹 ⌧ᆅ㈍኎ 3඙4,473൨7,600୓䝗䝹 ➨୕ᅜ㈍኎ 1඙7,560൨9,300୓䝗䝹 ⣧฼┈ 1඙1,511൨6,000୓䝗䝹 ௜ຍ౯್㢠 1඙3,948൨2,600୓䝗䝹 ᚑᴗ⪅ᩘ 1,430୓8,400ே እᅜᏊ఍♫ ᑐእ┤᥋ᢞ㈨ṧ㧗 4඙5,797൨1,300୓䝗䝹 Ḣᕞ 2඙6,047൨7,600୓䝗䝹 䝷䝔䞁䜰䝯䝸䜹 7,887൨7,200୓䝗䝹 䜰䝣䝸䜹 608൨8,400୓䝗䝹 ୰ᮾ 453൨9,900୓䝗䝹 䜰䝆䜰ኴᖹὒ 7,096൨2,300୓䝗䝹 ཧ⪃ ᪥ᮏ䠖1,172൨3,900୓䝗䝹 䝞䝭䝳䞊䝎䠖2,795൨5,500୓䝗䝹 ⱥ㡿䜹䝸䝤䠖2,180൨4,900୓䝗䝹 䜰䜲䝹䝷䞁䝗䠖2,206൨7,000୓䝗䝹 ᑐእ┤᥋ᢞ㈨ ㈈㍺ฟ䠖7,457൨100୓䝗䝹 ㈈㍺ධ9,293൨1,800୓䝗䝹 ㈈㈠᫆ 䝃䞊䝡䝇ྲྀᘬ 1,216൨7,400୓䝗䝹 1඙3,215൨4,800୓䝗䝹 ▱㈈ྲྀᘬ 1,280൨3,400୓䝗䝹 388൨6,000୓䝗䝹 ⥲㢠䠖3,034൨3,200୓䝗䝹 ┤᥋ᢞ㈨㢠 ᰴᘧ䠖196൨4,100୓䝗䝹 ㈚௜䠖-127൨6,800୓䝗䝹 ┤᥋ᢞ㈨཰┈ ⥲㢠䠖4,488൨9,000୓䝗䝹 ෌ᢞ㈨䠖2,965൨5,800୓䝗䝹 第 8 図 アメリカ多国籍企業の財・サービス、資金の動き(2013 年)

出所: BEA, Worldwide Activities of U.S. Multinational Enterprises Revised 2013 Statistics, U.S. Department of Commerce, December 2016 and BEA databese より作成。

(19)

増加だけでなく、アメリカ多国籍企業による貿易収支の赤字化があった。他方で外国多国籍企 業と在米外国子会社における貿易構造は、1970 年代から大きく変化しておらず、今なお日本企 業は大幅な企業内貿易収支赤字を計上し続けている。2000 年代以降のアメリカにおける貿易収 支赤字の拡大は、中国からの輸入品の増加とアメリカ多国籍企業による貿易収支の悪化、外国 多国籍企業による企業内貿易収支赤字によってもたらされており、日本企業を中心とした外国 多国籍企業が、貿易収支赤字拡大の主要因となっていた 1980 年代から 1990 年代とは異なる構 造へと変容している。 このアメリカ多国籍企業による貿易収支の赤字化には、カナダ、メキシコ、アイルランドと の貿易構造の変容が大きく関わっており、これらの地域では自動車産業や IT 産業、医薬品産 業が大きな役割を果たしているだけでなく、NAFTA(北米自由貿易協定)の締結やアイルラ ンドにおける外資優遇政策などが行われた直後から貿易収支が悪化する傾向が見られた。また アメリカ多国籍企業の中国、日本との貿易収支は黒字であるが、日中両国には大きな貿易収支 不均衡が存在しており、これが当該国へのさらなる市場開放要求へと繫がっていると考えられ る。これらアメリカの貿易収支構造の変化と多国籍企業による海外事業活動が、NAFTA 協定 の再交渉やアメリカ国内における投資促進、日米経済対話を推し進める力学を形成していると いえる。 だが現代世界経済における自由貿易の推進には、当然のことながら、貿易の主要な担い手で ある多国籍企業の意向が強く反映されている。それは結果として国内の公共政策の在り方を変 質させ「国益」・「公益」の「私益」あるいは「多国籍企業益」化をもたらしている(岡田他 2017)。各国で吹き荒れる反グローバル化の機運やポピュリズムの台頭は、急速なグローバル 化による格差拡大や厳しい競争社会に対する各国民からの「拒絶反応」であると考えら、現代 世界経済における多国籍企業のグローバル展開や自由貿易、規制緩和の推進と世界経済の不安 定化、分断の拡大は、表裏一体の問題であると考えるべきであろう。

1) 「グローバル化」に関する論争や定義については(Held & McGrew, Goldblatt & Perraton, 1999)を 参照している。 2) 新サービス協定(TiSA)では、WTO 加盟先進国を中心として、サービス貿易に関する一般協定(GATS) に変わる、サービス分野にかかわるより広域的かつ包括的な市場アクセスの改善等が交渉されている。 3) 「企業内世界分業」とは、「多国籍企業が本社親会社を中心として企業内貿易を行い、世界規模で分業 体制を構築・展開していること」と定義できるが、その詳細については(小山 2008a)を参照のこと。 4) 企業内貿易に関する研究として、関下稔『現代多国籍企業のグローバル構造 国際直接投資・企業内貿 易・子会社利益の再投資』文眞堂、2002 年 9 月や佐藤秀夫「ベンチマークサーベイデータに見る米国 多国籍企業の展開− 1966 年から 2002 年まで−」『研究年報経済学』第 67 巻、第 1 号、東北大学、 2005 年 9 月、佐藤秀夫「ベンチマークサーベイデータに見る在米外国子会社の展開− 1974 年から 2002 年まで−」『研究年報経済学』第 67 巻、第 2・3 号、東北大学、2006 年 1 月などを挙げることが できる。

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