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オンドルの韓屋からエコハウスまで (特集 世界の住まい・今)

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Academic year: 2021

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(1)

オンドルの韓屋からエコハウスまで (特集 世界の

住まい・今)

著者

宣 響

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名

アジ研ワールド・トレンド

191

ページ

11-12

発行年

2011-08

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00004172

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  今 年 の 一 月 は と て も 寒 か っ た。 韓国では、異常寒波のせいで暖房 用 ヒ ー タ ー を 使 う 人 が 多 く な り、 エネルギー需要が急増した。済州 島よりも低い緯度に位置する中国 南西部は、平年には真冬でも概し てプラスの気温を維持するが、今 年はクリスマス以後続いた零下の 気温のもと、暖房用ヒーターが飛 ぶように売れたそうだ。   かの地では、韓国とは違って大 部分の住宅が断熱材を使わず、家 のなかでの寒さは想像を絶するほ どに深刻である。中産層以上の家 庭では大部分ガス暖房を導入して いるが、ガス供給も大きく制限さ れており、暖房を確保するのには 苦労する。   オンドル文化に慣れた韓国人駐 在員たちは、想像を絶する寒さに 苦しんだという。昔から、冬にな る と 韓 国 人 は 寒 さ を 避 け る た め、 部屋の下にオンドルをつくり、暖 をとった。隙間風が入る韓屋(韓 国の伝統家屋)では、寒さのため 部屋のなかでも息が白くなること がしばしばあったが、オンドルが あれば部屋の床は熱さを感じるほ どの暖かさとなる。外出から帰っ た家族の凍えた手を温める一番良 い方法は、オンドルの上に敷いた 布団の下に手を入れることだ、と 私の父もよく話していた。これほ どまでに、韓国ではオンドル文化 が習慣化して根付き、今に至るま で伝わっている。   オンドルをあえて漢字で表現す れ ば、 「 温 石 」 と な る。 こ れ は、 オンドルが床下に敷いた石を暖め ることによって暖を取る床暖房シ ステムであることをよく表してい る。韓国は湿気が少なく冬は寒い ため、日本のように室内に畳を用 いることがなく、その代わりにオ ンドルが発達したというわけであ る。このように、オンドルは韓国 の文化や民族性にもかなり影響を 与えていると思う。暖をとる方法 は、薪、練炭、灯油、ガスと、時 代の流れにつれて変化したが、床 暖房を用いる構造は変わっていな い。オンドルが韓国の文化そのも のであると先に述べたが、それは 時代の流れに従って今も進化を続 けている。私が以前住んでいたソ ウル近郊の新都市には、中央暖房 シ ス テ ム と い う 最 新 設 備 が あ る。 それは、火力発電所から発生する 熱で沸かした湯を大きなパイプで 都市全体に配給し、二四時間いつ でも蛇口をひねると熱い湯が出る というものである。湯が配給され るのは家庭だけではなく、公園の トイレなどでもいつでも熱い湯が 出てくるようになっている。   もちろん、人の住んでいる建物 には防寒性だけではなく、快適な 環境を作るために様々な技術や素 材が使用されている。そこで、つ ぎにこのような韓国の伝統から生 まれた現代の建築素材について紹 介しようと思う。オンドルという 暖房方式が韓国固有の暖房システ ムであることは先にも述べたとお りだが、このシステムに欠かせな いオンドルパイプ用の合成樹脂を 生産する韓国のLG化学は、この 製品の海外販売に力を入れ始めて いる。同社の海外販売は、中国だ け取ってみても二五〇億ウォンに 達する。同社の製品の韓国内シェ アは一位だが、その市場規模は三 〇〇億ウォン。LG化学は、ラジ エター暖房の拡大が一段落した中 石板 かまど オンドル( )の仕組み

韓屋

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アジ研ワールド・トレンドNo.191 (2011. 8)

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国にオンドル暖房文化を伝え、新 しい市場を作り上げたというわけ だ。   昨年、韓国のいくつかの中小企 業がオンドル文化に合わせて考案 し、生産している自然石と黄土を 素 材 と す る ト ル チ ム デ( 石 寝 台 ) とフックチムデ(土寝台)が国際 電気標準委員会(IEC)の国際 標準として提案され、見事採択さ れた。これら「先端オンドル」は オンドル素材にセラミックスを採 用することで遠赤外線を出すベッ ドとなり、快適な睡眠を導いてく れるという。この素材でフロアタ イルのような小片を作り、それを 組み合わせてオンドルを構築すれ ば、三〇%以上のエネルギー節約 が可能になると同時に、三〇分以 内で施工ができるなど、費用の節 減やリサイクルに役立つ。このよ う な 先 端 オ ン ド ル 技 術 は い ま も 次々に開発されている。   先進国の多くが集まる中緯度帯 の四季がはっきりとした国ならば どこでも、暖房とエネルギー問題 が重要である。洋式暖房は室内気 温を一様に上げるが、東洋式の暖 房 は 人 の 回 り だ け を 暖 か く す る。 こ れ は エ ネ ル ギ ー 節 約 に 直 結 す る。先端技術を組み合わせた東洋 風暖房のひとつであるオンドル文 化の世界的拡散は、地球環境問題 の解決やエネルギー節約に役立つ のではないだろうか。オンドルシ ステム市場は毎年急速に成長して いる。このような市場の成長の必 然 性 に つ い て は、 「 適 正 技 術 」 と いう言葉で説明できる。適正技術 ( appropriate technolog y ) * と は、 厳しい境遇に置かれた人々が必要 とする製品を作ることができる技 術 を 指 し、 「 善 良 な 技 術 」 と も 呼 ばれる。過度な機能や度の外れた 高品質で単価を上げ、多額の利益 を残すよりは、多くの人々の役に 立つ普遍的水準の製品を適切に供 給することに技術の価値を見出そ うとするものである。   市場の成長を願いながら、韓国 のオンドル関連企業はオンドルと いう単語が暖房を意味する代名詞 となる日を夢見ているのかもしれ ない。 *適正技術   一共同体の文化的、政治的、環 境的な諸側面を考慮して作られた 技術。発展途上国、または先進国 の疎外された地域にとって適切で 単純な技術。資本集約的技術とい うよりは大部分が労働集約的な技 術。特定の地域で効率的かつ望ま しい結果を得られるようにする最 も単純な水準の技術。 一九六六年、 ド イ ツ の 経 済 学 者 エ ル ン ス ト・ シューマッハーが発展途上国にふ さわしい小規模技術の開発のため に中間技術開発グループを設立し たのがはじまりだという。シュー マッハーは小さなものに満足する こ と が で き る 心( small is beaut i-ful ) と、 民 衆 自 ら 制 御 す る こ と ができる適正技術を通じて、先端 技術なしに幸せな暮らしができる と主張した。 (ウィキペディアより) ( Sun Hyang /海外客員研究員)

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アジ研ワールド・トレンドNo.191 (2011. 8)

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権利 Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア 経済研究所 / Institute of Developing.

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1 Library, Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization (3-2-2 Wakaba Mihama-ku Chiba-shi, Chiba 261-8545). 情報管理 56(1), 043-048,

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題名、 発表・発行掲載誌名、 発表・発行年月、 連名者(申請者含む) Hiroyuki Kubo, Yasushi Ishibashi, Akinobu Maejima, Shigeo Morishima, "Synthesizing Facial

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