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北海道における小規模特認校制度の導入と展開

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Academic year: 2021

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(1)Title. 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. Author(s). 門脇, 正俊. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 68(1): 1-16. Issue Date. 2017-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/9538. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第68巻 第₁号 Journal of Hokkaido University of Education(Education)Vol. 68, No.1. 平 成 29 年 ₈ 月 August, 2017. 北海道における小規模特認校制度の導入と展開 門 脇 正 俊 北海道教育大学岩見沢校教職特任教員室. A Study on the Introduction and Implementation of “Small Schools with No School District” in Hokkaido KADOWAKI Masatoshi Department of Education, Iwamizawa Campus, Hokkaido University of Education. 概 要 1977年4月に札幌市教委が盤渓・駒岡・有明の3小学校(85年に福移小中追加)で小規模特 認校制度をスタートさせてから,まもなく40年が経過しようとしている。この間,1979年室蘭 市,80年白老町,85年石狩町(→石狩市),86年旭川市,91年釧路市等々,道内各地に広がり, 最近でも2008年せたな町,09年三笠市,10年岩見沢市とむかわ町,12年七飯町,15年知内町, 今金町など新規に導入した自治体もある。前半の20年間は道内での実施にとどまっていたが, 後半の20年間には道外各地でも急速に普及し,現在では全国ほとんどの都道府県で実施されて いる。しかし他方で,特認校に指定されながら,03年白老町森野小中,05年紋別市藻別小,06 年中標津町若竹小,07年留萌市幌糠中,15年上富良野町江幌小など消えていった学校もある。 本研究では,主に北海道を対象に,40年間の北海道における全体的な推移を振り返るとともに, 導入過程や盛衰過程について特徴的な事例を紹介・考察した。. はじめに 本誌の前号で筆者は,小規模特認校制度を北海道で2番目(従って日本で2番目)に導入した室蘭市(喜 門岱小)の事例を中心とした報告を行ったが,本稿では,北海道(及び全国)で最初に導入した札幌市の事 例を中心にしながら,北海道全体における導入,推移,現状の把握・考察を試みたい。 筆者は十数年前の2003年度に小規模特認校制度の実施状況について全国調査を行い集計・考察を試みた①~③ ことがあるが,その後の市町村大合併や過疎化の進行,文部科学省学校統廃合基準変更などによって,学校 統廃合が各地ですさまじく進行してきたなかで,小規模特認校制度実施自治体や学校がどのように変化して いるか,減少しつつあるのではないか,といった課題意識のもとに,最近になって再調査を始めたところで ある。2003年全国調査で実施を把握できていなかった福岡県の実地調査④を出発点に,道内では室蘭市の事. 1.

(3) 門 脇 正 俊. 例研究⑤を試みたが,今回は,小規模特認校制度の老舗で,2017年春に40周年を迎える札幌市の事例を中心 に,北海道での導入や展開の概要を考察することにした。. 1.北海道における40年間の導入(廃止)自治体・学校の概観 北海道教育庁では毎年5月1日現在で,道内での小規模特認校制度の実施状況を調査し,実施自治体名・ 学校名・開始年度・特認児童生徒数等を集計し,一覧表に整理した資料が作成されている。筆者は小規模特 認校に研究関心を抱いた2003年度を皮切りに何度か道教育庁を訪問し一覧表を提供いただいてきた。しかし, 筆者の気まぐれで毎年度ではなく,今までに入手した一覧表は2003,04,07,08,14,15,16年度の7年分 で,それ以外の年度は不明であり,また,いつ頃から作成されるようになったのかもわからない(同調査を 担当されている義務教育課教育環境支援グループにも以前の資料は廃棄されて残っていないそうである)。 従って,前述の7年度分の資料と,筆者が新聞記事等で知り得た情報をもとに,北海道における小規模特認 校実施自治体・学校等の推移を以下のように作成してみた。なお,上記7年分以外の年度の一覧表をお持ち の方がおられたら,拝見させていただきたく思う。 A.導入年表(閉校・中止含む) 門脇正俊作成 1977(昭和52)年 札幌市 盤渓小学校,駒岡小学校,有明小学校 1979(昭和54)年 室蘭市 喜門岱小学校(同小や道教委の資料は昭和53年⑤) 1980(昭和55)年 白老町 森野小学校 森野中学校(2003.3両校閉校) 1985(昭和60)年 札幌市 福移小学校 福移中学校 石狩町 生振小学校(→1996石狩市に) 1986(昭和61)年 旭川市 富沢小学校 1990(平成02)年 旭川市 旭川第五小学校 桜岡中学校 1991(平成03)年 釧路市 山花小学校 山花中学校 上富良野町 江幌小学校(2015.3閉校) 1992(平成04)年 江別市 野幌小学校 1993(平成05)年 東神楽町 志比内小学校 中標津町 若竹小学校(2006.3閉校) 1995(平成07)年 苫小牧市 樽前小学校 1996(平成08)年 北見市 若松小学校 1998(平成10)年 恵庭市 松恵小学校 1999(平成11)年 名寄市 中名寄小学校 知恵文小学校 知恵文中学校 紋別市 藻別小学校(2005.3閉校) 2001(平成13)年 士別市 中士別小学校(2018.3閉校予定) 温根別中学校(2015.3閉校) 留萌市 幌糠小学校(2014.3閉校) 幌糠中学校(2007.3閉校) 2002(平成14)年 函館市 亀尾小学校 亀尾中学校(亀尾中は2017.3閉校) 2003(平成15)年 伊達市 関内小学校 上磯町 沖川小学校 石別中学校(→2006北斗市) 大野町 萩野小学校(→2006北斗市) 2004(平成16)年 幕別町 途別小学校. 2.

(4) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 2006(平成18)年 帯広市 清川小学校 北斗市 石別小 茂辺地小 沖川小 島川小 萩野小学校(2015.3中止:児童数の増加) 石別中 茂辺地中(上磯町と大野町の統合で北斗市) 名寄市 東風連小学校(2016.3閉校) 2007(平成19)年 音更町 昭和小学校 名寄市 風連日進小・中学校(2013両校とも閉校,中学校は既に2011休校) 2008(平成20)年 紋別市 元紋別小学校(2017.3閉校) せたな町 馬場川小学校(2019.3閉校予定) 2009(平成21)年 帯広市 愛国小学校 三笠市 岡山小学校 萱野中学校 2010(平成22)年 岩見沢市 メープル小学校 むかわ町 宮戸小学校 2012(平成24)年 七飯町 軍川小学校 東大沼小学校 峠下小学校 2013(平成25)年 士別市 多寄中学校 2015(平成27)年 知内町 湯ノ里小学校 今金町 種川小学校 上富良野町 東中小学校 2016(平成28)年 名寄市 風連下多寄小学校 ○閉校になった特認校:白老町(2003森野小・中学校) 紋別市(2005藻別小学校,2017元紋別小学校) 中頓別町(2006若竹小学校) 留萌市(2007幌糠中学校,2014幌糠小学校) 名寄市(2013風連日進小・中学校 2016東風連小学校) 上富良野町(2015江幌小学校) 士別市(2015温根別中学校 2018中士別小予定) 函館市(2017亀尾中学校) B.2016年度の北海道内実施状況~道教委作成資料より~ 筆者が入手している道教育庁作成の一覧表では,2008年度までは「特認入学制度実施状況」として1つの 表にまとめられており,2014年から16年度までは,①特認入学制度導入校,②学校選択制による「特認校」 導入校に区分して集約されているが,残念ながら筆者にはその区別が理解できず,あいまいな区分のように 感じている。2008年度と2014年度の間のいつから集計方法が変更になったのかも把握できていないが,2016 年度の場合, 「山村留学及び特認校制度の実施状況調査並びに通学区域制度の実施状況について(通知)」と 題して,平成28年5月27日付けで,道教育庁学校教育局義務教育課教育環境担当課長名で,各教育局長宛て 報告依頼をしている。調査通知の表題が示しているように,特認校調査が山村留学だけでなく,通学区域制 度実施状況とも併せて実施されているために,後述するような誤解を生むことになるのではなかろうか。 同教育庁の調査依頼文書には,参考事項として,調査に関連した用語の定義が付記されているので,参考 のために紹介する。 ア 山村留学  都市部の小中学校の児童生徒が,1年以上親元を離れて,あるいは親と共に農村漁村地域に転居し,年 間を通じての自然体験や人間関係の触れ合い等による体験教育を目的として,現地の学校に通学すること。. 3.

(5) 門 脇 正 俊. イ 特認入学制度  自然環境に恵まれた小規模の小学校や中学校で,心身の健康増進を図り体力づくりを目指すとともに, 自然に触れる中で豊かな人間性を培いたいという保護者の希望申し立てがある場合に,同一の市町村にお いて特定の学校を『特認入学校』などと称して制度的に他の学校の通学区域から入学を特別に認めている もの。なお,他の市町村の学校に就学する『区域外就学』については,この特認入学制度実施状況調査の 対象とはしない。 ウ 調整区域制度(特定型)  特定の住所地について,複数の学校を選択できる地域として指定しているもの。(住所地が複数の学校の 通学区域となっている) エ 学校選択制  学校選択制とは,市町村教育委員会が就学校を指定する場合に,就学すべき学校について,あらかじめ 保護者の意見を聴取し,その意見を踏まえて就学校を指定する場合をいうこと。. 筆者は,山村留学と比較した小規模特認校の特徴を「自宅通学」による山村留学,と把握してきたが,道 教育庁の「山村留学」説明には,「1年以上親元を離れて」だけでなく,「親とともに農村漁村地域に転居」 した場合も含まれており,筆者の「特認校」理解は不十分で,「校区外自宅通学」ということになろうか。 参考資料欄に掲載した2016年度の「特認校」導入校一覧では①特認入学制度導入が,小学校では自治体 23,小学校40,特認児童583人,中学校では自治体9,中学校11,特認生徒98人,②学校選択制による「特 認校」導入校が,小学校では自治体10,小学校12,特認児童170人,中学校では自治体1,学校1,特認生 徒6人,①②の合計が,小学校では自治体数22(←24),学校数54,特認児童数753(←),中学校では自治 体数10,学校数12,特認生徒数104,①②小中の総計では自治体数33,学校数66,特認児童857,となる。 しかし,2016年度(14,15年度も)の道教育庁資料には,檜山管内の江差町(2011~),乙部町(1992~), 上ノ国町(2007~),上川管内音威子府村(2004~)と記載されているが,疑問を感じる。上記4町村の場合, 町村内の小学校全てが記載されていることに気づいたが,町村内の全小学校が特認校であることはありえな い。江差町と音威子府村の場合は中学校についても町村内の中学校全てが記載されており,理解できない。 また,同じ檜山管内の今金町の今金小学校が特認校として記載されていることも疑問である。道教育庁の調 査依頼を誤解して回答したものが,そのまま記載されたのではないかと推測している。特認校制度は,あく まで一部の学校に限定した部分的選択制であろう。もし,上記の檜山管内3町9小学校,江差町2中学校や 今金小学校,音威子府小・中学校が小規模特認校ではないとすれば,集計数字はそれを差し引いて計算し直 す必要があるのではなかろうか。. 2.札幌市における小規模特認校制度の導入と展開:成功事例 A.札幌市の導入過程 ○1977年4月に札幌市が最初に導入し,2017年3月末で40周年を迎えることになる小規模特認校制度は,前 半の20年間,北海道内での実施にとどまっていたが,後半の20年間では,道外各地でも急速に広まってきた。 その道外普及・拡大の契機となったのが,1997年に文部省が編集発行した「公立小学校・中学校における通 学区域制度の運用に関する事例集」に掲載された札幌市教委報告「『小規模特認校』制度の実施」であろう。 その札幌市報告では,「特認校制度」の誕生について,次のように述べている。 「札幌市では,昭和40年代の後半に入り市の周辺部に位置する地域での過疎化が進み,これに伴い児童数も減 少し,複式学級としての学校存続すら危ぶまれるようになり,やがては廃校に追い込まれるというような状況. 4.

(6) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. になりつつあった。地域の住民からは『豊かな自然環境と,少人数による人間的な触れ合いが期待できる,こ の恵まれた教育環境を廃校によってなくしたくない』という要望が高まってきていた。 このような背景のもと,昭和52年4月から,市の周辺部に位置し,過疎化が進みながらも,自然環境に恵ま れた立地条件と小規模校の優れた面を生かすことのできる学校を『小規模特認校』とし,就学を希望する人々へ, 通学可能な範囲で開放した。これが札幌市における『小規模特認校』制度の始まりである。 このように,本市の小規模特認校制度は,もともと過疎化対策の一環としてはじまったものである。しかし, 結果的には,特定の学校に限られた例とはいえ,現行制度のもとで通学区域枠をはずし,個々の学校に特色を 持たせ,児童・生徒を公募することで保護者及び児童・生徒に学校を選択させる機会を与えることとなった。 この制度は当初,盤渓,有明及び駒岡の3小学校で開始したが,昭和60年度から福移小・中学校が加わり, 現在4小学校,1中学校の計5校(福移小中学校は併置校である)にこの制度が適用されている」(p.106). ○札幌市教委は,市内の小規模特認校制度の概要や特認校4小学校・1中学校の特色等について紹介したカ ラーの小冊子を作成・配布してきているが,時々,内容を刷新している。しかし,特認校制度導入の経緯に ついての説明箇所はほとんど変わらず現在に至っており,最新版(2015.3)は(も),次のように記述して いる。 「昭和40年代後半,盤渓小学校の児童が徐々に減少し,やがて,2つの学年が1つの教室で学習する複式学級 での授業の維持も困難となり,ついには廃校になるのではないかと危惧されてきました。 また,一方には,豊かな自然と少人数による人間的なふれあいが期待できる,この恵まれた環境を廃校によっ てなくしてしまいたくないという声も強くありました。 このような背景のもとで市の周辺部に位置し過疎化の進む学校を生かすため,昭和52年4月に『恵まれた自 然環境と少人数での特色ある教育』の趣旨に賛同する方々を,一定の要件のもとに,校区外から募る『小規模 特認校』が誕生しました」. ○上掲小冊子「特認校のしおり」説明でも盤渓小学校が冒頭に登場しているように,札幌市の小規模特認校 制度導入において盤渓小学校の果たした役割が大きいようである。その盤渓小学校が創立80周年記念行事の 一環として発行した「郷土誌ばんけい」の第4章は「特認校への道」と題して,小規模特認校制度を導入し た過程を説明しているので,くどすぎるという批判はあろうが,紹介しておきたい。なお,そこでの記述に は誤りもあり,あらかじめ指摘しておく,即ち,「昭和51年,市議会で,盤渓,有明,駒岡の3つの小規模 校への越境入学を認める(特認入学制度)ことになりました」という記述であるが,後に紹介する新聞記事 も示すように,51(1976)年12月の時点では,小規模複式小学校5校の中でどの学校を特認にするかは決まっ ておらず,それが発表されたのは翌52年1月28日であった。 「児童の減少 グラフからわかるように,この小さな盤渓小学校では,昭和20年をさかいに,だんだん児童の数が減ってき ました。これは,農家をやめて盤渓を離れていく人が増えてきたためと,住んでいる人たちが年をとって小さ な子どもがいなくなったためです。さらに,盤渓小学校の通学区であった小別沢地区が,昭和44年に手稲東小 学校の通学区に変更されたこと,また,昭和50年には,28年の歴史をもっていた盤渓中学校が,向陵中学校に 統合されたので,盤渓では,児童数が増えるのぞみはなくなりました。子ども達が少なくなった盤渓小学校の 校舎は,だんだん寂しくなり,他の学校と統合されるという話もでてきました。 地域の人々の努力 昭和51年に,荒井山のふもとに新設校(今の大倉山小)をつくることになって盤渓小学校の統合が地域の話 題になりました。地域では,この年の8月に住民の総会を開いて多くの話し合いをした後,統合に反対しよう という考えをまとめました。60年以上の歴史と伝統を持つ盤渓小学校は地域の教育・文化の中心であり,しか. 5.

(7) 門 脇 正 俊. も地域の人々の大部分は,この学校の卒業生でした。自分たちが学び,守り育ててきた学校をなくすことはで きなかったのです。しかし, 児童数の減少から,やがては廃校という道をたどることは明らかでした。地域の人々 の不安は大きく,越境入学の制度を市に働きかけた人もいました。 特認校として生れ変わる盤渓小学校 こうした地域の人たちの活動の中,昭和51年,市議会で,盤渓,有明,駒岡の3つの小規模校への越境入学 を認める(特認入学制度)ことになりました。自然の中でのびのびとした豊かな教育を受けさせたいという, 親の願いにこたえたものでした。特認制度が発表された後,盤渓小学校に,市内の父母からの問い合わせや, 授業を参観にくる父母が増えてきました。そして昭和52年4月,東京から来た渡辺七三子さんが特認第1号と して入学してきました。5月には,地元の盤渓観光の路線バスが1日10往復程度するようになり,通学が便利 になりました。マスコミに大きく取り上げられるようになった盤渓小学校は,特認の希望がますます増えてき ました。昭和53年には,1~4年まで1学年1学級となり,児童数は7月末で79名になりました。一時は統合, または廃校になるのではないかと心配されていた盤渓小学校も,このことをきっかけに特認校として生れ変わ り,現在に至っています」 (p.35~37). ○特認校導入の経緯や当時の状況について,盤渓小第29回卒業生で盤渓小同窓会長だった我満義明さんの発 言が, 「開校100周年記念誌ばんけい」(2012.10)掲載座談会記録資料で,次のように紹介されている。 「・卒業生の数は, 第43回が11人,44回が11人,50回が3人,その次年度は0人でした。第51回から54回までが, 2人,3人,1人,1人でした。第54の昭和51年度は全校児童が16名でした。 ・友達をつくってあげるということで大倉山小学校と合併してほしいと言われ,賛同者の判を集めるように 言われました。・PTA会長だった本間さんは, 『学校は思い出の灯台だ。残したい。自分は判を押さなくていい だろう』と言いました。そこで,1人反対の文書を教育委員会に提出しました。・複式6校連合PTAの5月の 会議で,盤渓の子を友だちのいるところに通わせるのではなく,町から友達を引っ張ってくればいいというこ とや,音楽・芸術・体育などで特色のある教育を行う学校が必要であることが確認されました。果たしてへき 地にくる子がいるだろうかと心配な点もありましたが,自然志向・健康志向に熱心な人がいるはずだと考えま した。 ・その後,NHKのラジオで,札幌の3校を特認校にしたというニュースが流れました。三浦雄一郎さんがお子 さんの雄太さん,豪太さんを連れてきて,その後たくさん入学してきました。・実社会と同様に,年上の人が いて縦のつながりを大切にする教育が盤渓の原点となりました。そして世界に通じる人が出ました。…(同記 念誌所収資料3) ・当時,有明小は器楽,盤渓小はスキーを得意としていました。小さい小学校だから大きい学校にはない特色 ある教育ができるのではないかと,PTAや地域の方々は考え,通学区域外から越境入学を認めてもらえるよう, 市教委に申し入れしようということになったのです。東京から盤渓小に入りたいという親子(渡部七三子さん) も現れ,昭和51年12月に札幌市は,盤渓小,有明小,駒岡小の特認入学制度を認めました(同資料5)。」. ○以上の4資料が示すように,札幌市の特認校制度は,児童数の減少で廃校の危機にある学校を存続させる ための手段として導入されたという説明が強いようであるが,1977年4月からの導入を報じた76年12月16日 の新聞報道は,以下の記事が示すように若干異なった説明を含んでいた。「自然の中で学ぶのもいい…“逆 越境”認めます “脱都心”どうぞ 親子の希望あればOK  札幌市内の辺地小学校 来春実現へ ただし “シーズン制”だめ」の見出しで, 「北海タイムス」紙は以下のように報じていた。また,くどく長い引用 となるが紹介した。 「学習塾,もやしっ子に象徴される都会の学校はイヤという子供や父母のために,来年4月の新学期から札幌. 6.

(8) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 市内の辺地校が転校を受け入れることになった。恵まれた自然,少人数の授業などの環境で勉強できるこれら の学校を“脱都会”の小学生に開放しようというもので,市内にある5つの複式校のうち1,2校程度を指定 して『特認入学』の扱いをするという全国でも珍しい試み。 この春,京都市内から札幌市内に転勤してきた会社員が,中央区盤渓にある盤渓小学校を見て感激『小学生 の子供をぜひ,このような自然環境の中で育てたい』と都心の小学校から盤渓小への転校を希望してきた。し かし,規則では自宅のある学区の決められた小学校に通学させなければならないことになっており,この父親 の願いは聞き入れられなかった。 また,歩くスキーで知られる豊平区の有明小には,この9月から“脱都会”の子どもが転校してきた。やは り辺地校で育った母親が『行き届いた教育ができる小規模校に』と,わざわざ有明小の近くの古い家を借り, 一家で住み着いたもので,父親は午前6時過ぎには家を出て都心の会社に通勤している。いずれの場合も,子 供もすすんで小規模校に移っている。 このように, “脱都会”は子どもの世界にも広がっており,市教委でもこのような親や子どもの希望を特別な 場合に認める,いわゆる『特認入学』の形で受け入れていこうというもの。体が弱いことのほか,親と子ども が希望すれば特別の事情がなくても認める方針だが,最終的には登・下校の交通事故防止策など個々の希望者 に面接して決めるという。ただ『一度転校した場合,やはり数年は在籍してもらわないと。夏だけ,冬だけと いうのは無理』と市教委。 今のところ受け入れ校として考えられるのは中央区盤渓小(3学級16人),北区篠路拓北の鴻城小(3学級26 人) ,豊平区有明の有明小(3学級18人) ,南区真駒内143駒岡小(4学級47人),東区中沼の福移小(3学級27人) の5校で,このうち1,2校程度を指定して,来年4月の新学期から受け入れる方針で取扱いの要領を来年1 月中には決めるという(以下,盤渓小や有明小等の紹介記事があるが省略)」. この北海タイムス紙報道が示すように(北海道新聞も類似報道),道外からの転勤者による要望も実施の 背景にあったであろうし,市教委記者会見でも言及されていたと推測するが,実施発表時の市教委資料を入 手・確認できていない(札幌市教委でも不明とのこと)。 ○「特認」という表現は,新制度導入半年前開催の札幌市議会第4回臨時会(1976.10.20)での質疑答弁に 登場していた。札幌市周辺地区の小規模複式校や小中併置校の教育環境整備に関する議員質問の中に「市内 の学校の生徒に対し,健康上の理由または学習生活等の理由から,あえて小規模校に積極的に入ってみたい という希望者を募って,特認すべき児童生徒の取扱として入学をせしめるような方途もまた考えられるので はないかと存じますが,こうした方法に対するお答えをいただきたいと存じます」という発言(議事録p.61 ~62)があり,それに対する市長答弁の中に「小規模校における特認入学の問題でありますが,この小規模 校に対して特認希望する場合には特認入学をさせるべきではないかと。これはまことに適切なご意見であり ますので,明年度から,保護者が,小規模校が有する特性の中で自分の子供に教育を受けさせたいという希 望がある場合につきまして,通学途上の安全,あるいは下校後における生徒指導等が確保されるならば,通 学校の指定変更の特認措置を講ずることといたしたいと思うわけであります」(p.67)との返答があった。 おそらく,この市長答弁を受けて,約2ヶ月後の市議会で教育長が正式に,小規模特認校制度を導入する ことを発表したことと思われる。しかし,当時の小規模校8校の中で具体的に導入校3校が決まるのは77年 1月下旬である。 B.40年間の児童生徒数の推移,石狩管内や地方中核都市の動向 札幌市3小学校1中学校の児童生徒数の推移が示すように,盤渓小や有明小は導入数年で6割を超え,そ の後すぐに8割,9割と圧倒的多数が校区外児童によって占められ,地元児童は数人という状況が続いてい. 7.

(9) 門 脇 正 俊. る。地元児童が比較的多かった駒岡小も最近10数年は8~9割へと特認児童の比率が増加してきている。残 念ながら,福移小中学校の場合,導入開始後10年ほどの数字が不明であるが(同小・中両教頭によれば古い 書類の廃棄で不明とのこと)最近10~20年では福移小中学校の特認数比率が最も高いようである。このよう に,小規模特認校制度の老舗である札幌市の場合,いずれの学校も児童生徒数のほとんどが校区外からの特 認児童生徒であり,特認校制度が導入されなければ,既に廃校になっていたであろう。他方では,大都市札 幌では,校区の市街地学校に満足できず,小規模特認校への就学を希望する児童生徒が少なからず存在し続 けてきているということでもある。札幌市ほどではないが,札幌市近郊のベッドタウン,石狩市,江別市, 恵庭市の石狩管内特認校も,特認児童数をほぼ安定的に確保してきた。ただ,江別市立野幌小学校の場合は, 同市で2005年度から学校選択制(隣接校選択制)が導入されてから,特認児童数は少し減少してきてはいる。 旭川市,北見市,室蘭市,釧路市等では,札幌等ほど多くはないが,特色ある小規模複式校として,安定的 に特認児童を確保しながら今日に至っている。. 3.閉校した特認校の事例 A.小規模特認制度がほとんど機能しなかった(校区外児童確保ができなかった)事例 ○紋別市:藻別小での特認校実施(1999.4)と閉校(2005.3),元紋別小の特認校実施と閉校(2006.4~17.3) ・1999年4月に特認校指定を受けた藻別小であるが,導入3年目の2001年度に1名の転入学があっただけで 児童数の増加にはいたらず,2005年3月に閉校した。そして,翌年4月に元紋別小が特認校指定を受けて きたが,校区外児童の受け入れに成功せず,全校児童数3名となった2016年度で閉校することになった。 「藻別小学校閉校記念誌」 (2005.3)冒頭の閉校事業協賛会長挨拶「藻別小学校閉校にあたり」は,「103 年の歴史に終止符を打たざるを得なかったことは誠に残念至極であります」と述べた後,特認校導入の経緯 と実施結果に関連して,次のように述べていた。 「 『学校の将来を考える会』が,危機意識の中から山村留学推進協議会を結成し,紋別市当局と折衝の末 ご配慮により,紋別特別認可校の指定を受けまして,以後,広報活動,各地での説明会,学校公開事業等啓 蒙活動を精力的に行いましたが,3年目に1人の参加者が出たのみで,以後,参加者はなく経過しました。 色々な要因が考えられますが, 今回止むなく地域の総意として断腸の思いで閉校を決定した次第であります」 (p.1) 特認校制度がほとんど機能しなかったためか,他の挨拶や回顧談には特認校に言及した記述は見当たらな いものの,閉校記念誌には,特認校指定や唯一の転入生を報じた地元新聞記事を掲載していた。また,閉校 3年前の百周年記念誌には,資料として導入当時の校長の次のような回顧が掲載されている。 「…少子化が進み私が着任した平成10年は2学級で全校児童5名の小規模校となりました。しかしながら, 木の香り漂う校舎はまだ新しく,教育,文化,生活の全ての面で,学校が地域の心の支えの場となっており, 将来にわたり学校を存続させたいという願いから平成8年に『藻別小学校の将来を考える会』が発足し,山 村留学推進協議会を経て,平成10年から『紋別市の特認校』としての指定を目指して推進協議会が母体にな り精力的に活動した結果,平成10年秋に特認校として認可されたのです。 平成11年は特認入学はいなかったものの,『本校の恵まれた豊かな環境は,藻別の子ども達のものだけで なく,より多くの子どもたちに分け与えたい。さらに本校の子ども達にとっても,より多くの子ども達との 触れ合いができる』この基本的な考え方に立って広く市民に周知されるような広報活動や,説明会,学校公 開等様々な形で啓蒙活動を行った結果, 『豊かな自然の中でのびのび学ぶ教育』が認知され,12年度にやっ と1名の特認入学」が実現したのです。 学校としても小規模ならではの特色ある教育活動を目指し,体験的な学習活動のさらなる充実に努め,年. 8.

(10) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 間を通じた体力作りや自然観察,栽培学習,地域の人材活用等に取り組んで参りました。しかしながら,父 母による毎日の送り迎えは大きな負担がかかり,特認通学時の登下校の足の確保は緊要の課題となりました。 今後とも行政との連携を基に課題解決に向けての足掛かりを是非探って頂きたいと思います(p.71) ○2001年度導入の留萌市幌糠小・中学校の場合 「幌糠小・幌糠中 管内初の“特認校”に 『通学区』限定せず各学年3人程度募集 恵まれた自然環境 の中で豊かな人間性を」の見出しで,「日刊留萌」紙(2000.11.26)は,2001年度から留萌市教委が特認校制 度を導入することを報じた。同紙によれば,農村地帯の幌糠地区は過疎化が進んで小中学生が減少して小学 生9人,中学生12人となり,将来の存続が危ぶまれているという。向こう5年間の見通しでも小・中ともに 1ケタで推移し,こうした状況から市教委は,児童数の減少に歯止めをかけ,「ゆとりある小規模校で教育 を受けさせたい」保護者のニーズに応えようと,両校を特認校にすることを決めたという。事前に実施した 保護者アンケートで「特認校に入れたい」 「入学を検討したい」という回答が60人余りあったことも弾みになっ たという。なお,当時の市内には幌糠以外にも小規模校が3小学校あったが,老朽化が激しく対象から除外 したという。導入発表少し前の「日刊留萌」 (9.17)には,「幌糠水辺の楽校が完成 21日に開校式」との記 事もあり,幌糠小・中学校隣接地の自然環境整備が進められていたことも,両校の特認校化の要因になった のではなかろうか。両校には学校林もあり,自然体験学習に恵まれた条件を有していた。しかし,事前調査 で市街地住民ニーズがあったにもかかわらず,募集を開始したら応募者がゼロだったという。留萌市教委は, 2000.11.21教委決定「小規模学校入学に対する特認の取扱要領」を定め,毎年度「特認校入学のしおり~特 認校で学んでみませんか~」と題したチラシを配布して広報活動を行ったり,特認校の魅力づくりとしてコ ンピューター・英語教育を充実させたりして行政支援にも努力(「日刊留萌2002.11.16,12.21」)したようで あるが(交通費半額助成も) ,結局,実施期間を通じて校区外入学は小学校1人,中学校ゼロで,特認校制 度がほとんど機能しないままに閉校に至ったようである。幌糠中は2007年,幌糠小は2014年に閉校になった が,幌糠中学校閉校記念誌には関係者挨拶文に「特認校」への言及もない。2014年閉校の幌糠小学校閉校記 念誌には,導入前後の校長(1999.4~2002.3)が「管内初めて『特認校』の指定を受け,校区外の子を迎え 入れたその日の朝を,今も忘れない。人との新しい出会いは,こんなにも人を素直にするのかと思った」 (p.24) と記していたが,他の関係者の挨拶や思い出記述には,特認校への言及が見出せなかったのが淋しい。市街 地からの特認児童を確保できなかったのは,片道30分乗車の通学事情が不振の原因であったであろうか。ま た,市教委主導で,地域や学校の意欲が乏しかったのではなかったか。 ○檜山管内せたな町では2008年度から熊野川小学校を特認校として認可してきたが,9年間で特認生徒は1 名だけで生徒増加にはつながらず,19年度をもって閉校の予定だという。代わりの小規模特認校をつくって 制度を存続させるかどうか未定である,とのことであった(せたな町教委で聴取)。 B.特認校制度が有効に機能していた地域や複数校指定地域での閉校 ○上富良野町は富良野市から中富良野町を経て旭川市よりに位置している農村地域であるが,江幌小学校と いう複式校が1991(平成3)年度から小規模特認校制度の適用を受け,2010年度に創立百周年を迎えた。し かし,その4年後の1914(平成26)年度でもって閉校となり,小規模特認校25年の歴史も閉じることになっ た。ところが,閉校年度に校区外からの特認生徒が残っており,それらの生徒を含めて小規模校での小学校 生活を希望する町内生徒のために,同じ町内の東中小学校が特認校生徒を引き継ぐことになり,上富良野町 としては,江幌小の閉校後も途切れることなく特認校制度が存続している。東中小は江幌小からの転校生3 人を含む5人の特認生を迎えて2015年度を迎えた。江幌小の閉校の経緯については,「江幌小15年春閉校へ 保護者会,住民会が承認」の見出しで,北海道新聞旭川・上川版が次のように報道していた(2013.11.30). 9.

(11) 門 脇 正 俊. 「…町内どこからでも通える特認校で,学校行事など特色ある教育を行っている。だが在籍児童11人中6年生 が4人で,来年度は7人のみとなる可能性が高く,そうなると教職員も現在の7人から3人に縮小される。こ の状況を踏まえて保護者会は閉校やむなしと決め,同窓会や住民会役員会などと協議を続けてきた。地域住民 や保護者ら約40人が出席した住民会では, 両住民会長から『保護者会の意志を尊重し,閉校決定したい』と報告。 出席者からは『地域住民の声が反映されていない』との反対意見も出たが,『児童数の減少で保護者会の負担が 増える』 『住民としては寂しいが,子供を第一に考えると保護者の意見を尊重すべきだ』との声もあり,最終的 には閉校の方針を承認した。町教委は『住民会での決定を重く受け止め,15年3月の閉校に向けた手続きを進 める』としている」. 江幌小学校が80周年を迎えた1990年度には児童数が既に10人となっていたが,91年からの特認校制度で 徐々に児童数が増加し,スクールバス通学等の行政協力もあり校区外児童を10人近く受け入れ続けて,二桁 児童数を長く維持していたが,ついに7人となり,教職員大幅削減の危機を迎えて閉校を決断したようであ る。 〇1991年に道東最初の特認校制度が釧路市立山花小で実施された2年後の1993年,根室管内中標津町でも若 竹小が特認校に指定された。若竹小は中標津町市街地から22km離れた酪農地帯の真ん中に位置する複式3 学級校で交通も不便であるが,町教委が「バスターミナル発着の専用タクシー」を通学手段として手配し, 初年度は5人の市街地児童を迎えて全校児童18人でスタートした,という。その後も若竹小は特認児童を継 続的に確保し,上記の江幌小と共に地方の町立小学校としては成功例であったが,その後は次第に校区内外 とも児童数が減少し,閉校前の3年間は児童数が一桁になっていた。 ○上川管内の北部に位置している名寄市では,2011年に風連日進小・中学校が,2016年に東風連小が閉校し ているが,3校いずれも2006年に名寄市と合併した旧風連町の学校である。旧名寄市時代から特認校であっ た中名寄小,智恵文小,智恵文中に加えて特認校に指定されており,小さな地方都市に5校も特認校が存在 したという事情も,影響しているといえようか。旧名寄市時代からの3小中学校は現在も特認校として存続 している。なお,特認校のなくなった旧風連町地区の風連下多寄小が2016年度から,閉校した東風連小に代 わって特認校となっている。なお,士別市は,隣接の名寄市の2年遅れで2001年度から中士別小と温根別中 で特認校制度をスタートさせたが,温根別中は2015年3月に閉校になり,中士別小は2018年3月に閉校が予 定されている。しかし,温根別中の閉校を見据えて,閉校2年前の2013年に多寄中が,中士別小の閉校を見 据えて2017年に恩根別小が特認校に指定され,特認制度導入当初と同じ小1,中1の2校体制が2018年度か らも維持されるという。. 4.道内その他の実施事例 A.最近(2015年)導入した今金町種川小学校の事例 北海道檜山支庁管内の今金町では,2007年に花石小,八束小,金原小,2008年には神岡小,さらに,2013 年には美利河小の5小学校が次々と今金小学校に統合され,現在,今金町の小学校は,今金小学校と種川小 学校の2校(中学校は既に今金中1校)だけとなってしまった。2013年閉校の美利河小学校は,生徒数1名 となった段階で山村留学制度を導入し存続し続けた学校であるが,ついに廃校となってしまった。多数の小 規模複式学校を存続させてきた今金町も,本町地区の今金小学校以外は種川小学校だけとなったのである。 この十数年,全国的に展開されてきた「すさまじい学校統廃合」の一環であろうが,小規模複式校の種川 小学校は,地域住民の存続への希望が強く,小規模性を特色とした学校の在り方を検討しつつ,小規模特認 校制度の導入にたどりついたそうである。. 10.

(12) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 種川地区住民の種川小学校への思いに加えて,小学校が1校だけになるより,複数校存在することが学校 活性化につながるという今金町教育委員会の期待・判断が,種川小学校の存続と小規模特認校制度導入につ ながったようである。そのため,行政からの理解・支援があり,スクールバスによる特認生徒の送迎も行わ れている。 6年1名が校区外通学していただけで特認校初年度の2015年度は特認入学生はいなかったが,2年目の16 年度は2名の新入生と2年1名の転入生がおり,3名の特認児童を含む16名の児童が在籍している。また, 来年度も数名の特認校入学が期待されているそうである(町教委と種川小での聴取)。. おわりに 小規模特認校のほとんどが少人数教育や豊かな自然体験学習を特色とし,過疎化が進む農山漁村地域に位 置している点では山村留学校と類似している。しかし山村留学は,里親方式であれ,山村留学センター方式 であれ,山村留学住宅方式であれ,住民票移転による校区内通学であり,校区外通学の特認校とは異なる。 経費負担も現地体験濃度も異なる。札幌市が全国で初めて小規模特認校制度を導入した1977年の前年に山村 留学は長野県で始まり41年の歴史を有するが,道内では山村留学1号が1987年の日高町千栄小・中学校で, 特認校より10年遅れて導入された。89年に新十津川町吉野小と鹿追町瓜幕小,90年に今金町美利河小と,そ の後道内各地で山村留学が急速に普及してきたが,他方で閉校になった学校も多く,日高町,新十津川町, 今金町など道内で老舗の山村留学校も閉校してきた。それに対して,40年前に児童数10人で閉校の危機あっ た盤渓小を始めとして,札幌市の特認校は現在も健在であり,地方中堅都市の古い特認校の多くも存続して いる。新規に導入する自治体もある。引き続き小規模特認校制度は,地域の学校を守るために,少人数や豊 かな自然体験を必要とする市街地児童のために,重要な役割を期待されている。特認校が期待に応え効果を 上げるためにも,スクールバス利用,交通費助成,放課後活動・学童保育併設などの行政支援が望ましい。 山村留学と比べて中途半端な農山村体験ではあるが,中途な長所が特認校にはあろう。 本研究のために,自分勝手な都合で各地の教育委員会や学校を訪問し,ご多忙中ご迷惑をおかけしました ことに対してお詫びを,それにもかかわらず,温かいご対応・ご指導をいただいたことに対してお礼を申し 上げたい。また,せっかくご提供いただいた資料・情報を,筆者の力量不足のために適切に活用することが できず,不十分な研究報告になってしまい,申し訳なく思っている。後日の課題にしたい。. 注及び参考資料 ① 拙稿(2005.2)「小規模特認校制度の意義,実施状況,課題」 (北海道教育大学紀要 教育科学編 第55巻2号) ② 拙稿(2005.8)「小規模特認学校の類型論的考察」 (北海道教育大学紀要 教育科学編 第56巻1号) ③ 拙稿(2007.7)「小規模特認学校(「教育キーワード137」時事通信社.第12版) ④ 拙稿(2017.1) 「福岡県における小規模特認校制度の導入と展開~現地新聞や議会議事録等から考える~(「へき地教育研 究」第71号.北海道教育大学へき地教育研究部門) ⑤ 拙稿(2017.2)「現地新聞報道などから考える小規模特認校制度の導入と展開~全国2番目・室蘭市(喜門岱小学校)の 事例を通して~」(北海道教育大学紀要 教育科学編 第67巻2号) 拙稿以外は,学校記念誌や新聞記事が主であり,本文中にその都度明記した。. 11.

(13) 門 脇 正 俊. 平成28年度 北海道内特認校制度実施市町村,学校,児童生徒数等一覧 北海道教育庁提供 ① 特認入学制度 導入校(28.5.1) 管内. 実施 市町 村数. 小 学 校 市町村名. 学校名. 開始 年度. 中 学 校. 児童数. 左の内 特認 入学者数. 市町村名. 学校名. 開始 年度. 生徒数. 左の内 特認 入学者数. 空知. 1. 三笠市. 岡山小. H21. 44. 2. 三笠市. 萱野中. H21. 18. 1. 石狩. 2. 札幌市 〃. 盤渓小 福移小. S52 S60. 116 89. 108 87. 札幌市. 福移中. S60. 57. 56. 〃. 有明小. S52. 89. 86. 〃. 駒岡小. S52. 86. 77. 石狩市. 生振小. S60. 70. 66. 室蘭市. 喜門岱小. S53. 26. 24. 苫小牧市 伊達市. 樽前小 関内小. H 7 H15. 31 42. 24 13. むかわ町. 宮戸小. H22. 19. 4. 函館市 北斗市 〃 〃 〃 知内町 七飯町 〃 〃 江差町 〃 〃 上ノ国町 〃 〃 今金町 せたな町 旭川市 〃 士別市 名寄市 〃 〃. 亀尾小 石別小 茂辺地小 沖川小 島川小 湯ノ里小 軍川小 東大沼小 峠下小 江差小 南が丘小 江差北小 上ノ国小 河北小 滝沢小 今金小 馬場川小 富沢小 第五小 中士別小 中名寄小 智恵文小. H14 H18 H18 H18 H18 H27 H24 H24 H24 H23 H23 H23 H19 H19 H19 H 1 H20 S61 H 2 H13 H11 H11. 20 12 9 23 26 14 21 4 26 163 82 42 141 22 23 186 1 39 26 19 17 30. 3 0 1 1 3 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 1 0 36 13 1 15 0. 函館市 北斗市 〃 七飯町. 亀尾中 石別中 茂辺地中 大沼中. H14 H18 H18 H24. 12 31 16 48. 25 0 0. 江差町 〃. 江差北中 江差中. H23 H23. 63 129. 0 0. 旭川市 士別市 名寄市 音威子府村. 桜岡中 多寄中 智恵文中 音威子府中. H 2 H25 H11 H16. 15 19 25 8. 12 0 3 0. 東神楽町 上富良野町. 風連下多寄小 志比内小 東中小. H28 H 5 H27. 9 8 22. 1 0 3. 9. 11. 441. 98. 胆振. 渡島. 4. 4. 桧山. 4. 上川. 6. オホーツク 十勝 計 8. 音威子府村. 音威子府小. H16. 16. 0. 1. 紋別市. 元紋別小. H20. 3. 0. 1 23. 音更町. 昭和小. H19. 23 1,639. 5 583. 23. 40. 1. ② 学校選択制による「特認校」導入校(28.5.1) 管内. 実施 市町 村数. 岩見沢市 江別市. メープル小 野幌小. H22 H 4. 30 48. 恵庭市 乙部町 〃 〃 今金町. 松恵小 乙部小 栄浜小 明和小 種川小. H10 H 4 H 4 H 4 H27. 107 142 19 10 16. 80 4 0 0 7. 1 3. 北見市 帯広市 〃 音更町 幕別町. 若松小 清川小 愛国小 昭和小. H 8 H18 H21 H19. 20 66 34 23. 14 2 2 2. 1 10. 釧路市. 途別小 山花小. H15 H 3. 21 9 545. 8 6 170. 1 2. 桧山. 2. オホーツク 十勝. 釧路 計 6. 12. 小 学 校 学校名 開始 児童数 年度. 左の内 特認 入学者数 8 37. 空知 石狩. 市町村名. 11. 14. 中 学 校 学校名 開始 生徒数 年度. 市町村名. 釧路市. 山花中 1. H 3 1. 10 10. 左の内 特認 入学者数. 6 6.

(14) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 札幌市小規模特認小学校の全校児童数と特認児童数(%)の推移 1994~2016年は札幌市教委提供資料,1977~93年は各学校提供資料から作成 学校. 札幌市盤渓小学校. 札幌市有明小学校. 札幌市駒岡小学校. 札幌市福移小学校. (1977~). (1977~). (1977~). (1985~). 年度. 全児童数. 特認数(%). 全児童数. 全児童数. 特認数(%). 2016. 116. 108(93%). 89. 特認数(%) 86(97%). 全児童数 86. 特認数(%) 77(90%). 89.  87(98%). 2015. 115. 104(90%). 84. 80(95%). 89. 82(92%). 94.  92(98%). 2014. 113. 102(90%). 71. 68(96%). 83. 76(92%). 97.  95(98%). 2013. 112. 104(93%). 76. 71(93%). 87. 79(91%). 101.  97(96%). 2012. 112. 105(94%). 97. 90(93%). 78. 69(88%). 102.  99(97%). 2011. 111. 107(96%). 101. 94(93%). 73. 64(88%). 104. 104(100%). 2010. 115. 112(97%). 104. 95(91%). 74. 64(86%). 110. 105(95%). 2009. 116. 114(98%). 105. 98(93%). 73. 64(88%). 112. 108(96%). 2008. 113. 110(97%). 105. 96(91%). 66. 59(89%). 107. 103(96%). 2007. 113. 108(96%). 106. 98(92%). 54. 46(85%). 100.  96(96%). 2006. 114. 109(96%). 105. 96(91%). 62. 51(82%). 95.  91(96%). 2005. 117. 110(94%). 102. 95(93%). 61. 47(77%). 96.  93(97%). 2004. 117. 110(94%). 96. 88(92%). 58. 41(71%). 89.  80(90%). 2003. 111. 104(94%). 95. 88(93%). 63. 39(62%). 84.  72(86%). 2002. 117. 109(93%). 90. 84(93%). 72. 39(54%). 95.  83(87%). 2001. 116. 107(92%). 87. 79(91%). 78. 42(54%). 100.  94(94%). 2000. 115. 107(93%). 87. 80(92%). 92. 46(50%). 105.  99(94%). 1999. 115. 106(92%). 102. 95(93%). 86. 38(44%). 107. 102(95%). 1998. 119. 108(91%). 101. 97(96%). 77. 30(39%). 101.  97(96%). 1997. 126. 112(89%). 103. 96(93%). 77. 29(38%). 103.  90(87%). 1996. 126. 108(86%). 107. 99(93%). 81. 38(47%). 97.  82(85%). 1995. 121. 106(88%). 103. 96(93%). 91. 42(46%). 97.  76(78%). 1994. 118. 103(87%). 107. 97(91%). 93. 44(47%). 103.  78(76%). 1993. 122. 108(89%). 96. 82(85%). 105. 57(54%). 109. 不明. 1992. 125. 111(89%). 95. 81(85%). 115. 72(63%). 100.  〃. 1991. 120. 106(88%). 85. 72(85%). 121. 73(60%). 98.  〃. 1990. 120. 110(92%). 68. 55(81%). 124. 77(62%). 95.  〃. 1989. 114. 106(93%). 73. 59(81%). 118. 80(68%). 88.  〃. 1988. 115. 106(92%). 73. 61(84%). 113. 75(66%). 80.  〃. 1987. 111.  99(89%). 78. 66(85%). 112. 75(67%). 56.  〃. 1986. 119. 102(86%). 78. 63(81%). 98. 60(61%). 53.  〃. 1985. 138. 114(83%). 71. 58(82%). 95. 49(52%). 39.  〃. 1984. 136. 110(81%). 62. 52(84%). 90. 38(42%). 1983. 131.  98(75%). 64. 52(81%). 90. 29(32%). 1982. 124.  92(74%). 58. 47(81%). 73. 15(21%). 1981. 113.  85(75%). 56. 45(80%). 72. 14(19%). 1980. 108.  76(70%). 54. 43(80%). 71. 12(17%). 1979. 86.  58(67%). 27. 16(60%). 60.  7(12%). 1978. 69.  41(59%). 17.  3(18%). 63.  4(6%). 1977. 23.   8(35%). 15.  1(7%). 59.  0(0%). 13.

(15) 門 脇 正 俊. 北海道における小規模特認中学校の全校生徒数と特認生徒数(%)の推移例 各市教委提供(旭川市は市教委「旭川の教育」各年度)資料より作成 学校. 札幌市福移中学校. 旭川市桂岡中学校. 釧路市山花中学校. 名寄市智恵文中学校. (1985~). (1990~). (1991~). (1999~). 年度. 全生徒数. 2016. 57. 56(98%). 15. 12(80%). 10.  6(60%). 25. 11(44%). 2015. 60. 58(97%). 15. 13(87%). 15. 10(67%). 21.  6(29%). 2014. 59. 58(98%). 12.  9(75%). 15.  8(53%). 15.  4(27%). 2013. 58. 57(98%). 11.  7(64%). 12.  8(67%). 14.  2(14%). 2012. 59. 59(100%). 9.  4(44%). 10.  7(70%). 12.  3(25%). 2011. 59. 57(97%). 16. 12(75%). 14. 12(86%). 11.  4(36%). 2010. 59. 57(97%). 18. 13(72%). 12.  7(58%). 16.  5(31%). 2009. 58. 55(95%). 18. 10(56%). 9.  3(33%). 18.  8(44%). 2008. 60. 58(97%). 20. 13(65%). 8.  2(25%). 17.  9(53%). 2007. 59. 53(90%). 21. 14(67%). 7.  2(29%). 15. 11(73%). 2006. 60. 55(92%). 22. 15(68%). 7.  2(29%). 10.  7(70%). 2005. 58. 54(93%). 21. 13(62%). 11.  3(27%). 13.  5(38%). 2004. 54. 52(96%). 22. 15(68%). 17.  6(35%). 14.  4(29%). 2003. 49. 48(98%). 21. 19(90%). 21.  9(43%). 17.  5(29%). 2002. 55. 53(96%). 21. 18(86%). 22. 10(45%). 29.  1(3%). 2001. 59. 56(95%). 22. 17(77%). 16.  7(44%). 28.  1(4%). 2000. 60. 56(93%). 23. 15(65%). 12.  6(50%). 28.  0(0%). 1999. 60. 53(88%). 20. 10(50%). 10.  5(50%). 28.  0(0%). 1998. 60. 52(87%). 26. 11(42%). 11.  6(55%). 1997. 54. 47(87%). 28. 13(46%). 11.  4(36%). 1996. 52. 46(88%). 30. 10(33%). 12.  5(42%). 1995. 50. 44(88%). 30.  8(27%). 13.  3(23%). 1994. 51. 44(86%). 27.  7(26%). 15.  4(27%). 1993. 48. 不明. 28. 11(39%). 18.  5(28%). 1992. 50.  〃. 23.  5(22%). 1991. 46.  〃. 22.  4(18%). 1990. 60.  〃. 22.  1(5%). 1989. 60.  〃. 1988. 59.  〃. 1987. 59.  〃. 1986. 63.  〃. 1985. 67.  〃. 14. 特認数(%). 全生徒数. 特認数(%). 全生徒数. 特認数(%). 全生徒数. 特認数(%).

(16) 北海道における小規模特認校制度の導入と展開. 石狩管内3市の特認校児童数・特認数の推移 生振小・野幌小・恵庭市教委提供資料より作成 学校. 石狩市(←町)生振小学校. 江別市野幌小学校. 恵庭市松恵小学校. (1985~). (1992~). (1998~). 年度. 全児童数. 特認数(%). 全児童数. 特認数(%). 全児童数. 特認数(%). 2016. 71. 64(94%). 48. 35(73%). 107. 80(75%). 2015. 64. 60(94%). 48. 35(73%). 105. 84(80%). 2014. 55. 52(95%). 57. 45(79%). 102. 84(82%). 2013. 66. 61(92%). 54. 40(74%). 94. 84(89%). 2012. 66. 60(91%). 68. 51(75%). 89. 77(87%). 2011. 79. 75(95%). 79. 60(76%). 90. 74(82%). 2010. 83. 78(94%). 81. 64(79%). 84. 68(81%). 2009. 85. 80(94%). 92. 75(82%). 83. 61(74%). 2008. 82. 72(88%). 97. 75(77%). 73. 51(70%). 2007. 74. 65(88%). 111. 87(78%). 75. 49(65%). 2006. 72. 64(89%). 105. 78(74%). 69. 48(70%). 2005. 58. 44(76%). 95. 67(71%). 70. 48(67%). 2004. 60. 45(75%). 99. 69(70%). 66. 41(62%). 2003. 59. 42(71%). 102. 72(71%). 57. 36(63%). 2002. 61. 46(75%). 106. 70(66%). 56. 35(63%). 2001. 65. 50(77%). 94. 62(66%). 50. 20(40%). 2000. 68. 35(52%). 94. 59(63%). 49. 12(24%). 1999. 70. 56(80%). 95. 61(64%). 53.  9(17%). 1998. 74. 55(74%). 81. 48(60%). 64.  7(11%). 1997. 72. 55(76%). 67. 35(52%). 1996. 78. 55(71%). 56. 26(46%). 1995. 88. 62(71%). 58. 23(40%). 1994. 92. 65(71%). 43. 12(28%). 1993. 95. 68(72%). 44. 10(23%). 1992. 95. 62(65%). 40.  6(15%). 1991. 92. 56(61%). 1990. 89. 50(56%). 1989. 92. 48(52%). 1988. 91. 45(50%). 1987. 90. 38(42%). 1986. 86. 37(43%). 1985. 77. 24(31%). 15.

(17) 門 脇 正 俊. 室蘭市,旭川市,北見市の特認校児童数・特認数の推移 喜門岱小提供資料,「旭川市の教育」各年度,若松小,学校ホームページから作成 学校. 室蘭市喜門岱小学校. 旭川市富沢小学校. 旭川市第五小学校. 北見市若松小学校. (1979~). (1986~). (1990~). (1996~). 年度. 全児童数. 全児童数. 特認児童数. 全児童数. 2016. 26. 特認数(%) 24(92%). 39. 36(92%). 26. 特認数(%) 13(50%). 全児童数 18. 特認数(%) 14(78%). 2015. 22. 21(95%). 38. 35(92%). 24. 13(54%). 20. 16(80%). 2014. 22. 21(95%). 37. 34(92%). 29. 19(66%). 18. 14(78%). 2013. 18. 18(100%). 33. 30(91%). 31. 22(71%). 19. 17(89%). 2012. 26. 24(92%). 30. 28(93%). 26. 17(65%). 20. 19(95%). 2011. 30. 28(93%). 33. 30(91%). 31. 22(71%). 22. 21(95%). 2010. 33. 32(97%). 31. 29(94%). 30. 18(60%). 27. 25(93%). 2009. 35. 34(97%). 29. 28(97%). 25. 14(56%). 31. 29(94%). 2008. 38. 36(95%). 32. 30(94%). 19.  9(47%). 29. 26(90%). 2007. 37. 34(92%). 36. 33(92%). 28. 13(46%). 31. 28(90%). 2006. 31. 28(90%). 38. 34(89%). 38. 15(39%). 34. 28(82%). 2005. 26. 21(81%). 36. 33(92%). 29. 14(48%). 32. 28(88%). 2004. 21. 16(76%). 42. 38(90%). 38. 18(47%). 29. 26(90%). 2003. 18. 12(67%). 37. 32(86%). 35. 18(51%). 28. 25(89%). 2002. 18. 12(67%). 35. 33(94%). 31. 15(48%). 32. 27(84%). 2001. 20. 14(70%). 36. 32(89%). 34. 19(56%). 33. 25(76%). 2000. 20. 14(70%). 37. 29(78%). 31. 22(71%). 28. 21(75%). 1999. 11.  8(73%). 38. 36(95%). 31. 19(61%). 35. 26(74%). 1998. 20. 14(70%). 34. 33(97%). 33. 20(61%). 35. 22(63%). 1997. 22. 16(73%). 46. 43(93%). 29. 18(62%). 30. 17(57%). 1996. 23. 19(83%). 47. 43(91%). 35. 17(49%). 20.  2(10%). 1995. 21. 17(81%). 47. 44(94%). 29.  8(28%). 1994. 20. 14(70%). 48. 46(96%). 32.  5(16%). 1993. 15. 10(67%). 45. 41(91%). 39. 13(33%). 1992. 13. 11(85%). 50. 44(88%). 36.  2(6%). 1991. 11.  9(82%). 51. 45(88%). 37.  0(0%). 1990. 10.  8(80%). 50. 41(82%). 33.  0(0%). 1989. 13. 10(77%). 48. 41(85%). 1988. 16. 14(88%). 50. 41(82%). 1987. 16. 13(81%). ?. 1986. 14.  9(64%)推計. 36. 1985. 14. 10(71%)推計. 1984. 14. 11(79%)推計. 1983. 13.  9(69%)推計. 1982. 13.  9(69%)推計. 1981. 12.  7(58%)推計(6室蘭民報). 1980. 10.  3(30%)推計(2室蘭民報). 1979. 10.  2(20%)推計(1室蘭民報). 1978. 10.  2(20%)推計(未実施室蘭民報). 26(72%). (岩見沢校 特任教授). 16.

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参照

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