記憶課題における情報選択の発達に関する研究
17
0
0
全文
(2) . 記憶課題における情報選択の発達に関する研究. 佐. 藤. 問. 公. 治. 題. S-R行動主義の束縛から解放された今日の認知心理学の下 では, 認知の成立にあたっては人間 が情報を直接制御し, 情報の再構成, 統合を行なう主体として, その地位を回復してきた。 認知を- 連の情報処理の過程と考える認知心理学では, 情報の選択や排除という制御的側面に関わる注意. i t t t ( ) は知覚系や記憶系の情報処理の過程に重要な役割をはたしていることが広く指摘され a en on. tofsky,1970;Es tes ). て い る (Mos ,1976; Norman,1976. l 本論文では, 注意のなか でも情報の選択的側面の代表的なものと考えられている(Be ) r yne ,1969 l ivea 選択的 注 意( t i t t t se ec ) を扱うが, この選択的注意は記憶過程においては主として短期記 en on. 憶段階までの第一段階の情報制御として働いており, 必要な情報のみがより高次な処理がほどこさ れ, 長期記憶に転送さ れると考えられている。 このような情報制御は, 情報選択ばかりでなく, 符. 号化や体制化といっ た情報そのものの質的変換や再構造化によっても同時になされている。 このよ うな情報の制御過程が想定されている前提には, 人間の中枢処理過程, 特に短期記憶の貯蔵能力に は一定の容量限界があるという事実があり, 処理容量の限界を越えないで記憶を安定化するための. 機構が必要になってくるのである。 どのような形で情報の選択が行なわれるかは, いくつか提出さ れている選択的注意のモデルによって異なるが, いずれにしても一度に処理し得る情報には限界が あること, この処理能力を越えないような何らかの機構を想定する点では共通している. 選択的注意のモデルはどの処理過程の段階に選択の機構を定めるかで異なっている。 研究の初期 )に 代 表 さ れる 処 理 過 程 の は じめ の部 分 で選 択 が行 な わ れ て い る と い に あ っ て は, Broadbent(1958. う前選択の考えがとられていた。 このモデルでは, 主として刺激の感覚的特徴といっ た低次元の情 報に基づいて選択がなされていると考えられた。 ところが, 人間の情報選択の過程はもっ と複雑な. もので, 高次の意味的処理に基づいて行なわれていることが指摘されるようになり, 処理過程の後 の段階で選択が行なわれていると考えざるを得ないいくつかの事実があげられている。 例えば, 追 唱( shadowing)法 を用 い た 実 験 で は, 注 意 が 向 け ら れ て い な か っ た チ ャ ン ネ ル でも 自 分 の名 前 や 親. 近性の高い情報が挿入されると容易に聞きとることができるという結果が見出されていることはよ 197 3 く知られていることである。 また, MacKay( ) の研究では追唱する方の耳に多義語を提示し, 一方追唱しない方の耳にはこの多義語の意味を偏らせるバイ アス語を同時提示したところ, 多義語 の解釈は注意を向けなかったバイアス語の方向に偏っていた。 このような研究結果で示されるよう に, 注意が向けられない情報もある程度の意味的処理がほどこされていると考えざるを得ない。 ま たそのことを支持する多くの実験的事実がある(渡辺, 19 ) 81 。 後選択のモデルでは, 入力さ れた情 報はすべて注意される, されないにかかわらず知覚的, 意味的な分析を受け, 一時的に短期記憶に 65.
(3) . 佐. 藤. 公. 治. 保持されると考えられている. その段階で適切度や選択の基準となるデータとの照合に基づいて情 報選択が行なわれ, 注意された情報はさらに 長期記憶の段階に送られていく という (Norman , 197 6 ) 長期記憶との照合 このモデルでは選択は情報の意味的分析に基づいてなされるものであり , .. down t tom‐ 過程という下向 き (Top ) の処理の流れと上向き (Bo ) の流れとが相互交渉しながら ‐ up 進められていると仮定されている. そこでは注意と記憶とは ダイナミッ クな関係が展開されている のであり, 情報の選択は記憶系の貯蔵データに基づいて行なわれると同時に, 注意は情報そのもの の量や処理水準を決定づける情報のコントロールとしての役割をはたしているともいえる.. 一方, 注意の発達に関する研究も近年になって認知発達研究の隆盛と共に, 知覚, 記憶, 学習そ の他の領域で乳児から児童まで広い年齢範囲にわたって行なわれるようになってきた.f 列えば,1975. 年前後からいくつかの注意の発達的研究に関するレビューが出さ れていることでもそのことがうか l l ight& ta がわれる (Hagen & Hale, 1973;Day, 1975;Hagen & Kai cke , 1975;Pi リ1975; Wr. V1 i i t ). 特 に 児 童期 を 中 心 と す る 発 es ra ch e & Lewi s , 1975; Hagen & Stanov , 1977; Hal , 1979. 19 67 達的研究 で最もさかんに行なわれているのは Hagen ( ) によっ て案出さ れた中心-偶発学習 l-inc dentall i i tra (cen earn ng) の パ ラ ダイ ム を 用 い た も の であ る. Hagen の 中 心 - 偶 発 学 習 課 題. 1964 tman( ) の偶発学習の分類ではタイ プ1 は Pos 1に属するもので, 教示によって中心学習の情報. と, 無視してよい偶発学習の情報は どれであるか事前に被験者に知らされている. Hagenの課題で は2種類の線画 (動物と日用品) を対にしたカー ド (8枚) を継時的に提示し, 中心刺激である動. 物のカー ドの位置を憶えるように求められる. 中心学習の成績は刺激カー ドのおかれた位置を正し く再生できた項目数によっ て求められる. 偶発学習は動物のカー ドと対になって提示された日用品 のカー ドがどれであっ たか, その提示位置を同定させるという位置の再生 である. このパラダイ ム. では, 中心学習の刺激の方にどれだけ選択的に注意を向け, 情報選択がなされたかは, 中心学習と 偶発学習の成績の比較から推論さ れる. この パラダイムを用いた多くの研究では, 次のような発達. 的変化がみられている. 中心刺激の想起量は6歳から1 4歳まで年齢と共に直線的な増加をするが, 偶発刺激の想起量は12 , 3歳ま ではほとんど変化せず, 有意な想起量の減少がみられるのはこの年 齢以降からである. このように, 中心, 偶発の想起量をたした全想起量にしめる中心刺激の想起の 割合は年齢と共に増加 していることから Hagen ら (Hagen & Hale , 1973) は 課 題 で 必要 と な っ て. いる刺激へ選択的に注意を向ける能力は年齢と共に発達してくると述べている. 年少の児童の場合 には偶発の刺激にも注意が向けられてしまい, その結果として中心刺激の方の想起量が低くなって いるという. そして, 偶発刺激の想起量の有意な減少は12歳頃では じめてみられること, 中心と偶 発の想起量の相関も12歳頃までは プラス であっ たのがそれ以降はマイナスになることから,偶発刺. 激を選択的に排除し, 中心刺激の方に注意を集中するという注意の選択性がより明確になるのは12 歳以降であると結論している. 選択的注意の発達の規定因, 特に年少児の選択性の低さの原因としてこれまで2つの可能性が考. え ら れて い る. Hagen らは中心-偶発学習課題においてとられる注意の過程として, 中心と偶発の. 刺激を視覚的に弁別する段階と, それに続く中心刺激へ注意を選択的に向け, 維持していく過程の i 2 つ か ら 成 っ て い る と 考 え て い る (Hagen & Hal ) の前注意 e sser (1967 , 1973). こ れ は Ne i i f lat t tent tent (prea ) と 焦 点注意 ( ) の 区別 に 対 応 す る も の で あ る. on ve oca. これまで年少の児童の選択的注意の欠除の原因はどこの段階にあるのかをめ ぐって多くの研究が. 行なわれてきたが, これま での研究結果からは選択性の欠除は最初の刺激弁別の段階にあるの では なく, 後 の 注 意 維 持 の 段 階 であ る こ と が 示 唆 さ れ て い る. 例 え ば, Druker & Hagen (1969 ), l Whee 197 3 197 3 ) er & Dusek ( ) ) は中心, 偶発の刺激の提示 1976 , Sabo& Hagen ( , 佐藤正二 ( 66.
(4) . 記憶課題における情報選択の発達. 位置を一定にするとか, 刺激間の距離をはなすことによ って, あるいは色を付与すること で実験的 に 刺 激 の 弁 別 性 を 高 め て み た。 逆 に, Druker & Hagen (1969 ), Hal ), 佐 藤正 e & Piper(1974. 二( ) は両刺激を統合する方法によって刺激の弁別性を低く した条件を設定している。 これら 19 76 の研究結果は共通して刺激弁別性の効果は中心刺激の想起量にはみられず, 偶発の想起量の方でわ ずかにみられているにすぎない. しかも弁別性を高めたことによって偶発刺激の想起が減ることは どの年齢でもみられること で, 年少児の選択性の低下原因は最 初の刺激弁別の段階にあるのではな いと結論さ れている。 むしろ原因は後の段階の注意維持が不十分 であることによって生じていると 考えられており, この考えを支持する研究結果がいく つかみられる. Druke r & Hagen (1969) は. 課題終了後に被験者に内省報告を求めた結果, 年齢と共に中心刺激へ注意を集中する方略が多く用 ing) の 方 略 と し て ラ ベ リ ン グを 自 発 的 に 用 い る こ と が 多く な っ い ら れて い る こ と, 符 号 化 (encod. ていた。 しかしこの結果はあくまでも内省報告にすぎないこと, あるいはこれま でのほとんどの研 究がそう であるが記憶成績の結果に基づいて注意過程が推論さ れていたにす ぎないという方法論的 な限界がある。 そこ で筆者 (佐藤, 197 i ) は刺激弁別段階における刺激への走査 ( 7 ) とそ ng s cann れに続く中心刺激への注意集中の一連の注意の過程を眼球運動 によって直接モニターすることを行 な っ た. そ こ では Hagen らの刺激提示方法とは異なり, 中心と偶発刺激を対にしたものを一回ずつ. 提示し, 提示終了後に中心と偶発の刺激の自由再生を求めるという方法がとられた。 この刺激提示 の間の被験者の注視行動が連続的に記録された が, その結果, 刺激弁別の段階の走査方略には幼稚 園児, 小学2年, 6年生の間に大きな違いはみられなかった。 しかし, 後の中心刺激に注意を集中 し記銘する段階では, 幼稚園児は注意の集中・維持の程度が低いという特徴が示された。 また2年. l 生は幼稚園児と6年生の中間段階的な特徴を示した。 Ha de 1978 ) は Hagen タイ プ e & A1 rman ( の課題の提示方法として一般的に用いられている6秒間の刺激提示時間の条件と,その倍の12秒の 提示時間条件の想起量を比較している。 彼らは, 年少の児童が注意の集中 o 維持に問題があるなら ば, 刺激提示時間が長くなった場合にはそれだけ偶発情報が多く 入ってしまうだろうと考えたが, 結果はこの仮説を支持するもの で, 9歳児の偶発刺激の想起量には有意な増加がみられた。 一方,. 12歳児の場合には偶発の想起量には変化がなく, 中心刺激の想起量が12秒提示条件 で大きく増加 していた. 以上の諸結果から中心-偶発学習課題 でみられる選択的注意の発達は注意の集中・維持 の能力が増すことによっていると結論づけることができよう。. それでは児童が刺激提示の間, 中心刺激に注意を集中り維持している時にどのような内的処理過. 程 が と ら れ て い る の だろう か. こ こ での 課 題 が 記 憶 課 題 であ る こ と か ら 符 号 化 (encodi ng) の方 略,. な か でも 言 語 的 ラ ベ リ ン グが用 い ら れて い る こ と が 考 え ら れ る。 最 近 に な っ て Hagen ら(Hagen & l Ka i ) は 中 心 - 偶 発 学 習 課 題 でみ ら れ る 選 択 的 注 意 の 発 達 は 符 ch , 1975;Hagen & Stanovi , 1977. 号化方略の使用と密接な関連をもっていることを示唆し, 記憶過程の要因との関連性を積極的に取 り一二げ て い る。. Dus 197 8 )は言語的ラベリングの使用を教示した場合に中心刺激の想起の増加と偶発刺激の方 ek(. i の 減 少 が み ら れ た こ と, 刺 激 の point ng だけ では こ のよ う な効 果 が み ら れな か っ た こ と か ら, ラ ベ. リン グの使用は中 心刺激への注意の焦点化と中心刺激の言語的な符号化の 2つの側面に効果をもた らすと述べている. 大野 ( 19 ) も再認成績で同様のラベリングの効果を見出している。 筆者 (佐 77 藤, 19 ) は先の研究 (佐藤, 19 ) と同じ眼球運動の測定法を用いて, ラベリン グ教示条件と言 78 77. 語的符号化やリハーサルの使用を強制的に制限した妨害条件における注視行動と記憶成績 とを検討. した。 その結果, ラ ベ リ ン グの使用 の促進, 妨害は中心刺激の再生に影響を与え, かつ中心刺激 への選択的注視や注視の維持にも影響を与えていることが示さ れた。 しかしラベリングの使用が極 67.
(5) . 佐 藤. 公. 治. 度に制 限された妨害条件 でも依然として中心刺激の方の再生量が偶発刺激のそれに比べてはるかに 多いこと, 注視行動の分析 でも中 心刺激への注視の選択性は保たれていたことから選択的注意の発 達はラベ リン グ等の符号化方略の発達にすべて還元されうるものではないと考えられた. 刺激の入 力レベ ルにおいてみられる選択的注意の発達は記憶方略の一つである符号化方略の発達と相互に関 連性を持ちながらもそれ独自のものとして存在しているといえよう.. ここでは主として入力レベルにおける刺激の選択性の問題を論じてきたが, もう一つの選択の過 程に入力後におけるものがある. 先に述べたように成人を用いた選択的注意の研究では, 注意が向. けられなかっ た情報もかなりのものが処理過程の後の段階まで入り, 何らかの視覚的, 意味的処理 がなされていることが多くの研究で示さ れており, 入力レベルより後の過程で高次な処理を受けて 情報の選択性が行なわれていることは十分考えられる. しかしこれら成人を用いた研究の多くは聴 覚刺激を用いた両耳分離聴課題が多いが, 聴覚系の場合には視覚系のようにある特定の情報に注視. を選択的に向けると他の情報は入力さ れないという高い選択性は刺激の特性の上から不可能といわ れており, 視覚刺激を用いた中心-偶発学習課題にはそのままあてはまらないことも考えられる.. また成人と児童との違いも考慮されるべき である. 中心-偶発学習課題を用いた発達的研究ではこ の問題はほとんど扱われておらず, 参考になる研究として-, 二あるにす ぎない。 佐藤正二・前田. ) はこれまでの研究方法と同じく中心と偶発の刺 激に異なっ た概念的カテ ゴリー (中心は動 ( 1976 物, 偶発は家庭用品) を用いた場合と, 中心と偶発が同じ概念的カテ ゴリーから成っている場合と を比べたところ, 後者の条件で偶発刺激の想起量が有意に増加した. この結果は, 刺激の概念的類 似性のために入力段階以降の過程で概念的カテ ゴリーに基づいて中心と偶発の情報の選択を行なう ことができなくなったために生じたと考えられ, より高次なレベ ルでの意味的処理にもとづいた情. ) は刺激提示終了後, 再 報の選択が行なわれていることを示唆してもいる。 また筆者 (佐藤, 1978 図1のような結果が得られた 生テストに加えて再認テストも行なっ たところ, 。 図で示されている ように, 偶発刺激でも50%近くのものが正しく 再認され, 再生は できないが再認が可能なレベ ルで. 処理された情報はかなり入力され, 記憶系に貯蔵さ れていること を示 している. この結果は先の ) の眼球運動を分析した結果でもどの年齢の被験者も刺激弁別のために一度は偶発刺激 1977 筆者 ( <再認成績〉. く再生成績〉. (%) 100. 80. C = U. 偶発. . 6 0繋. 20. 幼 稚園 児. 図1 68. 2年生. 6年生. 幼 稚園 児. 2年生. 6年生. 中心・偶発学習課 題における再生と再 認成績. O.
(6) . 記憶課題における情報選択の発達. の方を注視していることからもうなずけ ることで, 偶発情報は言語的に符号化される以前の視覚情 報の形で貯蔵されていると思われる。 このように偶発刺激の再生率はせいぜい2 0%程度であるのに. 対して再認率の方は5 0%以上にまでなっていることから, 偶発刺激には再認が可能な程度の言わゆ る「処理の深さ」のレベ ルでは浅いレベ ルの処理が多くほどこされていることが考えられる 一方 。 , 中心刺激は言語的に符号化されて, 深いレベルま で処理されていると思われる 従っ て中心と偶発 。 の情報は処理される量が違うばかりでなく, 処理様式が異なったものが用いられている可能性があ る。 こ れま で Hagen らは中心と偶発情報の関係はt f fの関係になっていると仮定し, 偶発刺激 radeo. の記憶が少なくなるとそれに伴なって中心の方の想起が増えてく るといっ た考え方をしていた こ 。 れは彼らが Broadben t流の単一チャ ンネル説の考えに立っ ていたためで,中心と偶発の情報は同 時 並行的に 入力されることはないとみなしていた。 しかし, 両者の関係 は必ずしもt f fの関係に radeo なっ ているのではなく, 中心と偶発はそれぞれ独立の過程 を経て入力し, 異なった処理様式がほど こ さ れ て い る と 考 え る こ とも でき る。. そこ で本論文では, 4つの実験によ って中心-偶発学習課題における中心, 偶発の情報に対して とられる処理の様式の違いについて, また入力段階以後の過程でどのような情報選択が行なわれ , 処理がなさ れているかを検討する。. 実験1, 1 1 , mでは中心, 偶発の情報の処理様式の違いと発達的変化について, 実験IVでは記 憶過程における情報選択の手がかりとしてカテ ゴリー等の刺激のもつ高次な意味的特性のはたして. いる役割について検討される。. 実. 目. 験. 1. 的 佐藤 ( ) は中心-偶発学習課題でこれま で選択的注意の指標として用いられてきた再生成績 197 8. に加えて再認成績も求め, 両者を比較してみた。 そこでは, 再生と同様に再認の場合も中心と偶発 の想起率には明 らかな相違がみられた が, 偶発刺 激の再生率はせいぜい20%程度であっ たのに対. し, 再認率は5 0%以上になっていた。 これまでの再生成績の結果に基づく と, 入力して処理された 偶発情報は20%程度ということになるが, 再認率で示されたところによると実際にはそれよりもは るかに多くの情報が入力されていることになる。 従っ て再生成績から判断されるほど入力段階の情 報選択は効率の良いものではなく, 半数以上の偶発情報は何らかの形で入力されてしまう大雑把な 形の選択が行なわれているといえよう。 そして相当の量が入力されていると考えられる偶発情報も 再生レベ ルの想起の低さから考えて, これらの情報は言語的に符号化される以前の視覚的な形で貯. 蔵されている可能性がある。 同時に提示された中心と偶発の刺激のうち, 中心刺激の方にもっ ぱら 注視が集中し, かつ維持されており(佐藤,19 ) 77 , その時にはラベ リングやリハーサ ルの作業によっ て言語的符号化が行なわれ, 深いレベルの処理が加 えられていることが考えられる。 これと同時に 並行して行なわれる偶発刺激の方の処理は刺激に1, 2回の, しかも短い時間の注視しか向けられ ていないことから考えて視覚的な分析による浅いレベ ルの処理で終わっていると推測される。 従っ て中心と偶発の情報は入力される情報の量に違いがあるばかりでなく, それらに加えられている処. 理様式にも違いがみられる可能性がある。 ここでは偶発情報の処理の様式が処理水準の浅いレベ ル のものであるか否かを視覚的な分析の処理様式を方向づけた課題を与えた時の偶発情報の再生, 再 69.
(7) . 佐 藤. 公. 治. 認成績と中心-偶発学習課題における再生, 再認成績とを比較することによ っ て検討する. 被験者 は選択的注意の能力がほぼ完成に近づいていると考えられる小学校6年生と, 中間段階にあると思 われる小学校2年生を用いた. 法. 方. 札幌市内の小学校2年生 (平均年齢7 .6歳) 36名, 6年生 (同11.5歳) 39名 が被験者 として用いられた. これらの被験者は方向づけ課題群と中心-偶発学習課題が用いられた統制群の 被験者. 0名,6年生21 2群にラン ダムにふり分けられた. 各群の被験者の内訳は方向づけ課題群が2年生2. 8名 である. 名, 統制群は2年生16名, 6年生1 課題およ び刺激材料 (a) 統制群 中心-偶発学習課題が用いられた. 中心, 偶発の刺激とし て白地の厚紙に黒色のフェ ルトペンで描かれた, 動物と家庭用品の2種類の線画が左右に対にさ れ たものが用いられた. 刺激リストとその 組み合せは表1の通りである. ここ では中心刺激は家庭用 品, 偶発刺激には動物があてられた。 (b)方向づけ課題群 統制群の偶発刺激と同一の刺激リスト を用い, それらの線画は6種類の色 (黒, 紫, 茶, 緑, 赤, 橋) のいずれか で描かれた. 課題はこ. の線画の色に応じてあらかじめ決め られた記号(黒‐○, 紫-△, 茶→□, 緑÷÷+, 赤-①, 櫨-×) を刺激提示と同時に できるだけ速く 記録用紙に書き入れていくという 一種の符号問題である. 偶発 課題としては, 方向づけの作業の終了後に線画の名前の 想起が求められた. 表1 中心-偶発学習課題で用いられた刺激 目. 項 中. 心. 刺. 激. 力サ. コッ プ. イス. エ ン ピツ. ス プー ン. バケ ツ. ゲタ. クギ. ビン. ハイ ザラ. 偶. 発. 刺. 激. ブタ. ニ ワ トリ. キリ ン. トン ボ. カニ. ヤギ. イカ. イヌ. リス. ライ オ ン. 手続. (a) 統制群. 中心刺激の家庭用品の名前をできるだけたくさん憶えることが大事なこと. 意えなくてもよいこ で, 偶発刺激となっ た動物の方は他のクラスの子ども力 憶えるもの でここでは1 とが教示さ れた. そして家庭用品に どのようなものがあったかを刺激を見終っ てからたずねること. がつけ加えられた. 教示終了後,10対の刺激が一枚ずつ約5秒間の提示時間で継時的に連続提示さ 1 脚注 { ) れた. 刺激提示終了後, 直ちに中心と偶発の順で線画の名前について自由再生が求められた. それに 続いて中心と偶発の再認課題が行なわれた. ここで用いた再認課題は記銘刺激とディ ストラクター. 刺激が一枚ずつ提示され, 記銘刺激として提示さ れたか, 否かを 「あり」 , 「なし」 のイエス・ノー 再認検査の反応で求めるものであった. (b)方向づけ課題群 課題の開始に先立ち, 被験者に, こ れから何種類かの色で描かれた動物の絵をみせるが, 提示後直ちにその色に対応する記号を記録用 紙に書き 入れる様に教示さ れた. 記録用紙の上の部分には色の名前とそれに対応する記号とが書か. れた表が印刷されており, 被験者はこの表を参照しながら作業を進めていく ことができるように なっている. 刺激の提示時間は約2秒間である. 方向づけの作業終了後, 偶発学習として動物の名 前の自由再生と再認課題が与えられた.. 脚 注( 1 )Hagen タイプの課題では中心課題が動物ないしは家庭用品のどちらかの刺激の系列位置記憶で , 偶発課 題の方は中心刺激と対になって提示された偶発刺激の組合せを再生することであった. ここで用いている記憶課題 は方 法的に 若 干異 な っ て い る が, 佐 藤(1977 )はこ こ で用 いて い る の と同 じ自 由再 生 法 を用 いて Hagen らの結果と 近似した中心と偶発の想起量とその発達的変化を得ており, 自由再生の得点を指標として用いることには大きな問 題は ない と判 断さ れる.. 70.
(8) . 記憶課題における情報選択の発達. 結果と考察. 表2は方向づけ課題群と統制群の偶発刺激の再生数と再認率である。再認率は正再認率(記銘刺激. )×100 への「あり」反応/記銘刺激数( 10 )-誤再認率(ディ ストラクター刺激への「あり」反応/ディ. ストラクター刺激数( 10 )×100 )で求められた。2年生の再認率で方向づけ課題群が漸i制群より有意に d f 低くなっている(t=3 0 1 )以外は両群間の記憶成績に は差はみられない。このよう .39 , =34 , p<. に統制群と方向づけ課題群の記憶成績の結果が類似していたことから両 群の偶発情報に対する処理 様式は類似したものであったと推測される。 方向づけ課題群では線画の色に基づいて反応するとい う視覚的なレベ ルの処理のしかたが方向づけられており, 偶発課題の動物の絵の記憶の時にとられ た処理水準は視覚的な浅いレベ ルのものであっ た それと類似の浅いレベ ルの処理様式が中心-偶 発学習課題の偶発情報に対してとられていると考えられる。 褒2 方向づけ課題群, 統制群の偶発刺激の再生り再認成績 生 再 数 条件 方向づけ課題群 統制群(偶発) 学年 2 年 6 年. 再. 認. 率. 方向づけ課題群 統制群 (偶発). 1,80. 2,56. 46,50. 68.67. (1, 5 3). (1, 2) 1. 1, 5 6) (2. (1 5. oo). 3,04. 3,28. 59.52. 56.11. (1, 81). 9) (o, 9. ( 8) 9. 0. 5 ( 1 8) ,6. 以上の実験1の結果から, 中心-偶発学習課題における偶発情報は入力段階で情報選択のふるい がかけられるが, キメの荒い選択で半数以上の情報は通過して入力さ れていること, 入力さ れた偶 発情報には浅いレベルの処理がほどこされていると結論づけることができる。 記憶系に貯蔵さ れて. いる偶発情報は言語的符号化のさ れない視覚的な形のものであろうと推論される。 あるいは, 浅い レベ ルで情報が処理されていることからこれらの偶発情報は記憶系 で急速な減衰をしていることが 考えられるので, 実際には5 0%よりももっとはるかに多くの情報が入力さ れている可能性もある。 Hagen らは注意の過程は単一のチャンネルである と いう Broadben t(1958 ) の 考 え に 基づ き, 中 d f f 心と偶発記憶とはt ra eo の関係になっているとみなしてきた。 中心ゞ情報ができるだけ多く記憶. 系に送られてくるためには偶発情報によって単 一のチャンネルの通路がふさがれないように偶発情 報は選択的に排除されなければならないというのである。 しかし本実験の結果からは中心と偶発情 報は異なっ た処理様式がとられている, 並列的な形で処理されているものと考えられた.. 実. 目. 験. 1 1. 的 実験1 では方向づけの課題を用いて中心-偶発学習課題の中心と偶発情報に対して どのような処. 理がほどこされているのかが検討された。 さらに実験1 1では中心と偶発の情報が記憶系にどのよう な形態で貯蔵さ れているのかをこれらの記憶情報の時間的経過に伴う変化を調べることによって明 らかにし, 実験1で得られた結果を別の観点から再度検討することにする。 実験1でみられたように偶発情報に対しては 浅いレベ ルの処理がほ どこさ れているとするなら ば, 記憶系に貯蔵さ れている偶発情報は言語的に符号化されていない視覚的なもの が多いと考えら 71.
(9) . 佐. 藤. 公. 治. れる. 仮に偶発情報が言語的符号化以前の視覚的なものが多かっ たとすると記銘 してから数日を経 た後ではかなりの記憶の減衰がみ られると考えられる. 特に偶発記憶のうちの再認記憶の方 で時間 的変化が大きくみられることが予想される. 一方, 中心記憶については言語的 な符号化が行なわれ. 深いレベ ルで処理されており, 比較的安定した形で記憶系に貯蔵さ れていると考えられるので, 再 生成績, 再認成績いずれにおいても大きな時間的変化はみられないと予想される。 さらに, ここで は学年 (2年生と6年生) によ って中心と偶発記憶の時間による 減衰のしかたが相違するかどうか もあわせて検討する。 方. 法. 実験1の統制群で用いた被験者に対して事前の予 告なしに記銘後3日目に再生と再認課題が実施 された。 再生, 再認課題ともに中心, 偶発の順に行なわれ, 再生課題は実験1と同じく自由再 生法 を用いた. 再認課題は再生課題終了後に 続いて行なわれたが, 記銘刺激とディ ストラクター刺激の 提示位置は実験1とは異なるように 入れかえて用いられた. 結果と考察 図2は再生, 再認成績の記銘直後から 3 日後の時間的変化を表わしたものである。 再生成績の方 t=3.68 では2年 生の中心刺激の記憶が3 日 後 に な っ て 有 意 に 減 少 して い る( , df=15 , p<.01). 6 年生の中心刺 激の再生成績も3日後には低下しているがわずかなもので有 意な差はみられない. こ. の2年生と6年 生の再生成績の減少のしかたの違いは両者の記憶能力の 差異を反映したものである と思われる. 6年生の場合には再生 できる量そのものが多いばか りでなく, 時間的にも安定した形 で記憶系に貯蔵さ れていることがわかる.. 一方, 偶発刺激の方は2年生, 6年生ともに 3 日後で若干の減少をするだけ でほとんど減衰を示 〈再 認成 績). 〈再生 成績〉 10. (%). 中心・6年 ○-- -‐ ‐----一鮫‐ ‐--◇ 中心,2年. 0 極穐穐穐穐 穐穐穐叩 ○. 0鞠”‐ ‐鞄-‐ ‐-----q ‐-◇ 中心.6年 偶発. ( 再生. 一・. 数 ). 、、 、. . 100. 9 0 80 70. . 、 中心い 2年. 60 再. . 5 。空 40. q㈱鵡-ぬ---◎- ⑩ 偶発・6年. 30. 偶発・2年. 20 10. 直後. 3 日後. 直後. 図2 中心-偶発記憶の時間的変化 72. 3日 後.
(10) . 記憶課題における情報選択の発達. していない。 記銘直後で再生が可能だった偶発情報は安定した形 で長期記憶に入り 3日後の再生 , 成績 でも変化を受けていないこ とがわかる これらの偶発記憶は偶発刺激のなかのわずかなものが 。. まさに偶発的な形 で深い処理レベルの意味的な処理を受け 記憶系に送られたものといえよう , 。 再認成績の場合には中心刺激の再認率 が2年生 で9 2 .5%から85 .6%に減少しているが有意な差 ではない。 6年生の場合には3日後でも95 .6%という高い再認率を依然として示している。 2年生 の中心刺激の再認率の低下は再生数の低下とも対応するものである 。 偶発刺激の再認 率は6年生 では有意差がみられるほどではないが若干の減少 を示 し 2年生は ,. 68.7% か ら 51,9% に ま で有 意 な 減 少 を し て い る ( t=2.21 )。 こ の よ う に 偶 発 刺 激 , df=15 , p<.05. の再生成績には時間的変化はみられなかったのに対し, 再認成績 では3日後の遅延再認 で大きく記 憶の減衰がみられた ことから偶 発情報は言 語的に 符号化さ れる以前の Ne 1 967 ) の言う s s e r( , i. i tent ve な 視 覚 的 な 形 で貯 蔵 さ れて い る こ と が 示 唆 さ れ る も ち ろ ん, すべ て の偶 発 情 報 が こ の preat 。. ような形態 で貯蔵されているのではなく, 再生成績のところ でみたようにある限られたものに関し てはより深いレベル で処理が行なわれ, 安定した形で貯蔵さ れているものもある 。 偶発刺激の再認成 績は, 実験前にはもっと急激な減衰を示す であろうと予想していた が 予想さ , れたほどの落ちこみはみられなかっ た。 これは記銘直後の記憶テストで再生に続いて再認課題を行 なう方法をとったことによると思われる つまり, 再認課題 では記銘刺激がもう一度提示されるた 。. めそこで再学習 の機会が与えられることになり, 記憶痕跡が強化される結果となったの ではないだ ろう か。. 実験1 1で得られたもう一つの結果は2年と6年生の年齢差である 2年生の場合には再生成績で 。 は中心刺激が, 再認成績 では偶発刺激がそれぞれ3日後に有意な減少を示しており 選択的に記憶 , すべき中心刺激の記憶は6年生ほ ど安定したものにはなっていない そしてこれと対応 して2年生 。 の偶発刺激の再認成績は 記銘直後では68. 7%の高い再認率を示しており, かなりの偶発情報が入力 さ れ, 処 理 さ れ て い た こ と を 意 味 し て い る こ の よ う に 2年生は6年生と比べて偶発情報の混入 。 , が多いこと, 中心刺激の記憶の安定性が低かったことは, 入力段階におけ る中心刺激への選択的注 意と入力段階以降でおこなわれる選択的記憶が不十分 であっ たためと思わ れる そしてこのような 。 年齢差は記憶の時間的変化をみることによってよりはっきりとLた形 で現われてくることが示さ れ た。. 実. 目. 験 1 1 1. 的. 実験1 1の結果から, 2年生は6年生 と比べて中心と偶発の情報の選択性 が低いこと それらは記 , 銘後数日を経た遅延再生と再認成績の落ちこみでよく現されることが示さ れた ここでは 実験的 。 , に中心と偶発の入力時の刺激の弁別性を低める刺激条件 (視覚弁別低下条件) を設定し この視覚 , 的弁別性の効果から2年生と6年生の選 択的能力の違いについて実証的に明らかにする 仮りに6 。 年生が情 報の選択性の能力が十分に備わっているのならば 入力時に刺激の区別をすることが容易 , でなくなった場合でも通常の刺激提示条件の時と変わらない記憶成績が示されるはずである 一方 , 。 2年生が選択性が不完全 であるとするならば, このような条件の時には記憶成績の低下となってあ らわれるだろう。 その他, 入力時の刺激の弁別性が低くなったことが再生 と再認成績のどちらに大 きく影響としてあらわれるかも検討する。 予想としては偶発情報が多く混入してくるので偶発記憶 73.
(11) . 佐. 藤. 治. 公. の, しかも視覚的な分析レベ ルの情報に 基づく再認成績が高くなると考え られる 方. 法. 統制群は実験1の被験者の結果がそのまま用いられた. 視覚弁別 低下条件群の被験者は 0名)39名 が用いられた. 実験1とは別の札幌市内の小学生 (2年生19名, 6年生2 課題およ び刺激材料 実験1の統制群で用いられた刺激リストと同じものを用い, 中心刺激の方 被験者. を小さく描き, 中心と偶発の刺 激を接近させて配置 した。 このよう な刺激提示の条件 では偶発刺 激 l i のsa e が高くなり, 中心刺 激を見たときには同時に偶発刺 激の方も入力さ れてしまうと考えら enc れる.. 実験1の統制群で用いられたのと同 じ手続で課題が実施されたが, 刺激提示に先立ち, 中 心刺激の家庭用品の絵はいつも小さく描かれているこ と, そしてこの家庭用品の方を憶える だけで よいことが教示された. ここでも刺 激提示終了後, 再生と再認の2つの記憶テストが実施され, い ずれも中心, 偶発の順で行なわれた。 手続. 結果と考察. 視覚弁別 低下群の再生成績と再 認成績の結果を図3に示す. 図で示さ れているように, 偶発情報 が混入されや すい刺激提示条件が作られた視覚弁別低下群では統制群と比べて再生, 再認成績とも に偶 発記憶が多くなっている。 特にこの傾 向は2年生にみられ, 再生記憶では中心記憶の有意な減 )が t=3.84 ) と, 逆 に 偶 発 記 憶 の 有 意 な 増 加 ( t=1.93 少( , p<.005 , df=33 ,.05<p<.1 , df=33. みられた. 6年生では統制群と視覚弁別低下群との間に再生成績の違いはみられなかった. この結 工で示唆されたこ とと同様に,6年生 では情報の選択性がきわめて高い水準にあって,たと 果は実験1 え偶発情報が混入しやすい刺 激条件にあっても記憶, 特に再生記憶には 混入してこないように中心 刺激の方を選択的に記憶することをしているといえよう. ところが2年生では入力段階で偶発情報 が混入しやすい 状態になると, それを排除する選択的記憶の能力が不十分なために 偶発記憶が多く く再認成績〉. 〈再生成績〉. (%). 、 統制群・中心. 10. 統制群・中心. -- つ -- -----醤◎ ---- 00 馨ぬ ーギー- ÷ ギ 視覚弁別・中心 --. . 視覚弁別・偶発. 7. 視覚弁別低下群・中心. ▼ も も も 、 統制群・中心 、◎. i低下群‐偶発 悪き 型 Q U. 90 80 70 60 再 認 、 50 率 40 30. . 統制群・偶発. リ ム. 100. 20 10 O. 2年 生. 6年 生. 2年生. 6年生. 図3 視覚弁別低下条件における中心と偶発記憶 74.
(12) . 記憶課題における情報選択の発達. なっ てしまっ ている。 そしてこの情報の選 択性は主として記憶過程のなか で行なわれていることが 偶発刺激の再認成 績の結果で示されている 偶発刺激の再認成績は予想された通りに視覚弁別 低下 。 群 でき わ め て 高 い 得 点 を 示 し (統 制 群 と の 差 2 年 生; t=2.39 t=3.87 , , df=33 , p<.05 , 6 年 生; ,. d f=36 ) , p<.005 , 2年も6年も同じように偶発情 報の混入の影響が再認記憶に現われている。 そ れにもかかわらず6年生の再生成績は図3でみたように統制群と変わっていないことは 記憶過程 , の中で情報の選択を行ない, 中心刺激の方は深 いレベ ルま で処理をするが 偶発刺激の方は浅いレ , ベ ルの処理にと どめるというような選択的記憶をしていることを意味している 2年生ではこ のよ 。 うな記憶過程における選択性の能力が6年生よりもかなり低い段階にあることが図3の結果では示 して い る。. 以上の実験1 1 1で得られた結果はこれま での実験1, 1 1で得られた結果と一致するもの である 。. 実. 目. 験 IV. 的. これまでの実験 1, 1 1の結果から, 中心-偶発学習課題の偶発情報はそ のうちの約半分以上 が入 力段階 では排除されないまま 記憶過程に転送さ れていることが明らかにさ れたが 実験IVでは記憶 , 系において偶発記憶と中心記憶と が相互に どのような影 響をもたらしているのかを検討する 記憶 。 系においてはもっ ぱら刺激の意味的な特徴に基づく処理 がなさ れると考えられるが そのような手 , がかりの一つに刺激のカテ ゴリー情報がある ここでは中心と偶発刺激のカテ ゴリー情報が記憶過 。 程の中で行なわれている情報選択にどのような役割をはたしているかを明らかにする 。 これまでの中心-偶発学習課題では中心と偶発刺激として動物と家庭用品の2つのカテゴリー の 刺激が用いられてきた が, 被験者には動物ないし家庭用品の どちらかを記憶すべき中心刺激として 教示されてきた。 このような課題状況 では, カテ ゴリー手がかり が情報選択に重要な役割をはたし てきたことは十分考えられる。 そこで従来の中心一偶発学習課題を用いた場合と 中心 偶発の刺 , , 激のリ ストがそ れぞれ2 つのカテ ゴリーから成る複数カテ ゴリーを用 いた場合 との記憶成績を比 較, 検討する。 これまでの結果から偶発 情報はかなりの量が記憶系に入っ ていることから 中心と , 偶発の刺激が半数ずっ 同じカテゴリーから成っ ている複数カテゴリー条件の場合には偶発記憶が増. 加 し, 中心記憶はその影響を受け低下するだろうと予想される 。 ここでは, また, 複数カテ ゴリーから成る刺激系列を対にす るときに同一のカテ ゴリーどうしを 対にして入力段階における刺激選択の時にもカテ ゴリー情報が使えない条件 (同一カテ ゴリー対条 件) を設け, これら2つの実験群と統制群を比較する 。 方. 法. 被験者 統制群となった中心-偶発学習課題が与えられた群は実験1の被験者の結果がそのまま 用いられた。 複数カテ ゴリー群と同一対カテ ゴリー群は実験1とは別の札幌市内の小学生 (2年生 39名, 6年生4 0名) が用いられた。 これらの被験者は2つの条件群にランダムにふり分けられた . 各群の被験者の内訳は 複数カテ ゴリー群が2年生 1 9名, 6年生21名, 同一カテゴリ一対群が2年 生2 0名, 6年生19名 である。 課題およ び刺激材料 (a) 複数カテ ゴリー群 実験1の統制 群で用いた課題の刺激リスト (表 1) を中心, 偶発それぞれに動物と家庭用 品が半数ずつになるように組み変えて刺激リストが作ら 75.
(13) . 佐 藤. 公. 治. れた. 中心と偶発の刺激の区別はこ こではカテ ゴリー名 が用いられないので, 中心刺激の 上に赤い テー プが貼られ, 目印となっ た. (b)同一カテ ゴリ一対群 複数カテ ゴリーの刺激リス トをさらに 同一のカテ ゴリーどう しが対になる ように組み合せ られた. ここ でも中 心刺 激の目印として赤い. テー プを刺激上部に貼った. 手続 複数カテ ゴリー, 同 一カテ ゴリ一対群ともに実験1の統制群 で用いられたのと同じ手続が とられ, 再生と再認の両方の記憶 テストが刺激提示終了後実施された. 結果と考察. 複数カ テ ゴリー条件と同一カテ ゴリー対条件の場合に は主に入力 後の選択的記憶の 際に刺激のカ テ ゴリー情報が使えないために偶 発記憶が増加 し, 中心記憶が減少するだろうと予想された. しか し図4にみるように偶発記憶は再生, 再認いずれの場合も統制群の それよりは多く ならなかっ た. むしろ結果は 逆 で, 6年生の偶 発刺激の再生成績は統制群と 比べて有意に減少している (複数カテ ). 2 年 生 の 場 ゴ t=6,25 ゴリ ー 群; t=6.14 , p<.005 , df=35 , 同 一 カ テ リ ー 対 群; , p<.005 , df=37. 合も有意な差ではないが統制群より低い成績を示している。 再認成績ではこの傾向はより顕著にあ らわれ, 2年, 6年いずれも偶発の再認率は 統制群より有 意に低くなっている (2年・複数カテ ゴ ゴ t=4.69 リ ー 群 ;t=4.92 , 2 年・ , P<.005 , df=37 , 6 年・複 数 カ テ リ ー 群 ; , p<.005 , df=35 ゴ 同 一 カ テ ゴ リ ー 対 群 ;t=2.87 , p< , df=35 , 6 年・同 一 カ テ リ ー 対 群 ;t=7.15 , p<.01 , df=34. ). .001. このように 予想に反して偶発記憶が減少したと同時に, 中心刺 激の再生成績も有意なほどではな いが統制群と 比べて減少を示 している. 2つの実験群では情報選択のためにカテ ゴリーの手がかり が使えなかっ たのにもかかわらず偶発記憶が減少し, かつ中 心記憶の方にも若 干の減少がみられた. ことはどう 解釈したらよいの だろうか. 偶発記憶が減少したことの一つの 可能な解釈としては, 2つの 実験群は中心も偶 発刺激も複数の 〈再認成績〉. く再生 成績〉. 、 .・ 心 、 統制群・中 . 10. ( 再 生 数 ). 隻 ‐. -行 商 認 心 同 ・中 制群 統 ≧同一カテ対・中心 を≧≧ 複数カテ‐中心 ◎‐験そ = 誓ニ ミ. 同一カテ対・偶発. (%) 100 90. ー. m 団 50 40. メー鋤 統制群‐偶発 複数力最 発 -〆 〆 - ◎- な \亀‐ 亀 亀 饗複数カテ偶発. 30 20 10. 同一カテ対・偶発. 2年生. 図4. 76. 測. 6年生. 2年生. 6年生. 複数カテ ゴリー 条件, 同一カテ ゴリー対条件にお ける 中心と偶 発記憶. ( 再認率 ).
(14) . 記憶課題における情報選択の発達. カテ ゴリーから成っていて, 統制群 で用いられた通常の中心-偶発学習課題よりも 記憶に多く負担 がか か っ た こ と に よ る と 思われる. 。 中心と偶発記憶に同じだけの負荷がかかったときには憶えるべ き中心刺激の記憶の方に処理 資源( )のすべてをふり分けることを始める。 特に6年生の場 r es our ce 合は課題で重要となっている中心記憶の方に資源をそそぎ込む焦点化( f i )の能力は高いと考 ocus ng えられるので, それだけ偶発情報を処理するための容量は少なくなり, その結果, 偶発記憶が減少 することになったと考えられる。 実験I Vではカテ ゴリー情報が入力段階以 降の選択的記憶の手がかりとして用いら れていることは. 明らかにならなかった。 そして, ここで得られた結果は中心と偶発の情報がどれだけ処理され 記 , 憶さ れるかは中心,偶発全体でどれだけの処理 容量を必要としているかによって影響をうけること , そして処理についての最終的な決定は被験者自身の処理資源の配分方針に基づいてなされるという 容量モデルの考え方にもとづいて解釈された。 最後に, ここでも2年生は6年生と比べ て処理資源 の有効なふり分けという点 では劣っており, 実験1 1 1 1で示されたと同じように2年生と6年生の ,1 間には情報選択の能力には明らかな相違がみられた。. 全体 的考 察と 結 論 ここでは実験1~I Vで得られた主要な結果について全体的な考察を加えることにする。. 第一は中心-偶発学習課題における中心と偶発刺激に対してとられる処理様式の問題に ついてで ある。 これま での中心-偶発学習課題を用いた研究 では中心と偶 発情報とはt f fの関係 に radeo なっ ているとの前提から, 中心刺激の記憶の増加は偶発情報を排除することによってもたらさ れる. と考えられてきた。 そしてこの選択的注意の発達は中心と偶発刺激の再生成績の比較によって推定 さ れて き た。 しか し, 実験 1, 1 1の 結 果 でも み ら れた よ う に 再 生 数 は せ い ぜ い2, 3 項 目 の 偶 発 の. 記憶も再認成 績では半数以上の項目について正しい再認が可能 であった このことから 実際に入 , 。 力さ れている偶発情報の量は再生成績 で示さ れているよりもはるかに 多いものであり, 再生成績だ けで入力段階の選択性を論 じることができないことになる。 さらに実験1と1 1の結果では, 中心と 偶発の情報に対して向けられる処理様式に違いがあり, 中心刺激には言語的符号化を伴った深いレ ベ ルの処理が行なわれていること, 偶発刺激には浅いレベルの処理 がもっ ぱら行なわれ 記憶系に , 貯 蔵 さ れ て い る 偶 発 情 報 の 形 態 は 言 語 化 さ れ る 以 前 の preat ive な も の が 多 い こ と が 示 唆 さ れ tent. 従 っ て 中心と偶発の情報は Hagen ら が 考 え た よ う なtradeoff の 関 係 に あ る の で は な く, む し ろそれぞれに異なっ た処理様式がとられる並列的な処理が行なわれていると思われる . 第二は情報の選択性の問題 である。 上でも述べたように4つの実験を通してこれま での中心-偶 た。. 発学習課題で用いられてきた再生成 績に加えて再認成績も求められたが, 再認成績の結果では偶発 記憶でも50%以上の再認率を示し, 相当の量の偶発情報が入力段階 で排除されないで記憶系に転送. されていることを意味している。 これまでのように再生成績を用いて入力段階の情報の選択性を推 測すると, 偶発情報の再生率は20%程度であることから偶発情報のかなりの部分は効率良く選択的 に排除されていることになる。 しかし再認成績の結果 でみたように実際にはそれほど高い水準の選 択性が入力段階で行なわれて いるのではなく, キメの荒い大雑把な 形の選択しか行なわれていない. といえる。 そして実験I Vでみたように実験的に偶発情報が多数記憶系に混入する状態を作り, 実際 に再認成績がきわめて高くなっ た場合でも再生成 績の方は通常の刺激提示で行なわれたのと変わら なかったことから, 再生レベルで示さ れた情報は記憶系 でもう 一度選択のふるいがかけられたもの 77.
(15) . 佐 藤. 公. 治. であると推測される. 情報の選択は入力段階の第一段階の大雑把な選択 (この選択の結果入力され たものは主として再認成績であらわれると考える) と, それに続く記憶過程で行なわれる選択的記. 憶の2段階の過程を経て行なわれていると結論づけられる.. 情報選択の問題に関して 改めて指摘しておかなければならないのは偶 発情報が半数以上が入力さ れていても依然として中心と偶発の情報量には大きな開きがあり, 入力段階での選択性は明らかに. 存在していること である. 最近の入力段階以降の後期の処理過程での選択を強調する 立場では注意 さ れると否とにかかわりなくすべての情報は入力され, 短期記憶として保持されると主張している ). しか しこ の 主 張 も 推 論 の 域 を 出 る も の では なく, 少 なく と も こ こ で用 い (例 え ば Norman ,1976. られた視覚刺激から成る記憶課題の場合には入力段階で第一ステッ プの情報選択は行なわれている と い え る.. 以上のまとめとして, 荒けずりの大雑把な形ではあるが 入力段階において情報の選択と排除が行 なわれていること, 注意が向けられた中心刺激の情報には深いレベ ルの処理が行なわれていること から, 注意は情報処理の量的側面と質的な側面である処理様式をコントロールする機能を有してい る と 結 論 づ け る こ と が でき る.. 最後に選択的注意の発達的変化について考察する. ここでは小学2年生と6年生の2つの学年の 児童が用いられたが, ここで行われたいくつかの実験で2年生と6年生の間に情報選択の能力には. 1の遅延再生で2年生は中心刺激の記憶にかなりの減少を示したり, 明らかな相違がみられた.実験1 実験1 1 1の入力段階の情報の選択性を低下するような刺激提示の条件を作ったときに, 2年生はこの 低下の影響を大きく受け, 偶発情報が多数混 入してしま った. このように2年生は選択的注意の能 力が完成したレベ ルに達していないために刺 激提示条件によっては選択性が大きく低下してしまう ことがある. これに対して6年生では選択的注意の能力がほぼ完成された状態にあり, どのような 条件のもとでも安定した情報の選択性を示しているといえる.. 要. 約. 本研究の主要な目的は選択的注意の発達に関する研究で児童の情報の選択性の程度をさ ぐる方法 として広く用いられている中 心-偶発学習課題において, 注意が向けられた中心刺激の情報と注意 が向けられなかっ た偶発刺激の情報はどのような処理を受け, またどのような選択の過程を経て, 最終的には どのような形態の情報となって貯蔵さ れているかを明らかにすることであった.. 実験1 では方向づけ課題の手法を用いて偶発刺激に対してとられている情報処理の様式が推論さ れ, 偶発刺激にはもっ ぱら浅いレベ ルの処理がほどこされており, 言語的符号化がなされ深いレベ. ルの処理が行なわれていると思われる中心刺激の情報とは処理様式が異なっている可能性が示され た.. 実験1 1では, 中心と偶発刺激の遅延再生・再認記憶が求められ, 偶発記憶のうちの特に再認記憶 は記銘後3日でか なりの減衰がみられた. この結果から, 偶発情報は浅いレベ ルの処理を受けた視. 1 青報より低いと考えられた. また記銘直後の偶発の 覚的な情報であるために時間的な安定性が中心ゞ 再認成績から, 入力段階の選択性はこれま で考えられていたほど高いものではなく, 偶発情報も半. 数以上は入力され記憶系に 入っていることが示された.. 実験1 1で記憶過程における情報選択のしかたに 年齢差がみられたことを受けて, 実 1 1では, 実験1 験的に偶発情報が多く 入力さ れる条件が設定され, その結果から小学2年と6年では明らかに選択 78.
(16) . 記憶課題における情報選択の発達. 能力に違いがあること, 選択性がほぼ完成した反応を 6 年 生 が示 し て い る こ と が 明 ら か に な っ た 。 実験IVでは, 記憶過程における情報選択にはたす中心と偶発刺激のカテ ゴリー情報の役割につい て検討されたが, カテ ゴリー手がかりの効果は明らかにさ れなかった しかし, ここでは偶発情 報 。 がどれだけ入力さ れ, 処理されるかは中心刺激の情報の処理にどれだけの容量が必要になっている. かで決まるものであることが示唆さ れた.. 文. 献. Ber l lopmentof[heconceptofat ioninpsycho l tent l C yne ogy , D, E, 1969 Thedeve , n . R, Evans & T. Mu lho l l AZ彩れZ ぜ 〆 凱 ) L and (Eds d B 姦 し h ひ ” “ t t 雛 勿ぼ り P t n o o n : u e r r w o s G g y . . , Broadbent I”“〆 の粥“ 2 z ‘”ぜ じのあれ. New York :Pergamon Pres s , D, E. 1958 PB〆αめ云わ7 . Day lopmenta lt i ls i l H ÷ Ad〃”“c rendsi nv sua cann ng ) g sZ れc脇卿 d , M.C.1975Deve B僻め伽貌i . n . W.Reese(Ed . l 10 New York:Academi q 7 2d bg力αりわγ c Pres s . Vo ,153-193 . . . . PP Druker ingoft l i l i askre evantandtask- r re evanti nformat on ,J . W,1969Developmentaltrendsintheprocess . Cゐ”〆 De姥めか7 3 1 2 7 8 -3 2 8 7”, 40 ‐ , ・ Dusek i int ing on ch i l dredsse l i ng and po i t ect ve at ent on ,J , B. 1978 The effects oflabel . DBり〆物朔eれねZ F卸じゐ〆ogy , 14 , 115一116. Es t es Z物ePのc l e s s g s , V.K。 (Ed .) 1976 白脳?dるoo々 げ /m粥彰g 鯛α のg” . Vo .4 。 A陶煽わ” 伽〆 加の吻のり。 LEA.. Hagen i l iveat ion Cゐ”〆 DBリメoP伽e“Z 38 685一694 t t ononse ec ent ,J , W. 1967 Theeffectofdistract . , , , Hagen 帆 H & l A 1 G 1 9 7 3T h d l f i inch i a e t t ldren ln A D Pi t t k e e v e m 旧物”g o e n o a e n n o p so如 , . . , . . . . . c (Ed .) I ′ l i i i S幽閉 の2 物ば姫 Ps 卸粥PO ty of Minnesota Pr y物oめ s :Un rs ど め ve es s . VO. 7 . Minneapo . pp .117一140 . Hagen i l l i landcogn t i i lopment ln W eofat t ent oni nperceptua vedeve ,J . W. & Ka , R. V. 1975Thero . . H Cru i l lahan (Eds) Pの肥ゆれ ckshank & D. P. Ha Z Z Z ‘ ”′” フメ をα鰯Z Z劇 物 魂”〆舵” 7 2 g 霞細る . , . Syracuse Un ive i ty Pres r s s . Hagen & S i W tanov J i t i i i ch i t l & J V Hagen : s rateg esofacqu s on , . . , K. 1977 Memory . ln R. V. Ka . . PB ぼ d (Eds ) 庇 叱 7 s Z わ “ ” p e り B S の 煽 L EA 2 〆 げ り 8 か れ 〃 の “ 卿仰 の 2 α 〃 か 淳 . . Ha l f i ia lint e tofp iononch r tor i ldredsi identa ll ec i pe c egrat nc earn ng eわP粥の2如/ ,G.A.& Pi ,R.A.1974Ef .DBひ F卸じ兎oおgy 10 847一851 , , . ′ Ha l i ldren l e iveat rman i i t ioni thvar imu ss e ect l ent on wi t at namountofs us , G. A. & A1de , L. B, 1978Ch 〆 E 都 C履け カメ 鰯の exposure 〆 P 〃 物 物 8 7 け 2 e s y oわ卵,26 . ,320一327 . 1 日a e s 7吻省災 dBり〆の7惚 煽。 New York:P1enum Press , G, A. & Lewi , M. (Eds .) 1979 AZをれ云ゐ“ α”〆 のg . Mackay D G 1 9 3A 7 f h h t f h t t i s e c so e e r i o o c o m r tent e e n n /qf p s o y on p ‘ ”““か おz ‘ 〆 〃” , , . , memoryandat , Qz E劣 ノ 2 8 7 め8““ 1加Z P切 cたαogγ, 25 , 22-40 , MackWor th i l ton & M. D. Vernon(Eds)T膨 吃り吻 加解7“ on ,J , F・ 1976Developmentofattent .工nv. ”ami , ”〃 N け のg“Z 8Pフ りαs s g s :Academi c Pres s , ew York .111一152 . . pp Mos Ed tof sky ′ 伽dq””加声. New York l ton-Century. :App e , D. 1 . ( .) 1970A 旋 励めれ′CD可憐噂の徽“ 物のり Crof t s . Ne i s ser ノ l 7 2訪れE 2Fめ c彪oZ tury-Crof og ts :App eton-Cen y. New York , U, 1967 Cog . Norman 『あれ, 2nded New York h W i l & Sons 2 7 乞 j : o n e , D, A. 1976 Mの“のγ α”〆 の云 y . , lnc ., (富 田達 彦 他 訳. 1 978 記憶の科学 紀伊国屋書店) 大野佳香 1 9 7 7 幼児の偶発的再認記憶におよぼす言語命名の効果. 日本教育心理学会第1 9回大会論文集. Pi l l ck i drensat i l s t l i i ent on :Thedeve t ty opmentofse ec v , A. D., Franke , D, G. & Hes , V. L. 1975Ch , ln E M He her i t E d 尺 t れ D あ ( C 脇腹 R n Z ね o n ひ V l e ひ ) り g げ B 8 あ 7 2 7 82 g sm冗 , o. 5. pp .325一383 . . . . Pos tman t term memoryandi i denta ll i ‐ l Cの増 研ぎ nc ton(Ed earn ng fゐ”’”αれ g so , L. 1964Shor . ln A. W, Me .) をαメカZ N Y k A i d P 1 “g 4 0 e w r 1 5一2 o : c a e m c r e s s p p . . . . Sabo t C励媛 DgリメoP ‐ e rm memory 7 れg 7餅, , R. A, & Hagen ,J . W・ 1973Colorcuesandrehearsalinshort , 44 , 77一82 . 79.
(17) . 佐 藤. 公. 治. 9回大会論文集 97 佐藤公治 1 7 中心-偶発学習課題における選択的注意の発達 日本教育心理学会第1 会第2 0会大会論文集 1 1 ) 日本教育心理学 おける選択的注意の発達( 9 7 8 中心-偶発学習課題に 佐藤公治 1 9 佐藤正二 1 76 幼児の偶発学習と選択的注意-提示回数および手掛かり特性としての 色の効果- 心理学研究, 47 巻,.250-257 .. 4 6 偶発学習における選択的注意に関する発達的研究 教育心理学研究, 24巻, 26一3 9 7 佐藤正二・前田健一 1 . 3 3 0 選択的注意と記憶 心理学評論, 2 渡辺功 1 98 , 335一35 .. l identa i ldredsinc ivef i i t torsonch f f B 19 3Thee t t ac & Dusek l onalandcogn Whee ent ec sofat e r ,J , R. J . , 7 . 4 4 2 3一2 5 8 Z 5 C ゐ ” 〆 D け 1 i ⑦ の r n 勿 e o p フ 7 ea n g , , ・ . l ion lexp i l iveat tent lopmentofse rceptua orat A G 1975Thedeve 1 on :From pe Wr ight ect ,j . C. & Viestra, . . l 10 New Z Z 効ぜ 〆 〆勿B 云 の〆 彰んαり幻質 Vo Adりの2αsi ln 日. W Reese (Ed O 7 7 2 8 7 2 i lsearch ) D “ tolog ca . . . . . York:Academi s c Pres . .195一239 . pp. 〈付記〉. 80. 1回大会において発表された. 本研究の一部は日本教育心理学会第2. (本学講師・岩見沢分校).
(18)
関連したドキュメント
問題の中心は、いわゆるインド = ヨーロッパ語族 のインド = アーリヤ、あるいはインド = イラン、さ らにインド =
心臓核医学に心機能に関する標準はすべての機能検査の基礎となる重要な観
式目おいて「清十即ついぜん」は伝統的な流れの中にあり、その ㈲
断面が変化する個所には伸縮継目を設けるとともに、斜面部においては、継目部受け台とすべり止め
テキストマイニング は,大量の構 造化されていないテキスト情報を様々な観点から
※ 硬化時 間につ いては 使用材 料によ って異 なるの で使用 材料の 特性を 十分熟 知する こと
名刺の裏面に、個人用携帯電話番号、会社ロゴなどの重要な情
注意: Dell Factory Image Restore を使用す ると、ハードディスクドライブのすべてのデ