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行動療法における学習理論的背景に関する一考察 : 主として行動療法の定義において

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(1)行動療法における学習理論的背景に関する一考察 -主として行動療法の定義において一 平. 出. Foundations. Learning. from. -Namely. 仁*. 彦. of. Behavior. Stand-point. the. Ⅱikohito. Therapy. of its I)efinitions-. ⅡIRAIDE*. Abさtr&et ln. the. behavior The. main. (1). present therapy,. report. by. especialy. was. means. of. foundations to clarify the learning made of describing and discussing of its definitions.. the. follows:. as. were results In the opening. attempt. an. it therapy, of behavior or learning theory. learning. years. was. based. on. the. established principles of inclined to identify the application theory. with of learning At increasing in the (2) present, number of clinic-oriented therapy, don't take a seriotlS View ma_ny of them of learning. is, behavior. doubtful. based. or. whether. behavior. contemporary. is. therapy. That. exactly. experimentally therapy. was. of behavior practicians theory・ It is, therefore・ on. learning. theory. not.. (3). On. hand, the Skinnerianwho other therapy, lay emphasis always behavior is regarded modification. the. tion''for. behavior. control.. And. operant. (4) behavior. conditioning. There are therapy. have on. used the term the technology the. as. ”behavior of operant. considerable behavior and. in. experimentalmethodology. in which the distinction of definitions is ignored the two terms modification and. a. modificabehavior. number. between are. used. interchangeably.. (5). Behavior. therapy. Or, strict一y speaking,. is. behavior. one. of. the. modification. specinc must. techniques be. separately. of. behavior from. modi丘cation・ behavior therapy・. 今世紀初頭以来,行動異常の理解,その処置あるいほ治療に関する心理学的アプローチ ほ,主としてFreud,. S.に始まるpsychodynamicなものと,主としてPavlov・. Ⅰ・に. 始まるbehavioralなものとがあった。そして,両者ほそれぞれのアプローチの根拠とな る出発点に大きな相違があった。つまり,前著は行教具常を示す患者を治療するという臨 床的レベルで出発し,あくまでもそれに懐頭していたのに対して,後者の出発点は,正常 な動物を被験体として,彼に与えられる刺激操作に基づいて生起する行動異常のメカニズ ムを,終始実験的レベルで追求することにあった。 *. 心理学教室(°ept.. of. Psyebology).

(2) 50. 平. 出. 仁. 彦. したがって当然ながら, psychodynamicなアプローチストは行動に関する実験的研究 よりの知見を軽視し,ときには全く無視して,臨床的判断をもっぱら経験にのみ依存する 債向があった.それにもかゃゝわらず,精神科の臨床医や臨床心理家であった彼らの多く が,患者の処置法に関する理論的武装以前に,患者自身の幸福を念願したがために,一般 に広く受容され,過去数十年間にわたって繁栄の歴史を築きあげてきたのである。それに 対してbebavioralなアプローチストほ,初期のソビエトの生理学者や精神神経学者の研 究から推論されるように,条件づけの諸原理,あるいはその手続きを行動異常に適用して みるという試みの範囲をあまり超越していなかったのである。少々寛容に表現してみて も,条件づけ原理によって尊びき出される客観的な,実験に基礎づけられたアプローチの 可能性が,臨床的な行動異常の研究の場で検索されている程度のものであって,これを後 に引き漉いだ実験心理学者も,ほとんど類似した態度をとっていたo彼らは,実験室的基 盤を固執し続けながら,条件づけ原理よりもより一層広範囲の学習性行動を体系的に説明 しうるとされた学習理論を武器にして,これを行動異常の諸問題に適用,ないしは応用し てみることに多大の時間と労力とを費してきたのである。しかし,彼ら実験心理学者の研 究の主目的は,行動異常の治癒にあるのでほなく,広く生活体の行動体系を実証的な立場 で解明してみることにあったので,その成果の発表の場も,理論的ないしは実験的なジャ ーナルに集中していた。それ故,いわば地味な歴史の道を歩み続けてきたのである。 E.J. しかし, Shoben, Mowrer, (1949)の学習理論と心理療法についての考察,. 0.II.. (1950)の学習理論と′<-ソナ1)ティとの関連についての論考,およびDollard,. J. 良. Aqiller, N・E・. (1950)のpsychodynamicな諸概念を学習理論の用語で置き換える試みな. どにみられるように,基礎とされる学習理論と臨床とを理論的レベルで関連づけてみるこ とによって,両者の結びつきの可能性が指摘されてから,行動異常の研究分野における学 習理論とその適用に関する認識が,学習実験家のみならず臨床家にも,急速に深まったの Dollardらほ神経症の学習と学習解除の体系的な分析の結果,. である。とくに, "If be or. a. learned according. a. set. habits. toalready. according to. new,. 〟If neurotic tion of the. is functional・. neurosis. same. as. yet. behavior. of conditions learned.”. (1950,. ・. by which. which p.. laws. undiscoverd,. is learned,. principles by. be learned. ・itlmust known, experimentally ・. nellrOtic. is Should it. was. may. verified. of learning.” be. taught・. habits. If it is learned,. unlearned -. be. laws. (1950, p. 8) by. some. combinaestabli8he8. -Psychotherapy unlearned. it m也st of learning. and. nonneurotic. 8). という佼定*1を行い,多大な反響を呼んだのである。 *1後に述べるWolpeやEysenck らのbehavior therapistの考えと一致するようであるが, Dollardらは神経症的行動を「symptomatic of the internalneurotic condition+としているのに behavior たいして, therapistは神経症的行動自体を「neurotic condition+とみなしている点が著 しく異なる。 Dollardらは,従来のpsyebodynamie modelの立場で神経症的行動の原因を追求して いたのである。.

(3) 51. 行動療法における学習理論的背景に関する一考察. 1950年から1960年にかけて,行動異常の理解や処置に関するbehavioralなアブロチは,オペラント条件づけに基づく行動統制の技法を精神病患者に適用したSkinnerian; パーソナリティと条件づけ可能性(eonditionability)との関連についての実験的検討や, そこから導びき出された基礎的な心理学的知見に基づいて,神経症老の治療を行った Eysenckian;極めて臨床的でほあるが,従来のpsychoanalyBisの考えの唯一絶対性を否 定して,逆制止(reeiproeal. inhibition)の原理を神経症者の治療に適用したW■olpeらの. B.F.. behavior. (1954)は,. Eysenck,. therapyという言葉を用い, tberapies. ほ伝統的なpsyebodynamie. 皮 Skinner,. Lindslei,0.R.. 三つの流れとなって,各々独自に展開していった。その間に,. Ⅱ.J.. (1959, 1960). とは相対立するものであるとして,これを普及さ. せたのである。 behavior. しかし,. therapyという同一の言葉が使用されていても,その内容に関して ほ初めから異なっていたのである。つまり, WolpeやEysenekianは治療のために使用 する技法の学習理論的背景を強調し,好んで俊説構成体を用いていたのに対して, Skinnerian. は使用する技法の理論的考察は皆無であるといえるほどであったo. 1960年. に入ってからほ,このような相違はかならずしも明確にされないほど,行動異常に関する それは, 1950年代ほ,主と behavioralなアブp-チが複雑甘こ多様化してきてしまったo して実験心理学者による主義主張を表立てたbehavior. thera.py. の誕生期とみなすこと ができ, 1960年代は,心理学や精神医学の臨床家による技法の有効性を表立てた成長期 ともいうベき時代であったからである. behavior. J.. therapyをWolpe,. 1970年前後して,一般的な臨床家の多くは,. (1968)tの括抗条件づけ(counterconditioning)の枠組. みの中で,不適応的な神経症反応の治療を行うものであると認識するようになってきてい るようである。そのためか,神経症反応のみならず,さまざまの事態におけるオペラント 行動を,オペラント条件づけやモデリングなどの技法で統制したり修正するSkinnerian behavior. ほ,. therapyという言葉を避け,その代りにbehavior. う言葉を使用し,そして自らを ある(Ullmann ともあれ, *2. & Eysenck. Krasner,. beIlaVior. modi丘er. modification*2,*3とい. と称するようになってきているので. 1969).. 良 Rachmanによる「Behavior. Research. and. TherapyJ. 1963・. behavior. modi丘eationは,行動変容学,行動変容法,行動修正学,行動修正法といったいく Skinnerian ほ,彼ら つかの邦訳語が考えられるが,佐藤方哉(1976)ほ行動修正学を選んでいる。 Ea;perime%tal Analy8i8 の学術雑誌「J. of紘e 0f BehaviorJを中心にした実験行動分析学と, 「J・. Behavior Analy8i8+を中心にした応用行動分析学とを持っているが,行動修年学 of Applied は当然後者に属することになるo *3 Granziano, A.Rq. J.S.の論文「A (1971, p. 9)むこよると,この言葉は1932年のGray, もiological. view of behavior modi丘eation+に使用されていて,しかもGrayは,この論文の中で, 教師ほ目的論的な,かつ主観的な概念を避けること;行動に明確な焦点をあて,ひとりひとりの子ど もにとって,どの行動が修正されるべきかを注意深く決定すること;詳細百こわたって注意しながら, 学習環境における適切なすべての変教を統制したり,操作すること;などを主菜し,学習におけるす べての失敗は,教師が適切な学習変数を効果的軒こ操作しえなかったことむこ帰因させている.Gran'ziano Grayに由来しているこ modificationの概念は,四十数年前の,この ・によれば,今日のbehavior. とになる。.

(4) 5皇. 6; Skinnerianによる「J.. of Behavior Bradyによる「Behavior. による「J. 良 で,. behavior. of. 平J出. 彦. A.pplied. Behavior. Therapy. and. TherapyJ. 仁. Analy8i8+. Experi娩e施Ial. 1968;. Wolpe 1970・8;. Psy6hiatryJ. &. Reyna Franks. 1970・8の4つの学術雑誌が刊行されるに及ん. therapyやbehavior. modificationが今や現代心理学のトピックスの一つ になってきていることほ,誰れしも認めることである。 ⅠⅠ. 前述のように,初め基礎的な実験J亡J理学者が種を蒔き,発芽させたbehavior. therapy. は,今日ではその生みの親である実験心理学者には,その大木の枝ぶりを眺めることが不 可能性なほどに成長してしまっている。思えば,実験心理学者ほ動物の学習実験から得ら れた資料に基づいて,生活体に共通する学習性行動のメカニズムを解明し,そして学習理 論の樹立のために精力的に努力した時代があったし,. Psyebologie. obne. Seeleとかrat. psychologyとか批判されながらも,努力にふさわしい成果も少なからずあったと自負し ていたのである。. ところが,幼児・児童の精神発達と教育との関連についての問題をクローブアップさせ たZeitgeistを背景にして,. 1960年前後からは広く人間の認識過程,それもとくに言葉. と思考に関する研究が隆盛してきたために,一時基礎心理学の花形的存在の一員であった 動物学習の研究者の中には,自らの研究の対象と内容に一種の絶望感にも類似した行詰り を抱き始めていたといい5_るであろう.しかし,. 「動物の学習過程の分析より抽出した原. 理や理論は,全く人間学習にほ適用しえないのだろうか+という消極的な疑問ほ,やがて 「適用しうる部分があるのではないか+,そして「いやもっと広く,人間の学習性行動全般. に適用するほずである+という積極的態度に変化していくのに,たいして長い時間ほ必要 としなかった。あたかも,. 「九死に一生を+的事態に追込まれていたがために,決死的とも. いうべき表現がいかにもふさわしい,この積極的な態度ほbehavior じ,そしてこれを支える大きな力となったのである。したがって, いて--+という. Ey昏enCk. therapyによって生 「現代学習理論に基づ. の言葉に代表されるように,多くの先達の学習の原理や理論. が,人間の行動異常の発生のメカニズムを説明しうるものとして,その除去のための手続 きの背景にある基本的な考えとして,充分に適用しうると認識され,かつ実践的な成果が 数多く報告され始めた当時ほ,このbehavior. therapyの誕生は未熟児でも難産児でもな. いという印象を与えた。 しかし,誕生後十数年にして,. behavior. tⅠ1erapyの担い手の大多数が臨床家になって. しまった今日,その生みの親である実験心理学者にとってほ,成長した子どもの姿を見直 すための一種の反省期にさしかかっているといえよう。その技法が多様化してきている ので,これらにはたして学習の原理や理論が適切に適用されているかどうかを検討してみ なくてはならない時期なのである。そしてこのことは,従来の学習の原理や理論がどの程 度生かされうるかという一般的な疑問に対して,一つの解答を得ることができるのと同時 に,必要ならば如何に修正していったらよいかという見通しや知見をも得ることができる.

(5) さ与. 行動療法における学習理論的背景に関する一考察. ther乱pyについての関心は,主としてこの点. からである。今や実験心理学者のbehavior に注がれているのである。 そのためむこは, behavior. theTaPyやbehavior. rnodificationがどのように定義されて. いるのかとか,その内容に初期と今日とで変化しているかなどを調べてみなくてはならな ther8Pyやbe.havior modific如ionの過程を綿 いし,さらに実際に行われるbehavior 密に記述し,かつ分析してみて,学習の原理や理論,あるいほ行動統制の基本的手続きな どが,どの程度適格に運用されているかを検索しなくてはならないであろう。 therapy. また再び基礎に戻って,動物や,ときには人間を用いた実験,それもbehavior やbehavior. modificationの分析から準鐸される基本的な知見に基づいた実験を通しで, 行動異常の学習と学習解除の両過程を従来より層して撤密に記透し,かつ分析してみるこ とも必要なのである.. Yates,. A.J.. (1970)が指摘しているように,. single. caseの統制実. 験を動物を用いて行っていくべき時期にさしかかっているといえようo このような関心をさらに臨床的側面にまで拡大するならば,そしてこれらほpsyebobehavior therapy dynamisの臨床家にとっても重大な関心事であると思われるのだが, やbehavior. modificationの過程におけるp野Chodynamicな背景についての分析とか, 道にpsychodynamicな治療過程におけるbehavioralなアプローチの背景についての分 析をも必要とされてくるであろう。 以上のような様々な立場からの検討が充分になされて始めて, ①. 従来の学習の原理や理論などの妥当性. ⑧. behavior. therapyやbehavior. modificationと,. therapi色Sと. psychodynamic. の関係 を明確にすることができるのである9 ⅠⅠⅠ すでに述べてきたように,. behavior. therapyやbehavior. modi&cationの発展は著し. いものがあるoそのために,当初これらが理論的背景としておいた学習の原理や理論が, 乗際どのように扱われているかという疑問は,今や決して拭い去ることのできないものに なってきた。. ここでは,まず一番先の仕事として,. behavior. therapyやbehavior. modification酷. ついての定義,意味づけあるいは概念規定などを主体的に取り上げ,これらの中に学習の 原理や理論,あるいは行動統制の基礎的技法の考えなどがどのように位置づけられている かを考察してみよう。 (Ⅰ) Wolpe, J.が1958年に著し,後に多くの臨床家にとゥてbehavior /くイブル的存在にされている「P8y6hotherapy 神経症的行動を "any. p,ersisten七h乱bit. of. tln&daptive. by. Fe6iproeal. behavior. thefaPyの. Inhibition+の中では,. aeqllired. by. learrling. in. a.

(6) 54. 平. physiological1y. normal. 出. 仁. 彦. ■. (p. 82). organism”. とみなして,これを除去するのに期待される唯一の方法は,学習の法則に基づいた,いわ ゆる学習解除の問題であると考えているのである.彼はbehavior 使用はなく,著物の題名に示される如く,. therapyという言葉の. Pavlov.. Ⅰ.に基づく言葉である逆制止による 新しい心理療法を唱導したわけである.そして後にbehavior therapyという言葉を積極 的に用い,これを. 〃the class a. of psychotherapeutic. designed. manner. directly. to. in. practices bring. about. behavior. which. in specific. change. is deployed. habits”. in. (1963). とし,そのために使用する技法は,. 〟the of. Of experimentally. use. behavior”. unadaptive. changing. established. principles. of leaming. for the purpose. (1968). としている。. このようにWolpeほ,主として神経症的習慣でほあるが,種々の不適応的行動を変え るために学習の諸原理を適用したものがbehavior therapyであるとみなしている。しか し,彼の使用した逆制止の概念は行動の変容の基底にある俊説的な神経レベルでの出来事 を指す,いわば行動変容の説明概念であって,系統的脱感作(Systematic. desensitization) とか括抗条件づけ(counterconditioning)という言葉は,行動変容のための-技法とし. て扱っていることに注意しなくてほならないのである。 にもかかわらず,今日の多くの臨床家ほbehavior therapyの最も一般的な定義とし て,このWolpeのものを採択しているようである。それほ,彼自身が元来精神科医兼神 経生理学着であって, Pavlovの条件反射学に基づいて開発したという系統的脱感作が, behavior. therapistの中でもelinie-oriented elinieianに容易に受入れられたからであろ うし,さらに1965年からTempleロniv.の医学部神経科の教授を勤めながら,実践的. なbehavior. therapistの養成に努めてきたことにもよるのであろう。しかし,あるいは. そのためにかえって,. "・ ・. ・. understood. effects. ・the. in terms. of. behavior. therapy from. of principles. (systematic. analytic. desensitization). theories”. (Weitzman,. can. B.,. be 1967,. p.318) といったような塑で,. 1966年にWolpe. Volpe沢に批判が集中していることも事実なのである。 と一緒に「Behavior. Therapy. Techniques:. A. Guide. to. the.

(7) 55. 行動療法軒こおける学習理論的背景に関する一考察 Trea吉例ent. A.A.ほ, Of Neuro8e8+を出版したことのあるLazartlS, 伝統的なpsychotherapeuticな技法に,客観的なIaboratory-drived. 1958年に従来の therapeutic. tools. を加える必要性を指摘し,これを強調した。そして, "where the. tlSual. interpretation,. behavior. -the inhibit. neurotic. "conditioning. as. such. support,. insight,. guidance,. but in addition-. etc.,. techniques. ob3'ective. employsall. are. which. ・. ・. designed. to. methods. in. (1958). patterns.”. in fact. are. of the. many. additionalto. (1963) behavior. と述べているように, 明言しているo. psychotherapist. objective manipulation,. applies. techniqlユeS. use.”. conventional. environmental. therapist.. specific. or. techniques,. pByChotherapeutic. cathar畠i8, -. behaviorist. the. necessary,. therapistほ客観的技法のみを用いるのではな.いことを. behavior. ましてや,. が従来のpsychodynamic. therapy. therapiesにと. って代わるものであるとするような積極的な姿勢ほ一貫して見受けられないのである.つ Wolpe よりもー層clinic-orientedの傾向が まり,彼はWolpe的であるといわれても, 強いといえよう。 Eysenck,. (2). H.J.紘,. Therapy. 1960年の編著「Behavior. Neurosis+に. andthe. おいて,. "-. ・. laws. the. reactions,. ・neurotic. of learning.”. 1ikeal1. learned. reactions. eliminated. the. are. others,. and. mtlSt. Obey. (p. 5). という基本的な考えに立って,さらに "Get rid. the. of. sy肌PtOm. you. and. have. (p. 9). neuro8i8.”. なる有名な言葉を表面に押し立て, 〟If the. laws. least. Partially. them. to. a. model. and down. which. by. type. the will new. learning. としている.そして,. have then. correct,. cover. suggest. which. formulated. it must. follow. of behaviour. duplicate and. been. possibly. theory.”. helpful. (1960.. that. represented. important. the. are,. p.. and. not can. we. by. make. neurotic. relevant. methods. necessarily. of. ture,. but. deductions patients,. features. treatmentalong. at. from. construct. of the patient lines. laid. 5). Eysenckのconditionabilityとautonomic. responsibilityとの閑.

(8) 細. 平. 出. 仁. 彦. 係についての実験的研究の結果から,過度の条件反応の形成が情緒的障害を,弱い条件反 応形成が精神病質やヒステ7). -性反応をもたらすということを結論し,一般的な異常反応 すべてが,この二つの部類,つまり彼の言葉によるならば,条件反応過剰(Surplus conditioned. reaction)と条件反応欠如(de丘eient. Conditioned. reaction)とに帰属させら. れている。したがって,. "Fromthe. point. simple. process・. consi8t. in the. In. the. response. case. of. should. theoryl. treatment. conditioned. in the. is in. case. btlilding. up. essence. a. treatment. responses,. inthe. responses;. consist. (1960,. eonneetions.”. surpltlS. of these. extinction. treatment. responses,. of learning. of view. of deficient. very. Should. conditioned. of themissing. stimtllu81. 9). p.. というように,学習理論による処置が極めて簡単であると考えるのである。この彼の立場 は,. 〟behavioraldiscovers. of. the. most. divergent. has. mtlCh. to. type. are. learned. es8enti&11y. ”. re革pOnSeS.. 〃modern and. learning. extinction. theory. of such. to. the. laws. p.. human. alter. of modernlearning. 〃methods. (1968,. to. attempt. of. treatment. u8. regarding. the. acquisition. (1968). re革pOnSeS.”. という文で集約され,最終的にほbehavior uthe. teach. therapyを,. behavior theory”. which. are. and. (1964, drived. emotion p.. in. a. manner. according. 1). from. modern. learning. theory”. 376). というように明確に定義するようになってきているo. WolpeもEysenckも共に,代表的. な行動異常としてしばしば神経症,あるいほ神経症的行動をとり上げて,いずれであって も学習されたものと考え,したがって学習の原理や理論を適用することでもって,それら の症状の除去が結果されるとしているoしかも,動因,動機づ軌不安,制止といった概 念を使用することから, Eysenck-Wolpe沢として一括して呼ばれているのであろoしか し,. Wolpeのいう学習ほ一貫してレスボンデソト条件づけのことであって,したがって. 使用する用語や概念なども極めてPavlov的であるのに対し,. Eysenckはもっと広く現 代学習理論,とくにオペラント条件づ桝こよる基礎的知見を含むものを用いている点に大 きな相違を見出すことができる。 E囲enCkの示した憩いanti-psychoa・aaly8isの態度,豊富な実験に支えられた力強さ,.

(9) 57. 行動療法における学習理論的背景むこ関する一考察. 治療理論構築の手際よさ,説得するときの言葉の歯切れよさなどに共鳴して,いわゆる or. Ey畠enCkianが生まれてくるわけであるが,その多くはexperimental1y Oriented. rBehavior. theoretically. elinieianともでも称される人々であった。そして彼らの意欲的は研究は, & Rachman, Research Therapy+ (1960)の創刊の辞の中で・ Eysenck and. s.があげた10の研究領域にわたっている。つまり,それらは 特定の行動異常と学習理論との達郎こ関する研究. ②. ⑧ 億床的問題に学習理論の原理を適用する経験的研究 ⑧. 異常行動に含まれるメカニズムに関する実験的研究(動物あるいほ人間). ④. 比較研究や調査を含めての種々の治療の評価. ⑨. 心理学的ならびに生理学的な意味での治療効果の研究にたいする規準の確立を目的1 とした研究. ⑥. 断診上の問題に関する実験的研究-の学習理論の応用. ⑦. 学習理論の枠内で,行動変容のための特殊な技法(薬物,催眠,模倣など)の活用. ⑧. 長期間にわたる追跡研究や実験に関連した簡潔な治療報告. ⑨. 上記のいずれかのカテゴ1) -に関連した建設的な評論 新しい治療法における事例史ないしほ特殊な教育的価値をもつ事例史. ⑲. therapyを実施する多くの老にとって,一つたり. であり,これらほ今日でもbehavior. とも欠かすことのできない研究領域とされているのであるo Eysenckと共に上記の雑誌を編集しているRachman, ・Behavior. disorders =The. .bviou8. attempt. an. essentially the. therapy. derives to. of human. aspect. Valtle for. of. its impetus. apply. the. from. findings. S・ほ・. and. 0f this. methods. is. and. experimentalpsychology. discipline. to. behavior.” the. experimentalpsychologywith. therapy. in the. study. of learning”. most. (1972,. p・. immediate. and. 122). と表現しているように, Eysenckの直接的なF現代学習に基づく+というような極端な behavior Rachmanは, therapyを学習理論にのみ依存させな 立場にはないoつまり, いで,広く乗除心理学の知見や方法を適用するものととらえていて,後述するSbapiro やYatesの立場に接近してきているといえよう。 Sectionにおけ (3) Eysenckがロンドンの精神医学研究所心理学部門のResearch るヘッドであったとき,もう一つのGlinical-Testing H.B.紘,. Sectionの-ッドであったShapiro'. 1950年ごろからすでに,行動異常の理論のために基礎的な心理学的知見に基づ. く佼説をたて,これを客観的にテストする椀会を多く持つべきことを主張していたが如, ・4. therapy. 1951-1957年までShapiroの下で研究に従事していたY&tesによると'behayior Eysenckが同僚であるShapiroを は本質的にはShapiroの業績の中から芽ばえてきたものであり, 1970・ 完全に無視してしまっている点を, Eysenckに反省を求めるかのよう把持摘している(Yates・ p.16)0.

(10) 58. 平. 出. 仁. 彦. 彼自身によるbebavior. tberapyの定義ほみあたらない○彼の弟子であるYates, ほ,理論家であると同時に実践家であり,この両面に秀でた極めて数少くない人物である. A.J.. が,彼ほ,. 〟Behavior. therapy. empiricaland the. and. of those. prevention. of single. in. case,. both. and. by. abnormalities. descriptive. to. and. apply means. from. resulted. the. explain. that. systematically. its closely. and to. order. of behavior;. patterns. utlize has. which. in psychology. neurophysiology). of abnormal. to. attempt. theoreticalknowledge. experimentalmethod. iology. or. is the. the. related. thatknowledge. (1970,. remedial.”. p.. of. application. of. disciplines. genesisand. (phys-. maintenance to. of controlled. body. the. treatment. experimental. Studies. 18). さらに要約してみると,基本的にほ Hbehavior to. method. (1970,. p.. therapy. the. is fundamentally・. understanding. and. ・. ・. application. ・the. modiRcation. of. of the. abnor皿alitieB. Of behavior.,,. 420). としているのであるoこれらの定義の中で注意しなくてほならないことほ, behavior. experimental. Yate8のいう. therapyには,. ③. 心理学のみでなく,生理学や神経生理学とも関連をもつ. ⑧. 学習理論でほなく,実験的方法の適用である. ⑧. シングルケースの統制実験である. ということであるo. ①の点は,一見してWolpeと共通しているようでほあるが,すでに 述べたようにWolpeのbebavior tberapyは主としてレスポ-ソト条件づ桝このみ基 づいた諸原理の適用であるので著しく相違するといってもよいであろうo同様に,現代学 習理論に固執していたEysenekとも立場を異にしている。. Yatesのbehavior. therapy. は,原理や理論の適用でなく,特殊な実験的方法論の適用なのであるoこの点はむしろ, 後述するSkinnerianの基本的な考えに近いといえよう. また,. ⑧は行動異常の多様性や複雑性からくる患者ひとりひとりの個有な症状を,. behavior. therapyの妥当性の評価との関連で考察したもので, Yatesの立場の大きな特 徴といえるものであるoすなわち, behavior therapyにとって最底限の必要条件とし て,班eehl,. P.E.. (1955)のあげた. 〃①. the. use. of control. ⑧. the. use. pre. ⑧. an. of. adequate. and. and. experimentalgroups. posttherapy. follow-tip. evaluation. Periodり(rates,. 1970,. procedures p.. 371).

(11) 59. 行動療法における学習理論的背景に関する一考察. を守るベきであるとし,統制群と実験群とを設けるにあたってほ,例えばwithin-sample matellingといった型で,個有な症状を持つ患者を適切に組合わせるベきだとしている し,さらにシングル・ケースを用いた場合ほ,これが常に次の統制実験の被験者になるよ behavior うにすべきであるとしている。 tb即apyほ,このような厳格な配慮がなされて ほじめて成立するものと考えているのである。 Skinneri射1に近いのではない. よりもむしろ,. なお,彼の考えがWolpeやEysenck かということを. "the. essential to. operations. which. of whether. to. arbitary in. changes. were. which. his. improves,. btlt. behavior. intended. lawfully. are. to. produce. or. rather. related. (1970,. them.”. to p.. the. remains. it. whether the. experimental. t壬1at is--is. is subjected;. deteriorates,. externalcriterion,. by the. is determined. therapy. individualpatient. the he. function some. of beh乱Vior. validity. a. in relation. same. be. can. not. that. shown. experimentaloperations. 380-381). という文章の中に見出すことができる。つまり,実験的操作が,ほじめに意図したような therapyの妥当性をチェックするのであって, 行動変容を生起させたか否かで, behavior skinnerianの刺激操作による行動変容のtechnologyの重視と一致してきている. (4:). Wolpe. 良 Reyna. (1970)が,. behavior. therapyに関する学術兼誌の創刊にあた. って,この分野における隆盛の発端となり,かつもっとも影響力のあった著書として, skinner, by. B.F.の「Seien6e. Inhibition+. Reciprocal. Human. and. Behavior+. (1953)とWolpeの「P8yOOtherapy. (1958)をあげているように, behavior. 実験行動分析学の方法論や成果などが,. Skinnerの長年にわたっての. therapyの考え方や個々の具体的な諸. 技法にたいして示した力ほ,測り知れないほど大きい。 skinnerによると,心理学における諸概念ほ観察可能な操作と測定値によってのみ規定 されるベきであるとしているoしたがって心理学の理論は,刺激布置や操作と,これらに ょって生起する反応測定値とを関係づける相関方程式にすぎないとみなすことになるので ある.このような立場によると,学習性行動の形成(shaping)や維持(maintenance) 紘,刺激統制と強化随伴性(reinforcement るo Skinnerianが用いるbehavior. contingency)との配置に依存することにな. modificationほ,本質的にはこの考え方に支えられ. たものといえよう。. 1971年にメキシコで開催されたThe. lst AnnualSymposium. Behavior. on. &. cationでの研究発表と討論の内容を一冊の書物にまとめたとき(Bijou SkinnerとFersteT, 1972), behavior modificationの理論的背景として, っの論文を他より転用している. tion. of. Papers,. modification. and. 3rd. basic. ed.+. Skinnerの論文ほ「Cum珊ura舌ive (1972)からの「Some. relations. Modi丘-. Ribes-Inesta, C・B・との2. Record: between. research+であって,この中では,いかなる分野の. A. Selec-. behavior teclmology.

(12) 60. 平. 出. 仁. 彦. でも・その改良や発展は,本質的には基礎研究から生ずるものであるという一般論を述べ てから,. behavior. "a. modi鮎ationはその例であり,この起源を. relatively `pure'experimental. においているのであるoすなわち,. (of behavior). analysis. ”. (p. 1). behavior. modificationにほSkinnerianが実験室的 実験で使用したような,行動の形成にはstep-by-step approximationを,行動の維持に ほappropriate. schedule. of reinforcementを適用すればよいとするのである。そして,. 基礎であろうと応用,あるいは実践であろうと,共に共通するtechnologyがあり,それ が両者q)科学的レベルを保証するとみなしていることから推察すると,本来,基礎と応用 とは明確に区別しえないものと考えている.しかし, "Laboratory ignor・. to. what. eontingeneies.”. tells. research. and. in. doing. us BO. to. what it. leads. look to. for. and,. important,. eqtnlly. thelmprovement. of. practical. (p. 3-4). と述べているように,基礎研究からの情報は実践面の進歩を結果する役割を果しているこ とを指摘しているoなお,彼ほ述べてほいないが,その遭もあることを同時に指摘してお かねばならないのであるoそれにしても,. Skinnerのかかる科学的理念があるためか, Skinnerianほ基礎でも実践でも,いずれに従事していても何んと結束の固いことなのか と驚くばかりである如。このことほ,. Skinnerが前記の論文の中で,自分達の行動研究の. 方法や成果を用いている実践家や臨床家のことを,. behavior. modifier*6という言葉で表 therapi8tと区別してことからも伺えろo さて, Skinnerianに属するといわれているUllmann, L・P. & Era弧er, i.紘,. 現して,暗にいわゆるbehavior. "The with. basis. the. of behavior. between. relationships. sub3'ect's. (1965,. responses.”. とし,さらにbehavior 〟the cholog.y. the. a. body. in the. changes. of experimental. environment. work. d守aling. change革in. the. experimental. p革y-. and. 1). p.. modi且eationを. application to. is. modi丘cation. problem. of. the of. results. altering. of. learning. maladaptive. th印ry. behavior”. and. (1965,. p.. 2). *5錠藤万歳によると,アメ1)カでほSkinne.rianの研究者をoper弧t COnditionerと呼ぶことが 多く'ワシソトソ市周辺のoperant Beh乱Vior班.di&_ conditioner達ほ2カ月に1回く。らいずつ, cation Family Mee七ingという会合を開いているとのことである(1976, p. 301). *6基礎研究者ほ,さLずめbehavioranalysistということケこなり, behavior modifie8と共に ope拘ne毛eonditionerや構成員と考えられる。.

(13) 61. 行動療法における学習理論的背部こ関する一考察. と定義している。とくに後者の文章でみる限りでは,すでに述べてきた多くの人のbehavior. behavior. therapyに関する定義とほとんど同じであるといいうる。しかし,. modi鮎ationが用いる処置,あるいほ治療のプロダラ如こなると' ・・the. subject呈s. ther乱Piβt. to. provide. re坤OnBeS. tO. Stimuli.”. to. exposed. an. environment. meaningful. (1965,. contingerlCieB. which for. the. by. is manipulated. the. differential. sub3'ect's. 50). p・. Skinnerian特有の常用語,すなわち「manipulation+と「contingency+. というように,. が用いられているし,当然にこれらの持つ意味内容が処置プpグラムをSkinnerian的に Skinner自身も, 限定しているのであろう。また, ・Behavi.ど. modification. recognized).”. (1972,. p.. is environment. modification,. (but thi阜is. notwidely. 5). とみなしていることの内容ほ, Ullmannらと同じ考え方であるoそして'この考え方ほ, 前述してきたbehaviof th6rapyのもつ意味とかなり大きな相違を示しているbすなわ therapyが行動異常者に対して実施され,さら ち, WolpeやEysenckらのbehavior にそれが特殊なclinic settingの中で行われるのとほ著しく異なるのであるo. behavior. m.difierほ,しばしば「patient+という語の代りに「8ubject+とか「human+という語 maladuptive 杏, rundiserable and/or abnormaland/or response+という語の代わり に,単に「reSpOnSe+とか「behavior+という語を,かなり注意深く選択して使用してい ることにも注目しなくてはならない。 Reynolds, G.S.が指摘しているように,オペラント研究ほ. ・③. a. tion. ②. a. Bet. Of de&nitions. of behavior. in the. behavior. ⑨. a. and. large. body. experiment.”. be used. in the. objective・. scientific. descrip-. its environment,. of techniques. group. can. which. and. procedures. for. the. experimentalstudy. laboratory, of facts. and. principles. which. have. been. demonstrated. (1968). といった,他の学習性行動の実験的研究とは異なる独自の財産を持っているのであって・ これらは如何なるオペラント行動を示す人跡こ対しても,また如何なる環境においても通 maintenance, acqtlisition, operant 用させうるのである。 E・aren, R・L・ (1974)がoperant ぉよびoperant. of. eliminationをbehavior. とと考えあわせると,今日のbehavior. managementという言葉の下で論じているこ modificationは広くbehavior. engeering的な. by.

(14) 62. 平. 出. 仁. 彦. 儀向の行動統制のものまで抱含するようになってきているといいうるであろう。そして, このような傾向が強化されればされるほど, or. treatmentsの事態から,. one-to-one. environmentalmanipulationの事態-I. mil血. artificialsettingsからnatural. settings. behavior ここに至っては, への動向が大きくなるのであるo modificationがbehavi.r therapyのうちの一つの技法であるとするような,今日の一般的認識ほ誤りであってむし. ら,全く別のものであるという発想から考察を進め.た方が,より正確な,かつ時間を労 費することなく正しい認識に到達することができようoあるいは,消極的に見積って, behavior. therapyはbehavior. modificationの極めて特殊な技法の一つであるともいい. うるのかもしれないのである。 さてここでまた・. behavior. "Behavior. to. and. a. that. human. on. concepts. is conceptually. behavior. leaming. concerning. theories. stimulus-response. と述べている文章に用いられたbehavior と同じであるといえるoさらに,. "・. of behavior. -application management・. ・. "the. two. ・. Earen. with. manner・・. and. ・. ・. ・These. behavior. on. to. an. W.が,. to. orientation. experimentalpsychology. techniques. change. beneficial. a. both. applies. consistent. behavior. in. of various. mentaldata. termthat. a. of different. number. changing. is. modification. clinicalproblems. Gardner,. modi丘eationの定義に戻ってみよう。. relationships.”. that. have. the. techniques principles. (1971,. goal. and. experi-. 61). p.. therapy. modificationは,従来のbehavior (1974)はこれらの両者を,. theory. principles. to. the. of behavior. problems. (p. 853). ・”. terms. are. often. used. interchangeably.”. (p. 856). というように,いずれを使用してもよいことを明言してしまっている。そして,このよう な定義づけの混乱は,すでにFranksが 〃There. seem. to. does. opinions. as. behavior. therapists.”. what. be. virtually or. does. as. not. many. definitions. constitute. of. behavior. behavior therapy. therapy as. and. there. (1967). の中で,指摘していたことであった.実験心理学で用いる諸概念をoperationi弧によっ て,その科学性を付与するということをした学習実験家は,元来概念規定にほ常に厳しい 限をもってきた。したがって,彼らの手による学習の原理や理論は,実験室的科学という 制限があったとしても,広く受入れられてきたのであるo. behavior. of. based. are. therapyは,その科 学性を学習の原理や理論によって保証されているものとされていた。初期の定義の幾つか. are.

(15) 63. 行動療法における学習理論的背景に関する一考察. therapyの実践家の手. ほ,とくにこの点を強調していたのであるが,ひと度behavior に渡るに及んで,その科学性ほ虚像化してしまった感があるのである。 behavior. そしてこのことは,. 扱うのみか, "all. modificationとを同じものとして. Franksの. forms. analysis.-. therapyとbehavior. behavior. of. (1964. ・・”. p.. from. modification,. behavior. to. therapy. psycho-. ix). behavior. という表現にみられるように,. behavior. therapyもpsychoanalysisもともに,. modi丘eationの言葉でいい表らわそうとするようなものまで出てきているのである。ま た,. Erasner,. L.の. uBehavior la・beled. modification・. socially broad. with. a. such. techniques. sis, and. deviant.. spectrum aS. ・. the. ・involves. The. term. may. (1971,. to. of behavior. that. different. techniques These. reciprocalinhibition,. modificationの意味も同様で,いわゆるbehavior. therapyと,. tionなどを使用するbehavior. has. been tlSed. include hypno-. 64). p.. の概念範囲をはるかに超えるものである.彼は, 念的に異なるアプローチ,すなわちmodeling, るevocative. be applied. conditioning,. operant. modeling,. changing. behavioralproblems.. of educationaland. psychoanalysis.”. に示されるbehavior. ・. behavior operant. modifierのそ. modificationの中を二つの概 conditioning,. reciprocalinhibi-. hypnosisやpsychoanalyBisなどを使用す. psychotherapyとに分類し,全てのものを一つに体系化しようとしている.. しかしこのように,. behavior. modificationの定義にpsychodynamicなアプローチまで 含めてしまうことにほ,恐らくbehavior modifierにとってほ決して認容しえないに違 いない。 このようなbehavior. therapyとbehavior. modificationの用語使用の混乱や,とき therapistと称される人々がオペラント条件づ桝こ基. behavior. には誤まった用い方は, づく技法を自らのtherapyの有力な技法の一つとして扱おうとしてきたのに対して, behavior. modifierほむしろ全く独自のSkinner路線を発展させ,かつこれを支えてき たというような,この分野の歴史的背景の相違にも由来しているのであろう。つまり, behavior of behavior+で modificationという言葉は,一般的な意味での「modification はなく,. Skinnerianの専売特許的な用語なのである。. behavior. therapyとbehavior. modificationとを同一に扱ってはならないのである. さて,ここで再び, てみよう.それほ,. behavior Graziano,. modificationを正しく理解した上で行われた定義をあげ (1971)の. A.M..

(16) 64. 平 "behavior. modification. (1) contingency. control,. which. presence. refers some. of. which. manipulation to. the. specified. behavior. であり,. the. 彦. be defined. can. management,. through. responses. 出. 仁. the application. as. refers. to. the. that. conditions,. agiven. technologies: or. strengthening. of reinforcing. probability. of two. responsewill. and. weaking. of. (2) stimulus occtlr. in the. (P. 19). stimultlS.”. modificationはtechnologyであるとするSkinnerの考えが,よく. 示されている。 behavior. 以上のように,. therapyやbehavior. modificationに関してなされている定 義を比較検討することで,両者の特徴がかなり明確な形で存在することが理解された。も っともこのことは,今日使用されている種々の技法が,如何なる理論的背景によるもので あるかを調べなければならないが,凡そ次のことが暫定的に結論しうるであろう。 behavior. (1). therapyの誕生期においてほ,それが学習理論に基づくものと強く主. behavior. 来され,. therapyと学習理論の適用とを同一視する膜向さえあった。 behavior (2)しかし今日のように, therapyの実践家が多数存在するに及んで,初 期ほどには学習理論を重要視しなくなった。必要なのは理論でなく実践であるとい う考えをとる人々もかなりいる。 behavior. (3). behavior therapyという言葉を避け, modificationという言葉を使 用するSkinnerianは,これをオペラント行動統制のteehnologyであると考えて. いるoそして,理論も実践もともに,本質的にほ共通したteclmologyをもつとし ていて,この態度を終始一貫して崩さないでいる。 behavior. (4). therapyは,とくに神経症あるいは神経症的反応を*Jbとした不適応 行動の治癒を,特殊な場で行うのに対して, behavior modificationは望ましくな いと判断される個人的な,あるいほ集団的なオペラント行動を,より一層自然な広 い環境統制という塑でも行いうる。. (5 ). behavior. therapyとbehavior. modificationの区別を明確にしていないとか, 両者は同じであるとするような定義がかなりあるが,これは誤まりに近いものとさ えいいうる.. behavior. therapyほ,. behavior. modificationの特殊なものの一つで. _あるとした方がよい。凄'るいは,両者は別のものであるという立場で考察した方が よいであろう.. behavior. Skinnerianのbehavior. therapy. ほ「modification. of. behavior+ではあるが,. modificationでほないのである。 ⅠⅩ. bebavior. tllerapyの技法ほ,その背景に「現代学習理論に基づいた+科学があり,こ. れこそが従来のpsychodynamic. therapyと著しく相違する点であるとして,ほなばな しく誕生してきたのであった。そしてこれほ,実践的経験ほあるが理論を持たぬ多くの臨. 床家と同様に,実験室的研究ほするが,そこから導き出した原理や理論がどの程度の範囲.

(17) 65. 行動療法における学習理論的背景に関する一考察. まで適用しうるかを知らない多くの学習実験家の関心を呼んだのである。しかしすでに考 behavior therapyと 察してきたように,この分野の急速な発展を回顧してみるとき, bellaVior. modi丘eationということばが混入して使用されるようになってきているし,そ. れらの科学的背景となる原理・理論・方法論にも多様化の現象がみられるのである。した がって当然に,採択される技法も複掛こなってきて,今や当初のbehavior. therapyと. いう総称のもとに,その理論や技法を体系化するのが困難な事態にあるといえよう。 P. (1972)も共に,今日のbehavior therapyにとって必 (1972)もLondon,. Lazarus. 要なのは体系的な実践の発達であり,それを支えるteebnologyであると考えている。と くにLondonほ,. ”Theory "Good. will largely technology. from. grow. always. practice.”. undermines. bad. (p. 916-917) theory.”. (p. 118). と述べているほどで, psychoanalysisのFreudianがneo-Freudianに変貌し発展して きたと同様な道を経過し,たとえばEysenckianがneo-Eysenckianというように呼ば れるような学派が出現してくるのでほないかと思われる。このような状態になっても,お そらくは,. 「望ましくない行動の除去をより一層効率的に行っていくこと+を主要目的と. する臨床家ほ,さして気に止めることはなくむしろ,無視しようとするであろう。しか し,実験室的実簸で理論を構成してきた学習実験家にとっては,あきらめえぬものが常に 残るのである。彼らの関心が原理や理論の妥当性とこれを生み出した方法論の科学性にあ るために,数少ない学習の原理や理論に基礎づけられる技法の実践での適用失敗紘,逆に. その原理や理論,およびこれを生産するときに利用した研究の方法革などの骨否の問題に かかわってくると考えるからである。 K.. る+ (Lewin, もっとも,. 「もっとも理論的なものこそ,もっとも実践的であ. 1951).この考えに賛同する学習実験家は,決して少なくないであろう。. behavior. modificationはtechnologyであると考えるSkinnerianの場合. ほまた別問題であるということも指摘しておかなくてはならないであろう。 さて,ここでの著者の主要な目的ほ,諸家のbehavior. therapyやbehavior. modifica-. tionに関して,とくにそれぞれの定義の中における学習理論の位置づ桝こついて調べる 1960年前後のbebavior therapyの誕生期に広められたEysenek ことであった。それは, の「現代学習理論に基づく+という言葉が,この小研究の契機の一つとなったのである。 behavior しかし, 1970年前後から,とくむこアメリカにおける modificationという言 葉の出現から,. behavior. therapyとbehavior. modificationの両者の学習理論的背景を. 比較せぎるを得なかった。 その結果,. behavior. therapyの定義の中には,学習の基礎票験からの知見,原理,理論. などがかなり共通して使用されていた。しかし時代と共に学習理論のみでなく,人によっ てはまったく,基礎的実験に基づいたJb理学的知見に基づくものと定義してきている。そ してこれは,理論よりも実践的技法を重視する臨床家が多くなってきたことにも帰国して.

(18) 66. 出. 平. 彦. 仁. behavi'or. いるようであったo. theTapyにほ理論は必要でないと断言する著まで現ゎれて きた鉄拳習理論の生みの親である学習実験家ほ,実践的な臨凍家の行った療法過程の学. 習理論的背景を,とくに潮放と反応との明確な関係を丹念にチェックしてみなくてほなら ない時期にあるということを強く感じるのである。 mod主丘曙tionの定義の中にほ,学習理論ということばはほとんど見あ -克bdhavior たりなく, Skinnerらの実験行動分析学の主要なteclmologyの用語であるshapirlgと か,. rEIarlipy11ationとか, eontingencyなどの言葉が使用されており,基礎であるとされ. る実験行動分析学と応用であるときれるbehavior. modificationとほ,本質的にほ共通 した学問的理念を持っていることが明らかであった.一般的意味での「理論がない+とい う理論で一貫していたo. しかし,. London. (1972)の言葉を借るならば,そしてこれは恐 らくSkinnerian的ではないが,多くのbehavior modi&erの実践的成果の体系化から, すばらしい学習理論,あるいほ行動理論が生まれてくるのでほないかと考えられ,またそ のようなことを強く期待するのである。 ともあれ,基礎実験家は,次のようなJenkins,,. H、.乱の言葉を実感として抱いている. のである。. 「行動修正学がますます発展しつつある反面,一般学習理論は深刻な挑戦をう廿つ つあるo実社会で子供達が繁栄しつつあるのに,.象牙の堵の内部ではその親達は何ほ どかの大きな打撃をこうむりつつあるのである。+ (佐藤, 1976, p. 302) 引用・参考文献 Bij'ou, S・W・. Ribes-Ines.t&, and Press.. Academic Brady,. J・P・. J・P・ demie. A・. Dollard,. Behavior J・D・. and. therapy:. IIenderson.. Behavior. (1972) Fad. or. (Eds.). ModijSeatio%:. psychotherapy A血a仰e8 in. of the Behavior. (1968). Principles. 0f. Behavior. Modij;eation.. Eysenck,臥J・ Eysenck,. 0f (Ed・) (1960) Behavior Ⅱ・J・ (1963) Behavior therapy,. Ayo・hiatry.. Fer8七er,. a舶Exie朋iDn.. futtlre.. In. R.D.. Therapy.. Rubh,. vol. 4, Aca-. Hol上,. Rinehart and Winston. Psychotherapy:血A%alysi8. J ̄.a7}d'虻1ler, N・E. (Edsr.) (1950) Berso・%αlity and terms L紺r飽ing, Thi%king・ C%lture,.加kGraw-Ⅱin. and. in. Z88ueS. Pres臥. Bundura,. of. (1973). Brady,. E.. 109,. Therapy. the. and. extinction. and. N8urO由. relapse. Pe曙amOn ih neurosis.. Press. British. Journal. 12-18.. Arbitaryand. C・B・. (1967J. Ferster,. C・B・. Franks,. CIRq・. B.F. and'Shinner, (1975) Schedules of Reinforcement. Appleton. Techniq%e8 (1964) Cond'iti・oning i雅Clinical Pra6tioe and Ee8ear8h.軸ringer.. Franks,. C・A4.. Gardner,. W.. natural. reinforc,ement+. P8yeh.ologieal. Beeord.. 17, 341-. 347.. Therapy: (Ed.) (1969) B6あavior (1971) Behavioral Modijloation. Appraisal in Mental. Statu臥HcGraw_Ⅱill. and Retadation: The Eduea孟iα払Adline.,. Atberton. Gr&ziano,. A.班. therapy Adline. (Ed.) (1971) Behavior Athertorl. wi塊Children. 平出彦仁(1965). 行動・療法にお枠るⅡullianとSkinnerian.異常行蔚研究会誌5, 29-39. ・ (1969) オペラント条件づけ技法・異常行動研究会窮「行動病理学-ソドブック1400.-409, 誠信書房. u (1972) 古典釣条件づけ療蔭・オペラント条件づ拝粛監 祐宗ら編r r行動療法入門+ 160-.

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