IRUCAA@TDC : 妊娠期における口腔内臨床所見と歯齦縁下細菌叢および唾液中の性ホルモンの変動
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(2) 789. 原 著妊娠期における口腔内臨床所見と歯敵縁下細菌叢および 唾液中の性ホルモンの変動* 池 田 康 子 東京歯科大学大学院歯学研究科 衛生学講座 (指導:高圧洲義矩教授). 年6月2日受付) 年6月8日受理). Oral Health Status with regard to SubginglVal Bacterial Flora and Sex Hormone in Saliva during Pregnancy Yasuko IKEDA Department of Hygiene and Community Dentistry Tokyo I)ental College (Director : Prof. Yoshinori Takaesu). ルウェ-の における. 緒 言 妊娠性歯敵炎の局所的 ならびに全身的因子掴)につ. の被検者すべてに歯敵の炎. いては,古くから両者の関連因子の追究がなされてき. 症が認められ,妊娠親における歯敵の炎症程度と歯射旨. た。近年は,ステロイドホルモンの歯敵縁下細菌叢に及. 数の経過がほぼ一致したとしている。. ぼす影響10)と歯敵組織中に性ホルモン・レセプターが関. 妊娠性歯敵炎に関連して,性ホルモンが歯周組織に及. 与1上12)していることなどが指摘され,内分泌学的なアプ. ぼす影響を詳細に検討した ら細は,一連の動. ローチが進められている.なお,妊娠斯の歯敵炎の発現. 物実験において妊娠親における歯敵炎の悪化は,主に の歯敵毛細血管に対する効果によるもの. と血清および唾液中の性ホルモン濃度および歯敵縁下細 菌叢との関連について研究した報吾は欧米にはいくつか. であることを報害している。その後. あるが,本邦における報吾は殆どみられない。妊娠性歯. 13)による注目すべき報吾として,合成 で. 敵炎の病因について は,妊娠自体. ある経口避妊薬を使用している女性においては歯敵溝渉. はあくまで歯敵炎の背景園子 で. 出液室の増加が認められ,この知見が の. あって,妊娠親における歯敵炎は局所刺激に起因すると. 血管透過性-の影響を認めた。 一方,細菌学的研究から がある種のグ. ころが大きいとしている は,ノ. ラム陰性菌14)や の成長 を阻害することが報吾されたO また. *本論文の要旨は,第244回 回東京歯科大学学会(辛 成3年11月9H,平成4年3月7日,千葉)第42回日本口 腔衛生学会総会(平成4年10月3日,新潟)において発表し た。 -. は. が,性ホル モンを発育素として利用できることを報害している。 1. -.
(3) 池田:妊娠報の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. 790. 妊娠期間中の歯叡縁下編菌叢の変動の詳細については. 検診毎に産婦人科外来において診査および試料採取を行 ない,被検者については可能な限り出産1ヵ月後まで追. の代表的な報吾があるが, 本邦の妊産婦について検討した報吾は殆ど見当たらな. 跡調査を行なった。妊産婦19名のうち里帰り出産,転居. い。. 等により,出産後までの調査が可能な被検者は11名で. 木研究は,成人歯科保健の中でとくに女性の妊娠期に. あった。. おける歯科保健指導に有効な方法を検索するため,妊娠. この妊産婦グループとの比較検討のため,さらに2つ. 期における歯周疾患に関して,妊娠斯間中の歯顧縁下細. の被検者グループを対象とした。 1つは,妊娠していな. 菌叢と唾液中の性ホルモンの変動を観案し,妊娠初期よ. い被検者でL社千葉工場に勤務する(18歳から37歳,辛. り妊娠経過にしたがって出産1ケ月後までの口腔内検診. 均 歳)12名(以下グループ. を行なった。妊娠期間中の性ホルモン濃度の測定試料に 関しては,妊産婦に対する慮嚢を第-に考え,さらに集. であり,もう1つの被検者クループとしては, 出産5ヵ月後の女性で千葉市高洲保健センターで実施. 団を対象とした歯科保健指導を考慮し,その採取方法の. されている母性教室に参加した8名(年麻22歳から31. 簡便さから唾液中の憧ホルモンに着目した。唾液中の性. 歳,平均 歳,以下グループ である。. ホルモン濃度は,血清中の性ホルモン濃度との相関性が 報吾 され,最近では簡便に行なえる内分泌機能のモ. 被検者には,本調査の目的を予め口頭で説明し,検診. ニタリングとして注目されている20)。妊娠期間の中でも. と試料採取の協力について承諾を待た に各. とくに出産後における臨床所見と歯敵縁下細菌叢の変動. 被検者グループの年`齢分布を示し にグルー. に達E]すべき知見が待られたが,これに関連する妊娠期. プp (妊産婦)の各時親におけるのべ被検者数を示した。. 間における歯科保健行動について考察を加え,この時期. 2.口腔内診査項目. の歯科保健指導に具体的な指針を示すための孟春的な資 料としての指標について検討した。. 上記3グループの被検者を対象として,上下顎の歯周 組織の状態と口腔清掃状態について以下の検診を行なっ た。 11 の測定. 対象及び方法 1.被検者. 歯周ポケット測定用の の621ブローベを用. 妊産婦の被検者としては,東京歯科大学市川総合病院. い,手圧(約 にて6点法で を計測. 産婦人科外来に来院した年麻23歳から36歳までの19名. した.ただし,妊娠性と恩春親性の歯周ポケット形成は. (平均 歳,初産婦15名,経産婦4名)を対象(以下グ. 内分泌代謝の変動によって発覚している一過性の歯敵増. ループ としたo初診時から定期. 殖であると考えられるので,ここでは仮性ポケットと桑. Table 1 Ag・e distribution of subjects. ・u-her NonlPregmln2t(Group") Pregnantl(,GroupP) AfterparturitSon (GroupA). ⊃. Months of pregnancy 2 3 4 5 6 7 8 9 10. I month post partum. (1st) * (2nd) (3rd) 6 15 19 19 14 16 22 22 21 11. * Trimester - 2 -.
(4) 歯科学報. 791. 性ポケットを含めて とした。. ジャーを用いたガスパック法 社,. 2)ブロービング時の出血歯叡部位数. により 時間嫌気培養後,室温で好気的に. 1歯について歯敵縁からポケット底部までのブロービ. 24時間放置してそれぞれ菌数の計測を行なった.. ング後に,出血の認められた場合のスコアを1とし,認. 非選択培地上のコロニー数を とし. められなかった場合を0とした。 3)発赤,腫脹を呈する歯敵部位数. については原則として各々の平板上に現れたコロニー. 1歯についてこれをとりまく歯敵部に発赤,腫脹の認. 数を計測し,窯色色素産庄性薙気性梓菌については. められた場合をスコア1とし,認められなかった場合を. 選択培地上において窯色を呈するコロニー. 0とした。. 数を計測することとした。 の同定. 4) Oral Hygiene Index (OHI) 歯臼清掃状態については. の同定はコロニーの色と形態,グラ. の に準じて歯垢と歯石の付着状. ム染色性,菌形態の観察と生化学的性状検査により行. 態を評価した。. なった。とくに生化学的性状検査は透析外液培地27)を. 3.歯敵縁下編菌叢の細菌学的分析. ベースにして1%のグルコース,シュクロース,ラク トース,セロビオース各溶液を調整し 問培養後,粧. 1 )試料採取部位 唾液混入を防ぐために前歯部を採取部位として選択. 発酵性をpHメーター 型,横河電気,東京)で測. し,前歯部のうちで最も炎症症状の強い部位を試料採取. 定した。さらに同培地に エスクリンを添加しその. 部位とした。. 加水分解性とインドール産室性の有無により同定を行. 2)試料採取方法. なった。. 歯敵線上プラーク及び唾夜を滅菌キュレットと滅菌. 4.唾液の採取および唾液中の性ホルモン濃度の分析. 綿球を用い簡易防湿下で可及的に除去した後,滅菌. 唾液採取は を用いて酸味刺激. ペーパーポイント 社製. 下で耳下腺唾液を約1 ml採取した。唾液採取は. 本を歯敵縁下に30秒間挿入して細菌学的試料. 毎回口腔内診査に先立って午前10時頃実施した。なおグ. を採取した。ペーパーポイントは直ちに直径. ループN(非妊娠 出産5カ月後)からの唾夜採乗に. のガラスビーズと1mlの. おいて月経周期についての賛間は行なわなかった.採取. の入ったバイアル瓶に投入し速やかに輸送し. した唾液試料は直ちに で凍結保存し. た。その後 にて30秒間蔑幹後. は 標識を用いた2抗体法 は同様. にて順次段階希釈し の6段階の希釈液を作製. にチューブ固相法29)による定量分析を臨床検査センター. した。 RTFは72時間以上還元状態にしたものを用い,. に依東した。. 菌の接種は試料採取から2時間以内に実施した0. 5.グループP(妊産婦)の総菌数に対する. 2 )細菌培養および菌数測定. の割合とそのサブグループ化. 希釈夜は. グループP(妊産婦)を,妊娠期間における. にウマ脱線維血液1. の総菌数に対する割合と検出率を分戴基準とし. ml当たり5pgの と の を. てさらに3つのグループに分幾し,このグループ間にお. 加えた非選択培地23)ならびに 選択培地 選択培地 培地 および 選択培地(MS培地 に ずつ接. ける口腔内診査結果,唾液中の性ホルモン濃度の相異に ついて検討を行なったO この分幾基準 の総菌数に対する割合)は. 種した。その後,非選択培地 選択培地 および 培地の培養は嫌気グローブボックス 型,平沢製作所,東京)を用い. の歯敵炎または初期歯周炎における感染部 位の総菌数に占める の割合の報吾と, 妊産婦の臨床所見の結果を考慮して決定した0 3グルー. : 10%の嫌気条件下で で行な. プは以下の通りである.. い,非選択培地および 選択培地について. が妊娠斯間中常に検出さ. は4-5日間 選択培地については7 E]問. れ,さらに の総菌数に対する割合にお. 培養した。 選択培地については嫌気. いて,妊娠期間中の産高が15%以上であったグループ。. - 3 -.
(5) 792. 池田:妊娠期の口腔内所見と綿菌叢および性ホルモン. の総菌数に対する割合 が,妊娠期間中15%以上となる時期と. 了時にすべて回収しアンケートの入力はデータベースシ. が検出されなくなる時報が認められたブル-プ。 妊娠期間中 が検出される が,その割合が常に15%未満であったグループ。. 7.統計学的解析方法. 6.妊産婦対象の歯科保健アンケート調査 本研究においては,妊娠期における歯周疾患に関連し て妊娠という生理的負荷が及ぼす歯科保健行動への影響 を明らかにするために,妊産婦の歯科保健に関するアン ケート用紙を作成し,配票調査を行なったo 調査期間は 年12月から 年6月までの7ヵ月間. ステム桐(管理工学研究所 を使用した。 グループP(妊産婦)における妊娠斯および出産1ヵ月 後の各期間,各月とグループN(非妊婦 出産5ヵ 月後)の間における口腔内診査結果,細菌学的検査結 果,唾液中の性ホルモン濃度の比較には一元配置分散分 析を行なった。また と黒色色素産生 性嫌気性梓菌の検出率の比較には, x2検定を用いた. グル-プpをさらに の総菌数に対す る割合と検出率で分戴した. であり,調査対象者は東貢歯科大学市川総合病院で行な われている母親学級に参加した妊産婦187名である。平 均年轟29歳(21歳∼42歳)で,調査対象の が妊娠2 斯の妊産婦であった。アンケートは大きく分けて①フェ. 間の相異については標本数が少なく,母集団が正規分布. イスシート(氏名,年齢,職業,妊娠週数,出産経験の 有無)②全身状態(体の調子,つわり,妊娠中の′異常の有 無)③口腔内状態(妊娠中の歯敵の状態として出血,発. 結果,細菌学的検査結果および唾液中の性ホルモン濃度. 赤,腫脹の有無および口臭の有無)④歯口清掃行動(歯み がきの回数と歯日清指の指導を受けた経験)⑤摂食行動 としての妊娠中の食事(食事の内容の変化,妊娠中の栄 養に対する意識,摂食量,間食回数,食物の噛好の変 化)⑥歯科受療行動(受療状況,かかりつけの歯科医師の 有無)についての質問項目からなっている(図1)o アン ケート用紙は母親学級の始まる前に配票し,母親学級終. に従うとは考えにくいので,ノンパラメトリックな手法 である 検定を用いて行なったo P言 の総菌数に対する割合と口腔内診査 との相関関係についてはピアソンの積率相関係数を用い て検定したo上記のデータの解析と統計処理はすべて 版 を用いて行なった。 結 果 上 口腔内所且 1)歯敵部ブロービング時の出血について は妊娠期間および出産1ヵ月後における歯顧 部ブロービング時の平均出血歯顧部位数の妊娠月毎の変. 歯科煤塵等害意 く更∈産額対象> 高みがきについて 6.あなたは、毎白歯をみがきますか? i.毎EHたとえばl E7愛妾に3回)みがいているQ Z.毎愈後3回ではないが、垂E7みがいている0 3.ときどき歯みがきを忘れることがある0 4.歯みがさは忘れがちである0 7.薗のみがき方について説明を、受けたことがありますか? 1.ある(イ 歯科医院 口 母兼学散 ハ.楳健所 ニ.その他) 2.ない. お尊い このアント用、蟻と歯科楳塵との鵬を詞ペるもめですoあなたの; 健康扶桑と、口の中の扶葱についてお尋ねしますO該当するもa)に○印、 または文学(数字)を鑑入して下さいD今後の歯科煤塵掩導◎窯柳こした いと思っています◎でできるだけ率産にお答え下さい.. お名前 年# 義 残業 妊妄 遠く カ月)出産窪挽く膏( 回) .底) 全身の法華rLついて 1あなたは、いま、体の調子はいかがですか? i.とてもいい 2.ふつう 3 あまりよくない 4よくない 2.つわりで気分がわるくないですか(わるかったですか) ? l とても気分がわるい(わるかった) 0 2.すこし気分がわるい(わるかった) a 3 それほど気分はわるくない(わるくなかった)0 4.つわりはない(なかった) 0 3 今回の症庭中に其官はありませんか? 1.ある どんな求葱ですか? 胸やけ、どうき、塵慮、むくみ、健秘、 魔意感、その他( ) 2.ない. 栗茎につt、て 8 妊娠して食事a)内容が変りましたか? 1,変った0 2.変らない0 9 d変ったo "と答えた方にお尋ねしますo IL栄養に気をつけるようになった。 (1はい 2いいえ) 2.愈ペる圭が堵えた0 お1 2.いいえ) 3.間食することが多くなった0 (1はい Z.いいえ) 4.食べものの好みが変った0 (上はい 2.いいえ) 5.その他 (. ロ◎中◎秩嚢について 4 度適して歯ぐきが悉くなったと患いますか? l はい 2.いいえ 5 当まいD と答えた方にその珠恵をお尋ねしますD 上田血しやすくなったO (Lはい 2 いいえ) 2.歯ぐきがはれてきた はい 2.いいえ) 3歯ぐきがあかくなった はい 2 いいえ) も吾桑がする お, 2 いいえ) 5 ロの中がねばねばするo (1.はい Z いいえ) 6 そa)他 (. 着帯治giについて I 0.歯科医院には、 1.宣斯的に行-'ている 2 ときどき行っている 3.活くなると行っている 4いま、治延を受けている0 5.薗医者さんに行-?たことがない 1 1かかりつけa)歯科医師がいますか? 1_はい 2 いいえ. ). A-和也力ありb-とうございましたOメー1らふジー弄京歯科大学 n腔衛生学教室 大学院 池EF康子. 妊産婦対象歯科保健アンケート調査票 一 4 -.
(6) 歯科学報. ㊥㊥. ㊥ ㊥ 3 1 ㊥ -. ㊥㊥ ㊥. Months. partum. Fig・・ 2 Changes of mean number of glnglVal sites with bleeding on probing and mean percentage of P. intermedia in pregnancy and 1 month post partum post partum -1 month post partum. 化と歯叡縁下綿菌叢中の との関連性を. を伴う炎症反応も広がりを示している.また炎症歯敵部. みるため,サンプリング部歯敵縁下の. 位の の割合が鼻高となる頃には,歯敵. の総菌数に対する割合の変化を合わせて表したものであ. の炎症の広がりは弱くなっていく傾向にあった。. る。平均出血菌敵部位数は妊娠4ヵ月から上昇し,妊娠5. この歯敵部ブロービング時の平均出血部位数につい. ヵ月に鼻高値を示したoその後は減少していく傾向を示. て,グループp(妊産婦)の妊娠新聞と出産1ヵ月後にお. し,出産1カ月後では出血歯敵部位数がやや増加してい. ける月毎の変化とグループN(非妊婦)およびグループA. ることが認められた。妊娠新聞における. (出産5カ月後)の値を合せたものが である。. の割合は,妊娠2ヵ月の時点では12%であったが,妊娠. 平均出血歯敵部位数が最高値を示す妊娠5カ月の値と,. 3ヵ月に入ると2%にまで減少し,その後は平均出血歯. 妊娠 カ月および出産1ヵ月後,グループN, A. 敵部位数の動向と同じ様に,妊娠4ヵ月から5ヵ月にか. との間に で,妊娠 カ月との間に で. けて増加を示した。その後,出血歯敵部位数は徐々に減. 統計学的有意差が認められ,妊娠7ヵ月の値と妊娠3,. 少していくが はさらにその割合が上. 10ヵ月との間に で統計学的有意差が認められ. 昇し,妊娠8ヵ月に最高となった。妊娠10カ月には,. た。なお,全被検者において歯敵部より自然出血をきた. の総菌数に対する割合は妊娠3ヵ月の値. している部位は認められなかった。. にまで戻るが,出産1カ月後におけるP言. 2 )発赤および腫脹を室する歯敵部位数について. の総菌数に対する割合は再び増加を示した。. 妊娠期間と出産1ヵ月後における歯敵の炎症の発塊を. の割合は,サンプリング部位(前歯部. 確認するために発赤と腫脹の有無を調べ,グループp. における鼻炎症部位)の歯敵縁下細菌叢を表わしたもの. (妊産婦)について発赤あるいは腫脹を示す平均歯敵部位. であり,平均出血歯敵部位数は全項における歯叡部. 数の推移を月毎に追跡した にその実測値. ブロービング時の出血部位数の平均で,炎症の広がりの. と,グループN(非妊娠),グループA(出産5カ月後)の. 度合いを表わしている。妊娠1期(妊娠2-4カ月)から. 値を合せて記載した。発赤および腫脹を示す平均歯敵部. 2期(妊娠5-7カ月)にかけては,炎症歯敵部位の. 位数は,妊娠4カ月と妊娠7カ月に増加する傾向があ. の割合が増加し始めるとともに,出血. り,妊娠8カ月以降は減少を示した。出産1カ月後には. 一 5 -.
(7) 池田:妊娠期の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. 794. tlb押 一 、 `. non-pregnant group (N), after parturition group (A) and pregnant group (P) in pregnancy and 1 month post partum. Bleeding. on. probing. Redness. Swelling. Subject groups ± ± ±. ±. 4.75±. ±. 2. ±. ±. ±. 3. ±. ±. ±. 4. ±. ±. ±. 5. ±. ±. ±. 6. ±工43. ±. ±. 7. ±. ±. ±. 8. ±. ±. ±. 9. ±. ±. ±. 10. ±. ±. ±. ±. ±工36. ±. ±. ±. ±. Group N Group P Months of pregnancy. Group N : Non-pregnant group, Group P : Pregnant group, Group A : After parturition group・ **pく. 妊娠3ヵ月の値にまで再び上昇した。発赤については妊. mm程度の歯敵増殖による深さの増加であり仮性ポケッ. 娠4ヵ月の値と妊娠2, 6ヵ月との問にpく で統計 学的有意差が認められ 妊娠10ヵ月とグループA(出産. トの発寛範囲であるとみなされるo グループP(妊産婦) の妊娠親間と出産1ヵ月後における と. 5ヵ月後)との間に で有意差が認められ,また. グループN(非妊婦)やグループA(出産5ヵ月後)の との問に統計学的有意差は認められな. 妊娠5, 7カ月の値と妊娠10ヵ月の間に有意差(p< が認められた。腫脹については,妊娠4ヵ月の値. かった。. と妊娠2ヵ月 カ月 との間およ. について. び妊娠5, 7ヵ月の値と妊娠10ヵ月との間に統計学的有 意差が認められた 。. は妊娠期間と出産1ヵ月後における口腔清 掃状態を で評価し,この月. について. 毎の推移とグループN(非妊婦),グループA(出産5ヵ. 全項歯敵部において を測定し,その. 月後)との値を合わせて示したものである。歯塩. 妊娠斯問と出産1ヵ月後における月毎の平均値の推移を. については妊娠3ヵ月に口腔活掃状態がやや不良になる. 示し,グループN(非妊娠),グループA(出産5ヵ月後). 傾向がみられたが,妊娠親問と出産1ヵ月後において顕. の値を合せて記載したのが である。妊娠4ヵ. 著な変動は認められなかった。歯石 については,. 月から はその深さを増し妊娠7ヵ月に. 妊娠1期(妊娠2-4ヵ月)には徐々に上昇し,妊娠2親. 最高となり,その後はあまり変化せず出産1ヵ月後にお. (妊娠5-7カ月)においては変化はないが,妊娠8,. いては は妊娠初期より 程度深. 9ヵ月から上昇を示し,出産1ヵ月後においても妊娠初. い状態のままであった。妊娠2ヵ月と妊娠. 親より歯石の沈着が多く認められた。グループP(妊産. 9ヵ月との問に有意差(pく が認められ,妊娠3ヵ 月と妊娠. 婦)およびグループA(出産5ヵ月後)は,グループN(罪. カ月 および出産1ヵ月後 の間にも統計学的有意差が認められたが,いずれも0. 5. 妊婦)より歯垢 の口腔清撮状態は良好であって, とくにグループp(妊産婦)においてはグループN(非妊 婦)との間に統計学的有意差が認められた 。 6 -.
(8) 795. 歯科学報 Table 4 Mean probing depth of groups of non. けて徐々に低くなり,さらに妊娠9ヵ月に入り. -pregnant group (N) , after parturition. の動向が低下に転ずると は逆に. group (A) and pregnant group (P) in pregna.ncy and 1 month post partum. 上昇する傾向がみられた。 の総菌数に対. lth. Subject groups. ±. 工77±. Group N Group P. する割合については妊娠4カ月から妊娠6ヵ月にかけて 減少し,妊娠7カ月には割合の上昇を示すが,そこから また徐々に減少を示し,そのまま出産1ヵ月後には19% まで低下した。 この妊娠親間から出産1カ月後まで歯敵縁下細菌叢の 調査を行なったグループP (妊産婦)の妊娠期間における. Months of pregnancy. 平均値を,グループN(非妊婦)およびグループA(出産. 2. ±. 3. ±. 5カ月後)の値と合わせて に示した。グループ. 4. ±. N(非妊婦)の の割合は,グループP(妊. 5. 工92±. 産婦)の妊娠 親と出産1ヵ月後の値との間に有. 6. ±. 7. ±. 8. ±. 9. ±. 10. ±. 意差 が認められ,グループA(出産5カ月後) の の割合についてはグループP (妊産婦) の妊娠2期との問に統計学的有意差が認められた ○. と黒色色素産生性嫌気性梓菌の. ± ±. 検出率の推移 は妊娠期間から出産1ヵ月後におけるP.. Group N : Non--pregnant group, Group P :. と黒色色素産生性嫌気性梓菌の月毎の検出. Pregnant group, Group A : After parturition. 率を示し,さらにグループN(非妊婦)およびグループA. grOup・ **p<0. 01,*p<0. 05. (出産5カ月後)の検出率を合わせて示したものである。 と黒色色素産生性錬気性梓菌の検出率 は妊娠4ヵ月に上昇するが,妊娠5ヵ月に入って一旦減. 一方,歯石 については有意差は認められなかった が,グループP(妊産婦)の妊娠4カ月から10カ月および 出産1ヵ月における歯石 の値はグル-プN(非妊. 少する。また妊娠6カ月に入ると と黒. 棉)やグループA(出産5カ月後)の歯石 の値より 高いものであった。つまり,グループP(妊産婦)の妊娠 期間と出産1カ月後において歯垢の顕著な変化は見られ なかったが,歯石は徐々に沈着する傾向にあった。. 示し,出産後は再び検出率が11人中8人 にまで. 2.細菌学的所見 1 )菌敵縁下細菌叢の推移 妊娠期間と出産1ヵ月後における歯敵縁下細菌叢を月. 検定による統計学的有意差は認められなかった。. 毎の推移でみると まず につ いては総菌数に対する割合が妊娠2ヵ月から妊娠3ヵ月 に減少を示すが,妊娠4ヵ月からはゆるやかな上昇を示 し,妊娠8カ月に最高値に達するが妊娠9ヵ月に入ると. 度について妊娠斯問から出産1カ月後まで測定を行なっ. 低下し,出産後には再び上昇を示した。総菌数に対する 黒色色素産生性嫌気性梓菌については とほぼ同様の経過を示した。 の総菌数に対する割合は. 昇し,出産1カ月後はともに妊娠2ヵ月の値に戻った この唾液中の性ホルモン濃度について. が増え始める妊娠5カ月頃から妊娠8カ月にか. 色色素産生性嫌気性梓菌に検出率の増加がみられるが, 妊娠7ヵ月から9ヵ月にかけてはともに検出率の低下を 増えた。グループP(妊産婦)の妊娠 カ月におけ る の検出率はグループN(非妊婦)やグ ループA(出産5カ月後)の値より高い値を示したが, x2 3.唾夜中の性ホルモン濃度の推移について 唾液中の性ホルモン の濃 た。妊娠月毎の推移は のどち らも妊娠月齢こ伴い増加し は妊娠9カ 月に最高値となり は妊娠10ヵ月まで上. グループP (妊産婦)の妊娠期間毎の平均値の変化を, グループN(非妊婦)およびグループA(出産5カ月後) の値と比較したのが である。 7 -.
(9) 池田:妊娠親の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. 796. Table 5 Mean values of debris index (DI), calculus index (CI) and OHI of groups of non-7regnant group (N), after parturition group (A) and pregnant group (P) in pregnancy and 1 month post pa.rtum. DI. CI. OHI. Subject groups ± ± ±. Group N. ±. ±. 2. ±. ±. ±. 3. ±. ±. 上27±. 4. ±. ±. ±. 5. ±. ±. ±. 6. ±. ±. ±. 7. ±. ±. ±. 8. ±. ±. 上25±. 9. ±. ±. ±. 10. ±. ±. ±. ±. ±. ±. ±. ±. 上15±. ±. Grouf) P Months of pregnancy. Group N : Non-7regnant group, Group P : Pregnant group, Group A = After parturition group・ DI : Debris index, CI : Calculus index. *p<0.05. =. Fig・ 3 Changesof subginglValbacterialflora in pregnancy and 1 month post partum Black-plgmented - Black-plgmented anaerobic rods including P. intermedia post partum -1 month post partum. - 8 -.
(10) 797. 歯科学報. Table 6 Subgingival bacterial flora of non-pregnant group (N), after parturition group (A) and pregnant group (P) in pregnancy and 1 month post partum ±. Subject groups. p. intermedia Black-plgmented Actinomyces Streptococcus ± ± ± ±. Group N Group P Trimester of pregnancy lst. ±工 ± ± ±. 2nd. ±2. ± ± ±. 3rd. ± ± ± ±. One month post partum. ± ± ± ± ± ± ± ±. Group A. t・P。岬\:\汗つ- 白圧 ト 岬P:]つ.(・〔 圧ド=岬.‖ 甲\ 当つ・0日つ=日日押甲・ Black-plgmented : Black-plgmented anaerobic rods including P・ intermedia・ **p<0. 01,*p<0. 05. Table 7 I)etection rates of P. interTnedia and Black pigmented anaerobic rods in subginglValplaque samples from non-pregnant group (N), after parturition group (A) and pregnant group (P) in pregnancy and i month post partum. Detection rates (percentage) Subject groups. p. intermedia Black pigmented anaerobic rods. 8/12. Group N. (66. 7). 8/12 (66. 7). Group P. 5 . . . . 7. 1. 0 7 1 9 7 . 8 3 9 7 2 だU だ -I ( ( ( ( (. 5. - 臭 U ■ - r ′ 5 e U 7 ︻ ′. 7. (. ) ) \ ︼ ノ ヽ  ̄ ノ ) ) ). ∩. . 0. . . 8. 6/8. . (. 12/14 12/16 16/22 13/22 13/21 8/ll. 3. . (75. 5). 5/6 12/15 17/19 14/19. 3. . 6/8. ) ) ) ヽ︼ノ \︼ノ ヽ ̄ノ 良 U 7. 9. Group A. (. One month post partum. . 9 10. . 8. 0. 7. (. 6. . 5. 12/15 17/19 13/19 10/14 ll/16 14/22 13/22 10/21 8/ll. . 4. 3. 3. (. 5/6. 2. ( ( ( ( ( ( ( ( ( ( (. Months of pregnancy. Group N : Non-pregnant group, Group P : Pregnant group, Group A : After parturition group・. 腔内診査項目および唾液中の性ホルモン鹿度との関連. のどちらについても唾夜中の性ホルモン. 性. 濃度が最高値を示す妊娠3期において妊娠1, 2期,也. と口腔内診査項目および唾液中の性. 産1ヵ月後およびグループN(非妊婦)やグループA(出 産5カ月後)との問に統計学的有意差 が認め られた。. ホルモン濃度との関連性を検討するために. の総菌数に対する割合とロ - 9 -. の総菌数に対する割合と,平均出血歯敵部位数 発赤ならびに腫脹を示す平均歯叡部位数.
(11) 池田:妊娠親の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. (I∈﹃ ° ㊥. 0. Fig・ 4 Changesofestradioland progesterone in saliva in pregnancy and 1 month post partum. Table 8 Estradiol and progesterone in saliva from groups of non-pregnant group (N), after parturition group (A) and pregnant group (P) in pregnancy and. 総菌数に対する割合と の 間に統計学的に有意な正の相関が認められ グループP(妊産婦)の妊娠2勤においては と の間 に,妊娠3期においては. l month post partum. との間に相関が認 EstradioI Progesterone subjectgroups (pg/ml) (ng/ml) ± ±. められ さらに唾夜中の性ホルモン濃度が最 高値に達する妊娠3期においては との問に 相関が認められた(pく 出産1ヵ月後においては. ± ±. Group N Group P. につい て,正の相関が認められた. Trimester of pregnancy lst. ± ±. 2nd. ± .24±. 3rd. ± ±. ± ± ± ±. の総菌数に対する割合と検出率に よるグループp (妊産婦)のサブグループ化 方法で述べたように,グループp(妊産婦)において妊 娠期間における総菌数に対する の割合 と検出率によりグループPをさらに3つのサブグループ に分数し,このサブグループ間で口腔内診査結果や唾夜. Gl・ Pregnant group, Group A : After parturition grOup・. 中の性ホルモン濃度に相異があるかどうか検討を行なっ た。 総菌数に対する の割. *pく. 合が常に15%未満) 9名における平均出血歯敵部位数 歯口清掃指数 および唾液中の性ホルモン濃度 との相関性を に一 括した。 グループN(非妊婦)については. の. 発赤および腫脹を示す平均歯顧部位数 6)さらに の平均値は (総菌数に対する の割合において妊娠斯 間中の最高値が15%以上) 7名の平均値に比べ,妊 娠親問および出産1ヵ月後において常に低い値を示し, 10 -.
(12) 799. 歯科学報 Table 9 Correlation between percentage of Preuotella intermedia and clinical parameters Group variables variables. N. Group. P. Group. A. IstT 2ndT 3rs T Post. Dependent Independent. (n-8) (n-34) (n-35) (n-37) (n-8) (n=6) 2. . . I. 1. Percentage Bleeding 0. 92** 0. 16 0. 45** 0・ 47** 0・ 89** 18 0.. 18 0.. 50出 0・. 76**. . 25 0.. . 0.. I. Redness. 1. 2. of. 8 2 0. L. Preuotella Sweiling 0. 12 0.25 0. 15 0・ 44** 0・ 68. 3 0. interTnedia Probing depth 0. 76** 0. 24 0. 40 0・ 48** 0・ 78**. . 月 2. i. 1. U. ll:油II吊墾田 鑑 札HX - 錐 Xr犯 私怨P!. 9. I. 3. 警固"妄 信iil劉宗 麟 XLXX 一札qM Xは印璽 XKPは. . . 0. 0. 0. OHI 0. 06 -0. 09 -0. 02 0.21 0. 88** 0. Hormones in saliva (n-29) (n-25a,28b) (n-7a) (n-6a,5b). (n-7) (n-31) Estradiol l0. 33 -0. 09. -0. 05 0.43* -0. 25 -0.40. hX群雨雲 鑑 札霊. -0. 01 0.25 0. 38. , ‥ ・。 U. T : Trimester, Post : One month post partum・ - 用 ・. Redness : Mean number of ginglVal sites with redness, : - ・. a : Numbers of estradiol sample, b : Numbers of progesterone sample・ **p<0.01, *p<0.05. も2mm以上になることはなかった. に より高かった において. つまり と は,妊. は,唾液中 濃度は妊娠3, 4ヵ月の時点. 娠期間と出産1カ月後における歯敵炎の経過に明らかな. で一旦上昇を示すが はあまり変化せず,その. 達いがあり は に比べ,よ り広範囲に炎症の広がりを示し も. 後両ホルモン濃度は妊娠告 8ヵ月から上昇し,豪高値 は3つのサブグループのなかで最も高い値であった。. より深くなる傾向にあった。口腔清掃状態について. 出産1カ月後の唾液中の性ホルモン濃度の値は, のすべてにおいて低下し・. は に比較して妊娠期間と出 産1ヵ月後における口腔清掃状態が良好であった. 鼻初のサンプリング時の値に戻った。 間の唾液中の性ホルモン濃度の相異につい. 8)。また や のどちらにも属 さない 総菌数に対する. て を用いて検定を行なったが,. の割合が15%以上あるいは が検出され. 統計学的有意差は認められなかった。. ない)3名については,妊娠期間および出産1ヵ月後の. 6.妊産婦対象歯科保健アンケート調査. 出血歯敵部位数,発赤および腫脹を示す歯敵部位数さら. 総合病院母親学級で実施したアンケート調査の結果,. に のすべてにおいて変動が大きかっ. 妊娠中の全身状態の項目の中で,つわりで気分が悪いと. た。 は の月毎の. 回答した者は187名中133名で であった. 口腔内診査結果の実測値を表わし,この3つのサブグ. 10)。口腔内状態に関しては,妊娠して歯ぐきが悪く. ループ間での相異について 一 を用. なったと思う者は 名)の約半数であり,その自. いて検定を行なった結果である。. 覚症状として出血しやすくなった者が72名 で一. 唾液中の性ホルモン の濃. 番多く,次に多い回答は,歯ぐきがはれてきた,口の中. 度 について は よ. がねばねばするで,ともに約 約30名)であった。歯. り1ヵ月早く上昇し始め,その最高値は両ホルモンとも. みがきについての葉問項目では``毎日食後に3回磨いて ll-.
(13) 池田:妊娠親の口腔内所見と抽菌叢および睦ホルモン. 800. 完 鋸 凱. o{ ⑦ ∞ i g. U. f. t. I.ll T...・.I. n. 7 EiiE. 害 甲興 瑚!S It!1\. LOX Ln. 『予. CY?. CJD I_f? eLJ LIL: Ill L 0 C eq I.・.1 0. 日 坤. 地 価 触. ( q ). ∈ ○. の ▼・弓 LL? く=〉 cq r...l O. (ultLl) qldap 3u!qold uTfam. S t l T u O W. ∞ L 9 g 寸 の. - 12 -. jE: 57^ ・tJ ( 己 u e 、、_.. umT.ZtZd. 1・・・弓T<. Salts rE!qA!au!B JO laqtLmu trtZam. ( q ). 寸 N O ∞ q> 寸 N C〉. Bu!qoJd uo 3u!paatq ql!jn 飢噂 でa 捕. SqluOm. 盟崖51 田lI 軽 断 じ 靴 旺 ia 舗. I. unl.ldd. O 寸 ⑫ 寸 C\】 O. Sal!S TtTqA!3u!3 JO Jaqumu utIam. i : a . Z 6 T r Z yI I I I 1 . . I. L. g. 〈」D ヽオ Cq. LunlJtZdlSOd LJ1UOuJ t6ue^3ueu6aJd uI6umaJvtsput2SSauPaJLl1!JVtSal!S It?^16u16JoJaqunu ueavv t9.6!j. ( 。 ). StPuOW. Cq <> GO. umTJtZd. tHrLPt?a 1∽Od ︰・・GL.Z-・・・・・・・・・-・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.
(14) 801. 歯科学報. ( 3 ). ⊂〉 ⊂〉 O C〉 C m O GO tD ql. uJrLtJtTd St17uOM ISOd ot 6 8 L 9 9. ヨ明 瑚blJ景oJd ∞ ⑫ 'オ eq l ⊂〉 O O <⊃. Cq. T.・・.I r..ll. 害d)臥甲 興 害oJd 寸 C\】. ▼. 1m ゞコ (t田/hl 叩強ud ∞ (dD 寸 Cq l・・づ 〈⊃ ⊂〉 〈=) ⊂> ⊂〉. ∈. 膏膏 a. a. 〈⊃ I...・.I. ○. lコl. 咲). 卜ヽ ∽. 藁 ( ◎g3 S L_r'). EE. (⊃ <> く⊃ <> ○ 〈> ○ 亘・ Cq T.ll I.・.I. 寸 Crつ Cq l. )` 弼. 3dl. -. 13-. l 3. ○ 田. O く く=〉 Cq O ∞ くくD 寸 Cq. dnoJ23tlB!H:(e) dn(uBaTPP!M:(q) dnruBNLO1:(tZ). く=).
(15) 池田:妊娠勤の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. 802 ). P. iTuerTnedia in pregnancy and 1 month partum Clinical parameters. Months Groups. Redness Swelling Bleeding Probing depth DI CI OHI ♯. Low n-4 2. 00. 2. 00* 0.25 1. 18. Middle 負-4 5.75. 5. 50 3. 50 1. 59. 0.42 0. 00 0.42. 4.38 0. 75* 1. 23. 0. 60 0. 50 1. 10. High n-0 Low n-8 4. 38 Middle n-2 9.00 High n-3 6. 33. 10. 50 4. 50 2. 09. 1. 17 0. 75 1. 92. ヽ. 1. 06 0. 56 0.42. Low n-7 3. 71 Middle n-4 10.75. 13.25 6. 75 1.86. High n-8 10. 38. 上96. 0. 56 1. 17 1. 73. 44. 4. 11* 3. 67* 1. 60. 0. 56 0.46 1. 02. Middle n-2 4.00 High n-8 8. 88. 7. 50 8.50 2.28. 0.83 0. 00 0.83. 10. 88 9. 63 2. 19. 0.46 1. 10 1.56. 2. 71* 1. 57* 1. 70. 0. 40 0. 60 1.00. Low. 負-9 4.. Low n-7 1. 00*. 4. 57* 1. 86 1. 44. 0.64 0. 52 1. 17 工. Middle n-1 11.00 High n-6 8. 00. 15. 00 7. 00 2. 25 9.67 8. 67 2.23. 0. 69 0.86 1. 56. Low n-8 3. 75 Middle n-5 8.60 Hig・h n-3 11. 33. 5.13 1.71 3.50. 0.29 0. 44 0. 73. 工. 9.20 8. 60 2.28. 上67. 12. 33 7. 00 2. 35. 0. 39 1. 17 1.56. Lo\\. 3. 77* 2. 31 1. 71. 0.29* 0. 50 0. 79*. Middle n-3 7.33. 8. 67 4. 00 2. 28. 0. 67 0.50 1. 17. High n-6 8. 67. ll. 50 5. 67 2. 35. 0. 92 1. 36 2.28. Low n-10 3. 40. 3.40 2. 20* 1.88. 0. 43* 0. 60 1. 03*. 6.17 2.50 1.82. 0. 69 0. 75 1.44. 12. 00 8. 17 2.20. 1.14 2.00 3. 14. Middle n-6 6.17 High n-6 10. 00 ♯. 10 Middle n-4 2.00 High n-3 13. 00. 2. 43 1. 50 1. 70. 0.64* 0. 55 1. 19*. 2. 50 1. 00 1.61. 0. 17 0.00 0.17. 12. 00 10. 00 2. 75. 1.44 1. 89 3. 33. one month IJOW n-5 0. 27 0.53 0.80 0. 80 2.40 2.40 1. 41. 、二∴二 二 二: -二 ‥ Low : Pregnant group whose percentage ofP・ interTnedia was between 0 and 15% in subginglVal bacterialflora during pregnancy・ Middle : Pregnant group whose percentage of P・ intermedia was between o and more than 15% in subging・1Val bacterial flora during pregnancy・ 用 、ml「 -IIL-I-- ビ ′月一.・J白月…=こ高は 柄 1 亘白`へt percentage of P・ intermedia was more than 15% in subginglValbacterial flora during PregnanCy・. Redness : Mean number of gingival sites with redness. Swelling : Mean number of ginglValsites with swelling・ B五 〔こ:M門口日日川汗-叛鞘i川1\ -血bl買吊日、臣用甲高 DI : Debris Index, CI : Calculus Index. *pく. -. 14-.
(16) 803. 歯科学報. =. 0. 9. . . 0. 寸. . . O. Z. 舟日暮f票下血展‖遠冊壮E] ( % ) 00{ ○⑫. (. I.. I.. I.. :.:.. II. I.. '1..I・.I.:I:I. '・:'・':. I.i.I: I.. I.:I I:. I. I.II.I. I.;.:.. ''. =': :I I:: =1'= I: == :I :I :=l. 0. 湘. 剰 刃薦亜㊥下五月)碓氷刃(i 勅A7,時].I. ㊥ューュ蘭E]㊥缶′nFj翠1区の華亜㊥ 団. O f. O Z. . 0. ・ 垣刃 )顔 ( : 由 ' 月 言 量勅ノ,)華11果せ. ・]廉気重暗,i(ら. . 0. 寸. . . . O. Z. 0. Z. `寸1 輝. ニfJ;. 7ニ・]. 0. 八番悪魔蘭オ糖事V. 褒寡華躯オi載 録. O. OZ. 9. . ( % ). . . 0. 寸. . . . O. Z. 0. =jr- ㊥十7rj漣 潮 出. 0. ((碑瀧)碑朝W1]刃薗忠魂藍). 董rj」凧Cl髄量庫萱W麻亜1」馨亜. (蘭Yk頑朝). 右下1量董′志川1ir情W牽.凧′O.望rj舟 糎. (藁下戸 重廉)右下巨′]廉量東成 銅 糎. (韻Yk老融FEV. 右下凧′ 刃 舟)舶量勅.)事1」馨堪.寸 糎. 08 09 0f. ( % ). 畦悪W副群」∼下<i撃墜オi華強者悪機宜. 八蝶悪W十用瀬 ). 顛Bgw刃轟恒k酌量YY塵刃(近. . ( % ) 9. ・qFjV願望東軍. 埋BgG刃轟ー上下酌量YY纏刃避寒萱酎yH. 0. 藁+刊酌量YY蘭垂E]㊥'曇Tj舟 錬 ((薗車叶酌量奄事)轟車k度腫肯事). 15. ㊥ュ1′]蘭回のrt寒亜E]T 扇 ( % ) ○○︻ ◇∞ ◇⑫. O) m 戸つ eヽ】.
(17) 池田:妊娠期の口腔内所見と細菌叢および性ホルモン. 804. 妊娠期の歯叡炎と性ホルモン濃度との関係を検討する. いる''と"3回ではないが毎日磨いている"を合わせる と176名 であり,歯みがきは忘れがちであると. にあたって は妊娠14過と30週における歯敵. 回答した者はいなかったo栄養に関する薯問項目では,. 炎の状態と血清中の性ホルモン濃度との関係を調べた. 名)が妊娠して栄養に気をっけるようになっ. が,明らかな関連は実証できなかった らlo)は,唾夜中の性ホルモン濃度が血柴中のタンパク薯. たと回答し,間金することが多くなったとする者は. と結合していない遊離した性ホルモン漉度と相関性があ. 名)であったO歯科受疲行動に関しては73名 %)が,かかりつけの歯科医師をもつと回答している. ることを報告しており,さらに試料採取の簡便さや被検. が,受療状況としては痛くなると行っていると答えた者. 者に対する侵聾を極力防ぐため,血液に代わる試料と. が一番多く115名 で,定斯的に歯科医院に行っ. して唾液中の性ホルモン濃度の測定が行なわれている42-. ていると答えた者は7名 であった。. 44)。歯周ポケット渉出液中の性ホルモン濃度の定量につ. さらに,つわりの有無と歯みがき行動との関連および. いては辻の報吾45)があるが,本研究では妊産婦を対. 口腔内状態と歯みがき行動との開運を探るために,各賛. 象としていることを考慮し,その試料採取時の状態. 問項目についてクロス集計を行なったところ,つわりの. と診査時間から考えて耳下腺唾夜を用いて. 有無と歯みがき行動との関連については,つわりの有無. 濃度の定量を行なった。 青山44)は,中学産を対象として唾液中. にかかわらず約95%以上が"毎日食後に3回磨いてい る"あるいは``3回ではないが毎日磨いている''と回答. 濃度を測定し,唾液中 濃度の. し,口腔内状態と歯みがき行動との関連においては,妊. 高い群では歯敵出血が認められた者の数が多く,唾夜中 濃度の高い群では およ. 娠中の歯敵の異常を自覚している妊産婦と自覚していな い妊産婦においてその歯みがき行動に殆ど違いは無かっ. び歯敵炎症程度が低い値を示す者が多かったとした。. た。またっわりと妊娠中の栄養との関連に開しては,. ら43)は, 30人の妊産婦と10人の妊娠していない女. ``っわりで気分が悪い"と回答した妊産婦のうち. 性について,唾夜中 を測定し. が"妊娠して栄養に気をっけるようになっだ'と回答し. ているo唾液試料の違いについて らは無刺激の. ているが, "つわりで気分は悪くない''と回答した妊産. 混合唾液を用いているが,本研究においては血夜等の混. 婦において,妊娠中の栄養に気をつけるようになった妊. 入を防ぐために耳下腺より純唾液を採取し,採取時間を. 産婦は であった。. 短縮するために刺激唾液を試料とした。また本研究にお いて,妊娠していない女性および出産5ヵ月後の女性の 唾液中 濃度の平均値が妊娠初親の妊産婦の平. 考 案 いわゆる妊娠性歯敵炎の病因については,妊娠による. 均値より高い値を示し らの報吾では. 内分泌変化を主因とする考え方と,歯垢・歯石による局. の唾液中 濃度の平均値は,妊産婦の妊. 所因子を重要視する報吾がなされているが,寛在では妊. 娠1期の平均値より低い値となっている。この違いにつ. 娠期における免疫学的応答との関連についての研究. いて,彼らは として黄体親にある女性. が進み,妊娠期においては編胞性免疫の抑制が起こるこ. を選択しているが,本研究においては月経周期をとくに. とが明らかにされている32)。口腔領域の免疫において. 限定しなかった,そのため唾液中 濃度につい. も,口腔固有の に対するリンパ球の応. てこのような違いが4じたと考えられる。 妊娠斯における歯敵炎を評価するために. 答について - らの報吾 がある。 本研究においては,唾液中の性ホルモン濃度と歯敵縁. )が提唱されたが,本研究においては自然出血お. 下細菌叢に関連して口腔内臨床所見について検討してき. よび演症形成を呈する高度歯顧炎を有する被検者が妊娠. たが,細菌学的検査の試料採取に関して,妊娠親の歯敵. 新聞を通して存在しなかった。従って,炎症程度に重点. 炎が前歯部に顕著に現れる ことと,試料採取時の唾 液混入を防ぐために前歯部を対象とし,すでに発症して. 炎症の広がりを評価した。発赤および腫脹を示す歯敵部. いる歯顧炎が妊娠期に悪化するという報吾40)から,妊娠. 位数に関しては,妊娠4カ月と妊娠7ヵ月において増加. 親における歯敵炎の変化をよく反映しているものとし. し,妊娠9ヵ月に入ると明らかな炎症症状の軽減が 認められた は. て,採取部位を前歯部歯敵のうち最も炎症症状の強い部. をおくよりも炎症性変化を呈する歯敵部位数を測定し,. は,ともに妊娠3ヵ月に一旦上昇. 位とした。 -. 16-.
(18) 歯科学報. 93, No. 8 (1993). 805. し4ヵ月に入ると軽減し,妊娠8ヵ月には再び炎症症状. 細菌学的・内分泌学的検査結果を見てみると,まず妊. が悪化し, 9万月に明らかな滅少を示し,出産後は減少. 娠2ヵ月から妊娠3ヵ月において の割. したままの状態であったとしている。妊娠親間における. 合が10%近くの減少を示したo これは,妊娠2ヵ月の被. 炎症性変化は,おおむね同じような結果であった。しか. 検者が少なかった(6名)事が原因であると考えるOまた. し出産後に関して の調査では,出産. 妊娠3ヵ月から妊娠5ヵ月にかけては口腔清掃状態が良. 後に炎症症状の援解が見られるが,本研究では出産後に. 好になっていくにもかかわらず の割. 再び発赤および腫脹を示す歯敵部位数の増加がみられ. 合とブロービング時の出血歯敵部位数は,ほぼ平行して. た。. 上昇していく。これは妊娠5カ月に入ると胎盤がほぼ完. また炎症性変化と局所因子との関連において. 成し 胎盤からの により血. は,妊娠中においては歯塩に加えて,なにか 他の要図が歯敵の炎症性変化をさらに悪化させているこ. 中漠度が上昇し始め,その影響が歯敵縁下の放生物. とを示唆L は妊娠期間において,歯敵炎. 環境にも寛れてきていると考察する は の実験から性ホルモン中でのP.. の状態と および歯敵参出液量は,歯垢付. の増殖は性ホ. 着量の変化に一致しなかったとして,妊娠期間における. ルモン濃度依存性であって,狭い濃度範囲においては,. 歯敵炎の悪化は歯垢付着量の変化では説明できないとし. 性ホルモンは に対して成長促進に作用. ている ら は,妊娠期間における歯敵炎. するが,高濃度においては成長抑制に作用したとしてい. は,歯垢より歯石に強い関連が認められ,出産後は歯垢. る。これに関連して本研究においては,妊娠8ヵ月ごろ. の影響が強かったとしている.本研究において,妊娠期. までは性ホルモン は, P.. 間中の発赤および腫脹を示す歯敵部位数の変化をみる. に増殖的に作用し の割合も. と,歯垢沈着との関連よりも歯石沈着の園子が影響して. 増加していくが,唾液中の性ホルモン濃度が慮高値に達. いる傾向が認められた。. する妊娠9ヵ月には,高濃度の性ホルモンが抑制的に作. さらに,歯敵出血は妊娠期における歯敵炎の主たる臨 床症状として古くから指摘されている4)o妊娠期間中の. 用して の割合は減少を示したと推測さ れる。. 出血歯敵部位数は,妊娠2期のとくに妊娠5ヵ月におい. さらに妊娠3ヵ月から10ヵ月にかけての炎症局所の. て,グループN(非妊婦)およびグループA(出産5カ月. の割合と出血歯敵部位数との経過. 後)より有意な差をもって高い値を示し,歯垢指数はグ. から,妊娠期間における の割合と出. ループN(非妊婦)に比して低かったことから,妊娠期間. 血歯敵部位数の変化との関連性が示唆される。. 中の歯敵出血は,歯敵縁下細菌叢および内分泌学的な因. ら49)は,血清成分が 薗種の発育を促進す. 子に大きく影響を受けていることが考えられる。 20人の妊産婦について歯敵縁下綿菌叢の追跡調査を行. ることを明らかにし,その病原園子による歯敵の炎症が. なった は,歯間刺激子を用. 歯敵溝渉出液の増加をもたらし,これらの黒色色素産生. いて隣接歯敵部の をおこなったとこ. 性嫌気性梓菌群の発育を促すという悪循環を呈している. ろ,出血を認めた歯敵部位数が,妊娠2親において. としている。. より統計学的に有意に高 かったことを幸辰吾している.また彼らは,妊娠2親に. 出産1ヵ月後において唾液中の性ホルモン濃度は,初 回サンプリング時の濃度まで減少したが. P. intermedia (Bacteroides melaninogenicus subs.. の割合や出血歯敵部位数は上昇し,また発赤・. の割合が有意に増加し,これが血清中の. 塵脹を示す歯敵部位数についても増加を示した。この考. 性ホルモン濃度と強い関連があり と. 察として,出産1ヵ月後においては,出産および育児に. が の発育素としてビタミン. よる産活環境の変化によって口腔清掃状態が悪くなって いることが考えられた。また出産1ヵ月後の口腔活掃状. Kの代りに成り待るとしている。さらに は あるいは をビタミ ンKの代りとして利用できるが は利用できなかったとしてい. 態は,歯垢についてはやや滅少を示したのに対して歯石 では増加がみられた。. る16)。 - ih-. また歯敵縁下綿菌叢にとっての嫌気的環境条件から について考えると.
(19) 池田:妊娠親の口腔内所且と細菌叢および性ホルモン. 806. は妊娠期間を通じて仮性ポケットの形成は. と報害しており,さらに本研究の妊産婦の臨床所見を考. あるが,出産後は元の状態まで戻ったとしている。さら に ら46)は妊娠斯間中にいくらかアタッチメント ・ロスが認められ,出産3ヵ月後においては完全に回復 しなかったとしている。本研究の結果では妊娠月数の経. 慮してこの分楽基準である の総菌数に. 過とともに は徐々に増加し,妊娠8ヵ 月から10万月にかけて滅少がみられるが,出産1ヵ月後 には再び増加した。つまり本研究の被検者におい ては出産後,性ホルモンによる歯破線下柏菌叢への影 響が少なくなるにもかかわらず,妊娠中に定着した が出産後も歯敵縁下に存在し,炎症の 進行を誘引する可能性が考えられた。 細菌学的検査結果の中で がP. とは,ほぼ対称的な変化を示したが,これ は 菌種が の歯敵上皮細 胞への付着に関与し の定着後は の増殖が阻害され,そのため総薗数に対 する割合が対称的な変化を示したのではないかと考え. 対する割合を決定した は に 比べ,より広範園に炎症が広がり,既存の炎症部位の炎 症程度もより悪化する傾向を示したo それらのことか ら に於ける歯科保健指導の必要性が示唆 された。 さらに妊産婦グループとの比較検討のために,妊娠し ていない女性だけでなく出産5カ月後の被検者グループ を選択した。従来の疫学的調査では,妊娠親に増悪傾 向にあった歯敵炎が,出産後には緩解するという知見 が多くあるが,本研究を展開するにつれ,出産 1ヵ月後においても早急な炎症の緩解が認められない被 検者が多く,これは産額期に見られる育児による身体 的,精神的疲労からくる口腔清掃不良のためではないか と考え,さらに出産5カ月後のいわば育児中の女性につ いて調査を進めることにした は,生活環境の変化 を疾病の,L、理社会的. る。ところが窯色色素産生性嫌気性梓菌群が歯垢中に付 着するためには,ある種のグラム陽性菌が存在すること. 要因とし,妊娠もその-つとして挙げられている。さら. や は. いては,内分泌の変動によるというよりも心理社会的要. に産額親に起こる精神障害(マタニティー・ブルー)につ. と共凝集することが報吾51)されている。これらの事実. 因が重要視されている ら54)は,妊娠中の保. は,両菌種が歯敵縁下プラーク中で共存しやすいことを. 健行動に関して,妊娠期における低栄養,喫煙,飲酒と. 示していよう。また本研究の試料採取部位である炎症を. 低休養児に関連して調査を行なった。その結果,妊娠期. 有している歯敵部においては,炎症に伴い歯敵溝内がよ. における喫煙や飲酒よりも,妊娠親の保健行動に対して. り嫌気的な状態を呈し,さらに妊娠の経過とともに血清. 障害になるもの(診査や血夜検査に対する恐れや長く待. 中の性ホルモンが増加すると がより. たされる事など)の方が重要であると報告している。 妊娠中・出産後(育児中)においては,全身魔怠感や心. 増殖すると考えられる。 妊娠期の歯敵炎に関連し,歯敵組織中に お. 理的作用が歯科保健行動(菌口清掃行動,間食行動,受療. よび のレセプターの存在が提唱され,歯. 行動 に影響することが考えられる。年番的背景はあ. 敵組織が旺ホルモンの影響を受けやすい器官であること. まりにも異なるが,心理行動的にみると老年者において. が報吾1上12)されている。さらに免疫学的な見地から.性. 心理社会的要因はオーラルヘルス維持のための動機付け. ホルモンが細胞性免疫に対して抑制的に作用するとし. に関連があることが報吾されている 本研究における. て,妊娠親における免疫学的な破綻が歯叡炎を引き起こ. 妊産婦被検者に関して,口腔清掃状態が良好であった聾. すという示唆 の妥当性が高いことを本研究によって. 由として,調査を実施した総合病院産婦人科では,初診. も裏付けられよう。. の妊産婦に対して同病院歯科外来において歯科検診を行 なっており,その際の歯科保健指導の影響が考えられる。. 実際の歯科保健指導に関しては依然として画一的で, 妊産婦を一つの集団と考えた一般的な指導のままのよう. 妊産婦対象の歯科保健アンケート調査において,調査. である。本研究においては歯科保健指導の個別化の指標. 対象者の約70%が``っわり'つこよる不快を経験している. として の総菌数に対する割合と検出. が 以上の者について妊娠中の日常の保健行動とし. 率に着目し,妊産婦をさらに3つのグループに分楽し. ての歯みがきの回数への影響はみられなかった。. た ら が,歯敵炎. 妊娠中の間食に関して,森主57)は東京都杉並区保健所 の妊婦を対象にアンケート調査をした結果,間食回数の. または初期歯周炎における感染部位の総菌数に占める. 増加した者が であったと報告している。本調査に. の割合について,それぞれ -. 18 一.
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