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会長あいさつ

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Academic year: 2021

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あ い さ つ

会長あいさつ

A greeting from President of Okayama Association for Laboratory Animal Science

国枝 哲夫

Tetsuo Kunieda

岡山大学大学院環境生命科学研究科

Graduate School

of Natural Science and Technology, Okayama University

岡山実験動物研究会が 1982 年に設立されてから 今年で35 年になります。設立当初より岡山大学、川 崎医大、ノートルダム清心女子大、林原生物科学研 究所、重井医学研究所などの方々が中心となって本 研究会は運営され、岡山およびその周辺において実 験動物、動物実験に関わる多くの研究者や技術者が 参加してきました。その結果、現在に至るまで計72 回の例会が開催され、会報は32 号が発刊されるに至 り、全国に11 団体存在する地区実験動物研究会の中 でも長い歴史を持つ研究会となっています。また、 近年では、2015 年の日本実験動物学会との共催によ る第4回実験動物科学シンポジウムや、2014 年の岡 山大学の頭脳循環プログラムとの共催による国際シ ンポジウムなど、実験動物や生命科学に関連する団 体等との共同による企画も開催しています。35 周年 を迎えるにあたって、まずこのような岡山実験動物 研究会のすばらしい歴史を研究会会員の皆様ととも に再度確認したいと思います。 一方で、この35 年の間に実験動物を巡る状況は大 きく変化していることも事実です。例えば実験動物、 動物実験に対する社会の目は、この35 年間で大きく 変化し、単に「科学の発展のため」という抽象的な 目的だけでは動物の犠牲を伴う研究が認められる様 なことは無くなっています。私たち実験動物に関わ る研究者は動物実験を行うことに対する厳格な説明 責任が求められ、それに伴い文部科学省等の各省庁 からの規制も一段と厳しくなりつつあります。また、 実験動物に関わる技術もこの35 年間で大きく変化、 発展してきました。Brinster らのグループが、マウ スに外来の成長ホルモン遺伝子を導入することでい わゆる「スーパーマウス」と呼ばれるトランスジェ ニックマウスを作製して世界を驚かせたのは、岡山 実験動物研究会が設立されたのと同じ1982 年です。 その後、ES 細胞を用いたノックアウトマウスが広く 生命科学研究に利用されるようになり、近年ではゲ ノム編集技術を用いることで従来に比べて飛躍的に 簡単にしかも各種の動物で遺伝子の改変が可能とな り、現在では、生命科学諸分野の研究で組み換え動 物は不可欠な研究材料となっています。このような 実験動物を巡る社会的要請の変化や、技術的な進展 については、岡山実験動物研究会でも例会での特別 講演や会報で広く会員の間で情報を共有できる様に 努めてきました。 このような実験動物学を巡る環境の様々な変化の 中で、研究会の活動についても、これまでの活動を 継承、発展させていくとともに、時代の変化に応じ て変わるべきところは変わっていくことも必要と考 えています。実験動物学は、実験動物に関連した技 術を開発し利用する研究者、技術者や、実験動物を 自らの研究に利用して、科学の発展と人類の幸福に 資する研究者、さらには様々な社会の要請に対応し て適正な動物実験が行われる様な体制の整備に関わ る方々の協力によって成り立っている総合的な学術 体系です。35 周年を機会に、岡山実験動物研究会の 活動が実験動物学の発展に寄与するために今後どの ような方向を目指していくかについて、真剣に検討 していくことが必要となっているのではないかと考 えています。 1 0123456789

参照

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