小6- 1
-第6学年
算数科学習指導案
指導者 T1 T2 1 単元 さらに分数のかけ算とわり算を考えよう(本校教育課程 算数科単元11月 総時数14時間) 2 単元観 ○ 本単元のねらいは、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができる ようにすることである。本学年の子どもたちは、第5学年までに、整数及び小数の四則計算について学習してき ている。また、同分母や異分母の分数の加法及び減法や、乗数が整数である場合の分数の乗法及び除法が分数で ある場合の除法の計算についても学習してきている。本単元では、まず、既習の整数、小数の乗法・除法、乗数 ・除数が整数の場合の分数の乗法・除法の考え方を基にして、乗数・除数が分数である場合の乗法・除法計算の 意味と(分数)×(分数)、(分数)÷(分数)の計算の仕方について理解させる。さらに、日常生活の中での活用場面 として、時間の分数表示や分数倍の用法を扱い分数の乗法・除法の意味を一層明確にし、有用性を実感しながら、 それを用いる能力を高めることを目的としていく。そして、本単元で、小学校で取り上げる四則計算をすべて扱 うことになり、中学校で扱う負の数、無理数までの拡張や文字を使った計算の学習へとつながっていく。 ○ 本学年の子どもたちは、これまでの学習で分数について理解し、分数のたし算・ひき算の計算の仕方を進ん で考え、それらの意味について理解し、用いることができるようになってきている。分数の概念については 86 %の児童が理解している。分数のたし算、ひき算は 80 %の児童が理解し、正確に解くことができる。約分は 81 %、通分は 90 %の児童が確実に理解できている。分数のかけ算やわり算については、10 %の児童はすでに分母 同士・分子同士をかける、除数である分数の分子・分母を入れ替えた分数(逆数)をかけるという方法を知って いる。しかし、分数をかけたり、分数でわったりする計算の仕方の意味を理解している児童はいない。問題を解 くときに、既習を生かしている児童は63 %、考え方を書くことが好きな児童は 10 %である。自分の考えを進ん で発表しようと考えている児童は47 %であり、半数以上の子どもは発表を苦手としている。 ○ 本単元の指導にあたっては、計算の仕方を考えたり、計算の仕方を一般化したりする場面では一進一補型のT T指導を行い、分数のかけ算やわり算の適用題や計算の習熟場面においては、習熟度別コース学習を行う。単元 の各段階の指導については次のように展開していく。 ① 「つかむ・見通す」段階では、前単元で「分数×整数」の立式の意味と面積図を使って計算の意味を理解し たことを想起させながら、言葉の式を媒介にして分数×分数の立式の可能性を考えさせ、面積図を使って視覚 的に計算の仕方を考えさせ、考え方を説明させる。 ② 「追求する」段階では、分数×分数の計算の仕方を一般化させ、計算の仕方を理解し分数×分数、整数×分 数の計算ができるようにする。わり算においても、前単元の「分数÷整数」の学習を基に、言葉の式を手がか りに立式の意味をとらえさせる。その上で面積図を使って計算の意味を考えさせたり、計算法則を使い除数を 1にすることで、計算の仕方を考えさせる。さらに、整数÷分数の問題を扱い、計算の仕方を一般化し、計算 の仕方を理解させる。 ③ 「生かす」段階では、人体に関する問題解決や作問を取り上げ、分数の演算をより興味を持って確実に判断 できるようにする。また、これまでの学習を生かして進んで分数のたし算、ひき算、かけ算わり算の問題を解 くことができるようにする。 3 単元の目標 ○ 分数に分数をかけたり分数でわったりする計算の仕方を、進んで考えようとする。(関心・意欲・態度) ○ 分数に分数をかけたり分数でわったりする計算を、筋道立てて考えることができる。(数学的な考え方) ○ 分数に分数をかけたり分数でわったりする計算ができる。(表現・処理) ○ 分数に分数をかけたり分数でわったりする計算の意味を十分に理解している。(知識・理解) 4 学力向上プランとの関連 本単元のねらいは、分数×分数、分数÷分数の計算の仕方を、前単元の分数×整数、分数÷整数の計算の仕方 に帰着して考え、計算の仕方を一般化し、分数×分数や分数÷分数の計算が確実にできることである。 本単元では、既習の分数×整数、分数÷整数の計算の仕方を基に、分数×分数、分数÷分数の計算の仕方を 考えさせる。その際に、言葉の式や、面積図を用いて単位分数のいくつ分に着目しながら視覚的に考えさせ、説 明する活動を取り入れる。考える際には、既習の内容をもとにしながら考え、面積図に考え方を表現できるよう にワークシートを工夫する。説明する際には、考え方の根拠を図を用いて論理的に説明できるようにする。さら に、交流を通して考え方を深めるために、ペアで面積図を使いながら単位分数のいくつ分になるのかを説明しあ う活動を取り入れる。 基礎的、基本的な知識・技能の定着を図るために、「追求する段階」において、習熟度別コース学習を行い確 実に分数のかけ算・わり算の計算ができるようにする。また、算数チャレンジタイム(朝学習)と連動させ本単 元における基礎・基本の定着を図る。小6- 2 -5 単元の指導計画(総時間数 14時間) 次 段階 時 学 習 活 動 教師の支援 評価規準 見 1 ○ 4/5 × 1/3 の計算の仕方を ○ 4/5×3の計算の仕方を手がかりにして、 ○分数×分数の計算の仕 通 本 考え、計算の仕方を面積図 面積図を3つに分け、1/15 の 4 つ分を色 方を考えることができ 1 す 時 を使って説明する。 を塗らせて、計算の仕方を考えさせる。 る。(考) 2 ○4/5 × 2/3 の計算の仕方を ○ 4/5 × 2/3 と 1/3 × 4/5 の計算の仕方から ○分数×分数の計算の仕 考え、分数×分数の計算仕 共通点を見つけさせ、面積図をもとに分母 方を理解する、(知) 方をまとめる。 同士、分子同士をかければよいことに気付 かせる。 3 ○整数×分数、分数×整数の ○前時の計算の仕方を適用すれば整数×分数 ○計算の仕方を理解して 計算の仕方を考える。途中 分数×整数も計算できることに気付かせ いる(知) 約分を理解する。 る。 ○計算が確実にできる (表) ○分数×分数、分数×整数、 どんどん(T1) ぐんぐん(T2) ○分数×分数、整数×分 追 4 整数×分数の計算問題を解 ○正確に速く多くの問 ○約分に気をつけて 数、分数×整数の計算 く。 題を解かせる。 確実に計算させる。 が確実にできる(表) 求 5 ○割合を表す分数を理解し、 ○関係図をもとに立式 ○関係図をもとに、 ○分数倍について理解し 分数倍を使った問題を解く。 して問題を解かせ 「~の 2/3 倍」と倍 ている(知) る。 を付けて、2 倍と す 同じように考えさ せる。 る ○分数で表された長さを、長 ○面積の公式に当ては ○面積の公式にあて ○公式に分数を当てはめ 6 方形や正方形などの面積や めて計算できること はめて計算し、面 てもよいことを理解し 直方体の体積の公式にあて を図、式、言葉で説 積図で確かめさせ ている(知) はめて計算する。 明させる。 る。 2 7 ○分数時間の意味を知り、時 ○ 60 分をもとにした ○時計の文字盤の図 ○分数で表された時間を 間を分数で表したり、はや 割合で求めるとよい をもとに、視覚的 理解している(知) さの問題を解いたりする。 ことに気付かせる。 に考えさせる。 8 ○ 3/5 ÷ 1/3 の計算の仕方を ○面積図を見て1Œでぬれる面積は 1/3 Œで ○計算の仕方を考えるこ 考え、計算の仕方を面積図 塗れる面積を3 倍すればよいことに気付か とができる。(考) を用いて説明する。 せ、計算の仕方を考えさせる。 9 ○ 3/5 ÷ 2/3 の計算の仕方を ○前時の学習をもとにわる数を 1 にする計算 ○計算の仕方を考えるこ 考え、分数÷分数の計算の 方法を使った考えが利用できないか考えさ とができる。(考) 仕方をまとめる せる。 ○分数÷分数の練習問題をす ○分数÷分数の問題の ○分数÷分数の確実 ○分数÷分数の計算をす 10 る。 練習をする。 にわり算の問題を ることができる。(表) 解かせる。 ○分数を使ったわり算の問題 ○線分図、関係図を使 ○関係図をつかって ○割合や時間などを表す 生 11 や速さの問題を解く。 って関係を整理して 題意をつかみ、立 分数を用いて問題解決 問題を解かせる。 式して問題を解か ができる。(表) か せる。 ○分数の乗除の演算決定問題 ○言葉の式をもとに演 ○挿絵をもとに言葉 ○分数の乗除の場面で、 す 12 を解き、作問する。 算決定して、計算さ の式をつくり、演 適切に演算を選択し、 せる。 算決定をして、計 答えを求めることがで 算させる。 きる。(表) 13 ○分数のかけ算やわり算の問 ○たし算やひき算が混 ○ 基本的な計算問題 ○分数×分数、分数÷分 14 題を解き、学習内容の自己 ざった計算問題を解 を解かせる。 数の計算ができる。 評価をする。 かせる。 (表)
小6- 3 -6 本時学習 平成21年11月13日(金)5校時 6年 学級教室 (1)主眼 分数×整数の計算の仕方を生かして、分数×分数の計算の仕方を面積図を用いて考え、説明すること ができる。 (2)本時の指導観 本時学習の各段階において下記のように工夫すれば、分数×整数の計算の仕方から類推して分数×分数の計算 の仕方を考え、説明することができるであろう。 【つかむ・見通す】段階では、前単元の分数×整数の場面を想起させ、言葉の式を媒介にして 4/5 × 1/3 を立式 し、分数×分数の計算の仕方も面積図を使って考えればよいことに気付かせる。 【追求する】段階では、4/5 × 1/3 の計算の仕方を面積図にかかせ、1/5 の 1/3 が4つ分であることから、その図 をもとに計算の仕方を考えさせる。その際、単位分数のいくつがわかるように面積図を使って説明を書かせ、 考え方を交流する。さらに、ペアで隣の席の友だちと面積図を使って計算の仕方を説明しあうことにより、一 人ひとりに計算の仕方を理解させる。 【生かす】段階では、3/5 × 1/4 の計算の仕方を面積図を用いて説明し、分数×分数の計算についての理解を深 め、計算の仕方を説明できたかきたかどうかをふり返る。 (3)準備 教師;拡大した面積図・前時学習をまとめた掲示物・ヒントカード(面積図・説明用) 児童;ワークシート・前時学習までのワークシート綴り (4)学習指導過程 学 習 活 動 具体的な指導の手だて及び留意点 評価の観点 T1 T2 1 前時の学習を想起をし、本 ○分数×整数の計算の仕方 つ 時のめあてをつかむ。 は、前単元で面積図をも か とに考えたことを想起さ む せる。 (1)問題を読み、立式する。 ○分数×整数の学習をもと ○前単元の問題と比較し、 ・ に、言葉の式に当てはめ 数量の関係が同じである 1Œで4/5 ㎡ぬれるペンキ て、4/5 × 1/3 を立式さ ことをおさえ、1Œでぬ 見 があります。1/3 Œのペン せる。 れる面積×ペンキの量= 通 キでは何㎡ぬれるでしょう。 ぬれる面積に当てはまる す ことを確認する。 式 4/5×1/3 (2)前時の問題との相違点を ○式に着目させ、乗数が分 明確にし、めあてをつかむ。 数であることに気付か せ、めあてを確かめる。 4/5 ×3の計算の仕方をもとにして、 4/5 × 1/3 の計算のしかたを考え よう。 2 計算の仕方を考え、説明す る。 (1)計算の仕方の見通しをも ○面積図を使って計算の仕 ○答えの見通しが児童から つ。 方を考えればよいことに 出ない場合は、答えが4/5 ・面積図をつかえばいい 気付かせる。 より大きくなるか小さく 追 ・答えは 4/5 より小さくな なるかを予想させる。 ○分数×分数の計 りそう。 算の仕方を考え、 説明することが (2)4/5 × 1/3 の計算の仕方を ○計算の仕方を面積図を使 ○ 1/3 を面積図に書き込め できる。(考) 求 考え、計算の仕方を説明す って考えさせる。 ずにつまずいている児童 ワークシート る。 ○面積図を使って 4/5 × には 1/3 Œが1のどれ 様相観察 1/3 の式と、図とが対応 だけに当たるか、横軸に
小6- 4 -するように説明を書かせ 着目させて、4/5 × 1/3 す る。 の部分に色を塗らせる。 ○説明につまずいていると ○単位分数 1/15 がわから る きは面積図から単位分数 ない児童には、1㎡の面 は何か、そのいくつぶん 積図を5×3に分割して かに気付かせる。 いることに着目させる。 ○説明の仕方につまずいて いる児童には、図をもと に単位分数のいくつ分か に着目させて説明を書か せる。 ○「○付け法」で個別に賞 賛したり、支援をした りする。 3 計算の仕方を交流する。 (1)計算の仕方を発表する。 ○面積図に計算の順序を書 き込ませながら説明させ 考え方 る。 4/5 × 1/3 は 4/5 の 1/3 だか ○ 1/15 の4つ分だから ら、1Œの 1/3 のところに線 4/15 になることおさえ を引く。 る。 1/15 が 4 つ分だから 4/15 4/5 × 1/3 = 4/15 答え 4/15 ㎡ (2)計算の仕方を、ペアで隣 ○計算の仕方を図を指しな ○ペアの相手に説明が困難 の席の人に説明する。 がら説明させる。 な児童には、面積図を見 ながら 4/5 の 1/3 は全体 ○ペアで説明が分かるかど を何等分にした、いくつ うかお互い評価させる。 ぶんかを問いながら説明 させる。 まとめ 4/5 × 1/3 は 1/15 の4つ分だから 4/15 に なる。 4 練習問題を解く。 生 3/5 × 1/4 の計算の仕方を図や ○面積図を使って図と言葉 ○ つまずいている子に ○分数×分数の計 言葉で説明する。 で書かせる。 は、単位分数が分かるよ 算の仕方を考え うな面積図のヒントカー 説明することが か ドを渡し、支援する。 できる。(考) (ワークシート) ○「○付け法」で個別に す 賞賛したり支援したりす る。 5.本時学習のふり返りをする。 ○本時学習で大切なこと や、わかったことを記述 させる。 1 5×3 ㎡ 1 5×3 の 4つぶん 1 3 1dl 1㎡