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限りある生命

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Academic year: 2021

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第3学年○組道徳学習指導案 指導者 ○○ ○○ 主 題 「限りある生命」(資料名『命を見つめて』3-(1)生命尊重 ) 指導観 ○ 本主題のねらいは、限りある自己の生命の尊さを感じ、今ある自己の生命を生き生きと輝かせようとする 態度を育てることをねらいとしている。本主題は3-(1)の内容である。 生命は、生物として存在するための根本のことであり、活動の原動力となるものである。それは、身体的 側面だけではなく、人間としての生き方を支える精神的関係的な側面をも含む。人は、日常生活の中では、 生命について深く考えることはあまりない。しかし、生命への理解が深まると、生命の尊さやすばらしさを 感じ、生命尊重の自覚へとつながる。また、生命が脅かされたり、限りある自己の生命を精いっぱい生き抜 いた人物の話を聞いたりするような経験など、生命の有限性を意識したとき、かけがえのない自他の生命の 重さを感じ、限りある自己の生命を輝かせようとする。 この主題の主な内容は①限りある自己の生命を、生き生きと輝かせていこうとするすばらしさを感得する こと、②夢と希望をもって、よりよく生きていこうとすることの大切さに気付くこと、③人間として、限り ある生命をよりよく生きていこうとする実践意欲を高めることなどである。 本主題に関しては、小学校高学年で、誕生から死に至るまでの過程を理解することを通して、生命がかけ がえのないものであることを知り、自他の生命を尊重することを学習してきている。それらを受け、中学校 第1学年で人間の生命のみならず身近な動植物をはじめ生きとし生けるものの生命の尊厳について学習して いる。第2学年では、生きていることの有り難さに深く思いを寄せ、生命あるものは互いに支え合って生き、 自分が生かされている存在であることを学習している。第3学年で、自己の生命の尊さを実感し、かけがえ のない生命を尊重する態度を身に付けさせることは、高等学校での社会の一員としての自己の生き方を探求 するなど人間としての在り方生き方についての自覚を深める学習へと発展するものである。 ○ 本学級の生徒は、家庭科保育領域の学習において、2度の乳幼児との触れ合い体験を経験している。乳幼 児との触れ合い体験①で生徒は、乳幼児の元気のよさから、乳幼児のエネルギーの強さや生命のぬくもりを 実感している。このとき感じた「なぜ乳幼児はこのように元気なのだろう」という驚きや気掛かりを道徳の 時間につなぎ、出産のときの生命力の偉大さからきたのだと解決し、母親との共同作業である生命誕生のす ばらしさを科学的事実とともに理解している。次に、触れ合い体験②で生徒は、保育園を訪問し、乳幼児へ の関心が高くなり、触れ合い方の工夫ができるようになるとともに、乳幼児の姿を通して、自分の成長を実 感している。さらに、自分が今いるのは、今も祖父母や父母が、自分のよりよい成長を願い、深い愛情で支 え続けていることに気付いている。しかし、具体的な自己の将来像をもって、夢や希望に向かって努力して いる生徒は少なく、自分が生きている意味を考えながら行動している生徒も少ない。また、将来を展望した 上での自分らしい生き方や、周囲の人との関わり(関係性)からよりよい生き方といった時間的視点・空間 的視点におけるこれからの生き方を意識している生徒も少ない。 これらは、今、自分が楽しいと感じることを重要視しているため、将来のことまで考えが至らなかったり、 自分が生きている目的を深く考えたりすることが十分にできていないからだと考える。また、生命への深い 理解が十分ではなく、自分が今生きていることに対して有り難みを感じる生徒が少ないためだと考える。 そこで、自分の好むことや価値を認めたものに対して、意欲的に取り組み、希望と勇気をもって生きる崇高 な生き方に憧憬をもち始めたこの期に、本主題を取り上げる。そして、よりよく生きるとは、生きた時間の 長短ではなく、いかに精いっぱい生きたかが大切であり、それが自己の生命を大切にすることにつながるこ とをとらえさせたい。このことは、かけがえのない生命の大切さを実感し、限りある自己の生命だからこそ、 よりよく生きていこうとする生徒を育てる上でも意義深いと考える。 ○ 本主題の指導にあたっては、乳幼児との触れ合い体験を生かした展開を図った単元(単元名「生命の大切 さを実感しよう」)における取組の一環として、生命をとらえる視点を広げ、自己の生命の大切さを実感し、 限りある生命だからこそ輝かせていこうとする態度を育てたい。本主題においては、生徒に生命の大切さを 実感させるために、家庭科の時間に行われた乳幼児との触れ合い体験と、道徳の時間との関連を図っている。

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具体的には、2度家庭科において実施される乳幼児との触れ合い体験において、生徒が感じた疑問や気掛か りを解決させたり、道徳的価値に対しての内面的自覚をさせたり、新たな心構えを築かせたりすることを道徳 の時間にねらう。そのために、乳幼児との触れ合い体験で生徒が抱く感想を分析し、道徳の時間の主題構成を 配列する。これまでの具体的な取り組みでは、家庭科の時間に、生徒に課題意識をもたせるための乳幼児との 触れ合い体験①を生かし、生命の偶然性から自己の生命を大切にしたいという心情を育てることをねらいとし た道徳の時間Ⅰを行った(「生命尊重」[3-(1)]。次に、乳幼児との触れ合い体験②において、生徒が抱いた 「小さい頃は自分もこんなに周りの人に守られていたのだな」という感想をつなぎ、今の自分の家族とのかか わりへの気掛かりから、自分が今在るのは祖父母や父母の深い愛情に支えられてきたからであることに気付き、 家族への深い感謝や敬愛の念をもち、よりよい家庭生活を築いていこうとする態度を育てることをねらいとし た道徳の時間Ⅱを行った(「家族愛」[4-(6)]))。本時では、さらに生命の有限性に気付き、「よりよい生き 方とはどのようなものだろうか」という道徳的価値の芽生えを取り上げ、本単元全体のまとめとして、自他の 生命を尊重し、人間としてよりよい生き方をしていこうとする態度を育てたい(「生命尊重」[3-(1)])。 単元の構成と計画 意識の流れ 道徳の時間 家庭科の時間 家庭・地域関係 ・赤ちゃんってかわいいな。 ・なつかしいな。 ・幼児について調べたい。 ・そういえば、自分も小さい頃は ずっと遊んでいたな。 ・子どもと何をして遊んだらいい のだろう。 ・泣かれたらいやだな。 ・子どもと遊ぶのは不安だけど楽 しみだな。 乳幼児検診の様子を見る 1 わたしたちの成長と家族 と地域 (1) 幼いころってどんなだっ たろう (2) 幼児の生活と遊びを知ろ う ・幼児の1日の生活 ・遊びの重要性 ・子どもと楽しく遊ぶためには、 おもちゃが必要だ。 ・生命が生まれるってすごいな。 ・自分もこうやってがんばって生 まれてきたからすごいな。 ・今度の保育園訪問では、大切な 生命なのだからもっとかかわれ るように、乳幼児の発達を調べ よう。 ・人間の生命が誕生する神秘に触 れ、今自分が生きていることの 不思議さを感じ、今ある自己の 生命の尊さを感じる。 ・乳幼児の年齢にふさわしいおも ちゃを作って保育園へ持って行 こう。 (3) 幼児の心身の発達を知ろう ・体の発達 ・生理機能 ・おもちゃで子どもが喜んでくれ るといいな。 ・心、情緒、ことば、社会性の発達 ・おもちゃは発達を助ける物だな。 ・赤ちゃんが飲み込まないように 丁寧に縫おう。 ・子どもが泣いても見守ろう。 ・基本的生活習慣の発達 2 幼児とのふれあい (1) 幼児が楽しく生活できるた めに ・保育園訪問が楽しみだな。 ・次は楽しく子どもたちと遊ぼう。 ・おもちゃの意味 ・おもちゃ製作 ・おもちゃで遊んでうれしかった。 ・やっぱり子どもってかわいいな。 (2) 幼児とのかかわり方を工夫しよう ・保育園の頃がなつかしいな。 ・自分もああだったんだな。 ・自分も小さい頃は、親が来るの を保育園で待っていたな。 ・自分も、家族に大切にされて成 長してきたな。 3 子どもにとっての家族を考 えよう ・そういえば小さい頃は家族に甘 えていたな。 ・自分が家族にとってかけがえ のない子どもとして育てられ ・家族との信頼関係 4 中学生にとっての家族を考 訪問する保育園 の1日をおった ビデオの視聴 協力していただ く地域の保育園 4-(6)家族愛 主題名「つながる生命と愛情」 資料名「愛してるよカズ」 乳幼児との触れ合い体験② 「保育園を訪問して乳幼児と遊ぼう」 「道徳だより」 の発行 3-(1)生命尊重 主題名「今いる奇跡」 資料名「あなたはすごい力で 生まれてきた」 乳幼児との触れ合い体験① 「乳幼児を中学校に招いて遊ぼう」 地域から GT(乳 幼児と母親) 地域から GT(助 産師) 「道徳だより」の 発行

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・今の自分は家でどのように過ごし ているかな。 てきたことを理解し、家族の 深い愛情にこたえていこうと する判断力を育てる。 えよう ・家族のコミュニケーション ・家族の気持ちの理解 ・もうすぐ入試だけれど、家族と話 していなかった。 ・いつかは、家族も自分の前からい なくなってしまうんだな。 ・家族に感謝して大切に生きよう。 ・自分もいつかは死んでしまうのな ら、しっかり生き抜きたい。 ・生命を大切にするって、生きがい をもって生き抜くことだ。 ・現在の、自分の生き方を見つめ 直し、限りある生命だからこそ よりよく生きていきたいとい う態度を育てる。 ・家族との関係を見直そう。 ・当たり前すぎて、家族の存在を忘 れていた。 ・子どもを育てる役割 主題のねらい 1 乳幼児との触れ合い体験を生かした道徳の時間を展開し、資料「あなたはすごい力で生まれてきた」「愛し てるよカズ」「命を見つめて」を通して、生命を偶然性、連続性、有限性の視点からとらえ、与えられ支えら れている自己の生命を感じ、限りあるからこそ自己の生命を輝かせていこうとする態度を育てる。 2 流れ図やビデオ等視聴できる具体物によって乳幼児との触れ合い体験を想起したり、自己の成長と家族と のかかわりから自我関与しやすくするために保育体験ノートや家庭科学習ノートを活用したりする工夫を通 して、乳幼児との触れ合い体験を生かし、生命の大切さを実感させる。 主題の計画(全3時間) 第1次 第2次 第3次 家庭科 道徳の時間Ⅰ 家庭科 道徳の時間Ⅱ 道徳の時間Ⅲ(本時) 中 学 校 に 幼 児 を 招 い て 触 れ 合 い 体 験 をする。 主題名 「今いる奇跡」 資料名 「あなたはすごい力でうまれ てきた」(日本文教出版) 保育園を訪 問し、乳幼児 との触れ合 い体験を行 う。 主題名 「つながる生命と愛情」 資料名 「愛してるよカズ」 主題名 「輝かせる生命」 資料名 「命を見つめて」 計 画(約2時間+課外) 目標 活動と内容 配時 1 道徳Ⅱを想起し学習の方向を つかむことができる。 1 資料「命を見つめて」をもとに、疑問点や詳しく知りたい ことについて考える。 ○ よりよい生き方について自己の価値観を表出すること 課外 2 資料「命を見つめて」を通して、 よりよい生き方について自分な りにとらえることができる。 2 資料「命を見つめて」をもとに、よりよい生き方とは何か 話し合う。 ○ 自分の考えを付加・強化すること 前時 ① 3 GTとの対話を通して、自己の 生命を輝かせていこうとするこ とができる。 3 道徳的価値(生命尊重)の大切さを話し合う。 (1) GTとの対話活動を行う。 ○ よりよい生き方が生命を大切にする生き方であること に気付くこと (2) 自分にとってのよりよい生き方について考えをまとめる。 ○ 時間的視点・空間的視点の広がりからよりよい生き方の 自覚を深めること (3) 教師の説話をもとに、生命を大切にする生き方について話 し合う。 ○ 価値の実現をめざす実践意欲を高めていること 本時 ① 本 時 平成○○年 ○月 ○日(○)第○校時 第3学年○組教室にて 3-(1)生命尊重 主題名「輝かせる生命」 資料名「命を見つめて」 「道徳だより」 の発行

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本時の目標 1 資料「命を見つめて」とGTとの直接対話を通して、かけがえのない自己の生命から、自分の将来を考え、 人間としてよりよく生きていこうとする態度を育てることができるようにする。 2 主人公の生き方をもとに、自己の生命と生き方を考える活動を通して、これまでの学習内容を想起し、生 命の大切さを実感させる。 本時指導の考え方 本主題の指導にあたっては、かけがえのない自己の生命(有限性)から、生命の大切さを実感し、自分の将 来を考え、自己の生命を生き生きと輝かせていこうとする態度を育てたい。 そのためにまず、導入段階では、自己の限られた生命を、夢と希望を持ち続けて生き抜いた主人公の生き方 についての感動を表出させるために、資料の流れ図から、主人公の生き方を想起させ、1 番すばらしいと感じた 場面や道徳的疑問に思ったことについて話し合わせる。次に、展開前段では、生徒が感じた主人公の生き方へ の感動を収束させ、さらに強化させるために、GTとの直接対話を行う場を設定する。そのために、主人公の 夢や希望をもち続けて生き抜いた生き方や周りへの思いやりをもち続けた思いなど、新たにすばらしいと感じ たことについて付箋紙に記入させ、学習プリントに貼らせる。そうすることで、資料を読むだけでは分からな かった、主人公を支え続けた夢や希望や、自分を信じる気持ち、周りへの思いやりの心に気付くことができる ようにする。展開後段では、これまでの単元学習を踏まえた上で、どのように生きていくかを考えさせるため に、単元学習をまとめた保育体験ノートを見直させ、単元学習全体を振り返らせた後、自己の未来像を具体的 に表出させる。そうすることで、生命を大切にする生き方についてまとめさせる。終末段階では、自己の生命 を輝かせながら生きるすばらしさを感じとらせ、実践意欲を高めるために、教師の説話を紹介する。 準 備 教師:資料の流れ図、挿絵、これまでの学習をまとめた流れ図 生徒:学習プリント、資料「命を見つめて」、『心のノート』、保育体験ノート、家庭科学習ノート、付箋紙 学習指導の過程 活動と内容 生徒の思考の流れ 1 前時学習をもとに、生きる意味について話し合う。 ○ 生命を大切にする生き方についての気掛かりをもつこと ※ これまでの道徳で使用した資料の流れ図を掲示し、前時までの学習 で感じた思いを表出させる。 2 GTからの話を聞いた後、生きる意味やよりよい生き方について話 し合う。 (1) 疑問への答えと、瞳さんの生き方を聞き、すばらしいと感じた場面 と理由について話し合う。 ○ 主人公の生き方に対するすばらしさを感得すること <感動した場面> ・ガンと闘い続けたところ(あきらめない心) ・夢をもち続けたところ(夢や希望をもつ心) ・「骨肉腫ありがとう。」と病気にも感謝しているところ (感謝する心・思いやりの心) ・自分の意志で決断したところ(自分を信じる心) ※ 資料「命を見つめて」を読み、感動場面や疑問に感じた点について 発表させる。 ○ 前の道徳の時間では、自分に寄 せる家族の思いについて考えた。 ○ 生命を大切にすることが、家族 の思いにこたえることだと思う。 ○ 生命を大切にする生き方とは、 いったいどういう生き方だろう。 ○ 自分だったら、自分を苦しめた 病気を憎むと思うけれど、瞳さん が「ありがとう」と言ったのはな ぜなのだろう。 ○ 自分だったら、余命を宣告され たら、落ち込んでしまい、あきら めると思うけど、瞳さんがあきら めなかったのはなぜだろう。 ○ 限られた自分の生命を、しっか りと生き抜いたことがすばらしい と思う。 ○ どうして病気できついのに、テ スト勉強をがんばったり、作文を あきらめないで書いたりできたの だろう。自分にはできない。 生命を大切にする生き方について猿渡さんと対話して考えを深 めよう。

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※ 疑問に感じた点を発表する際は、自分の考えを述べた上で、発言さ せる。 ○ どうしてこのようなすばらしい 生き方ができたのか知りたい。 (2) GTの話を聞き、道徳的課題を解決したことを道徳学習プリントに 記述する。 ○ 主人公とその生き方を支える母親(GT)の生き方から、生きる 意味を感じること ※ 自分のこれからの生き方を具体的に考えさせるために、GTの話を 聞きながら、すばらしいと感じた主人公の生き方について記述する。 3 これからの自分の人間としてよりよい生き方について自分の考え をまとめる。 (1) これまでの学習活動を想起し、未来の自己像を見つける。 ○ 自己の生命の大切さにあらためて実感すること ※ これまでの学習活動から、総合的に自己の生き方を考えさせるため に、これまでの学習の流れ図を見直させ、保育体験ノートを活用する。 ※ 具体的な自己の未来像を記述させるために、学習プリントへの表出 方法の工夫を行う。 (2) 教師の説話をもとに感得した価値の実現をめざしていこうとする 実践意欲を高める。 ※ 実践意欲を高めるために、生徒の様子を紹介する。 ○ 必死に生きる瞳さんを支えるお 母さんの生き方もすばらしいな。 ○ 瞳さんがどのような場面にたっ ても、あきらめないで夢をもち続 けたことがすばらしいな。 ○ ただ漠然と毎日を過ごすことが 生きることではないのだな。 ○ 生き生きと自分を輝かせる生き 方が分かった。 ○ 夢や希望をもち、それに向かっ て全力で努力することが生き生き とした生き方であり、それを親も 望んでいるのだな。 ○ 今は勉強のことできつくて逃げ たいと思っていたけれど、前を向 いてしっかりがんばっていこう。 発問計画 教師の手立て 生徒の反応 T1 これまで、生命についていろいろ考えてきましたね。 ※ これまでの道徳の時間に使用した資料の流れ図を掲示して、生命の 偶然性、生命の連続性、生命の有限性について振り返らせる。 T2 自分が生まれてきた奇跡のこと、自分もがんばって生まれてきた ことを知って、家族とのつながりに気付きました。その家族とのつ ながり、生命の連続性から、家族が自分に寄せる思いを知りました。 そして、死が訪れるということ、限りある生命であることも、この 前の学習で気付きました。 ※ 生命をとらえる視点を構造的に板書し、自分の生命を、時間的・空 間的にとらえさせるようにする。 T3 一人一人がもっている生命を大切にするとは、どういうことなの でしょう。この前の道徳の時間の感想にも書いている人がいました が、この「生命を大切にする生き方」とは、いったいどんな生き方 なのでしょう。 ※ 自分の生き方を想起させる時間を十分にとり、生命を大切にする生 き方についての気掛かりを持たせる。 T4 今日は、「命を見つめて」から、このめあてについて考えていき ましょう。 C1 奇跡のような確率で、頑張っ て生まれてきた自分もすごいと 思ったな。 C2 前の道徳では、自分をいつま でも変わらない愛情で支え続け た家族の思いについて学習して 生命を大切にしたいと思った。 C3 生命を大切にする生き方とは どういう生き方なのだろう? C4 自分は、生命を大切にした生 き方をしているのだろうか? C5 自分は、「生命を大切にする生 き方が親孝行なのだ。」と思った けれど、どういう生き方をして いけばよいのだろう。 C6 いつかは終わりがくる自分の 生命だからこそ、自分の生命を 大切に生きていきたい。 C7 「生命を大切にする」と簡単 に言うことができるけれど、実 際にどういう生き方かを聞かれ ると、難しくて答えることがで きないな。 発問 では、生命を大切にする生き方とはどういった生き方なの でしょう。 (めあて) 生命を大切にする生き方について猿渡さんと対話して考えを深 めよう。

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T5 先週、「命を見つめて」を読みましたね。そのときに、①感動し たところ、②疑問に思ったところ を考えました。 ※ 前時に資料を読み、疑問に思ったことや感動した場面について発表 させる。 ※ 発表するときは、①自分だったらこうする、②感動した場面の順で 発表させる。 疑問に思ったこと 感動した場面 ・なぜ自分を苦しめる骨肉腫に 感謝することができたのだろ う。 ・なぜ病気で体がきつくてたま らないはずなのに、テスト勉 強や宿題をあきらめないで努 力し続けたのだろう。 ・作文で、みんなに伝えたかっ たこととは何だろう。 ・なぜ自分で治療方針を決めて いく勇気があったのだろう。 ・病気を憎まないで感謝してい るところがすごいと思う。 ・最後まで自分の夢をあきらめ ないで生き抜いた強さに感動 した。 ・病気で亡くなった人たちの思 いを伝えるために何度も作文 を書き直した強さがすばらし いと思う。 ・自分がきつくても周りを思い やる優しさがすごい。 T6 瞳さんは、どんな思いで生きたのでしょうか。お母さんに聞いて みましょう。お話をお聞きしながら、もっと瞳さんの思いが伝わっ たり、さらに感動したりしたところは黄色の付箋紙に書いていきま しょう。 G1 みなさん、こんにちは。(10分程度、お話をしていただく。) ※ GTの話を、さらに考えが深まったり、すごいなと感じたりしたと ころを、付箋紙(黄)に書きながら、聞かせるようにする。 T7 ありがとうございました。今、資料では分からないたくさんの瞳 さんの思いやすばらしさを感じることができましたね。 どうして瞳さんは、こんなことができたのでしょうか。どうして ここまで瞳さんはがんばれたのでしょう。 ※ 学習プリントに記入させたあと、発表させる。 ※ 生徒の発表を、①あきらめない心、②思いやり・感謝、③夢や希望、 ④自分を信じるの言葉で整理しながら板書する。 G2 瞳も私も、勝つことしか頭になかったんです。(5分程度、お話 をしていただく。) T8 瞳さんは、「自分の今の生命を、限りある生命を輝かせて生きる」 ことしか考えていなかったのかもしれませんね。 C8 自分だったら、自分を苦しめ る病気を憎むと思うのに、どう して瞳さんは感謝したのだろう かと、感動した。 C9 自分だったら、自分ではない 人が病気だったらよかったのに と思うのに、どうしてお母さん がガンじゃなくて私でよかった と言えたのだろと思った。 C10 治療がきつすぎて、自分だっ たら負けてしまうと思うのに、 「絶対負けない。」と思っている ところがすごいと思った。 C11 自分は、自分の病気のことな ど考えもしないで、言われる通 りにしたと思うのに、自分で治 療方針を決めていたところがす ごいと思った。 C12 自分だったら、痛いから泣い てばかりだと思うのに、ガンと 闘い続けた瞳さんがすごいと思 う。 C13 やっぱり瞳さんの生き方は、 強いな。あの強さは、どこから 来るのだろうか? C14 瞳さんの「絶対に負けない。」 という思いの強さに感動した。 C15 自分は、きついことがあると すぐに逃げてしまうのに、目の 前のことから逃げないで努力し 続けることがすごい。 C16 どうしてここまでがんばり続 けたのだろう。 C17 自分には、瞳さんがどうして あそこまでがんばり続けること ができたのか分からない。お母 さんに教えてもらいたい。 C18 周りに感謝しながら生きてい る心。 C19 どんな状況になっても、夢や 希望を持ち続けた心。 C20 自分の力を信じ、あきらめな いで頑張りぬいたところ。 発問 「命を見つめて」で、感動したところはどこでしたか。 発問 さらに、気付いた瞳さんのすばらしい心とは、どういう心 ですか。

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では、あなたたちはどうですか。自分の今の生き方を、おととい 書いてもらったけれど、生命を大切にしていますか。これから、ど のように生きていきたいですか。 ※ これまでの道徳の学習を、流れ図をもとに想起させながら、自分の 未来像を具体的に考え、記述させる。 T9 これまで、生命についていろいろな角度から考えてきました。こ れから入試が近づいて、大変になりますね。自分の生き方を具体的 に決めていくときです。これまで学習したことを思い出して、乗り 越えてほしいと思っています。 C21 限られた生命を、精いっぱい 生きたと思う。 C22 やっぱり自分の生命は大切だ な。生命を大切にするというこ とは、生き生きと輝かせて生き ることなのだ。 C23 幸せとは、お金や遊びではな いのだ。 C24 自分らしい生き方を求めて生 きることは、家族も望んでいる ことだし、応援してくれている。 しっかり頑張って生きたい。 板書計画 <猿渡直美さんにお話していただいた内容> 発問 これまでの学習を振り返りながら、これからどのように生 きていきたいですか。 ○ なぜ病気に感謝することができたのか。 これがただの骨折だったら、これだけたくさんの人の真心や優しさを知ることはなかった。治らない、難 しい病気だったからこそたくさんの人に励ましをもらって、自分が生かされていることに気付いた。だから 感謝することができた、と言っていました。 ○ どうして「ママじゃなくてよかった」と言えたのか。 娘と自分は、深い強い絆で結ばれていた。瞳を信頼して、すべてを任せていた。だから、娘の病気を知っ たときは息もできないほどもがき苦しんだ。でも、娘を失いたくない、そう思ったときに、すべてを話そう と決意した。小学校6年だったけれど、この子なら全てを話すことで、無限の力すべて引き出し、受け止め てくれると信じていた。告知したときに、「ママががんだったら、自分のほうが辛くて1週間も生きていら れなかった」と言ってくれた。そして、私が決意したことが「これまではこの子から励ましてもらったけれ ど、今度は私が強くなって、この子を守ろう」ということ。それから、病気と闘ううちに、周りにいるたく さんの人たちが、自分と同じように病気と闘っているという姿に気付くようになった。そこで、みんなの力 になりたいと思い「瞳スーパーデラックス」という大きな目標を掲げていった。再発し、宣告を受けるたび に泣き、立ち上がり、というようにどんどん強い生命力がわいてきて、あきらめない心につながっていった。 ○ なぜ生命を大切にする生き方ができたのか。 病気になって気付いたことは、当たり前の生活が当たり前でなかったということ。突然病気が襲ったとき に、何気ない1日がとてもすごいものだと気付いた。人間の心は無限に強くなること。人間の本来の力を出 すのがどのような時かを、病気は教えてくれた。生命を大切にする生き方とは、一人一人違うはず。しかし、 みんなの生命は世界にたった一つしかない。親の宝物。親は、みんなのためなら、どんなことだってがんば れる。それほどみんなの生命は、親の宝物であり、生き甲斐。大人になっていく間に、つらくて苦しいこと があったら、「自分ならやれる」と思うこと、そして自分の命は親の命でもあることを思い出してほしい。 この世に生を受けることが奇跡であるように、毎日を当たり前に過ごせるのも奇跡。その大切な一日一日の 奇跡をどう使うのか、どう生きるのか、これが生命を大切にする生き方につながると思う。

参照

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