放電プラズマのマイクロ波減衰量について
押山保常
中沢章
Measurement of the Attenuation of
Discharge plasma at S. H. F
TamotsuneOshiyama AkiraNakazawa
Synopsis We measured the attenuation of plasma in discharge tube which was inserted in a waveguide. When the discharge current is smaller than 100 milliamperes, the attenuation coincides with the theory of Montogomery. We knew that the attenuation was varied by− the frequency of the discharge current.1 緒 言
プラズマ中を伝搬する電磁波にはローレンツの理論 を適用できるが、プラズマをプラズマ減衰器として使 用する場合、設計の基礎となるものはまだ明瞭ではな い。そこでわれわれは実験の手始めとして、プラズマ が導波管の中ではどのような減衰量を示すか、市販蛍 光灯をプラズマ源としてマイクロ波減衰量を測定し若 干の資料を得たので報告する。2 本
論 単位体積当りの電子の数を11とすれば放電プラズマ の高周波に対する単位体積の複素導電率は・一÷一誓 (・)
であるから ・一瓢、i。、)一ノ(,C。,) 一_6葺η・)(η一ノ)一…元・・(2) であたえられる(1)。こsでη=〃/ω…荒・、嵩・,…篭・、毒(3)
7:電子の衝突周波数、ω:高周波角周波数である。 すなわち放電プラズマの呈するアドミタンスはコンダ クタンス分とサセプタンス分とからなり両者の比は電 子と気体分子との毎秒当りに衝突する頻度すなわち 衝突周波数および高周波の周波数によって変化する。 式(2)はすべての電子が均一なエネノレギーと自由行 程を有しており、したがって衝突周波数は一定である と仮定して成立っている。次にプラズマのような損失100
を有する誘電体を封入した導波管の伝搬定数γは電子 密度が均一であるとすれば r=α一F元β 2・2−|c・1・Lt・i−(2丁入9)2+」・州+{・・砺一㈲2}(4> 2β2−|ω声一(驚)2+元・μ・・i−{・・…(驚)2}(5) であたえられている②。こsでα:ネーパr−/Mで表 わした減衰定数、β:ラジアン/mを単位とする位相 定数、λg:空気を誘電体とする導波管の管内波長、 μ:媒質の透磁率である。式(2)よりわかるように 複素導電率はプラズマの電子密度と衝突周波数で変わ る。それ故複素導電率の大きさを変えると減衰定数と 位相定数の大きさを加減することになる。複素導霞 率の実数部の最大値はη=1のときにおこりそのとき σ・=ai == ne2/2mc・となる。電子密度を変化したとき の減衰定数の変化を周波数9400MC(λg=4.45)とし て式(4)から求めた結果を第1図に示す。 tO ぷ。 ご § き ξo.1 aol 1・t η‘°・ 1・ひ゜| 940。% o町 Ioの ‘06 lo己 lo Fig.1 〈● n(¢1・ctv。wsβめ Theoretical attenuation as functlon of electron density.放電プラズマのマイクロ波減衰量について
3 測定方法
測定装置は第2図のごとくである。被測定用放電管 は導波管のE面に10°の傾斜で挿入し(スタップ調整 により定在波比ρ<1.2におさえた)その放電管の減 衰量を標準抵抗減衰器に置換して測定を行った。尚電 力の測定には自動平衡式サーミスタブリッジを使用し た。放電管減衰器としての目的のためには導波管中の プラズマの体積は大きく且つ反射は少ないことが望ま しい。 Starding Wqve detecteT ft−erSCUtta Fig.2 Block diagrame of measurement for attenuation of plasma 22 ヲo 2s 26 24 。:1 ’9、e き16 皇R ゆ 4 2 PC Ois(hare? Curreit(UA) Fig・4 Attenuation of Discharge tube (when discharge current is DC)4 測定結果及び考察
第3図はAC50c/sで放電させた場合の減衰量であ り、第4図はDCで放電させた場合の減衰量である。 以上の結果から例えば周波数9400MCで放電管の有効 長を約50mm,プラズマ断面積を1.55cm2として放電 々流を100mAで放電させた時の単位面積、単位長当 りの減衰量はDC放電の時、0.46dbとなり、図1よ りη=0.1とすればn=6.4×10i1個/cm 3となり、AC 放電の時には0.49dbであるからη=0.1とするとη= 6.8×1011個/cm3となる。周波数9600MC放電々流250mAの時の単位長当りの減衰量はDC放電のとき
4.03db, AC放電の時0.95dbとなる。この値を図1 の理論曲線と比較すると電子密度はη=0.1ととれば それぞれn=3.6×1013,n=1.9×1012となって実測 § ξ § ‘ Fig.3 AC P ischarle CUITent 〈pmA) Attenuation of Discharge tube(when discharge curreut is AC).101
の電子密度と比較して矛盾する。すなわち上記の理論 値が満足されるのは放電々流が100mA以内までと考 えられる。以上の結果を検討するために放電管を点孤 する周波数を変えて減衰量を測定したものを第5図に 示す(伝搬周波数9400MC)。この測定結果からわか るように放電管の点孤周波数が高くなると減衰量が増 大することがわかる。直観的には周波数を上げて行け ば実効的な電子密度は管壁への拡散や再結合などを考 えると増大するように思われる。 さてこの問題に関して恰好な解決の目安を与えるも のにS.E.Yussuf(3)等の研究がある。第6図に示す ものはその結果でこれは管壁への拡散現象を説明して いる。この現象は管の中心部へ△ξε仰なる電子密度 P2 19 l6 §i・t tl、2 竃 ミ…1° 9 4 Fig.5 。iS・h・rse c・rrent《領A) Attenuation of Discharge tube (Parameter:Discharge frequeucy).昭和38年2月