山梨大学教育学部紀要 第 26 号 2017 年度抜刷
キーワードの記述に関する検討
Analysis of the Key Words Description Related to the Poverty Referred on the
Approved Home Economics Textbooks for Senior High School
神 山 久 美 坪 内 恭 子 青 木 幸 子 大 竹 美登利
Kumi KAMIYAMA Kyoko TSUBOUCHI Sachiko AOKI Midori OTAKE
長 田 光 子 齋 藤 美保子 田 中 由美子
高等学校家庭科教科書における貧困に関連した
キーワードの記述に関する検討
Analysis of the Key Words Description Related to the Poverty Referred on the
Approved Home Economics Textbooks for Senior High School
神 山 久 美
*坪 内 恭 子
**青 木 幸 子
***大 竹 美登利
****Kumi KAMIYAMA Kyoko TSUBOUCHI Sachiko AOKI Midori OTAKE
長 田 光 子
*****齋 藤 美保子
******田 中 由美子
*******Mitsuko OSADA Mihoko SAITO Yumiko TANAKA
1. 研究の背景 近年,子どもの貧困は,喫緊に解決をしていくべき社会問題として認識されるようになってきた。 2014 年に「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行され,国の責務として,子どもの貧困対策 を総合的に推進することが明記された。厚生労働省「平成 28 年度国民生活基礎調査の概況」(2017)に よると,我が国の「子どもの貧困率」(17 歳以下)は 13.9%(2015 年)で,子どもの7人に1人が貧困 状態にある。最も高かった 2012 年の 16.3%よりは若干改善したが,経済協力開発機構(OECD)加盟 国の平均を上回る水準にあり,特に,ひとり親家庭の貧困率は 50.8% と極めて高い。また,文部科学省 初等中等教育局児童生徒課(2017)によると,小学生・中学生に対する就学援助率は 15.39%(2014 年 度)であった。子どもの貧困について,依然として深刻な状況が続いている。 このような状況を背景に,我々は日本家庭科教育学会の課題研究として「貧困と向き合う家庭科- 高校家庭科の取り組みを中心に-」を行ってきた。子どもの貧困から脱却するために期待されている のが学校教育である。教育機会の平等や基本的学力の習得が保障されなければならず,またそれは ウェル・ビーイング(well-being)を追求する確かな一歩となる。特に,学校教育の一教科として生活 の自立と共生を目標とする家庭科の学習内容は重要となる。 我々の研究では,最初に「高校生の日常生活の実態調査」( 青木他,2017) を実施した。その結果, 4年制大学への進学率が低い高校では,朝食の欠食率が高い,野菜摂取不足が顕著,健康診断の受診 指示による受診割合が低い,アルバイト賃金が家計費補助に必須となっているなどの実態が明らかと なり,この結果から食生活管理や家計管理,生活設計能力を家庭科で育む重要性を指摘した。次に, 高校家庭科教員を対象にアンケート調査を実施した(田中他,2018)。その結果,貧困に向き合いたく ましく生きる力を身につけるため,家庭科での指導が必要な内容として,「生活的自立力(特に自炊能 力)」「社会で生きるために必要な力(基本的生活習慣,意欲・基礎学力・知識,情報収集・活用力,自 律力,コミュニケーション力等)」「社会保障制度と職業制度を結び付けた生涯設計」「家計管理・不利 益回避等の知識・スキル」などが挙がった。さらに,高校家庭科開設科目の全国調査(大竹他,2017) や本研究の高校家庭科教科書の調査を実施し,これらの結果から教材開発をして授業実践を行った (長田・坪内,2017)。 貧困を取り上げた独自の授業実践はいくつか散見される。例えば社会保険の仕組みをゲーム感覚で 学ぶ授業実践報告 ( 冨田・坪内,2007),貧困に立ち向かう様々な方策を家庭科の視点から示した実践 ( 大竹他,2012),貧困の格差の連鎖を断つための授業実践集 ( 大阪府立西成高等学校,2009) などであ *社会文化教育講座 **東京都立王子総合高等学校(非) ***東京家政大学 ****東京学芸大学名誉教授 *****東京都立竹台高等学校(非) ******鹿児島大学 *******九州女子大学
る。しかし,多くの学校において取り組まれている訳ではない。 平成 22 年の高等学校学習指導要領解説家庭編では,日本の貧困問題に関する記述はないがそれに関 わる内容は散見される。目標では,「生活課題を主体的に解決」し「生活の充実向上を図る能力と実践 的な態度を育てる」ことを重視している。青年期の課題である「職業選択への見通しやその準備」な どを考えさせ,子どもの育つ環境の課題解決のためには,「『児童憲章』『児童福祉法』『児童の権利に 関する条約』などに示された児童福祉の理念が重要」とし,「社会全体で子どもを育てる環境を整備し, 支援していくこと」の必要性を理解させるとしている。また,「生涯を見通した生活における経済の管 理や計画について考えることができる」とし,「契約や消費者信用,多重債務問題などを具体的に扱う」 「将来にわたるリスクを想定して,不測の事態に備えた貯蓄や保険などの資金計画についても関心を持 たせる」となっている。しかし,子どもの貧困への言及はない。 このような学習指導要領の記述は,教科書の内容にも影響を与える。生活を自立的・主体的に営む ことができる力を身につけることを目指す家庭科では,子どもの貧困が広がっている現状において, 生徒の生活課題を乗り越える力を身につける授業実践が広がることを目指したい。そのためには,高 等学校家庭科の教科書に,貧困に関する授業に必要な基本的事項の記述が欠かせない。なお,先行研 究においては,貧困に焦点化した教科書分析は見当たらない。 2. 研究の目的 そこで本研究では,貧困から抜け出す方策を示すリード役としての役割が大きい教科書について, 貧困を生み出す背景とその克服の方法に関するキーワードが高等学校家庭科教科書にどのように記載 されているのかを把握し,貧困の視点を明確にした教科書編集への示唆を得ることを目的とした。 3. 研究方法 (1) 分析対象 平成 24 年度検定済み平成 26 年度用の6社の高等学校家庭科必履修教科書を比較検討した。東京都で の採用実績をもとに,採用数が少ない「生活デザイン」(1校)は除き,「家庭総合」は6社全てを, 「家庭基礎」は1社で複数冊が出版されている場合は「家庭総合」と同じ副題のものを取り上げ,のべ 6社 12 冊 ( 東京書籍:家総 301,家基 301,教育図書:家総 302,家基 302,実教出版:家総 303,家基 304,開隆堂:家総 304,家基 307,大修館書店:家総 305,家基 308,第一学習社:家総 306,家基 310) を分析対象とした。 (2) 分析方法 1) キーワードの抽出と領域別分類 子どもの貧困の理解と克服に関係が深いキーワード及びその記述内容を,教科書の本文及び表やコ ラム等も含めたすべての範囲から抽出した。その際,教員アンケート結果で得られた「福祉・社会保 障制度,職業・雇用,家計管理,不利益回避等の知識・スキル」関連に加え,子どもの貧困に関係の 深い保育・子育て支援関連も加えた。 更にそれらのキーワードの類似した内容をまとめた結果,「福祉・社会保障領域」「保育・子育て支援 領域」「職業・家計・雇用領域」「消費生活領域」の4領域で 34 個に集約できた。領域別にみると以下 の通りである。 ①「福祉・社会保障領域」:11 個 ここでは,貧困に陥る前またその後に生活を支える役割を果たす内容という視点から,「社会保障 (社会保障制度)」「社会福祉(社会福祉法)」「セーフティネット」「社会保険(社会保険料)」「年金(公
的年金制度・国民年金・厚生年金等)」「雇用保険」「医療保険」「労働者災害補償保険」「福祉事務所」 「生活保護」「ソーシャルワーカー」の 11 のキーワードを抽出することができた。なお ( ) 内はそのキー ワードに含めた類似した用語である。 ②「保育・子育て支援領域」:9個 ここでは,9個のキーワードが抽出できた。子どもの貧困を示す用語として「子どもの貧困」「児童 労働」「ストリート・チルドレン」の3つのキーワードを,また子どもの人権を守り保護するという視 点から「児童福祉(児童福祉・児童福祉法)」「児童虐待(児童虐待防止法・児童遺棄・被虐待児童)」 「児童相談所」「児童福祉施設:その1(母子生活支援施設・児童養護施設・乳児院)」の4つのキー ワードを,貧困を乗り越えるために保護者の就労を支え,生活を支えるものという視点から「児童福 祉施設:その2(保育所・認定こども園)」「フリースクール(貧困に関わる共助・NPO等)」の2つの キーワードである。 ③「職業・家計・雇用領域」:7個 ここでは,低賃金での労働,差別的待遇や雇用形態による差別,また,社会から排除された人々及 び貧困に陥るさまざまなリスクに関わるという視点で記述されていた7つのキーワードを抽出した。 それらは「労働基準法」「男女雇用機会均等法」「ハローワーク(ジョブカフェ)」「雇用形態(雇用形態 別賃金・正規雇用と非正規雇用・正規社員・非正規社員)」「フリーター」「ニート」「生活のリスク(リ スクマネジメント・リスク管理)」である。 ④「消費生活領域」:7 個 ここでは貧困に陥る要因並びに生活再建に関わる内容という視点で記述されているキーワードを7 つ抽出した。それらは,「消費者金融」「多重債務」「自己破産」「キャッシング」「リボルビング払い」「連 帯保証人」「個人再生手続き」である。 2) 貧困に関するキーワードの「記載充実度」割合 抽出したキーワードがどの程度の扱いで教科書に記述されているかを分析するために,記載の有無 並びに用語説明の有無によってA~Cの3段階に分類した(表1)。また,その分類に基づきキーワード 別の記載状況を「記載充実度」割合として示した。 3) 各キーワードの「説明内容」別「記載有りの教科書の割合」 各キーワードにどのような説明が付されているかを知るために,教員のアンケート調査 ( 田中他, 2018) で教師が重要と述べていた事項を中心に関係する8つのキーワードを抽出し,各キーワードの説 明内容について 12 冊の教科書から記載されている内容すべてを抜き出した。記載内容別に各教科書に おける記載の有無を調べ,その結果を示した。 8つのキーワードとは「福祉・社会保障領域」では,リスク管理に関わる「年金」「雇用保険」「医 療保険」と最後のセーフティネットである「生活保護」の4つ,「保育・子育て領域」では,経済的貧 困と貧困の連鎖にかかわりの深い「児童虐待」及び「子どもの貧困」の2つ,「職業・家計・雇用領域」 表1 「記載充実度」3段階 A.キーワードの記載が有り,その説明も有る ※本文では「A説明も有り」と記す B.キーワードの記載が有るが,その説明は無し ※本文では「B説明は無し」と記す C.キーワードの記載が無し ※本文では「C記載無し」と記す
では経済格差やリスク管理に関わる「雇用形態」,「消費生活領域」からは貧困に陥る要因となる「多重 債務」である。 4) 各キーワードの教科書別「説明内容」の「記載割合」 各キーワードの「説明内容」項目の記載状況が教科書によってどのように異なるかを見るため,3) で示した8つのキーワードについて,各キーワードの「説明内容」項目の「記載割合」を教科書別に 集計して比較した。これらを領域別・キーワード別・教科書別に分類して示した。 4. 結果と考察 (1) 領域別,貧困に関するキーワードの「記載充実度」割合 領域別,貧困に関するキーワードの「記載充実度」割合について表2に示した。ここでは,抽出さ れたすべてのキーワードの各領域の記載割合の平均を見るために,各領域のキーワード数× 12 冊を母 数としてその割合を百分率で示した。その結果,「福祉・社会保障領域」の 11 のキーワードの「記載 充実度」の割合の平均値は,「A説明も有り」は 81.8%,「B説明は無し」は 3.8%,「C記載無し」は 14.4%であった。すなわち,「福祉・社会保障領域」のキーワードは平均で8割以上の記載が教科書に あることがわかった。 「保育・子育て支援領域」の9つのキーワードの「記載充実度」割合の平均値では,「A説明も有り」 は 71.3%と平均で7割以上が教科書で取り上げられ説明されていた。「職業・家計・雇用領域」の7つ のキーワードの「記載充実度」割合の平均値では,「A説明も有り」が 66.7%と他の領域より低かった。 「消費生活領域」の7つのキーワードの「記載充実度」割合の平均値では,「A説明も有り」が 70.2% と「保育・子育て支援領域」とほぼ同程度であった。 なお,「家庭総合」と「家庭基礎」別に「記載充実度」割合を比較したところ,4領域の平均では, 「家庭総合」が 74.5%,「家庭基礎」が 72.5%で両科目の「記載充実度」割合にほとんど差は無かった。 このことから貧困関連の学習に関して,「家庭総合」「家庭基礎」の教科書がほぼ同じ充実度であり,同 内容の学習展開ができる条件にあるといえる。従って以後の分析では 12 冊合計の平均値で記すことと した。 (2) 領域別,貧困に関するキーワード別の「記載充実度」割合 次に,領域別にキーワード別の「記載充実度」割合を見た。まず「福祉・社会保障領域」の「記載 充実度」割合をみると(表3),「社会保障」「社会福祉」「社会保険」「年金」「雇用保険」「労働者災害 表2 領域別、貧困に関するキーワードの「記載充実度」割合 (12 冊=100%) キーワード領域 ( ) 内はキーワード数 記載充実度(%) A キーワードの記載が 有り,その説明も有る B キーワードの記載が 有るが,その説明は無し C キーワードの記載が無し 福祉・社会保障 (11) 81.8 3.8 14.4 保育・子育て支援 (9) 71.3 3.7 25.0 職業・家計・雇用 (7) 66.7 4.8 28.6 消費生活 (7) 70.2 6.0 23.8 4領域 (34) 平均 73.5 4.4 22.1
補償保険」「生活保護」の7つのキーワードは「A説明も有り」が 100.0%で,これらは家庭科では欠 かせない重要なキーワードである事が分かった。一方「C記載無し」の割合が高いのは,「ソーシャル ワーカー」「セーフティネット」「福祉事務所」であり,これらは最近注目を集めているキーワードであ るが,最近の動向が十分反映されていないことが分かった。これらは生活の立て直しのための支援に 関わる重要なキーワードであり,記載の充実が望まれる。 「保育・子育て支援領域」の「記載充実度」割合 ( 表4) は,「A説明も有り」が 100.0%のキーワード は「児童福祉」「児童虐待」「児童福祉施設その2( 保育所・認定こども園 )」の3つであり,次いで「児 童相談所」「児童労働」が 91.7%で「記載充実度」割合が高かった。一方「子どもの貧困」と「児童福 祉施設その1( 母子生活支援施設・児童養護施設・乳児院 )」の2つのキーワードは,「A説明も有り」 が 50.0%であり,これらは「C記載無し」の割合も前者は 50.0%,後者は 41.7%で,「B説明は無し」 は 0.0%で,記載がある教科書とない教科書の両極に分かれていた。 「C記載無し」が多かったのは「フリースクール」の 83.3%であり,子どもの支援に関わるキーワー ドの記載割合が低いことが明らかになった。 また,「児童労働」「ストリート・チルドレン」に関しては,すべて海外事例としての紹介であった。 しかし,労働基準法違反を承知しながら高校生と偽って児童が働いていたり,ネットカフェで暮らし たり,ストリートではないが家の中で育児放棄され,自分で何とかしている子どもも居ないわけでは ないため,関連した日本の問題として取り上げることも必要と思われる。 子どもの7人に1人が相対的貧困状態にある中,子どもの置かれている実態を明らかにし,子ども を直接支援することに関するキーワードの記載は重要である。 表3 「福祉・社会保障領域」の貧困に関するキーワード別「記載充実度」割合 (12 冊=100%) キーワード 記載充実度(%) A キーワードの記載が 有り,その説明も有る B キーワードの記載が 有るが,その説明は無し C キーワードの記載が無し 社会保障 100.0 0.0 0.0 社会福祉 100.0 0.0 0.0 社会保険 100.0 0.0 0.0 年 金 100.0 0.0 0.0 雇用保険 100.0 0.0 0.0 労働者災害補償保険 100.0 0.0 0.0 生活保護 100.0 0.0 0.0 医療保険 83.3 16.7 0.0 セーフティネット 58.3 0.0 41.7 福祉事務所 41.7 25.0 33.3 ソーシャルワーカー 16.7 0.0 83.3 領域平均 81.8 3.8 14.4
「職業・家計・雇用領域」(表5)では,「生活のリスク」のみが「A説明も有り」で 100.0%であっ た。次いで「労働基準法」「男女雇用機会均等法」が 83.3%,「雇用形態」が 66.7%であり,一方「C 記載無し」が多かったのは,「ハローワーク(ジョブカフェを含む)」「ニート」「フリーター」であった。 「C記載無し」が多いのはカタカナ語であり,近年使われるようになってきた用語である。将来の職業 表4 「保育・子育て支援領域」の貧困に関するキーワード別「記載充実度」割合 (12 冊=100%) 表5 「職業・家計・雇用領域」の貧困に関するキーワード別「記載充実度」割合 (12 冊=100%) キーワード 記載充実度(%) A キーワードの記載が 有り,その説明も有る B キーワードの記載が 有るが,その説明は無し C キーワードの記載が無し 児童福祉 100.0 0.0 0.0 児童虐待 100.0 0.0 0.0 児童福祉施設その2 (保育所,認定こども園 ) 100.0 0.0 0.0 児童相談所 91.7 8.3 0.0 児童労働注 ) 91.7 0.0 8.3 子どもの貧困 50.0 0.0 50.0 児童福祉施設その1 (母子生活支援施設, 児童養護施設,乳児院) 50.0 8.3 41.7 ストリート・チルドレン注) 41.7 16.7 41.7 フリースクール 16.7 0.0 83.3 領域平均 71.3 3.7 25.0 キーワード 記載充実度(%) A キーワードの記載が 有り,その説明も有る B キーワードの記載が 有るが,その説明は無し C キーワードの記載が無し 生活のリスク 100.0 0.0 0.0 労働基準法 83.3 0.0 16.7 男女雇用機会均等法 83.3 0.0 16.7 雇用形態 66.7 16.7 16.7 フリーター 58.3 0.0 41.7 ニート 50.0 0.0 50.0 ハローワーク (ジョブカフェを含む) 25.0 16.7 58.3 領域平均 66.7 4.8 28.6 注:「児童労働」及び「ストリート・チルドレン」は外国の事例としてのみ紹介している。
選択において,雇用形態に関する学習は重要であり,フリーター等の非正規雇用者が置かれている雇 用環境などへの理解が必要である。教科書の説明内容は不十分と考えられ,その充実が望まれる。 「消費生活領域」(表6)では,「A説明もあり」が 100.0%のキーワードは,「消費者金融」「多重債務」 「自己破産」であった。これらは看過できない家計の問題として取り扱われている。続いて「キャッシ ング」「個人再生手続き」の 66.7%であった。しかし,「個人再生手続き」に関しては「C記載無し」 も多かった。これ以外で「C記載無し」が多かったのは「連帯保証人」の 83.3%,「リボルビング払い」 の 33.3%であり,これらは「自己破産」などの財政的な困難に落ちる原因に関わるキーワードである。 また,「個人再生手続き」は,債務超過から生活再建への移行に関わるキーワードである。リスク回避 や生活再建を学ぶためにも,「連帯保証人」「リボルビング払い」をはじめとするキーワードは欠かせな い。 (3) 各キーワードの「説明内容」別,「記載有りの教科書の割合」 各キーワードの「説明内容」別,「記載有りの教科書の割合」を表7に示した。 表6 「消費生活領域」の貧困に関するキーワード別「記載充実度」割合 (12 冊=100%) 表7 各キーワードの「説明内容」別,「記載有りの教科書の割合」(12 冊=100%) キーワード 記載充実度(%) A キーワードの記載が 有り,その説明も有る B キーワードの記載が 有るが,その説明は無し C キーワードの記載が無し 消費者金融 100.0 0.0 0.0 多重債務 100.0 0.0 0.0 自己破産 100.0 0.0 0.0 キャッシング 66.7 16.7 16.7 個人再生手続き 66.7 0.0 33.3 リボルビング払い 58.3 8.3 33.3 連帯保証人 0.0 16.7 83.3 領域平均 70.2 6.0 23.8 説明内容 記載割合 (%) 年金 ライフサイクルに関わる社会保障制度:年金(遺族年金,障害年金,老齢年金) 100.0 基礎年金と2階部分の年金 100.0 高齢者の生活の主な生活費である 83.3 被保険者の種類(第1号~第3号) 75.0 給与明細に記載された年金納付料欄 75.0 社会保障,社会保険と公的年金制度:公的年金制度の役割 66.7 20 歳からの保険料の納付 66.7 年金の種類:遺族年金,障害年金,老齢年金の説明 58.3 公的年金の原資 50.0 給付要件:加入期間 25 年以上 50.0
学生納付特例制度 50.0 公的年金の世代間扶養のバランス 50.0 年金給付水準 33.3 第3号被保険者の保険料問題 16.7 リスクに対する保障 16.7 将来の年金引き下げのリスク 8.3 16 項目の記載割合の平均 56.3 雇用保険 おもに失業に対して給付を行う 100.0 社会保険の一種 83.3 個人や家族のリスクに対するセーフティネット 66.7 教育訓練給付 33.3 雇用形態別の社会保険,福利厚生制度の適用を受けている労働者の割合 16.7 保険料は労使で折半する 16.7 基本手当日額はそれまでの賃金の6~8割程度 8.3 7項目の記載割合の平均 46.4 医療保険 後期高齢者医療保障制度,長寿医療 100.0 医療費保障 ( 疾病や出産に対して医療サービスを提供する,医療費の一部 を負担するだけで病院などの医療機関で受診できる ) 91.7 健康づくり・健康診断,特定健診,特定保健指導 66.7 給与明細に健康保険料が記載 66.7 保険料を払う ( 雇用者の場合,事業主と本人が折半して負担する。給与か ら控除される等) 66.7 高額の医療費による困窮の予防や生活の安定などを目的 (リスクマネジメ ントの一環) 33.3 組合が保険者となる健康保険と政府が保険者となる国民健康保険がある 33.3 雇用形態別の社会保険,福利厚生制度の適用を受けている労働者の割合 16.7 医療保険は非消費支出 16.7 社会保険料:給与水準に応じて保険料が決まる 16.7 少子高齢化,経済のグローバル化が急速に進むなかで,失業や収入減,医 療保険や年金給付の引き下げなどのリスクがある 8.3 埋葬料 ( 死亡時 ) 8.3 12 項目の記載割合の平均 43.8 生活保護 資産,能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する者に対し,最低限度 の生活を保障する 100.0 所得保障 66.7 自立に向けて支援する 33.3 憲法 25 条に基づく 16.7 最低生活費=収入+保護費 ( 不足する分が保障される ) 16.7 地方自治体の福祉事務所で支給を判断する 8.3 最低生活費は生活に必要な費用に家賃や義務教育費,医療費などを加えた もの 8.3 最低生活費 ( 大都市で4歳の子どもと夫婦の3人世帯の場合,月約 18 万円 程度 ) 8.3 8項目の記載割合の平均 32.3
雇用形態 非正規雇用者は正規雇用者と比較して賃金が低い 83.3 パート・アルバイト 83.3 雇用形態別時給又は年収 83.3 非正規雇用者の割合の増加 66.7 派遣社員 66.7 契約社員 50.0 非正規雇用は社会保険や福利厚生制度が不十分 33.3 非正規雇用は雇用が不安定 33.3 非正規雇用者は定期昇給がないことが多い 25.0 非正規雇用から正規雇用に代わることが難しい 16.7 非正規雇用は仕事から得られる学びの経験も浅くなりやすい 16.7 非正規雇用者の増加が若者の職業能力を低下させ国際競争力の低下を生む 16.7 非正規雇用者が増加すると未婚化・晩婚化・少子化が進む 16.7 給与明細の比較 16.7 非正規雇用者は年齢が上がるにつれて求人数が減る 8.3 15 項目の記載割合の平均 41.1 多重債務 多重債務に陥る理由 100.0 多重債務に陥った時の対処法 83.3 多重債務の事例 66.7 相談窓口 33.3 多重債務改善プログラム 16.7 5項目の記載割合の平均 60.0 児童虐待 児童虐待防止法の制定 (2000 年 ) 100.0 児童虐待防止法第3条 : 児童に対する虐待の防止 100.0 児童虐待の種類と割合 100.0 相談窓口:児童相談所,子どもの虐待防止センター 100.0 虐待をする親が抱えている問題 91.7 地域や近隣が子育て家庭に関心を持つことによる虐待の早期発見 75.0 通報による子どもの保護と精神的ケア,自立支援 66.7 児童虐待防止法第6条:児童虐待に関わる通告義務 66.7 児童虐待相談件数の推移 58.3 虐待をしてしまう親への支援や教育による虐待の再発予防 50.0 専門里親制度,乳児院,児童養護施設 50.0 虐待者の内訳 33.3 虐待が子どもに与える影響 33.3 虐待による児童死亡数 16.7 48 時間ルール 16.7 児童虐待による親権の喪失 16.7 年齢別虐待を受けた子どもの数 8.3 17 項目の記載割合の平均 57.8
子供の貧困 貧困が子どもの成長に及ぼす影響 50.0 日本の子どもの貧困率は高い 50.0 相対的貧困の説明 50.0 3項目の記載割合の平均 50.0 注:網掛け部分は,各キーワードの記載割合の平均 表7で,貧困に直接的に関わりのある「雇用保険」「生活保護」「子どもの貧困」の3つのキーワード について分析した。「雇用保険」に関する「説明内容」は7項目であり,その平均は 46.4%であった。 項目別で高かったのは「主に失業に対して給付を行う」100.0%,「社会保険の一種」83.3%,「個人や 家族のリスクに対するセーフティネット」66.7%であった。一方,「記載有りの教科書の割合」が低い のは「教育訓練給付」33.3%,「雇用形態別の社会保険,福利厚生制度の適用を受けている労働者の割 合」と「保険料は労使で折半する」が 16.7%,「基本手当日額はそれまでの賃金の6~8割程度」8.3% であった。 「生活保護」に関する説明内容は8項目であり,平均は 32.3%であり最も低かった。項目別で高かっ たのは「資産,能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する者に対し,最低限度の生活を保障する」 100.0%,「所得保障」66.7%の2項目で,逆に「記載有りの教科書の割合」が低いものは「自立に向け て支援する」33.3%,「憲法 25 条に基づく」「最低生活費=収入+保護費 (不足する分が保障される )」 が 16.7%,「地方自治体の福祉事務所で支給を判断する」「最低生活費は生活に必要な費用に家賃や義 務教育費,医療費などを加えたもの」「最低生活費 ( 大都市で4歳の子どもと夫婦の3人世帯の場合, 月約 18 万円程度 )」の3つが 8.3%であった。 「生活保護」に関する「説明内容」は十分とはいえない。「生活保護」は最後のセーフティネットと 言われるが,生活困窮者が「生活保護」の適用は厳しく制限されていると聞いて申請を躊躇し,申請 まで至っても適用を受けられずに命を絶つ例が後を絶たない。日本国憲法第 25 条には「すべて国民は, 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあり,生活に行きづまった時に「生活保護」 を利用することは私たちの権利である。「生活保護」の内容を学ぶことは,生活を再建する上で必要で ある。2014 年に施行された「生活困窮者自立支援法」も含め,生活に困窮した時,生活を再建するた めにこれらの制度を活用する学習が展開できるよう教科書の記述の充実が望まれる。 「子どもの貧困」に関する「説明内容」は3項目であり少なかった。「記載有りの教科書の割合」は, 3項目すべてが 50.0%であった。「貧困が子どもの成長に及ぼす影響」「日本の子どもの貧困率は高い」 「相対的貧困の説明」の3項目である。すべてが記載されている教科書と記載されていない教科書数が 相半ばした。深刻な子どもの貧困問題について,教科書に十分に反映されているとはいえない。 (4) 各キーワードの教科書別「説明内容」の「記載割合」 各キーワードの「説明内容」項目の「記載割合」を教科書別に表8に示した。「記載割合」の分母は, キーワードの「説明内容」の項目数である。 「記載割合」の差(最高値-最低値)をポイントと表現して示した。「記載割合」の教科書間の差が大 きかったのは「子どもの貧困」であり,最大 100%,最低0%でその差は 100 ポイントであった。以下 差が大きい順に,「雇用形態」86.7 ポイント,「生活保護」62.5 ポイント,「雇用保険」57.1 ポイント,「年 金」56.3 ポイントであり,最も差が小さい「児童虐待」でも 35.3 ポイントの差があった。 また,8キーワード 83 項目に対する各教科書の「記載割合」を比較すると,最低が 31.3%,最高が 63.9%と,32.7 ポイントの差があった。
このことから,教科書によってキーワードの「説明内容」の「記載割合」には大きな開きがあるこ とが明らかになった。すなわちどの教科書で学ぶかで,貧困の克服に関わる理解度が大きく異なるこ とが予想される結果となった。どの教科書で学んでも,ある一定のレベルの知識の習得が可能となる よう教科書は設計される必要がある。 5.まとめと今後の課題 分析の結果から以下のことが明らかになった。 ① 「家庭総合」と「家庭基礎」間では,各キーワードの「記載充実度」割合の差は少なく,4領域 平均でも「記載充実度」割合の差はほとんどなかった。 ② キーワードの「記載充実度」割合について,4領域間の比較では,「福祉・社会保障領域」は記 載が充実しているが,「職業・家計・雇用領域」の「記載充実度」は低い。 ③ 34 個のキーワードにおいては,すべての教科書に記載があるものもあれば,記載している教科 書が極めて少ないものもあり教科書間の差が大きい。 全ての教科書でキーワードの説明があったのは,「社会保障」「年金」「雇用保険」「労働者災害補償保 険」「生活保護」「児童福祉」「児童虐待」「児童福祉施設その2( 保育所,認定こども園 )」「生活のリス ク」「消費者金融」「多重債務」「自己破産」であった。しかし,支援に直接かかわる担当部署や支援員 に関わる「福祉事務所」「ソーシャルワーカー」「児童福祉施設その1( 母子生活支援施設,児童養護施 設,乳児院 )」「フリースクール」「ハローワーク(ジョブカフェを含む)」などは,「連帯保証人」とと もに「記載充実度」は低かった。 「子どもの貧困」のキーワードに関しては,半数の教科書に記載が無かった。 ④ 各キーワードの「説明内容」の項目については,すべての教科書に共通して記載されている項 目は少なく,教科書ごとに「説明内容」項目の掲載にばらつきが大きかった。 たとえばキーワード「雇用保険」に関する「説明内容」項目が 7 項目のうち,「記載割合」が8割以 表8 各キーワードの教科書別「説明内容」の「記載割合」( 各キーワードの項目数= 100%) 領 域 キ ー ワ ー ド 項 目 数 教科書A~F(1:家庭総合,2:家庭基礎) 「記載割合」 の差(最高 値-最低値) A1 A2 B1 B2 C1 C2 D1 D2 E1 E2 F1 F2 福祉・社会 保障 年金 16 75.0 % 75.0 % 75.0 % 75.0 % 31.3 % 31.3 % 81.3 % 68.8 % 25.0 % 31.3 % 56.3 % 50.0 % 56.3 ポイント 雇用 保険 7 42.9 % 42.9 % 57.1 % 57.1 % 28.6 % 28.6 % 85.7 % 71.4 % 28.6 % 28.6 % 42.9 % 42.9 % 57.1 ポイント 医療 保険 12 41.7 % 41.7 % 50.0 % 50.0 % 66.7 % 58.3 % 41.7 % 33.3 % 25.0 % 25.0 % 41.7 % 50.0 % 41.7 ポイント 生活 保護 8 37.5 % 37.5 % 12.5 % 12.5 % 25.0 % 25.0 % 75.0 % 37.5 % 25.0 % 25.0 % 37.5 % 37.5 % 62.5 ポイント 保育・子育 て支援 児童 虐待 17 64.7 % 64.7 % 41.2 % 41.2 % 58.8 % 64.7 % 76.5 % 64.7 % 47.1 % 41.2 % 64.7 % 64.7 % 35.3 ポイント 子供の 貧困 3 0.0 % 0.0 % 100.0 % 100.0 % 100.0 % 100.0 % 100.0 % 100.0 % 0.0 % 0.0 % 0.0 % 0.0 % 100.0 ポイント 職業・家 計・雇用 雇用 形態 15 66.7 % 66.7 % 86.7 % 73.3 % 46.7 % 46.7 % 33.3 % 33.3 % 20.0 % 20.0 % 0.0 % 0.0 % 86.7 ポイント 消費生活 多重 債務 5 80.0 % 80.0 % 60.0 % 60.0 % 40.0 % 40.0 % 40.0 % 40.0 % 80.0 % 80.0 % 60.0 % 60.0 % 40.0 ポイント 8キーワード83項目 に対する記載割合 57.8 % 57.8 % 59.0 % 56.6 % 47.0 % 47.0 % 63.9 % 53.0 % 31.3 % 31.3 % 41.0 % 41.0 % 32.6 ポイント
上と高かったのは「主に失業に対して給付を行う」「社会保険の一種」の2項目のみであり,「教育訓練 給付」「保険料は労使で折半」等の4項目は3分の1以下と低かった。 キーワード「生活保護」の「説明内容」の項目に関しては,「記載割合」が 100%と高かったのは「資 産,能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する者に対し,最低限度の生活を保障する」の1項目 のみで,「自立に向けて支援する」「憲法 25 条に基づく」などの6項目は「記載割合」が3分の1以下 と低かった。 キーワード「子どもの貧困」に関しては,「説明内容」の項目数は「貧困が子どもに及ぼす影響」な どの3つと少なく,全く記載がない教科書も半数にのぼった。 ⑤ 教科書ごとに見た各キーワードの「説明内容」の「記載割合」は,教科書によって大きく開き があり,全く記載がないものから多くの項目が記載されているものまで差が大きかった。 最も差が小さかった「児童虐待」でも 35.5 ポイントの差があり,「子どもの貧困」「雇用形態」「生活 保護」「雇用保険」「年金」「医療保険」「多重債務」については,大きな開きがあった。 子どもの貧困に関わるキーワードの教科書における記載状況を分析した結果,必ずしも十分な記載 はなされておらず,「子どもの貧困」問題の重要性を認識し「子どもの貧困」の理解と克服の道筋を示 す教科書は見当たらなかった。貧困に苦しんでいる子どもたちがおり,毎日の食事にも事欠き,親の 年収格差により進学先の制約を受けるなど将来の希望や夢を絶たれている現実がある。そのような中 で教科書には貧困問題に関する記述のより一層の充実が望まれる。 教科書はスペースに制約があり,必要と思われる内容のすべてを入れ込むことはできない。また, 出版社の教科書ごとに編集方針が異なってしかるべきである。しかしながらその制約の中でも今を生 きる子どもたちが抱えている貧困という深刻な課題に対して,目的意識を持ってわかり易くその原因 を解き明かし,社会保障制度や貧困からの脱出を支援するNPO 法人の活用など,自分の未来を切り開 いていく方法を提示するなどによりその目的を果たすことができるのではないだろうか。 生活様式の変化や経済のグローバル化に伴う産業構造の変化により,現代の生活の不安定化が増大 している。将来安定した生活を営むためには,生活できる賃金の保障と窮地に陥った時の生活を支え る社会保障・福祉政策や支援に関する制度の充実及びそれを活用するための知識が必要である。し かし,貧困による格差が広がっている中で,家庭科の教科書は貧困の理解と克服という視点は弱く, キーワードが出版社によって様々な領域で記載され,まとまった知識習得が困難になっている。その ため学習者は,教科書からは貧困に立ち向かうという目的意識を持ち難い。 今後の課題としては,生徒が貧困の理解と克服について高い意識を持って学習できるようにしてい くために,教科書内容の充実とともにその構成のあり方も再考する必要がある。また,今後編纂され る教科書に対し,それらが求められていることを提案し続けることも必要である。 2014 年に「生活困窮者自立支援法」が施行され,生活保護に至る前段階の自立支援策が強化される こととなった。家庭科はこのような新しい流れを取りこみながら,生徒の自立を支える教科にならな ければならない。 本研究は,日本家庭科教育学会より研究助成を得て行われた第3期(2014 年7月~ 2017 年3月)「課 題研究」のテーマ「貧困と向き合う家庭科―高校家庭科の取り組みを中心に―」の研究成果の一部で ある。
<引用文献> ・青木幸子,大竹美登利,長田光子,神山久美,齋藤美保子,田中由美子,坪内恭子.(2017).貧困と向き合う家 庭科教育;高校生の日常生活を対象としたアンケート調査結果から.日本家庭科教育学会誌,59(4),218-227. ・大阪府立西成高等学校.(2009).反貧困学習;格差の連鎖を断つために.大阪:解放出版社. ・大竹美登利 ( 監修 ),中山節子,藤田昌子,坪内恭子,冨田道子,中野葉子,松岡依里子,若月温美.(2012).安 心して生きる・働く・学ぶ;高校家庭科からの発信.東京:開隆堂出版 ・大竹美登利,青木幸子,神山久美,齋藤美保子,田中由美子,坪内恭子.長田光子.(2017).子どもの貧困と高 等学校家庭科カリキュラム:大学進学率別にみる家庭科の科目開設状況.東京学芸大学紀要総合教育科学系,68(2), 331-340. ・長田光子,坪内恭子.(2017).(授業実践のひろば)安くて,栄養バランスのよい食事作りに挑戦!;貧困と向き 合う家庭科の授業開発.日本家庭科教育学会誌,60(3),145-149. ・厚生労働省.(2017).平成 28 年 国民生活基礎調査の概況,15 ・田中由美子,青木幸子,大竹美登利,長田光子,神山久美,齋藤美保子,坪内恭子.(2018).貧困と向き合う家 庭科教育;高等学校家庭科教員へのアンケート結果から.日本家庭科教育学会誌,60(4),(印刷中) ・文部科学省初等中等教育局児童生徒課.(2017).要保護及び準要保護児童生徒数の推移 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/03/1362483_18.pdf(2017/10/1参照) ・冨田道子,坪内恭子.(2007).(授業実践のひろば)社会保険の仕組みを学ぶゲームの開発とその実践.日本家庭 科教育学会誌,50(3),193-198