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[報告]学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告

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Academic year: 2021

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校外展示の意味と派生効果

各展示会の概要

 本稿は造形学部造形学科環境デザインコースで 学ぶ学生作品の校外展示報告(2010 年~ 2014 年) である。環境デザインコースではプロダクトデザ イン、インテリアデザイン、建築デザインの科目 をカリキュラムに取り入れているが、なかでもプ ロダクトデザインの授業で取り上げた課題制作と 学生が自主的に制作した作品を機会あるごとに校 外の展示会で発表してきた。プロダクトデザイン の授業目的としてデザイン開発プロセスを学ぶこ とが第一に上げられるが、当然成果物として出来 上がったモノの評価は重要である。市場性が反映さ れ、多数の使用者、広い購買層をターゲットとし た製品デザインの性格上、教員による評価に加え、 複数の専門家や一般ユーザーの意見など多くの客 観的評価があってよい。  このような考えのもと、毎年、学外での展覧会、 展示会への出展をおこなって来たが、結果としてさ まざまなメリットがある。まず学生の制作へのモチ ベーションが高まることが上げられる。プロのデザ イナーや専門家、業界関係者の意見を直に聞ける ことは、実際に会場でアテンドしている学生にとっ て意義深い。企業の開発担当者や職人、デザイナー 達、また他校との交流を通して、専門実習や就職に つながる機会も増す。行政や業界関係者からデザ インプロジェクト参加への誘いや材料の提供など の提示を受けることもある。学生の活動を地域の 人たちに知ってもらい、大学の存在を広報するこ とで、地元の産業との連携も生まれてくる。工房 や工場見学は地場産業を知る良い機会となる。ま た作品の製品化、商品化のチャンスにもつながる。 後述のように産学連携、産官学連携によるプロジェ クトの発表を兼ねた展覧会もこれまでに複数回開 催された。  素材にダンボールを使ったプロダクトの課題で は、富士市にあるメーカーと連携して製品を開発 し、講評会には企業から担当者が参加。その後、当 企業が出展した「危機管理産業展」のブースに素材 の新しい使い方の例として学生作品が並べられた。  「世界お茶まつり」は3年に一度、静岡市で開催 される国際的なイベントである。2010 年にはプロ グラムの一つとして「ワールド茶器コンテスト」が 行なわれ、国内外の茶器メーカーやデザイナーが 実際の製品を持って参加した中、常葉学園大学(当 時)からは2年生が応募し入賞を果たした。その 3年前の 2007 年には造形学部環境デザインコース としてブースを出展した。(常葉学園造形学部研究 紀要第6号参照)  「シズオカ [KAGU] メッセ」は毎年静岡市で開 催される静岡県家具工業組合主催による全国規模 の家具見本市である。会場内で一般(組合員以外) のデザイナーや学生がブースを持ち作品展示でき るのが「デザイナーズサテライト」であり、常葉 大学造形学部は 2010 年より毎年出展を重ねている。 プロのデザイナーに混じっての展示は、バイヤーや 家具業界関係者、メディア、一般消費者の目に触れ、 直に意見、感想を得ることができ、学生にとって は大きな刺激となっている。2011 年の展示の際に は静岡市中山間地振興課より市産材を活用したプ ロジェクトへの参加依頼を受け、翌年には静岡市 産材活用推進情報センター「ききしず」において 展覧会を開催し、プロジェクトの成果を発表した。  2013 年の「シズオカ [KAGU] メッセ」デザイナー ズサテライトでの展示では、集成材の全国組合関 係者から学生デザインコンペティションの企画提 案があり、材料の提供、工場見学、優秀作品に対 する賞などの協力を受け、学生プロダクトデザイ ンコンペティションが実現した。  「交展」はデザイン静岡(フリーのデザイナー団 体、設立 1999 年)と公益財団法人静岡産業振興協 会が主催する地域の産業振興を目的とした展示会 であり 2011 年より毎年開催されている。会員と県 内外の会員以外のデザイナーやメーカーが出展す る展示会であるが、学びの場として学生の参加も 認められている。  2014 年には 2 年生から4年生の有志 17 名が「東 京デザイナーズウィーク」(TDW)へ初参加した。 TDW は国際的な一大デザインイベントであり、10 日間の会期中、国内外から 11 万人超の入場者があ る。学校展には外国からの参加を含め 60 校が出展。 本校学生有志が約5ヶ月にわたって企画、製作した 「再 Re」は観るより参加する形式の木製立体作品 で来場者には興味を持って受け入れられた。製作 に要した材料は、全国集成材工業協同組合のご好 意により杉集成材が提供された。その杉から発せ られる香りが作品のアクセントとなり好評を得た。

学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告

Report on the Exhibitions of the Students’Product Design Works

常葉大学造形学部 紀要 第13号・2015

神津宏昭

KOZU Hiroaki 2014年12月5日 受理 71 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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展示会一覧

2010 年(平成 22 年)  【世界お茶まつり 2010】   主催:第4回世界お茶まつり実行委員会   会期:10 月 28 日~ 10 月 31 日  会場:静岡県コンベンションアーツセンター  “グランシップ”    *「ワールド茶器コンテスト」に学生(大川梓)  作品を出品し入賞(普及奨励賞)を果たす。  【危機管理産業展】  主催:株式会社 東京ビッグサイト  会期:10 月6日~8日   会場:東京ビッグサイト  展示:富士木材株式会社ブースに学生の段ボール作      品展示  *段ボールメーカーより材料の提供を受け、段ボール を使ったプロダクトデザインを制作。講評会にメー カー担当者が出席し優秀作品を選択、展示会に出 品する。  【国際ユニヴァーサルデザイン会議 2010in はままつ】  主催:国際ユニヴァーサルデザイン協議会  会期:10 月 30 日~ 11 月3日   会場:アクトシティ浜松  展示:学生作品と大学案内展示。 2011 年(平成 23 年)  【シズオカ [KAGU] メッセ 2011 デザイナーズ   サテライト】   主催:静岡県家具工業組合  会期:6月7日~ 11 日  会場:ツインメッセ静岡 大展示場  展示:常葉学園大学ブースに学生作品展示。  *展示会場で静岡市担当者より市産材活用推進プロ ジェクト参加の提示がある。 2012 年(平成 24 年)  【静岡市産材活用デザインプロジェクト】  主催:静岡市中山間地振興課  会期:3月2日~ 25 日  会場:静岡市産材活用情報センター「ききしず」   展示:市産材(杉、檜)を使ったプロダクトを展示。  *静岡市産材(杉、檜)の提供を受け、インテリア プロダクトをデザイン・製作し展示をおこなう。また デザイン作業に先立ち製材工場を見学する。  【シズオカ [KAGU] メッセ 2012 デザイナーズ   サテライト】  主催:静岡県家具工業組合  会期:6月5日~7日、9日~ 10 日  会場:ツインメッセ静岡 大展示場  展示:常葉学園大学ブースに学生作品展示。  【交展 2012】   主催:デザイン静岡、(公財)静岡産業振興協会  会期:11 月 23 日~ 25 日  会場:ツインメッセ静岡 4階レセプションホール  展示:常葉学園大学ブースに学生作品展示。 2013 年(平成 25 年)  【シズオカ [KAGU] メッセ 2013 デザイナーズ   サテライト】   主催:静岡県家具工業組合  会期:6月4日~6日、8日~9日  会場:ツインメッセ静岡 大展示場  展示:常葉大学ブースに学生作品展示。  *展示会場にて全国集成材工業協同組合より集成材 を使ったプロダクトデザインコンペティションの企画 提案がある。その後集成材工場を見学し、提供を 受けた材料を使い学内コンペを実施。コンペ参加 作品は学内ギャラリーにて展示し、審査の上、入賞 作品には組合より賞状と副賞が授与された。  【交展 2013】   主催:デザイン静岡、(公財)静岡産業振興協会  会期:12 月6日~8日  会場:ツインメッセ静岡 3階第3小展示場   展示:常葉大学ブースに学生作品展示。 2014 年(平成 26 年)  【シズオカ [KAGU] メッセ 2014 デザイナーズ   サテライト】  主催:静岡県家具工業組合  会期:6月3日~5日、7日~8日   会場:ツインメッセ静岡 大展示場  展示:常葉大学ブースに学生作品展示  *卒業制作作品(ドレッサー)に対し、鏡メーカーよ り商品化を提示される。  【東京デザイナーズウィーク 2014】  主催:デザインアソシエーション NPO  会期:10 月 25 日~ 11 月3日   会場:明治神宮外苑絵画館前   展示:ASIA AWARDS 学校作品展屋外展示に参加。 参加学生:瀧賀香瑠、松島佑莉子、松村翼、藤田奈己、 石垣諒、西ケ谷優季、藤原里保、芝原大雅、鈴木 菜津美、藤野真実、中原由希子、袴田有深、池田 愛沙子、長谷川英輝、長尾隆生、大橋祐斗、山梨 滉大  *全国集成材工業協同組合より集成材の提供を受け 木製造形作品〔再 Re〕を出品する。 72 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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課題と今後の展開

■シズオカ[KAGU]メッセ 2011 デザイナーズサテライト  【交展 2014】  主催:デザイン静岡、(公財)静岡産業振興協会  会期:12 月6日~7日  会場:ツインメッセ静岡 大展示場ビューフロアー   展示:常葉大学ブースに学生作品の展示。  学生作品の校外展示には前述のようにさまざま なメリットがある一方、課題も多い。制作に伴う 材料費、消耗品代、運搬費などの経費捻出の問題。 搬入搬出にかかる労働力確保と通常の授業体制の 合間を縫う時間的な制約の中での活動。作品の質 の維持等。今後はこのような外部の展覧会や展示 会参加をあらかじめ視野に入れて授業編成を整え、 学生のモチベーションを引き出しつつ、積極的な 活動が可能となる全学的な体制の強化と受け入れ 姿勢が望まれる。 【謝辞】  最後に材料の提供、作品の製作、プロジェクト の提案と実現、展示会への出品等でお世話になっ た多くの皆様に感謝するとともに御礼を申し上げ る。 73 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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■静岡市産材活用デザインプロジェクト 2012 ■シズオカ[KAGU]メッセ 2012 デザイナーズサテライト 74 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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■交展 2012 ■シズオカ[KAGU]メッセ 2013 デザイナーズサテライト 75 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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■交展 2013 ■シズオカ[KAGU]メッセ 2014 デザイナーズサテライト 76 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

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■東京デザイナーズウィーク 2014 77 学生によるプロダクトデザイン作品の校外展示報告 〈報  告〉   神津宏昭

参照

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「美を科学する」巡回展 日本財団助成事業 提供:

■はじめに

「光」について様々紹介や体験ができる展示物を制作しました。2018

①中学 1 年生 ②中学 2 年生 ③中学 3 年生 ④高校 1 年生 ⑤高校 2 年生 ⑥高校 3 年生

○現場実習生受け入れ 南幌養護学校中学部3年 3名 夕張高等養護学校中学部3年 1名