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第16章 ミクロの力学とマクロの熱力学 (10/9)

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Academic year: 2021

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第16章 ミクロの力学とマクロ

の熱力学

(2)

気体分子運動論

(1)

x y z Y Z X A B 分子1個の質量を m 、速度を v 、 各座標方向の成分を(vxvyvz) とする。 1つの分子がx軸に平行な面Aに 衝突すると、面Aの受ける力積2mvx となる 次にこの分子が面Bに跳ね返って再び 面Aに衝突するまでの時間は 2X/vx で あるから、この分子が面AB間を往復し て 単 位 時 間 にA に 衝 突 す る 回 数 は vx/2X である。したがって、単位時間あ たりに面Aに与える力積、すなわち面A に与える力は面Aに垂直で、その大き さは次のようになる。 気体の分子は異なる速度で運動してい るが、全ての分子に対するこのような mvx2/X を加えると気体が面Aに及ぼ す力となり、それを面Aの面積 YZ で割 ると、面Aの受ける圧力 p が得られる。 ここで、V は気体の体積。 2 2mvx( /vx 2X)mvx X 2 2 x x m m p v v XYZ V

(3)

気体分子運動論

(2)

分子の数は極めて多く、また気体が 熱平衡の状態にあるときは、分子の 運動は等方的であるとみれるので、 となり、分子の数を N として、速度 の2乗の平均値 を用いると、 となり、これはボイルの法則を表す こととなる。また、 となり、状態方程式と比べると、 という関係式が導かれる。 2 2 2 2 3 z x y v v v  v      

2 2 v v N

2 1 3Nm p v V  2 2 1 3 2 pV N m v         2 1 3 2m v  2k TB

(4)

輸送現象

熱が平衡状態になくて、温度が場 所によって異なるとき、温度が一様 な熱平衡状態になろうとして、熱が 高温部から低温部に移動する。この ように、ある物理量が一様でないと きに、対応する物理量が移動する現 象を輸送現象という。 熱の場合も同様に輸送現象が生 じ、単位時間あたりの移動量を特に 熱流という。熱流は2者の温度差 T2  T1と、熱の伝わる表面積 A に比例 して、伝わる距離 L に反比例するた め、熱流 dQ / dt は、 となる。ここで k は熱伝導率と呼ば れ、物質固有の量である。 2 1 T T dQ kA L dt             材質 熱伝導率 [W/m・K] ダイヤモンド 2300429 銅 401 銀 429401 金 317 アルミニウム 23780.2 ガラス 1.4 レンガ 0.720.17 ヘリウム 0.152 軟質ゴム 0.13 空気 0.026

(5)

放射による熱の伝導

温度のある物質は光を放出する。 この光は電磁波の一種で、放出され るエネルギーは、物質の表面積に 比例し、絶対温度の4乗に比例する。 表面積を A、絶対温度を T とすると、 単位時間あたりに放出されるエネル ギー P は、 P = AeT4 と な る 。 こ こ で  = 5.67×108 [W/m2K4]はシュテファン・ボルツマン 係数と呼ばれ、e は放出率と呼ばれ る。 物質は、光を放出すると同時に、 まわりの光を吸収する。そのため、 周囲の温度が T0 のとき、 P = Ae(T4  T 04) のエネルギーを放出することとなる。 熱平衡の状態とは、この放出エネル ギーと吸収エネルギーが釣り合った 状態と言える。 全ての光エネルギーを吸収する、 放出率が1の物体を黒体と言う。 黒い物体ほど、光を反射せず、光 エネルギーを吸収して、温度が上が りやすく、白い物体は、光を反射して いるため、温度が上昇しにくい。

参照

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