1一日−5 2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会
春季研究発表会
不動産価格変動モデルの構築とMパースモーゲージの価格評価
木島正明 KI.7IMA Masaaki
小守林克哉 KOMORIBAYASHIKatsuya
阿久津なぎさ AKUTSUNagisa
このような方法で推計した〃関数とα関数は次
の図の通りである.これらの図より,不動産のリ
01106850 京都大学
01110340 興銀第一FT
興銀第一FT
且 はじめに
本研究では,不動産の価格データをもとに価格
変動のモデル化を試みる.具体的には財団法人日
本不動産研究所の発表している全国市街地価格指
数をもとに,1955年9月から2000年9月までの
半期データを使用して,ノンパラメトリック推定
を行い不動産価格の変動モデルを構築する.さら
にこのモデルを用いたアプリケーションとしてリ
バースモーゲージ商品の価格評価を行う.
図1:〝関数
…
−808
不肋虚変動申
2 不動産の価格変動電デル
不動産めリターンを月と表現し,月が以下のよ
うなプロセスに従うものと仮定する.
d月=〃(月,りdf+♂(月,f)dzl (1)
ただし,Zは標準ウイナープロセスを表す.(1)式
に対して〝(月,りおよぴJ(月,りをノンパラメト
リック推定手法の1つであるカーネル推定を用い
て表現する.これは,次のように表現される【4】.
図2:α関数
0.ロロ○
0.Ot】†
0.008
0.005
0.004
2 −0.10.0 0.10.2 0,8 0.d O.
不軌点双助寧
月毎1一月h
(2)
叫(Ji)
ターンは,その水準が−10%から25%程度の水
準にあるときはランダムウオークであるが,それ
以外の範囲になると中心回帰性をもつことなどが
分かる.
吉江1− fi
2
札.1一月f‘‥′n、\
−〝(月) 叫(月)
f汁1−ti
(3)
ただし,叫(月)は次のように定義される.
3 灯』♂竜一鼠0モロゲージ商品の価格
評価
リバース。モーゲージとは不動産を担保にして
融資を行う商品である.このような商品は,融
資金額の設定方法などにいくつかのバリエーシ
ョンがあるが,本研究ではこれらのうち,最も単
純な契約形態を取り上げる【2】.現時点をtoとし
て,契約の満期時点をr=fれとする.融資は満
月一札
(4)
叫(月)=
月一月h
ここで,∬(・)はカーネル関数で,今回の推定では
次式で定義されるようなガウスカーネルを用いた.
瑚=
去expト;z2〉
(5)
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期,または契約者が死亡するまで満期までの各年
仙=(),・,一′い−1)の年初に金額β∫が支払われ
るものとする.契約が満了すると清算が行われ,
契約者は過去に支払われた融資額と融資コストの
合計額に金利利息を加えた清算金額と,担保不動
産価値の小さい額を支払うような契約を考える.
このとき金融機関の支払キャッシュフローの割引
現在価値を坪,受取りキャッシュフローを巧∼と
表現すると,
表1:リバース・モーゲージの商品設定
現在の担保不動産価値C(√0)
4,0り0万円
現在の金利r(fu) 2.0%
契約の満期r 2()年
死亡率 1.0%(一定)
尚,(G),(7)式の評価のためには,(1)、(9)式を
次のようにり・スク調整する必要があるが【l】,今
回の計算ではリスクプレミアムは時間によらず,
入〟(り=0,入,・(り=0とした.
d月 =(/上(凡f)−け(凡り入尺(り)df+け(凡f)d乏1
牒・1{′‘<r,
丘際一ノ宮叫
]
叶か叫111ill柚叫
Pf−
P尺
竺夏
”l_刷)_T
鵡+Jr√d乏2
(ん・= C
(7)
ここで,γ(りは無リスク金利,∼は清算時点を表
し,契約者の死亡時点丁を用いてf=(T∧r)と
表される・また,C(りは担保不動産の時点fにお
ける価値,ム(りは時点fで清算を行う場合の想定
清算金で過去の融資総額の清算時点の価値として
次のように定義される.
図3:コストと融資額の関係
†l−1
坤)=∑
i=0
[e小u)d’u
・㈲・α))・1{ふ]
(8)
(8)式において,αは契約者が融資を受ける場
合のコスト,すなわち金融機関の収益を表す.
この他の計算結果については当日紹介する.
4 数値計算
以上のような設定のもとで,PFとア尺が等しく
なるような融資コストをシミュレーションを用い
て推計する・不動産のリターンは(1)式に従うも
のとし,一方,金利については次式のようなCIR
モデルを用いてシミュレーションを実施した.
d叫)=C(叩l−r匝+Jr\斤dz2 (9)
パラメー タとして,C=0.04197,〃l=0.04308,
Jr=0.d4639とし【31,不動産と金利の相関はβ=
0.2とした.このとき,表1に示すようなリバー
ス・モーゲージ商品について,10000回のシミュ
レーションにより,αの水準により融資額がどの
ように変化するかを計算した結果が図3である.
参考文献
【1】木島正明(1999),期間構造モデルと金利デリ
バティブ
【2】青沼君明,村内佳子(2000),「リバース・モー
ゲージの評価モデル」,応用数理学会論文誌,
第10巻3号,187−198.
【3】小守林,星野,原田,飯田(1995),「日本国債
市場における金利リスクプレミアムの推定」,
日本OR学会春季大会アブストラクト集
【4】James,J.and N.Webber(2000),Interest
和才e mo(geJJわとダ,Wiley.
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