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データベースのXML化による効果

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Academic year: 2021

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(1)3G-2. 情報処理学会第66回全国大会. データベースのXML化による効果 柴田. 和紀. 富士通ネットワークテクノロジーズ株式会社. 1.はじめに 近 年 Extensible Markup Language ( 以 下 、 XML)がインターネット標準メタ言語として注目 され、論理的な文書構造の記述やデータ交換等 幅広い分野での活用が報告されている。現在、C 言語で開発された既存ソフトウェアと Web 系 (Java,HTML)ソフトウェアとのインタフェース 技術として XML を導入し、開発に効果を上げて いる。 本論文では、XML が既存ソフトウェアと Web 系 ソフトウェアとを組み合せた開発にもたらす効 果について効率、品質の2点から報告する。. 2.XML選択の経緯 既存ソフトウェア製品に Web 系言語で開発し たアプリケーション機能を追加するソフトウェ ア開発における効率面の課題として、以下の3 点が挙げられる。 ☆ 新規および既存ソフトウェアがアクセスす る DB の構成 ☆ Web 系言語との共存を前提として作られて いない既存ソフトウェアの改造量の縮小 ☆ 試験用の DB データ作成方法 これらの課題を解決するために言語間 I/F と DB アクセス処理が小規模で開発できる技術を中 心に調査した。その結果、次の理由から DB を XML 化することにした。 ☆ XML はマークアップ言語であり、文書はテ キストファイルになるため、データ作成が 容易である ☆ ソフトウェアの動作環境に合わせたデータ の読み替え処理が不要 ☆ DB の I/O として XML パーサが公開されてお り、標準化 API(DOM)を使用することでデー タアクセスが可能. ☆ XML パーサは様々な言語で作成されたもの が公開されているため、既存ソフトウェア とも親和性が良い 3.XMLを組込んだ開発 XML を C 言語開発された既存ソフトウェアに組 込むため、以下の構成とした(図1)。. 既存ソフトウェア アプリケーション. パーサ用I/F( DLL). XMLパーサ (MSXML). 新規ソフトウェア. アプリケーション + XMLパーサ. XML DB. 矢印はデータの流れを表す 図1.ソフトウェア構成 既存ソフトウェアの改造は、次の作業を実施 することで開発量を抑えた。 XML パーサの移植 XML パーサ(MSXML)は、C++用ソースコードが公 開されているため、既存ソフトウェアと同一環 境で動作するようにした。さらに、XML パーサを アプリケーションと分離し、アプリケーション の動作負荷を軽減させた。 パーサ用 I/F DLL の作成 XML-DB へのアクセスが必要なアプリケーショ ン用に、XML パーサとの I/F DLL を作成した。そ のため、アプリケーションの改造は DLL 呼び出 し処理の追加だけとした。 新規ソフトウェアには、開発言語ごとに対応 す る XML パ ー サ (C++:MSXML Java:XML Parser for Java)を組込んだ。. The effect by XML-izing of a database Kazuki Shibata Fujitsu Network Technologies Limited. 1−185.

(2) 4.導入効果 XML を利用した効果を、従来型 DB を使用した 作業と比較し評価した。 4-1.開発効率 効率面での効果を設計/製造/試験の工程ごと に検証する。 設計工程 バイナリ形式の従来 DB は、バイトバウンダリ や DB サイズを考慮した設計が必要である。また、 リレーション用のオフセットや仕様追加のため の領域確保も必須である。そのため、DB 構成検 討や設計レビューに多くの工数を必要とする。 DB を XML 化し、XML の技術を利用することで リレーションが簡易化し、必要以上の DB 領域が 不要となった。そのため、DB サイズが半減し、 さらにレビュー工数削減に繋がった。 製造工程 従来型 DB での開発は、アプリケーション用に DB アクセス用のモジュール開発が必須である。 また、データ展開や排他制御のための処理が複 雑化する傾向にある。 DB アクセスに XML パーサを利用することでモ ジュール作成,データ展開処理,排他制御の開 発量がゼロとなった。また、XML で用意されてい る DTD を活用することで DB に登録するデータの 正当性検証も不要となった。 試験工程 XML パーサでデータアクセス部が隠蔽されてい るため、通常、DB 新規作成時に必要であるアク セス処理,アプリケーションの動作検証が不要 となった。また、テキスト形式であること、XML データ作成用のソフトが多く公開されているこ とから、これらを活用することでさらに試験用 DB 構築作業が効率化された。. 0. 従来型開発. 100 [% ] 製造. 設計. 試験. 84. XML 適用. 設計. 製造. 試験. 表1.開発工数の比較 4-2.品質 XML パーサにより DB へのアクセス処理が隠蔽 されたため、DB への I/O 処理に問題が発生しな かった。また、アプリケーションと DB との I/F を DLL 化して開発量を抑えたこと、DTD を利用し てデータの正当性を確保したことから DB 処理問 題も予想件数を下回る結果となった(表2)。. DB I/O DB処理 その他. 予想 実績. 性能 0. 1. 2. 3 問題件数. 4. 5. 6. 表2.DB に関する問題内訳 しかし、XML パーサとの I/F 用 API として DOM を使用したため、DB 内の保存データ量が多くな るとメモリ資源が枯渇してしまう性能問題が発 生してしまった。これは、DOM が XML データの構 造解析結果をメモリ上に構築するためである。 現在では、DOM に較べて使用メモリ量の少ない SAX(The Simple API for Xml)が公開されている ため、次版以降で、XML パーサを変更する予定で ある。. しかし、DB を XML 化することで効率を悪化させ る要因もあった。設計時は、XML による DB 設計 6.まとめ ノウハウ吸収時間。製造工程では XML パーサの 今回の開発では、XML の使用を前提としていな 動作理解とその I/F 確立処理作成。試験工程で い既存ソフトウェアに対して技術を導入した。 は、XML パーサとの I/F 検証と問題切分けである。 その結果、効率、品質面ともに良好の結果が得 られた。 次に、開発全体で XML 適用効果を検証する。 今後は、XML の適用範囲を拡大し、その効果を 従来手法で予想した開発工数を 100%とすると、 検証する予定である。 XML 適用時では 84%となり、16%の工数削減とな った(表1)。. 1−186.

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