テスト管理システムを用いたテスト状況の可視化方法の提案
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(2) 情報処理学会第 73 回全国大会. (b)では線Bが日々増加しているため、機能は順 バージョン v0.51 に実装されているが、テストの進捗が芳しくな ソースコード テスト実施 v0.51 機能の実装 プログラム い状態を示している。更に、(c)では線Bが減少 テスト担当者 バージョン v0.51 テストA&B テスト可能 結果の登録順序と しているため、テストは実施しているが、不合 テストA (v0.51) 実装が完了した機能に バージョンの順序が テスト実施 v0.52 結果:× 対するテスト項目の通知 必ずしも一致しない 実施日:10/8 格が発生しており、一度実装した機能を再度修 複数人でテストを 実施するが、 テストA (v0.52) テスト管理システム 正していることを確認できる。 テスト対象の 結果:× 実施日:10/7 バージョンは また、バージョンの更新順序に沿って、合格 必ずしも同一でない 集計 テスト結果登録 テスト項目 グラフ出力 グラフ化 テスト結果 しているテスト項目の数を集計し、線Aを描画 テストA (v0.52) 結果:× することで、バージョンの更新に応じた品質の 実施日:10/7 良否を確認できる。例えば、図4の(d)のように、 図2 テスト管理システムの概要 バージョンの更新に伴って合格しているテスト 本システムでは、従来のテスト管理で利用し 項目の数が増えている状況からは品質が向上し ていたテストの実施数や合格数を時系列に集計 ていることを確認できる。また、(e)のように合 するグラフに加え、実装中にテストを行う場合 格しているテスト項目の数が減少することがあ にも状況を確認できるグラフを描画する。実装 る。ここでは、一度合格したテスト項目を再度 中には実施可能なテスト項目が変動するため、 テストしたときに不合格となる“機能デグレー 実装が完了した機能に対するテスト項目の数を ド”が発生している。この場合は、機能デグレ 集計して、合格したテスト項目の数と比較する。 ードが発生したバージョンと変更内容を明らか また、バージョンの更新順序とテスト結果の登 にして、再度実装をやり直す必要がある。 線C:テスト項目の総数 録順序の不一致をなくすために、本システムで は図3に示すように、テスト結果をバージョン ① 線B:実装済み機能に対する テスト項目の数 (e) 毎に分類した後、バージョン毎にテスト結果を (d) v0.59 ② v0.62 集計し、集計値をグラフにプロットする。 (b) 実施可能な テスト項目から テストを実施. 構成管理システム. 機能の実装 バージョン付け. 開発者. テスト対象の 取得. テスト項目数. テスト 実施結果. 10/3 実施. 10/4 実施. テストA(v0.51):× テストB(v0.51):×. テストB(v0.52): ○. テストC(v0.52):○. テストC(v0.51):×. バージョン毎に テスト結果を分類. 10/5 実施. 10/6 実施. テストA(v0.53):×. テストA(v0.52): ○. v0.55 (c). (a). v0.61. v0.58. v0.54. テストB(v0.53): ○. v0.57. テストC(v0.53):×. v0.60. 線A:合格している テスト項目の数. v0.56 v0.51 v0.52 v0.53. v0.51. v0.52. v0.53. テストA(v0.51):×. テストA(v0.52): ○. テストA(v0.53):×. テストB(v0.51):×. テストB(v0.52): ○. テストB(v0.53): ○. テストC(v0.51):×. テストC(v0.52): ○. テストC(v0.53):×. 図4. 日付. 提案するグラフ. 5. おわりに 本稿では、短納期化するソフトウェア開発に v0.51 おいて、実装が完了する前からテストを実施し、 早期からソフトウェアの品質を確認するために、 図3 バージョン毎のテスト結果集計 ソースコードの更新情報を活用することで機能 4. 本システムを用いたテスト状況の判断 の実装状況をふまえたテストの実施状況や品質 提案したテスト管理システムは、登録したテ の改善傾向を確認できるテスト管理システムを スト結果を自動的に集計し、図4に示すグラフ 提案した。実装の完了前にテストを実施するこ を描画する。グラフの①に示す範囲は未実装の とで、早期に潜在する欠陥を検出でき、欠陥に 機能に対するテスト項目の数であり、テストが 対応する時間を十分に確保することが可能にな まだできない状態を示している。また②に示す る。その結果、予定されているリリース日まで 範囲は、実装は完了しているためテスト可能だ に、高い品質まで作り込むことができると期待 が、まだ合否を確認していないテスト項目の数 される。 であり、テストの実施待ちの状態を示している。 今後、提案したテスト管理ステムを用いたテ ②の範囲に加えて線Aと線Bの変化を確認する スト管理を実践し、本システムを用いることで ことで、合格しているテスト項目の数が増えな 品質向上に寄与できていることを確認していく。 い原因を判別できる。例えば図4の(a)から(c) では、合格しているテスト項目の数(線A)は 参考文献 ほとんど増加していない。一方、実装済み機能 [1] 岡崎毅久:ソフトウェアテストと品質保証の実際,日 に対するテスト項目の数(線B)は、(a)では線 本テクノセンター (1999) [2]Rex Black/テスト技術者交流会 監訳/トップスタジオ Bが殆ど増加していないため、機能が未実装で 訳:基本から学ぶテストプロセス管理, 日経 BP 社(2004) テストができない状態だと考えられる。また、 v0.52. v0.53. バージョン毎に集計し、 集計値をプロット. 1-254. Copyright 2011 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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