編集後記
﹃文学論叢﹄第=三二輯が出来上がりました︒今輯
は︑文学部︑谷口規矩雄先生の退職記念号です︒先生は
本学での十年間の教員生活を終えられ︑今年度をもって
定年退職されます︒今後は︑教務︑雑務から解放され︑
自由な研究生活を送られることと想像いたします︒これ
までのご尽力に対しお礼を申し上げますとともに︑ます
ますのご活躍をお祈り申し上げます︒ このことは大学の授業にもあてはまる︒一昔前︑外国
語の教師は一般の人よりもはるかに外国語あるいは外国
文化に接しているという強みがあった︒しかしインター
ネットがこれほど普及した現在︑その強みはもはや存在
しえない︒こういう時代にあって自分は何を学生に伝授
できるのか︑学生が必要とするものは何なのか︑もう一
度問い直す時がきているように思う︒そもそも自分が必
要なのかも含めて︒(編集委員)
子どもが学校に通い始めた︒ひら仮名︑片仮名︑漢字
と次々に吸収していく様子を見るのはとても微笑まし
く︑楽しい︒一方こちらは日々︑知識がこぼれ落ちてい
くばかりだ︒子供の勉強につき合い︑漢字の止め︑嬢
ね︑筆順などを直しながら思ったのだが︑この子たちの
世代にとって筆順など︑そもそも必要なのだろうか︒こ
こ数年の自分自身をみても︑ものを書くのはほとんど
ワープロ︑受け取る原稿も手書きのものはほとんど見か
けない︒まして毛筆など年賀状でも見ることはなくなっ
た︒わが子も漢字を習い始めてからは私の電子辞書を
こっそり出してきて︑国語辞典や漢和辞典を覗いてい
る︒古いパソコンはおもちゃ代わりだ︒そのうち紙に字
を書くことなどなくなるのだろう︒こういう時世にあっ
ては︑学校の国語の時間も当然内容が変化してしかるべ
きだと思う︒ 平成十八年二月十五日印刷
平成十八年二月二十日発行
編者愛知
印刷所
発行所
袋大者 學
交 野 文 正 學 芳 會
豊橋市小池町東邦印刷工業所
豊橋市町畑町
愛知大學文學會
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