『社会科学ジ吋ーナル
J 4 4 (20~0〕
T h e i .
刷 問 。Io f Sod c a l Sd'""' 4 4〔 2 0 0 0
〕ライフサイクル・アセスメント(
LCA
)への経済性考慮の導入
一会計的環境評価システムの試み
2 1
宮 崎 修 行
1 .
はじめにLCA
と経済性考慮1 9 9 0
年代に入り、LCA( L i f e C y c l e Assessment
:ライフサイクル・アセスメ ント、あるいはE c o B a l a n c e:エコバランスとも称する)の理論研究および企業
実務が、国際的に注目されるようになってきた。LCA
は、企業の製造販売す る製品や製造プロセスあるいは企業全体を単位(限定された対象領域)として、資源消費および排出物の両面におけるトーデルな環境負荷(=環境へ与えるダ メージ)を
k g
やばなどの物量単位で直接に把握・算定 集計し、それを自然科 学的あるいは環境・社会政策的観点などから決定したウェイテイング係数によって加重平均し総合化する、新しい環境評価手法 ツールである。
現在まで、欧米における
LCA
の国際的調和化の作業が、SETAC ( S o c i e t y o f Environmental Toxicology and Chemistry
:環境毒物化学協会)やISO ( I n t e r n a t i o n a l O r g a n i z a t i o n f o r S t a n d a r d i z a t i o n:国際標準化機構)において進
められており、またわが国でも、LCA
日本フォーラムを中心に、産・官・学に よる、わが国の産業事情や企業体質に相応するLCA
開発のための努力が急速に 進められている。山他方、
ECP( E n v i r o n m e n t a l l y C o n s c i o u s P r o d u c t
:環境調和型製品)やエコマ テリアル(Ec o M a t e r i a l
環境調和型素材)の開発普及導入の努力も、また 通産省、環境庁、産業界および学界の協力の下に着実に進展している。lわさら に、製品・材料設計時に製品の環境負荷を最小化するという、いわゆるエコデ ザイン(EcoDe s i g n:環境調和型設計)思想の企業への導入が進展しており、加
えて、ロジスティックにおける環境負荷低減も視野に入れた、トータ
J
レな意味 での低環境負荷製品が、実際に続々と市場に投入されるようになってきている。環境評価のための制度やシステムの開発・利用とはまた別の、このような経済 の実体面での環境負荷低減への具体的動きが活発化しているのも、また最近の 傾向である。
このような国際的動向をふまえて、本論では前者の
LCA
による環境評価を会 計的観点から吟味し見直してみることにする。山それはすなわち、コストや利 益や収益の計算、すなわち経済性や収益性の領域において、LCA
−およひ'ECP
、 エコマテリアルあるいはEPE ( E n v i r o n m e n t a l P e r f o r m a n c e E v a l u a t i o n .環境パ
フォーマンス評価)などーーを支援する新しい展開は可能であるか、そしてまた 企業により実際に試みられているか、ということである。よく知られているように、従来
LCA
研究はとかく経済性を無視した立論・ア プローチに傾く傾向があった。そして、そのことがLCA
の実用性や産業界へのi 普及に障害となってきたと恩われる。しかし、
LCA
に経済性考慮や、今日の企業経営上必要な財務指標のグローパ ル スタンダードであるROE
(自己資本利益率)やROI
(投下資本利益率)と いった指標を導入し、LCA
の実務的価値や有用性を高めることが、いま切実に 求められている。本論では以下に、このような動向について紹介し、その本質、構造、利点、
問題点などを検討し、それらの今後の環境マネジメント推進上の意義を探って みることにする。
2 . LCA
の特性と環境負荷に関わるコスト計算の必要性上述したように、
LCA
は、環境負荷という抽象的な数量を「製品単体を対象 として、製品製造に必要な原材料調達から、製造、販売、使用 消費、7 7
タ ケア、廃棄、リサイクルまでのトータルな範囲で、すなわちライフサイクルで いかに減少させるかJ
という課題 目標を追求する問題領域である。そこでは、ライフサイクルーアセスメント(
LCA
)への経済性考慮の導入 一会計的環境評価システムの試み−2 3
ある機能を果たす標準的な製品l個(これを
f u n c t i o n a lu n i t
という)の、全体 的環境負荷量の測定が問題とされる。t"'これまで、今日の地球環境問題という複雑で錯綜した問題に有効に対処する ホーリスティックなアプローチとして、
LCA
はすぐれた手法として大きな期待 をもたれてきた。ところが、LCA
の概念・手法は当初より原理的に様々な問題 をはらみ、その有用性には多くの疑問が提起きれているのも、また事実である。例えば、製品l個当たりの環境負荷が減少しでも、ある地域なり固なりでの当 該製品使用量・消費量が増加すると、環境への影響がどうなるかは、単純には 判断できなくなる。
そこで、ある生産ライン全体での環境負荷(プロセス L~A)、ある企業全体で
の環境負荷(カンパニー
LCA
)、ある社会全体での環境負荷(社会的インフラLCA
)、材料ー素材の平均的環境負荷(マテリアルLCA
)など、様々なLCA
が、 目的に応じて必要とされることになる。さらに、よく言われることであるが、
k g
やr r i
'など「物量単位で測定された 各々の値j
を「環境負荷(環境へのダメージ)を数量表現する共通単位(イン デックス)であるEP ( E c o p o i n t
:エコポイント)」などを使用して統合的に評 価する手続である、いわゆるインパクト・アセスメント(ImpactAssessment)
の手法に、ISO
なとの努力にも関わらず、いまだ国際的に統ーした確たる形が 存在しないことも、実行上の大きなネックになっている。'"しかしながら、これらの問題とはまた別の、考慮に値する問題が別に存在し、
それが現状では
LCA
普及の大きなネックになっていると思われる。その問題と は、LCA
の測定値のもつ意味、すなわち各種の物量数値 インデγ
クス数値に 存在する、抽象的・概念的非日常的な測定属性にある。つまり、たとえどのような手法と適用範囲をもっ
LCA
であったとしても、LCA
の自然科学的測定値は、LCA
に直接に従事する担当者以外には あるい は担当者にしても 容易に理解しがたい、という問題点が拭いきれない。換言すれば、ある製品が、ライフサイクル的に見て「環境に良い」とか「環
境に悪い」とか
LCA
の結果が表示されても、そこから「その製品がいったいと の程度環境に良いのかj
、「どの程度環境に悪いのかJ
、あるいは「LCA
の結果 がどの程度良ければ、新規製造ラインに設備投資する決定をすべきなのか」と いった意思決定が一概にできない、ということである。このような問題は、基本的には
LCA
の計算結果が自然科学的な物量単位や、それにウェイテイング・ブアクターを掛けたインデックスの形で測定・表示さ れ、すなわち貨幣経済単位で合理的に計算表示 解釈できず、そのために、
意思決定において通常必要とされる収益性などの経済数値と計算上の相性が悪 いから起こる、といえる。
例えば、ある製造ラインの設備投資を実行するかどうか、評価すると仮定し よう。その場合、ライン新設による経済的利益 差額利益、あるいは現在価値 などでもよいーーが
5
億円であると算定されたとして、もう一方で、LCA
から の情報として、例えばC02
が9 5 0 k g
増加とか、ないしはエコフアクターが3 5 0 , 0 0 0 E P
増加とか判明したとする。'"'この場合、これら両者の情報を総合すると、はたしてこの新しい設備投資は
「すべき」なのだろうか、それとも「すべきでない」のだろうか
9 企業マネジ
メントの当該投資決定部門において、これだけではなんとも意思決定できない 状況であろう。ある独立的投資をする場合においても、あるいは互いに排他的な幾つかの代 替的投資案件を比較考慮する場合においても、事態はほぼ同様である。いった いどうやって、このような事態を改善することができるであろうか? それに はまず、
LCA
による環境評価に、コスト 利益考慮をもっと明確で操作可能な 形で盛り込むことである。つまり、だれにとっても疑いがないような明確な形で、環境負荷とそれに関 わるコストーーそして、結果としての利説一一の関係を簡単に、そして比較可能 な形で提供することである。そして、環境コスト田利益情報と環境負荷の物量 的情報(
LCA
情報)を接近させて有意に意味づけるような新しいシステムを設5 2
入一導みの試慮の
考ム
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言十することである。
3 .
新しい製品原価計算である環境原価計算の発展このような方向での研究では、例えばドイツのケルン大学の
J .
クローク( J o s e f K l o o c k
)の先駆的研究の成果として、すでに1 9 8 0
年代終わりには、環境 原価計算(Um w e l t k o s t e n r e c h n u n g ,E n v i r o n m e n t a l C o s t A c c o u n t i n g
)が精綴に 理論化されたことが知られる。"環境原価計算は「エコロジ一志向の原価計算j とも呼ばれ、それは製品製造 を中心に製品ライフサイクルで発生する種々の環境コスト(図表1参照)を原 価計算の中で独立して分離的に表示することにより、企業の環境保全努力(環 境負荷低減のための具体的な施策)を、企業が実際に行う原価管理・予算統制 の中に、明瞭かつ具体的な形で盛り込むことを意図したものである。
つまり、図表
2
のもっとも外にあるいわゆる社会的費用を次々と企業が内部 化するプロセスと結果を、製品製造プロセスに沿って算定表示するとともに、1 .
売上高2 .
直接原価宮動製造原価 変動環境関辿原価 製品毎の限界利益
3 .
製品の固定官製品の固定製造原冊 製品の回定製造環境関連原価 製品毎の貢献利益
4
製造グループの固定問 製造グループ固定製造原価 製造グループ国定環境関連原価 製造グループ毎の貢献利益5 .
共通固定費共通固定製造原価 共通固定環境期連原価 期間利益
製品Al製品A2製品Bl製品B2
1 3 0 9 0 6 0 5 0
5 2 3 8 1 8 1 5 1 0 8 6 4 6 8 4 4 3 6 3 1 2 2 1 0 5 9
8 5 4 1 4 3 8 2 9 2 7 8
1 5 5 1 2 1 0 4 0 2 0
1 0 8 4 2
図表1 環境原価計算のフォーム
(出所)宮崎修行「環境原価計算導入による環境コスト管理の合理化」『旬刊経 理情報』
1 9 9 8
年9
月20
日号、7
頁より(一部修正)。隠 れ て い る 可 能 性 の あ る コ ス ト
規制対応コスト 事前コスト 自主的対応コスト
(遵守水準以上)
ー通知 ー用地研究 地域との閑悟づくり
報告 用地準備 ー監視/性査
監視/検査 許可 訓諦
研究/モデル化 研 究 開 発 ・監査
" 1 ! . !
−エンジニアリング 取引先の選定記録保管 RV'調達 報告書(年次環境報
。計画 据f寸 告書等)
・
+
ー訓練 伝統的コスト 保険
ー検査 計画
−マニフェスト 資本的設備 実行可能性調査
唱ラベリング 材料 修程
準備 労働
消耗品 リサイクル
理諮設備 公共料金 環境調査
健康管理 建造物 研究開発
・環境保険 残存価額 生息地や也地の保護
ー肘帯保証
−汚染コントロール 事桂コスト その他の環境計図
タ ト
外
音
E
日吉4
・
費 費
。漏洩の吋応 閉鎖/撤退 環境団体や研究者へ
雨水管理 在庫処分 の肘政支援
。廃車物管理 閉鎖佐の管理
用 用
税金/手数料 用地調査
偶 発 コ ス 卜
将来の遵守コスト 。華互 法的費用
ペナルテイ/罰金 ー財産の損害 自然資源の損史 将来の施行への対忠 ー個人の負帽による損害 経済的損央による損害
イ メ ー ジ ア ッ プ / 関 係 づ く り コ ス ト 企業イメ ジ 専門職員との問時 慌権者との関係 顧客との閑師、 従業員との関係 地域社会との閲保 投資家との閲悟 取引先との関部 ー規制当局との関部
。保険金杜との関部
図表 2
環 境 コ ス ト の 分 類 と 例 示(出所) U . S . E n v i r o n m e n t a l P r o t e c t i o n Agency I n t r o d u c t i o n t o E n v i r o n m e n t a l Accountmg a s a B u s i n e s s T o o l , Key C o n c e p t s and T e 1 m s , 1 9 9 5 , p 1 0 ( 日
本 公 認 会 計 士 協 会 仮 訳 『 経 営 管 理 手 法 と し て の 環 境 会 計 入 門 』
1 9 9 7 年 、
1 4
頁 ) を も と に 、 筆 者 が 一 部 加 筆 修 正 し た も の 。7
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企業内部で発生した内部環境コストを、計算上できるだけ明瞭に把握・表示す るのである。
そして、そのもっとも進んだ形態においては、通常の環境原価計算を
R . ミュ
ラー=ヴエンタ(R u e d iM u l l e r Wenk
)型のエコバランスと結合させて、すべて のライフサイクル コストをもれなく把握算定するという、LCA
的原価計算 へ進む手法が採用されている。さらに、この新しい先進的な環境考慮型原価計算では、企業の環境配慮姿勢 や企業目標システムにおける環境保護目標の位置づけによって、複数のタイプ の環境原価計算を用意するなど、経営経済的側面からの有用性向上に非常に苦 心が払われている点が特徴的である。
そして、これを受けて、
1 9 9 6
年にはドイツ連邦環境省・環境庁共編による、産業界向けの『環境原価計算実務ハンドブック(
H a n d b u c hU m w e l t k o s t e
町 配h n u n g
』) が出版されている。(山これは、クロークの長年にわたる科学的・理論的研究努 力と、ドイツ環境省・環境庁の環境保護実務の経験が結びついて完成された基 礎的作業の成果を表す。さて、ドイツの主要企業へのアンケート調査'"'や、昨年実施された筆者と日 本経済新聞・日経産業消費研究所の共同アンケート調査""'によると、環境原価 計算は現在でもすでに多くのドイツ企業に積極的に採用されていることが判明
している。そして、今後、ドイツ産業界にさらに大きな影響を与えることと予 想される。
しかし、環境原価計算に代表される環境会計は、大きな草新であり、その存 在意義は高く評価できるが、その反面として
LCA
やエコバランスにおける物量 的、指標的アプローチと、そのままで必ずしもうまく7
イヅ卜するものではな く、LCA
計算を本来的に活用する会計(経済計算)としてはやはり相当の限界 がある。そこで、より
LCA
思考やライフサイクル的発想に忠実な環境会計・環境原価 計算として、外部費用内部化という従来からある伝統的環境会計の手法をそのまま使用せず、もっと直接的に
LCA
のインベントリ表にもとづいて環境コスト 計算をする、すなわち経済的LCA
ともいうべき新手法のLCCA ( L i f e C y c l e C o s t Assessment
:ライフサイクル コストアセスメント)が、もう lつのアプ ローチとして必要とされる理由が出てくる。4 . LCCA
(ライフサイクル・コストアセスメン卜)の提唱LCCA
は通常、企業全体や製造プロセスを対象領域とする、上記の環境原価 計算と比較して、より製品個体(製品というf u n c t i o n a lu n i t
)に即した原価計算 であり、さらにカパーする排出物・廃棄物の種類が多いのが特徴である。また、従来の
LCC ( L i f e C y c l e C o s t i n g
:ライフサイクル・コステイング)と 比較しでも、より環境考慮を正確かつ直接的に計算に組み込むことができる画 期的環境計算手法である。伝統的LCC
は、米軍が戦闘機なと高価な兵器の購入 の選択に当たって、兵器の維持管理費用を考慮する計算方法を開発したことに 始まると言われる。そしてそれは、次第に産業界にも広まり、製品の購入コス トだけではなく、維持運転・除却等の使用者コストをすべて含めて計算する 現在のLCC
となっていった。山LCCA
は、このLCC
に比較しても、LCA
情報をもっと積極的に利用して、LCA
の手続の内で作成されるインベントリ表を利用して、それをもとにトータルな コスト計算をきめ細かく実施しようとする点で、その際だった特徴がある0 "''この手法は簡単にまとめると、
LCA
において必ず作成するインベントリ表マ トリクスの多数のマス目に、コスト情報をl
つ1
つ当てはめていく手法である(図表
3
参照)。このような手段により、
LCCA
においては、環境原価計算では内部化という 手法を通して間接的に把握するほかなかった、いわゆる外部費用 社会的費用 の総額を、このマトリクス表の利用を通して、明示的・具体的・直接的に把握 することができる、という利点をもっ。それぞれのマス目に埋めるべきコストの金額算定基準については、もちろん
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』 偲 別 項 目 単位 原 油用 水 投
議入日 劇
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(銅) Pb (鉛)LNG
(液化天然ガス)主 石 油 ル 石 段 ギ
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(窒素酸化物)物大 気 汚染 質
SOx
(硫黄酸化物)c o ,
(一酸化炭素)ばいじん
COD
(化学的酸素要求位)水 物 質 汚 染 質
SS
(浮遊固形物)T N
(全量素)泊分 フェノーJレ ンアン
工不ルギー消費 固形廃棄物 確状廃棄物 オゾン層破壊物質 温室効果ガス 尭癌性物質 放射性物質 生態系への影響 景観の破壊
J6
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図表 3 LC Aインベントリ表の例
(出所)富増和彦「環境コストとライフサイクル・アセスメントーーライフサイ クル・コスト・アセスメントについて一一」奈良産業大学『産業と経済』
1 0 巻 l
号、1 9 9 5 年 6
月、3 7
頁。まだ種々の問題がある。原材料・素材に関してはそれら固有の実際調達原価が 有力である。これは、いわゆる取得原価ないしは歴史的原価ということもでき る。すなわち、その素材を企業が あるいは前行程を担当する他企業が一一市 場で実際にある時点で購入したときの、その実際の支出価格である。
しかし、実際には
LCCA
の評価にはより長期の平均購入原価、あるいは予 定・正常原価(no r m a lc o s t
)が望ましいであろう。それは、LCA
の評価数値は 比較的安定していなければならず、それに対して調達原価が偶然的原因で決ま る市場価格に応じて毎日変わってしまうのは大きな問題だからである。制度会計における製品原価計算においても、実際価格を使用する実際原価計 算のかわりに標準原価(s
t a n d a r dc o s t
)を使用する標準原価計算が広〈認めら れているのであるから、LCCA
でもこの標準原価を使用するほうがよい、とい うのは十分合理的である。旧}さて、環境負荷インベントリ表のもう一方の主役であるところの排出物(エ ミッション)や廃棄物についてはいかがであろうか?これらについては、支出 原価(購入原価)的アプローチではなく、代わって、よりミクロ経済学的な機 会費用(o
p p o r t u n i t yc o s t
)アプローチに類するような手法や、あるいは実際被 害費用の推定値を使用する方法が必要であろう。実際にすでに企業が自前で処理している排出物・廃棄物に関わる費用は、も ちろん環境コストとしてライフサイクル・コストに算入すべきである。
しかし、企業が現在のところ自前で処理せず外部に排出したままになってい る種類の排出物・廃棄物についても、当該企業が自前で処理したり、あるいは 外部に委託処理してもらったと仮定した場合の標準的な価格を想定して、これ でもって評価するのが理論的であろう。
実は、このような仮定計算は、一般的に言うと、いわゆる外部費用内部化の 計算である。しかし、外部費用をすべて内部化するのは現状では(あるいは、
近未来でも)不可能あるいは非常に困難である。そこで、内部化するといって も、いったいとのレベルまで内部化するのかが、たいへん問題になる。
ライフサイクル・アセスメント
I L C A
)への経済性考慮の導入 一会計的環境評価システムの試みー3 1
前記の環境原価計算においても、この内部化するレベルの問題が経営戦略と の絡みで非常に問題となった点である。さらに、ダイオキシンや環境ホルモン、
あるいは種々の新たに見つかる危険化学物質について考えると、なかなかこの ような仮定にもとづくコスト計算が難しいのが分かる。
予防コストアプローチの代わりに、製品生産・使用・廃棄が、現在および将 来において環境に実際に結果として与えるダメージを「損害コスト」として算 定する方法もある。この方法では、前に説明した機会費用的アプローチによる
「予防コスト
J
に比較して、金額は相当に高く算定される可能性がある。しかし、「いま現在企業がその営業によって実際に社会に及ぼしている不可逆 的なマイナス影響こそが、真の環境コストである
j
という認識からすれば、当 然に、「予防コスト」ではなく、現在および将来の現実の「損害コストj
で環境 コストを算定すべきであろう。またさらには、ポルポ社が採用していたスウェーデン国立環境研究所の伝統 的アプローチである、「環境保護のため人々が進んで支払う金額
j ( w i l l i n g n e s s t o p a y
)をもってして経済評価する手法など、川種々の環境経済学的手法も存在 するが、現在のところいずれも評価の困難性ー主観性を全面的に逃れるもので はなく、それぞれ固有のメリットを競っている状況である。しかし、このようないまだグローハル・スタンダードなどにはほど遠い状況 にあるとしてもなお、
LCCA
の有用性は大きいと言わざるを得ない。LCCA
で 算定したコスト(ライフサイクル コスト)の本質は、なんらかの仮定をおくにせよ、結局のところ「企業が環境負荷の処理を社会に任せず、すべて自前で 負担した場合の真のコスト」である。そして、この情報価値はたいへん大きい
と考えられる。
その根拠は、消費者(巨大購入者としての政府、自治体を含む叩)の立場から、
ライフサイクル・コストの大きな製品は、安くても買わない、反対にライフサ イクル・コストの小さな製品は高くても買う、というふうに考える合理性を受 容する傾向が、今日の社会にすでに存在するからである。
ライフサイクルーコストの比較的小さな製品を世の中に多く送りだしている 企業は、環境先進的なグリーン企業であり、いわゆる環境格付けの高い、グリ ーン インベストメント対象企業というように考える、新しい思想が杜会に普 及してきているからである。叫
また、製品設計技術者の観点からも、ライフサイクル・コスト低減は、長期的 に見れば収益性向上という経営原理に反しないで可能な「新しい品質改善
J
と受 けとめられるのではないか。この発想に、さらに最近注目されているVE
(バリ ュー エンジニアリング)的発想を結合させることも可能ではないのか、と考え られる。叩5 .
まとめLCCA
の社会的普及に向けてLCCA
は、見方によっては、LCA
におけるインパクト アセスメントの一手 法にもみえる。しかし、LCCA
は製品ライフサイクルでの経済性計算をするこ とに目的があり、その動機は、製品の全ライフサイクルでの「真の原価J
を知 ることにより、製品の社会的コストを知り、また社会的有用性を知ることにあり、これにより環境保護に有用な
ECP
を社会に広〈普及させることである。つまり、環境負荷の小さい製品においては、(汚染企業の直接的支払原価とな らず、社会構成員全体の中の誰かが市場を過さずに直接負担することになる)
社会的費用一一例えば、医療費や騒音被害、あるいはダイオキシンによる農作物 被害などーーが相対的に小さいのであるから、たとえその市場価格が同種製品に 比較して多少高くても、製品ライフサイクルでの真の社会的原価は同種製品に 比較して相当に小さいはずであり、その結果製品の社会的ベネフィットは大き いはずである。帥
蛇足かもしれないが、これは経済学的にいうと、まさに当然のことであろう。
整備された環境管理システムのもとに、再生可能なエコマテリアルを使用して、
すぐれた高環境効率のエコデザインを実施し、ロジステイアクにおける省エネ 性を高め、しかもリサイクル可能な、低環境負荷製品(ECP)を製造・販売す
お 入一
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れば、それは同種製品に比較して、より多くの「外部費用(社会への迷惑=環 境負荷)Jを「内部化(企業内部への取り込み、企業の実際の支出原価となって いる)」しているのである。
そこで当然に通常であれば、消費者のもとでの製品価格は、環境コストのコ ストアップ効果により同種製品に比較して若干高くなる。しかし反面、社会に おける製品ライフサイクルで見た、いわゆるライフサイクル・コストは相当に 減少することが期待できる。
これは、社会全体から見ると、低環境負荷製品に対して社会全体がトータル に支払う金額(製品の真の価格)が、外部費用が内部化されてそれが製品コス トに反映して値上げされた損失分以上に低減するのであるから、それは長期的 に社会全体から見ると、むしろ効率的で、その価値に比較して相当に安価な製 品というわけである。""
LCCA
による、マテリアル、プロセスそしてロジスティックなどトータJ
レな コストのLCA
に即した計算ができれば、その情報を企業内部での環境管理や従 業員教育に役立てるのみならず、叫これを環境報告書などの媒体を通して消費 者や投資家に開示伝達して、これにより、以上のような意味で社会的に望ましいエコマテリアル、エコプロダクトの社会への普及を促進、支援することが 可能になり、ここに経済的
LCA
の現実的有用性が見えてくるといえよう。i
主
( 1 ) LCA
日本フォーラムは、船産業環境管理協会JEMAI
が事務局となり、わが 国におけるLCA
のセンターとして機能してきた。これまで様々な国際シンポ ジウムや研究会を開催し、また種々の出版物を刊行してきたが、その一般企 業向けの基本テキスト、CD‑ROM
として『LCA
実務入門』が産業環境管理協 会から最近出版されている(和文参考文献2
)。筆者(宮崎)は、LCA
日本フ ォーラムのインパクトーアセスメント(LCA
環境影響評価)のサプコミツテ ィーの座長として、産業界の意見を取り入れてフォーラム答申書の当該部分 を総括した。( 2 ) ECPに関しては、 1 9 9 5
年春より通産省の予算で英文のECP‑NetworkNews
(欧文参考文献
3
)が産業環境管理協会より、年3
回発行されており、環境調 和型製品やLCA
についての国際的コミュニケーションの促進に努めている(筆者宮崎も創刊号以来の編集委員)。
( 3 ) LCA
あるいはその同義語とL
ての製品工コバランスには、当初より勘定科 日などを使用する会計的手法の影響が見受けられるが、ここではそのような 手法上の問題ではなく、個々の物質・エネルギーフローの具体的評価に貨幣 数値を反映させることをさす。( 4
)製品 l個の環境負荷を算定するということは、本質的には、ある特定の質 的 量的に厳密に定義できるサーピス機能を遂行するということを前提に、そこで不可避的に生ずるトータルな環境負荷を比較考慮しようというアプロ ーチをさす。
( 5
)宮崎修行( 1 9 9 5 ) p p . 6 1 3
を参照。( 6 )
このようなケースでは、利益数値のみによらない、すなわち利益数値と環 境負荷とを2
つの独立変数とした意思決定の方式を定式化する必要がある。これについては、宮崎修行
( 1 9 9 6
)「あとがきJ p p . 2 4 1 ‑ 2 5 1
を参照。( 7 ) K l o o c k ( 1 9 9 8
)は、環境原価計算を概念的に論ずるのみならず、はじめて 具体的な計算方式として示した。ライフサイクル アセスメント(
LCA
)への経済性考肢の導入 会計的環境評価システムの試みー35
( 8 ) B u n d e s u m w e l t m i n i s t e r i u m und Umweltbundesamt ( 1 9 9 6
)では、ゲーリン グ・コンサルテイング・グループが実際の編集に当たり、企業が実践に移し やすいような形での環境原価計算を提案する。( 9 )
このアンケートは、1992
年にアウグスブルク大学のケーネンベルク( K o e n e n b e r g , A . G .
)とバイエルン州廃棄物研究所によって行われた[柳田仁( 1 9 9 6 ) p p . 5 1 7 3
参照]。( 1 0 )
日本経済新聞社、日経産業消費研究所( 1 9 9 8
)では、環境マネジメントに 関する質問にとどまらず、エコパランスや環境会計に関する具体的な質問を 数多く含むことで意義がある。( 1 1
)環境保全とLCC
の関係については、伊藤嘉博(1 9 9 5
)に詳しい。( 1 2 ) W e i t z , S m i t h a n d Warren ( 1 9 9 4
)では、LCCA
に関して、その具体的な設 計の方向性が示されてはいるものの、すくに企業が実施できるような計算方 式が示されているわけではない。同わが国の「原価計算基準(大蔵省企業会計審議会)」も、製品原価の計算に 当たって、実際原価に代えて標準原価を使用することを認めている。
( 1 4 ) S t e e n and R y d i n g ( 1 9 9 2
)は、この方向での環境会計の詳細な提案を行う。( 1 5 )
環境庁が中心となっているグリーン調達ネットワークなどが、各地の自治 体を中心とした環境負荷が小さい製品の率先調達に大きな貢献をしており、この運動は大きな盛り上がりを見せている。
( 1
同本稿では取り上げないが、いわゆる環境格付けなどの新しいグリーン・イ ンベストメントをサポートする試みがアメリカを中心になされている。的環境コストマネジメントにVEアプローチを適用する試みをいう[伊藤嘉 博(
1 9 9 9
年)p p . 1 9 5 ‑ 1 9 6
,日本VE
協会環境VE
研究会(19 9 4
)を参照]。( 1
司外部費用を内部化すると、通常は、内部化した外部費用く本来の外部費用、となる。
( 1
骨環境と経済の悪循環の代わりに、便益、原価、環境負荷の関係が正しくな るような、経済的効率性と環境的効率性の両立する正しいトライアングルの達成が重要である[Braunschweigund Muller‑Wenk
( 1 9 9 3 ) S . 1 2 6
、邦訳( 1 9 9 6 ) p . 1 2 6
.]。側 LCA
の社員環境教育への適用事例については、D .ルー 7ァー ( 1 9 9 9 )p p . 3 5 3 9
を参照。参考文献 く和文文献>
1 .
伊藤嘉博「環境管理会計の論点と技法J
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頁。2 .
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年。3. LCA日本フォーラム『 LCA日本フォーラム報告書』産業環境管理協会、
1 9 9 7
年。4 .
産業環境管理協会編『LCA
実務入門』産業環境管理協会、1 9 9 8
年。5
冨増和彦「環境コストとライフサイクル・アセスメント ライフサイクJ
レ・コスト・アセスメントについて一一J
奈良産業大学『産業と経済J I O
巻1
号、1 9 9 5
年6
月、2 9 ‑ 4 4
頁。6 .
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年。7 .
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協会環境VE
研究会「環境問題へのVE
アプローチ」、1 9 9 4
年。8 .
宮崎修行「環境管理国際標準化と環境会計導入J
『旬刊経理情報J 7 5 9
号、1 9 9 5
年、6 ‑ 1 3
頁。9 .
宮崎修行訳『企業のエコバランスJ
白桃書房、1 9 9 6
年。1 0 .
宮崎修行「環境原価計算導入による環境コスト管理の合理化j
I旬刊経理情 報J1 9 9 8
年9
月2 0
日号、4 ‑ 7
頁。I I .
柳田仁「企業政策と環境保全一−A . G . Coenenberg
のアンケートを中心とし て 」、『神奈川大学国際経営論集J I O
号、1 9 9 6
年2
月、5 17 3
頁。7 3
入一
帯み
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1 2 . D.
ルーファー「エコバランスを用いた産業界の経営と教育の変革J r
産業と環境』
28 巻 6
号、1999
年5
月、3 5 ‑ 3 9
頁(欧文文献5
の翻訳であり、筆者宮 崎が監修したもの)。く欧文文献>
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(宮崎修行訳『企業のエコ バランス』白桃書房、1 9 9 6
年).2 . B u n d e s u m w e l t r n i m s t e r i u m u n d U m w e l t b u n d e ' 3 m t Handbuch U m w e / t k o s t e n r e c / 1 1 1 1 1 1 1 g (Handbook E n v i r o n m e n t a l C o s t A c c o u n t i n g ) , V e r l a g V a h l e n , M i l n c h e n , 1 9 9 6 . 3 . J a p a n E n v i r o n m e n t a l Management A s s o c i a t i o n f o r I n d u s t r y : E C P ‑ N e t w o r k N e w s .
N o s . 1 ‑ 1 2 , 1 9 9 5 ‑ 9 9 .
4. Kloock, J . . 6 k o f o g i e o i i e 1 1 t i e i t e K o s t e m e c h 1 1 1 1 1 1 g a / s U m w e l t k o s t e 1 1 r e c / 1 1 1 1 1 1 1 g , D i s k u s s i o n s b e i t r a g e zum R e c h n u n g s w e s e n , W i r t s c h a f t s ‑und S o z i a l w i s s e n s c h a f t l i c h e F a k u l t i l t d
町U n i v e
四i t a tz u K o l n , 1 9 9
日5. R u f e r , D A p p l i c a t i o n o f E c o B a l a n c e s f o r Change Management a n d E d u c a t i o n m B u s i n e s s
ぺP r o c e e d i n go f t h e S e c o n d l n t e m a t i o n a l Col
帥n e e0 1 1 E c 0 B a l a 1 1 c
←T h e New S t a g e o f LCA a s a Common L a 1 1 g 1 1 a g ← ー , 1 9 9 6 ,pp 60 6 5 .
6
目S t e e n ,B . a n d S . 0 R y d i n g : J V L ‑ R a p p o r t , T h e EPS E 1 1 v i r o ‑ A c c o 1 1 1 1 t i n g M e t / 1 0
ι「4 1 1 a p p l i c a t i o n o f e 1 1 v i r o 1 1 m e n t a l a c
印 刷t i n gp r i n c i p l e s / 0 1 e v a l u a t i o n and v a l
叩t i o no f e n v i r o n m e n t a l i m p a c t i n p r o d u c t d e s i g 1 ト ー , G o t e b o r g ,1 9 9 2 .
7. U . S . E n v i r o n m e n t a l P r o t e c t i o n Agency l n t r o d 1 1 c t i o n t o E n v i r o n m e n t a l A ιc o u n t i n g a s a B u s i n e s s T o o l , Key Cone
叩t sand T e r m s . 1 9 9 5
(日本公認会計士協会仮訳『経 営管理手法としての環境会計入門』1 9 9 7
年)8 . W e i t z , A . W . , J . K S m i t h a n d J . L W a r r e n ・ D e v e l o p i n g a D e c i s i o n S u p p o r t T o o l
f o r L i f e ‑ C y c l e C o s t A
田e s s m e n t " , T o t a l Q u a l i t yEmi r o n m e m a l M
山 悶g e m e n t ,Autumn,
1 9 9 4 .
Introducing Economic Consideration to Life Cycle Assessment:
Challenge to Design of New Environmental Valuation Systems from the Perspective of Accounting
Nobuyuki Miyazaki
<Summary>
I t h a s o
白e nb e e n a r g u e d t h a t m a n k i n d i s i n t h e m i d s t o f a n e n v i r o n m e n t a l c r i s i s The w a v e s o f g r e a t e n v i r o n m e n t a l d e , t r u c t i o n h a v e now r e a c h e d e v e r y comer o f t h e w o r l d , a n d we c a n n o t w a i t a n y l o n g e r t o s t e m t h i s t i d e .
R e c e n t l y , t o c u r b t h i s d e t e r i o r a t i o n o f t h e e a r t hs e n v i r o n m e n t , t h e c o n c e p t o f environmental management h a s been proposed and p u t i n t o p r a c t i c e by e n v i r o n m e n t a l l y c o n s c i o u s p i o n e e r b u s i n e " f i r m s , w h e r e L i f e C y c l e A s s e s s m e n t (LCA) i s u t i l t z e d a s a n e w , u s e f u l t o o l f o r e n v i r o n m e n t a l management
Today t h e c o n c e p t o f LCA i s b e g i n n i n g t o b e a p p l i e d f o r q u i t e d i v e r s e p u r p o s e s . A l o n g w i t h i n c r e a s i n g c a t e g o n e s o f p r o d u c t s w h i c h LCA c o v e r s , LCA a p p l i c a t i o n s h a v e r e c e n t l y been d e v e l o p e d one a f t e r a n o t h e r , i . e i n p r o d u c t c o m p a r i s o n s , p r o d u c t d e v e l o p m e n t , p r o c e s s c o m p a r i s o n s , p r o c e s s o p t i m i z a t i o n , o v e r a l l a s s e s s m e n t o f e n t e r p r i s e ' a n d e n v i r o n m e n t a l a u d i t s .
What i s i m p o r t a n t h e r e i s t h a t LCA i s n o t o n l y u s e d a s a t o o l f o r t e c h n i c a l i m p r o v e m e n t o f t h e e n v i r o n m e n t , i e . f o r t h e pu
中o ' eo f r e d u c i n g e n v t r o n m e n t a l i m p a c t , b u t p l a y s a r o l e i n p r o v i d i n g t h e t o o l s f o r o v e r a l l management c o n t r o l ( m a i n l y a t t h e m i d d l e ‑a n d top‑management l e v e l ) As f a r a s e f f e c t i v e management c o n t r o l i n e n v i r o n m e n t a l p r o t e c t i o n i s c o n c e r n e d , i t t s q u i t e i n e v i t a b l e t o b r i n g some k i n d o f e c o n o m i c c o n s i d e
吃a t i o ni n t o LCA.
By c o m b i n i n g t h e s c i e n t i f i c c a l c u l a t i o n o f e n v t r o n m e n t a l i m p a c t (LCA) w i t h e c o n o m i c
お 入一
導みの試慮の
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