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1『有機化学』章末問題解答 18章

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Academic year: 2021

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ベーシック薬学教科書シリーズ「有機化学」章末問題18章解答

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『有機化学』章末問題解答 18 章

1. 日本薬局方医薬品ニコチン酸アミドの合成法に関する記述 a〜 e のうち,正 しいものを選べ.

N

C O

NH2

ニコチン酸アミド

a.ニコチン酸を塩化チオニルと反応させ,ニコチン酸クロリドに変換し,つい で封管中アンモニアと加熱する.

b.ニコチン酸をエタノールと酸でエステル化し,ついでエタノール性アンモニ アと加熱する.

c.2-シアノピリジンを濃アンモニア水と封管中加熱する.

d,3-アミノピリジンを酢酸と加熱する.

e.3-アミノピリジンのアミノ基を亜硝酸と反応させてジアゾ化し,ついで水と 加熱する.

【解答】

a.正 酸塩化物はアミンと反応し,アミドが生成する.

b.正 エステルはアミンと反応し,アミドが生成する.

c.誤 アミド化反応であるが,2位にシアノ基があるのでニコチン酸アミドは 得られない.

d.誤 3位のアミノ基をアミド化してもニコチン酸アミドにならない.

e.誤 ジアゾ化によってアレーンジアゾニウム塩が得られるが,これは水と反

応してフェノールになる.

(2)

ベーシック薬学教科書シリーズ「有機化学」章末問題18章解答

2

2.日本薬局方医薬品エテンザミドの合成法および性質に関する記述を示した.

各問いに答えよ.

COOH

OH

COOCH3

OH

CONH2

OH

CONH2

O CH3 A

B サリチル酸

エテンザミド

反応1 反応2

反応3

(1)反応1〜3の反応名として最も適切なものを a〜f より選べ.

a.アミド化反応 b .酸化反応 c .還元反応

d .エーテル化反応 e .加水分解反応 f .エステル化反応

(2)次の記述(a)〜(d)のうち正しいものを選べ.

a.反応 1 はサリチル酸に無水メタノールおよび酸触媒を加えると容易に進行す る.

b.反応 1 および反応 2 を経ずにサリチル酸に直接アンモニアを加えても化合物 B が容易に生成する.

c.反応 3 では,化合物 B をフェノキシドイオンに変換し,求核性を高めてから ヨウ化エチルと反応させる.

d.エテンザミドは塩基性を示す.

【解答】(1) 反応1 f, 反応 2 a , 反応 3 d (2) a.誤 容易には進行しない.加熱などが必要

b.誤 酸-塩基反応が起きるのでカルボン酸を直接アミド化するのは容易では ない.

c.正 Williamson のエーテル化.フェノール性ヒドロキシ基は求核性が低いの

でアニオンにする必要がある.

(3)

ベーシック薬学教科書シリーズ「有機化学」章末問題18章解答

3

d.誤 アミドなので塩基性を示さない.

3.次の反応式は日本薬局方医薬品ピンドロール(β遮断薬)およびその鏡像異 性体の二つの合成法を示したものである.この合成法に関する記述のうちで正 しいものを選べ.ただし,図中の不斉炭素をもつ化合物はすべてラセミ体であ る.

HN

O

NH2

HO

CH3COCH3 HN

O HO N

CH3 CH3

HN

O

HN HO

CH3 CH3

HN

O HO N

CH3 CH3 CH2C6H5

HN

OH

N CH3 CH3

CH2C6H5 O

反応A

反応B H2, Pd

ピ ン ド ロ ールおよ び鏡像異性体 反応D

H2, Pd 反応C

NaOH

a.反応 A は,カルボニル炭素に対するアミンの求核置換反応である.

b.反応 C は,インドール環上のヒドロキシアニオンのエポキシドに対する求核 的な反応である.

c.エポキシドは,結合角によるひずみのため,通常のエーテルとは異なる反応 性を示す.

d.反応 D では,窒素原子とベンジル基の間の結合が還元的に開裂する.

【解答】

a.誤 カルボニルに対するアミンの求核付加反応によってイミンが形成される.

b.正 エポキシドに対する求核置換反応である.

c.正 一般にエーテルは安定であるが,エポキシドは三員環のゆがみによる高 い反応性を示す.

d.正 接触還元により結合が切断される.

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