微分積分 II 補助演習問題 No. 2 解答例
1 F(x, y) = x4 −x2y2 + y4 −1とおくとき,
Fx = 4x3 −2xy2, Fy = −2x2y+ 4y3.
そこで, Fx = 0かつF = 0を満たす(x, y)を求めよう. Fx = 2x(2x2 −y2) より x = 0またはy2 = 2x2となる.
(a) まずx = 0の場合:F = 0より, y4 = 1となるのでy = ±1を得る. この ときFy(0,±1) = ±4 ̸= 0であるので(0,±1)の近くで陰関数y = f(x)が定まる. Fxx = 12x2 −2y2なのでFxx(0,±1) = −2となる. 従って, (0,1)では
y′′ = −Fxx
Fy = −(−2) 4 = 1
2 > 0
をなり, (0,1)の近くでy = f(x)は極小値1を取る. (0,−1)では y′′ = −Fxx
Fy
= −(−2)
(−4) = −1 2 < 0 をなり, (0,1)の近くでy = f(x)は極大値−1を取る.
(b) y2 = 2x2の場合: F(x, y) = 0に代入して, 3x4 = 1, すなわちx = ±31/41 となる. このときy = ±3√1/42 となり, 求める点は4点
(± 1 31/4,±
√2 31/4)
となる. いずれの点でもFy ̸= 0となることが確かめられる. それぞれの点(±31/41 ,±3√1/42) の近くで陰関数y = f(x)が定まり, y′′ = −FFxxy を用いて計算した結果、(±31/41 ,
√2 31/4) では, y′′ = −FFxxy = −6y1 < 0 となるので極大値y =
√2
31/4 を取り, (±31/41 ,−3√1/42 ) では, y′′ = −FFxxy = −6y1 > 0 となるので極小値y = −3√1/42 を取る.
2 x4 +y4 = 1を満たす集合が有界かつ閉集合なので, x+ 8yはその上で最大値を 持つことが保証される. 今, (a, b)で最大値をもつとすると, ある定数λが存在して
1 = λ(4a3), 8 = λ(4b3), a4 +b4 = 1
を満たす. 最初の2式より, λを消去してb3 = 8a3となる. よってb = 2a. これを 第3式に代入して, a4 + 16a4 = 1. つまりa = ±1711/4. b = 2aからb = ±21711/4. こ の2点のうち最大値を与えるのは, (a, b) = (1711/4,21711/4) であって, 求める最大値 はa+ 8b = 17171/4 = 173/4.
3 放物線y = x2と点P = (2,12)との距離を求める問題は, 条件x2 −y = 0の下で, (x−2)2 + (y − 12)2を最小にする問題と同じである. 放物線上の点(x, y)のうちで x → +∞となる点では(x−2)2+ (y−12)2の値はいくらでも大きくなりうるが, 最 小値は存在することに注意しよう.
そこで放物線上の点(x, y)で(x−2)2+ (y −12)2を最小となる点を(a, b)とすると, ある定数λが存在して, 次を満たす:
2(a−2) = λ(2a), 2(b− 1
2) =λ(−1), b = a2.
最初の2式からλを消去して2(a−2) + 4a(b−12) = 0. よってab = 1となる. 第3式 のb = a2を代入して, a3 = 1. よってa = 1. またb = 1となるので, (a, b) = (1,1) を得る. 従って求める距離は
√
(a−2)2 + (b− 12)2 =
√5
2 となる.