厚生労働科学研究費補助金
(地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究事業)
分担研究報告書
国際機関職員に必要とされるコンピテンシー
―グローバルヘルス人材戦略センター主催ワークショップの経験と展望―
分担研究者 グローバルヘルス人材戦略センターディレクター 中谷 比呂樹 研究協力者 同 人材情報解析官/上級研究員 地引 英理子
A.
目的
本稿では、グローバルヘルス人材戦略セ ンターが開催した2つのワークショップで 提示したコンピテンシー・ベースド・イン
タビューを紹介するとともに、今後の変化 の可能性がある国際機関高職位に求められ るコンピテンシーの展望をまとめた。
研究要旨
グローバルヘルス人材戦略センターは平成
30年度
7月に東京と大阪で「グローバルヘル ス・キャリア・ワークショップ‐医療資格を持つ人・持たない人・すべての人のために
‐」を、
12月に東京、北海道、名古屋、大阪で「国連/国際機関へ行こう‐若き日本人 専門職の方へのグローバルヘルス・キャリア・ディベロップメント・ワークショップ」
を開催し、将来、国際機関での勤務を希望している方々へのキャパシティ・ビルディン グに努めた。これらワークショップでは、 「国際保健分野で働くことの意義」 、 「国際機関 紹介」 、 「
CVの書き方」に加え、コンピテンシー・ベースド・インタビューの受け方を伝 授するとともに、グループワークを通じて一人一人が模擬インタビューを体験していた だいた。コンピテンシーは、最近、人事採用や人事評価の分野で注目されており、多く の国際機関が採用に当たってコンピテンシーに基づいた面接を導入している。その為、
国際機関を受験する上で必ず押さえておく必要がある事項と言えるが、これらワークシ ョップでは「初めてコンピテンシー・ベースド・インタビューについて知った」という 方も多く見られた。その為、本分担報告書では、参加者へのインタビューやアンケート 調査の結果を検討する。国連機関で用いられるコンピテンシー・ベースド・インタビュ ーを詳述した上で、実際のインタビューの事例を示す。
しかし、職位の高い職員にもとめられるコンピテンシーは今後変わってゆく可能性があ
るので、最後に、その展望について述べる。
B.方法
ワークショップの内容、実施方法を紹介し、
その参加者へのインタビューやアンケート 調査の結果を整理した。
C.結果
1 コンピテンシー・ベースド・インタビ ュー・トレーニングを含むワークショップ と受講者のリアクション
グローバルヘルス人材戦略センターでは、
年間を通じてキャリア・ディベロップメン トのためのワークショップを多数実施して いる。平成
30年
7月
14日には東京で、翌
15日には大阪で「グローバルヘルス・キャ リア・ワークショップ‐医療資格を持つ 人・持たない人・すべての人のために」を 開催した。また、同年
12月
9日には東京、
北海道、名古屋、大阪をネットで結び、 「国 連/国際機関へ行こう‐若き日本人専門職 の方へのグローバルヘルス・キャリア・デ ィベロップメント・ワークショップ」を開 催した。夫々のプログラムを資料
1及び2 として添付する。
こうしたワークショップでは、世界保健機 関(WHO)を中心としたグローバルヘルス分 野の国際機関の活動、採用プロセス、求め る人物像などについて、当該機関の職員が 直に説明するとともに、それら機関に合格 するための履歴書の書き方やコンピテンシ ー・ベースド・インタビューの受け方を、
実際の演習を通じてアドバイスしている。
コンピテンシー・ベースド・インタビュー の演習を受けるに当たっては、参加希望者 に事前に課題を課している。7 月のワーク ショップでは、
WHO、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GF)、Gavi ワクチンアラ イアンス(Gavi)の内、関心のある
1つの 機関のコンピテンシーについて、質問され たら答えらえるように想定問答を考えてく るように伝えた
1。
同様に、12 月のワークショップでは
WHO、国連人口基金(UNFPA)のいずれかのコンピ テンシーについて考えてくるように伝えた
2
。
そして、ワークショップ当日は講師による コンピテンシー・ベースド・インタビュー の解説とデモンストレーションの後、参加 者はそれぞれが選んだ機関毎に
10人程度 のグループに分かれ、講師により、コンピ テンシー・ベースド・インタビューの模擬 面談を受けた。参加者は全員が
10分程度の 模擬面談を受け、且つ、他の参加者の受け 答えについて気付いたことを本人に伝える ように求められた。 (コンピテンシー・ベー スド・インタビューの内容については
2以 降で述べる) 。
ワークショップの全セッションの中でも、
コンピテンシー・ベースド・インタビュー に関するセッションに対する参加者の評価 は高いものであった。ワークショップ終了 後のアンケートでは全てのセッションを
5段階評価( 「とても参考になった」 、 「参考に なった」、「普通だった」、 「あまり参考にな らなかった」 、 「全く参考にならなかった」 ) で評価してもらった。その結果、7 月
14日 の東京ワークショップでは、全
11セッショ ンの内、 「とても参考になった」または「参 考になった」を選択した参加者数が最も多 かったのは「コンピテンシー・ベースド・
インタビューの解説」と「コンピテンシー・
ベースド・インタビューの演習」であった
(同率
1位、各
34人) 。また、最も参考に なったセッションとして「コンピテンシ ー・ベースド・インタビューの演習」を選 んだ人数が最多だった(8 人) 。翌
15日の 同じ内容の大阪ワークショップにおいても、
「とても参考になった」または「参考にな った」を選択した参加者数が
2番目に多か ったのが「コンピテンシー・ベースド・イ ンタビューの演習」 (同率
2位、29 人)で あり、最も参考になったセッションとして
「コンピテンシー・ベースド・インタビュ ーの演習」を選んだ人数が最多だった(10 人) 。また、12 月
9日の東京ワークショッ プにおいても、全
10セッションの内、 「と ても参考になった」または「参考になった」
を選択した参加者数が
2番目に多かったの が「コンピテンシー・ベースド・インタビ ューの解説と演習」 (31 人)であった。
コンピテンシー・ベースド・インタビュー のセッションに対する参加者からのコメン トも以下のとおり、好評であった。
・ 「コンピテンシー・ベースド・インタビュ ーを初めて学ぶ機会に恵まれ、大変 勉強になりました。 」 (7 月東京)
・ 「コンピテンシー・ベースド・インタビュ ーの解説と演習両方があってよい経 験になりました。特に演習の際にフィー ドバックを個別にうけられた点が良 かったです。(コンピテンシー・ベース ド・インタビューを受けたことがなか ったので) 」 (7 月東京)
・(今後取り上げてほしいテーマとして)
「コンピテンシー・ベースド・インタビ ューの模範解答のようなセッション。イ ンタビューの演習のみのワークショ
ップ(たくさん練習したい) 」 (7 月東京)
・ 「インタビューの演習は大変勉強になりま した。苦手意識がなくなりました。」(7 月東京)
・ 「コンピテンシー・ベースド・インタビュ ーの時間がもっと欲しかった。 」 (12 月東 京)
・「Group Work の試みは大変貴重な機会か つ勉強になりました。 」 (12 月東京)
・「「習うより慣れろ」だとグループワーク を通じて感じました。Interview の練 習の機会があれば積極的に参加したいで す。 」 (12 月東京)
これらのコメントから、参加者の多くが本 ワークショップでコンピテンシー・ベース ド・インタビューに初めて触れ、今後、更 に訓練を重ねたいと考えていることが伺い 知れた。
2 コンピテンシー・ベースド・インタビ ューの具体例
2.1 インタビューの基本
特になじみのない実績重視コンピテンシ ー・ベースド・インタビューへのアプロー チ
国際的リクルートメントは、求める人材が 行う業務、それをするために必要な経験・
学歴等の条件を示して即戦力をとるのが原
則であり、一般的な条件で採用するのは一
般事務職員など非専門職の場合である。そ
れを判定するため、P2-P3 といった低位ポ
ジションでは筆記試験、高位では
visionに
ついてのプレゼンテーション、P4-P5 とい
った中位についてはケース・スタディが課
される。また、これらの組み合わせとなる 場合も多い。
それでは、即戦力となる戦力をどう評価す るのかということが問題となるわけである が、過去に経験をして成功あるいは失敗か ら学んでいれば、同種の課題についてもう まく対応できるハズだという前提をまず置 く。それを面接官に、過去の実績から説得 力をもって説明できるかが問われることと
なる。
これがコンピテンシー・ベースド・インタビューの基本的な考え方である。
それでは、実際のインタビューについて具 体的に架空の例を述べてみよう。
ある
D2のある疾病対策担当部長の口頭試 験である。公募上、求められたコンピテン シー は:
(1) Producing result 結果を出す。
(2) Creating an empowering and motivating environment 職員に権
限委譲してやる気のある職場環境を 作る。
(3) Building & promoting partnerships across WHO and beyond WHO
内外の関 係者との協働関係を作り促進する。
(4) Moving forward in a changing environment 変革の時代に前進する。
(5) Promoting innovation and
organizational learning 技術革新を
推奨し組織的な学習をする、である。
既に書類選考で絞り込んでいるので、この インタビューへの配点は高い。その他、事 前に質問が示され準備時間が与えれること もある。
Vision の例 質問は 24
時間前に提供さ れる
MDG
は
2015年に終焉を迎えますが、 その後、
貴方はxx部をどのように率いてゆくつも りですか。貴方の
Visionを口頭
10分で説 明してください。
ケース・スタディの例 候補者はインタビュ ー前
1時間前に招集がかかり個室で考えを まとめる。
(例)
DG(事務局長)はあと 1
時間で大ドナーの
外務大臣に会います。先ほど、議題が1つ 追加され
xxx病の根絶が加えられました。
この病気はワクチンがなく、だれも根絶で きるとは思っていませんが、大臣は議会対 策上、分かりやすいことを言わねばならず、
さもないと
WHOへの予算は大幅カットにな るとのことです。 DG から至急ブリーフィ ングノートを作れとの指示が来ましたが、
インターネット環境が悪いので
SMSでしか 繋がりません。
SMS用の箇条書きを作成し、
選考委員会に説明しなさい。
2.2.インタビューの具体例
まず、入室すると、選考委員長が歓迎の意 を表し、選考委員会メンバーが自己紹介を する。その前に候補者の方から委員席に近 づき一人ひとりと握手して軽い自己紹介を すると好印象である。ついで、委員長がイ ンタビューの時間配分や留意点などを述べ る。例えば、
ようこそ。xxxさんですね。○△×部長
の選考員会にお出まし頂きありがとうござ います。私は選考委員長の△です。どうぞ 上着をとるなど一番お答えがしやすいよう に御自分を調節下さい。それでは、選考員 が自己紹介いたします。
(通常選考委員は、そのポストの上司、他 局の専門家、人事部職員、職員組合代表の
4名)
それでは委員長から本日のインタビューの 時間配分やお願いを申しあげます。今日は まず、貴方のビジョンを伺います。
10分以内で話して下さい。ついで、求められて いるコンピテンシーを問う質問があります。
過去の御自分の実績・経験を踏まえて回答 してください。なお、今回の公募では、フ ランス語能力も問われていますので、フラ ンス語で質問された場合には、フランス語 で答えて下さい。回答は、内容とともに、
返答時間を含めて説明の仕方自体も評価の 対象となりますから、要領を得た回答とな るように努力してください。 以上で大体
1時間を予定しています。なにかご質問があ れば伺います。無いようでしたら、これか ら開始いたします。
(以下の質問は一例で、回答が良ければそ れでおしまい。疑念がのこれば追加で聞か れる)
委員
Aまず、コンピテンシー・ベースド・インタ ビュー に入る前に幾つかお尋ねしたいこ とがあります。
・なぜこのポジションに応募したのか動機 をお知らせください。
・貴方の経験の何がこのポジションに役立 つと思いますか。
・職務を敢行する上で貴方に欠けていると 思うものはありますか。
委員
B (担当;Producing result 結果を出す)
今まで様々な経験をされてきたことだと思 いますが、複雑なパートナーが絡む状況下 で貴方はどうやって成果を出したのか教え てください。
(フォローアップ質問の例)
仰った成果のどの部分があなたの貢献だっ たのですか。
・成果をあげるために必須だった、貴方の 行動とスキルについて教えてください
・成果を上げるためには職員が一丸となら ねばなりませんが、どのような工夫をさ れましたか。
・どのような評価基準で成功したと言える のでしょう。
委員
C(担当;Creating an empowering and
motivating environment 職員に権限委譲してやる気のある職場環境を作る)
今まで職場環境が悪いのでなんらかの改革 をしなければならない場面に遭遇したこと がありますか。
(フォローアップ質問の例)
・どのような対応をしたのか段階を追って 説明してください。
・その中で対応が難しい職員もいたと思い ますが、どういう対処をされましたか。
その結末はどうなりましたか。
・グループをまとめてやる気をださせる貴
方の秘訣を教えてください。
委 員
D( 担 当 ;
Building & promoting parterships across WHO and byond WHO内 外の関係者との協働関係を作り促進する)
xxxは多くの関係者と協働しなければな りません。また、貴方は
30人の職員を率い て、内部折衝や、外部折衝をされるわけで す。今までの成功例と失敗例を教えてくだ さい。
(フォローアップ質問の例)
・仮に関係者の間で摩擦が起きた場合、ど のように対処しましたか。
・新たな関係者との連携強化をどう計りま したか。
・ 関係者がまとまって同じ目標に向かうこ とが理想ですが、それを可能とする貴方 の手法はなんでしょう。
委員
E(担当;
Moving forward in a changing environment 変革の時代に前進する)・
Global healthは変わりつつありますが、
応募された部門の強みはどうなるでしょ うか、また、どのような変革をしなけれ ばならないでしょうか。
委員
F (担当;promoting innovation and organizational learning 技術革新を推奨し組織的な学習をする)
技術革新に伴い組織もそれを学習して変わ らなければなりませんが、御自身が行った 組織変革の事例を述べて下さい。
委員長
以上で予定の質問は終わりました。 後
1-2問の時間がありますが、選考委員は如何で すか。それでは、候補者の方からご質問は ありますか。
(このポストを獲得したいという熱意を示 すために、やんわりと自分の強みを述べな がら質問するとよい。 )
無いようですから、最後に、委員長から今 後のことについてご説明します。委員会は 複数の候補者をインタビューします。
引き続きインタビューが続きますからご自身の ためにもこの場でのやり取りは公言しない ように。
委員会は、すべての候補者をインタビュー したあと、報告書をまとめて事務局長に提 供します。
事務局長はそれを熟読して判断をされます ので少々時間がかかりますが、公表の前に、
必ず委員長から最終的なお知らせを事前に 電話かメールでいたします。
どうもありがとうございました。
最後にまた握手して終了。
2.3.良い回答のヒント
○ 具体的質問の前に質問のコンテキスト の説明があるので、そのコンテキストにあ った事例を選び、具体的質問に応える。回 答の定石が
STAR(Situation、
Task、 Action、Result)である。
・私が現職に
6年前についたとき、スタッ
フの調査をしたら、モチベーションが一
番低い部門でした。仕事量は全組織の
5割なのに職員が
1割、通常業務を回すだ
けで皆が疲弊し、過ちも多く、その処理 がストレスとなっていました。それが今 では誰もが来たい部門となっています。
その為に私がしたことは. . . と
Situationの説明から入り、何が問題で解決しよう と し た の か (
Task)、 解 決 の 為 の 行 動(Action)そして最後に結果(Result)
と展開する。
・過去の事例は提出した
CVと関係づけると 分かりやすい。
・誇張なく、ありのままに話すこと。
・様々なポジションを経験している人が、
その時の組織としての成果を例にして話 す時は、自分の役割はその中でなんだっ たのかを合わせて説明する。
〇全体としてどのような人物として自分が 見られたいかを想定してストーリーを作っ て答えるとよい。
・例えば、現場に精通した実務家、広報宣 伝がうまい情宣家など。このイメージは 公募内容に一致していなくてはならない。
( こ れ に 失 敗 し た の が 、 例 え ば 良 い
Manager が求められているのに得意になってアドボカシーのことを力説して採用 されなかった例) 。
・応募する部署の課題、将来展望、部署を 取り組む環境と未来像など十分に頭にい れること。
・その部署に近い人から話を聞くのが極め て有意義。
〇真剣さ、熱心に取り組み姿勢を見せる。
服装、態度(背を伸ばし、過度にリラック スしない、時間厳守、委員に知り合いがい てもなれなれしくしないなど
〇選考委員は、公募内容が明日から果たせ る人を求めているので、自分がまさにその 人だということを納得させるのが面接のポ イント
〇話す前に一瞬立ち止まって考えるのが良 い。 ポイントを紙に書くとよい。 通常ペ ンと紙は用意されるが自分でも持っていく と印象が良い。
〇その他、一般的な注意
・質問が良く把握できない時は聞き直す。
・ 質問事項にもれなく答えるように。 選 考委員は貴方の自説など聞きたくない。
・的を得た短い答弁が歓迎される。長くし ゃべる人の評点は、内容に比して低い傾 向。
・過去の組織・知人の悪口はタブー。トラ ブルメーカーと見られる。
・得意としない言語が要求される場合、ブ ラッシュアップしてから面接に臨むこと。
事前準備が出来なくとも、出来ませんと 英語で答えず、ともかく一生懸命回答し きること。採用されることがあったら短 期集中コースで語学力を挙げるつもりだ ということ。
・最後に質問の機会が与えられた場合は応 募ポストに熱心だということを示すため に質問した方が良い。ただ、自分のアピ ールはほどほどに。
(例)今日は面接をしていただきありがと
うございました。 それだけでも光栄です。
もし自分が選ばれた場合、私の過去の経験 を最大限使い働きます。また自分は謙虚に 先輩事務職員の言葉にも耳を傾け、新しい ダイナミズムと古くからの職員のやりかた が相乗作用を起こすよう努めます。大体、
採用・不採用はいつ頃お知らせいただける のでしょうか、といえば穏当。
D.考察
グローバルヘルスの分野も、中心的な課 題も、アプローチも変わってゆくであろう。
そして、専門家として活躍する期間も、従 来の25歳から60歳の35年ではなく、
75歳まで即ち半世紀、様々な変化に対応 しつつ、学びそして働き続ける世界が出現 しつつある。それを展望した際、どのよう なコンピテンシーが求められるであろうか。
分担研究者が考えるに以下のコンピテンシ ーの強化は必須であろう。
(1)
柔軟性と対応敏捷性:様々なあらたな課 題への対応能力。
(2)
国際性:グローバル化はますます進み、
国境を越えた地球規模課題を解決する 能力。
(3)
持続可能性:公益や社会との調和を図る 能力。
(4)
集団的リーダーシップ:権限を分散し て統治する能力。
(5)
多様性へのレジリアンス:多文化、多 職種、多世代、多国籍のチームを率いる 能力。
(6)
学習能力:新しい知識・技法を学び続 ける力。
しかし、それらはどこで獲得することが出
来るのであろうか?少なくとも、多彩な経 験は、以上の様々なコンピテンシーを獲得 することに役立つはずである。1つのセク ターではなく、産官学民の複数以上のセク ターでの経験が評価されるようになってい る。
このように求められるコンピテンシーは、
応募するポジションや機関によって変わる ものであると同時に、時代の要請に応じて 常に変化するものであることを念頭にコン ピテンシーの滋養と強化が求められる。
E.結論
本稿では、グローバルヘルス人材戦略セ ンターが開催したワークショップで、実施 したコンピテンシー・ベースド・インタビ ューの受け方について、参加者のインタビ ューやアンケート内容も含め、紹介をした。
このような具体的なワークショップは、コ ンピテンシー・ベースド・インタビューと いう言葉を初めて聞く参加者にとっても、
聞いたことはあるが経験したことがない参 加者にとっても、面接に対する漠然な不安 を解消することができる有益なワークショ ップであった。今後は、社会の様々な変化 により求められるコンピテンシーも変化す るものであると意識し、その強化が必要と される。
F.
研究発表
なしG.知的財産権の出願・登録状況
なし
1
事前に想定問答を考えてくるように課題を課した
3機関のコンピテンシーは 以下のとおり
・WHO の
Core コンピテンシー(1) Technical expertise、 (2) Overall attitude at work、 (3) Teamwork、 (4) Respecting
and promoting cultural difference、 (5) Communication、 (6) Creating an empowering and motivating environment (for managerial responsibility only)
・グローバルファンドの
Core コンピテンシー(1) Global Fund awareness and mind-set、 (2) service orientation、 (3) drive for results、 (4) collaboration、 (5) interaction and (6) adaptability
・Gavi の
Core コンピテンシー(1) Strong interpersonal skills、 an ability to work with different stakeholders、
(2) Solutions Oriented、 (3) Ability to work independently and take initiative、 (4) Strong organisational skills、 (5) Ability to work effectively in a team setting and under pressure、 (6) Ability to meet deadlines with a strong attention to detail、
(7) Ability to multi-task
2
事前に想定問答を考えてくるように課題を課した
UNFPAのコンピテンシーは 以下のとおり:
・UNFPA の
Core コンピテンシー(1) Achieving results and ensuring programme quality and impact、 (2) Being accountable、 (3) Developing and applying professional expertise/business acumen、
(4) Thinking analytically and strategically and making decisions、 (5) Working in teams/managing ourselves and our relationships、 (6) Communicating for impact、 (7) Adapting and coping
・WHO の
Core コンピテンシーは注1と同じ。
グローバルヘルス・キャリア・ワークショップ
ー 医療資格を持つ人・持たない人・すべての人のために ー
■主催 グローバルヘルス人材戦略センター(厚生労働省委託事業)
■主な講師(予定)
■プログラム(各会場共通)
■言語 すべて英語(通訳は付きません)
・国際保健、国際協力に関心のある学部・大学院生・社会人(文系・理系・医歯薬看は不問)■対象者
・国際保健、国際協力に関心があり、組織の管理運営・財務・人事・広報・法務・IT 等の実務経験を有する人
■定員 各会場 100 人(定員に達し次第締め切ります)
■お申込み方法/お申込み締切
専用のお申込みフォーム(https://goo.gl/forms/L1p5AS57iNj1uWjH2)から7 月 6 日(金)までにお申込みください。
■受講にあたっての事前準備について
本ワークショップを有意義なものにするために、書類作成等の事前準備をお願いしています。
詳しくは別紙の「ワークショップのご参加に向けての準備事項」(https://hrc-gh.ncgm.go.jp/fi les/uploads/WS̲201807.pdf)をご確認ください。
■協力WHO 西太平洋地域事務局、WHO 神戸センター、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)、Gavi(Gavi ワクチンアライアンス)
東京と大阪の2会場で開催
■東京会場 7 月 14 日(土)10:00-18:15 国立国際医療研究センター研修棟 5 階大会議室 住所:東京都新宿区戸山 1-21-1
http://www.ncgm.go.jp/access/index.html
■大阪会場 7 月 15 日(日)10:00-18:15
大阪大学最先端医療イノベーションセンター棟マルチメディアホール 住所:大阪府吹田市山田丘 2-2
http://www.comit.med.osaka-u.ac.jp/jp/access.html
・中谷 比呂樹/グローバルヘルス人材戦略センター
・野崎 慎仁郎/ WHO 神戸センター
・髙山 眞木子/グローバルファンド
・北島 千佳/ Gavi 他
お申込みフォーム QR コード AM 10:00 〜 12:00(開場・受付 9:30 〜)
・ご挨拶:グローバルヘルス人材戦略センターの紹介
・講演:非医療従事者のグローバルヘルスへの貢献―WHO
・解説:パートナーシップ型国際機関紹介―グローバルファンド、Gavi
・解説:グローバルファンド、Gavi 共通のリクルートメント・プロセス、Q&A PM 13:00 〜 18:15
・ワークショップ:CV の書き方−解説と演習
・ワークショップ:コンピテンシー・ベースド・インタビューの受け方−解説と演習
・まとめ
・個別面談(1 人約 15 分)*先着 30 名まで、事前申込制、定員に達し次第締め切ります 希望者は英文 CV の提出が必須です
2018. 7 . 14 TOKYO 7 . 15 OSAKA
グローバルヘルスに関わる国際機関では 医師や看護師以外の非医療従事者が多数活躍しています。
このワークショップは そのような道を目指す方のためのものです。
The Global Fund WHO Gavi
※当日はビデオと写真の撮影を行います。集合写真や当日の様子をご本人の許可なくウェブサイト等に掲載させていただく場合がございますことをご了承ください。
掲載に同意されない方は当日事務局までお申し出ください。
【東京】7 月 14 日(土) 【大阪】7 月 15 日(日)
資料1
Go UN/Global
The Global Health Career Development Workshop for Young Japanese Professionals
国連 / 国際機関へ行こう
若き日本人専門職の方への
グローバル ヘルス キャリア ディベロップメント ワークショップ
Program Key Resource Persons
Venue
AB Meeting Room, B1F, Research Institute, National Center for Global Health and Medicine 1-21-1 Toyama, Shinjuku-ku, Tokyo, 162-8655
http://www.ncgm.go.jp/access/index.html#center
Dec.9 th ,2018
Please apply through...
https://hrc-gh.ncgm.go.jp/event
Sunday
10:00-16:30
Language: English
Participation fee: 1,000Yen
(For coffee and refreshments. Lunch will be provided by HRC-GH)
Seating capacity: 100 People
(Application will be closed upon reaching the capacity)
Organized by: Human Resource Strategy Center for Global Health, National Center for Global Health and Medicine with grant from the Ministry of Health, Labour and Welfare.
Supported by: WPRO, Hokkaido University, Nagoya University, Osaka University, Nagasaki University.
-Opening:
Global Health Personnel and Work of HRC-GH -Work of WHO and HR Recruitment
-CV Writing
-Networking Lunch
-Group Work: Competency - based Interview
-Job Fair(Ministry of Foreign Affairs, UNFPA, UN Women) -Individual Consultation (WHO, UNFPA, UNV)
・ Mr. Eric Tagnon Regional Human Resources Manager, WHO Western Pacific Region (WPRO)
・ Ms. Laura DavidsonProgramme Officer, WPRO
・ Dr. Takaaki Miyaguchi Director of Career Center/Associate Professor, Department of Global Studies, Kyoto University of Foreign Studies
・ Dr. Hiroki Nakatani,Director, HRC-HG (Former ADG/WHO HQ)
*Please come to the main entrance of NCGM and staff will guide you.