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病原体検出マニュアルの改訂と 

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Academic year: 2021

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平成28− 30年度 

厚生労働科学研究費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業) 

「国内の病原体サーベイランスに資する機能的なラボネットワークの強化に関する研究」班 分担研究報告書 

病原体検出マニュアルの改訂と 

播種性クリプトコックス症等のマニュアル作成   

 

研究分担者  宮﨑義継    国立感染症研究所真菌部  部長   

研究協力者  梅山  隆    国立感染症研究所真菌部        中村茂樹    国立感染症研究所真菌部        福田惠子    国立感染症研究所真菌部   

 

研究要旨  国立感染症研究所(感染研)で公開している、1類〜5類感 染症その他の病原体検出マニュアルは、全国の地方衛生研究所等の自治 体検査機関(地衛研等)と感染研の間で相互に補完協力して作成されて いる。これらのマニュアルは病原体検査を行う上で多くの地衛研等に参 考にされているものであるが、精度の高い病原体診断を行うためには最 新の情報を継続的に取り入れる必要がある。本研究では、病原体検出マ ニュアルの新規作成とアップデート(改訂版への差し替え)を行い感染 研のホームページで公開した。新規掲載は「播種性クリプトコックス症」 、

「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症」 「ニパウイルス感染症およ びヘンドラウイルス感染症」 「A型肝炎」 、 「E型肝炎」であった。病原 体検出マニュアルの不断の更新により、検査機関での病原体検査の精度 の維持・向上への貢献が期待できる。さらに、衛生微生物技術協議会レ ファンレンス委員会からの要望に沿い、感染研ホームページに掲載され ている病原体検出マニュアルの各疾病の更新日を再調査し、更新年月を ホームページに追記した。参照する病原体検出マニュアルが最新か否か が明確になり、病原体検査の精度の維持・向上への貢献が期待できる。  

 

A.研究目的

病原体検出マニュアルは、多くの地方衛 生研究所等の自治体検査機関(地衛研等)

が病原体検査を行う上で参考にしているも のであり、感染症対策に係る自治体の行政 検査の際に利用されている。感染症法に定 められた感染症について、全国の地衛研等 と国立感染症研究所(感染研)とが共同で 作成しており、マニュアルの使用と評価を 繰り返していく中で、新しい知見や科学の

進歩にあわせて内容を改善していくことが 常に求められている。

クリプトコックス症は健常者に発症し死

亡に至る深在性真菌症としてわが国で最も

頻度が高いとされている。その中でも致命

的な「播種性クリプトコックス症」は、平

成 26 年 9 月 19 日より感染症法の5類全数

把握疾患と規定された。真菌症で感染症法

に規定されるのは、4類感染症のコクシジ

オイデス症に続いて2番目となる。

(2)

本研究では、この播種性クリプトコック ス症の病原体検出マニュアルをあらたに作 成し、追加するとともに、その他各種病原 体検出マニュアルのアップデート(改訂版 への差し替え)を随時行い、全国の地衛研 等における病原体検査の維持・向上に貢献 することを目的とする。また、更新の頻度 と時期を明確にするために、感染研ホーム ページで公開している病原体検出マニュア ルの更新日を確認し、全国の地衛研におけ る病原体検査の精度の維持・向上に貢献す ることを目的とする。

B.研究方法

感染研の病原体検出マニュアルのホーム ページ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/reference.ht ml

に掲載されている各病原体検出マニュア ルについて、 3 年間で 11 疾患のアップデー トおよび 5 疾患の追加を行った。また、ホ ームページに掲載している 68 疾患のマニ ュアルの pdf ファイル、それぞれの最終更 新年月を調査し、ホームページに反映させ た。

播種性クリプトコックス症については、

国立感染症研究所真菌部の真菌検査標準作 業手順書を参考に、あらたに病原体検出マ ニュアルを作成し、ホームページに掲載し た。

C.研究結果

  平成 28 年度に、病原体担当から提出され、

アップデートを行った病原体検出マニュア ルは、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感 染症、腸管出血性大腸菌感染症、咽頭結膜 熱・流行性角結膜炎、麻しんであった。追 加した病検体検出マニュアルは、カルバペ

ネム耐性腸内細菌科細菌感染症、ニパウイ ルス感染症およびヘンドラウイルス感染症 であった。

  平成 29 年度に、病原体担当から提出され、

アップデートを行った病原体検出マニュア ルは、風しん、クリプトスポリジウム症・

ジアルジア症、手足口病、ヘルパンギーナ、

無菌性髄膜炎であった。

平成 30 年度に、病原体担当から提出され、

アップデートを行った病原体検出マニュア ルは、後天性免疫不全症候群、インフルエ ンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフル エンザ等感染症を除く)であった。追加し た病原体検出マニュアルは、A 型肝炎、E 型肝炎、後述の播種性クリプトコックス症 であった。

臨床情報、検査方法、感染症法届出基準 から構成される播種性クリプトコックス症 の病原体検出マニュアルを作成した。PDF ファイルを感染研の病原体検出マニュアル ホームページ上に公開した。

掲載されている病原体検出マニュアルの 更新年月を調査し、図のように、上記ホー ムページに反映させた。

図:感染研ホームページへの更新年月の反映(例)

D.考察

継続的に病原体検出マニュアルを更新す

る必要があり、アップデートを行った。定

期的な更新により、マニュアルの信頼性が

増し、全国の地衛研等での病原体検査精度

向上への貢献が期待できる。

(3)

従来のホームページでは、病原体検出マ ニュアルが最新かどうかは、 pdf ファイルを ダウンロードし、内容を確認する必要があ ったが、今回の反映作業により、参照する 病原体検出マニュアルの最終更新時期が明 確になり、マニュアルの信頼性が向上し、

全国の地衛研での病原体検査への貢献が期 待できる。

E.結論

病原体検出マニュアルのアップデート・

追加を行った。播種性クリプトコックス症 の病原体検出マニュアルを作成し、感染研 ホームページ上に反映させた。ともに、ひ き続き改訂を続けて行く必要がある。

病原体検出マニュアルのアップデートお よび更新年月のホームページ上への反映を

行った。科学の進歩に合わせた病原体検査 の精度の維持向上が期待できる。ひき続き 改訂や追加が必要な疾病について病原体検 出マニュアルを整備する必要がある。

F.健康危険情報 該当なし

G.研究発表 該当なし

H.知的財産権の出願・登録状況     (予定を含む。)

該当なし

参照

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