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福岡・東アジア・地域共生研究所の研究状況

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(1)

基盤研究機関 福岡・東アジア・地域共生研究所

福岡・東アジア・地域共生研究所の研究状況

福岡・東アジア・地域共生研究所長 人文学部教授

はじめに

基盤研究機関「福岡・東アジア・地域共生研究 所」は、福岡都市圏を中心に、「地域」が抱える様々 な課題(地域活性化、男女共同参画社会の実現、地 域防災力の向上、地域医療連携の構築等)を解決す るための研究に着手している。21年度は、4つの テーマ研究(文化資源、ジェンダー、防災教育、医 療情報ネットワーク)をそれぞれの専門家が推進す ることで、「地域課題」を掘り起こしや「地域共生」

理論の構築に向けた土台づくりを進めてきた。以下、

1年9月以降の研究成果を紹介する。

!

.文化資源

本テーマでは、!)歴史学、")文化人類学の 2つの方法論から、地域に埋もれている歴史や文化 の発掘を進めてきた。!)については、まず2 年4月から9月にかけて荒尾市との受諾研究「宮崎 兄弟顕彰DVD作成事業」を推進した。具体的には、

孫文の辛亥革命(21年が百周年)を支援した宮崎 滔天兄弟およびその出身地である荒尾市の近代化遺 産(万田坑等)を顕彰する歴史教材DVDを作成し た。また、福岡市城南区別府公民館との連携事業と して、「別府校区史編纂支援プロジェクト〜別府校 区の「記憶」の発掘・保存・活用〜」を立ち上げ、

住民参加型の校区の歴史掘り起こしに関する講演会 やワークショップを開催した。その成果は、平成2 年度に『別府公民館50周年史』(仮称)としてまと める予定である。

(")については、2年3月31日に「死者のフォー クロア〜人類学・民俗学・宗教学〜」と題したシン ポジウムを開催予定である。高齢社会化に伴う諸問 題や大規模災害など、近年、地域の問題を考える上 で「死」というテーマは避けては通れない。本シン ポジウムでは、文化人類学・民俗学・宗教学の立場

から研究をおこなっている第一人者をパネリストと して招聘し、死をめぐる諸問題について討論会をお こなう。

"

.防災教育

3・11の東日本大震災は、災害復興について何を 考えるべきなのか、何をすべきなのかを我々に突き つけた。それらに応えるべく、本テーマでは福岡市

―(!)福岡市男女共同参画推進センター(アミカ ス)(")福岡市および福岡市社会福祉協議会―と の連携事業を進めている。!)については、アミ カス市民グループ活動支援事業の一環として、市民 活動グループ「『福岡市男女共同参画を推進する条 例』をくらしに活かす市民の会」との共同で「男女 共同参画と地域防災・災害復興」をテーマとした講 演会を21年11月11日に開催した。善功企教授(九 州大学大学院)は、福岡県西方沖地震から東日本大 震災までの大規模災害の事例と教訓について、山地 久美子氏(関西学院大学・災害復興制度研究所)は、

男女共同参画の視点から防災・災害復興の現状と課 題について講演いただいた。参加者数は、自治体関 係者や各校区の男女共同参画委員など10名にのぼ り、フロアからもさまざまな意見が出された。

(")については、22年3月20日に福岡市と福 岡市社会福祉協議会との共同で「これからの震災対 策・防災教育を考える〜東日本大震災を福岡の震災 対策に活かすために〜」と題したシンポジウムの開 催を予定している。東日本大震災の災害ボランティ アの利点・欠点を今後の福岡の震災対策にどのよう に活かしていくかをテーマに、石巻市社会福祉協議 会の阿部由紀氏の講演と、被災地でボランティア活 動を経験した大学生による討論会を実施する。

―17―

(2)

!

.ジェンダー/男女共同参画

本テーマでは、福岡県男女共同参画センター(あ すばる)と協働して「若者のキャリア設計と男女共 同参画」をテーマにした連続企画を実施した。人文 学部教育・臨床心理学科の寺崎里水講師と植上一希 講師のコーディネートのもと、若者たちが様々な人 との意見交流をとおして社会に向き合うことで、自 分たちの「生きやすい社会」を具体的にイメージし、

その実現にむけた方策を考えることを目的に、以下 のプログラムをおこなった。県職員・NPO関係者 による学内講座「若者からみた男女共同参画」(2 年10月5日〜11月9日、全6回)、ワークショップ

「大学生と一緒に考える仕事・結婚・生きづらさ」

(21年11月11日〜12月16日、全3回)、シ ン ポ ジ ウム「若者が社会に立ち向かうために」(22年1 月7日、全1回)

"

.医療情報ネットワーク

福岡大学病院でも「健康づくり副都心計画」と題 して、大学病院が位置する城南区七隈エリアを一つ の「まち」として捉え、地域完結型の医療・保険・

福祉のネットワークの形成をめざしており、研究所 はその支援をおこなっている。その取組みとして、

患者自身がカルテを管理し、他者と共有することが できるポータルサイト「Genkey」の構築を進めて いる。具体的には、健康情報(健診情報や特定保健 指導に関する情報など)や医療情報(福大病院や連 携病院からの情報提供、薬歴情報)の配信、予防活 動やトレーニング情報などのアップなどを想定して いる。現在はそのシステム開発を進めている。まず は福岡大学病院関係者から試験的に運用を開始させ、

将来的には、城南区の地域住民も共有できるような コンテンツの構築を目指している。

#

.研究所全体の取り組み

全体の取り組みとしては、個別的研究の集約と「地 域共生」理論構築を目的として、研究所メンバーを 中心とした「地域共生研究会」を定期的に開催し、

「地域」に関心のある学内の教員にも門戸を広げ、

文系・理系問わず毎回10名前後の参加者が様々な角 度からの議論を積み重ねてきた。志村英生教授(福 岡大学病院)は医療情報をめぐる日本の実態と、

Genkyの開発内容(9月)、白川琢磨教授(人文学

部)は、文化資源をめぐる地域共生戦略(10月) 平松信康教授(理学部)は、科学教育コミュニケー ションの現状と課題(12月)についてご報告された。

また、現在、研究所紀要『地域共生研究』創刊号の 編集作業を進めており、21年度の研究成果を広く 発信する予定である。また、ほかの学内組織との共 催企画(第1回七隈映画祭、歴史問題研究所(韓国)

と福岡大学の朝鮮史共同研究会)を進めるなど、学 内における連携の輪も着実に広げている。

おわりに―今後の展望

今後は、これらの研究成果を梃子に、各種外部資 (科学研究費補助金、受諾研究、研究助成寄附金)

へ積極的にアクセスすることや、「地域共生研究会」

をよりオープンにし、自治体関係者や意欲ある学 生・院生にも門戸を広げていくことを想定している。

また21年度は、七隈や福岡などの「小さな地域」

を対象とした研究を進めてきたので、今後は、中国 をはじめとした東アジアという「大きな地域」も射 程にいれた活動も合わせて推進する予定である。

―18―

(3)

基盤研究機関 次世代女性生命科学研究所

MPNST6 細胞株における PDGFR 発現と

Imatinib mesilate 感受性株の抽出とその特性の解析

次世代女性生命科学研究所 医学部助教 青木 光希子

はじめに

次世代女性生命科学研究所の疾患関連遺伝子解析 プロジェクトの1つである「MPNST6細胞株にお け るPDGFR発 現 とImatinib mesilate感 受 性 株 の 抽 出とその特性の解析」についての研究を紹介する。

【背景と目的】

悪 性 末 梢 神 経 鞘 腫 瘍(Malignant peripheral nerve sheath tumor, MPNST)は末梢神経より発生するとさ れる悪性腫瘍であり、軟部悪性腫瘍の約5%に生じ る。von Recklinghausen病に合併するものと、de novo に生じるものがある。30〜60代の四肢、躯幹の軟部、

縦隔等に徐々に増大する腫瘤として発生する。浸潤 性増殖と遠隔転移を来し、5年生存率は約34%とい う極めて悪性度の高い腫瘍である。

現在も早期の外科切除だけが有効とされ、進行期

MPNSTには、多剤併用の古典的な抗がん剤治療

が採用されるが、その強い副作用に見合った効果が 得られることは少ない。MPNSTは稀な疾患ではあ るものの、臨床で全く遭遇しないという頻度ではな く、特に進行期においては極めて治療に難渋し、殆 ど治療薬が無いという現状が続いている。このため、

MPNSTに有効な治療薬の開発が強く望まれている。

我々はこれまでに、当教室で3つのMPNST細胞 株の樹立を報告し、MPNST細胞株が極めて複雑な 核型を有する増殖力の強い細胞であることを示した

(Aoki M et al, Int J Oncol. 2006 Dec; 29(6):1421-8) この樹立した細胞株のうち特に増殖・浸潤力の高い 2株(FU-SFT9817、FU-SFT8611)を使用し、MPNST 細胞浸潤を誘導する増殖因子のプロファイリングを 行 っ た。そ の 結 果Platelet growth factor-BB(PDGF- BB)だけが2つの細胞株ともに優位な浸潤誘導因 子 で あ っ た こ と か ら、PDGF-BBの 受 容 体 で あ る

Platelet derived growth factor receptor-β(PDGFR-β)

のリン酸化を阻害するチロシンキナーゼ阻害剤が

MPNSTの治療の標的となり得ることに着目した。

現在すでに慢性骨髄性白血病(CML)や消化管間 葉系腫瘍(GIST)に対して臨床応用されている経 口内服薬であるImatinib mesilateを用いて、MPNST 細胞株における抗浸潤・増殖効果を調べたところ、

MPNSTの治療に応用できる可能性を見出した。

ImatinibPDGFR-βだけではなく、PDGFR-αのリ ン酸化もに 阻 害 し う る こ と が 分 か っ て い る が、

MPNSTに お け るImatinibの 抗 浸 潤 効 果 は 主 に PDGFR-βのリン酸化の阻害を介して機能している ことについても、siRNAを用いた実験で合わせて証 明した(Aoki M et al, Lab Invest. 2007 Aug; 87(8):767- 79)

今回の研究では、上記2つの細胞株に加えて、更 に4種類の他施設より譲渡を受けたMPNST細胞株

(NMS-2、NMS-2 PC、HS-Sch-2、FMS-1)を 用 い Imatinib mesilateMPNSTへの治療応用へ の 可 能性についてその感受性因子の同定を含め更なる詳

悪性末梢神経鞘腫の組織像。異型を示す紡錘形細胞が増殖 し、壊死を伴っている。

―19―

(4)

細な検討を行った。

【結 果】

! MPNST 細胞における Imatinib の抗腫瘍効果 6種類全ての細胞株において、Imatinibの標的と

なるPDGFR-βの発現がみられた。これらの受容体

はリガンドであるPDGF-BBの刺激によりリン酸化 し、このリン酸化はImatinibによって阻害された。

2種 類 のin vitro で の 検 証(MTS assayお よ びsoft agar colonogenic assay)で は、Imatinibの 増 殖 抑 制 作 用は細胞株により異なっていたが、6株のうち3株 MPNST細胞における50%細胞阻害濃度(IC が、臨床応用量での治療有効血中濃度(〜4.µM)

内に含まれていた。siRNAによってPDGFR-βの発 現を抑制することで、2株のImatinib感受性株(HS -Sch-2およびFMS-1)ではImatinib投与と同様の細 胞増殖抑制を生じたが、抵抗株(NMS-2 PC)では 増殖抑制は認められなかった。

In vitro の結果を踏まえ、2種類の感受性株(HS-

Sch-2、FMS-1)と1種 類 の 抵 抗 株(NMS-2PC)を NOD/scidマウスの皮下に移植しin vivo実験を行っ た。Imatinib投与群は、1!"/dayを1日1回、

4週間連日経口投与し、対照群は蒸留水を同じスケ ジュールで投与した。Imatinib感受性株は、in vivo においてもImatinibの腫瘍増大抑制効果が示され、

抵抗株の移植モデルでは、in vivoでも抵抗性を示し た。マウスに移植して形成した腫瘍よりタンパクを

抽出しImatinibによるリン酸化阻害を確認したとこ

ろ、感受性株のImatinib投与群ではPDGFR-βのリ ン酸化が阻害されていたが、抵抗株ではリン酸化抑 制は認められなかった。

" Imatinib 感受性因子の同定

Imatinibの タ ー ゲ ッ ト で あ るPFGFR-βお よ び

PDGFR-αの発現量(蛋白レベルおよびmRNAレベ

ル)と薬剤感受性には明らかな相関はみられなかっ た。代 表 的 な 受 容 体 型 チ ロ シ ン キ ナ ー ゼ で あ る EGFR、KitおよびMetの発現はMPNST細胞株6株 全てにおいて認められたが、これらのタンパク発現

の程度とImatinib感受性に関連は認められなかった。

また、Imatinibの薬剤排出および薬剤耐性にかかわ ATP-transporterであるMDR-1のmRNAの発現は

4つ の 細 胞 株(HS-Sch-2、NMS-2、NMS-2PCお よ FMS-1)において高発現していたが、Imatinib 受性を規定する因子ではなかった。

Imatinib感受性株3株のうち2つ(HS-Sch-2およ FMS-1)で は、PDGF-BmRNA発 現 が 高 値 で あり、ELISA法で測定した培養上清中のPDGF-BB の産生量が他の細胞株よりも有意に高かった。尚、

MPNST細胞株6株全てにおいて、PDGFRB遺伝子

変異やPDGF -B 遺伝子領域 のSplitは 認 め ら れ な かった。

【まとめと考察】

6つのMPNST細 胞 株 の な か で、3つ の 細 胞 株

(FU-SFT9817,HS-Sch-2お よ びFMS-1)に お け る 0%細胞阻害濃度(IC)が、臨床応用量での治療 有効血中濃度内に含まれており、そのうち2つの細 胞株(HS-Sch-2およびFMS-1)は、in vivoでの検証 で もImatinibの 腫 瘍 増 大 抑 制 効 果 が 示 さ れ た。

Imatinibに感受性を示す2つの細胞株(HS-Sch-2お

よびFMS-1)では、他の細胞株と比べて明らかに

PDGF-BmRNAの発現および蛋白質産生が高く、

感受性規定因子であると考えられた。これらの感受 性 株 に お い て はPDGF-BB/PDGFR-βのautocrine- loopが細胞増殖に主要な役割を果たしていること から、Imatinibによる阻害が有効であることが推測 される。

MPNST症例の腫瘍におけるPDGF-Bの発現の有

無を検証することによってImatinibに感受性を示す 症例を選択でき、症例によってはImatinibの臨床効 果が得られるのではないかと期待される。

おわりに

昨年9月に、本学は平成23年度文部科学省女性研 究者研究活動支援事業に九州の私立大学で初めて採 択された。科学技術人材育成費補助事業の一環であ る本事業の採択にあたり、本研究所が本学において 事業の「初期拠点」として位置づけられた。女性研 究者がライフイベントと研究を両立できるようにす るための研究環境の改善に向けた本学の取組と連携 し、本研究所では研究活動とその支援活動の充実に 寄与したいと考えている。

―20―

(5)

産学官連携研究機関 次世代人材開発研究所

次世代人材開発研究所のこの1年

−仕込みの1年を振り返る−

次世代人材開発研究所長 商学部教授

次世代人材開発研究所は平成23年4月1日よりス タートしました。21年度も終わろうとしています。

本研究所は初年度にあたるこの1年、どのような活 動なり仕込みをしてきたのでしょうか。

本研究所については以下のHPおよびFBページ をみていただけると幸いです。

本研究所のHP

http://www.instinghrd.kakup.org/

FB(facebook)ページは

https://www.facebook.com/nextgenerationHRD

3月18日に開所記念セミナー開催

オープニングセレモニーは開所のタイミングで開 催するのが慣例でしょうが、本研究所は1年遅れの、

2年3月18日に開催します。

ゲストスピーカーにお招きするのは山口絵理子氏

(マザーハウス代表取締役兼デザイナー)、鈴木謙 介氏(関西学院大学社会学部准教授)です。

山口さんはマザーハウスのファウンダーであり、

社会起業家の代表格として活躍されています。近著

「自分思考」(講談社)で山口氏はこう語ります、「自 分思考とは自分を見つめ、見つけ出し、あくまで自 分の価値基準=主観を持って道を切り拓くこと」だ と。本セミナーがよってたつコンセプトもそこにあ ります。

鈴木さんは、いまをときめく若手社会学者。論壇 デビュー作「カーニヴァル化する社会」(講談社現 代新書)の衝撃は大きく、私がずっと招聘したいと 狙っていたおひとりです。近著「SQ かかわり の知能指数」(ディスカヴァー・トゥエン テ ィ ワ ン)で鈴木氏は「幸福感を生みだす他者への貢献」

を切り口に新しい幸せのかたちを展望します。ちな みに鈴木さんは大濠高校の卒業生です。

セミナーの後半は、大学生、社会人が混在する形 で、自らが未来を担う人材として一人称で議論する 場です。未来に向けてどのような一歩を踏み出すか

―21―

(6)

を心に誓うと同時に、「約束」を参加者相互でして いただきます。ワールドカフェ形式で進行します。

山口さん、鈴木さんも一緒に混じって参加してくれ ます。

本セミナーのベースにあるのは、「次なる時代や 組織を担うのはイノベーションを生みだす創造力の ある人材であろう。この点に関して異論はないはず。

にもかかわらず、そのような人材が発掘され育まれ 登用される方向とは異なる方向に社会も組織も動い ている。それはなぜか?そこにはミスリードされた

「考え方」があるのではないか?だとするならば、

本研究所の役割の1つは、いま時代や組織が求める

「考え方」を明らかにし広げていくことではない か」といった問題意識です。W・ダガン「戦略は直 観に従う」を参考にチャート的に整理すると以下の ようになります。

来年度以降も、この問題意識にたって本研究所は 活動を続けていく予定です。

今年仕込んだもの1

来年度、福岡県内のある自治体の人材育成のお手 伝いをします。予算取りもほぼ終え、そのうち明ら かにできると思います。

中身は「新しい公共を自分の言葉で語り、形にす るプログラム−「新しい公共」を担う人材発掘・育 成プログラム−」です。

今年仕込んだもの2

福岡市および九州で不動産の証券化ビジネスを展 開する株式会社福岡リアリティから研究助成寄付金 を来年度いただくことになりました。不動産証券化

を担う人材(従来の枠組みに囚われない新しい切り 口をもち専門知識を機動的に活用できる)の発掘や 育成が目的の研究やセミナーを開催します。

今年仕込んだもの3

来年度から、朝日ビジネスコンサルティング! の四ツに組んだ人材発掘・育成の仕組みづくりに本 格的に動き出します。すでに水面下では古川社長と 協議をはじめており、公にもなっていますが(http:

//www.fukuoka-keizai.co.jp/content/asp/fukuoka/detail_

ex.asp?PageID=33&id=534&word=&k_id=2011)、2 年3月からは週一の早朝MTGをスタートさせ、具 体的な形にしていきます。来年度のセミナー等で発 表できればと考えています。

今年仕込んだもの4

ResearchVol.6でも紹介したように、FBペー ジ「次世代人材開発研究所」には「同時代的に生き ていた時代を客観的に認識するためにどのような工 夫、努力をしているかで人材力は判定できる」「何 をシェアしているか否かで人材力は判定できる」

「思いが伝わるか否かは「思いの理論武装度」に比 例することを知りどこまで実践しているで人材力は 判定される」「就職活動でリクルートスーツを着た か否かではなく、なぜそういう判断・決断をしたか で人材は判定できる」「1を10にするのではなく、

0を1にする力で人材力は判定できる」などではじ まるエッセイを10以上アップしています(現在進 行形です)地味な取り組みですが、「蓄積は力なり」

を信奉する本研究所の活動として今後も続けていく 予定です。

今年仕込んだもの5

私がプロデュースする福岡大学の地域連携事業

「書く力をきたえるプログラム」http://www.kakup.

org/との連携は本研究所が一貫して追求するもので す。同プログラムは今年度、4つの中学、1つの高 校に入り6つのプロジェクトをまわしました。うち 5つが「志」「立志」に関わるものです。企業向け 志プログラムの開発を本研究所は構想しているので、

書くPへの取り組み自体が本研究所の活動に連なる

「仕込み」だと位置づけています。

―22―

(7)

産学官連携研究機関 安全システム医工学研究所

安全システム医工学研究所近況報告2

安全システム医工学研究所 医学部助教

1.はじめに

工学部と医学部と連携して、安全に関わる研究を 行う目的で、同研究所は平成23年度より発足した。

医学部からは主に、細胞レベル、及び人体の健康、

環境や安全に関わる研究課題を中心に解析し、総合 大学のメリットを最大限に活用して、より良い成果 を上げ、社会に貢献することを第一義的な目的とし ている。

2.研究・開発の内容、進捗状況を報告

○研究課題(医学部関連分野)

1)次世代エアバッグシステムの開発

(搭乗者への加害性低減を目的とするタンデムエ アバッグの開発)

研究開発メンバー、企業、及び協力機関

福岡大学工学部、医学部(眼科、整形/解剖学、

内科/生理学)、福岡赤十字病院救急科、東京大学 環境安全研究センター、産総研、沖本縫製を主な開 発メンバーに、JASTI、衝撃工学の三好仁先生と"

JSOLエンジニアリングの協力の下、産学官連携し、

次世代エアバッグを開発。将来的には市販車への搭 載を前提としており、国際的にスタンダードとなる 安全基準を策定/考慮した実験スケジュールに基づ いて、今後、協力企業が増えることを期待する。

従来のシングルエアバッグの問題点

交通外傷において、怪我を低減する目的のエア バッグが、逆に搭乗者に怪我を負わせている事例が あり、重傷例、死亡例も発生し、問題化している。

大手自動車メーカーやエアバッグサプライヤーが、

様々なアプローチで改良を試みているが、未だ根本 的な解決にまでは至っていない。また現在、衝撃に よる脳へのダメージに対する国際的な判断基準はあ るが、顔面や眼球損傷に対する安全基準は確立して いない。

課題目標

! ハンドル−搭乗者間の長軸方向に2つのエア バッグをタンデム状に配置し、搭乗者と接する側

図−1 タンデムエアバッグ

―23―

(8)

のエアバッグの脱気スピードを高めることによっ て、エアバッグによる加害性を著明に低減できる 次世代エアバッグを開発する(図−1)

" エアバッグによる加害性評価の国際的新基準の

策定を行う。

角膜炎などの軽傷例から眼球破裂などの重症例 まで、エアバッグによる眼球障害は年間1〜3万 件発生していると推測されるが、眼球に対する安 全基準は存在しない。そのため今回の研究では、

従来のシングルエアバッグにおける衝撃に対する 脳障害の基準である頭部障害基準値(HIC: Head Injury Criteria)に準拠した国際的な眼球障害の安 全基準を策定する。さらに、新基準を元に、タン デムエアバッグ化によって、眼球障害が著明に低 減する目標値を探索・策定し、次世代エアバッグ の安全性の評価、および有意性を証明する。

進捗状況

! 現在、工学部化学システム工学科の加藤先生を 中心に、衝突試験用人体ダミー製造会社のJASTI、

エアバッグ縫製メーカーの沖本縫製の協力の下、

工学部内に、エアバッグの展開(圧縮空気を使 用)・落下・解析装置を設置した(図−2、3) 現在すでに、コンベンショナルなシングルエア

バッグについての落下実験を開始している(図−

4)

" エアバッグ上に落下させる頭部ダミー内には、

頭部障害基準値(HIC)に準じる計測のための加 速度センサーを内蔵し、さらに眼球保持装置を作 図−2 加害性評価試験装置概略図

図−3 供給ガス配管フロー図

図−4 シングルエアバッグ落下実験

―24―

(9)

図−6 Sonodynamic Therapy に よ る 大 腸 癌

(colon26)細胞のミトコンドリアの破壊 製して、医学部眼科内尾先生、尾崎先生と共に実

際に豚眼を装着して落下実験を開始しており、今 後、エアバッグの眼球への加害性を詳細に検証す る(図−5)

# タンデムエアバッグに関しては、2つのエア バッグの容量、脱気するための穴の大きさ、数、

位置、形状など、その組み合わせは膨大となる。

そのため、ある程度最適な条件を絞り込むために、

衝突工学の三好仁先生とシミュレーション解析の

&JSOLエンジニアリングの協力の下、シングル

およびタンデムエアバッグのシミュレーションを 並行して行っており、落下実験の適切な修正、及 び今後の実験の効率化を図っていく予定である。

$ 落下実験装置とは別に、福岡赤十字病院救急科 で、実際に救急外来に搬入される交通事故症例に おいて、どのようなエアバッグの加害性がみられ るのか、個々の事例について調査、及びデータの 蓄積を開始しており、実験にフィードバックして いく予定である。

エアバッグによる眼球への加害性評価の基準の策 定を行い、最適なタンデムエアバッグの容量、脱気 孔を決定する。将来的には、現在行っている圧縮空 気によるエアバッグ展開方法から、より実際の状況 を再現できる火薬燃焼によるエアバッグ展開方法へ

業と共同で行うことを予定している。

2)超音波/電磁波の細胞・生体への影響、及び治 療への応用

! 超音波癌治療

癌と特異的に結合するヘマトポルフィリン誘導 体などの光感受性物質を、超音波を照射すること によって励起し、癌細胞を殺細胞する治療法の研 究、及び機器開発を行っている。マウスを使った

in vivo実験では、大腸癌を腹腔内に播種させた、

人でいえば大腸癌が全身転移した末期癌患者と同 じ状況の癌移植マウスに対して、ヘマトポルフィ リン誘導体であるフォトフリンを投与後、超音波 照射によって播種した癌細胞を細胞レベルで破壊

(図−6)し、癌移植マウスの治癒に成功してい る。現在、そのメカニズムの詳細な解明と、人へ の応用を考慮した大型の超音波照射器(70×4

×2%)を製作しており、より大型の動物実験 を行う予定である。

" 電磁波効果

現代社会において、多くの種類、及び強度の電 磁波を人は日常的に浴びている。また以前より、

電磁波による癌の発生率の増大や生体への影響な どの関連性が取りざたされ、最近、WHOが携帯 電話の危険性を公表している。しかし、電磁波の 影響についての詳細な解明はほとんど進んでいな いのが現状である。

我々は、ある種の微弱な電磁波において、細胞 図−5 ダミー頭部眼窩部

―25―

(10)

図−7 電磁波照射による PC12細胞の apoptosis 誘導 レベルでアポトーシスを誘導(図−7)し、さら に細胞分裂レベルに影響を与える事実を確認した。

今後、そのメカニズムについて、理学部、工学部 との共同研究で解明される可能性が高まっており、

メカニズムの詳細な解明と、コントロール化に よって、将来、癌治療、再生医療、成人病、遺伝 病など、様々な治療に利用できる可能性があると 期待される。

3.おわりに

福岡大学工学部、医学部(病院を含む)を中心に、

理学部、他大学、福岡赤十字病院、産総研、企業の 連携によって、学術的、実用的、臨床的にその成果 が期待され、日本の基幹産業である自動車分野の安 全性向上への貢献、及び医学分野では、新しい癌治 療、新しい疾病治療等、将来、福岡大学、及び福岡 大学病院の発展に寄与できるよう、今後も研究開発 を推進していく予定である。

―26―

(11)

産学官連携研究機関 材料技術研究所

ベアリング=省エネのスーパースター

材料技術研究所長 工学部教授

はじめに

ベアリング(軸受)は、産業界だけではなく私た ちの身の回りで驚くほどたくさん使われている。た とえば車1台には10〜10個ものベアリングが使わ れている。その他にも、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、

パソコン、果ては人工衛星まで、あらゆる機械に組 み込まれて機械の高機能化、省エネ等で活躍してい る。図−1にベアリングの例を示す。ベアリングは、

回転や往復運動するものとそれらを支えるものの間 に入って摩擦を最小限にすることによって、動きを 滑らかにし、エネルギーが無駄に失われるのを防い でいる。1個あたりのベアリングの性能をわずかで も向上させることができれば、その省エネ効果は極 めて大きい。表舞台の華やかな活躍こそないが、過 酷な条件の中で黙々とはたらくベアリングこそ省エ ネのスーパースターである。

メイド・イン・ジャパンの 最先端技術のベアリングは、

現時点で世界の最高級ブラン ドと言える。しかし、世界の 技術レベルは着実に上がって きているので、足下をすくわ れないために継続的な研究開

発が必要である。以下では、本研究所が取り組んで いるベアリングに関する研究について報告する。

研究の背景

東日本大震災以後、太陽光などの再生可能エネル ギーを軸とした低炭素化社会の実現に大きな関心が 集まっており、風力発電についても研究開発や導入 計画が積極的に進められている。世界的に見ても風 力発電は大規模な実用化が進んでおり、20年には 世界の電力需要の2.3%、20年には4.5〜11.5%を 補うと予想されている。日本では森林伐採や騒音の

問題等から、陸上よりも洋上での風力発電施設の設 置に関心が集まっている(図−2)。さらに、日本 では遠浅の海域が少ないために特に浮体式施設の開 発に期待が寄せられている。

低炭素化社会実現に向けた取り組みの1つとして、

電力供給における発電の一層の高効率化が挙げられ る。例えば、風力発電機は発電効率を向上させるた め、1台当たりの発電能力の増大化が進められてお り、これに伴いロータ径(羽根の長さ)や発電機等 を納めたナセル部のサイズも大型化が進んでいる。

例えば、2kW級の大型風車は、ブレード(羽)

の直径が8!にも及び高さが6!にもなる。また、

風力発電機には多数の大型ベアリングが使用され、

大きなものは直径1!を超える。この結果、入力ト ルクおよび荷重が増大するために、ベアリングに負 荷される荷重も増加し、より大きな荷重に耐え得る ベアリングが求められている。さらに洋上設置の場 合、風力発電設備のメンテナンス費用は高くなるの で、鋼製タワーの上に設置されるナセル内部の発電 機や増減速機には、強度面で特に高い信頼性が要求 される。

近年、これらの機器で使用される大型ベアリング で非金属介在物を起点とするフレーキング損傷(は

図−2 洋上風力発電

図−1 転がり軸受

―27―

(12)

く離損傷)が頻発し国内外で問題となっている。損 傷の多くは定期点検の際に判明するが、大型部品を 修理・交換するにはナセルをタワーから降ろす必要 があり、多額の修理費がかかる。今後風力発電導入 の大幅な増加が見込まれる中で、大型ベアリングの 強度信頼性評価法や損傷防止策の確立は、電力機器 メーカーやベアリングメーカーにとって重要な課題 となっている。このように、低炭素電力供給システ ムの確立において、十分な技術基盤の構築が緊急の 課題となっている。

一般に小型のベアリングでは、実物の疲労試験が 多数実施され、ベアリングの疲労寿命を統計的に把 握することにより、高い信頼性が確保されている。

一方大型のベアリングでは、実物試験はコスト的に 難しいため、小型のベアリングの統計データを元に 疲労寿命の予測が行われている。しかし近年頻発し ている大型ベアリングの損傷事例は、小型のベアリ ングで培われた設計法が有効でないことを物語って いる。近年、この問題の解決に向けた研究が国内外 で活発化してきている。特に、確率統計に頼った従 来の強度設計から、き裂進展メカニズムの解明や力 学計算に重点をおいた新しい強度設計への変革の動 きが見られる。日本はこのパラダイムチェンジを先 導するトップランナーでなければならない。

研究の目的と進捗状況

研究の第一の目的は、ベアリングの転がり疲労に おいて材料内部の微小欠陥を起点としたはく離破壊 を、微小疲労き裂の発生・進展の問題と捉えて破壊 力学的視点から理解し、はく離強度の評価方法を確 立することである。この類の試みは古くから行われ てきたが、破壊過程の連続観察が困難であったため、

ベアリングの破壊メカニズムには不明な点が多く残 されている。今日でも力学的根拠に基づいてはく離 強度を定量評価する方法は確立されていない。はく 離損傷を疲労き裂問題として定量評価するためには、

負荷形態のうち最も重要なせん断型の疲労き裂進展 特性の解明が不可欠である。研究所では最近、ベア リングの破壊メカニズムを理解するために重要な鍵 となる1!未満のせん断型き裂進展を独創的な疲労 試験方法で再現し、その挙動を連続的に観察するこ とに世界で初めて成功した。現在この研究を実質的

に実行できるのは世界で本研究所だけと言っても過 言ではない。

研究の第二の目的は、上記の研究を円滑に行うた めの専用試験機の開発である。現時点ではせん断型 疲労き裂の再現には高価な油圧式軸ねじり疲労試験 機(1台:約4〜50万円)が必要で、試験速度が 遅く(通常1Hz程度)、ランニングコストが高いと いう問題がある。そこで研究と並行して、安価(約 1/10)、高速試験が可能(4〜5倍)、低ランニン グコスト(1/50以下の電気代)といった優れた特 徴をもつ専用試験機の研究開発を行っている。この 試験機が完成すれば、種々の材料に対するき裂進展 データの取得効率を劇的に向上させることが可能と なる。現在は、試験機のプロトタイプが完成してい て、性能試験と改良を行っている。

おわりに

ベアリングのフレーキング損傷という現象は早く から知られていながら、これまでそのメカニズムの 解明は十分できていなかった。本研究所で開発した 実験手法は、この現象に密接に関係しているせん断 型疲労き裂の挙動を連続的に観察できる世界で唯一 の方法であり、メカニズム解明の切り札と言える。

しかし、フレーキング損傷のメカニズムを明らかに して、それをベアリングの強度・寿命評価法までま とめ上げることを単一の研究所で行っていたのでは、

世界の研究スピードに対抗できない。本研究室の狙 いは福岡大学発の技術を独占することではなく、ベ アリングメーカーを含む日本国内の関連研究者の総 力を結集して当該分野の研究を大きく発展させ、メ イド・イン・ジャパンの品質の国際競争力維持に貢 献することである。そのためには、早急に市販の試 験機を完成させ、これを大学、製鉄・ベアリングメー カー等に広く普及させることが重要と考えている。

―28―

(13)

産学官連携研究機関 心臓・血管研究所

福岡大学発の新規アポ A-I 模倣ペプチド(FAMP)の開発

〜動脈硬化治療薬および動脈硬化診断薬としての可能性〜

心臓・血管研究所病院診療准教授

医学部助教

病院診療教授 伸一郎

理学部講師 勢津子

所長 医学部教授 啓二郎

平成23年度より福岡大学産学官連携研究機関とし て「心臓・血管研究所」が設立され約1年が経過し た。研究テーマの1つである虚血性心臓病および動 脈硬化症の研究では、その成果が認められてきた。

これまで、悪玉コレステロールである低比重リポ蛋 白(LDL; low-density lipoprotein)を中心に多くの研 究がなされてきた。事実LDL低下薬により心血管 疾患を30〜40%程度抑制する。しかしながら、残存 する60〜70%の患者は依然として新規発症/再発を 免れていない。善玉コレステロールの高比重リポ蛋 白(HDL; high-density lipoprotein)を 標 的 と し た 研 究は当施設の代表的な研究課題の1つであり、世界 的にも注目されている。現在、福岡大学の名前をつ けた新規動脈硬化治療薬(FAMP: Fukuoka University ApoA-I Mimetic Peptides)を理学部化学科と協同で 開発している。HDLの主蛋白であるアポA-Iの構

造に着目し、その一部を模倣するオリジナルの短鎖 ペプチドを開発・合成し、動脈硬化抑制に働く機序 や、発生するシグナル分析を行っている。一連の研 究は現在、特許申請中であり、種々の企業との共同 開発および今後の臨床応用に向けて研究遂行中であ る。開発してきた数十種類の候補ペプチドのうち

FAMP type5は、細胞レベルにてHDL新生作用を

確認出来ている(図1)。HDL模倣ペプチドは米国 NIHをはじめ世界中で開発がスタートしているが、

私たちが開発を進めているペプチドはリン脂質を用 いていないペプチド単体でリン脂質自体による毒性 がなくまた、現在までに報告されているペプチド単 体のもののなかでもATP-binding cassette transporter A1(ABCA1)細胞膜コレステロールトランスポー

図2 A172細胞における FAMP ペプチドによる コレステロール引抜き作用

図1 FAMP type5の helical Model

―29―

(14)

ター特異的にHDL新生を担う最も生理的なペプチ ドで世界をリードしている(図2)。このFAMP Type 5ペプチドについては小動物を用いた研究およびヒ ト血漿では幼若HDL(pre-βHDL)の顕著な上昇 が認められ、またアポEノックアウト自然発症動脈 硬化症モデルマウスを用いた検討では、16週間の FAMP Type5ペプチド投与によって顕著な大動脈粥 状硬化病変の退縮効果が認められている。さらに

FAMP Type5ペプチドのABCA1依存性に作用する

特徴を持つことから、このペプチドとHDLの作用 部位つまり脂質プラークリッチな局所への相互作用 が予想されている。そこで独立行政法人理化学研究 所と官学連携研究の1つとしてFAMP Type5ペプ チドを基にGa、Cuにて標識したトレーサーを開 発 中 で あ る(図3)。こ のGa-DOTA-FAMP type5 トレーサーを用いたイメージングでは、PET-CT 用いることによりWHHL-MI自然発症動脈硬化症 ウサギにおける動脈硬化プラークを特異的に検出で きる新たな分子動脈硬化イメージング技術を開発し

た(図4)。この研究成果は21年アメリカ心臓病 学会(AHA)において発表している(図5)。今後 は、この技術のヒトへの臨床応用を進めていき、福 岡大学発の動脈硬化症早期診断ツールとしての技術 を世界に先駆けて確立することを目指している。

図3 ウサギの PET-CT 撮像 図5 Dr. Eiji Yahiro presented 2011年11月14日 American Heart Association, Orlando

Japanese White (JW)ウサギ WHHL-MI 自然発症動脈硬化ウサギ 図4 68Ga-DOTA-FAMP を用いた PET 撮像

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参照

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