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≪卒論報告≫家庭教育支援活動の評価と改善に関する研究―親に向けた支援に着目して―

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Academic year: 2021

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30. 横浜国大国語教育研究 No.46 (2021). 《卒論報告》. 家庭教育支援活動の評価と改善に関する研究. ―親に向けた支援に着目して―. 杉山 遼. 1、問題の所在と本研究の目的. 平成 18(2006)年 12 月の「教育基本法」改正に. よって、同法に、第 10 条(家庭教育)が新設された。. 家庭教育は子どもの教育を考える際に、考慮すべき. 要素のひとつとして明文化されたのだ。つまり、教. 育に関する議論の中で家庭教育の重要性は増しつつ. あると考えられる。改正教育基本法には家庭教育支. 援についても言及がある。家庭教育への支援は従来、. 親が子どもの発育発達に関する知識・教養を得るた. めの支援を中心に行われてきた。しかし、家庭教育. の主体である親の精神的健康度を保つことも、子ど. もの成長のための効果的な支援として検討するべき. だと考える。現状の家庭教育支援活動においては、. このふたつの支援のあり方が混在しており、活動の. 成果としてそれらを区別して考えることもない。家. 庭教育支援活動の主体として成果を期待されている. 家庭教育支援チームでも、団体が異なれば評価の方. 法も異なり、支援活動の作り方もばらばらである。. そこで本研究では、家庭教育支援活動を親の知識・. 教養獲得のための支援(①)と親の負荷軽減のため. の支援(②)の統合的アプローチを模索する。また、. ①と②に当てはまる支援活動であるか否かを判断・. 評価し、支援活動をよりよく改善しうるような仕組. みづくりを検討することを目的とする。. 2、研究方法. 本研究の目的を達成するため、以下の4つの手順. で研究を進める。. ⑴現状の家庭教育支援活動がどのように行われてい. るのか、その内容と効果はどのようなものであり、. どのようにはかられているのかを確認する。. ⑵家庭教育支援活動を①と②の視点から評価できる. 評価枠組みを検討し、その利用方法を考案する。. ⑶考案した評価枠組みを取り入れた家庭教育支援活. 動を実際に行い、参加者の反応を捉える。. ⑷参加者の支援活動に対する反応から、考案した評. 価枠組みは狙い通りの機能を果たしているのか、支. 援活動に活用するときの課題はないかを明らかにす. る。. 3、論文の構成. 第 1 章 家庭教育の重要性と現状の課題. 第 2 章 現状の支援とその効果. 第 3 章 家庭教育支援における統合的なアプロー. チに向けた評価枠組みの検討. 第 4 章 調査方法・分析方法. 第 5 章 結果と考察. 第 6 章 課題と展望. 4、研究の成果. 第 1 章では、政策レベルで家庭教育が重要性を増. しており、それに対する支援が、行政の果たすべき. 役割として規定されていることを明らかにした。ま. た、その支援は性質から親の知識・教養獲得のため. の支援と親の負荷軽減のための支援に分かれている. ことを明らかにし、その統合的アプローチの必要性. を提示した。. 第 2 章では、民間団体の支援活動の内容がどのよ. うなものであるか、支援活動の成果をどのように評. 価しているのかを検討し、現状の支援活動において、. 質的な評価の枠組みが足りていない可能性を示し. た。. 第 3 章では、支援活動に活用できる質的評価の枠. 組みとして、認知的評価とエンパワーメント評価を. 選び出し、それぞれの特徴から支援活動に取り入れ. る際に、必要となる手続きを明らかにした。また、. それをもとに支援活動を考案した。. 第 5 章では、考案した支援活動を実施して、得ら. れたデータから、認知的評価が支援活動を個人の変. 化を中心にとらえるための手段として有効である可. 能性と、エンパワーメント評価の活用が個人の変化. をはかると同時に支援活動の改善に寄与する可能性. を示した。

参照

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