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政府開発援助( ODA )における廃棄物管理分野の環境教育活動

コンサルタント海外事業本部 都市社会事業部 開発計画部 深沢信一 他

○キーワード

廃棄物管理、3R、環境教育、キャパシティ・ディベロップメント、連携、参加型アプローチ、目標および 戦略、ターゲットグループ、パラオ

○概要

近年、世界において大量消費型のライフスタイルによりごみの発生量が増加している。大洋州の島嶼国 では、ごみの発生量の増大に対応できる新しい処分場の適地を探すのが困難である。既存の処分場におい ては、処分場からごみが溢れ、海洋環境に悪影響を及ぼしている。海洋汚染が進行した場合には、観光客 の減少、ひいては経済の衰退を招く恐れがある。このような状況を打破するためには、コミュニティを巻 き込んでのごみの減量が不可欠である。コミュニティの支援を得るため、環境のメカニズムおよびごみの 減量方法に留意した環境教育が、廃棄物管理分野で強調され、実践されてきている。これまでに、廃棄物 管理における環境教育の理想像や哲学は様々な報告書で採り上げられているものの、具体的な環境教育活 動の経験が実務者の間で共有されていない。他の廃棄物管理案件の環境教育活動に示唆を与えるべく、パ ラオの廃棄物管理プロジェクトでの環境教育活動の事例について述べる。

○技術ポイント

下記の経験が他の類似プロジェクトに参考になる。

① 複数の関連機関を束ねる部会設立による連携の促進。

② 目標および対象を細分化した戦略の策定による活動の求心力の確保。

③ 参加型イベントの開催による活動の活性化およびカウンターパートの機運の高揚。

○図・表・写真等

策定された環境教育活動の目標および戦略 ごみ分別ゲームを楽しむ子供たち 目標: 2009年までにパラオ住民の25%が3Rを実践する。

戦略1:

女性グループ

■対象エリア: コロール州

■メッセージ:

ごみは各個人が責任を持と

- 各家庭で減量を - ごみの分別を

■使用メディア:

1. プレゼンテーション実施 2. 分別の実演 3. 分別パンフレットの配布

戦略2:

学校グループ

■対象エリア: パラオ全土

■メッセージ:

みんな、3Rヒーローになろう

■使用メディア:

1. プレゼンテーション実施 2. ポスター配布 3. 教科書用ステッカー配布 4. しおり配布 5. Tシャツ配布

戦略3:

フィリピン人グループ

■対象エリア: コロール州

■メッセージ:

ごみの分別をしよう

■使用メディア:

1. プレゼンテーション実施 2. ラジオ放送 3. タガログ語分別パンフレットの 配布

 カウンターパート自身が目標および戦略を立てるこ とで、カウンターパート自身の活動に対する自覚が芽 生える。さらに自分たちで発想したアイデアについて 常にどの戦略のもとに位置づけられるのかを確認でき、

活動に求心性を持たせることができる。

 一方的な講義形式の環境教育活動だけではなく、ゲー ムなどを取り入れたイベントを開催することにより、

子供たちが楽しくごみの減量や分別について学べる活 動も取り入れることは、子供たちおよび主催者の双方 にとって有効である。

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参照

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