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#06
今回は「仕事で困ったときは?」と題する番外編です。高校生のみな さんは将来社会に出ますが、その後、さまざまな事情で仕事を探すこと があるかもしれません。そんなときに頼れる場所を知っておこう! と
いうことで、「東京わかものハローワーク」を訪問しました。どんな施設なのか、どんな支援 を受けられるのか、リポートします。また、仕事に関する法律や、求人票の見方など、働くう えでぜひ知っておきたい情報も、教えていただきます。 (2021 年 3 月取材)
「東京わかものハローワーク」とは
全国 28 か所にある「わかものハローワーク」の一 つで、東京都渋谷区に開設されています。34 歳以下 の若者を対象に、就職活動の相談や求人の紹介のほか、
各種セミナーや模擬面接など、さまざまな専門的な支 援を行っています。
「わかものハローワーク」とは?
東京わかものハローワーク・統括職業指導官の久く木き元もと大だい治じさんに案内してもらいました。
米野 :私はここに来たのは初めてなんですけど、「わかものハローワーク」というのは、どう いったところですか?
久木元:「東京わかものハローワーク」は、就職活動を支援する公的機関の一つなんですね。
35未満の若い方を対象にした、個別担当制が特徴のハローワークなんです。では、ご案 内いたします。お入りください。
米野 :よろしくお願いします。
久木元:まずめ初めに受け付けがあります。一番初めの来所は予約不要です。お気軽にお越しく ださい。受け付け担当に「東京わかものハローワークを利用したいと」ひと言、言って いただければ、受け付けがご案内します。
米野 :2回目以降は予約が必要ですか?
久木元:そうですね(2回目以降は電話でも予約ができます)。ここが、応募書類作成専用のパ
MC・リポーター
米野真織
仕事で困ったときは?
リポート米野
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ソコンコーナーになっています。会社に応募する際に書類を作成しなければいけないんで すけど、ここは、フォーマットに打ち込むだけで履歴書が作成できるソフトが入っていま す。それから履歴書作成用の上質紙、それから郵送用の封筒まで、すべて無料なんです。
米野 :へぇ、実際にここで作成することができるんですね。
久木元:はい。それから、こちらは適性診断コーナーで、厚生労働省が開発した専用のパ ソコンがあります。ここに、ご本人の興味ですとか適性であるとか、各分野の項目を入れ ていただいて、診断していくといったところですね。自分はどういう分野が得意で、自分 の力を発揮するのはどういう方法が良いのか客観的に把握したい方、改めてこちらの機械 を使って自分自身の適性を見つめ直したいという方はたくさんいらっしゃいます。
米野 :私もちょっと気になりますね。
久木元:ぜひ、使っていただきたいと思います。中心にある円形のブース、これは個別担 当者制、相談コーナーとなっています。利用者一人ひとりに専門のキャリアカウンセラー がつきます。数ある求人の中から、ご利用者に合った求人をいかに見つけ出すか、そこが 重要ですので、これを担当者といっしょに探して、担当者のほうから提案することも可能です。
米野 :自分でちょっと探すのが難しいなと思ったときは、相談ができるんですね。
久木元:そうですね。
米野 :就職が決まるまで、お一人の担当の方がずっと見てくださるんですか?
久木元:はい、同じ担当者がつきます。それから、就職が決まったあと、何かこの点が分 からないとか、困りごととかあると思うんですね。いかに(職場に)定着するかというこ ともやっぱり重要だと思っていますので、就職してからのご相談事も同一の担当者が受け 持っています。
米野 :就職後まで見てくださるんですね。
久木元:はい。
米野 :あたたかい空間だなと思いました。
久木元:ありがとうございます。
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一人ひとりに合わせて支援します!
米野:ここからは、「東京わかものハローワーク」室長の、田た辺なべ はま江えさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
田辺:よろしくお願いします。
米野:こちらは具体的にはどんな方たちの利用が多いですか?
田辺:はい。こちらは34歳以下の正社員を目指している方が対 象となっていますが、例えばですね、学校卒業後に働いた ことがない人や、アルバイトを継続していたけど正規の職
員として働きたい人、または、仕事を辞めた人、辞めようと考えている人、さらには、違 う仕事に就きたいけどどうしたらいいか迷っている人、……さまざまな人に来ていただい ています。就職活動にはいくつかステップがありますけど、人によって困っているポイン トが違いますので、それぞれに合わせて個別のアドバイスを行います。
米野:マンツーマンで対応していただけるのってすごく助かりますよね。
田辺:そうですね。毎回同じ担当者とのお話ですので、みなさんも気さくにお話をしていただい ていますね。
米野 例えば、どんなアドバイスをされるんですか?
田辺:そうですね、就活の流れをまず説明をします。この流れの中で自己分析や企業研究のしか た、または、履歴書や職務経歴書などの書き方、求人票の見方とか面接の受け方など、そ のつどアドバイスをしていきます。例えばですね、事務など、経験が必要な仕事に就きた いけど経験がない人には、3か月のお試し期間、トライアル期間というのを設けて正社員 になる「トライアル雇用求人」というのがあるんですが、こちらを紹介させていただきま す。場合によっては、臨時的な求人ですね、3か月とか6か月の契約の短い求人を情報提 供させていただきまして、そちらで経験を積んでから正社員を目指すなどのアドバイスを させていただくこともありますね。
米野:正社員を目指す前にもいろんな働き方があるんですね。
田辺:そうですね。やっぱり、経験を求める会社も多いので、どこかで経験を積んで(から応募 する)、ということで、アドバイスさせていただいていますね。
米野:仕事を探す段階では具体的に何をするんですか?
田辺:はい。相談窓口でアドバイスを受けながら、ハローワーク内に求人検索機を利用していた だくこともできますし、パソコンやスマートフォンなどを利用してですね、「ハローワー クインターネットサービス」というもので全国のハローワークで受理した200万人分を超 える求人情報を検索することができます。
田辺はま江さん
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は、正社員の求人なのか、パート求人なのか、契約社員なのかとか、もし契約期間などが ある場合には契約期間なども明記されています。それから、みなさんが気になるのは「賃 金」の部分でしょうか。ここに基本給……この基本給は時間で換算するのか、月給制なの か、日給制なのかということも書かれていますし、手当が含まれて毎月払われる金額とい う、合計額で書かれるところもあります。また、対象者にだけ払われる手当というのもあ りますので、別の欄に手当を分けて書いているところもありますね。
米野:手当っていうのは、例えば、どういったものに出るんですか?
田辺:会社によって違いますけれど、資格を持っている人に「資格手当として毎月いくら払いま す」というものがあったり、扶養家族がいる場合に、「扶養家族に対してはいくらずつ払 いますよ」とか、その会社ごとでいろんな手当を決めていらっしゃいますね。
米野:初めて見るには結構……、見慣れるまでに時間かかりそうなので、そういった点も教えて いただけると助かりそうですね。
田辺:もちろんです。ぜひ、窓口で相談して絞り込んでいただければなと思います。
利用者に聞きました!
米野:実際実際に相談している様子を聞かせていただきました。一度就職した後、そこを辞めて アルバイトをしている女性の方が、応募書類の書き方にアドバイスをもらっていました。
米野:この方に、「わかものハローワーク」を利用した感想を伺いました。
相 談 員:事務がやりたいってなかなか難しいよね。だから、「全然違う仕事になるけどやってみ ようと思いました」っていう志望動機にする?
利用者1:はい。
相 談 員:うん。でも、「いきなりできるの?」って思われちゃうから……こういう自己PRとか入 れて、「パソコンもできる」っていうところで書き入れていって……やっとできたね。
利用者1:やっとですね。
相 談 員:そんな感じで(出来上がり)すね。
求人票にはどんなことが書いてある?
田辺:米野さんはハローワークの求人票をご覧になったことがありますか?
米野:今、求人票を見せてもらっているんですけど、本当に初めて見ました。結構いろいろな情 報が書かれているんですね。どういったところから見ていけばいいですか?
田辺:そうですね。まずは、「仕事内容」ですね。同じ事務職であっても、会社によってどんな 仕事をしていただくかが全然違ってきますので、ここの仕事内容の欄に細かく“どんなこ とをやって欲しい”というのが書かれています。これがご自分の希望と合うかどうかが一 番大切だと思いますね。その下にいきますと、「雇用形態」が書いてあります。ここに
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米野:他にも、さまざまな事情の方が来ていました。
米野:みなさん希望に合った仕事が見つかるといいですね。
知っておいてほしい! 自分を守る「労働法」
米野:若い人が仕事を探すうえで知っておいたほうがいいことはありますか?
田辺:ありますね。雇われて働いている人は、正社員に限らず、パート労働者でも、アルバイト でも、労働基準法や労働組合法、男女雇用機会均等法、最低賃金法など、まとめて「労働 法」と呼ばれている法律で守られています。法律というと敬遠したくなる人もいるかもし れませんけれども、賃金のことや休日、休暇、就業時間に関する、人を雇用するときの基 本的なルールなどを定めたものになります。
米野:たとえば、どんなことが書かれているのでしょうか。
田辺:まず、賃金については、毎月1回以上、一定の期日を決めて全額を支払わなければならな い、というように「お給料の支払い」に関することや、すべての労働者と使用者に適用さ れる「地域別最低賃金」、または特定の産業に従事する労働者と使用者に適用される「特 定最低賃金」など、賃金の最低額が、それぞれの都道府県ごとに定められています。毎年 見直しがありますので、きちんと確認しておくことが大切です。
米野:そうなんですね! 労働時間や休日については、どのようなことが決められていますか?
田辺:はい。労働時間については労働基準法で、1日8時間以内、1週間で40時間以内と定め ています。これを「法定労働時間」といいますが、法定労働時間を超えて時間外労働をさ せた場合には、割増賃金を支払うことになります。また、休憩時間は一日の労働時間が8 時間を超える場合は少なくとも60分以上の休憩を与えなければいけないとなっています。
米野:もし自分の会社が法律を守りきれていないな、と思ったときは、ハローワークに相談すれ ばいいんですか?
田辺:そうですね。「わかものハローワーク」で見つけた求人であれば、ぜひ「わかものハロー ワーク」のほうにご相談ください。「わかものハローワーク」のから会社のほうに確認す ることもできますし、どんな相談でも構いません。解雇や、雇い止め、会社の中ではいじ 利用者1:自分で調べて就職することもできるじゃないですか。でも、自分の性格上、決断ができ
ないからお世話になっています。すごく親身になって、私の性格とかも考えてお話しして くれるので、うん。頼りにしてます。
利用者2:大学卒業して5年働いています。転職のため、履歴書を作りに来ました。
利用者3:就職したあとに1回辞めたんですよ、仕事を。技能を身につけたいという思いが強かっ たので、プログラミングとかウェブデザインとか、なるべく何か道がひらけるような、希 望に沿ったところを紹介していただけたらと思って相談していました。
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めや嫌がらせ、パワハラなどもあるかもしれません。そうした職場でのトラブルに関する ものについて、各都道府県の労働局内にある「総合労働相談コーナー」や「労働基準監督 署」など、トラブルの内容によって、「わかものハローワーク」から関係機関へのご案内 もさせていただきます。
米野:自分を守るためにはちゃんといろんなことを知っておかないとダメですね。
田辺:そうですね。いまお話ししたことの他にも、厚生労働省のホームページなどで「知って役 立つ労働法」など、漫画でも分かりやすく解説したものが載っております。ぜひ一度見て おいていただきたいですね。
仕事のことで困ったら、まずは相談を!
米野:ハローワークは仕事の紹介っていうイメージがあったんですけど、もっと漠然としていて も、まずはお話しに来てもいいんですね。
田辺:もちろんです。まずは一人で抱え込まずに相談をしてください。その悩みに合わせていろ いろなアドバイスをさせていただきます。また、そのときどきでふさわしい機関やサービ スをご紹介させていただきます。
米野:例えば、どういったサービスがあるんですか?
田辺:例えばですね、キャリアが少ない方や、専門的なスキルが必要な方にはですね、「ハロー トレーニング」をおすすめします。公共職業訓練というもので、事務系をはじめとして、
IT、建設、製造、サービス業にいたるまでの、多種多様な訓練分野があります。中には資 格取得を目指すコースもありますし、一部テキスト代の自己負担はありますけど、ほとん どの受講費用は基本的に無料となっています。
米野:どこが出してくれるんですか?
田辺:国で補助が出ています。さらに、訓練期間中の生活費、困りますよね。雇用保険(失業保 険)を受給できる方は訓練中の手当を受給することができます。雇用保険を受給できない 方に関しては、一定の要件を満たせば訓練受講中の生活費が支給される制度もあります。
米野:生活のを受けながら、実際に学校で教えていただくことができるんですね。
田辺:そうですね。ぜひ利用していただければと思います。また、他にもですね、働きたいけれ ど人とのコミュニケーションが不安な方というのもいらっしゃいます。こういう場合には、
「若者サポートステーション」というものがあるんですけど、こちらは、面談やボラン ティア体験、職場見学などで、社会に出る準備をするところです。全国に177か所ありま して、密接に連携をとっていますので、こちらのほうにご紹介させていただくこともあり ますね。
米野:そうやって、どういう環境になっても相談ができるのは、ありがたいですね。
田辺:そうですね。みなさんが社会に出たときに、すべての人が順風満帆とはいかないかもしれ ません。職場でのトラブルにあったり、就職活動をしなければならなくなるときが来るか もしれません。そのときは一人で抱え込まないでください。相談ができるところが身近に あるということを覚えておいていただきたいと思います。「わかものハローワーク」は
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全国で28か所あります。この「わかものハローワーク」がない地域でも、各都道府県に
「若者支援コーナー」や「若者支援窓口」が設置されています。ホームページのほうで
“ハローワーク”“若者”、“都道府県名”などで検索してみてください。一般のハロー ワークでももちろん相談は可能ですよ。
米野:ぜひ覚えておいてください、リスナーのみなさん。
田辺:ぜひ、お待ちしております
★あなたは、就職活動やアルバイトなど、仕事に関して困った経験はありますか?
★仕事のトラブルや悩みについて、相談できる相手はいますか?
また、相談できる身近な窓口を知っていますか?
★ 10 年後の自分を想像してください。
どんな技術を身につけ、どんな仕事の経験を積んでいるでしょうか?