学 振 助 一 第 4 1 号 平成26年4月25日 関係各研究機関代表者 殿
独立行政法人日本学術振興会 理事長 安 西 祐 一 郎
(印影印刷)
平成26年度科学研究費補助金「調整金」を利用した次年度使用の申請について
平成25年度より導入された、基金化されていない研究費の前倒し使用、一定の要件を満たした場合 の次年度使用を可能とする「調整金」制度について、平成26年度科学研究費補助金(以下「補助金」
という)における「次年度使用」申請に係る手続き等を下記のとおり定めますので、申請の際には下記 の必要な手続きを行っていただきますようお願いします。
なお、平成26年1月10日付け文部科学省研究振興局学術研究助成課事務連絡「平成26年度科学 研究費助成事業の「調整金」に係る改善について」のとおり、平成26年度の「調整金」次年度使用に ついては、①次年度使用の配分額は、原則として平成25年度「未使用額全額」の範囲内で配分(平成 25年度は9割を上限として配分) 、②次年度使用の対象となる未使用額の下限は、5万円以上として対 象範囲を拡大(平成25年度は10万円以上) 、③次年度使用の申請手続きを簡素化し、交付時期を2ヶ 月程度早期化を行うとした制度改善が図られました。また、上述③の改善を踏まえ、平成26年度の次 年度使用申請については、研究機関を通じて「次年度使用申請書兼変更交付申請書」を提出していただ き、交付内定の手続きを経ず、交付決定を行うこととしましたので、申請方法、様式の変更について、
教職員への周知をお願いいたします。
記
Ⅰ.次年度使用について
国の会計年度は単年度であるため、研究費(補助金)の未使用額について次年度に持ち越して使用す
る場合には、繰越制度を利用することが前提となりますが、繰越制度の対象とならない、 「①繰越制度の
要件に合致せず繰越制度を利用できない場合」及び「②繰越申請期限を過ぎた後に繰越事由が発生した
場合」について、次年度に持ち越して使用することを希望する場合には、 「次年度使用」の申請をしてい
ただき、 「調整金」から、平成25年度の未使用額全額の範囲内(1万円単位)で平成26年度交付予定
の研究費に加えて交付することとします。 (ただし、調整金は、単年度の補助金予算の範囲内で運用する ものであり、予算の状況により、実際の配分額が希望額を下回る場合もあります。)
なお、平成25年度の未使用額は、実績報告書において未使用額として計上し、額の確定後に国庫に 返納する必要があります。
Ⅱ.申請方法について
「次年度使用」の申請に係る手続きは下記のとおりとなりますので、 「次年度使用」の希望がある場合 には研究機関において、別紙【事務担当者の確認作業の流れ図】等により「次年度使用」の申請が可能 であるかどうか確認を行った上で申請してください。
(1)対象研究種目等
「次年度使用」の申請ができる研究課題は、補助金のみを交付している以下の研究種目の課題と なります。
○特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究(S・A)、研究活動スタート支援の研究課題 ○平成22年度以前に採択された基盤研究(C) 、若手研究(B)の研究課題
○平成23年度以前に採択された基盤研究(B) 、若手研究(A)の研究課題
※平成25年度が研究期間最終年度の研究費は「次年度使用」の対象外となります。
(2)申請に必要な書類
申請書類 作成者
① 科学研究費助成事業(科学研究費補助金)次年度使用申請書兼変更交付
申請書の提出について(様式
B-10)研究機関
② 科学研究費助成事業(科学研究費補助金)次年度使用申請書兼変更交付
申請書(様式
C-3-2又は様式
CK-3-2)研究代表者
③ 交付請求書(表紙)(様式
A-3)又は支払請求書(表紙) (様式AK-3)研究機関
④ 交付請求書(様式
A-4-1)又は支払請求書(様式AK-4-1-1)研究代表者
※1 特別推進研究以外の研究種目は様式
C-3-2、様式 A-3、様式 A-4-1を、特別推進研究は様
式
CK-3-2、様式AK-3、様式AK-4-1-1を使用してください。
※2 様式及び作成上の注意等については、日本学術振興会ホームページよりダウンロードして 作成してください。(http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/index.html)
※3 交付請求書は、次年度使用申請が承認された場合に必要ですので、あらかじめ提出してく
ださい。
○ 事務の流れ図
(3)提出期限・スケジュール等
研究機関においては、申請の必要のある課題の平成26年度交付決定(例年どおり平成26年6 月下旬を予定しています。)を受けた上で、科学研究費助成事業(科学研究費補助金)次年度使用申 請書兼変更交付申請書等をとりまとめ、交付決定日以降、平成26年7月4日(金)までに日本学 術振興会に提出してください(必着)。
日本学術振興会において、次年度使用申請書兼変更交付申請書の内容確認、前年度の補助事業の 額の確定等を経て、8月頃に変更交付決定(次年度使用承認)の通知を行う予定です。次年度使用 分の研究費の使用が可能となるのは変更交付決定日以降となりますので、ご留意ください。
(4)次年度使用に係る留意事項
①誠実に補助事業を遂行しなかった結果、年度内に執行できなかったことが明らかである場合には、
「次年度使用」は認められません。
②「次年度使用」により研究期間を延長することはできないため、研究期間最終年度の研究費の「次 年度使用」は認められません。
③「次年度使用」を申請する際の未使用額が5万円未満となる場合は対象外とします。5万円以上、
1万円単位(1万円未満切り捨て)で申請してください。
④「次年度使用」は直接経費のみを対象とします。
⑤「調整金」を利用した「次年度使用」は、前年度に行う予定であった内容も、次年度の事業とし て行うことになります。そのため、年度をまたぐ発注・契約・納品等は行うことができません。
研究代表者 研究機関 日本学術振興会
③次年度使用承認・変更交付決 定通知の送付
④次年度使用承認・変更交付決 定通知の伝達
①「次年度使用申請書兼変更交 付申請書」等の提出
申請書兼変更交付申請書
(様式C‐3‐2又は様式CK‐3‐2) 交付請求書又は支払請求書
(様式A‐4‐1) (様式AK‐4‐1‐1)
②要件に合致しているか確認後、
「次年度使用申請書兼変更交付 申請書」等の提出
⑤次年度使用分の研究費の送金
申請書兼変更交付申請書
(様式B‐10及び
様式C‐3‐2又は様式CK‐3‐2)
交付請求書又は
(様式A‐3及び様式A‐4‐1)
支払請求書
(様式AK‐3及び様式AK‐4‐1‐1)