○社会人等技術(電気)専門試験問題
問1 図1‐1及び図1‐2のような、抵抗 R 、2 R 、電圧源 E を接続した直流回路について、以下の問いに答えなさい。
(途中の過程も記述すること。)
(1)図1‐1におけるA‐B間の電流 IABを
R及び E の式で表しなさい。
(2)図1‐1におけるC‐C’間の電圧 VCを E の式で表しなさい。
(3)図1‐2におけるE‐E’間の電圧 VEを E の式で表しなさい。
図1‐1 図1‐2
E
R
V
CR
2 R R I
ABA
A’
B
B’
C
C’
E
R
V
ER
2 R
R
2 R
R
2 R R
A
A’
B
B’
C
C’
D
D’
E
E’
qd mv
022
qd mv
02 qd
mv
0qd mv 2
0
qd mv
02
qd mv
0 qd
mv
02qd mv
2
2 0
問2 電荷
q(
q>0)をもつ荷電粒子(質量 m )のxy平面上の運動を考える。以下の問いに答えなさい。
ただし、粒子の大きさは無視でき、重力の影響は無視できるものとする。
(1)y軸方向に一様な電界(電界の強さ
E)がかかっているとする。原点O(0,0,0)に置かれた荷電粒子にx軸方向の 大きさ v0の初速度を与えたところ、荷電粒子は運動を開始し、点P( d , d ,0) ( d >0)を通過した。このとき、一様 な電界の強さ
E を表す式として最も適切なものを解答群1から選び、記号で答えなさい。また、この荷電粒子の運動す る軌道を図示したものとして最も適切なものを解答群2から選び、記号で答えなさい。
(2)z軸と逆方向に一様な磁界(磁束密度の大きさ
B)がかかっているとする。原点O(0,0,0)に置かれた荷電粒子に x軸方向の大きさ v0の初速度を与えたところ、荷電粒子は運動を開始し、点P( d , d ,0) ( d >0)を通過した。この とき、一様な磁束密度の大きさ
B を表す式として最も適切なものを解答群1から選び、記号で答えなさい。また、この 荷電粒子の運動する軌道を図示したものとして最も適切なものを解答群2から選び、記号で答えなさい。
ア. イ. ウ. エ.
オ. カ. キ. ク.
ケ. コ. サ.
シ. ス. セ.
x y
O
P
y
O
P
x x
y
O
P
x y
O
P
x y
O
P
x y
O
P 解答群1
解答群2
問3 以下の各問いに答えなさい。
(1)電子メールの送信に関する次の事例のうち、個人情報保護の観点から不適切なものを選び、記号で答えなさい。
ア. 商品の質問メールへの回答で、その内容を知ってもらいたい複数の顧客のメールアドレスを CC 欄に設定した。
イ. 通信販売の購入額上位5人の顧客に対して1通ずつメールを作成し、順位に合わせた商品の案内を通知した。
ウ. 同窓生全員に配布済みの同窓会名簿に記載された全員のメールアドレスを宛先に設定して、同窓会の案内メール を送信した。
エ. 特別企画展を実施することになり、 特定の会員のメールアドレスを BCC 欄に設定して出展依頼のメールを送信した。
(2)次の 16 進数を 10 進数に変換しなさい(途中の過程も記述すること。 ) 。
(1AF8)
16(3)2 台の処理装置からなるシステムがある。両方の処理装置が正常に稼働しないとシステムは稼働しない。処理装置の稼 働率がいずれも 0.80 であるときのシステムの稼働率を求めなさい。なお、2 台の処理装置の故障に因果関係はないものと する(途中の過程も記述すること。 ) 。
(4)表3‐1の出現確率を有する4種類の記号P、Q、R、Sで構成された情報源がある。この情報源を符号化してビット 列にする方法として表3‐2のア~エの4通りを考えた。この表3‐2は記号P、Q、R、Sの各1文字を符号化すると きのビット列を表している。符号化されたビット列から元の情報源が一意に復号可能であって、ビット列の長さが最も短 くなるものを選び、ア~エの記号で答えなさい。
問4 次の説明文は、図4‐1のような理想オペアンプを用いた回路について、入力電圧 V1が 5.0〔V〕 、入力電圧 V2が 4.0〔V〕のときの出力電圧 Vout〔V〕を導出する過程を示している。 ( 1 )から( 6 )に入る適切な 数値または語句を解答群から選び、記号で答えなさい。なお、同じ記号を2回以上使用してもよい。
が 4.0〔V〕のときの出力電圧 Vout〔V〕を導出する過程を示している。 ( 1 )から( 6 )に入る適切な 数値または語句を解答群から選び、記号で答えなさい。なお、同じ記号を2回以上使用してもよい。
表3‐1 表3‐2
記号 P Q R S
出現確率 1/2 1/4 1/8 1/8
P Q R S ア 0 1 00 11 イ 0 01 10 11 ウ 0 10 110 111 エ 00 01 10 11
図4‐1 R1
6.0 kΩ
V
outR
42.0 kΩ R
36.0 kΩ
-
+
R
22.0 kΩ V
15.0 V V
24.0 V
I
1>
V
3V
4 理想オペアンプの入力端子には電流は流れ込まないので、電圧 V4は( 1 ) 〔V〕となる。また、イマジナリシ ョートの条件から、電圧 V3は( 2 ) 〔V〕となる。このことから、電流 I1は、( 3 ) 〔mA〕となる。
は( 2 ) 〔V〕となる。このことから、電流 I1は、( 3 ) 〔mA〕となる。
この電流 I1はすべて抵抗 R3に流れ込むので、抵抗 R3の電圧降下は( 4 )〔V〕である。電圧 V3は ( 2 ) 〔V〕であるので、出力電圧 Voutは( 5 )〔V〕と求められる。
に流れ込むので、抵抗 R3の電圧降下は( 4 )〔V〕である。電圧 V3は ( 2 ) 〔V〕であるので、出力電圧 Voutは( 5 )〔V〕と求められる。
は ( 2 ) 〔V〕であるので、出力電圧 Voutは( 5 )〔V〕と求められる。
入力電圧 V1、 V2及び出力電圧 Voutの関係から、この回路は( 6 )回路と呼ばれる。
及び出力電圧 Voutの関係から、この回路は( 6 )回路と呼ばれる。
ア. 0.20 イ. 0.40 ウ. 0.50 エ. 1.0
オ. 1.5 カ. 2.0 キ. 3.0 ク. 4.0
ケ. -0.20 コ. -0.40 サ. -0.50 シ. -1.0
ス. -1.5 セ. -2.0 ソ. -3.0 タ. -4.0
チ. 加算 ツ. 減算 テ. 微分 ト. 積分
解答群
問5 図5‐1は未知のインピーダンス Z 〔Ω〕を測定するための交流ブリッジである。電源の電圧を E 〔V〕 、角周波数を ω 〔rad/s〕とする。ただし、 ω 、静電容量 C1〔F〕 、抵抗 R1〔Ω〕 、 R2〔Ω〕、 R3〔Ω〕は 0 ではないものとする。
〔Ω〕 、 R2〔Ω〕、 R3〔Ω〕は 0 ではないものとする。
〔Ω〕は 0 ではないものとする。
以下の問いに答えなさい。
(1)交流検出器Dによる検出電圧が 0 となる平衡条件を表す式を、 Z 、 R1、 R2、 R3、 ω 及び C1を用いて表しなさい。
、 R3、 ω 及び C1を用いて表しなさい。
を用いて表しなさい。
(2) Z = R +j X としたとき、
(ア) R を R1、 R2及び R3を用いた式で表しなさい。
及び R3を用いた式で表しなさい。
(イ) X を R1、 R3、 ω 及び C1を用いた式で表しなさい。
、 ω 及び C1を用いた式で表しなさい。
(ウ)この交流ブリッジで測定できる R 〔Ω〕と X 〔Ω〕の満たす条件として、最も適切なものを解答群から選び、
記号で答えなさい。
ア. R ≧0、 X ≦0 イ. R >0、 X <0 ウ. R =0、 X >0 エ. R >0、 X >0 オ. R =0、 X ≦0 カ. R =0、 X =0
図5‐1
交流 D 検出器C
1ω R
2R
3R
1Z
E
解答群
問6 次の説明文の( 1 )及び( 2 )に当てはまる数値を計算し、その結果を答えなさい(途中の過程も記 述すること。 ) 。
図6‐1はある施設の電力の日負荷曲線を示したものである。この施設において、最大需要電力の生じる 13 時から 17 時 における電力の一部を、電力負荷の少ない 22 時から翌日8時に移行することで、電力の負荷率を改善することができる。
負荷移行前の電力の負荷率(※)は( 1 ) 〔%〕であるが、負荷率を 60%まで改善するためには、図6‐1のよ うに 13 時から 17 時において、各時間均等に4時間の合計で( 2 ) 〔kW・h〕の電力量を 22 時から翌日8時の間 に移行すればよいことになる。ただし、負荷移行の前後で総消費電力量は変わらないものとする。
(※)負荷率〔%〕
負荷率 = ――――――――――― ×100
図6‐1
0 6 12 18 24
200 400 600
120
8 13 17 22
負荷移行 負荷移行
改善前の電力 改善後の電力 移行分の負荷
時刻〔時〕
負荷〔kW〕
420