情報倫理とは
• 情報倫理とは、本来、情報を扱う上での「人 のとるべき道」であって、ネットワーク社会に 限らず、現実社会でも重要な意味を持つ。
– 例: 会計コンサルタントが、職務でお世話をする 会社の経営情報を無断で第三者に漏らすこと。
• インターネットの普及によって、誰もが手軽に 様々な情報を受発信できる(安易)ネットワー ク社会となり、情報倫理感をさらに強めないと 大きな災いに簡単につながる。
– 例: サイバーテロ
情報倫理の歴史
• インターネット以前
1. 1960年代にかけて、コンピュータ犯罪の増加により、コンピュータ倫 理に対する関心が高まる。
• (実例)あるニューヨークの銀行員が、顧客の預金利子を計算するプログラムに手 を加えて、利子の端数を四捨五入ではなく切り捨てで計算し、そこで生じた剰余利 息を自分の講座に振り込むようにプログラムして、巨額の不正資金を入手。
2. 1980年代、コンピュータ専門家による、研究機関のコンピュータへ の侵入事件(ハッキング)
• インターネット以後
1. 1990年代までは、コンピュータ技術者にとっての専門職倫理の性格 が強かったが、インターネット時代の到来とともに、すべての市民を対 象とした倫理「情報倫理」となってきた。
2. また、社会全体のインターネットへの依存度が急速に高まったことに より、情報ネットワークシステムに対する攻撃がそのまま社会システ ム全体の危機につながる可能性が強くなった。
• 銀行オンラインシステム、交通システム、電力供給システム 2
インターネット上の倫理問題(1)
• プライバシーの侵害
– プライバシー:
従来は「他人から干渉を受けない」「個人の秘密 を公開されない」
現在の定義:「自己の個人的な情報を自分自身 がコントロールする権利」
– (実例)
• ①政府機関による侵害、「通信傍受法」
• ②企業からの個人情報の流出
• ③個人による侵害:掲示板等での特定個人の住所電 話などの個人情報を書き込む等
インターネット上の倫理問題(2)
• 知的所有権の侵害
– 特に著作権とインターネットの関連が強い。
– 著作権:「文字、音楽あるいは新聞記事などに 関する著作者等の権利を定めた法律。
– 他人の著作物をインターネット等で無断で公開 したり利用することは、原則として著作権の侵害 になる」
– (実例)
• ①ソフトウエアの違法コピー、ファイル交換ソフトによ る映画・音楽の違法コピー
• ②2001年2月音楽交換サイト 「ナップスター社」業
務停止命令 4
インターネット上の倫理問題(3)
• コンピュータシステムに対する攻撃
– (実例)
• ①セキュリティホールを悪用しての、「パスワード窃取
」、「なりすまし」
• ②攻撃対象サーバーに短期間に大量のデータを送 る
• コンピュータウイルス
インターネットを利用した犯罪
1. ネット取引に関する犯罪
2. 出会い系サイトをめぐる犯罪
– 2003年9月13日に「出会い系サイト規制法(
通称)」が施行され、18歳未満に対しての規制 が義務化。
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社会的に問題のあるコンテンツや発言
1. 名誉毀損・誹謗中傷 2. わいせつ画像
3. 犯罪予告や誘発 (爆弾の製造方法の公開 など)
ネットワーク+エチケット=ネチケット
• ルールーとマナー 言い換えれば、法律と倫理道徳
– 主な例としては
• (1) 誹謗中傷(他人の悪口を言ったり、他人の名誉を傷つけ たりするようなこと)はしない
• (2) プライバシーの侵害をしない
• (3) わいせつ情報や法に触れる情報の掲示をしない
• (4) 無断で他人の著作物(ソフトウエア・画像・データなど)を 使用しない
• (5) 差別表現、その他、公序良俗(公の秩序または善良の風 俗)に反する情報を発信しない
• (6) 他人のふりをしたり、他人のユーザIDでコンピュータにア クセスしたりしない
• (7) パソコンのウイルスチェックを行なう
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ネットワーク社会の不正行為に対する法律
1. 著作権法 1970年制定
– 文字、音楽あるいは新聞記事などに関する著作者等の権利を定め た法律。他人の著作物をインターネット等で無断で公開したり利用 することは、原則として著作権の侵害になる。
2. 不正アクセス行為 2000年に施行
– ネットワークのサーバにアクセスする権利がないにもかかわらず、
他人のユーザーIDを使うなどしてサーバーに不正に侵入し、データ を入手したり改ざんしたりする行為に対応した法律。
3. 電子署名および認証業務に関する法律 2001年に施行
– 日常社会では、契約などの祭、本人であるかどうかを確認するため に手書きサインや印鑑を利用している。ネットワークを利用した商取 引に関しても、本人であるかどうかを電子的に確認できるようにする ために法律。
課題 (
1)
• YOUTUBEでテレビ番組の録画されたものが公開されてい ることがある。地方に住んでいる関係で、例えば関西のTV 放送など視聴することが困難であり、YOUTUBE等での公 開は非常にありがたいという意見もある。YOUTUBEを見て いると、著作物は監視され、コンテンツの削除も行われてい るので、関西のTVなどを見ることはタイミングよく削除される までしか見ることができない。
• このような著作物でもそのような限られたタイミングであれば 見ることは問題ないと考えるか、それとも一切禁止であるか
?
• (一瞬の合間は許されるか?)
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課題 (
2)
• ネット上の著作権規制などを大学等で学び、厳しいルールを 自分や周りに適用していたが、ある時海外に滞在するチャン スがあったときに、その国はモラルレベルが低く情報倫理に 関しても著作権など気にしないような国柄であった。法的には その国では問題はないが、モラル的にはネット上の著作権物 をコピーしたりしてはいけないように思うが、自分だけが厳しく するのも何か損をしたような気がする。
• 国柄によって、ネット上の倫理レベルは異なるものであり、自 分自身もその状況でレベルを変えるべきか、それとも日本人 として母国のレベルを保つべきか?
• (国柄が違うと許されるか?)
おまけ課題
• 砂漠見通しも良くでほとんど車の交通のないような場所で、あ なたの道路を渡る場所に信号機が設置してあった。
• あなたは、この信号機を守るべきか、
• それとも守る必要はないのか?
• 理由をつけて、回答せよ。
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