九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Forest Vegetation of Hokkaido Forest of Kyushu University : Classification of Deciduous Broad- leaved Forest and its environment
岡野, 哲郎
九州大学農学部附属演習林
https://doi.org/10.15017/10884
出版情報:九州大学農学部演習林報告. 70, pp.1-12, 1994-03-30. Kyushu University Forests バージョン:
権利関係:
九大演織(BtJLKyuslluUlliv.For.),70:卜12,1994
九州大学北海道演習林の森林植生*
落葉広葉樹林の分類と立地環境について 岡 野 哲 郎**
抄 録
九州大学北海道演習林における天然生薄儀広葉樹林について,種組成に基づいた群落分 輝がなされた.代償能生としての植生タイプはシラカンパーミズナラ群落,自然権生とし てのサワシバ…ミズナラ群災,アサダ州ミズナラ群集,サワシバーミズナラ群塵とアサダ ーミズナラ群集の中間的特性を持つ群落,ハシドイーヤチダモ群集の5タイプが認められ た.植生タイプ毎の常在度級褒から,アサダーミズナラ群磯とハンドイーヤチダモ群銀に
おいて,これら群集を特徴付ける商常在度の機群など,8橙群が認められた.各機生タイ プの立地環境(標高,斜簡方位,斜面傾斜)についての比較を行った結果,植生タイプによ
る重液分布域に澄興は認められなかった.斜面方位と斜面傾斜は,サワシバーミズナラ群 集とアサダーミズナラ群衆とでは輿なった分布傾向が認められた.
キーワード:落第広猫樹林,種組成,群落分稀,斜面方位,斜面傾斜
1. は じ め に
北海遺の森林植生は,本州以南の冷温常に広く分布するブナ林が道南部の累松内儀地帯 以南の渡島半島にしか見られず,鼎松内低地帯以北あるいは以東の山地には,ミズナラ,
ハルニレ,ヤチダモ,シナノキなどの広葉樹にエゾマツやトドマツの混生した森林が広く 分布している.九州大学北海道演習林は道東部内陸に位置する足寄町にあり,その利別川 沿いの丘陵地にはブナや常緑針葉樹を欠いた落葉広葉樹林が分布している.本演習林にお ける気象観測資料(1952〜1990年)から暖かさの指数を算出すると63,6であり,明らかに冷 温帯域,つまり本州以南ではブナ常に属することになる.このことは苦慮(1949)がすでに 指摘しているように,温度要因のみによって,本州以南と同様に北海道におけるブナ林の 分布を説明できないことを窓味している.北海道におけるブナ林の北限を決める要因につ いては諸説があり,いまだ定説は示されていない(渡辺,1987).
このようにブナ林分布域が縮小し針広混交林が広く分布するなど,本州以南とは非常に 異なった森林の分布する北海道地方の植生分類については,古くはエ藤(1928)によって,
その後舘脇によって僚占健一澄観分額による研究が精力的になされた(伊藤,1987).しか し,全国的に普遍化しているZM法による植生分類が北海道全域にわたって行われたのは 比較的繚近で,その成果は宮脇らによる「日本植生畿北海道」(1988)に報告されてい
*OlくANO,Tetsuo:Forest Vegetation of Hokkaido Forest of Kyushu University:Classification of DeciduousBroad仙1eavedForesta11d圧serlVir(〉nlⅥent.
**九州大学盛挙部附属演習林
Research Division of University Forests,Faculty of Agriculture,Kyushu University,Sasaguri,
Fulくt10lくa81ト24
岡野哲郎
る.本演習林についてみると,舘脇(1953)により優お櫻一僚観分類がなされているが,Z M法による森林植生についての詳細な分析はいまだ行われておらず,現存する繚も詳細な 植生図(環境庁,1981;1988)においては,天然生林の全てがブナクラス域自然権生である エゾイタヤーシナノキ群落と代償植生であるミズナラーカシワー∴コナラ群落の2群落とし て扱われており,さらに前出の「日本植生舐北海道」における現存植生図においては,全 てヤマツツジーミズナラ群落などの代償植生としてされている.しかし,筆者がこれまで 行ってきた植生調査および井上(1983)による報告からは,より多種の森林群落が分布して いることが確認されている.ただし横線成衆を操作することによる詳細な検討が可能なほ
ど植生調査資料は十分に欝概されてはいないものの,北海道におけるこれまでの研究成衆 を参考にした本演習林森林植生の検討を行うことは,本地域のみならず北海道の森林植生 を明らかにする山助になるものと思われる.さらに広葉樹林における天然林施薬や広葉樹 林の造成についての基礎的資料となるものと考え,本論文では森林植生のタイプ分けの結 果と,立地環境との関係に若干の知見が得られたので報告する.
2. 調査地と方法
2.1.調査地と調査方法
調査地は,北海道楽部,十勝支庁管内足寄町に所在する九州大学北海道演習林内の冷温 野性落葉広葉樹林である.本演習林は十勝川支流の利別川右岸の丘陵性の台地に位置し,
標高約170〜430mにわたる.面積3713haの約6割にあたる2289haには,ナラ額,カンパ
類,カエデ類の他,ハルニレ,ハリギリ,ヤチダモなどの落葉広葉樹で構成される天然林 および二次林が存在し,これら森林は,周辺のほとんどが畑地や採草地に転換されている 現在,本地域の自然植生を研究する上で盛質な存在となっている.これら落葉広葉樹林内の65林分(図1)に調査プロットを設定し,樹高1.5m以上の樹木 についての樹種および胸高直径を毎本調査し,上本の椎樹を含む高さ1.5m以下の草本層 については種別の被度を測定した.プロットの両横は一定とはせず,種や横造の多様性,
および地形の変化を考慮して各調査林分ごとに決定した.各調査林分の林齢は森林調査簿,
本演習林設立以前から森林管理に携わってきている関係者からの聞き取り調査,および不 明な林分においては成長錐を用いた樹齢調査の結果をもとに推定した.環境要因について は,調査地の斜面傾斜および斜面方位をプロットにおいて測定し,標高を1/5000地形図 上において求めた.土壌については,20林分において断面調査を行ったが,いずれも衆層 30〜40cmの厚さで火山灰由来の異色の土壌が覆い,これ以下の層は明褐色の未熟な土壌
となっている.両層ともに礫がほとんど認められず;均質な土壌であった.さらに,土壌物理性と
して,容機遜はA層で76.03g/100ml以下,B層で102.59g/100ml以下,定水位飽和 透水係数は112×10れ3cm/sec以上,探さ1m衣)たりの正常生育有効水分蕊は79mm以
上であった.土壌断面形態および物理特性において,調査地間に明瞭な差異が認められな いため,本研究では土壌特性を環境要因として考慮しないこととした.以上の調査は,1990〜
1993年に行った.
九大北演の森林植生
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Fig.1Loca仁ionofsttldiedstands.NLlmel・als(ト65)
COrreSPOnd\\・ithplotnumbcrsinTab】el.
図1調査林分の位置(数字は褒1における林分番号)
2.2.群集の比定
各調査プロットにおける層別および穫別の概算優占度(summeddominanceratio,ぷ況)
を胸高断面櫓比(basalarearatio,点4R)と密度比(densityratio,DR)から,次に示す式
で算出した.
属A忍==1駅(βA〜/月A)
β児 ニ100(〃∫/Aり
㍊)忍=(彪A忍十βだ)/2
ここでト放射はi橙の胸高断面横合計,朗は全種の胸商断面横合計,Ⅳrはi穫の個体 数,Ⅳは全個体数である.このぷ況に層別の総被度を乗じた値によって低木層〜笛木層
における被度とした.すなわち被度は,75%以上で5,50〜75%で4,25〜50%で3,10〜
25%で2,1〜10%で1,1%以下の場合は+とした.
岡野哲郎
串本層〜高木層における機構成および被度から,宮脇ら(1988,1990)の植生分類と記戦 に基づき,各プロット毎に群集の比定を行った.
群集の比定により分類された植生タイプ軌こ,その構成穫における特性を明らかにする ため,常在度を算出し,機微櫻・区分櫻を抽出する場合の基準とされる常在度級ⅠⅠⅠ(出現 頻度40〜60%)以上の穫による類別を行った.
なお,本論文における植物の学名および和名は大井(1992)によった.ただし,北海道内 に分布するミズナラは,モンゴリナラ,カシワとの3梗が複雑に自然交配したものと考え られており(宮崎ら,1984;1985;1986;1988),本演習林においても個体によって異なっ た形態を持ち,これら機間の区別が困難であったため,ここでは一括してミズナラとして 扱った.
2.3,植生と立地環境の分析
前項で述べた方法にる群集の比定結果に基づいた植生タイプと斜面方位,斜面傾斜,樺 高の各環境要因との関係を分析した.
3. 結果と考察
3.1.調査林分の概況衆1に,各調査林分における優占種,林齢,横磯1.5m以上の樹種数,斜面方駄 科面 傾斜,標高,調査両横を示す.65林分のうち,ミズナラ憾占林が44林分,イタヤカエデ僚
占林が11林分,シラカンパ傑占林が7林分,ハルニレ優占林,オオバボダイジュ優占林,
ハシドイ優占林が各1林分であった.林齢は20〜200年で,相観および林分構造から,140 年を越える林分が天然林あるいは古い二次林と思われる.出現種数は3〜42穫,低木層以 上である高さ1.5!Ⅵ以上の樹木の出現棟数は1〜31櫻と,林分によってかなりのバラツキ が認められた.なお,草本層においては,全ての林分においてミヤコザサが出現しており,
65林分中の61林分で優占していた.林分番号6,7,8,37ではヤマドリゼンマイが優占
していた.65全林分での総出現機数は82種であった.3.2.群集の比定による植生分類
宮脇ら(1988,1990)の植生分輝と紀掛こ基づいて各林分の群集を比定した結果,4群銀
(中間的なタイプを含む)と1群落にまとめられた(褒2).
サワシバーミズナラ群凝(CarpiIlO−Quercetum grosseserratae Tohyama et Mochida 1978)に比定された20林分は,ミズナラ優占林19林分とイタヤカエデ優占林1林分であっ
た.林齢20〜180年の若い二次林から天然林までが含まれ,出現種数は11〜21種,平均で 約15種であった.宮脇ら(1990)の1植分あたりの平均出現種数50穫に比べ3割にしかなら ず,このことから本地域における出現種数はかなり少ないといえる.ふ般に二次林は構成 橙が減少する傾向があるが,本群集に比定された天然林2林分においても,13種および18 橙であることから,過去の撹乱の影響によってのみ説明できない.むしろ気象条件や立地 の乾湿状態,さらに林床を密に覆うミヤコザサの更新に与える影響が関与するものと考え られる.
九大北淡の森林植生
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ご三…‥‥三三
ミ=−:こご丁ニラーー・.__.十∴−‖.∴二三.了ニー三.二:二二.
岡野哲郎
衆2 調査林分の分横路果
Table2 Classif主cationofstudiedstands.
Sta11drlumbers Vegetation types
Carpino−QuercettlmgmSSeSerl■atae Ostryo仙Quercetum酢OSSeSerratae
Intermediatetypeabovetwoassociations
SyriIlgO仙FraxinetummaIldshuricae
β〔巾†/(り)/坤仙l仙一OJ/川∴J/∫JJ〝〃J抑//川
Ver.節℃∬gざどm由community
1,2,4,6,7,8.10,12,13,14,15,28,
30,33,34,40,41,44,55.56(20stands)
17,18,20,27,35,43,45,46,47,48,50,57,
58,59,60.63,64,65(18stands)
3,5.19,21,22,32,42,52,62(9stands)
36,37,51,53,61(5staIlds)
9,11,16,23,24,25,26,29,31,38,39,49,
54(13stands)
アサダーミズナラ群集(OstryoqQuercetum grosseserratae S.Suzukiin Miyawaki 1988)に比定された18林分はミズナラ優占林10林分,イタヤカエデ憾占林8林分であった.
林齢80〜180年の二次林と天然林からなり,出現穫数は14〜35種,平均で約26種であった.
宮脇ら(1990)の1植分あたりの平均出現種数43櫻の約6剖であり,先のサワシバーミズナ ラ群集ほどではないが少ない傾向が認められた.宮脇ら(1988)は,本群集の下位単位とし て典型亜群集以外を認めていない.しかし,林床をミヤコザサが優占する本地域の林分を
ミヤコザサ亜群集として区別できる可能性もある.
上記2群集の中間的な性質を示した9林分は全てミズナラ優占林であった.これら林分 がサワシバーミズナラ群集とアサダーミズナラ群集との中間的な群落であるのは,サワシ バ鵬ミズナラ群集の標徴種・区分種とされているミヤコザサ,アキカラマツ,エゾヤマハ ギと,アサダーミズナラ群集の棟微種・区分種とされているアサダ,ミツバウツギが同山 プロットに見られる林分が多いためである.林齢70〜200年の二次林と天然林からなり,
出現櫻数15〜26種,平均で約22種と,上記2群集の中間的な傭であった.
ハシドイーヤチダモ群集(SyringoMFraxinetummandshuricae Kato1952)に比定され
た5林分はイタヤカエデ僚占林2林分,オオバボダイジュ優占林ユ林分,ハルニレ優占林1林分,ハシドイ優占林1林分であった.林齢130〜200年の古い二次林と天然林からなり,
出現積数15〜42種,平均で約28種であった.宮脇ら(1990)の1植分あたりの平均出現穫数
48穫の約6剤であり,祭化の度合いはアサダーミズナラ群衆と同程度であった.宮脇ら
(19S8)は,本群集の下位単位として,典型亜群集とエゾノウワミズザクラ亜群集を認めて いるが,いずれもササ顆の被度,常在度ともに低いことから,本地域におけるミヤコザサ の優占する林分をミヤコザサ亜群集として区別できる可能性がある.アサダーミズナラ群 集の下位単位をも含め,他地域の植生調査資料を用いて,より詳細な検討を必要とする.
群集の礫徴種・区分櫻の出現が認められなかった13林分は,ミズナラ優占林6林分,シ ラカンパ優占林7林分で,出現種数は3〜26種,平均で14種であった.宮脇ら(1988)は,
ミズナラにカンパ額が混生し,人為的撹乱の影響を強くうけ,穫組成の欝化した二次遜移 途中相にある植分をシラカンパ叩ミズナラ群落(及油壷が殉励如眈−¢〟gⅣ猥 ∽∂ク柳アブ甜
九大北淡の森林植生
Ver.g和ざざgざgγ招勉community)としている.先駆性の樹種とされるシラカンパの優占する
7林分と林齢100年以下のミズナラ優占林を本群落に含めることに問題はないが,林齢140,
150年と推定されるミズナラ優占林2林分については,梯徴種・区分種が出現しないこと
のみで本群落に血揺すべきかどうか問題が残る.さらに本州中部地方や開発地方の内陸部 山地帯,特に火山灰土壌が堆積している山腹斜面や立地環境的にブナ林の成立不可能な場
所などに見られるミヤコザサーミズナラ群集(Sasao nipponicae檜Quercetum酢OSSeSer−
ratae A.Yamazal(iin Miyawal(i1979)(宮脇ら,1985;1986;1990)と類似した特性も
認められるので,今後さらに詳細な検討を必要とする.以上の群集比定により認めた5植生タイプを,本論文では,以降,シラカンパーミズナ ラ群落を植生タイプA,サワシバ【ミズナラ群集を植生タイプB,サワシバーミズナラと アサダーミズナラの中間的群落を植生タイプC,アサダーミズナラ群魔を植生タイプD,
ハシドイーヤチダモ群集を植生タイプEと呼ぶこととする.
3.3,常在度による植生タイプの特性
衆3に植生タイプ毎の穂別常在皮級ⅠⅠⅠ以上(出現頻度40.1%以上)の櫻を,各植生タイプ 全般に出現する輝から,出現する植生タイプが限定される順に示した.その結果,8つの 機群にまとめることができた.
種群aは,山部常在度級ⅠⅠを含むが,各植生タイプに高常在度で出現する櫻群で,ミヤ コザサ,ミズナラ,イタヤカエデ,ハリギリ,コオノオレ,ヤマウルシ,アキカラマツ,
シラカンパ,イヌエンジュの9櫻である.櫻群bはエゾヤマハギの1種で,植生タイプB
とCに,穫群Cはエゾヤマザタラ1種で植生タイプB〜Cに,機群dはアサダ1種で植生 タイプCとDでそれぞれ高常在度を示していた.種群eほ植生タイプC〜Eに高常在度で
出現する橙群で,ノリウツギ,ミヤマザクラ,ヤマモミジの3種からなる.キハダとエゾ ノバッコヤナギの2櫻からなる種群fは植生タイプDを特徴付ける種群であった.ハルニ レ,ミツバウツギ,オオバボダイジュ,エゾウコギ,ヤチダモ,ハシドイ,オオアマドコ ロの7種からなる種群gは植生タイプDとEで高常在度を示していた.オニグルミ,ヤマ グワ,カツラ,シナノキ,ネムロブシダマ,アキタブキ,ヨブスマソウの7種からなる種群hは,植生タイプEを特徴付ける種群であった.植生タイプDとEには,それぞれを特
徴付ける種群が存在し,他の植生タイプとはかなり明確に区分されることがわかった.植生タイプA,B,Cについてはそれぞれを単独で特徴付ける種群は存在せず,種群b〜e
の組み合わせによって特徴付けられることが明らかとなった.さらに植生タイプCが植生タ イプBとDの中間的な特性を持つことが,この常在度級衆にも現れていた.宮脇ら(1988)は,各群集の立地環境特性として乾湿桑件をあげている.これを参考に以上の5植生タイ プの序列を行うと,撹乱経歴が強く影響しているシラカンパーミズナラ群落は別として,
乾から湿へ,タイプB,タイプC,タイプD,タイプEの順になると考えられ,さらに,
穫群bからhの序列も同様に立地環境の乾湿への適応を示すものと考えられる.これら機 群に比較し,稜群aは乾湿への適応範閲のより広い様によって構成される種群であると考
えられる.
岡野哲郎
衆3 植生タイプを特徴付ける礫群
Tabie3 Speciesgro11pS(atoh)characteriziIlg5vegeta仁intypes.
B C 王) E
Species \ Vegetationtypes
⁝Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅳ Ⅳ 111
a ⁝Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ m m Ⅳ Ⅴ
Ⅴ Ⅴ
V lII V V
ふバ〟〃小/裾前川
QJ〃リr〃=粧明神砧/\▼al■.椚…≠肌Ⅵ油
.右I(リ・川り〃り
/正伸刷捕り止血
Jブ(・/J†hJ山川ナノ川
〃/川.(/止血仙函
7ブナ/J//〔イ川川川山北=・ill\ノ押り/r〃川川
励柚須地如勧地var.j軸8〃gCα
」ん机二人山〟川/肛JJ∫ふ\rel■.ムJJ(リ:ビ‖ナ
上伸正一こ〔J/止り/糾▲
丹w闇Ⅷ噸閤繭 仙仲山小冊血
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鳥扉抑勘助卵銚触
掩お如拍動而蝕Var.痢卿祓購 G紺必衰力此庇庖var.0ガe押如才ね
Ⅴ Ⅴ Ⅴ Ⅳ Ⅳ Ⅴ Ⅳ m 一 1﹂﹁﹂⁝ V m Ⅳ V M V一Ⅰ⁝Ⅴ⁝⁝Ⅳ⁝⁝Ⅴ ー Ⅴ Ⅳ⁝m Ⅳ‖ ‖⁝Ⅳ⁝I ▼1 日u 前
﹁.J一ご ∵ ⅤニⅤ⁝⁝Ⅴ二ⅣⅣ 二 ∵
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‖ ‖ 1 ‖ ‖ 1 ‖ ‖ Ⅰ ‖ r l Ⅳ ⁚‖ ‖ 1 ‖ 1−−■一︼ ⁝ g −−−1−−−J− ご= Ⅳ m∵Ⅳ mⅣ V m V m ー Ⅳ胴H H⁝Ⅴ Ⅳ M Ⅳ Ⅴ Ⅴ ∵Ⅳ →1 H TI H m一1 1 ‖ ‖ ‖ ﹂ h ︼− ‖ ‖ ‖ = = ‖‖︼ ll −−▲ −1 −−⊥ −▲ −・l− ■−−−−◆︼︼一1−−−−t︼︐−●︼
1 r
Ⅰ
Ⅰ Ⅰ
九大北浜の森林植生
3.4.植生タイプと立地環境
図2に各植生タイプの垂直方向における分布を示した.植生タイプによって,分布範囲 に若干の違いはあるが,これらタイプ間における分布上の明らかな差異は認められなかっ た.標高が澱も強く影響する環境要因として温度があげられるが,この結果から,植生タ イプの分布は温度に依存していないものと考えられる.
︵冒OUU O
O00UU︼R00U 0
0 000 0U O 0 00 00
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○
100
A B C D E
Vegetationtype
Fig.2 Altitudinaldistributionoffivevegetationtypes.
Vegetationtypes(TypeAtoE)correspondw氾1 typesinTable2.
図2 5植生タイプの垂直分布(植生タイプA〜Eは衷2における植生タイプ)
図3に植生タイプ毎の斜面方位と斜面傾斜における分布を示した.ただしここでは過去 の撹乱が種組成に強く影響している植生タイプAは除外した.
植生タイプBでほ簡〜南西斜蘭の傾斜15.0〜34.0度に11林分が,北西〜北〜東〜南東斜
面においては9林分のうち1林分のみが傾斜20.0度の斜面に,他の8林分は2.0〜13.0
度の範囲に分布していた.植生タイプCでは標本数が少ないため明らかな傾向はいえない が,北〜衆〜南南東斜面の6林分は7.5〜22.5度範囲の斜面に分布していた.植生タイプ Dでは18林分のうちの5林分が簡〜西斜面の12.0〜29.0魔の範囲に分布しており,本タ イプの7測以上にあたる13林分は北〜発斜面の11.0〜23,0度の範囲に分布していた.植 生タイプEでは模本数が少ないため明らかな傾向はいえないが,何れの斜面方位においても16.0度以下の斜面に分布していた.
棲本数の比絞的多かった植生タイプBとDについて比較すると,植生タイプBは南西斜 面での出現頻度が比較的高く,植生タイプDは北〜衆斜面での出現頻度が高い傾向が認め
られた.特に北〜釆斜面においては植生タイプDがより魚な斜面に分布するという傾向が 認められた.爾斜面にほど日射急が多く,北向き斜面においては傾斜が綬いほど日射塵が 多くなるものと考えると,斜面方位によって降雨澄に差がないものと仮定すれば,この斜 面方位および傾斜における日射螢の変化は,乾湿条件に影響する一要因であると考えられ る.汰木(1964)は,斜面方位によって土壌水分,土壌水分蒸発盈,地衆蘭温度が異なるこ とを示しており,北斜面が殴も良好な水分環境であることが認められている.従って,こ
10 岡野野郎
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︵○︶む巴訝p乳〇一S 0 0 2 3
∵○︶心聖謬℃鼠〇一S
S W N E
Slope aspect
S W N E
S)opeaspect Fig.3 Distributionsofinvestigate〔‡s亡andsofeach
VegetatiolltypeOnSlopeaspectandsl(〉pedegree.
Vegetationtypes(TypeBtoE)correspolldwiぬtypesinTable2,
図3 植生タイプ毎の調査林分の斜面方位と傾斜度における分布
(植生タイプB〜Eは褒2における植生タイプ)
れら植生タイプの分布における差異は,先述した植生タイプと乾湿環境における序列に鵬 致することからも,乾湿条件によって生ずるものであると考えられる.ただし,少数林分
ではあるが植生タイプDの5林分が南〜西斜面に,植生タイプBの1プロットが東北釆斜
面の比絞的魚な斜面に分布していることについては,谷への距離や徹也形,つまり斜面の 凹凸など,斜面方位や傾斜以外の乾湿条件を左右する要因の影響も関係しているものと思 われる.今後の検討が必要である.4. お わ り に
森林の群落分類において,下層植生がササ型か非ササ塾かは蕊賓である.また,ササ類 の繁茂が幼稚樹の定潜に影響することが山般にいわれており,本演習林天然林内での調査 結果(岡野;未発衆)ではミヤコザサの根層がミズナラの活着を阻脅していた.反面,向出
(1985)は,必ずしもササが更新阻脊梁因となるとはいえないことを示している.いずれに
九大北浜の森林植生 11
しても林床におけるササ類の発達状態やササの種類は,上層を構成する樹種組成に影響す ると考えられる.本演習林におけるミヤコザサの種組成や更新に与える影響について,今 後さらに解析を進める必要がある.
ミヤコザサやテンマザサ,クマイザサなどのササ頬の分布は,冬期の気象条件,特に積 雪深と土壌凍結探と関係することが知られている.林業試験場北海道支場(1983)によると,
北海道におけるミヤコザサの分布のほとんどは本演習林を含む十勝地方から根室,釧路地 方,および日高から苫小牧にかけての低地,丘陵地であり,少雪で土壌凍結が深いという 気象特性の分布とよく一致している(斉藤・沖棒,1987).また,冬期の気象条件は,ササ のみならず他の樹種の分布への影響も考慮する必要がある.特に土壌凍結の融解期間にお ける融解過程が斜面方位によって輿なるものと予想され,土壌衷層の凍結一融解,つまり 土壌休機の日変化パターンが樹木,ことに椎幼樹の根系に与える影啓は先のササの存在同 様,林分の穫組成や更新に関与していると考えられる.このことは本研究で認められた斜 面方位と植生タイプにも影響している可能性がある.従って,森林植生の植物社会学的分 類を行う場合,ミヤコザサの有無は盛欝であるものと考えられる.さらに,中国東北部に も種組成の類似した森林の存在が知られセいるので(Wa喝,1961;Chi咽,1991),大陸の 森林群落をも含めた群落分類と気象環境との関係を解析する必要がある.
今後,植生調査資料の欝礫や地形に関する分析はもちろんのこと,土壌凍結・融解とこ れに対する樹木の耐性についての研究も患要な課題となろう.植生タイプの分布パターン を立地環境からモデル化できれぼ,本調査地域における潜在自然植生の推定が可能となり,
これによって広葉樹林を造成する場合の指針を示すことが可能となると考える.
謝 辞
本研究を遂行するにあたり,九州大学農学部附属演習林助教授,井上 晋博士にご助言 を頂いた.また,調査において,同演習林職員,中井武司氏,新安二郎氏,馬淵哲也氏,
静橋陽一氏,大崎 繁氏,および故椎葉辰雄氏のご協力を頂いた.ここに感謝の意を衆し ます.
引 用 文 献
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D
6 b .A
37 : 85- 178Summary
Species composition and topographical factors were studied a t 65 stands in deciduous broad-leaved forests in the Kyushu University Holtltaido Forest (except Scllix forests along streams). These stands were classified into five types (Types A to E). Type A was typical secondally forest, Betuh plalyphylla -Queuc~a nzongoliccr ver. g.ossesewuta community. Type B was Carpino-Quercetum grosseserratae association, and Type D was Ostryo-Quercetum grosseserratae association. Type C was a coniinunity that bad internlediate species coniposition between Types B and D. Type E was Syringo-Fraxinetum rnandshuricae association. Doininant species in most stands of Types B, C and D were Q~rerclrs mongolicn ver. g~~ossese~~uuta. Species were divided into 8 groups (Groups a to h). Group a was composed of common species from five vegetation types. Types D and E were characterized by Groups f and h, respectively. Type B stands distributed from southern to western slopes and on gentler slopes of other aspects. Most stands of Type D distributed from steeper north to eastern slopes, Type C stands were located a t intermediate positions between Type B and D stands.
Iiey words : deciduous broad-leaved forest ; species co~nposition ; classification ; slope aspect ; slope degree.