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第 4 章関数と平面図形

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Academic year: 2021

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(1)

4

関数と平面図形

電気電子工学の現象を式で取り扱ったり,それを図形で表現すると,現象を理解 したり応用する際に便利である.その場合の式はいろいろな関数を用いて表す.本 章では,関数について述べるとともに,それを図形として表すことにより関数への 理解を深める.

4.1

関数の種類

2

つの集合の間の関係を決める規則を関数というが,我々が学ぶ初等関数は次の ように,整式関数,分数関数,無理関数などの代数関数と指数関数,対数関数,三 角算数などの超越関数に分類できる.

初等関数

代数関数

整式関数

有理関数

(

分数関数

)

無理関数

超越関数

指数関数

対数関数

三角関数,逆三角関数

4.2

定義域と値域

y = f(x)

の変数

x

の取り得る範囲を定義域という.定義域

x

に対して

y

の取り 得る範囲を値域という.

[

1] y = x + 3

x + 2

の定義域と値域は,

y = x + 3

x + 2 = 1 + 1

x + 2

より,

それぞれ,

−∞ < x < (x ̸ = 2)

−∞ < y < (y ̸ = 1)

となる.また,こ のグラフは図

4.1

のようになる.

(2)

-2 1

x y

4.1:

1

のグラフ

4.3

関数とグラフ

 平面上に原点

O

と,

O

で垂直に交わる

x

軸,

y

軸を定めたとき,この平面を座 標平面という. 座標平面は,座標軸によって

4

つの部分に分けられ,それぞれを

4.2

のように,反時計回りに第

1

象限,第

2

象限,第

3

象限,第

4

象限という.

4.3

は,方程式

y = f (x)

を満たす関数のグラフである.

O x y

第1象限 第2象限

第3象限 第4象限

4.2:

座標平面

x y

O

y=f(x)

t f(t)

4.3:

関数のグラフ

(1) 1

次関数

1

次関数

y = ax + b

のグラフは傾きが

a

y

切片が

b

の直線であり,

y

軸と座標

(0, b)

で交わる.図

4.4(a)

は,傾きが正のグラフ,図

4.4(b)

は傾きが負のグラフで ある.また,図

4.5

にように,点

(b, 0)

を通り,

y

軸に平行な直線の方程式は

x = b

となり,図

4.6

のように,点

(0, b)

を通り,

x

軸に平行な直線の方程式は

y = b

なる.

(3)

x y

O

y=ax+b b

a > 0

x y

O y=ax+b

b a < 0

(a)

傾きが正のグラフ

(b)

傾きが負ののグラフ

4.4: 1

次関数のグラフ

x y

O

x=b

b

4.5: x = b

のグラフ

x y

O b y=b

4.6: y = b

のグラフ

これらの直線の方程式は一般に次の形で表される.

ax + by + c = 0

ただし,

a ̸ = 0

 または,

b ̸ = 0

である.

また,点

(x

1

, y

1

)

を通り,傾きが

a

である直線の方程式は次式となる.

y y

1

= a(x x

1

) (4.1)

2

点を通る直線の方程式は次式となる.

x

1

̸ = x

2のとき

y y

1

= y

2

y

1

x

2

x

1

(x x

1

) (4.2)

x

1

= x

2のとき

x = x

1

(4.3)

2

直線

y = a

1

x + b

1

y = a

2

x + b

2の位置関係は次の通りである.

交差 :

a

1

̸ = a

2 直交 :

a

1

a

2

= 1

平行 :

a

1

= a

2, 

b

1

̸ = b

2

(4)

x y

O

a = a

1 2

1

2

a

a

x y

O a a

1 2

1

2

a

a

= −1

x y

O

a =a

1 2

1 2

a a b =b

1 2

x y

O

a =a

1 2

b =b

1 2

(a)

交差

(b)

直交

(c)

平行

(d)

一致

4.7: 2

直線の傾きと位置

[

2](1)

原点を通って,直線

y = 3x 1

に平行な直線は

y = 3x.

(2)

(2,1)

を通って,直線

2x + 3y = 2

に垂直な直線は次のように求める.

y = 2 3 x + 2

3

より,元の直線の傾きは

2

3

だから,この直線と垂直な傾きは

3 2

ある.したがって,

y 1 = 3

2 (x 2)

より,

y = 3

2 x 2

となる.

(2) 2

次関数

y = ax

2

+ bx + c (a ̸= 0)

のように,

y

x

2

次式で表される関数を

2

次関数 といい,

2

次関数のグラフを放物線という.放物線は,次のような性質がある.

1 a > 0

のとき,下に凸(図

4.8(a))

a < 0

のとき,上に凸(図

4.8(b))

13

章 微分の応用

(

その

1)

参照.

2 D = b

2

4ac

とおくと,

D > 0

のとき,

x

軸と

2

点で交わる(図

4.9(a))

D = 0

のとき,

x

軸と

1

点で交わる(図

4.9(b))

D < 0

のとき,

x

軸と交わらない(図

4.9(c))

3 y = ax

2

+ bx + c = a

x + b 2a

2

b

2

4ac

4a

より,

頂点は点

b

2a , b

2

4ac 4a

!

y

軸との交点は,点

(0, c)

となる.また,下に凸の グラフは頂点が最小値に,上に凸のグラフは頂点が最大値となる.

y

x 2 1

− 27 3−

4.10:

3

のグラフ

(5)

y

Ο x

y

Ο x

(a)

下に凸の放物線

(b)

上に凸の放物線

4.8:

放物線

y

Ο x

y

Ο x

y

Ο x

(a)D > 0 (b)D = 0 (c)D < 0

4.9: D

とグラフの関係

(a > 0

の場合

)

[

3] y = 2x

2

+ 6x + 1

のグラフは次のようになる.

y = 2(x

2

+ 3x) + 1

= 2

x + 3 2

2

2 × 9 4 + 1

= 2

x + 3 2

2

7 2

より,頂点の座標は

3 2 , 7

2

,

下に凸,

y

軸と座標

(0, 1)

で交わる放物線となる

(

4.10).

[

4] y = 3x

2

+ 12x 9

の定義域と値域は次のようになる.

y = 3(x

2

4x) 9

= −3(x 2)

2

+ 3 × 4 9

= 3(x 2)

2

+ 3

より,上に凸で

y

の最大値は

+3

.したがって,定義域は

−∞ < x <

,値域は

−∞ < y < 3

となる.

(6)

x

2

+ y

2

= 1

(2)

中心が

(2, 1)

,半径が

3

の円の方程式は

(x 2)

2

+ (y + 1)

2

= 9

【例題

1

】 点

(2,4)

を中心とし,原点を通る円の方程式を求めよ.

【解】図

4.11

より,半径は

2

2

+ 4

2

=

20

.したがって,

(x 2)

2

+ (y 4)

2

= 20

【例題

2

】 

x

2

+ y

2

4x + 10y + 20 = 0

を図示せよ.

【解】

(x 2)

2

4 + (y + 5)

2

25 + 20 = 0

より,

(x 2)

2

+ (y + 5)

2

= 9.

した がって,図

4.12

に示すような中心

(2, −5)

,半径

3

の円となる.

y

O

x 2 4

4.11:

例題

1

の円

y

O

x 2

-5 3

4.12:

例題

2

の円

(4)

楕円(だ円)

原点を中心とし,

x

軸と

±a

で交わり,

y

軸と

±b

で交わる楕円の方程式は次のよ うになる.

x

2

a

2

+ y

2

b

2

= 1 (4.5)

この式の表現は楕円の方程式の基本形であり,右辺はいつも

1

である.

(7)

y

O

x 2

−2

−1 1

4.13:

例題

3

の楕円

【例題

3

】 方程式

4x

2

+ y

2

= 4

を図示せよ.

【解】右辺を

1

にするために両辺を

4

で割ると

x

2

+ y

2

4 = 1 x

2

+ y

2

2

2

= 1

となり,図

4.13

に示すような

x

軸と

± 1

y

軸と

± 2

で交わる楕円となる.

4.4

図形の平行移動

x

y

q p y = f (x)

y - q = f (x - p)

O

4.14:

図形の平行移動

y = f(x)

のグラフを

x

軸の正の向きに

p

y

軸の正の向きに

q

だけ平行移動したものは次式 で表される

(

4.14).

y q = f (x p) (4.6) [

6]

直線

2x + 3y = 2

x

軸方向に

+2

y

軸方 向に

+1

だけ平行移動した直線の方程式は,元 の式の

x

x 2

を代入し,

y

y 1

を代入す

ればよいから,

2(x 2) + 3(y 1) = 2

より,

2x + 3y = 9

となる.

[

7]

放物線

y = 3x

2

+ x

x

軸方向に

+1

y

軸方向に

3

だけ平行移動した放 物線の方程式は,元の式の

x

x 1

を代入し,

y

y + 3

を代入すればよいから

(8)

y

O

x 2

−4 1 2

−2

−1

4.15:

8

の楕円

y 2

【例題

4

】 方程式

4x

2

+ 9y

2

8x 36y + 4 = 0

図示せよ.

【解】与式は次のように楕円の方程式に変形できる.

y

O

x 2

3 4

−3 −2 4

4.16:

例題

4

の図形

(

楕円)

4(x

2

2x) + 9(y

2

4y) + 4 = 0

{ 4(x 1)

2

4 } + { 9(y 2)

2

36 } + 4 = 0 4(x 1)

2

+ 9(y 2)

2

= 36

(x 1)

2

9 + (y 2)

2

4 = 1

(x 1)

2

3

2

+ (y 2)

2

2

2

= 1

したがって,

x

軸と

± 3

で交わり,

y

軸と

± 2

で交わる楕円を

x

軸方向に

+1

y

軸方向に

+2

平行移動した楕円となる(図

4.16

参照

)

PC(EXCEL)

を使った演習

EXCEL

を使って次の関数のグラフを描け.

1. y = 3x

2

+ 12x 9

z = 3x

2

12x 4

( 1 x 5

0.5

刻み

) 2

x

2

+ y

2

= 4

(−2 x 2

−2 y 2

0.1

刻み

)

解答はホームページ

***

を参照

演習問題

参照

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