シンポジウム
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The 67th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health
S1-4
特定妊婦を対象とした産後ケアの試み
米倉 順孝 1, 2
1NPO法人 ふくおか・こどもの虐待防止センター、2大名よねくら小児科クリニック
虐待を予防するためには、周産期からの切れ目のない支援が必要と考えられている。福岡市では、
平成 28 年 12 月より産後ケア事業が開始された。それらは産婦人科や助産所に併設されたもので、出 産後に家族等からサポートが受けられないことを理由に利用される。特定妊婦とは、出産後の養育に ついて出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦(例:望まない妊娠、若年妊娠、
精神疾患を有するなどの事情を有する妊婦)のことである。当センターでは、特定妊婦をより良い支 援につなげるために、ショートステイ型産後ケアの運営を開始した。平成 28 年 12 月〜令和元年 1 月 の 3 年間で 23 組の母子が利用し、そのうち特定妊婦(出産前後に保健福祉センターから直接相談のあっ た母子を特定妊婦とした)の母子は 9 組であった。特定妊婦の背景として、若年妊娠、未婚、DV歴、
被虐待歴、経済的困窮、精神科疾患などを複数有していた。退所後の転帰として、自宅 5 例、母子寮 2 例、乳児院 2 例であった。特定妊婦に対するショートステイ型の産後ケアは、母親の身体的回復と 心理的安定を図れることに加え、生活が見え問題点を抽出しやすくなる、支援を受けるハードルが下 がる、関係機関に円滑につなぐことが出来る、などのメリットがあると考えられた。産後ケアによる 母子への直接的支援は、虐待予防に繋がると期待される。一方で、助産師 24 時間勤務などのマンパワー、
利用料、運営赤字、行政担当者との連携、などが課題と考えられた。
シンポジウム
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座長:小川 厚(福岡大学筑紫病院小児科)大賀正一(九州大学大学院医学研究院成長発達医学)
子どもの権利擁護・私達にできること
Presented by Medical*Online